龍が如くシリーズの登場人物/log20200213
龍が如くシリーズの登場人物(りゅうがごとくシリーズのとうじょうじんぶつ)は、『龍が如く』、『龍が如く2』、『龍が如く3』、『龍が如く4 伝説を継ぐもの』、『龍が如く OF THE END』、『クロヒョウ 龍が如く新章』に登場するキャラクターの一覧解説である。『龍が如く 見参!』に登場するキャラクターについては登場人物の項を参照のこと。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
主人公
- 桐生一馬(きりゅう かずま) - 黒田崇矢(青年時代 - 野島健児)
- 身長184cm、体重88kg、1968年6月17日生まれのO型
- 本シリーズの主人公。元東城会直系堂島組舎弟頭補佐、後に東城会四代目会長。「堂島の龍」の異名で呼ばれ、かつては27歳の若さで組を立ち上げるという話が上がるほど将来を嘱望されていた。極道でありながら強い正義感と情の厚さを兼ね備えた、仁義に生きる男。親友である錦山と由美とは養護施設「ヒマワリ」で一緒に育った仲。自身のブログによると横浜出身とのこと。
- 背中の刺青は四霊の一つである応龍。100m11秒を切る脚力、虎との力比べで勝ち、対物狙撃銃を苦も無く立ちながら連射する腕力、拳銃の攻撃を簡単に避ける反射神経など超人的な身体能力の持ち主。遥によるとピーマンが苦手らしい。カラオケで好きな歌は「神室雪月花」「Machinegun kiss」。
- 養護施設を営むようになったためか、料理(主に沖縄の)もできる。しかし子供達からはカレーしか作れないと思われていたらしい。ただカレーを作る際も包丁捌きがぎこちないためまだまだ料理は不慣れな様子。
- 『1』では37歳。10年前、由美を守る為に「親殺し」をした錦山の身代わりとなり刑務所に10年入る。絶縁を覚悟していたが組からは極めて異例の破門扱いとなり、堅気になる。出所後、100億円を巡る東城会の内部抗争に巻き込まれる。本作の終盤で三代目会長世良の遺言状に従い、東城会四代目として神宮、錦山と決着を付ける。後日正式に東城会四代目会長を襲名し同時に引退。寺田に五代目を襲名させ、堅気として遥と共に生きていく道を選ぶ。また、この100億事件の後に「伝説の極道」と言われるようになる。
- 『2』では38歳。100億円事件から1年後、風間達の墓参りに来た際、寺田と邂逅した事により東城会対近江連合の抗争に身を置く事となる。スーツのボタンが3つから2つに、襟がピークドラペルからセミノッチにマイナーチェンジされている。近江連合千石組の特殊アジト「大阪の城」にて、二頭の虎を素手で殴り殺す。また、桐生と同じく背中に龍の刺青を背負う郷田龍司とは「伝説の龍」の名を賭けて命懸けの激戦を繰り広げた。
- 『3』では40歳。近江連合事件のあと沖縄に渡り、恩師であった風間新太郎と同じように養護施設「アサガオ」を営み、穏やかな生活を送っていた。しかし土地権利問題を通して知り合った沖縄の極道である琉道一家の組長名嘉原、そして東城会を託し六代目会長を襲名した堂島大吾が何者かに銃撃された事を切っ掛けに、再び神室町へと渡り東城会の幹部や政府、風間似の謎の男との戦いに身を投じる。沖縄所在時はオレンジのアロハシャツ+白スラックス、神室町移動後は『2』までの流れを汲んだ薄いグレーのスーツ+ワインレッドのシャツと白革靴を履いた姿。太一を立ち直らせるため、覆面レスラー「ドラゴンマスク」になった。この頃になっても、王龍の極みなど新しい技ができるようになったりと相変わらずの強さがある。本人曰く年を取るたびに強くなっていくらしい。しかし、譲二戦と峯戦、闘牛場で玉城戦の後に、息を切らしている所が見られ、身体の衰えが見られる。
- 『4』では41歳。前作までの単一主人公ではなく、四人の主人公の一人として登場。『3』のラストで浜崎に刺された傷も完治し、沖縄で遥や「アサガオ」の子どもたちと平穏な日々を送っていたが、浜辺に流れ着いた冴島との遭遇、後にアサガオに辿りついた浜崎によって明かされた真実と冴島靖子との出会いにより、事件の渦中へと身を投じていく事になる。冴島と互角に渡り合い、同じく主人公である秋山と谷村を同時に相手取って殆ど完勝し、また上野誠和会を一人でほぼ壊滅に追い込むなど、変わらぬ強さを見せつける。靖子の死後、これまで東城会会長としての責任や他人からの期待や願いに応える運命から抗って来た己を見つめ直し、覚悟を改める。事件の後は東城会本部にて東城会直系冴島組の旗揚を見届ける(四代目会長として立会人か媒酌人を務めた思われる)。尚、サブストーリーで若い頃暴走族を潰して回っていた過去が判明する。
- 『OF THE END』では42歳。「ヒマワリ」に招待された遥が何者かに誘拐されたため、再び単身神室町へと発った。かつての組員たちの協力で隔離エリアに入り神室町の惨状を知る。ゾンビたちに囲まれていたところを同じく隔離エリアに取り残されていた自衛隊員の浅木美涼に助けられ、地下街まで逃げる。その直後に地下駐車場から悲鳴が聞こえ、駆けつけてみると長濱がゾンビに咬まれて瀕死の状態になっており、ゾンビ化した長濱を射殺した。その後神室町ヒルズにて真島と、賽の河原で秋山と再会し、共にゾンビを撃退すべく行動する。その後浅木とともにガンスミスの居る場所へ行き龍司と再会。ガンスミスから対物狙撃銃を受け取ると花屋から遥、二階堂、DDがミレニアムタワー最上階にいることを聞き、全てにケジメをつけるため龍司とミレニアムタワーに向かい林、アラハバキ最終形態金狼、銀狼を倒すが、DDによって二階堂が完全体オオイカヅチになるも浅木の助力もあってかこれをたおす。最後は再興している神室町で浅木とあいさつをし平和に暮らしている。
- 秋山駿(あきやま しゅん) - 山寺宏一
- 『4』での主人公の一人。冗談を交え陽気に振舞う32歳。
- 神室町で消費者金融「スカイファイナンス」を営み、キャバクラ「エリーゼ」のオーナーも務める。かつては東都大学法学部を卒業し東都銀行に勤務するエリートだったが、身に覚えのない横領の罪を着せられ退職に追い込まれ、神室町でホームレスとして過ごしていた。しかし2005年12月に起きたミレニアムタワー爆破事件により空に舞った100億のうち100万円ほどを拾い集め、銀行員時代に培った知識と経験で増額し起業、現在の地位を手に入れる。従業員は女性秘書の花一人というなかなか厳しい状況だが、彼女の有能さもありなんとかやりくり出来ている様子。ホームレス時代に窮地を救われた金村興業の若頭、新井弘明に一方的に肩入れしている。
- 滅多な事では怒らないが、金銭を軽蔑したり、間違った見方をする者には厳しい対応をとる事がある。
- 融資方法はかなり特殊で、どんな人間にも無利息無担保で融資するが、代わりに自身が提案した「条件」を相手がクリアする事を課している。融資額が高額であればあるほど条件は厳しくなり、秋山曰く「限界まで追い詰められた人間が見せる力」を確かめているという。しかし「無利息無担保で、どんな相手にも融資」という点のみが噂になって広まり、神室町の駆け込み寺などと呼ばれてもいる。
- 2010年3月1日の夜、融資している金村興業を見回りがてら訪れて、キャバクラ「エルナード」で暴れているという上野誠和会組員二人の情報を入手する。「俺が勝手にやってるだけ」とこれを撃退するも、その片割れである伊原を兼ねてより懇意にしてきた新井が殺害し、現場に居合わせていた事で一時逮捕、拘留されるが、花の懸命な証言により翌日釈放される。そしてその日、秋山の運命を大きく変えていく事になる女性客・リリと出会う。
- 一億を融資して欲しいとして訪れたリリに対しては積極的に支援しており、彼女に「恋」をしている事を告白する。リリが条件を達成した事で一億を渡すが、それが原因となり花は退職を宣言してしまう。直後にリリを捜しているという真島組若衆・南と激突し、これに勝利した後に真島と会話。冴島靖子というリリの本名とわずかな情報を得た後はスカイファイナンスに戻るが、花を失った事で半ば開店休業状態になる。
- その後谷村から一億を返却されるが、これを「リリに貸した金」として彼女から返済されるまで受け取らないと拒否。直後に新井の捜索に奔走していた城戸から連絡が入り、その情報を谷村に伝える。以降は谷村と協力関係となり、検察の立ち入りを受けてスカイファイナンスから追い出された事で合流する。沖縄から桐生と共に戻って来た靖子と接触し、谷村と共に逃走していたが桐生と激突。先に逃がしていた靖子は上野誠和会若頭・葛城の手によって捕らえられ、更に城戸の裏切りによって店の隠し金庫に保管していた現金1000億円を盗み出される。
- 神室町ヒルズでの経緯と靖子の死を知った後は流石に落ち込んでいたが、桐生と冴島の決断を知り全ての陰謀を暴く策を提案。かつての恩人である新井と対決し、決着をつける。同様にそれぞれの因縁に決着をつけた桐生たちと共に諸悪の根源であり真の黒幕である人物を前にし、その罪を書き記した号外新聞を伊達の協力の元神室町にばら撒くが、隙を突かれて銃撃される(※黒幕人物については「谷村正義」の項目以降を見聞)。上着に入れていた札束が銃弾を止めた事で、九死に一生を得た。
- 事件の終結後はこれまで通りの日常に戻り、すっかり容姿が変わった花を再び迎える。しかし彼女との関係を明確に変えるつもりはないらしい。
- クリア後のプレミアムアドベンチャーにて遥に話しかけると、遥は「すれ違ったりしてたのかもしれない」と答える。
- 『OF THE END』では33歳。再度主人公の一人として登場。2011年4月、花と金の取り立てに向かい、暴力団の事務所が襲撃されているところに出くわし、死体が起き上がり警察官を襲っているのを目撃。尚且つ、秘書の花が襲われそうになったため自らが囮になり、劇場地下に誘い込んで拾った拳銃でゾンビを射殺。その後、事務所まで戻るが再びゾンビの集団に襲われ、花が高熱を出したため、階下のニューセレナに避難。薬をもらうために柄本医院に向かうが隔離壁によって立ち往生。その時に長濱に出会って隔離エリアの外へ案内してもらう。医院で薬を調達した後、再び隔離エリアに戻り、度重なるゾンビに襲われながらも花を救出。救出した際に射殺した実験体アラハバキに人によって造られた形跡があることを見つける。その後、自身が戦ったアラハバキの情報を得るため花屋の元へ向かい、そこで真島と再会し彼を二階堂らがいるバッティングセンターへ誘う。そしてバッティングセンターに行くと実験体ツチグモに出くわすが真島と共に撃退。その直後にゾンビの大群に囲まれるが郷田龍司に助けられる。その後、真島と共に再び賽の河原に戻るとそこで遥を探しに賽の河原にやってきた桐生と再会する。その際に桐生と共に行動していた自衛隊員の浅木美涼に一目惚れし、「彼女ならうちの店(エリーゼ)のナンバーワンになれる」といった。そして桐生と共に花屋の元に向かうと今回のゾンビ事件の黒幕がアメリカの武器商人であるDDであることを知る。その直後、賽の河原に迫ってきたゾンビ達を桐生、浅木と共に撃退し更にこの2人と共に実験体バサンと戦う。戦いの後は三度賽の河原に戻るが後に桐生と龍司がミレニアムタワーに向かっていることを知ると彼もまたミレニアムタワーに向かう。そして全ての戦いが終わった後、逃走しようとするDDのヘリコプターを操縦し、彼がハシゴに捕まった後ヘリから屋上に飛び降りDDにトドメをさした。
- 格闘スタイルは華麗な足技を武器としているが、まともにトレーニングした経験はなく天性のセンスによる我流。全主人公の中で唯一掴み、敵ダウン時、起き上がりの状態で挑発が行える。
- 冴島大河(さえじま たいが) - 小山力也
- 身長190cm、体重93kg
- 『4』での主人公の一人。45歳。関西弁を喋る。
- 12歳のときに両親を亡くし、少年時代に義理の妹・冴島靖子の病を治療するために靖子の実父に金を要求され、喧嘩に明け暮れ金を奪う行為を続けていた際に笹井組長に戦いを挑むが返り討ちに遭い、叩きのめされた。笹井に行為の理由を問われ、事情を知った彼の助力で靖子の病は完治。以来東城会直系堂島組傘下に位置する笹井組に所属。背中に自分と笹井組長の縁を表す「虎(大河=タイガー)」と「笹の葉(笹井組)」を彫った。堂島組傘下に位置する嶋野組に所属する真島吾朗とは渡世の兄弟だった。
- 1985年4月21日、冴島は笹井組長の出世のため都内飲食店にて上野誠和会幹部18名を6連発リボルバー拳銃6丁(6丁とも弾丸6発込み)で襲撃。直後警察に「幹部十数名を殺した」と出頭、警察は殺人容疑で逮捕する。裁判で死刑判決が確定すると、即日「東京刑務所」に送られ2010年3月1日まで25年間服役する。
- 死刑執行まであと数日と迫っていたが、突如、「沖縄第弐刑務所」なる施設に移送され、そこで偶然にも収監されていた浜崎豪と出会い、彼が提案する脱獄に参加する。脱獄には成功するが、兄弟とまで信頼した浜崎は刑務官・斉藤の銃撃により重傷を負い、生死不明のままに離れ離れとなり、独り傷ついた姿で流れ着いたのは桐生が営む児童養護施設「アサガオ」の浜辺だった。そこで桐生と遥の手当てを受け、どうにか癒えた体で25年前の真相を確かめるべく神室町へと向かう。
- 神室町での笹井、真島との再会も束の間、上野誠和会組員と葛城により拘束され、真犯人である葛城から「襲撃事件において冴島が発砲した銃弾は全てゴム弾であり、誰一人殺していなかった」という真相を告げられる。その後、靖子と再会する事は出来たが、城戸の裏切りと靖子の死を受けて無気力状態となり復讐さえも行わないとしたが、桐生から浜崎の最期の願いを聞いて覚悟を決め東城会を守るべく立ち上がり、ミレニアムタワーでの決戦では自身の言葉により道を誤った城戸と対決。実力差から終始圧倒し、これに勝利する。
- 殺人罪も冤罪となり、また既に25年という傷害罪としても長すぎる刑期を過ごしていた事から釈放される。東城会六代目会長・堂島大吾、東城会幹部兼真島組組長・真島吾朗、元東城会四代目会長・桐生一馬の推薦を受けて東城会直系冴島組を旗揚。亡き「兄弟」浜崎豪の願いを果たし、再び人生を歩み始める。
- 『OF THE END』では46歳。名前のみ登場。幹部の台詞に因れば、中国に行っていることが判明。
- 木像作りが趣味でキャバレーは興味がない、カラオケは歌うのは自分のガラではないので行かない、携帯を持っていないなど、20年以上刑務所に入っていて都会に馴染めない所を見せる。なお、真島によるとカラオケがうまいと評されている。
- 頑強な肉体と有り余る怪力を武器に戦い、その力はベッドやマンホール、ドラム缶や大型バイクさえも軽々と持ち上げる程。他の主人公では持ち上げられない敵を持ち上げられるのが長所。主人公の中で唯一連続スウェー移動とダウン回避ができないが、その調整として起き上がりは最も早い。
- 谷村正義(たにむら まさよし) - 成宮寛貴
- 『4』での主人公の一人。29歳。
- 警視庁神室署生活安全課に所属する刑事。勤務中に競馬中継を聞いたり、雀荘に入り浸るなど勤務態度は悪く、違法風俗店から賄賂をとるなどの汚職を公然と行うことから「神室町のダニ」と蔑まれているが、裏ではその金を使い身寄りの無い孤児たちの支援をしている。
- アジア圏の言語に堪能で、中国語・韓国語・タガログ語などを操る。25年前(1985年)の事件における養父・谷村大義の殉職の理由と、かつて養父が接触しようとしていた冴島靖子なる人物を探している。アジア圏の人々が住まう「亜細亜街」を行動の拠点としており、またそうした人々を不正に雇用している人間に対しては容赦がない。
- 靖子の情報を手に入れた事で彼女と接触するも、柴田組の妨害に遭い一度は彼女を連れ去られてしまう。追って辿り着いた埠頭で柴田と新井の関係を知るが、直後に新井が柴田を裏切って殺害し逃亡。取り残された靖子を救出し、靖子から「神室町で起きている連続殺人と秋山から借りた一億は、どちらも兄である冴島大河を救うために上野誠和会若頭である葛城から出された条件だった」との事実を確認。
- 靖子を説得し、冴島が沖縄にいる事を突き止めていた彼女とは別れ、一億を回収した後はサイの花屋を通じて葛城と接触。葛城の狡猾な罠に嵌められて上野誠和会に取り囲まれるが、杉内の助力により窮地を脱する。一億を秋山の元に返すべくスカイファイナンスを訪れた際に、行方をくらましていた上野誠和会組員・三島と埠頭で接触する機会を得る。養父の死に警察内部に裏切り者が存在すると疑っていた谷村は敢えてその情報を流し、裏切り者を炙り出す罠を張る。
- 裏切り者として炙り出された杉内順次との戦いの末に、杉内こそが養父の仇で、事件の黒幕が警視庁副総監・宗像征四郎である事を知る。杉内は直後に上司である久井の銃撃を受けて死亡してしまうが、久井も最期には谷村を庇い自殺。谷村は杉内と久井、二人の無念を晴らすべく「警察官」として宗像とその護衛を相手に死闘を繰り広げ、傷つきながらも宗像の手に手錠を掛けた。事件の終結後は捜査一課に配属される。
- クリア後のプレミアムアドベンチャーにて遥に話しかけると、遥は「おじさん(桐生)がお世話になっています」と挨拶をする。
- 『OF THE END』では登場せず名前すらも出てこないが、「昼間から麻雀をやっていたところ上司が怒鳴り込んできて引っ張られた」などと彼のことを指していると思われる会話をいくつか耳にすることができる。
- サブストーリーにおいて出生の秘密が明かされ、実の父は故人で「加賀」という養父と同じく刑事であり、母親はタイ人というハーフ。
- 体力は高くないものの、敵の攻撃を受け流す技能に長けており、また警察官らしく手錠で相手を捕縛する技も習得している。
- 真島吾朗
- 『OF THE END』での主人公の一人。
- →詳細は「§ 真島吾朗」を参照
- 郷田龍司
- 『OF THE END』での主人公の一人。
- →詳細は「§ 郷田龍司」を参照
- 右京龍也(うきょう たつや) - 高良健吾
- 『クロヒョウ』の主人公。18歳。未成年だがタバコを吸う。神室東高校に進学したが、2年生(当時17歳)の時に喧嘩で他校の生徒に意識不明の重症を負わせ、傷害罪で少年院に入所。仮出所後も保護観察の身になり、学校に復帰はしたが、直後に揉め事を起こし、退学処分になる。現在は神室町でアルバイトをしながら生活していたが、小銭を稼ぐ生活に嫌気がさし、闇金融襲撃計画を思いつく。仲間の制止も聞かずに単身で「趙楽」の事務所に乗り込み、九鬼組幹部の戸田を殺してしまう。(実際、意識不明になってただけで厳密には殺害してない。)
- 九鬼に「ドラゴンヒート」で10連勝する代わりに戸田殺しを無かったことにするという条件を飲み、強者相手に戦い続ける内、15年前に起きた放火事件の真相を探っていく中で「趙楽」で死んだはずの戸田を見つけて疑心暗鬼に陥る。また、親友の天馬とも竹中と会話しているところを見かけて裏切り者と思い込むが真壁との戦いの裏で天馬が偽情報を流して動いていたことを知って和解。竹中とは天馬が調達した携帯電話を通じて連絡をしており、その際に戸田殺しで警察から追われていることを聞く。
- 一方で九鬼襲撃事件で龍也のブレスレットが現場を落ちていたこともあり、九鬼組から命を狙われる羽目になるが病院から抜け出した九鬼から15年前の放火事件と戸田殺しの真相を聞く。その際に戸田が放火事件を依頼された際に録音レコーダーがあることが判明し、竹中と共にレコーダーを持つ「アン」を探し出し、戸田の女だった吉村アンナから証言を得る。それは戸田から女に託されたワインでその中にレコーダーも隠されており、放火事件に纏わるチャンピオン街の地上げに絡む真相があった。まだ東城会に入る前の戸田が地上げで利権を得たい筒井に命じられたやったことがわかる。また、ドラゴンヒートで10連勝をかけて雨宮と戦い、勝った後に雨宮が実は龍也の父親の乃木泰で、警察へ情報を流していた内通者だということがわかる。
- その後、筒井と秘書の新城が現れて、ミレニアムタワーの屋上で新城を倒すが、警察の登場と共に筒井が沙紀を人質に取り、それを取り返そうとする龍也を止めようと新城が繰り出した蹴りが父親の乃木の側頭部に直撃して、龍也に「負けるな、戦い続け、己を超えろ」と言い残し息を引き取った。龍也は、父親の死に涙があふれていた。
- 当初は「力こそがすべて」「信じるのは己のみ」と、自分の考えを貫き通していたが、さまざまな人物と出会っていくうちに自分の哲学を見つけ出し、また戦いを純粋に楽しむ気持ちも身につけ最初に比べてかなり成長した姿となった。
主要人物
- 澤村遥(さわむら はるか) - 釘宮理恵
- 身長約120cm。体重、生年月日、血液型いずれも不明
- 『1』では9歳。100億の手掛かりとなるペンダントを持つ少女。何の因果か、桐生・錦山・由美の3人が育った「ヒマワリ」にいた。ある日、母を捜すために「ヒマワリ」を飛び出し、神室町で桐生と出会う。見かけによらず肝が据わっており、ヤクザである桐生に対して臆することもなくおねだりする。神宮恭平と由美の一人娘。
- ソープランドがどんな所であるかを知っていたり、地下カジノや賭場に来た際に初めて来た訳ではない様な素振りを見せたり(あまつさえ、カジノのポーカーやルーレットで勝って欲しいとおねだりして、勝つと「大儲けだね」と言い放つ)と、神室町で桐生と過ごした影響か風俗産業にも精通している。ゲーム中の桐生へのおねだりシーンでは、短時間に大量に食べる描写がある。
