Microsoft Windows Vista

マイクロソフトが2006年にリリースした、Windowsシリーズに属するパーソナルコンピューター用のオペレーティングシステム

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Windows Vista (ウィンドウズ ビスタ)は、マイクロソフトWindows XP の後継として販売していたパーソナルコンピュータ用のオペレーティングシステムである。開発時のコードネームLonghorn (ロングホーン)[2]。2006年11月30日にボリューム ライセンス契約者へ提供が開始され[3]、2007年1月30日に全世界で発売された[4]

Windows Vista
Microsoft Windows ファミリー
開発者
マイクロソフト
ウェブサイト www.microsoft.com/japan/windows/windows-vista
リリース情報
リリース日 2006年11月9日 [info]
最新の安定版 6.0 Service Pack 2 (Build 6002) - 2009年4月29日 [info]
ソースモデル クローズドソースシェアードソース
ライセンス マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項
カーネル ハイブリッドカーネル
プラットフォーム IA-32, x64
サポート状態
メインストリーム フェーズ
メインストリーム サポート終了日: 2012年4月10日
延長サポート終了日: 2017年4月11日[1]

"Vista" という名称はイタリア語で「眺望」という意味を持つ。マイクロソフトによると「混乱を解消し、あふれる情報を整理し、未来を垣間見せる」とのこと。

Windows Vista 開発

2001年5月から Windows XP をベースに Longhorn として開発を開始した。当初は、Windows XP とメジャーアップグレードとなる Blackcomb の中間にあたるマイナーアップグレードのバージョンであり、2003年にリリースされる計画であった。 しかし、2002年4月頃にはその計画は修正され、Longhorn はメジャーアップグレードの位置づけとなり、2004年までリリースされないように変更された。

コンピュータ ウイルスの大規模な感染を契機に Windows のセキュリティに関する動きが起こった。マイクロソフトは根本的な対処にあたるため Windows 開発の全てを中止して、セキュリティに関する従業員のトレーニングに時間を割くことになった。 そして、セキュリティが強化された Windows XP SP2 を開発するにあたって Longhorn の開発に影響を及ぼした。セキュリティ分野に関して Longhorn の開発にあたり、セキュリティ機能の検査や検討などに NSA も関与し、その後 NISTNATO からも申し出を受けたことを後に明かした[5]

2003年頃から Longhorn は従来とは違う開発プロセスが用いられるようになり、MinWin と呼ばれるものを基本として開発されるようになった。その間に、Longhorn 開発チームのビルド プロセスが変更された。 2004年頃、それまでの開発中であった Longhorn はリセットされ、Windows Server 2003 をベースに開発が再開された。 2005年6月、Windows Vista Beta 1 が公開された。2006年には Beta 2、RC1、RC2 がリリースされ、2006年11月に開発が完了した。

製品名は候補として Windows Seven、Windows 7.0、Windows 7 等が挙がったが、2005年7月、Windows Vista に決定した[6]。同年9月にはエディションが現在に近いものに決定された。

結果として、マイクロソフトは Windows Vista の開発に 5年の歳月と 6億ドルを費やした[7]

特徴

従来の Windows にはない新機能が多数搭載され、これまでの Windows とはかなり異なる印象を受ける。また、Windows XP まで存在した「マイ コンピュータ」や「マイ ドキュメント」などの伝統的なフォルダの名称から「マイ」が外れ、単に「コンピュータ」や「ドキュメント」と呼ばれるようになった。

ユーザー インターフェイス

Windows Aero
3D グラフィックを使用し、透過ウィンドウ、フリップ 3D などの視覚効果が可能(詳細は視覚スタイルの節を参照のこと)。これらの視覚効果は、従来の画像処理 API である GDI に代わって DirectX を用いて処理されるようになっており、GPU を使用するようになっている。このため、高性能な GPU を搭載している場合においては、GDI を用いた従来の場合よりも高速な処理を期待できる。反面、パソコンのスペックによっては、Windows Aero を有効にすることによりパフォーマンスが落ちることがある。また既存のアプリケーションが正常に動作することは保証されておらず、Aero が有効になっていると描画に不具合が発生するアプリケーションも存在する。
シェル
スタート メニューが整理され、表示方法やフォルダ ウィンドウの操作性などが変更された。これにより、マウスの移動距離そのものは若干だが少なくて済むようになった。タスクバーの内容がサムネイル表示できるようになった(ウインドウ プレビュー機能)。これによりフォルダの中身を表示したり、アイコンの大きさを自由に変更できるようになったため、ファイルやその内容の確認がしやすくなり可視性が向上した。
音声認識
音声認識技術の向上によって音声での文字入力および音声でのパソコンの操作が可能である。ただし、オーディオデバイスが正しく起動しないという不具合が多発しているため、使用できなくなる事が多い。
タブレット機能
Home Premium、Business、Enterprise、Ultimate に搭載。Windows XP Tablet PC Edition から受け継いだ機能。ペンタブレットタブレットPCで動作する。ペンの動きで簡単な操作を行う「フリック」が追加された。
日本語環境の充実
新デザインの日本語フォント「メイリオ」が搭載され、JIS漢字コードJIS X 0213:2004 (JIS2004) に対応した[8]
標準フォントセット(MS ゴシック類3種、MS 明朝類2種)も変更が加えられ、JIS X 0221:2001 の文字集合と JIS X 0213:2004 の追加文字が採用され、字形も旧来の JIS X 0208:1990 から、前記の文字集合・追加文字の2つを合わせた JIS X 0213:2004 に変更された[9]

