Home Bound

浜田省吾のアルバム

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Home Bound』(ホーム・バウンド)は、1980年10月21日に発売された日本ミュージシャン浜田省吾の6thアルバム

『Home Bound』
浜田省吾スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル ソニーレコード
プロデュース 鈴木幹治
チャート最高順位
  • 週間最高順位20位(オリコン)
  • 1999年再発盤週間25位(オリコン)
浜田省吾 アルバム 年表
君が人生の時…
1979年
Home Bound
1980年
愛の世代の前に
1981年
『Home Bound』収録のシングル
  1. 明日なき世代
    リリース: 1980年7月21日
  2. 東京
    リリース: 1980年10月21日
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1970年代の浜田は、制作サイドの意向もあって職業作家的な曲作りを行っていた。しかし、本人の希望するサウンドとは大きく異なり、その間で悩んでいた。1979年にシングル「風を感じて」がヒットを記録し、ある程度本人の意思も受け入れられるようになった。そこで浜田はアメリカでのレコーディングを希望し、憧れのロック・サウンドを手に入れることができた。

浜田にとって初の海外レコーディングであり、ロサンゼルスでのレコーディングには浜田省吾町支寛二の他に、スティーヴ・ルカサーTOTO)、ニッキー・ホプキンスジェフ・バクスターといった現地の一流ミュージシャンが参加した。アレンジはすべて水谷公生が担当している。

もともとはジャクソン・ブラウンのバック・バンドを務めていたスタジオ・ミュージシャンのユニット「ザ・セクション」とのレコーディングを希望していた。しかし、ザ・セクションのメンバーがジャクソン・ブラウンのツアーに出てしまったため実現せず、その代わりとしてこのラインナップが用意された。

本人が「第二のデビュー・アルバム」と語っている通り、それまでの作品とは大きく音楽性が変化した重要作。メロディ日本で作っていたが、歌詞はすべてアメリカで書いている。現地の風景やレコーディングでのサウンドに触発されて書かれたものが多い。

アルバム・タイトルはサイモン&ガーファンクルの「Homeward Bound」から来ている。「原点回帰」という意味も込められているが、ディレクター須藤晃の発案で『Home Bound』という造語がタイトルとして使われた。

1999年リマスタリングされ再発された。

収録曲

全作詞・作曲:浜田省吾、全編曲:水谷公生

  1. 終りなき疾走
    新しいアルバムの幕開けを飾る象徴的なロック・ナンバー。それまでの迷いを吹っ切るような力強い曲で、現在でもライブなどで人気が高い。
  2. 東京
    4年に渡るロングツアー「ON THE ROAD 2001」の演奏では、歌詞に若干の変更があった。
  3. 丘の上の愛
    ロサンゼルスの丘の上に建ち並ぶ高級住宅街を見て書かれた。
  4. あばずれセブンティーン
    矢沢永吉のフィルム・コンサートの前座で歌ったりしていた時代に作った曲。ただし、その頃とは若干歌詞が異なる。山口百恵に提供する予定で書いたが採用されなかった。甲斐よしひろがカバーしている。
  5. 傷心
  6. 今夜こそ
  7. 反抗期
    アルバム収録曲の中で、最初に作られた楽曲。歌詞はアメリカに向かう飛行機の中で書かれた。
  8. ガラスの部屋
  9. 明日なき世代
    クレジットに表記はないが、アルバム・バージョンである。
  10. 家路
    こちらも「ON THE ROAD 2001」で歌詞の変更があった。そのことについて浜田は「このままでは歌えないと思った」と語っている。そのバージョンは2006年ベストアルバムThe Best of Shogo Hamada vol.2』に収録されている。