- 『2』では10歳。髪形を変えて登場。前作より桐生と一緒に生活していたが、父親代わりの桐生が新たな戦いに挑むことを悟り、序盤で自分から元居た養護施設「ヒマワリ」に行き、そこで桐生の帰りを待つことになる。終盤には再び桐生と行動を共にする機会があるが、おねだりは無い(これはナンバリングタイトルでは今作のみ)。2周目以降は服装が異なる仕様になる(が、2周目以降にもかかわらず1周目と同じ服装で流れるムービーもあり、矛盾する点がある)。
- 『3』では12歳。沖縄の養護施設「アサガオ」で桐生と共に穏やかな毎日を送っている。見た目も大人らしくなり年長者としてアサガオの子供達の面倒をみているが桐生に対してのおねだりは健在。
- 『4』では13歳。中学一年生になった。中学生になった影響でセーラー服を着るようになった。浜辺に流れ着いた冴島を最初に発見し、桐生とともに手当てをした。後に辿り着いた浜崎に対しては1年前に桐生を刺した事から激しく嫌悪し、また浜崎を信じると言う桐生に対しても反抗する。しかし浜崎の最期を看取ったことでそれらの気持ちは落ち着き、浜崎の遺言を桐生に伝えた。これまでと異なり、桐生と行動を共に出来るのはクリア後のプレミアムアドベンチャーのみだが、おねだりイベントは相変わらず健在。あるサブストーリーでは、桐生に赤ん坊の世話について教えていたことが判明する。
- 『OF THE END』では14歳。「ヒマワリ」に招待され単身神室町へ発つが、その際何者かに誘拐される。
- シリーズを追うごとの成長は、桐生と並んで立つと分かるが着実に背が高くなっており、桐生との間に築かれた信頼関係は目を合わせただけで意志の疎通が出来る程になっている。将棋で桐生と遊ぶことがあるが、桐生では相手にならないらしい。『4』限定ではあるものの、魚の知識に詳しくなっている。カラオケで歌う好きな曲は「きっとchange Myself」と「乙女色my life」。
- 伊達真(だて まこと) - 山路和弘
- 『1』では41歳。警視庁組織犯罪対策第四課刑事、階級は警部補。10年前は警視庁刑事部捜査第一課にいたが、東城会直系堂島組組長・堂島宗兵殺害の件に固執し過ぎた為に四課に左遷させられる。東城会三代目会長・世良勝の殺害事件を担当していることと、個人的な思惑から桐生に協力するようになる。そして一人娘・沙耶との和解を経て、桐生の掛け替えの無い友の一人となる。
- 『2』では42歳。100億を巡る事件の終結後、辞職して沙耶と一緒に暮らす道を選んだ(警視庁ではその一件と、辞職時に辞表を叩き付け、更に神室署の署長を殴りつけたことが伝説のように語られている)が、警視庁四課課長・須藤の依頼で瓦と共に捜査をすることになる。一課に就任したばかりの時は班長であった瓦とコンビを組み尊敬していたが、瓦が不法入国者の外国人を次々と射殺したのを目の当たりにするも、心の中では彼の心配をしていた。
- 『3』では44歳。京浜新聞社で記者活動を行い、桐生に東城会幹部の情報を提供するなどのサポートをする。
- 『4』では45歳。記者活動は継続中だが、ニューセレナのママが身内の不幸があったために帰省している期間だけ、代理マスターとして店番をしている。警察内ではいまだに有名らしく谷村曰く「大先輩」。ラストに警視庁のヘリコプターで須藤とともに、宗像の汚職の号外をばらまいた。事件後は谷村を部下にして須藤が仕切る捜査一課の刑事に復職した。
- 『OF THE END』では46歳。プレイヤーの相棒として登場。隔離エリアに取り残され、ニューセレナに逃げ込んでいたところを桐生に助けられる。遥誘拐の協力を申し出るが宝石店で強盗殺人事件が発生し、犯人が隔離エリアに逃走。桐生と共に犯人を追う。犯人は闇サイトで集めた急造チームで「カラス」と呼ばれる人物が絡んでいることが判明。犯人たちをホテル街に追い込むが全員がゾンビによって殺されてしまう。しかし、それはカラスが仕組んだ計画で自分の正体がバレてしまわないよう始末するという。一度は逃走を図るが仲間だったゾンビに襲われてしまい、最後は桐生と伊達に殺された。所持武器はサブマシンガン。新密度が低い状態で、体力が少なくなると年齢のせいかその場に座り込んでしまう。
- 澤村由美(さわむら ゆみ) - 上坂都子
- 身長165cm、体重45kg、1971年6月30日生まれのB型
- 桐生や錦山とはヒマワリで共に育った親友であり、二人の妹的存在。二人が東城会に入った後、短大を卒業して独立。神室町で立身する為、セレナでホステスとして働いていた。10年前、東城会の大幹部である堂島宗兵によって拉致されてしまう。力ずくでモノにされそうになったところに錦山が駆けつけ、堂島を殺害。一部始終を目にした由美は精神に多大なショックを受けて記憶を失ってしまった。その直後、入院していた病院から忽然と姿を消し、そのまま消息不明となってしまうが、実は風間に保護されていたことが判明する。
- その後、神宮や錦山から由美を匿うために風間に整形させられ、妹・「美月」という戸籍を与えられる(なお、月下美人の刺青は一夜でも一目でもかまわないから桐生に会いたいという意味を込めて彫ったものである)。ミレニアムタワーの最上階アレスで桐生と最愛の娘遥と再会し100億を始末しようとするも、神宮と錦山に見つかり最期は桐生を庇おうとした遥を庇い神宮の凶弾に撃たれ、遥を桐生に託し、遥に自分と同じよう逃げないで生きる様に言い遺し、息を引き取った。
- 一時、美月が死んだという話が挙がるが、これはアレスの人気にあやかろうとした「パレス」という店のママであり、アレスとパレスを間違えた錦山組の構成員に拷問され、死んでしまった。月下美人の刺青も本物の美月と同じように彫るようパレスのオーナーに言われ、彫っていたことも原因といえる。死亡した事実を桐生に聞かされたオーナーはひどく後悔をした。このことは後半のサブストーリーにて発覚するが、時期を逃すと見られない為、注意が必要である。 ちなみにパレスは『2』では「亜天使」というオカマバーに変わっている。亜天使のママもある人物の来歴を知ることができる貴重なサブストーリーに関係する重要な人物である。
- 風間譲二(かざま じょうじ) - 渡哲也
- 身長178cm、体重79kg、B型
- 『3』に登場。60歳。沖縄土地買収に暗躍する謎の男。姿は死んだはずの風間新太郎に瓜二つであり、堂島大吾の銃撃事件にも関与していた。風間新太郎の実弟。
- 元警察庁長官官房国際課のエリートだったが30年前の警察内部では兄が東城会の幹部である為に迫害を受け辞任した。その後、自分のことを認めてくれるアメリカのCIAへと入る。「ブラックマンデーの首領を捕まえる」という任務の元リゾート開発の関係者に近づいた。峯と組む當眞を殺そうとするが桐生に阻害され、戦い敗北する。その後當眞を殺すことは諦め桐生に真相を教える。峯とブラックマンデーの野望を阻止するために桐生に協力し米軍基地に頼みジェット機で東京までの最速飛行を提供した。田宮隆造とは親友でもあった。
- 柔術と空手の使い手であり、桐生をして「あんたが若かったら勝てていたかわからない」と言わしめるほどの猛者である。蛇華に拉致され殺されそうになった力也を助けラウと、闘牛場で玉城に殺されそうになった桐生を助けに玉城を拳銃のヘッドショットで射殺するという兄譲りの拳銃の腕も持っている。
- 冴島靖子(さえじま やすこ) - 小沢真珠
- 『4』に登場。冴島の妹である(実際は血は繋がっていない)。幼い頃病を患っており、それを治そうとする兄・冴島を心の底から尊敬しており愛していた。
- 2010年3月1日、秋山のスカイファイナンスを「リリ」という偽名を使って訪れ、10日以内に一億円の融資の依頼をする。そして秋山のテストに合格して、彼から一億を受け取り去っていった。
- 実はその一億は、上野誠和会の若頭・葛城から提示された冴島釈放の条件として必要なものであり、しかし秋山と接触する以前は一億という大金を手に入れるのは不可能と思っていた為に、もう一つの条件である上野吉春襲撃事件の裏で密かに結託していた東城会直系柴田組に属する組員を、口封じの為に始末するという葛城の目的の元で関係者の殺害を行っており、世間を騒がせていた神室町連続殺人事件の犯人でもあった。
- 養父の死を追っており、靖子を重要人物として探していた谷村に保護され、全てを話す。そして兄と会う為に沖縄へ行き、そこで桐生・浜崎と出会い、冴島と行動を共にした浜崎と冴島の傷の手当てをした桐生の情報を得て、瀕死の浜崎を残し桐生と共に神室町へと向かう。
- その後、秋山と谷村と共に冴島がいる賽の河原へ向かい、桐生たちと戦うことになった彼らから拳銃を託され、先に向かうが、運悪く上野誠和会の襲撃に鉢合わせ、葛城に冴島共々拉致されてしまう。結果として冴島とは25年ぶりの再会を果たすが、神室町ヒルズで葛城が苦し紛れに撃った弾に冴島を庇い被弾してしまう。しかし、最後の力を振り絞り驚愕する葛城を射殺。こんな形でしか謝罪できない自分を許して欲しいと言い遺し、息を引き取った。
東城会
関東一円のヤクザを束ねる一大組織。『1』での嶋野の発言によると、構成員は2万5千人に上る模様。『3』の時点で直系99団体(『4』では直系100団体)、構成員3万人。
- 歴代の会長
| キャラクター名 | |
| 初代 | 東城真 |
| 二代目 | 不詳 |
| 三代目 | 世良勝 |
| 四代目 | 桐生一馬 |
| 五代目 | 寺田行雄 |
| 六代目 | 堂島大吾 |
- 『1』では冒頭で三代目会長・世良勝が暗殺される。更にその葬儀において穏健派の風間組組長、風間が銃撃により倒れ、100億円をめぐる争いに火が付いた。この騒動により嶋野、風間、錦山の組長三名が死亡する。
- 『2』では前作の騒動で弱体化し、新たに立て直している矢先に五代目会長・寺田行雄が凶弾に倒れ、混乱は更に大きくなる。また錦山組二代目組長・新藤浩二が千石組に買収されクーデターを起こし、ヒットマンにより幹部たちが殺害されるが、後に堂島大吾が六代目として就任する。
- 『3』では真島吾朗が戻り、大吾を中心に以前以上の勢いを取り戻しつつあったが、大吾が風間譲二の銃撃を受け重傷を負い、若頭の柏木が指揮を執るが跡目をめぐる内部抗争が勃発。この騒動で柏木と神田、峯が死に、浜崎も組を壊滅に追い込まれる。
- 『4』では1年前の跡目騒動により組織が弱体化。さらに新井の伊原殺害の騒動で上野誠和会と関係が悪化し、組織潰しの為に会長の大吾自身が宗像に身を売る。
- 東城真(とうじょう まこと)
- 東城会初代会長。
- 『2』のサブイベントで入手できるDVDで名前のみが登場。タイトルは「初代組長伝説 東城真 ケンカ格闘研究奥義」。ゲーム内の演出ではあるが、このDVDの視聴により桐生のヒートアクションゲージが一段階上昇したことから、ケンカ格闘家として相当に高い実力を持っていた事も窺い知れる。跡目を譲った後の生死は不明。
- 東城会二代目会長
- 姓名不明。『4』においてその存在が話題に上り、冴島が上野誠和会を襲撃した25年前は二代目の時代であることが語られる。世良に跡目を譲った後の生死は初代同様不明。
- 世良勝(せら まさる) - 水木竜司
- 東城会三代目会長。
- 頭の切れる人物で、40代で会長に上り詰めた。裏では神宮と繋がりを持ち、この関係が『1』での100億円事件につながった。神宮から遥と由美の抹殺を依頼されるが、風間の説得により思いとどまる。逆に神宮と手を切るため、風間や由美と共に彼の100億円を盗み出した。
- 錦山から「100億盗まれたのは本当か」と言う質問に答えた数日後、暗殺された。享年50歳。
- 堂島大吾(どうじま だいご) - 徳重聡
- 堂島宗兵と堂島弥生の息子で、堂島組の元構成員。剛直な気性から人望が厚く、桐生からも信頼されている。背中には不動明王の刺青を彫っている。
- 『2』では30歳。憧れていた桐生に父が殺されたと思い込み、自棄をおこしたすえ郷田龍司の策略に嵌り、銃刀法違反で逮捕され5年間服役していた。出所後、弱小となった東城会に絶望し神室町で飲んだ暮れていたが、桐生と再会したことがきっかけで東城会を立て直すべく共に行動する。
- 未熟な面も多々見せるが、郷龍会神室町侵攻の際には東城会組員を纏めて先導し、六代目会長の座を任せられる器として桐生に認められた。
- 『3』では32歳。東城会六代目会長。頭髪をオールバックにし、風格溢れる立派な会長になった。しかし、冒頭で沖縄の土地買収を巡り風間譲二に銃撃され、重傷を負い意識不明となってしまう(実際に発砲したのは風間譲二の隣に控えていたリチャードソン)。終盤、峯に連れ去られたものの、桐生が峯を倒したのちに意識を取り戻し、桐生と峯に銃を向けるリチャードソンを隙を見て撃ち負傷させた。
- 『4』では33歳。負傷した傷も癒え、度重なる抗争と跡目騒動で崩壊寸前にまで追い込まれた東城会を立て直す為、莫大な収益を期待できる神室町ヒルズの建設を最重要案件として行動している。しかし3万人もの組員を抱える大組織を立て直す事は容易ではなく、大恩ある真島を警察に引き渡すという苦渋の決断までもしなければならなかった。宗像との取引の裏では密かに城戸と通じており、彼を通じて形勢逆転を図ろうとしたが新井により阻止される。
- 東城会立て直しの為に1000億円を巡ってミレニアムタワーでは城戸と共に新井、宗像と対峙。大組織を支え続ける苦しさを吐露し、それを押し付けた責任は自分にあるとする桐生と対決、変わらぬ強さを誇る桐生に敗北する。
- 事件直後には真島も釈放され、かつての東城会を知る冴島を東城会直系として迎え入れ、新たな再生を目指して歩み出す。
- 『OF THE END』では34歳、神室町ヒルズの竣工セレモニーに出席したが、突然ゾンビが襲撃したため、幹部や一般人たちと共にショッピングモールへ避難することを余儀なくされる。この時のサブストーリーを進めると女装をして登場するが、近江連合会長との対等の会談や、生き残った人たちをまとめたりして東城会の威信を見せ、最後には真島をも圧倒する貫禄を見せる。
堂島組
- 堂島宗兵(どうじま そうへい)
- 東城会直系堂島組組長。
- 桐生と錦山の渡世の親であり、また風間と嶋野にとっては兄貴分にあたる人物。
- 26年前に起こったジングォン派潰しの首謀者。これによって、堂島組、ひいては東城会の勢力を拡大した。
- 傍若無人な言動や欲しい物は力で獲る強引なやり方、攻撃的な思考の持ち主だが、先を読む洞察力や戦略の面に長けており、子分達から非常に慕われていた(作中で彼のことを悪く言っていたのは錦山だけ)。
- 長年神室町と東城会を牛耳ってきたが、由美を拉致した為、逆上した錦山に銃殺される。
- 堂島弥生(どうじま やよい) - 福島おりね
- 堂島宗兵の妻。真に堂島を愛していた。桐生からは「姐さん」もしくは「弥生の姐さん」と呼ばれている。
- 『1』では夫を殺害した犯人と目された桐生に復讐しようとするが、事件の真相を知って敵討ちを中断。100億円事件も含めた一件を一時は桐生に預けることになる。
- 『2』では寺田が倒れた後の東城会会長五代目代行を務める。
風間組
- 風間新太郎(かざま しんたろう) - 渡哲也
- 60歳。東城会直系堂島組若頭兼風間組組長。堂島の死後は、組長不在の堂島組の組員を風間組に移し、直系風間組を襲名した。
- 義理人情に溢れる人物。天才的な銃の腕を持つ凄腕の元ヒットマンでもあり、二挺拳銃と軽い身のこなしでターゲットを次々と亡き者とし、”東城会の殺し屋”と呼ばれていた。
- 孤児の養護施設「ヒマワリ」を私財で創設する。幼少時代から桐生を世話し続けた、桐生にとっては父のような存在。18年前(1993年)、蛇華に捕らわれ監禁されていた桐生を助ける為に足を負傷して以来、歩く際には杖を使用している。
- 桐生が出所した際、世良の葬儀に桐生を呼び出し由美について話そうとするが、錦山の陰謀により狙撃され重傷を負う。その後シンジの手引きでアケミの元に身を寄せることになる。その後、寺田が芝浦に連れて行き、そこで桐生に美月と由美について、そして100億円事件の真相を伝える。その直後襲撃してきた嶋野が投げた手榴弾から遥を庇い致命傷を負ってしまう。最後は桐生に世良の遺言状を渡し、そして、桐生の親を殺したのは自分であり、「ヒマワリ」は殺した人間の子供を養うために作ったものだった事を告白し、許しを乞いながら桐生の腕の中で息を引き取った。
- 東城会三代目会長である世良からの信頼も厚く、世良から「極道の未来を託せる男を選んで欲しい」と名前が空白のままの遺言状を託される。桐生に対する愛情と信頼は絶大なもので、自身の身を顧みず桐生の窮地を救った事、そして後述するジングォン派壊滅時にも桐生を救うためには犠牲を厭わず、父として、極道として、東城会の未来を桐生に託し遺言状に息子の名を綴る。
- 『1』で死亡してしまうキャラであるが、その後のシリーズでも、回想や瓜二つの兄弟など、様々な形で登場している。
- 『2』では26年前、東城会の勢力拡大と海外勢力一掃の為に兄貴分である堂島宗兵にジングォン派を始末するよう命じられたが、その命令を無視して、ジングォン派の構成員(後の寺田と倉橋)を逃がしていた。同様にジングォン派のボスにも和解を持ちかけたが、風間の危機を察して単身忍び込んでいた桐生に銃を向けられた事でボスを殺害し、結果的にジングォン派を壊滅させる事になった。
- 柏木修(かしわぎ おさむ) - 咲野俊介
- 風間組若頭。風間同様に思慮深く、穏健派である。鼻の上に横一文字の傷がある。『1』では桐生と風間の危機に、援軍を率いて駆けつけた。
- 『2』では東城会直系二代目風間組組長兼東城会若頭代行。風間の遺志を継いだ人物のうちの一人である。桐生が大阪にいる間、ジングォン派が仕掛けた爆弾で風間組の事務所が爆発し、命に別状はないものの怪我を負ってしまう。
- 『3』では銃撃され現場を離れた大吾に代わり、若頭として東城会を仕切る。幹部たちの動向に頭を悩ませており、幹部会では桐生を会長代理として呼び戻す案を出した。しかし、神室町に戻ってきた桐生に風間似の男のことを聞かされた直後、ヘリに襲撃され掃射を受けてしまう。そして風間似の男と繋がっている人物を捜せと桐生に言い遺し、死亡した。
- 嘘か本当か、冷麺に異常なまでのこだわりを持っており、焼肉屋で食べられないと鬼の如く怒ったという。また、桐生が若い頃はたびたび冷麺の材料を買いにパシリに行かせていたらしい。その一方で、「堅生会」という組織を作り、元極道達を堅気にして社会復帰させる活動を行っていた。
錦山組
- 錦山彰(にしきやま あきら) - 中谷一博
- 身長180cm、体重79kg、1968年10月8日生まれのAB型
- 東城会直系錦山組組長であり、桐生の親友。桐生からは「錦」、由美からは「錦山君」と呼ばれている。背中には鯉の刺青を彫っている。常に超えられない存在であった桐生に多少のコンプレックスを感じていた。
- 10年前、神室町でホステスをしていた最愛の女である由美が、所属する堂島組組長の堂島宗兵に拉致された為、堂島宗兵を殺害。その「親殺し」の罪を被って桐生が刑務所へ入り、由美は事件のショックで記憶喪失になった上、その後入院した病院から姿を消してしまう。更に妹が闘病の末に病死したことにより桐生へのコンプレックスが肥大化し、誰も信じなくなってしまった。その後、近江連合の協力を得て独立後、あらゆる手段でのし上がり、行く行くは東城会の頂点に立とうとしていたが、心の中では桐生との友情を大切に持ち続けていた。
- 桐生との最終決戦に敗北後、完全に吹っ切れたのか、最期は神宮をナイフで刺し、桐生に別れ(ケジメ)の言葉を言い放ち、爆弾に発砲して神宮と彼の100億円を道連れに、桐生の目の前で散華するというケジメの付け方をした。
- 田中シンジ(たなか - ) - 山口孝史
- 桐生の元舎弟で、桐生が10年前錦山が犯した親殺しの罪を被って刑務所に入ったことをきっかけに、風間が錦山組に入れさせ、スパイとして錦山組のことを探らせていた。桐生が出所したころには舎弟頭まで出世していた。組に縁を切られて堅気になって出所した桐生に、舎弟の時と同等の信頼を寄せ、色々と手助けをしてくれたが、ストーリーの半ばで麗奈共々殺害されてしまう。命尽きる最後まで桐生を信じきる態度と『2』で偽桐生&偽シンジのコンビがサブストーリーに出て来るという事から推測すると、周囲にも判るほどの高い信頼を桐生に寄せていたことが伺える。
- 花屋いわく風俗好きであり、桐生もこのことを知っていた。また、『2』ではシンちゃん、アケミと呼び合うカップルが桃源郷の近くで会話をしているが、このシンジとその婚約者だったアケミとはまったく関係はない。また、シンジが殺害されたビルは『2』では龍宮城という賽の河原から追い出されたホームレスたちのコミュニティになっており、その中では賭場やカジノなどのミニゲームを楽しむことができる。
- 新藤浩二(しんどう こうじ)
- 錦山組若頭。頭である錦山に忠実。『1』では錦山の指示で舎弟達と共に桐生に襲い掛かるが敗北する。