セキュリティ

Windows Update
Windows XP 以前で採用されていた Web ベースでのインタフェースが廃止され、コントロール パネルから利用するようになった。
ユーザーアカウント制御 (UAC:User Account Control)
Windows Vista では管理者アカウントであっても通常は一般ユーザー以下の権限で動作し、管理者権限が必要なときにダイアログでその確認を求めるようになった[10]。これにより、システムに変更を与えるプログラムの動作の可否を確認する手順を設ける事ができるため、システムに重大な影響のある操作を不用意に行ってしまうことを防止できる。ユーザー アカウント制御は、ほかの管理者ではない標準ユーザーがログインした状態で管理者のパスワードを入力すると再起動の必要なくその場で管理者の権限を得ることができるため、標準ユーザーからでもソフトウェアなどをインストールすることができるようになった。Windows XP など UAC のないバージョンからアップグレードされた Windows Vista 環境では、旧環境でインストールされたアプリケーションの動作互換性のために、UAC が一部緩和されている。このため、クリーン インストールした環境とアップデートした環境とで、同じ Windows Vista でありながらアプリケーションの挙動が異なるといった事態が起きている。
Internet Explorer 7 の保護モード
UACの関連機能の一つ。信頼済みサイトに登録されていないサイトを閲覧する場合、Internet Explorer を通常より低い権限で動作させ、悪意あるプラグインなどからコンピュータ内のファイルなどを操作されることを防いでいる。なお、副作用として保護モードで閲覧中は IME のプロパティ変更や、辞書登録などが行えず、既に辞書登録済みの単語が変換候補に出ない、共有プリンタから印刷ができない[11]等の問題が起きている。なおこの機能は上記 UAC に依存するため、Windows Vista/Server 2008 で動作する IE7 にのみあり、UAC のない Windows XP や Windows Server 2003 用の IE7 にはない[12]
Windows リソース保護 (WRP:Windows Resource Protection)
WRP で保護されたファイルは、削除や変更が出来なくなっている。これにより、システムファイルを削除したり改変するような操作の過失や、悪意あるアプリケーションから守られている。この機能は上記 UAC とは独立して動作しており、たとえ管理者権限を有していたとしても削除や変更が行えない。なお、Windows Update が行う変更については例外的に許可されている。
Windows Defender
スパイウェア(悪意のあるソフトウェア)を検出・削除するアプリケーション。ほかにも、スタートアップアプリケーションの管理やアプリケーションが行った不正な変更の監視なども行うことができる。ちなみに、Windows Defender のスパイウェア定義ファイルは定期的に自動で最新版に更新される。
保護者による制限
一部のゲームやアプリケーションの起動、インターネットにおける特定のコンテンツの閲覧を制限させる機能。
BitLocker
Enterprise、Ultimate に搭載。Windows XP までに搭載されている暗号化ファイルシステムに加え、TPM もしくは USB メモリと組み合わせて用いる BitLocker と呼ばれる暗号化機能が搭載される。
サービスとドライバ の Session 0 分離
Windows Vista では、以前のOSとは異なりサービスやドライバの動作するセッションと、フロントエンドのアプリケーションが動作するセッションが切り離された。これにより、ユーザーが実行した(もしくは、知らずに実行してしまった)悪意あるアプリケーションから実行中のサービスやドライバへ介入する手段が制限された。
カーネル修正の保護
64 ビット版の Windows Vista は SP1 から PatchGuard として知られるカーネル保護機能がある。これでカーネルを不正な意図で書き換えられるのを防ぐ。コンピュータ セキュリティ企業は、これはセキュリティ対策ソフトなどシステムを防御するソフトの動作を妨げる物だと主張し、機能の改正を求めた。これに応え、マイクロソフトは正当な方法でカーネルにアクセスすることを可能にする API を追加すると発表した。これによって、サード パーティは PatchGuard の動作を回避して、従来通りのセキュリティ機能を提供することが可能となる。ただし、この API にアクセスするためにはマイクロソフトと別途契約を結ばなければならない。

