マウザーMK 30 30mm機関砲

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マウザーMK 30 30mm機関砲は、ドイツマウザー社が開発した30mm口径機関砲。当初はマウザー・モデルF 30mm機関砲と称されていたほか、現在では、マウザー社がラインメタル・グループに吸収合併されたことから、ラインメタルMK 30 30mm機関砲とも称される。

マウザーMK 30 30mm機関砲
車載型のMK 30-2 ABM
種類 機関砲
原開発国 ドイツの旗 ドイツ
諸元
重量 182 kg
全長 3350 mm
銃身 2,460 mm
全高 291 mm

口径 30mm×173
銃砲身 82口径長
発射速度 800発/分
初速 1,220 m/s (APDS)
1,040 m/s (HE)
有効射程 3,000 m
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概要

設計は1984年より開始され、1988年より就役を開始した。ガス圧作動方式で、また二方向装弾式であることから、複数弾種を速やかに切り替えて使用することができる。使用する弾種は、北大西洋条約機構で標準的な30mm×173で、これは有名なGAU-8 アヴェンジャーMk 44 ブッシュマスター IIとも共通のものである。

本機関砲は、主に艦載および車載の用途で使用される。艦載用としては、イタリアブレーダ・メッカニカ・ブレシャーナ社が開発したコンパクト砲システムに組み込まれて使用されることが多い。ブレーダ社がボフォース 40mm機関砲向けに提供してきたコンパクト砲システムはベストセラーとして知られているが、本機関砲向けのコンパクト砲システムは、この40mmコンパクト砲システムのスケールダウン版というべきものとなっている。40mmコンパクト砲システムと同様に、単装型と連装型が提供されており、弾薬抜きでの砲塔重量は、単装型で1,500〜1,980 kg、連装型で約3,200 kgである。また、連装型を元にしたCIWSとして、シー・コブラ・システムも開発されている。使用する弾種としては、徹甲焼夷弾 (API)と焼夷榴弾(HEI)が主となる。

一方、車載用としては、ドイツ連邦軍の新しい歩兵戦闘車であるプーマ装甲歩兵戦闘車などに搭載されている。車載用途の場合、発射速度は毎分200発に減格使用されている。使用する弾種としては、装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)と空中炸裂弾(KETF)が主となる。

搭載プラットフォーム

  スペイン
  オーストラリア
  ドイツ
  フランス
 
艦載型の30mmコンパクト砲。

参考文献

関連項目