- 『2』では東城会直系二代目錦山組組長。前作の事件後、組長不在の嶋野組、堂島組の構成員を吸収し東城会のなかで最大組織となった錦山組を襲名したが、錦山を死に追いやったという理由で、桐生への協力を拒否する。そしてついには錦山組を率いて東城会本部でクーデターを起こし、東城会を乗っ取り、弥生を我が物にしようとするも、桐生に敗北、倒れている状態から落ちていた拳銃を取ろうとしたところを大吾に気づかれ、射殺された。愛用の武器は居合刀。また、神田と違い桐生に対して敬語を使ったり叔父貴と呼ぶところから錦山歴代組長の中では常識人と言える。
- 荒瀬和人(あらせ かずと)
- 『1』に登場する錦山組若中。神室町のホームレスにも知られるほど銃狂いで有名で、二丁の拳銃を武器に戦う。赤いコートに二丁拳銃という出で立ちが「デビルメイクライ」の主人公・ダンテに似ている。シンジを追ってきた桐生と、廃ビルの屋上で戦った。バック転やスウェイを多用し攻撃をことごとくかわす。銃の名称はARASE.SP(特殊な改造が施されている模様)。
- 『3』では復讐者という組織の首領として登場。『1』で桐生に敗れたのち組から馬鹿にされ挙句の果てに絶縁されたため、桐生を恨みその命を狙い、今度はミレニアムタワー屋上で桐生と対決する。復讐者の一人である新崎とのタッグで攻めてくるが、二人での波状攻撃は熾烈を極め、作品中でも難度の高いバトルの一つとなっている。銃の名称が「ARASE.SP-R」となっている。
- 勝負に敗北した後、現れた伊吹により、堅気では生きていけない荒瀬のことを柏木が自ら探し回っていたことを伝えられる。伊吹にそのカリスマ性を買われ、堅生会に来るように誘われるが、断った。しかし、柏木や堅生会の信念を理解し、今後堅生会への襲撃を行わないことを約束した。ただ、それでも桐生への憎しみが解けたわけではなく、「いずれ決着をつける」と言い残し、新崎とともに去っていった。
- 『OF THE END』ではプレイヤーの相棒として登場。武器は従来と同様に二丁拳銃を操る。すでに極道は辞めていたが桐生の首を獲るという執念は残っており、隔離エリア内で桐生に救出された際も命を狙っていることを告げる。後に相棒となり、桐生を狙うスナイパーから命を守ったり、アジトに乗り込んだりと義理堅い一面を見せた。新密度が低い状態で、体力が少なくなると、言う事を聞かなくなり勝手に先に進んでいってしまう。
- 神田強(かんだ つよし) - 宮迫博之
- 身長180cm、体重125kg、B型
- 『3』に登場。49歳。東城会若頭補佐、直系三代目錦山組組長。
- 強固な武闘派。スキンヘッドで上半身裸の上から背広を着る。刺青はおたふくと天女。壁に埋め込まれている石版を取り外す程力が強いが、戦闘中にバテてしまったりと体力はあまりない。近江連合との抗争が終結する直後まで、強姦罪で刑務所にいた。
- 先々代(錦山)と先代(新藤)と組のメンツを桐生により潰されたと思い込んでいるため、桐生を非常に憎んでおり、東城会の敵と認識している。また、弱体化した神室町を中心にシマを拡大しており、神室町全体を飲み込もうとしている。緊急幹部会で桐生の首を取りトップに立つことを宣言し(しかし実際は桐生と直接会うまでは、桐生の顔すらも知らないというお粗末な有様だった)、若頭の長谷部にスターダストを潰すように命令した。
- 嫌がる女に無理やりマッサージするのが趣味で、ホテルで女を待っていたところを桐生と力也に乗り込まれ、ホテルの最上級室で桐生に敗北。再度桐生と勝負するため協力関係にある白峯会本部に乗り込み、負けた鬱憤を晴らすかのように総額10億は下らないコレクションを破壊した挙句、峯に白峯会の構成員と金を要求する。しかし、幾度もの一方的な金銭の要求によって峯からは既に愛想をつかされており、にべもなく断られてしまう。激昂し殴りかかろうとするも返り討ちに遭い、動けなくなる程殴られたすえ、峯の部下によって殺害される。その頭部はアタッシュケースにおさめられ、峯のケジメとして桐生たちに見せつけられた。
- 長谷部(はせべ) - 中井和哉
- 『3』に登場。三代目錦山組若頭。ドレッドヘアーで組長同様強固な武闘派。錦山組で最も危険な男で、その危険性は神田も一目置いている。風間組との抗争のためスターダストの営業権を一輝から脅し取ろうとしたが、駆けつけた桐生と対決して敗れ、柏木の身が危機に陥っていることを告げる。ある程度体力が減ると日本刀を抜いて襲いかかってくる。
嶋野組
- 嶋野太(しまの ふとし) - 楠見尚己
- 身長195cm、体重149kg
- 東城会直系嶋野組組長。性格は極道らしく残虐非道。好戦的で東城会きっての武闘派。巨漢で頭を綺麗に剃り、背中に虎の刺青を背負う。銃で戦う風間とは逆に刀を使った接近戦を得意としている。1980年代にして環境問題に注目しているなど、意外な一面もある。堂島宗兵の弟分であったが、26年前のジングォン派潰しの功績から、嶋野組を東城会直系に昇格させた。東城会の跡目争いではさまざまな手を使ってきた。桐生との二度の戦いに敗北した末、近くに落ちていた手榴弾を風間に投げた直後、寺田に射殺される。
- 『2』では26年前の回想にのみ登場し、前述の通りジングォン派潰しを堂島宗兵に指示され、風間と共にジングォン派を壊滅させる。
- 高橋(たかはし)
- 嶋野組の若衆。みかじめ料を脅し取ろうとスターダストに現れるが、桐生たちによって撃退される。その後桐生が出所したことを嶋野に報告したが、失態の罰として嶋野により剃刀で指二本を切られる。
真島組
- 真島吾朗(まじま ごろう) - 宇垣秀成
- 身長186cm、体重80kg、AB型
- 『1』では東城会直系嶋野組若頭、嶋野組内真島組組長。『3』からは直系へ昇格。神室町ヒルズ建設事業責任者。関西弁を喋る。冴島大河とは組は違ったが、兄弟同様の仲であった。カラオケの持ち歌である「GET TO THE TOP」の歌詞を一部無視して歌うなど、自由奔放な性格であることが窺える。また、冴島と同じくキャバレーに興味がないという一面もある。(しかし、ある一人のキャバ嬢に惚れられキャバクラに紹介され入ることができる。)故に桐生から「よく分からない男」として認識されている。
- 蛇柄のジャケットとテクノカットと左目の眼帯がトレードマーク(理由は出所してきた上野吉春を冴島と共に殺そうとしていたが、当日に柴田組の構成員により監禁され構成員に抵抗し左目を刺されてしまった為)。両肩に白蛇、背中に般若の刺青を彫っている。
- 戦闘スタイルはOTEを除き、素早くトリッキーな動きから繰り出してくるドスや格闘攻撃が主体。ただ単に素早いだけではなく、1では手負いの状態で桃源郷の床を素手で陥没させた。
- 『1』では41歳。極道社会で「嶋野の狂犬」とまでいわれた超武闘派極道。凶暴な暴力衝動を抑える気がなく、敵だけでなく子分達をも平然と血祭りにあげる。ただし、子分達に手を上げるのは筋の通らない真似をしたり場の空気を読まない行動をした時など、子分達に非があった場合の為、子分達からは慕われている様子。桐生のことを「桐生チャ〜ン(”き”の発音は↑)」と呼んで大層気に入り、更にライバル視もしているため、彼を自分の手で倒すことに拘っている(事実、桐生との初対決に敗北後、ドス片手に桐生に襲い掛かった子分から彼を庇い重傷を負っている)。荷台に子分達を乗せた数台のトラックの内一台を自ら運転し、会員制高級ソープランド・桃源郷に突っ込ませる等、行動も大胆である。この際、再び桐生と対決するが、傷が完治していなかったのも手伝ってか、敗北した。
- 『2』では42歳。寺田のやり方を嫌って東城会と袂を分かち、真島組を建設会社に変える。壊滅した賽の河原の跡地に建つ予定の「神室町ヒルズ」の建設を請け負うのと同時に、壊滅を免れた地下歓楽街を手中に収め新たな帝王として君臨する抜け目無さを発揮している。桐生の要請により、近江連合の関東侵攻阻止に協力することを約束。近江連合直参、千石組が送り込んできた大量の構成員を相手に真っ向勝負を挑み、一人で全員を撃退。桐生不在の神室町を守りきった。この際、自身も重傷を負うが、少し後になって何事もなかったかのように五体満足で登場を果たすなど、その実力は健在である。また、サイの花屋がいなくなった後の地下街のモニタールームを維持していたり、物語終盤にジングォン派が設置した時限爆弾のひとつを勘で解除する。頼れる男としてのイメージが強くなり、劇中での際立ったパーソナリティもあって人気が大きく上昇した。
- 『3』では44歳。桐生の願いにより東城会に復帰。東城会若頭補佐、直系真島組組長として堂島大吾を支えていたが、大吾銃撃事件以降は事態を静観している。スーツ姿で登場することが多く、浜崎との密会を盗撮されるなど極道の幹部らしい描写も多い。が、議事堂の正面をダンプで強行突破して桐生の窮地を救いに来るなど豪快さは変わらず。事務所は賽の河原に持っている。柏木の死後は桐生の頼みで風間組組長の兼任も行っている。
- 『4』では45歳。事務所は風間組が使用していたミレニアムタワーに移転している。傾いた東城会を立て直すべく神室町ヒルズの建設事業を継続中だったが、宗像と取引をしていた大吾に、靖子捜索と東城会潰しの障害になるとして、警察に一時身柄を拘束される。実は関西の人間ではない事が判明する。事件の終結後は釈放され、25年前から兄弟同様の冴島の冴島組襲名を見守った。
- 『OF THE END』では46歳。主人公の一人として登場。事務所でゾンビ映画を鑑賞している間にゾンビが襲撃。真島はゾンビと戦えることに興奮し、事務所から出てゾンビ狩りを始め、隔離エリアで実験体オンラキと戦って倒すが、その際にオンラキの体に人によって造られた形跡があることを見つける。その後、急いで神室町ヒルズのセレモニー会場に向かい、ゾンビの襲撃に絶えていた大吾たちと合流する。しかし、会長らを助けようとした組員たちのミスでヒルズ内にゾンビの侵入を許してしまったため、バリケードが出来るまで囮になって阻止し続けたが隙を突かれ左腕をゾンビに咬まれてしまった。大吾たちには傷のことを隠して賽の河原で花屋や秋山と再会。秋山からストレス発散のためにバッティングセンターに行かないかと持ちかけられる。バッティングセンターで二階堂と遭遇するも、二階堂が放った実験体ツチグモと戦い、苦戦しつつも撃退。しかし直後に大量のゾンビに襲撃されるが、そこを郷田龍司に救われる。その後は秋山とともに再び神室町ヒルズへ戻り生存者たちを賽の河原へ避難させる。この時点で目も充血し始めたため己がゾンビになってしまうであろうことは悟っており、自ら人々のもとを離れ再三にわたって隔離エリアへと飛び出していく。そこへ遥を探しににやって来た桐生と再会。自身がゾンビに咬まれすでに手遅れであること、ゾンビになった自分にとどめをさしてほしいことを桐生へ告げ別れる。酒を片手にゾンビを狩りながら隔離エリアを彷徨っていたが、通りかかったサウナ店を見てデトックス(体内のゾンビの毒を代謝を利用して排泄する)を閃き、一世一代の賭けを行う。事件収拾後、自衛隊に保護されるが結果的にゾンビの毒には感染していなかったことが判明する(咬みついたゾンビが運良く入れ歯をしていたため。目の充血は花粉症によるものだった)。その後はゾンビの襲撃を受けた神室町ヒルズの再建設に尽力した。
- シリーズで最もボスとして登場した回数が多いキャラクターでもある。また『2』でのみ地下闘技場出場者として対戦が可能。
- 西田(にしだ)
- 真島組の構成員。ヘルメットと紫のYシャツが特徴。『2』では、真島とともに爆弾解除を行っていた。『3』では、桐生が真島に別れを告げようとしたときに登場、ここで西田は「スタミナンX」を2本桐生に渡した。掃除用に使うゴムホースを必要以上に買った事がある。『OF THE END』では、終盤で彼が使っていたノートが貴重品として名前のみ登場。
- 南大作(みなみ だいさく) - 石川英郎
- 『4』に登場。真島組若衆。顔のピアスとモヒカン頭が特徴。真島を彷彿とさせる型破りな荒くれ者。音痴ながらもカラオケが三度の飯より大好きで、十八番は「GET TO THE TOP」らしい。酔拳や目潰し、さらには火吹きなど、酒を武器として戦う。
- 刺青は肩の部分に黒豹と牡丹、背中に蛇と炎がまとわり付いた野晒し、胸と腹の部分に梵字と組長に負けず劣らず派手である。真島の命令で秋山の店で働いていたリリ(冴島靖子)を連れてこいと命令を受け店で暴れていた。そこでオーナーである秋山と闘うが敢え無く敗北。その数日後、真島と会おうとする冴島に、その実力が本物かどうか確かめるよう命令され彼と闘うが、またも敗北する。
- ゲイリー・バスター・ホームズ
- 賽の河原の住人である黒人男性。過去3年間「賽の河原」の地下闘技場で全勝無敗の戦績を出し、「無敗の地下王者」と呼ばれる。最初に桐生を地下にいる花屋の場所へ案内するが、地下闘技場で対戦相手としてまた出会うことになる。流暢に日本語を話すことができるが、意味を知らない単語もあるらしく、桐生に指摘された。
- 『2』では神室町ヒルズの建築現場で働いており、そのためか桐生との1年ぶりの地下闘技場での対戦時にはヘルメットをかぶっている。相変わらず意味の知らない単語を喋り、桐生に指摘される。
- 『4』でも建築現場で働いており、夜間に謎の音がするという話を聞いて調べに来た桐生と再会、真島組の組員になっていた事が判明する。最後にもう一度勝負したいと桐生に申し出、その場で闘うこととなる。
- 『OF THE END』では、ゲイリーズ・ブートキャンプを立ち上げ、プレイヤーと相棒たちにトレーニングさせる。
- 東山(ひがしやま)
- 『OF THE END』の真島のサブストーリーに登場。真島組幹部。真島の右腕として組をまとめるよう指示されていたが自由奔放の組員をなかなかまとめることが出来ずに、問題が起こるたびに真島が代わりに隔離エリア内外を走り回って組員たちの救出に向かっていた。
- 長濱友昭(ながはま ともあき) - 杉本哲太
- 『OF THE END』に登場。真島組の末端構成員。桐生一馬に憧れ、極道の世界に足を踏み入れた。さほど目立つ成果はあげていないが、神室町の裏事情に詳しくシノギも要領よくこなすため、幹部から目をかけられている。聳え立つ壁の前で秋山と出会い、彼に武器を隠しているDVD屋を教え秋山とともに隔離エリアを脱出する。その後も抜け道を利用し秋山を幾度となく助けた。しかし、地下パーキングでついにゾンビ追い詰められてしまう。桐生が駆け付けるがすでにゾンビに咬まれており、桐生の目の前でゾンビ化。憧れであった桐生の手によって葬られる。
- 秋山と別れた後は隔離エリア各地に取り残された生存者たちを神室ヒルズへ誘導していたことが桐生のサブストーリーで判明する。
- 荒谷秀示(あらや しゅうじ)
- 『OF THE END』の真島のサブストーリーに登場。真島組傘下の三次団体から上がってきた切れ者で、ゾンビ出現の混乱に乗じて邪魔者を消してしまおうと企み、真島組の組員数人を騙して隔離エリアに入り込ませるが組員たちの機転で失敗。最後はゾンビに咬まれてしまい、真島によって殺された。
白峯会
- 峯義孝(みね よしたか) - 中村獅童
- 身長185cm、体重80kg、A型
- 『3』に登場。本編における最後の敵でもあり、3種類のヒート状態と強力かつ多彩な技をもつ強敵。刺青は麒麟(鬣が黄色の通常種)。
- 未だ33歳と若く、また元々は普通の会社員であったが、その手腕で大吾から大きな信頼を得て、東城会若頭補佐、直系白峯会会長になった。冷静沈着かつ組織のことを第一に考える穏健派。港区のマンションに住みその付近を中心に活動しており、株取引(インサイダーなど非合法なものもある)と不動産業で巨万の富を操る東城会の金庫番でもあり、一時は白峯会の上納金のみで東城会を何とか支えていた。会社員時代の名残か極道世界には珍しく女性の秘書を雇っている。
- 幼少時代は成績が優秀だったが貧しい孤児であったため、ほかの子供たちからいじめ(おもに仲間外れ)を受けた。その境遇から成り上り富を得る事を決意する。以来、金を得る為だけに誰よりも働いて来た。そんな中、人との絆に疑問を持った彼は絶対的な絆が存在する世界であるとされる極道に興味を持ち、出所直後の神田に話を持ちかけ東城会に足を踏み入れる(表向きは神田の紹介で東城会に入ったことになっており、その縁から神田にも資金提供を行っているが、白峯会が力を付けた現在ではそれを煙たがっている節がある)。そこで大吾と出会い、初めて一人の男として認めてくれた大吾に惚れ込み忠誠を誓う。東都大学病院の屋上での桐生との最後の戦いに敗北した後、リチャードソンに殺されそうになるが意識を取り戻した大吾に救われる。その後、自らの過ちに気付き桐生と大吾に謝罪し、リチャードソンとともに身を投げ、極道として最期のケジメをつけた。
浜崎組
- 浜崎豪(はまざき ごう) - 高橋ジョージ
- 身長193cm、体重99kg、O型
- 『3』に登場。50歳。東城会若頭補佐、直系浜崎組組長。通称ハマの帝王。横浜中華街を中心に暗躍しており、中国マフィア蛇華との繋がりも噂されている(構成員は10人程度しかいないがそれでも大きいのは蛇華の支援があるからである)。伊達曰く「AV男優みたいな男」。神田と同じく桐生の復帰に反対、また錦山組が東城会の跡目に座ることにも反対を示す。言動からは荒さは感じ取れず、意外と物静かな一面もあるが、神田以上に強面でもある。真島を鈴木と引き合わせ、リゾート計画を紹介。さらには蛇華のラウ・カーロンとも結託、沖縄のリゾートの利権を売りさばくという約束で協力していた。しかし、蛇華の日本支部統帥のラウ・カーロンが風間似の男に殺されたため中国の蛇華本部に拉致されてしまい東城会の跡目争いに敗れ計画は失敗に終わる。戦いが終わった後に沖縄へと帰ろうとする桐生の元に現れすべてを失った腹いせにナイフで刺してしまう(その後、一輝とユウヤに取り押さえられる)。結局、桐生と直接対峙することはなかった(しかし、「プレミアムアドベンチャー」であることを行えば、対決できるようになる)。その後、跡目争いで東城会に混乱を招いたため浜崎組は破門となる。
- 『4』では51歳。同じ服役囚である冴島と共に脱獄を試みるが、それを阻止せんとする刑務官の斉藤に撃たれ、冴島に桐生を頼るよう伝え斉藤と共に沖縄の海の底へと消えたが一命を取り止めアサガオに辿り着き、脱獄時に入手した極秘ファイルを桐生に託す。桐生とともに警察に出頭しようとしたが、そこで冴島の妹である靖子と出会い、執拗に追跡してくる沖縄第弐刑務所の刑務官を退けるも、桐生と靖子を庇い背中に重傷を負い、数日後に遥に看取られ眠るように死亡、遺体はアサガオで引き取られた。残した願いは「真に自身を信じ、信じられる男二人に自分が愛した東城会を守ってほしい」という想いであり、その言葉が桐生と冴島、そして秋山と谷村の結束へと繋がった。
柴田組
- 柴田和夫(しばた かずお) - 大塚芳忠
- 『4』に登場。東城会直系柴田組組長。直系組織としては弱小の部類で末席に甘んじているが、25年前からその座を維持してきた。新井が起こした上野誠和会との事件に対して、5億の現金と自身のケジメとして指を差し出す。しかし実際は指詰めをしておらず、また追われているはずの新井を匿い、密かに上野誠和会の葛城と共謀して神室町ヒルズの利権を手に入れようと画策していた。しかし新井の裏切りにより撃たれ、命を落とす。
- 葛城とは25年前の襲撃事件から共謀しており、自身の出世のためにお互いを利用していた。真島を冴島の元に行かせず監禁し、間接的にではあるが真島の左目を奪う。また、東城会直系の座を争っていた笹井組が解散した事で、柴田組は直系組織に昇格した。真島との会話からは紳士的な物言いが聞き取れる反面、極道らしく粗暴な言動も口にするなど二面性が強い。
金村興業
『4』に登場。柴田組の傘下に位置する東城会三次組織。神室町北のホテル街近くに事務所を構えている。
- 金村大(かねむら だい) - 川津泰彦
- 東城会直系柴田組内金村興業組長。消極的な性格で、上昇志向がなく、事勿れ主義。自分の組のシマ内で暴れている他所の組のチンピラに手出しができないなど、組のメンツすら保つことができない、極道組織の長としての資質に欠ける人物。葛城の命を受けた冴島靖子によって刺殺された。
- 新井弘明(あらい ひろあき) - 沢村一樹
- 金村興業若頭。穏やかな物腰と人望から上位組織である柴田組組長からも一目置かれており、上昇志向が乏しい金村組長に代わって将来を嘱望されている極道で、金村興業に融資をしている秋山からも過去の経緯から信頼されている。物語序盤で東城会の「親戚」である上野誠和会の伊原を殺害した事から消息を絶ち、上野誠和会のみならず東城会からも追われる立場となったが、実は柴田組に匿われていた。しかしその柴田を裏切り殺害した後は再び行方をくらまし、もう一人の共犯者である葛城と合流。さらに宗像と東城会を繋ぐパイプ役として推薦される。
- 元々は宗像の命を受けて東城会の内情調査と乗っ取りを行う為に送り込まれた潜入捜査官だった。
- 神室町ヒルズで葛城と共に桐生と対峙するが、葛城と弟分である城戸を裏切り、城戸に発砲(致命傷にならないようにわざと狙いを外していた)。その後宗像から桐生を打倒する為に遥と「アサガオ」の子どもたちを拉致するよう命じられるがこれを「警察官」としての自身の誇りにかけて拒否、宗像とも敵対する。ミレニアムタワーでは己の思い描く正義を貫くべく1000億を手に入れようとし、それを否定する秋山と対決するが、熾烈な足技の応酬の果てに敗北する。谷村と宗像の決着後、桐生達と和解する。
- 城戸武(きど たけし) - 桐谷健太
- 金村興業若衆。新井の弟分であり、人懐こい雰囲気とチンピラ風の風貌から実力を低く見られがちだが、本来の能力はかなり高い(柴田組の構成員複数を倒している描写、また過去に彼の喧嘩を見た秋山曰く「俺がびっくりするぐらい強い」と評価)。
- 兄貴分である新井の行方不明後は秋山や冴島に偶然にも接触するなど、物語にも深く関わってくる事になる。
- 新井を救うため、警察や東城会よりも先に見つけようと駆け回っていた最中、スカイファイナンスで偶然にも隠し金庫の存在と、1000億もの現金を見つけてしまう。この事に混乱した城戸は堂島大吾に相談し、大吾の指示で葛城と接触するよう命じられる。しかしそれは新井によって見破られ、撃たれて重傷を負う。その後は再び大吾と合流し、極道としての生き様を賭けて冴島と対決。善戦はするも、終始冴島に圧倒され敗北する。谷村と宗像の決着後、桐生達と和解する。
- 他の面子が宗像と対峙するなかで唯一、動けなくなるほどのダメージを受けていた。
初芝会
『4』に登場。ホームレスを追い出して劇場の地下に事務所を構える。秋山の活躍によりホームレスが奪回し、後に事務所は冴島と城戸のアジトになった。構成員のギャングのようなカジュアルなファッションが特徴。
- 初芝(はつしば)
- 東城会直系柴田組系初芝会会長。柴田の弟分で緑川に命じてスカイファイナンスを襲撃。顧客名簿を奪い、城戸を拉致した。しかし、秋山に奪取されてしまう。
- 緑川琢己(みどりかわ たくみ)
- 初芝会若頭。スカイファイナンスを襲撃し城戸を拉致した。駆けつけた秋山と戦うも、敗北する。拳銃による射撃・打撃で戦うが、追いつめられるとチェーンソーを持ち出してくる。
安住組
- 安住(あずみ)
- 『OF THE END』に登場。東城会直系安住組組長。大吾の側近。典型的な極道で、自由奔放な言動を起こす真島とは馬が合わず、ゾンビに襲撃された際も警備担当の真島が遅れて来たことに苛立ち、胸ぐらを掴んで激昂したが大吾に制された。
九鬼組
『クロヒョウ』に登場。第三公園前に事務所を構える。地下にある格闘技場で「ドラゴンヒート」を開催している。
- 九鬼隆太郎(くき りゅうたろう) - 黒沢年雄
- 東城会直系九鬼組組長。東城会きっての頭脳派。インターネット賭博のシノギで上がり、九鬼組を立ち上げた。地下格闘場など、興行系のシノギに関しては東城会の幹部らからも一目置かれているが、新城に襲撃されて意識不明の重体に陥ってしまう。辛うじて意識を戻して満身創痍の体で病院を抜け出して趙楽に龍也を呼び出す。そして、戸田殺しの真相を語った後、龍也にドラゴンヒートで10連勝するよう頼み絶命した。
- 金の力に頼っているように見えるが、格闘技に愛着を持っており男気もある。
- 戸田直樹(とだ なおき) - 中井和哉
- 東城会直系九鬼組幹部。九鬼組が実質経営している中華料理店「趙楽」のオーナーで、裏稼業で闇金もしている。大学時代は空手で関東を制していたが、金目的の龍也に襲撃されて意識不明の重症を負い、それが龍也が「ドラゴンヒート」に参戦するきっかけとなった。表向きは九鬼の右腕と称されているが密かに独立し、東城会を乗っ取ろうとしている。非常に用意周到な性格で、取引や他人の会話を録音する癖があり、またそれらのことを部下にも話していない。その癖からか、15年前の放火事件の弱みを握っており、そのネタをもとに筒井から金を要求したが、脅しの最中に新城に背後から襲撃を受け死亡。その後、埼玉県の秩父山中に死体が発見される。
二岡組
『クロヒョウ』に登場。
- 二岡孝造(におか こうぞう) - 正源敬三
- 東城会直系二岡組組長。中華料理店「趙楽」の事務所を見上げる龍也の前に現れ、10連勝は不可能だと伝えた上で若衆に戦いを挑ませるが返り討ちにされてしまう。その後、龍也がサイの河原で九鬼と二岡の関係を教えられる。また、舎弟の真壁を使って、「ドラゴンヒート」で龍也を倒そうとするが失敗に終わる。その後、九鬼が何者かに襲撃されるとドラゴンヒートの実権を握り、10連勝を目指す龍也に不利なマッチメイクをするが悉く返り討ちにされた。
- 真壁隼人(まかべ はやと) - 藤本たかひろ
- 東城会直系二岡組若衆で二岡の舎弟。沖縄でストリートファイトをしている時にヤクザを病院送りにして東京に逃げてきた。天馬が流した龍也の偽情報を信じて、「ドラゴンヒート」で龍也の左足を執拗に狙うが敗れた。格闘スタイルは「喧嘩」。卑怯な手を好み、必殺技ではゾンビのように相手に噛み付くと言う常識外れな攻撃をする。真壁との勝負では龍也が脚を怪我しているため脚の負傷度が上がりやすくなっている。
北島組
『OF THE END』の郷田編に登場。千両通りの東新ビルに事務所を構える。ストーリー中は組の名前が出てこないが回想で見ることができる。
- 北島(きたじま)
- 東城会系北島組組長。郷田が二階堂の旧アジトにあった地図上の○印を頼って北島組を訪れる。ここはまだ隔離エリアにはなっておらず、北島も組員も生きていた。郷田から事件のあらましを聞くが神室町がゾンビで溢れているという話を聞いても信用しなかった。しかし、近江連合の林に似ているゾンビに急襲されて初めて信用するようになる。その直後にゾンビ化し、郷田に射殺された。
島本組
- 島本(しまもと)
- 『OF THE END』の桐生のサブストーリーに登場。東城会系島本組組長。荒瀬を相棒にして隔離エリアに入ってきた桐生をライフルで狙う。再三狙撃するものの、荒瀬の的確な指示を受けた桐生により失敗。逆にアジトに乗り込まれる始末で、神室町がゾンビで混乱している隙をついて東城会を乗っ取る計画があったようだがゾンビに襲われて、桐生と荒瀬によって射殺された。
笹井組
『4』に登場。25年前まで柴田組と東城会直系を争っていた元東城会三次組織。西公園近くに事務所があったという。
- 笹井英樹(ささい ひでき)
- 元東城会系笹井組組長。25年前に冴島が上野吉春を襲撃した事件の直後に責任を取って組を解散させて失踪していたが、半死状態になっているところを真島に発見され、賽の河原で保護されてホームレスとなる。後、脱獄した冴島と再会した直後は人格が崩壊していたが、冴島との再会で意識を取り戻した。
- 現役だった頃は仁義を貫き、義理と人情を重んじる極道で、少年時代の冴島と靖子を救った。冴島の人格、そして極道としての指針を示した存在。
- 本山義則(もとやま よしのり)
- 冴島のサブストーリーに登場。元東城会系笹井組若頭。25年前の上野吉春襲撃事件の直後に組の解散と笹井の失踪で全てを失い、その原因が冴島にあると逆恨みし、後に脱獄した冴島の命を狙うが敗れる。冴島から笹井が生きていることを聞かされてやり直す事を決意し、神室町を出た。
玉城組
- 玉城鉄夫(たましろ てつお) - 石塚運昇
- 身長182cm、体重74kg、A型
- 『3』に登場。54歳。琉球街のもう1つの極道組織で東城会の五次団体である玉城組組長。戦闘において拳銃のほか、ナイフ(投擲含む)・メリケンサックを使いこなす。性格は卑劣で利用できるものはとことん利用するため桐生には「外道」とも呼ばれた。琉道一家を潰す為に咲の実母を騙し咲を誘拐したり、桐生をおびき寄せるために名嘉原茂を闘牛場へ誘拐した。また峯と結託し構成員と共に「アサガオ」を破壊した。桐生に二度目の敗北をして彼が背を向けた時に射殺しようとするが庇った力也により失敗。再度桐生を殺そうとするが駆けつけた風間譲二によって射殺される。
- 組長である玉城が亡くなってから、事務所が空きビルになり、桐生、浜崎、靖子の3人が話し合うときに使われた。
近江連合
関西一円のヤクザを束ねる一大組織。「近江四天王」と呼ばれる強力な大幹部達を中心とした堅い結束と、直参120団体、構成員3万5000人の兵力を誇る。『2』の騒動により崩壊しかけてる模様。名前の由来は滋賀県の近江地方から。
- 郷田仁(ごうだ じん) - 天田益男
- 65歳。五代目近江連合会長。高齢及び歴年に渡る戦いのため、車椅子に乗っている。
- 東城会と近江連合の五分の盃を受けいれようとした矢先、息子の龍司が起こしたクーデターに参加した構成員に拉致されそうになるが、その場は桐生に助けられる。しかし、大吾が神室町へ連れて行く際にジングォン派に大吾共々再び拉致される。物語終盤では桐生と龍司の死闘を見届けることになり、そこで龍司の苦しみを知り、一緒に自首する事を狭山薫に話すが、真の黒幕である高島遼に撃たれ死亡した。
- 寺田行雄(てらだ ゆきお) - 乃村健次(『2』では四宮豪)
- 『1』では41歳。近江連合本部長で近江四天王の一人。最終的には桐生に人格を認められ、東城会五代目会長に就任した。
- 『2』では42歳。元々近江連合に所属していたため、序盤に裏切り者とされ桐生の目の前で近江連合の凶弾に倒れる。
- が、実はこれは彼の偽装工作であり、その正体は26年前に東城会によって壊滅させられたジングォン派の生き残り、金大津(キム・デジン)である。ジングォン派の目的である東城会の壊滅を目論みながらも、自分を救ってくれた風間への恩に葛藤していた。最終的には真の黒幕である高島に撃たれながらも桐生に逆転の手を残し散った。『3』で、お墓の名前に、本名の金大津ではなく、風間からもらった名前の寺田行雄とかかれてあった(このことから桐生は、本心で彼を風間の意思を受け継いだ人間と認めたのかもしれない)。
郷龍会
- 郷田龍司(ごうだ りゅうじ) - 岩崎征実
- 30歳。五代目近江連合会長·郷田仁の一人息子。近江四天王の一人で、五代目近江連合直参二代目郷龍会長。背中には四神の長と呼ばれている黄龍の刺青を彫っている。また、常に刀を携帯している。「関西の龍」と呼ばれるほどの実力者だが、本人は「龍の二つ名は、唯一無二の存在であるべき」という身上から、その異名が「関西の」と限定的なことを理由に嫌っており、それを口にした者には容赦はしない。
- 東城会と近江連合の五分の盃に納得がいかず、本部でクーデターを起こし、関東へ勢力を伸ばすために東城会のいる神室町へと侵攻する。目的の為には手段を選ばないと豪語する粗暴な性格だが、子供を人質に取るなどの卑怯な行為に激昂したり、桐生とは一対一での勝負を挑んだりと卑劣を厭う面も見られる。
- 実はジングォン派のボスの子であり、狭山薫とは異父兄妹。26年前の事件後、母の鄭秀淵(ジョン・スヨン)と共に郷田の支援を受け、後に郷田仁に引き取られ郷田龍司を名乗る(スヨンは瓦と結婚して瓦祥子を名乗り薫を授る。又、母の顔はぼんやりと覚えており、薫にそっくりだったと語った)。しかしジングォン派の復讐には興味がなく、あくまで利益を求めて手を組んだのみで、構成員として行動することは頑なに拒んだ。
- 高島との銃撃戦で重傷を負いながらも、最後に「伝説の龍」を求めて桐生と死闘を繰り広げる。桐生に敗れた後には妹である狭山の腕の中で意識を失った。
- 『OF THE END』では34歳。主人公の一人として登場。桐生との死闘の後、近江連合から破門されるが、これを機に極道から足を洗いたこ焼き屋に弟子入りする。桐生との死闘の末、右腕を失い義手となる。近江連合を破門にされたあとも、龍司に恨みを持つ者に命を狙われる内に自暴自棄になり、義手を作った老人ガンスミスに義手の改造を依頼し、ガトリングガンに変形する義手『黒鉄丸』を手に入れる。今回のゾンビ騒動は二階堂が起こしたものであることを確信しており、かつての弟分のケジメとして二階堂を止めるべく単独で追うことになる。バッティングセンターで苦戦する真島と秋山の前に現れ、彼らの周辺のゾンビを撃退する。その後二階堂の旧アジトに向かい印がつけられた神室町の地図を見つけ、その中で唯一×印が抜けていたビルに向かうことにする。途中、堅生会の伊吹の協力を得て、中道通りのバリケードを戦車で破壊し隔離エリアから脱出する。その後ビルに着くと、二階堂にアジトにあった地図の印が東城会の組事務所だったことを知る。そしてその組の組長にゾンビに気をつけるよう忠告するが組長は信用せず、挙句の果てに林弘の奇襲により無駄に終わる。その後二階堂からショーパブ・エイジアにいると電話を受け、エイジアに向かうと二階堂の手により遥が捕らわれていることを知る。更に自分の師であるおやっさんが現れ、二階堂らの手により目の前で実験体ヤツカハギとなり、そのまま闘うことになる。激戦の末、過去におやっさんから教わった「たこの急所」を突いておやっさんにトドメをさし、おやっさんのたこ焼き屋の跡を継ぐと決意する。その後隔離エリアから押し寄せてきた実験体やゾンビらを撃退した後、自身の義手の調子が悪くなったため、義手を作ったガンスミスのいるビルに向かうとそこで桐生一馬と再会する。そしてガンスミスに義手のメンテナンスをしてもらった後、桐生と共にミレニアムタワー最上階に向かう。途中、実験体へと変貌した林と闘い苦戦しながらも最上階に到着。遥を救出し二階堂を追い詰めるがDDにより完全体オオイカヅチとなった二階堂の巨大化により最上階の天井が崩壊し、身を呈して遥を瓦礫から救い出した。怪我はなかったが、瓦礫により身動きが取れなくなったため、桐生に二階堂を止めるよう全てを託す。桐生がオオイカヅチを倒したあとヘリで逃走しようとするDDを打ち落とそうとするが桐生に止められる。そしてヘリと共に堕ちていくDDを見て「似合いの最期やな」と言った。事件終結後はたこ焼き屋を再開させ、来店した桐生と遥にたこ焼きを振る舞った。
- 林弘(はやし ひろし)/実験体イツキ(縊鬼) - 菅田俊
- 近江連合の舎弟頭補佐。『1』では遥を誘拐すべくアレスに構成員数名とともに登場する。
- 『2』では郷田龍司に惚れ込み、彼に天下を取らせようとする郷龍会の構成員として再び登場。覆面を被ってミレニアムタワーの変電室を破壊した。1年前の事件で因縁のある桐生に再戦を挑み、敗北する。『2』では最も高い体力ゲージを誇り、窮地に追い込まれると配管を腕力で取り外し、左右の手に持って振り回す。
- 『OF THE END』では龍司が破門となり、二階堂率いる郷龍会での活動はあまりしなかったが、二階堂の鼻を明かそうと単独で動き回る。その頃に二階堂の不審な行動を素早く察知する。DDになぜ二階堂とつるんでいるのかを問い詰めたところ、二階堂に隙を突かれ、銃で撃たれて負傷。倒れているところをDDにタナトスウイルスを注入され実験体にされてしまう。その後の彼の行動が、神室町のゾンビ騒動を引き起こすことになる。北島組を襲撃した際に郷田と再会、俊敏な動きで郷田の銃撃から逃れる。終盤、ミレニアムタワーで桐生と郷田によって倒されるが死ぬ間際に意識を取り戻し、タナトスウイルスの作用による快楽を覚えながら『尊厳なき死』を迎えた。またその時にタナトスの影響で「何や、気持ちええ」と言い息絶える。
- 二階堂哲雄(にかいどう てつお)/完全体オオイカヅチ(大雷) - 的場浩司
- 『OF THE END』に登場。近江連合直参郷龍会三代目郷龍会長。押しが強くかつ頭の切れる人物で、近江連合の幹部として一目置かれている。かつては郷田龍司に心酔し、長年その右腕として活躍していた。郷田の失脚後、頭角を現し始める。郷田が破門されたきっかけの東城会およびその元四代目会長の桐生に激しい怨念を抱いている。ある日神室町に訪れたとき、郷田がたこ焼き屋で働いているところを見て、彼に復帰させるよう呼びかけるが断られる。その後も再三に渡って郷田に対して挑発に近い形で戻るよう促すが悉く断れ、ミレニアムタワーで郷田と対峙した際に郷田を呼び捨てにする等、今までの付き合いを無にする会話をした。直後に追い詰められ、死を覚悟するがDDによって新型タナトスを打たれ完全体オオイカヅチとなり、最後は桐生によって葬られた。
近江高島会
- 高島遼(たかしま りょう) - 舘ひろし
- 五代目近江連合直参近江高島会会長で近江四天王の一人。40歳にして五代目近江連合の本部長を勤める東都大卒の男、いわばエリートインテリヤクザ(もしくは経済ヤクザ)。郷田会長の信任厚く、また高島自身も忠節を誓っているが、裏で桐生の狙撃を命じたりと動向が怪しい人物。取調べの際、桐生の味方ではないと別所に断言する。
- 実は近江連合を裏切り、ジングォン派と手を組み、寺田と共に東城会を潰そうとした真の黒幕。東城会を傘下に治めた後、郷田会長を抹殺して近江の六代目を継ぎ日本の極道社会を制覇、さらにジングォン派をも抑え海外への進出を目論む。そして郷田会長と用済みとなった寺田を射殺するが、郷田龍司との撃ち合いの末、頭を撃ち抜かれ死亡した。
千石組
- 千石虎之介(せんごく とらのすけ) - 西前忠久
- 五代目近江連合直参千石組組長で近江四天王の一人。金銭の力で相手を追い詰める戦法が得意で、「金の千石」「近江の錬金術師」と恐れられている。露骨に下品な言動を繰り返すためか、郷田龍司との仲は良くない。神室町に大量の金をばら撒いて戸部達に桐生を襲わせたり、千石組の多くの構成員を神室町で行進させ、混乱に乗じて東城会を新藤に乗っ取らせることを画策するなど、行動がかなり大掛かりで派手である。桐生を殺して近江連合のトップに立つため遥を拉致し、大阪の城に桐生を呼び寄せるが、逆に追い詰められる。最後はあまりの卑劣な行動に激怒した郷田龍司に日本刀で斬られ、天守閣から蹴り落とされ死亡する。
- 『見参!』のとあるサブストーリーにそっくりなキャラクターが登場する(ただし、彼のいわゆるご先祖さまなのかどうかは不明)。
琉道一家
『3』に登場する沖縄のヤクザ。現地を愛する義理人情に篤い組織のため、地元の人からはとても慕われている(現実には〜一家という団体の長の名称は総長であり組長という名称はほとんどない。ただし、わざと間違って使ったかどうかは不明)。
- 名嘉原茂(なかはら しげる) - 泉谷しげる
- 琉道一家組長。義理人情に篤く沖縄を誰よりも愛する昔気質の極道。1949年生まれの60歳(『3』当時)で若いころは街で暴れまわっていた。刺青はハイビスカスとシーサー(獅子)。土地買収の件で桐生と揉め、「内地から来たガキに説教されるほど老いぼれちゃいねえ」と啖呵を切ったが、あさがおの土地買収による玉城組からの脅迫をきっかけに桐生の男気に惚れ、和解し兄弟盃を結んだ。一年後、CIAの介入によって再び土地買収の件を迫られ拒否したが、リチャードソンに銃撃され権利書を奪われる。その後、手術で一命を取り止めた。あさがおを破壊した玉城によって闘技場へと拉致され闘牛に襲われそうになるが、駆けつけた咲を目にして力を振り絞り、投げ飛ばした。力也を失ったことにより己の無力さを嘆いていた。
- 島袋力也(しまぶくろ りきや) - 藤原竜也
- 身長177cm、体重76kg、B型
- 25歳。琉道一家の若頭。沖縄と仁義を愛する熱い男。背中にはハブの刺青が彫られており「ステゴロのハブ」を自称する。最初は桐生に喧嘩を挑んで一蹴されてしまったが、チンピラを睨み付けるだけで追い返したり、錦山組の構成員を纏めて相手にできるなど、喧嘩の実力は確か。太一を立ち直らせるため、覆面レスラー「リッキーマスク」になったこともある。地元の人や、アサガオの子供たちからも慕われている好青年。初めは桐生を敵視していたが、決闘に敗れたのち和解し、兄貴と呼び慕うようになる。名嘉原が撃たれて以降は、真相を突き止めるため、桐生に付き従って上京し神室町で行動するが、蛇華の構成員達に拉致される。総統である劉に殺されそうになったところ、風間譲二に救われた。その後沖縄に戻ったものの、アサガオを玉城組と峯から守りきれず、破壊されてしまう。そして玉城に誘拐された名嘉原を救うため、桐生のあとを追い闘牛場へ駆けつけたが、桐生を庇って玉城に撃たれてしまい、桐生の腕の中で息を引き取った。桐生自身は最初、兄貴と慕われても鬱陶しい態度をとっていたが、共に行動するうちにまんざらでもない振る舞いをし始め、最後力也が息を引き取る際には号泣するなど桐生にとっても大切な弟分として思われていた。
- 新垣幹夫(あらがき みきお) - 宮川大輔
- 琉道一家の若衆。20代。力也や名嘉原に憧れ、極道の世界に足を踏み入れる。まだ新人で、ミスが目立つところもある。髪は金髪。少々太めの体格をしていて、食費で琉道一家の家計を困らせている。力也同様に桐生と和解。地元では「幹夫ちゃん」と呼ばれ、どこか憎めない存在。大工を目指していた時期がある。強引に土地買収をしようとする峯と玉城組からアサガオを守ろうとした。玉城組の構成員が破壊しようとする犬小屋を守ろうとして重傷を負ってしまう。一命を取り留め無事退院した後に再び犬小屋を作った。
- 咲(さき) - 庄司宇芽香
- 12歳。名嘉原の養女。心因性失声症であるがスケッチで意思の疎通ができる。名嘉原銃撃事件の襲撃者を目撃、似顔絵を桐生に渡す。失声症となったのは、両親から虐待を受け、母に捨てられ、さらに父が首を吊って自殺する光景を見てしまったから。闘牛に襲われる名嘉原の窮地に声を発し、以降は会話が出来るようになり、「アサガオ」の子どもたちとの仲も良好。
上野誠和会
『4』に登場。25年前には東城会と権力争いをしていた極道組織。冴島による襲撃事件から東城会と「親戚」として関係を結び、神室町不可侵の盟約も同時に結ぶ。高齢で、かつ病床の上野吉春総長を抱える現状で、物語後半には事実上のトップだった葛城の死や谷村や桐生との衝突により、ほぼ壊滅状態に陥る。
- 上野吉春(うえの よしはる) - 矢田耕司
- 上野誠和会総長。25年前、出所直後に立ち寄ったラーメン屋にて冴島の襲撃を受け、組員18人を殺害されるも、負傷はしなかったがこの事件を契機に東城会と和解。事件の際に自分の身を挺して庇ってくれた葛城を若頭に昇格させる。
- 現在は高齢の為、病床に伏せっており、組の指揮は全て葛城に任せている。
- 葛城勲(かつらぎ いさお) - 立木文彦
- 上野誠和会若頭。25年前の襲撃事件における数少ない生き残り。上野誠和会の若頭補佐である伊原が金村興業若頭である新井に殺害された事を東城会会長である堂島大吾に訴え、和解の条件として新井の首もしくは建設中の神室町ヒルズの経営権を要求してくる。
- 狡猾で用心深い男。自らの出世のために、柴田と共謀し25年前の襲撃事件を裏で仕組み18人を殺害した真犯人(冴島が使用した銃はゴムスタン弾であり、実際は誰一人殺害していなかったが、冴島が去った後に気絶した18人を射殺した)だが、杉内と宗像の力によりその事実を隠蔽されていた。宗像に対して優位に立つため賽の河原で冴島と靖子を拉致し、2人の身柄と秋山から奪った1000億と引き換えに極秘ファイルを取引しようとするが、城戸に撃たれ極秘ファイルを強奪される。しかし用心深く防弾チョッキを着込んでおり、それを見抜いた冴島を隙をついて銃撃するが、靖子が必死に庇ったことで失敗。それに驚愕した隙に瀕死の彼女に拳銃で頭を撃ちぬかれ絶命する。
- 本人曰く、「男気は無いが仁義は守る」らしいが、劇中でその様な描写はない。
- 伊原勝(いはら まさる) - 藤本たかひろ
- 上野誠和会組員。葛城の指示で神室町内のキャバクラ「エルナード」で暴れていたところを秋山に一蹴され逃亡。その際、仲介に入った新井によって射殺される。殺害当日に若頭補佐に襲名していた事が葛城の口から判明された。
- 三島豊(みしま ゆたか) - 金光祥浩
- 伊原の弟分で、共に「エルナード」で暴れていた上野誠和会組員。秋山に喧嘩を吹っかけるもあっさり気絶させられ、伊原に連れられて逃亡する。その後、伊原の死体を発見後、上野誠和会本部へ駆け込み、偶然にも隣室で葛城の電話を聞く。電話の内容から自らの命が危険と察知し長い間隠れ過ごした。後に事件の一連を語る事を条件に身柄を確保してほしいと谷村に強く願望したが、葛城と繋がっていた杉内に射殺された。
蛇華
中国に本部を置くマフィア組織で、横浜一帯を取り仕切っている。『3』で劉の死により日本支部はほぼ壊滅したが、『4』でもその残党が活動していることが判明する。
- 劉家龍(ラウ・カーロン) - 龍澤慎一
- 身長183cm、体重79kg、AB型
- 中国人マフィア・蛇華の総統。一流の拳法家でもあり、己の実力だけでのし上った叩き上げ。それだけに商売人肌であり組織の収入支出に敏感で、100億円を入手した際の取り分が予想未満だったことに腹を立て、遥を神室町のギャングを利用して捕らえた際に手に入れたペンダントを、嶋野ではなく錦山に売った。遥を助けに来た桐生によって倒された(その際遥が神宮の娘であることを知っているような口ぶりであったため、この事実を掴んでいた可能性が高い)。
- 12年前(1993年)には偽造パスポートの代金値下げの為に桐生に薬入りの祝杯を飲ませ、威嚇のために凄惨な拷問にかけた上でなぶり殺しにしようとした(風間が単身救出しに来た為失敗に終わっている)。自身の実力を過信し易い傾向にあり、拳法の師である白蓮師から送られたメモでそのことを指摘されていた。
- 『2』には登場しないが、サブイベントとして師匠の白蓮師が登場する。
- 『3』では51歳。浜崎と裏で繋がり、協力していた。しかしその目的はリゾートの利権ではなく桐生に対する復讐であり、他のことは眼中になかった様子。そのために部下とともに神室町へ侵攻し、力也を拉致、桐生をおびき寄せた。最後は桐生との闘いに敗北、部下に命じて力也を殺そうとしたところを風間譲二に襲撃され失敗、自身も頭を撃たれ、死亡した。なお、彼はそのとき日本支部の総統だったため、中国の蛇華本部は浜崎組に対する報復にでた。その結果、浜崎を除く全ての構成員が横浜港から死体となって浮いた。
- 戦闘ではバリエーションが豊富で薙刀、二刀流での青龍刀、クンフーを、3では、薙刀、クンフー、鉄の鉤爪を使う。
- 名前、容姿、素性など、バーチャファイターのラウ・チェンとプロフィールに共通点が多い。
警察
警視庁
- 須藤純一(すどう じゅんいち) - 田中允貴
- 『1』では、警視庁刑事部捜査第一課課長。階級は警視正。かつての伊達の部下で、伊達に事件の捜査を依頼。神宮の圧力を受けた警視庁上層部より伊達の行動を監視するよう命令されていたが最後で伊達を信じ、和解。終盤では神宮のマネーロンダリング事件を伊達とともに解明した。
- 『2』では前作で上層部の命令を無視したため、組織犯罪対策第四課課長へと飛ばされてしまった。近江連合との抗争終結後は警察の上層部は倉橋の不祥事を隠すために昇進することが決定し念願の一課に戻ることが『3』の冒頭で明らかになった。
- 『4』にも登場。杉内の身柄を拘束するため陣頭指揮を執るが、発砲命令を出す事を躊躇い杉内の逃走を許してしまう。最終決戦の際に伊達に無理矢理従わされ、宗像の汚職を暴露する号外記事をばらまいた。
- 瓦次郎(かわら じろう) - 寺島進
- 『2』に登場。警視庁公安部外事二課の刑事。階級は警部補。通称「鬼瓦」。極めて有能な敏腕刑事で、韓国語に堪能。以前は一課にいたが、伊達が刑事になったばかりの頃、不法入国者たちを手当たり次第に射殺(相手も発砲してきたため正当防衛として処理される)。「殺人刑事」と陰口を叩かれる様になった挙句、一課から外された。
- 実は26年前の神室町で起きたジングォン派と堂島組との抗争事件の担当刑事で、風間に殺されたジングォン派のボスの妻であったスヨンとその子供(郷田龍司)を助けて避難させ、その半年後、龍司を郷田仁の元へ預け、1人となったスヨンと同居し薫をもうける。しかし香港へ単身赴任中、彼女がジングォン派の構成員に殺害され、その復讐の為と薫の過去を消し去る為に、不法入国者(ジングォン派の構成員)を射殺していた。
- 伊達たちが倉橋に人質にとられたときに民代と共に駆けつけ倉橋に薫との関係をばらされ抵抗し、倉橋が放った銃弾から薫を庇い、2人で倉橋を射殺した後、すべての事(ただし、子供である龍司の引き取り先は話さなかった)を話して薫に看取られ、息を引き取った。
- 倉橋渉(くらはし わたる) - 菅田俊
- 『2』に登場。42歳。警視庁公安部外事二課課長。階級は警視正。今回の騒動をある程度予見していた。
- 実は彼もジングォン派の生き残りであり、本名は池頻敏(ジ・ヨンミン)。生き残った3人の中では最も復讐心に燃えている。伊達とサイの花屋を人質にとり桐生と狭山を大阪から呼び寄せるが、同時に駆けつけた瓦に銃を向けられ瓦と薫との関係をばらし、桐生と戦い敗北。薫に銃弾を放つが瓦が庇い、薫と瓦に射殺された。
- 杉内順次(すぎうち じゅんじ) - 遠藤憲一
- 『4』に登場。警視庁神室署捜査一課の刑事。階級は警部補。現場一筋30年というベテランであり、極道相手にも一歩も退かない態度を取っている。秋山とは面識があるが互いに印象は悪く、秋山の金貸しをゲーム感覚だと非難する。不良刑事として知られる谷村に対しても強引な捜査方法から「父の二の舞になる」と苦言を呈して注意を促している。
- 25年前には特別捜査班として、上野吉春襲撃事件について谷村の義父とともに捜査していた。しかし当時刑事部長であった宗像に提出した報告書の矛盾を指摘され宗像の手駒となってしまい、またそれを突き止めてしまった谷村の養父を殺害してしまう。
- 谷村が接触した三島を射殺し、一時は須藤率いる警官隊に確保されるも逃走。後を追った谷村との戦いに敗れ、谷村の義父を殺害した真犯人は自分である事、そして本来は警察官ではなく上野誠和会に身を置く極道であり、葛城とは「兄弟」である事を告白する。経緯はどうあれ30年近く警察官を勤めていた事から、刑事としての自分と極道としての自分という二つの立場に板挟みされ、絶えず苦悩しており、がむしゃらに刑事として突き進む谷村の事を心の中では羨ましく思っていた。
- 自身の知る全てを語ろうとした矢先、裏で糸を引く宗像の手先であった久井に銃撃され、谷村に看取られ息を引き取った。
- 久井聡(ひさい さとし) - 田中秀幸
- 『4』に登場。警視庁神室署生活安全課課長。冴えないおじさんというイメージがぴったりの眼鏡をかけた人物で、部下である谷村の素行不良に手を焼いているが、持ち前の優しさと谷村自身の犯罪検挙率の高さもあって、あまり強く注意出来ないでいる。
- 実は杉内同様に宗像の息がかかった人間であり、見た目とは裏腹に銃の腕前は一流で、狙撃銃を使いこなす。宗像に命じられるままに谷村の協力者である趙とメイファを手に掛けようとしていたが、そこで宗像に「2人(杉内と谷村)を始末した」と嘘の報告をした後で自殺する。その事から、宗像の不正に協力してきた事に良心の呵責を感じていた事も窺える。
- 宗像征四郎(むなかた せいしろう) - 北大路欣也
- 『4』に登場。警視庁副総監。ノンキャリアながら現在の地位にまで上り詰めた伝説的な人物。『4』での事件の黒幕である。
- 25年前の上野吉春襲撃事件の際には警視庁の刑事部長として捜査に関与していて冴島ではなく葛城が組員を18人を殺害し、葛城と繋がっている杉内の策を見抜き、事実を隠蔽する代わりに葛城と会わせるように要求した。
- 2005年の100億円事件にも関与しており、裏資金で作った非合法刑務所に集められた囚人を使って犯罪を操作し、警察での権力を不動のものにしようと企むと同時に東城会会長の堂島大吾にせめより、大吾が悩みの種としている上野誠和会を潰す代わりに潜入捜査官の新井を若頭にするようにと要求し、表社会(警察)と裏社会(極道)を乗っ取ろうと画策した。さらに1000億も桐生たちから奪おうと、新井にアサガオの子供を人質にすることを指示したが、新井は自身の警察官の誇りとして拒否された挙句撃たれてしまうが、新井が撃った銃弾はゴム弾であり、最終決戦で新井たちの前に姿を現す。最後に護衛員とともに新井と大吾、城戸を消そうとするが、乱入してきた谷村に敗れ、さらに秋山と伊達の力により自身の汚職も暴露されたため、その報復に秋山を撃つが失敗。追い詰められた宗像は手錠をかけられ、新井の拳銃で自ら命を絶った。
- 麻倉(あさくら)
- 『OF THE END』の真島編サブストーリーに登場。組織犯罪対策第四課の刑事で、真島の相棒になった黒鷹が劇場の地下でゾンビに咬まれた麻倉を発見。まだ意識があり、妻子に遺言を残したいという気持ちをくみ、真島が出演した映画監督に頼んでビデオレターを遺すがゾンビ化する。一度は逃げ出すが最後は息子に会った後に真島と黒鷹に殺された。
- 竹中省三(たけなか しょうぞう) - 石塚運昇
- 『クロヒョウ』に登場。警視庁神室署少年課刑事。15年前までは捜査一課の刑事をしており、鷲尾の上司でもあった。龍也が起こした傷害事件を担当しており、少年院行きとなった龍也に手錠をかけたのも竹中だった。仮出所した龍也を探す一方で15年前に解決できなかった時効寸前の放火事件を鷲尾と共に追う。龍也とも携帯電話を通じて話をしており、捜査一課が戸田殺しでマークしていることを伝える一方で幾度となく捜査の妨害に遭いながらも地道な捜査を展開し、龍也からの情報を基に戸田の女から重要な証言を得て、最後は放火事件の犯人である筒井と龍也に敗れた新城を逮捕した。
- 鷲尾勇(わしお いさむ) - 安元洋貴
- 『クロヒョウ』に登場。最近警視庁捜査一課長に昇格し、それまでは捜査四課で管理官をしていた。元々竹中の部下で課長になった現在でも付き合いがある。素性を伏せて由理香に近づいて「ドラゴンヒート」にも顔を見せている。九鬼とは小学校時代に幼馴染だったという。放火事件の犯人を着々と追い詰めていったが鶴見との対立から逮捕状を請求した直後に鶴見と繋がった新城に暗殺されてしまった。
- 鶴見正(つるみ ただし) - 大友龍三郎
- 『クロヒョウ』に登場。警視庁組織犯罪対策部長で15年前(1995年)まで警視庁捜査一課長をしており、放火事件の捜査責任者である。実は、筒井と繋がっており、事実上物語の黒幕でもある。放火事件の決着をつけようと龍也を犯人に仕立てあげるストーリーを描いて捜査員を買収しようと竹中に青梅西署への異動を命じ、鷲尾には捜査から手を引くよう命じるが反発を買って失敗。鷲尾を殺すよう命じる。エンディングで都知事選挙に立候補するため記者会見を開いている姿が映し出された。彼の正体を知る前に『クロヒョウ』の物語は完結してしまった。
大阪府警察
- 狭山薫(さやま かおる) - 大輝ゆう
- 『2』に登場。25歳。大阪府警第四課主任の女性警部補。高専在学中に20歳で国家公務員Ⅱ種試験をパスし人事院からの推薦を受け卒業後、高専時代に極めたプログラミング能力を買われ、大阪府警の準キャリア(階級は巡査部長からスタートする)として採用される。2006年4月、最短のキャリア4年を経て警部補に昇進し同時に四課の主任となった。暴力団に対する容赦のない取り締まりぶりから「ヤクザ狩りの女」と呼ばれている。身辺保護として桐生と共に行動するが、東城会に隠されていると思われる自分の過去の真相を探るのが真の目的。事件を追ううちに自分の出生を知ることとなり、精神的に追い詰められることになる。徐々に桐生に対して恋愛感情を抱くようになる。
- 『3』では最初に登場しただけで近江連合との抗争終結後に警視庁に新設される部署の教育係としてアメリカに転勤することを決め、桐生に暫くはそれぞれの道に進もうと言い別れた(ロッカーやキャバクラなどコンプリートした時にメールをくれる)。
- 『4』ではあるキャバ嬢との会話にその存在が挙げられるが、桐生には「前惚れた女」とだけしか言われておらず、また「アサガオ」の桐生の部屋には『3』の時点では置かれていた狭山の写真が無くなっている(ただし、写真が無くなったのは綾子が掃除中に誤って写真立てを壊してしまったからであり、写真自体はアルバムに保管されている)など、過去の女性的な扱いをされているとも取れるがこれらはあくまで小ネタ部分からの解釈でしかないため現時点では桐生の心中は不明(もっとも、『3』での狭山のプロフィールで、狭山自身が桐生との関係を疎遠にしている感も否めないが…)。
- 別所勉(べっしょ つとむ) - 赤井英和
- 『2』に登場。大阪府警捜査四課課長。通称「マムシの別所」。喋り方はコテコテの大阪人だが、実は府警に赴任する前は警視庁神室署の四課に所属していた。彼も26年前の事件に関係しており、瓦と共にジングォン派と堂島組の抗争事件の担当刑事であった。ジングォン派の生き残りである朴を関西へ逃がし、村井という名前を与えたのも彼である。
自衛隊
- 浅木美涼(あさぎ みすず) - 栗山千明
- 『OF THE END』に登場。陸上自衛隊三等陸曹。ゾンビを隔離するための「壁」設置と保守を任務とする女性自衛官。
- 戦車で壁を破壊し、隔離エリアから脱出してきた郷田龍司がゾンビに咬まれていないか調べようとするが、仲間に止められる。その後、隔離エリア内で銃も持たずに戦っていた桐生一馬と出会い、彼を救出し共に行動するようになる。桐生と共に生存者が残る神室町ヒルズに向かうが、そこでゾンビと化した仲間達と戦うこととなる。戦いの後、仲間達の死に悲しむがすぐに立ち直り桐生、合流した真島吾郎と共に賽の河原に向かう。そして真島と別れた後、賽の河原内にて秋山駿と出会い、桐生、秋山と共に賽の河原に迫ろうとするゾンビを撃退。そして堂島大吾からガンスミスの情報を聞いた後、装甲車を運転し、桐生と共にガンスミスのいる『黒鉄ビル』に向かいそこで龍司と再会する。桐生がガンスミスから銃を受け取ったあと、桐生にここで待っているように言われるが、最終決戦の際、ヘリコプターに乗って桐生に救援物資を届けた。その際完全体オオイカヅチ(二階堂)によってヘリを墜落させられてしまうが無事だった。最後に隊員とともに神室町から去ろうとしている桐生に敬礼した。
政治家
- 神宮京平(じんぐう きょうへい) - 吉田裕秋
- 警察庁出身の代議士兼政府直属の特殊部隊・MIAのトップ。10年前に記憶を失った由美と出会い、彼女との間に遥をもうけた。
- 世良の協力を得ていた当時は理想と信念を尊ぶ好漢だったが、総理の娘との縁談が舞い込み、籍を入れていなかった由美が身を引いたのをいいことに、金と出世と権力に溺れてしまう。その後、東城会を利用してマネーロンダリングを繰り返した。後に由美と遥のことをかぎつけた記者を殺害、世良とともに死体を隠したが、今後も同じようなことが起こることを恐れ、世良に由美と遥を殺害させようとする。しかし、それが失敗に終わり、さらに世良が裏切った挙句東城会に預けた100億円を盗んだことを知ると、錦山に100億円の情報を流して東城会に混乱を引き起こし、取り返した100億円を手土産に近江連合に鞍替えしようとした。桐生に敗北した後は錦山にナイフで刺された上に、自分の100億諸共彼の散華の道連れになった。その直後、100億円はその殆どが爆風によって周囲の空に舞い散り、ミレニアムタワー付近にいた人達のクリスマスプレゼントと化した(『4』の秋山もその一人)。
- 伊達いわくその罪は贈収賄、銃刀法違反、殺人教唆等。
- 田宮隆造(たみや りゅうぞう) - 大塚明夫
- 『3』に登場。最大与党、民自党(名前の由来は自民党)の政治家であり、防衛大臣。沖縄の米軍基地拡大法案を推し進め、国家防衛のための「新BMDシステム(弾道ミサイル防衛システム)」の導入を目論み、鈴木国交大臣と次期総裁の座を争う。しかし首相と総裁の座には関心がなく、真の目的は基地拡大ではなく、これをエサに武器密輸組織「ブラックマンデー」をおびき寄せることだった。警察庁出身でもあり風間譲二とは同期で親友でもあった。自分のもとを去った秘書の當眞とその命を狙う譲二の身を案じ、桐生に2人を救ってほしいと頼む。その見返りとしてリゾート開発中止に向けて動いた。
- 鈴木善伸(すずき よしのぶ) - 池水通洋
- 『3』に登場。同じく民自党の政治家で、国土交通大臣を務めている。基地拡大法案に対抗して沖縄のリゾート開発を推進する法案を提出し、田宮と次期総裁の座を争う。土地買収を強行させるため、東城会の五次団体・玉城組と繋がる。
- 當眞昌洋(とうま しょうよう) - 置鮎龍太郎
- 『3』に登場。田宮の秘書で沖縄出身。田宮の基地拡大法案より、出身である沖縄を発展させるために鈴木のリゾート開発を希望し、東城会と組む。2008年3月に大吾と共に沖縄を訪れ、桐生と名嘉原に会って話をしたが、大吾は桐生に説得され土地買収を中断。それから一年後に田宮の真の目的を知ったため、秘書を辞め峯と結託することに。沖縄へと渡り琉球街のパブにいた所を風間譲二に殺害されそうになるが、桐生によって阻止され、田宮が當眞のことを大切に思っていたことを知ると涙流してしまう。その後、田宮に謝罪しようと最終便で東京へと帰った。
企業
- 筒井正俊(つつい まさとし) - 小杉十郎太
- 『クロヒョウ』に登場。東都百貨店常務取締役で龍也に敗れるまでドラゴンヒートで最強を欲しいままにしていた日向のスポンサーをしており、若い頃、マサの愛称でドラゴンヒートで9連勝した乃木に戦いを挑み敗れはしたものの乃木を引退に追い込んだ張本人。15年前、神室町の土地開発に反対していた焼肉店「紫禁城」の店長の金光と対立。その地上げを当時まだ東城会に入っていなかった戸田に命じて放火させ、金光や龍也の母親である菜穂子らを殺害した。後に容疑が固まったとして竹中に逮捕されている。
- 新城零司(しんじょう れいじ) - 神奈延年
- 『クロヒョウ』に登場。筒井の秘書を務め、感情を表に出さず冷静沈着だが、筒井によってブラジリアン柔術と空手を教え込まれており、筒井の技であった「足指先蹴り」も習得している。格闘スタイルは「乱舞の極み」。戸田や九鬼を襲撃した実行犯だが龍也に敗れて逮捕されるとおとなしく自供をしたが竹中だけは誰かが描いた筋書きで裏に誰かいると睨んだ。
曽田地道場
『4』の冴島の「格つく」のイベントに登場。新人トーナメントで優勝させた門下生は地下闘技場で対戦したり、タッグパートナーとして共闘することが可能となる。
- 曽田地(そだち)
- 『4』に登場。道場を経営している師範だが、道場は潰れる寸前の状態。地下闘技場で見た冴島の強さと相手を思いやる優しさに惚れ込み、冴島に道場で師範をしてほしい頼む。実技経験がなく格闘家としての実力はないが、格闘理論を学んできたためアドバイスが上手い。
- 杉山秀夫(すぎやま ひでお)
- 身長183cm、体重73.6kg
- 『4』に登場。冴島が曽田地道場に訪れる以前から入門していた唯一の門下生。性格は真面目で弱気。片想いの女の子を惹くために格闘技を始める。新人トーナメント優勝後、その彼女に告白しようとするが、その彼女が男とイチャついている場面を目の当たりにし告白前に失恋してしまう。失恋はしたが、より一層格闘技に励むようになり、男としての成長を見せた。格闘スタイルは空手で、均整の取れた能力を持つ。
- 江浜丈裕(えはま たけひろ)
- 身長178cm、体重80.7kg
- 『4』に登場。曽田地の道場に入門した元サラリーマン。会社をリストラされ、妻と息子には家を出て行かれてしまい、空っぽで情けない自分を直すため道場に入門した。曽田地の計らいで家族が見にきていた新人トーナメントで優勝し、家族との仲も元に戻った。その後、新たな就職先も決まった様子。格闘スタイルは跳び技中心のプロレスで、全弟子中最高のスピードを身上とする反面、体力とパワーに乏しい。
- 落合福嗣(おちあい ふくし)
- 身長186cm、体重110kg
- 『4』に登場。曽田地道場で寝てばかりいる青年。自分の実力を過剰に評価している慢心家。杉山と江浜の優勝を知り、それなら俺も優勝できると半ば強引に冴島に弟子入りをする。初めは冴島の言うことをほとんど聞くことがなかったが、徐々に冴島を信頼していき、最終的に新人トーナメントで優勝した。格闘スタイルはボクシングが基本だが、投げ技も使う。スピードはないが、高いパワーと体力を併せ持つ。
- 音喜多誠(おときた まこと)
- 身長179cm、体重65.3kg
- 『4』に登場。曽田地道場の新規門下生でナルシスト。以前の道場はレベルが低いとして曽田地道場に入門するが、実際は前道場の門下生にバカにされ逃げ出してきた。新人トーナメント優勝後、自分をバカにした前道場の門下生をあざ笑ってやろうと道場に呼ぶが、あっさりとした手のひら返しに呆れてしまう。つまらない相手に拘っていた自分を恥じるが、これをきっかけに人間として一皮剥け成長した。格闘スタイルはムエタイ。テクニックに関しては並ぶ者がおらず、特に目立った欠点もないが勝負弱いところがある。
- 渡辺正高(わたなべ まさたか)
- 身長180cm、体重120.5kg
- 『4』に登場。曽田地道場の新規門下生。大柄な体格に優しい性格で、力は非常に強いのだが相手を傷つける事を嫌い、他人の顔色を窺ってばかりいた。同じ門下生の音喜多に気持ちよく闘ってもらおうと、手を抜いて相手をしていたが、それが音喜多の反感を買ってしまう。新人トーナメント優勝後、音喜多と向き合い真剣勝負を申し出て和解する。格闘スタイルは力技主体のプロレスだが、軽妙な打撃技も操る。成長は遅いものの見た目通りのパワーと体力、さらにスピードとテクニックの伸びしろもあり、高水準にまとまった能力を秘める。
ドラゴンヒート
『クロヒョウ』に登場。九鬼組の地下にある格闘技場で、賭けも行われている。
- 雨宮泰山(あまみや たいざん)/乃木泰(のぎ とおる) - 岩城滉一
- ドラゴンヒート専属の柔道整復師。42歳。病院搬送が厳しい闘技場において、けがをした選手の応急手当てを担当。その他、試合前のボディチェック、トレーニングなど、多岐に渡って選手のコンディションの管理を行っている。自身も様々な格闘技の知識を持ち、古今東西の格闘技も実践し、暴走しがちな龍也に何かと助言を出して面倒を見ている。その後、嶋から泰山が乃木だと聞かされた龍也と10連勝のかかったドラゴンヒートで戦うが敗れた。その際に冴子が近寄り、乃木が龍也の父親だと聞かされて驚愕し激怒するが内縁の妻として付き合っていた龍也の母・菜穂子が放火事件で殺された真実を語る。そして、竹中に協力する一方でトレーナーとしてドラゴンヒートに潜入し、内通者として警察に情報を流していた事が二岡にばれて、追われることになる。その後、息子である龍也と和解・結束し、ともに行動することになる。最終決戦で新城の蹴りが頭に直撃し、「負けるな、戦い続けて、己を超えろ」と龍也に言い残し息を引き取る。格闘スタイルは「極めし者」。
- 工藤沙紀(くどう さき) - 波瑠
- 雨宮の弟子で、柔道整復師補佐。18歳。ある日、ドラゴンヒートの存在を知り、地下闘技場の熱さ、そして男たちの生きざまに魅せられて、雨宮への弟子入りを決意。自身にも合気道の経験があり、その実力は中学の全国大会で優勝したほどの腕前で格闘技マニアだという。龍也に対して好意を持っているが顔には出さず、買出しの荷物持ちやパシリにすることが多い。
- 中学時代は負け知らずだったものの、高校時代は県大会でも優勝出来ず、荒れていた時期があった。神室町で自分より弱い不良を叩きのめして自己満足を得ていた時に雨宮と出会い、戦ってはみたものの手も足も出なかった事と、雨宮の一言により自分を省みる。その後、ドラゴンヒートに忍び込むが九鬼組に捕まり、雨宮に助けられた事で弟子入りし、現在に至る。
- 龍也が九州一番星でアルバイトをしていると客として来る事がある。
- DJ RIKUOH(ディージェー・リクオー)
- ドラゴンヒートでアナウンスを務める人気リングアナで、台本がなくてもアドリブで盛り上げる。九鬼の信頼は厚い。龍也に何かと目をかけ、夜の遊びに誘うことが多い。
- 龍也が九州一番星でアルバイトをしていると客として来る事がある。
- 日向翔(ひゅうが しょう) - 前田剛
- 「ドラゴンヒートの至宝」の異名を持ち、戦いに美学をもって挑む。自分が納得できない勝ち方では試合をしないため、勝率は7割と低い。ただ勝ちたいという龍也の考え方に反発し、色々と嫌味を言うこともあったが、いざ戦って負けたことで龍也の強さを認めた。一回目の勝負での格闘スタイルは「総合格闘技」。その上で今までのスタイルを変えてプロレスを学び、また、何者かに千秋が拉致されたという手紙を受け取り、ドラゴンヒートに来たばかりの殺気に満ちた勝つだけの青年に戻る。龍也に勝てば解放するという条件で戦いに挑み、再び敗れた。二回目の勝負での格闘スタイルは「プロレス」。その後、千秋と再会し二人で一緒に住んでいるという。龍也とはもう一度再戦してプロレスの型を教えた。
- TOMOKI(トモキ) - 鈴木賢
- 龍也の1回戦の相手。プロデビューが決まっており、大学では相手がいなくなってしまったため、己の力を試すべくドラゴンヒートに参戦する。格闘スタイルは「空手」。後に龍也が戸田殺しの報道を確認するために新聞を購入した際にはプロデビューしていたようで、一面に1RKO負けを喫した様子が報じられていた。
- 悠木万寿美(ゆうき ますみ) - チョー
- 龍也の3回戦の相手。神室東高校の教師であるが、過去に関西で鉄拳制裁を加えたことが問題となり、追われるようにして関東へ赴任してきた。龍也が在学中に街で暴力事件を起こした際に現場を目撃し、警察に通報。これを機に龍也は退学処分となった。日頃の鬱憤と近頃の若者のマナーに憂いており、それを晴らすためにドラゴンヒートに参加。格闘スタイルは「古武術」。後に龍也とは和解し、サブストーリーで古武術の型を教えている。
- 藤本信道(ふじもと のぶみち) - 中田譲治
- 恒夫の父親でタクシードライバーをしている。恒夫が龍也のせいで寝たきりにされたと思い込んで、龍也に復讐することを計画。格闘スタイルは「空手」。ドラゴンヒートで龍也と戦って敗れたがトドメを刺さなかった龍也に疑問を感じ、医務室で龍也の本心と恒夫の事件の真相を知る。その後、恒夫からリハビリで初めて歩けたと聞かされて涙を流した。
- 張孝明(ちょう こうめい) - 弦徳
- 武闘派組織「孤狼会」のリーダー。15年前の放火事件で母親を失っている。その事件を通じて竹中とも知り合いで、二岡から放火事件の犯人を教える代わりにドラゴンヒートに参加するよう要請があり、これに応じる。格闘スタイルは「格闘武術」。しかし、張には神室町のマフィアのトップに立つという野望があり、その龍也を生贄として野望の糧としようとしたが失敗した。また、二岡の情報も偽情報だったという。その後、龍也と和解して朋友(パンヤオ)となり、竹中からの協力要請もあって龍也と共に事件を追う。そして、龍也が趙楽で何者かに拉致されると仲間と共に救出する一方で東城会内部の情報を警察に売り渡していた内通者の情報も探っていた。
- 荒巻毅(あらまき つよし) - 内山高志
- 鷲尾の元部下の警察官。格闘スタイルは「柔術」。後にフランス人傭兵部隊に属していた軍人だったが罪に問われて死刑囚になりそうになったところを二岡に拾われてドラゴンヒートに参戦するが龍也に敗れた。その後、駐車場で鷲尾に殺されそうになったが解放された。
- 嶋鉄司(しま てつじ) - 田中一成
- 元世界ミドル級チャンピオンだったが防衛戦をする前に網膜剥離が発覚し、戦う前に引退を余儀なくされた。その後、ドラゴンヒート参戦の声がかかり、龍也の力を試すべく弟子に襲うよう命じるが完膚なき叩き潰されたのを見て真剣勝負に挑むが敗れた。格闘スタイルは「ボクシング」。嶋は無敗ではなく唯一黒星をつけたのが乃木でドラゴンヒートにいることを見つけて驚愕した。
- 彼との戦闘では「頭部への攻撃は卑怯」と言う事になり、相手の頭部の負傷度が一定まで達すると強制的に負けになってしまう。その為、頭部を避けた攻撃を心掛けなければならず、一方で相手は容赦無く攻撃して来る為、難易度の高い戦闘になっている。
相棒
『OF THE END』に登場。サブストーリーなどをクリアすることで仲間として同行することができる。伊達と荒瀬は前述を参照。
- 剣堂凱(けんどう がい)
- 愛する人カズミの約束のため、劇場前広場で待つが、隔離されてしまう。駆けつけてきた秋山に「カズミは外にいること」を告げられ、秋山とともに同行して脱出を図る。脱出後は借りっぱなしではカッコ悪いため、秋山の助力になりたいと申し出る。使用武器はショットガン。親密度が低い時、体力が少なくなると銃を乱射してしまい、その時に指示を出しても聞かなくなる。
- 真理奈(まりな)
- 秋山の経営しているキャバクラ「エリーゼ」のキャスト。昔はライフセーバーを務めており、非常に正義感が強い。目の前でゾンビが人々を襲う光景を目の当たりにし、誰も助けられなかったことを悔やんでいる。使用武器はハンドガン。親密度が低い時、パニックになって言う事を聞かなくなることがある。
- 黒鷹(くろたか)
- 黒鷹という名は異名で本名ではない。ライフルを獲物とする国際的に有名な暗殺者で、真島がゲイリーの推薦で相棒にした。人ではないゾンビを殺したいという一心で隔離エリアに入っていく。後にゾンビによって負傷した刑事の麻倉のビデオレターを妻子に持っていく意外性を見せるが、実は義理高く、麻倉の息子の恭一が父を助けるために隔離エリアに入って行くとこれを追いかける一面を見せた。麻倉射殺後、真島に父親が優秀な元警察官で殉職したにも関わらず、10日も経つと世間から忘れ去られていたことを嘆いた。使用武器はスナイパーライフル。親密度が低い時、体力が少なくなると命中率が極端に落ちる。
- ジュンヤ
- スターダストのホストで隔離エリアに残された舎弟を助けたい一心で、ワークス上山で銃購入の交渉をしていたところ、郷田と知り合う(銃は郷田が代わりに購入)。威勢は良いが臆病な性格でゾンビを見ては逃げ惑う。しかし、何度か郷田と隔離エリアに入るうちに成長していく。そんな中、舎弟からジュンヤの携帯に連絡が入り、地下駐車場に取り残されているとの事。郷田と共に現場に駆けつけて見事救出したが、舎弟の口からジュンヤがまだ童貞であることがバラされてしまう。使用武器はアサルトライフル。親密度が低い時に体力が少なくなると、逃げ腰になり、まったく戦えなくなる。
- 伊達真(だて まこと)
- 主要人物の一人。
- →詳細は「§ 伊達真」を参照
- 荒瀬和人(あらせ かずと)
- →詳細は「§ 荒瀬和人」を参照
神室町の住人達
- 麗奈(れいな) - 三原じゅん子
- 『1』に登場。由美が勤務し、桐生や錦山が入り浸る高級クラブ・セレナのママ。3人のよき理解者であり、それぞれをまるで身内のように見守っている。10年前の店は桐生と錦山が入り浸っているせいか閑散としていた。現在、顔馴染みが来る時だけセレナを営業している。実は錦山のことを愛しており、桐生たちの動向を錦山に伝えていた。しかし、桐生達を見て考えを改め、桐生達に自らが行ったことと謝罪を置手紙で知らせ、そして自らの罪を清算するため錦山を殺そうとするが、返り討ちにあい、若中の荒瀬に射殺された。
- ユウヤ - 三宅健太
- ホストクラブ・スターダストの店員。やや直情的で、親殺しの一件で組から縁を切られて堅気になった桐生を、店にみかじめ料(=挨拶料、ショバ代、守料の意)を取立てに来たヤクザと勘違いし、桐生の説明や説得に聞く耳を持たずに襲い掛かったりするという一面がある。しかし、事情を知ると、一輝と共に桐生の手助けをしてくれる。ストリッパーをしているミユという恋人がおり、サブイベントに登場する。
- 『2』ではスターダストの店長を勤めており、前作の一件により桐生と友好的になり、桐生たちを支える。元々は暴走族「ブラックサンダー」の総長だったことが判明した。
- 『4』では彼の店長としての実力を観察するサブストーリーがある。
- 『クロヒョウ』にも登場。龍也に柄本医院を紹介する。
- 一輝(かずき) - 土田大
- ホストクラブ・スターダストの店長。風間新太郎に大層世話になっているらしく、恩返しとして桐生の手助けをしてくれる。
- 『2』ではスターダストのオーナー。海外組織の構成員ではないかと疑われ警視庁からマークされているが、それはジングォン派の一員「康珍羽」がなりすました偽者であり、本物の一輝は監禁されていた。康は瓦に正体を見抜かれながらも抵抗し、瓦と一輝を重傷に負わせたものの、最期は薫に撃たれ絶命する。一輝は柄本医院で一命をとりとめた。
- 『3』の序盤ではまだ柄本病院に入院中で、後にスターダストに復帰する。
- 『4』でもスターダストにて登場しており、ユウヤの店長職の適性に懸念を抱いていたがユウヤ自身の働きを目の当たりにし、ひとまず見守ることに。
- サイの花屋 - 藤原喜明
- 治外法権の無法地帯「賽の河原」を支配する凄腕の情報屋。実は伊達の元同僚であり、情報横流しを彼に告発された過去がある。本名は不明。「サイの花屋」という偽名は、賽の河原の「賽(サイ)」と、警察官だった頃に花束を使って情報を横流ししていたことに由来する。タカシという一人息子がいるが自分が父親だという事は明かしていない。タカシが花屋に情報提供を依頼した時も「父親としてではなく情報屋としてなら会う。」と言って対面している。
- 『1』では賽の河原の地下を拠点にしていたが、『2』ではミレニアムタワーの50階を拠点に情報を収集している。後に賽の河原に戻ることになる。
- 『3』でも再度賽の河原で登場。真島組の管理下で拠点を間借りしており、桐生達に東城会内部の情報を提供する。
- 『4』でも賽の河原で登場。冴島が笹井を探している際に情報屋として登場する。また谷村にも同様に葛城の情報を提供するが、その後上野誠和会に強襲され一時負傷する。主人公四人が協力するサブストーリーも用意されており、シリーズを通して描かれてきた息子タカシとの関係も無事完結する。
- 『OF THE END』でも賽の河原で登場。神室町がゾンビで埋め尽くされている中、地下でバリケードを築いてゾンビの侵入を防ぐ一方で神室町のために情報を駆使して主人公たちを助けている。
- 『クロヒョウ』にも登場。第三公園のマンホールから入れるがホームレスが番人をしており、合言葉がないと中には入れないようになっている。龍也は「ドラゴンヒート」のシステムや九鬼組の内部についての情報を教えられる。その後は龍也がツケの情報料を払うまで情報は売らないつもりでいる。
- 二代目歌彫(うたぼり)
- ピンク通りにある龍神会館に場所を構え、桐生、錦山の背中の刺青を彫った彫師。
- 『1』ではメインストーリーで美月に似た死体の胸元の刺青のことで桐生が訪れる。それ以降は入り口は入れるが中にまでは入れない。
- 『2』では場所はそのままであるが、シャッターが閉まっている。
- 『3』では力也絡みのサブストーリーに登場。未完成だった力也のハブ刺青に目を彫って完成させた。
- 古牧宗太郎(こまき そうたろう) - 折原純
- 身長170cm、体重58.7kg
- 剣術・体術・ケンカ殺法に精通し、その全てを極めた伝説の格闘家。かなり古くから伝わる古牧流古武術の正統継承者であり、独自にその古牧流を現代風にアレンジ(弓は銃に置き換えて等)して発展させた現代版古牧流古武術を使う。
- 『1』では賽の河原に滞在しており、桐生に古牧流の奥義を伝授する。
- 『2』では『1』のギャングの溜まり場だった駐車場におり、桐生に新たな技を伝授し、また組み手をする。
- 『3』では龍宮城で道場を開いており、神室町の住人に古武術を教えている。今作でも、桐生に新たな奥義を伝授する。
- 『4』では引き続き道場を営んでおり、古牧流免許皆伝の桐生にいくつかの指導を行う(冒頭にも秋山と接触している)。携帯電話を購入し、メールも打てるようになった。しかし、その携帯電話の購入のために、秘伝書を質屋に出してしまった。
- シリーズを通して地下闘技場でもその姿を現すが、かなりの強敵であり、彼を倒すのは至難の技である。
- 『見参!』でも闘技場で創始者である古牧宋佐衛門が登場している。
- 柄本(えもと) - 工藤俊作
- 「柄本医院」の医師。元は東都大の外科部長であり、さまざまな事情で正当な治療を受けられない「わけあり」な人たちを治療する医者。神室町一の名医でもある。患者であれば、やくざでも不法滞在の外国人でも、金を持っていないホームレスでも平等に治療を施す。なお、経費及び生活費は風間「社長」の援助で賄っている。『1』と『4』、『OF THE END』ではサブストーリーにのみ登場。
- 『2』、『3』、『OF THE END』では本編にも登場するが、『1』のサブストーリーを知らないプレイヤーは診療所の場所がわからずに戸惑うことがある。
- 『クロヒョウ』にも登場。ユウヤの紹介により、龍也が訪れた。
- 戸部(とべ) - 楠見尚巳
- 『1』にも登場したバー「バンタム」のオーナー兼マスター。一年前の事件でバンタムを含む近隣の店は経営が苦しくなり借金を抱えてしまったため、千石組の金の圧力で仕方なく集団で桐生に襲い掛かるも返り討ちにあう。事情を聞かされた桐生に許され、改心した。柄本同様、『1』ではサブストーリーのみの登場だったが『2』ではメインキャラに昇格。
- 『3』以降でも営業は続けており、新たにダーツが楽しめるようになっている。
- 殴ってみろ屋
- 「自分に一度でも素手で殴って攻撃を命中させたら賞金を出す」という小銭稼ぎをしていた男。『1』では喧嘩屋を名乗り、自分に攻撃を当てた桐生を仲間と共にケムにまこうとするも仲間ごとボコボコにされる。『2』以降は「殴ってみろ屋」と名乗るも『2』、『3』と桐生に敗北。『4』では麻雀にハマりそこそこ儲けていたものの谷村にボロ負けし、腹いせに谷村のことを警察にチクるが、結局はばれてしまい「殴ってみろ屋」として谷村に挑むも倒される。本人曰くボクシングのアウトボックス、インファイトを身につけているとのこと。本名は「飯田」。
- ニューセレナのママ - 園崎未恵
- 『3』に登場。麗奈や澤村由美が働いていたセレナを買い取った。かつてはキャバ嬢だったが店を開きたいという願いで伊達に協力してもらいセレナを改装し営業をしている。桐生にアジトとして提供してくれた。伊達に告白されたが断ってしまう。しかしその本当の理由は昔、伊達の後輩の敬介という刑事と付き合っており犯罪者の月島に人質にとられ目の前で敬介を殺された光景を見て刑事だった伊達と重なって見えていたから。しかし月島が出所し伊達をおびき出すために人質にされた。しかし桐生と伊達に月島の部下を蹴散らされ月島を見事、撃ち抜いた伊達によって救われた。
- 『4』では身内に不幸があった為不在にしており、交際中の伊達に代理のマスターを頼んである。
- 若造 - 桐本琢也
- 『3』に登場。京浜新聞社社会部のデスクを務めていて伊達の上司。先輩だがまだ若いために伊達にこき使われている。伊達に頼まれ桐生に東城会の幹部たちの顔写真を提供した。
- アケミ - 吉沢キヨ
- 『1』に登場。桃源郷のNo.1ソープ嬢。シンジの婚約者。シンジが息を引き取る直前、アケミに風間を預けたことを桐生はシンジから聞かされ、桃源郷に来た桐生と遥に風間は近江連合の寺田が芝浦に連れて行ったことを伝える。また、このときに桐生からシンジが死んだことを聞く。シンジの遺骨を引き取った。
- 平田(ひらた) - 金谷ヒデユキ
- 『1』に登場。ピースファイナンス社長。10年前、桐生がシンジに頼まれて借金の取立てに向かった会社の社長。戦闘の操作方法の手引に使われるチュートリアルキャラで、夜逃げの最中だった所を桐生に制され、借金を取り立てられた。ストーリーが進むと桐生に報復にくる。10年後、ピースファイナンスがあったビルの跡地は空き地となる。
- 『3』のサブストーリ-で再登場、息子と娘がいた事が判明する。『2』のミレニアムタワー爆破事件の時、桐生を背後から刺し殺そうとしていたらしい。しかし、桐生と再会した事により自らが犯した罪を反省し改心した事により息子と桐生と和解した。
- 翔太(しょうた)
- 『1』に登場。スターダストの店員。正体は花形金融という街金と結託し、自分に入れ込む女を借金まみれにし、アダルトビデオに出演させてまで金を作らせようとする男だった。伊達は単身で花形金融に乗り込み、父親として、刑事としての伊達真の姿を桐生、沙耶の二人(二人は覗いていた状態で)に見せる。
- マイ - みひろ
- 『1』のサブストーリーに登場。神室町で酔っ払いにからまれているところを桐生に助けられ、自分の知っている店だというバーに案内し、一緒に酒を飲む。しかし彼女の正体はマグロと呼ばれる薬入りの酒で眠らせた客の金を奪ってしまう悪質な犯罪の片棒を担ぐ女だった。店での選択肢を誤るとこの被害に遭ってしまい、所持金を奪われてしまう。桐生が所持金を奪い返し、さらにラーメン屋の秘密の合言葉を聞き出す事も可能。
- 伊吹(いぶき)
- 『3』に登場。堅生会の代表。元堂島組の構成員だったが柏木の命を受けて堅気の人間を社会復帰させるためにつくった更生組織の主催に選ばれた。元々は自宅を本拠地に使っていたが、自分の所有レストラン「神室キャッスル」という店を改装し新たな本拠地にした。復讐者を説得しているときに負傷した所を桐生に助けられ、死後の柏木の意志を受け継いだ桐生にバックアップしてもらう。
- 『4』のサブストーリーにも登場し、引き続き堅気の人間を社会復帰させるために尽力している。
- 『OF THE END』の郷田のサブストーリーに登場。隔離エリアに取り残された人々の救出を郷田に依頼する代わりに裏方の仕事を一手に引き受けた。
- 満腹チェイサー
- 『3』のサブストーリーに登場。金はあるのに食い逃げをしている。その理由は「男のロマンだから、そこに食い物があるから」。3度目の食い逃げの時は、そのまま逃げずに「捕まえてみろ」と挑発してくる。明らかに食い逃げを楽しんでいる所がある。その後、桐生に説得され食い逃げをやめるが、沖縄で懲りずに食い逃げをやっていた。この時、痩せた姿で登場する。
- 『4』の谷村の警察無線のイベントにも登場し、谷村を勝手にライバル扱いしてくる(ただし、同一人物とは明言されていない)。
- ミチル
- 『3』のサブストーリーに登場。非常に筋肉質なオカマ。桐生に助けられた影響で恋に落ち、桐生をダーリンと呼ぶようになる。百戦錬磨の桐生にして「逃げるしかない」と恐怖させる迫力の持ち主。実は女性で、ミチルそっくりの三つ子の姉妹がいることが発覚。
- 『4』では亜天使で働いていており、秋山にキャバレー「大女優」の情報を教えてくれる。『OF THE END』でも引き続き亜天使で働いている。
- 南田(みなみだ)
- 『3』のサブストーリーに登場。過去に対戦した相手と戦える格闘シミュレーター「IF7」の製作者。元々はゲームクリエイターだったが、打倒桐生を目指す亜門に大金を積まれ、IF7を作らされた。外見がバック・トゥ・ザ・フューチャーのドクに酷似している。
- 『4』でも秋山が初芝会に盗まれた顧客ファイルを奪還する目的で入った旧地下街の道中で登場し、「IF7-R」を開発しているところをみられた。
- 花(はな) - 平野綾
- 『4』に登場。秋山が経営するスカイファイナンス唯一の女性従業員。小柄かつ豊満な体形で愛嬌のある顔立ちをしており、仕事に対しては秋山よりも経営者らしい姿で臨んでいる。事務全般、掃除も彼女が行っており、不在の際は目も当てられないほど散らかることも珍しくないという。好物は韓国焼肉料理店「韓来」の特選牛カルビ弁当。意外なまでに力が強く、並の男はおろかヤクザですら叩きのめすほどで、モードの一つ「究極闘技」では共闘キャラクターとしてバトルに登場する。
- かつては秋山と同じく東都銀行に勤務しており、秋山の後輩だった。なんだかんだと秋山の面倒を見たり最後まで見捨てる事が無いのは、ただの先輩後輩というだけの感情ではなく、秋山自身もそれは自覚している様子。秋山が靖子に一億を貸したことをきっかけに秋山の下から去ってしまうが、エピローグでやせた姿で復帰した。
- 『クロヒョウ』のサブストーリーにも登場し、キング・オブ・グルメの称号が与えられており、神室町の飲食店を総なめにしたが、韓来で秋山から金を貸してもらえなかった男に言いがかりをつけられ、龍也に助けられる。龍也に対しては一方的にナンパされたと勘違いし、一方的に振っている。去り際に特選牛カルビ弁当をあげた。また、龍也が九州一番星でアルバイトをしている最中に客として姿を現す時がある。
- 『OF THE END』では食欲を取り戻した事で見事にリバウンドし、元のふくよかな体型に戻ってしまっている。ゾンビに襲われそうになった際に秋山に助けてもらったが発熱で倒れる。秋山が薬を取りに行っている間にもゾンビに襲われるが辛くも逃れて秋山に無事救出された。
- イワン・イブラヒモビッチ
- 身長200cm、体重106.2kg
- 『4』に登場。冴島が賽の河原を訪れた時点での地下闘技場チャンピオンで、半年間100戦無敗の格闘家。通称「人を超えた男」。冴島とエキシビジョンデスマッチで勝負するも敗北を喫する。この試合には「一方が死ぬまで戦い続ける」というルールがあったが、人を殺すことの意味を誰よりも知る冴島は彼にとどめを刺すことを拒否、棄権する。その後、冴島兄妹を拉致しに来た上野誠和会に、冴島、花屋とその部下たちとともに立ち向かうが、もろとも叩きのめされてしまう。
- 趙(チャオ) - 掛川裕彦
- 『4』に登場。神室町亜細亜街にある中華料理店「故郷」の店長。谷村の理解者かつ最大の協力者で、彼には店を自分の家のように使わせる。親が強制送還されるなどして生活のできなくなった外国人の子供を保護する「亜僑会」を組織し、面倒を見たりもしている。やや片言混じりではあるが日本語は堪能。
- メイファ - 佐藤朱
- 『4』に登場。趙が実の娘のように世話をしている少女。「故郷」を手伝っている。やはり谷村の理解者かつ協力者。谷村を「マーちゃん」と呼んでいる。
- 赤石衛(あかいし まもる)
- 『4』に登場。神室町の治安維持に努めるボランティア団体「神室の盾」の代表。谷村は警察無線、桐生はチームエンカウントのイベントでそれぞれ関わることになる。元は神室町で腕っ節を鳴らしていたヤクザであったが、目立ちすぎたせいで大勢のヤクザから襲われ瀕死の状態のところを柏木に助けられる。それ以降は柏木の手助けもあって更生し、十数億円を稼ぐなど仕事にも成功。柏木の死を知った後は、彼に恩返しをしようと「神室の盾」を設立し、神室町を守っていくことを決意する。建前と地のキャラクターギャップが激しく、現在も強さは衰えていない様子。
- 『OF THE END』では長谷川と協力し、隔離エリアに通じる出入り口を確保してくれる。
- ナオミ
- 天下一通りに占いの店「ナオミの館」をかまえる占い師。表向きは占い師であるが、本業は情報屋である。
- 『4』のサブストーリーで谷村をサポート。
- 『OF THE END』でも登場するが、店を中道通りに移している。
- サキちゃん
- 『4』に登場。組織や警察に目をつけられた外国人女性を助ける人物。広島県警の敏腕刑事だったが、現在は立場もあってか自ら「女性」を名乗っている。
- ガンスミス - 石塚運昇
- 『OF THE END』に登場。千両通りにある「黒鉄ビル」で義肢装具士の店を営んでいる。表向きは義肢装具士だが、裏の顔は武器商人であり、郷田龍司の右腕をガトリングガンに変形する義手『黒鉄丸(くろがねまる)』に改造した人物でもある。物語終盤で店を訪れた龍司の右腕のメンテナンスを行い、同時に店に訪れた桐生に代金は東城会にツケさせるという条件で対物狙撃銃を託した。
- 染谷(そめや) - デビット伊東
- 『OF THE END』の真島のサブストーリーに登場。染谷組組長(東城会傘下かどうかは定かではない)。真島が日頃から目をかけていたが、中国人マフィアとの取引の日に組事務所でゾンビに襲われてしまい、ゾンビ化する。取引先に組長がゾンビだと知られないようにボールギャグや血の付いていないバスローブを記させた途端に脱走してしまう。真島がようやく捕まえ、サングラスを付けた。その後、中国人マフィアがやってきて取引を行うが、容姿がおかしいと気付き、真島や矢吹に質問する。真島のその場しのぎな答えで取引は成立する。しかし、サングラスから赤い光が見えることからゾンビであることがバレてしまい、取引は破談になりそうになる。しかし、突如暴れて中国人マフィアを追い返し、自身も街へと駆け抜けて消えていった。
- 矢吹(やぶき)
- 『OF THE END』の真島のサブストーリーで登場。染谷組組員。取引の日に組事務所を隔離されてしまい、組長の安否を気遣う。何とか事務所にたどり着いた時はすでに染谷はゾンビ化していたが取引の間だけとうまく変装させるものの、最終的にはバレてしまうが、ルールを破ったとして2人を殺そうとする中国人マフィアを蹴散らした染谷に感謝し、今後の組のことを案じていた。SM好きでギャグボールや手錠を所持。
- 右京冴子(うきょう さえこ) - 原田奈美
- 『クロヒョウ』に登場。龍也の姉。両親と死別した後に幼かった龍也を引き取り、バッティングセンター近くにあるアパートを借りて一緒に住んでいる。龍也が暴力事件を起こす度に警察に行ったり謝罪に赴く等、苦労が絶えなかった。夢は金持ちと結婚して玉の輿に乗ること。チャンピオン街のスナックで働いており、15年前に起きた放火事件のことで龍也が店を訪れた際に龍也の姉に対する本音を聞かされて感動の余り涙を流した。その後、龍也が雨宮こと乃木泰を勝って詰め寄ると間に入って涙を流しながら乃木が龍也の父親だと告白し、冴子自身も龍也と血が繋がっておらず、実は死んだ金光の娘だと伝えた。
- 右京菜穂子(うきょう なほこ)
- 龍也の母親で、乃木泰とは内縁関係にあった。滅多に帰ってこない乃木を支えるため、金光が経営している焼肉店で働いていた。しかし、放火により逃げ遅れて金光たちと共に殺されている。
- 榊天馬(さかき てんま) - 菅沼久義
- 『クロヒョウ』に登場。神室東高校3年。料亭「榊」の跡取り息子だが格式等に反発し、龍也とつるむようになる。家ではテニス部に所属していることになっているらしい。一時は闇金襲撃計画に反対し、龍也の許を去るが、連絡が一向に取れないことに心配していたところに刑事の竹中から逃げる龍也を見つけて救出。しかし、龍也は天馬のことを裏切り者と思い込んでおり、また去ってしまう。それでも、龍也のことを友達だと認めており、二岡組に偽情報を流したりするなど裏で積極的に動いていたことを知った龍也と和解した。和解後は龍也の相談相手として行動を共にしている。クリア後にボスランキングで対戦することができる。格闘スタイルは「喧嘩」。
- 藤本恒夫(ふじもと つねお) - 三浦祥朗
- 『クロヒョウ』に登場。元神室西高校空手部主将。後輩が龍也に敗れ、その際に父親の空手を馬鹿にされたことに激怒し、龍也にタイマンを挑むが敗れる。その際に頚椎を損傷し、寝たきりの状態となった。龍也はこの事件がきっかけで少年院に入ることになるが、頚椎損傷は龍也の仕業ではなく、恒夫と一緒にいたオサムがやったことだと判明する。その後、サブストーリーで部員たちを使って龍也の空手の型を教えた。
- 杉山修(すぎやま おさむ) - 会一太郎
- 『クロヒョウ』に登場。神室西高校空手部員。龍也と喧嘩し敗北し、先輩である恒夫に仇討ちを頼み、さらに恒夫の父親の空手を悪く言ったことを報告するも、恒夫も敗れ計画失敗に終わる。実は、部活での稽古でしごかれたことで恒夫を憎んでおり、倒された恒夫に首に蹴りを入れ積年の恨みを晴らし、さらに、頚椎損傷を龍也に押し付け少年院に送った。その後、龍也と父親である信道の対戦中に傷害事件を起こし警察に逮捕され、事実が判明した。
- 由理香(ゆりか) - たかはし智秋
- 『クロヒョウ』に登場。Jewel所属のキャバ嬢。神室町人気ナンバーワンのキャバ嬢で、常識と教養を持っており、さらに経済や政治といった情報に精通している。ケチな男が嫌い。好みは己の哲学を持つ人間と財力のある人間らしい。最初は、龍也を「坊や」呼ばわりし小悪魔のように振る舞う。日向とは本人曰く、「友だち」とのこと。何も考えずに力だけ証明する龍也を見下していたが、日向を倒した龍也に興味を示す。その後、鷲尾や筒井、二岡の接客をしているなど見られる。再び龍也から戸田の愛人吉村アンナの素性を尋ねられるがアンナは知らないが彼女が働いている店、ミレニアムタワーにあるバー「アレキサンダー」を教える。またの再会を願うべく龍也とキスをした。本編をクリアすれば彼女を指名することが可能になる。なぜ彼女がキャバ嬢になった理由も聞き出すことができる。
- 日向千秋(ひゅうが ちあき) - 今井麻美
- 『クロヒョウ』に登場。日向の妹。自称女子大生としてキャバクラで働いていたが本職はルポライターで九鬼組の内情を探っていた。キャバクラの客を通じてドラゴンヒートにも行ったことがあるという。龍也と日向が再戦する際に何者かに拉致されるが試合後に解放され、疎遠状態だった日向とも和解し、今は二人で暮らしており、雨宮の知り合いに匿われている。
- 金光勲(かねみつ いさお)
- 『クロヒョウ』の回想で登場。15年前、現在のチャンピオン街の一角で焼肉店「紫禁城」を経営していたが、神室町の土地開発に絡み筒井と対立し、営業終了後に筒井の命令を受けた戸田によって放火されて殺されてしまった。
- 赤城翔太(あかぎ しょうた)
- 『クロヒョウ』のサブストーリーに登場。神室町を拠点にする4チームのひとつ「ディアブロ」のリーダー。「喧嘩上等」をうたい文句とし、赤城をはじめとした武闘派の集団で構成されている。しかしその見た目とは裏腹にチーム自体は統率がとれており、赤城自身卑怯なことや筋の通らないことを嫌うといった、どこか一本の筋の通った熱血漢である。実際、龍也への借りを返すために共闘したり、その後も龍也のピンチに助太刀として現れると言った行動も見せている。チームのリーダーではあるが、父親の修理業を継いでいる。
- 守屋真紀(もりや まさのり)
- 『クロヒョウ』のサブストーリーに登場。神室町を拠点にする4チームのひとつ「ディアブロ」のNo.2。赤城に次ぐ実力の持ち主で、他のチームからも一目置かれている。赤城と同じく、筋の通らないことを嫌う。龍也に絡んだ部下のケジメを付けるため、龍也と戦うことになる。その後は和解し、龍也の友達となる。本名は「まさのり」だが、仲間や龍也からは「マキ」と呼ばれている。
- 青野誠二(あおの せいじ)
- 『クロヒョウ』のサブストーリーに登場。神室町を拠点にする4チームのひとつ「DIS(ディーアイエス)」のリーダー。ラッパーのようなストリート系の服装が特徴。先代のリーダーの推薦によって現在のリーダーとなる。最初、守屋を倒した龍也を仲間に入れようと勧誘するが断られる。断られてからは部下に龍也の名を騙らせて他のチームへの脅しや襲撃をしていたが、龍也によって阻止される。その後、龍也と対決するも敗北しDISを抜けさせられることになる。青野が抜けてからはNo.2がリーダーとなりDISは前にも増して過激な行動をとっていたが、青野の頼みを受けた龍也に再び壊滅させられ、青野が再度リーダーとなる。青野自身も七光りによってリーダーになれたのを自覚しており、騒動の後はリーダーとして相応しい器になれるように努力することを決意する。
- 黒田東吾(くろだ とうご)
- 『クロヒョウ』のサブストーリーに登場。神室町を拠点にする4チームのひとつ「死霊兵団」のリーダー。メンバーは学生服姿をしているのが特徴。ほとんどを部下にやらせて、自分だけがおいしいところを持って行くといった狡猾な性格。誰も信用せず、失敗を犯せば容赦なく制裁を加えるため、部下からの信頼は薄い。龍也を執拗に狙い、数々の刺客を送り込むがことごとく撃退されてしまう。黒田はかつて中学時代の龍也のクラスメートであり、背が低いことから「チビ太」と呼ばれていた。龍也にパシリにされていたこと(龍也に自覚はなかった)がきっかけで周りのクラスメートからも同じ扱いを受けてしまうようになる。そのことで龍也に強い逆恨みをし、復讐のために「死霊兵団」を作った。龍也との対決に敗北した際、そのことを初めて知った龍也に深く謝られたことで和解。今度は部下を利用せず、自分の力で物事を成すために新たな道を歩き始める。
- 白石栄輔(しらいし えいすけ)
- 『クロヒョウ』のサブストーリーに登場。神室町を拠点にする4チームのひとつ「キングダム」のリーダー。4チームの中でも台頭してきたばかりで多くのことは謎に包まれていた。龍也が自分の彼女に手を出したと勘違いし、戦いを挑む。その後は龍也の誤解も解け和解、それからは何かと龍也に助けを請うことになる。かなりの遊び人で、会うたびに恋人が違う。恋人を喜ばせようと龍也にさまざまな助言を請うが、前述の理由から実を結んではいないようである。実力は4チーム中最強ではあるがその性格が災いし、チームの運営等はほとんど手つかずであった。そのことを憂いていたNo.2が事実上、実権を握り他のチームを取り込んだり、襲撃したりしていた。やがてディアブロと戦争状態になり、No.2の策略で誤解をした白石と龍也が対決するが、それが策であり無意味な戦いであることに気付く。赤城や青野の手も借りてNo.2を倒すことに成功する。その後、「働け」という龍也の言葉を受け、キングダムのメンバーを従業員としたホストクラブを設立する。
- マッサージ嬢 - 椿姫彩菜(龍が如く3)、矢口真里(龍が如く4)、小森純(OF THE END)
- 闘技場リング・アナウンサー - ケイ・グラント 他
神室町のキャバ嬢
蒼天掘・新星町の住人達
全員『2』に登場する。
- 狭山民世(さやま たみよ) - 藤本洋子
- スナック「葵」のママで、狭山薫の育ての親。以前は看護師だったらしく、その時にスヨンから薫を委ねられた。
- 江崎(えさき) - 島津健太郎
- 蒼天掘の招福町にある雀荘「リーチ楼」の常連。有名な情報屋であり、チャンチャンコがトレードマーク。情報と引き換えに、法外な金額を請求してくる。物語の後半では千石組の命令で桐生を殺そうと黒川を差し向けるが返り討ちにされ、自分の隠れ場所が新星町の鍼灸院であることを桐生に知られてしまう。桐生に倒された後、千石組からの電話で桐生を大阪の城に向かわせるように指示される。桐生に自分を匿うように命乞いをするも「ビリケンにでも祈れ」と言われる。その後の消息は不明。
- 村井(むらい)
- 新星町の「桂馬」にいた男性。その正体は26年前に堂島組によって潰されたジングォン派の生き残りであり、本名は朴会宗(パク・フェジョン)。彼は他のメンバーとは違い、過去に自分が行ってきた悪事を後悔しながら生きてきた。桐生と薫に真実を話している最中にジングォン派の構成員に襲撃される。構成員の一人が投げたナイフが腹部に刺さり、致命傷を負わされる。「スヨンに娘は立派になったと伝える」と言い残し、ナイフを自ら腹に突き刺し命を絶った。
- 四代目風彫(かざぼり)
- 蒼天堀に場所を構える彫師であり、郷田龍司の背中の刺青の黄龍を彫った彫師でもある。聡と明菜という弟子がいる。
- しかし、筋彫りをした際に手が動かなくなってしまい、それから最後まで彫ったのは弟子の明菜である。
- 桐生に「龍司の行く末を見届けるべきじゃないのか」と問われ、明菜に五代目風彫を継承することを決意した。
- 白蓮師(びゃくれんし)
- 新星町に住む老婆だが、その正体は中国拳法の達人でありラウ・カーロンの師匠でもある。あだ名は「シロ婆」。桐生の事を大層気に入り、弟子の非礼と不始末を詫びるとともに「蓮家閃気掌」や「蓮家操棒術」などの奥義を授ける。この二つの技は以降のシリーズでも桐生の固有技として使用されている。『2』のみの登場だが、シリーズを通して登場する古牧宗太郎と並ぶ最高齢の武術家。趣味は編み物。スターダストの人気ホストであるユウヤの熱狂的なファンでもある。
新星町のキャバ嬢
- 龍が如く2
- 夏目ナナ
養護施設「アサガオ」の子供達
『3』に登場。桐生が沖縄で営む養護施設「アサガオ」の子供達。それぞれ辛い過去、境遇を持っている。桐生は親として各々の悩みや問題に向き合っていく。年齢は初登場した『3』の時のものを参照。『3』以降の作品にも登場することがあり、それに伴い成長もしている。
- 太一(たいち) - 宮坂俊蔵
- 10歳。太めの体格で、将来はプロレスラーになって「アサガオ」を支えたいと思っている。が、ある事件をきっかけにプロレスラーを断念しかけたこともある。実はそばアレルギーだったことが発覚。
- 宏次(こうじ) - 粕谷雄太
- 10歳。今風の男の子。運動が好きで、サッカーや野球が得意。
- 三雄(みつお) - 斉藤貴美子
- 9歳。色黒な男の子。米軍基地に勤務していた父親の血を引くハーフ。太一のよきプロレスの練習相手でもある。スーパー戦隊シリーズのパロディ作品である「忍者戦隊ゴニンジャー」のファンでもある。
- 志郎(しろう) - 外村茉莉子
- 8歳。眼鏡をかけた気弱な性格で、学校ではいじめを受けていた。しかし桐生の助言によりいじめ相手に立ち向かう勇気を身に付ける。
- 綾子(あやこ) - 須藤祐実
- 11歳。遥に次ぐ年長者として「アサガオ」の皆を世話しているサブリーダーだが、それ故に悩みも少なくない。ある事件をきっかけに家出したこともある。外見に似合わず非常に足が速い。
- エリ - 伊藤かな恵
- 9歳。孤児である事や貧乏である事がコンプレックスで、学校では疎外感を覚えている。
- 理緒奈(りおな) - 前田沙耶香
- 9歳。いつも長袖を着ている女の子。その理由は両親を亡くした火事で負った火傷を隠すためで、傷跡をコンプレックスに思っている。
- 泉(いずみ) - 相沢舞
- 8歳。少し我が儘なところがある女の子。「アサガオ」に来る前は犬を飼っていた。
その他
- 囚人番号1356 - 鈴置洋孝
- 桐生が刑務所に居た時、襲い掛かってきた一人。桐生と交わす会話等から、堂島宗兵を慕っていた組員が親殺しの(罪を被った)桐生に向けた差し金であることが伺える。
- タカシ
- サイの花屋の息子。『1』ではギャングの一員であり、また恋人の京香に上納金を調達してもらうなどしていたが、京香に対する想いは本物で彼女の為にギャングを脱退。
- 『2』では就職に難儀した為に他の女性と遊び歩き、さらに京香が浮気をしているのではないかと疑念も持つ。だが京香が実家に無理を言って金を工面している事を知り、やり直す事を決意。サイの花屋を父親だとは知らず、また父親は行方不明であると亡き母からは教えられていた。
- 『4』で三度登場し、就職も成功。京香との間に新しい命を授かる。顔も知らない父親が母を見殺しにした事に対する怒りはあったが、京香と結婚するに際して父にも見届けて欲しいとして、サイの花屋に父親探しを依頼。桐生をはじめとする主人公4人が協力してタカシの覚悟を試し、その成長を見届けた花屋に花束を渡される。花束に挿まれたメッセージカードには「父親は既に死亡している」と書かれていたが、渡されたその花が母の好きだった花である事と、毎年その花が母の命日に誰よりも早く供えられている事を思い出し、花の差出人=花屋が父である事を悟る。
- 京香(きょうか)
- タカシの交際相手。実家は浅草の暴力団組織「跡部組」。
- 『1』ではギャングであるタカシの為に実家の金を持ち出し、結果として実家から追われる立場となっていたが、後に桐生と花屋の仲裁もあって父親とも和解。
- 『2』では苦労しているタカシの為に父に無理を言って生活費を工面していた。
- 『4』の時点でタカシの子を身籠っており、結婚を控えている。
- 跡部組・若頭 - 勝矢秀人
- サイの花屋の息子タカシが交際している京香の父親が組長を務める跡部組の若頭。
- 沙耶(さや) - 香西久美
- 伊達真の一人娘。約束を守らない父親に嫌気が差し、スターダストに通い詰めになる。そこで出会った翔太の常連となり、深刻な事態へと発展するも父と和解。
- 『2』では美容師を目指して専門学校に通っていることが伊達の口から語られる。
- 『4』では桐生のサブストーリーに登場し、無事に美容師として働いている。この時すでに伊達とは一緒に暮しておらず母親と同居しているが、父娘の関係は良好。同じ美容師であるミノルという彼氏がいる。
- 秋元(あきもと)
- 美月の彼氏(だと本人は信じ込んでいる)。シリーズの常連で、登場しては神室町で自殺を図ろうとするが、その都度桐生の仲裁で治まる。『3』の協力闘技ではパートナーとして参戦するも、体力は非常に小さく、敵から数発殴られただけで倒れてしまう、ある意味難易度が高い戦いになっている。
- 美月(みづき)
- キャバ嬢。秋元を騙しながらも、『3』では婚約したことが判明。しかし、正式に婚約しているわけではない。
- 秋元が買った沖縄行きの高い席をキャンセルして自分一人だけ安い席に変える、秋元と同じ部屋に泊まる事を拒否する、婚約指輪を秋元に隠して売った等、金づるとしか秋元を認識していない。更に、秋元に生命保険の契約書にサインさせるという、保険金殺人を臭わせる一面も見せた。
- アサガオ前の浜辺付近の崖で、自殺をしようとする秋元に今までの嘘を誤魔化した後、秋元から結婚を迫られるが、「実は生き別れの兄妹だった」と嘘をついて結婚を回避しようとする。すると、秋元はすっかり信用し「籍に入っている」と大喜びしたので、事無きを得た。ミレニアムタワーから秋元が転落しかけた時は必死の形相で彼を救出し、自分のこれまでの行いを反省。秋元との関係を正式な恋人同士と改めて再スタートする。
- 『4』以降は無事に恋人関係が継続しているためか登場しない。なお、秋元と美月のエピソードには遥も参加する事が通例となっている。
- コウジ
- 『2』に登場。暴走族「ブラックサンダー」の頭。ユウヤが岡野を頭として指名した。その岡野がバックれた(逃亡した)ため、ユウヤが当時定めた族内の取り決めに則り、責任として500万円払えとスターダストに出向きユウヤを脅す。一度目は脅しただけで退店していったが、二度目の入店は、スターダストでバイクに乗りながら暴れた為、ユウヤは憤慨。集団で有利になったものの、後に来た桐生と、岡野に特攻服を渡されたユウヤの熱意により敗北した。
- 近松(ちかまつ)
- 『2』に登場。演歌歌手で、詐欺師に騙されて300万の借金を背負わされ、借金取りに追われていたところを桐生に助けられる。彼が歌う「神室雪月花」は『3』以降、カラオケのメドレーや寿司屋「寿司吟」のBGMになっている。
- 鄭秀淵(ジョン・スヨン)
- 『2』に登場。作中では故人であり、回想シーンで登場。
- ジングォン派のボスの妻であり、狭山薫と郷田龍司の母親。組織を壊滅させられたことに絶望し、龍司と共に心中しようとするが、瓦に止められる。ジングォン派の追跡を逃れるため、瓦と別所の尽力により大阪に移り住む。蒼天掘の酒場で知り合った郷田会長に身請けされるが、瓦との結婚を選択し、薫をもうける。ジングォン派の構成員に殺害されてしまう。日本名「瓦祥子」。
- イ・リュウジョン
- 『2』に登場。韓国の人気俳優で、女性に人気が高い。名前の由来は実在の韓国俳優「イ・ビョンホン」と英語の「イリュージョン(illusion)」を掛けたと考えられる。外見はペ・ヨンジュンにそっくり。
- 『3』でも、劇場前でのミッションで登場する。
- ボブ宇都宮( - うつのみや)
- 『2』に登場。ある条件を満たすと手に入るアイテムを渡してくれる人物。白いスーツにピエロのメイク、緑のアフロヘアという容姿をしている。実は1人だけではなく複数存在しており、メイクのせいもあって誰が誰だか見分けがつかない。
- 『3』では『2』での役割のほかに、エクストラモードの「サバイバル鬼ごっこ」の鬼役として登場。狭山の友人らしい。
- 『4』以降はナオミの館に3時間交代制で常勤している。
- 『OF THE END』では特定の条件を満たすことで相棒として連れていくことが可能になる。武器には特殊なショットガンを用いる。新密度が低いと、体力に関係なく勝手に帰ってしまう。
- 上山兄弟(かみやま) - 折原純
- 通称「ワークス上山」。二人兄弟で、兄の蓮太(れんた)は沖縄で、弟の連次(れんじ)は神室町でそれぞれ出会う。どちらも裏社会では名の通った武器商人である肥満体の男(二人とも全く同じ顔と体型なので恐らく双子と思われる)。武器職人としても有能であり、素材とレシピがあれば価格に見合った強力なオリジナル武器を作成してくれる。
- 『2』で弟が、地下闘技場でカリスティックを使いこなす選手として初登場。公園の向かい側にある空き地におり、武器だけでなく、ビデオを売ってくれる。
- 『3』では兄が初登場し、玉城組に武器の運び屋として協力しようとしたが、玉城組に乗り込む桐生と鉢合わせした際、本当は玉城組のやり方に嫌気がさしている事を告白し、桐生に武器を提供。桐生が神室町にいる際には弟を紹介してくれる。
- 『4』では兄が、玉城組の悪事に加担した疑いで、沖縄第弐刑務所で捕虜されてしまう。その後、その武器作りの腕前を刑務官に見込まれて、刑務所内の作業を任される。手先が器用なところを浜崎に目をつけられ「鎖つきフック」を作成し、冴島の脱獄を援助。自らも脱獄に成功し、神室町に逃げてきた。その後は「ワークス上山」として防具の改造を行うようになる。弟も登場し、別の場所で武器の改造を取り扱っている。
- 『OF THE END』では、どちらも登場し(ストーリー上、秋山でどちらかと接触することになる。ちなみに兄がアジト付近で、弟が柄本医院付近)、「ワークス上山」の一部をアジトとして主人公達に提供してくれる。ここではアイテムの売買や武器防具の改造も可能なため、事実上の攻略拠点となる。
- 与那城尚二(よなしろ しょうじ)
- 身長180cm、体重70.2kg
- 『3』に登場。世界を回り、素手で相手と戦う事で様々な武器術を身につけた「格闘界の考古学者」。普段はアイスキャンディー屋を装っている。弟子である上山蓮太からの紹介によって桐生に武器(カリスティック・トンファー・ヌンチャクの3種類)の扱いを伝授することになる。その方法は与那城と対戦して扱いを学ぶという実戦形式だが、その都度与那城は「ハイパーオレっちモード」になる必要があるため、対戦後は決まって激しく消耗する。また、対戦は「あさがお」前の砂浜に設置された特設リングで行われる。
- 本人曰く「世界中を回るうちに言葉がめちゃくちゃになった」ようで、日本のあらゆる訛りをごちゃ混ぜにしたような話し方をする。
- 闘技場でも、ヌンチャクを武器に「ウエポンマスターGP」に登場している。
- マック・シノヅカ
- 『3』に登場。桐生が東京に行こうとした時に初めて出会う。「サイコーのイチマイ」を求めるため、来日した。チェイスバトルのテクニックや、天啓のヒントを桐生に教える。日本語でメールを打つことができるが、少々英語交じりになっている。アクション映画が好きらしい。日本人の彼女がいるらしく、後半になると彼女に教わったおかげで日本語のメールがうまくなっている。
- 『4』でも、秋山や谷村、桐生に天啓のヒントを教えてくれる。
- アンドレ・リチャードソン - Charles Glover
- 身長196cm、体重89kg
- 『3』に登場。51歳。CIAを裏で操る「ブラックマンデー」の首領。首領自らCIAにもぐりこむほど大胆な性格。大吾や名嘉原を撃った張本人でもある。銃器の扱いにも長けているほか、格闘センスもある。様々な銃を使い桐生に襲い掛かる。ラストに峯を殺そうとするがつかまり、彼とともに飛び降りの道連れとなり死亡。
- 咲の母 - 田中敦子
- 『3』に登場。咲の実の母親。男癖が悪く、夫がいるにも関わらず他の男の家に転がり込み浮気ばかりしてた。咲が生まれた時点で酷く毛嫌いしており、自分の人生を娘に破綻されたと思い、邪魔としか認識していない。そのため、自殺した夫と咲を置いて逃げてしまう。その後、玉城と出会い「咲と3人で暮らす」という条件で咲の誘拐に協力。しかし、玉城に利用されていることに気がつかず、咲の誘拐後、玉城に用済みにされ、玉城に問い詰めるも平手打ちを受け、さらにナイフで顔を切られ(髪をかすった程度だが)拒絶される。玉城が敗れた後、裏切られたショックか、すべての不満を咲に当り散らしたり、咲を悪く言ったことに激昂した力也を投げ飛ばすなど暴れ最後は、名嘉原に「(咲が)欲しければくれてやる」と言い、去って行く。その後の消息は不明。
- 陳(チン)
- 『3』に登場。横浜中華街で中華料理店「白蛇」を営む中国人。日本語は喋れるようで、美味いと評判があるらしい。ひと月に100万円を納めるか、できなければ店の権利書を譲渡して別の店で働くという浜崎の頼みを断ったために店ごと爆破される(至近距離での爆発なので恐らく死亡したとみられる)。
- 平田の息子
- 『3』に登場。2年前のある雑誌の写真に写っている父、平田の行方を捜している。平田の残した借金のせいで一家は離散し、妹は大学をやめて風俗に行くことになり、母親は心労で倒れて亡くなったらしい。それでもまだ借金が残っており、平田に対しては復讐心しか残っていない。最終的に逆恨みで桐生に襲い掛かってくる。
- 斉藤(さいとう) - 小原雅人
- 『4』に登場。沖縄第弐刑務所の刑務官。粗暴で大胆な性格で、懲罰と称して囚人を何人もいたぶり殺している。脱獄しようとした冴島を止めようとするが失敗。浜崎と共に海の中に消えるが、生還する(自力でなのか、仲間によって助けられたのかは不明)。所長の命令で靖子を拉致しようと何人もの刑務官と共にビルに入り、桐生を始末しようとするが、逆に倒れた。
- 怪力の持ち主の冴島と真っ向からの殴り合いで張り合ったり、何度叩きのめされても食い下がるタフネスさを持つなど並みの喧嘩自慢では相手にもならないほどの実力の持ち主である。
- 西郷大二郎(さいごう だいじろう)
- 『4』に登場。世界各国を転戦した元傭兵。たまたま出会った秋山の非凡な格闘センスを見込み、自らの下で訓練と称したトレーニングを薦める。そのトレーニング内容はチェイスバトルや射撃を重点に置き、自らが戦う際にはマシンガンを装備する。実は秋山が副業で経営するキャバクラの常連客で、ツケに困っていたところを秋山が謝礼として帳消しにし、特別に割引にしてくれた。既婚者で、中学生になる娘がいる。
- 傭兵時代は常人離れしたエピソードを数々残しており、真偽は不明だが輸送機に乗り遅れてジャングルを駆け抜けたら輸送機より先に目的地に到着した、宇宙から飛来した隕石を華麗にかわした、獲物のシマウマに向かって走るチーターとの競争に勝った、眠る戦友の顔に止まる虫を狙撃銃で撃破した、敵の2足歩行兵器に素手で勝利したなど、もはや人間の範疇を超えた伝説をトレーニングをクリアするごとにいくつも語ってくれる。それに対する秋山の突っ込みも見所。
- 秋山以外にもトレーニングを行う弟子がいるらしく、秋山以外のキャラクターで屋上へ行くと弟子に謎のアドバイスをしている。
- センニン
- 『4』に登場。神室町の地下に眠る秘宝を巡って、ひたすら鶴嘴のみで削岩作業を行っているホームレスの老人。冴島に作業の手伝いを要請し、また天啓のヒントを教え、その為に必要な彫刻刀を提供した。
- ナイール
- 『4』に登場。自らの家族を殺した犯人を追う為に海外から来た女性刑事。亜細亜街で警察官に職務質問されていたところを谷村に保護され、意気投合したところ、谷村に捜査の協力を申し出た。谷村同様柔術使いであり、手合わせではかなりの実力をみせる。東南アジア出身なので恐らくタガログ語を話すらしく、その内容は語学力が堪能な谷村にしか理解されていない。また谷村に天啓のヒントを教えてくれる。
- 通常はストーリーの都合上谷村以外の主人公がナイールに会うことはないが、ある方法で他の主人公でナイールの組手を行う場所に行くと、鳩に餌をあげて戯れているナイールに会うことができる。適当に喋ると、それぞれの主人公によって異なるリアクションを見せる。
- 塩原(しおばら)
- 『4』のサブストーリーに登場。ゲームとアクション作品が趣味の男性。会社を倒産させ、新たに会社を作ろうとするが、銀行の融資審査に落ち「スカイファイナンス」に出向いてきた。秋山曰く「典型的な二代目」。秋山のテストを4回目にして合格、現金500万円を融資してもらう。しばらくして自分のやりたい事を見つける為と秋山に弟子入りし、無給の雑用係を半ば強引に引き受ける。秋山の起業経緯を聞き、「3時間以内に神室町で仕事を見つけられれば50万融資」という条件を提示しそれに満たない客を切り捨てる秋山から「本気にならないと何も出来ない」とのメッセージを伝えられる。
- 神室町で「金回りがいい」と噂され、「金融の才能がある」と有馬からビジネスパートナーとしての誘いを受け、秋山と(ケンカで)対立。有馬の妻が秋山の出した「30分以内に神室町で就職できれば5000万融資」という条件を果たしに「エリーゼ」にやってきて、有馬が妻を「エリーゼ」に止めに来たところを塩原も有馬を捜しにやってくる。そこにやってきて有馬を止めた秋山から、間接的に使い捨てにされようとしていたという真実を聞く。
- その後神室町から離れ、秋山と神室町で鉢合わせする。秋山は「1時間以内にタバコ1本を自分より価値の高いものに交換できたら1億融資」との条件を挑発交じりに提示、塩原はそれに乗る。条件には達せず、秋山曰く「テストは不合格」となる。しかし別れ際に秋山は、塩原が無理やり利子としてスカイファイナンスに置いていった500万円を塩原に渡す。「スカイファイナンスの顧客は2度と金を借りに来ない」の不文律の元、塩原と秋山はそれぞれの道を歩み始めた。
- おやっさん - 石橋蓮司
- DD - ピーター
- 長谷川麗子(はせがわ れいこ)
- 亜門丈(あもん じょう) - 細川一毅
- シリーズを通して条件を満たすことで登場する。格闘術だけでなく、銃火器や武具をも使いこなす戦闘のエキスパートで古牧すら倒す程の実力者。最高まで成長させた桐生でも彼を打ち倒すのは至難の業である。
- 『2』では前作で桐生に倒されたという設定らしく、彼を倒す為に世界各地を回り、ありとあらゆる戦闘のスキルを会得し、究極の肉体作りに励んだ様子。
- 『見参!』では「亜門丈之進」として登場するが、丈の先祖かは不明。
- 『3』では前作で桐生に倒された後、「敗北した上に生かされる事は死よりも屈辱だ」という激しい復讐心を持つことになる。そして彼を倒す為にIF7を南田に開発させ、IF7のフィードバックシステムによって更に力をつけた。最高まで成長させた桐生はもちろん、桐生の装備武器も使用不能にされてしまう。
- 『4』では主人公が4人に増えたことにあわせ、亜門も弟子の一也、次朗、三吾とともに登場。
- 亜門一也(あもん かずや)
- 亜門一族の一人にして、丈の弟子の一人。『2』で初登場し、最初の刺客として、チャンピオン街で対峙する。武器は二振りの大斧。
- 『4』で再登場し、前哨戦と称して秋山と戦う。前作と異なり素手で戦うが、身のこなしが非常に軽く、ダメージを与えるのは困難。
- 亜門次朗(あもん じろう)
- 亜門一族の一人にして、丈の弟子の一人。『2』で初登場し、二番目の刺客として、セレナ裏で対峙する。武器に特殊な銃を使う。
- 『4』で再登場し、冴島と対決する。防御不可能の特殊なハンマーを扱い、頻繁に回復する為に倒すのは困難。
- 亜門三吾(あもん さんご)
- 亜門一族の一人にして、丈の弟子の一人。『2』で初登場し、最後の刺客として、劇場前広場で対峙する。バズーカ砲を武器に戦う。
- 『4』で再登場し、谷村と相見える。マシンガンを武器に戦い、また谷村と同じく捌き技もこなすなど、格闘にも優れる。
- ガイア
- 『クロヒョウ』で条件を満たすことで登場する。本シリーズにおける亜門のような存在で、桁違いの体力を誇り、長期戦は免れない。格闘スタイルは「極めし者」。
実験体
『OF THE END』に登場するクリーチャー。全員DDによって「タナトス」を注入された後があり、元々は人間だったと思われる。
- アラハバキ
- ヤモリのような体勢をした実験体で中道通りにあるオリエンタルビルの5階で秋山と戦闘。飛びかかったり腕を伸ばしたりして攻撃する。床だけではなく、壁や天井など自在に移動することができる。弱点は腹部だが、這って腹を隠すかのように移動するため、狙うのは困難。
- アラハバキ改
- アラハバキの改良型であり、神室町ヒルズ前庭で真島と戦闘。アラハバキの能力に透明化の能力が加わる。だが透明化している間は腹部のコア部分は赤く残り、更に攻撃頻度が下がる。
- 金狼・銀狼
- オンラキ
- 全身に岩を纏ったゴリラのような実験体でミレニアムタワー前で真島と戦闘。地面をたたきつけ衝撃波を起こしたり岩や車、ドラム缶などを投げつけたり、タックルして攻撃する。移動速度はかなり遅いが、タックル攻撃の際の速度は速い。攻撃をすると周りの岩が崩れ落ち、落ちた岩によって速度が変わる。
- オンラキ改
- ツチグモ
- ヤツカハギ
- バサン
- イツキ
- 完全体オオイカヅチ
復讐者(ヒットマン)
『3』に登場する謎の組織。堅生会を潰すために行動している。黒幕は二丁拳銃の殺し屋、かつての錦山組若中だった荒瀬和人である。
- 新崎英輝(しんざき ひでき)
- 普段はミレニアムタワーの前でHIDEKIとしてギターの弾き語りをやっているが、彼自身も復讐者の一人。その中でもナンバー2といってもよい存在。「神速の刃」の異名をもつ。計三度戦う新崎は最初の二回は消極的でなかなか攻撃してこないが、最後の一回は荒瀬と共に戦い、かなり攻撃的になっている。
- 「盲目のヒットマン」江上(えがみ)
- 「殺人術の師」一閃(いっせん)
- 出戻りのテツジ
- 「狂気の男」ケンゴ
- 「過去のない男」秋津(あきつ)
- 「復讐者幹部」剛煉(ごうれん)
- 「復讐者の新星」ユウト
- 「神室町の荒馬」尖鉄(せんてつ)
- 「コルシカの豹」ローレンツ
- 「銃器マスター」鮫島(さめじま)
- 「覆面の暗殺者」常闇(とこやみ)
- 「黒いハイエナ」ゼン
- 「銀の弾丸」紅(くれない)
- 鷹の目のシュウ
- 小田切夫妻(おだぎり)
- ぼろ布の蓮谷(はすたに)
- 「殺し屋」コータロー
- ポジティブで軽い性格の若者。殺し屋を名乗っているが実際は誰一人殺しておらず、それを指摘されると逆上する。『4』では更生して社会復帰を果たすものの、勤務態度の悪さからバイト先を転々としていた。桐生の手助けにより寿司屋「寿司吟」に就職。
- 『OF THE END』では、カラオケのランキングで名前のみ登場するが、同一なのか不明。
- 「死刑執行屋」バツ
ギャングチーム
『4』に登場する各ギャングチーム。桐生が神室町に帰ってきたという情報を手に入れており、桐生の命を狙おうとしている。
- 神室町アクアデビル
- 神室腐餌似苦巣(神室フェニックス)
- 関東ギャングスターズ
- スラムドッグス
- 黒悪夢
- パープルキラーズ
- 暗黒会