システムおよび環境

.NET Framework 3.0
Windows Presentation Foundation や Windows Communication Foundation、Windows Workflow Foundation、Windows CardSpace は安全で高速かつ柔軟なアプリケーションの開発を可能にする。
Windows SuperFetch
ユーザーのアプリケーション利用パターンに基づいて必要なデータをメモリ上にキャッシュし、アプリケーションの起動や切り替えの時間を短縮する技術である。
Windows ReadyBoot
Windows Vista の起動時のブートプロセスを学習してそのシステムに最適化し、起動のパフォーマンスを向上させる機能。
メモリが 512 MB 未満のシステムの場合は Windows XP 相当のプリフェッチを行い、システムに 700 MB 以上のメモリが搭載されている場合は、メイン メモリのキャッシュを利用してブート プロセスを最適化する。過去5回のトレース情報を元に、CPU の空き時間を利用し、次回のキャッシュ計画を生成する[13]
Windows ReadyBoost
フラッシュメモリの記憶領域をキャッシュメモリとして使用し、総合的なパフォーマンスを向上させる。PC に搭載している物理メモリと同じ容量か、それよりも多いものを使用することが推奨されているが、小容量でも効果が出ないわけではない。容量は空き容量が230MB以上のものが必要、設定可能な容量の上限は、32ビットのアドレス長の最大である4GBまで。
Windows ReadyDrive
ハイブリッドHDD をサポートするための機能、またハイブリッド HDD を活用した省電力機能。
DirectX 10.x
新しい表現能力とハードウェアの性能をフルに活用した DirectX の新バージョン。マイクロソフトによると、これによってゲームのスピードが向上し、ユーザーは新しい体験を手に入れることが出来るとの事である。
シャドウ コピー
シャドウ コピーでは、作業中の任意の時点でファイルのコピーが作成されるため、誤ってドキュメントを削除してしまった場合にそのドキュメントの各バージョンを迅速に復元することができる。
IPv6
IPアドレス枯渇問題に対応するためIPv6が最初からサポートされている。
IPv6のグローバルアドレスが設定されていない場合、Microsoftが無償提供しているTeredoによる接続サービスによるトンネリングを自動設定する。
IPv4のグローバルアドレスが設定されている場合、Microsoftが無償提供している6to4による接続サービスによるトンネリングを自動設定する。
ただし、ホスト名のアドレス解決においてホストにリンク ローカル アドレスまたは Teredo アドレスしか割り当てられていない場合、DNSクライアントサービスはIPv4用のAレコードに関するクエリだけを送信するためIPv6アドレスが取得できず、URLで直接IPv6アドレスを指定したりしない限り、指定した相手にIPv6で通信することはない[14]。そのため、IPv6でインターネットを参照できる環境であっても、ホストにリンク ローカル アドレスまたは Teredo アドレスしか割り当てられていない場合、Internet ExplorerにIPv6のIPアドレスを持つサイトのURLをホスト名で指定しても、IPv6でアクセスすることはできない。この仕様は、IPv4を主に使用する環境での性能低下を回避するためのものである。

アプリケーションおよびエンターテイメント

Windows Internet Explorer 7
Low-Rights IE、フィッシング詐欺検出機能などによるセキュリティ対策の強化、アルファチャネル PNG への対応や、CSS2 への対応の強化、タブ ブラウズ機能、フィード リーダー機能が追加された。
Windows メール
Windows XP まで存在していた Outlook Express に替わって Windows メールが搭載される。迷惑メール対策の強化などが行われている。
Windows Media Center
Home Premium、Ultimate に搭載。Windows XP Media Center Edition のメディアセンター機能を継承。映像・音楽の再生や録画をリモコンを使って直観的に行える。これは、マイクロソフトがテレビとパソコンを一体化させた新しいエンターテイメント環境を提供するために制作されたものである。また、地上デジタル放送の録画に対応した Windows Media Center を提供する事をマイクロソフト日本法人が発表した。この提供はパッケージ版や Windows Update での提供はなく、メーカーからの対応機種の出荷にのみに提供された[15]
Windows Media Player 11
音楽配信サービスに対応する。同じネットワーク内でのマルチメディアの共有が簡単にできるようになっている。
Windows フォト ギャラリー
Windows Media Player の操作感で写真の表示や編集、管理することができ、DVD などの記録メディアにまとめることもできる。また、エフェクトを交えながらスライドショーを表示したり、画像などを自動修正することができる。
Windows ムービーメーカー
Windows ムービー メーカーの後継版。Windows Vista 発売当初には、ムービー メーカーは Windows Aero に対応した高性能なグラフィック カードを装着していないと実行できなかった。しかし、マイクロソフトは顧客の要望に応えるため、Windows Aero に対応した高性能なグラフィックカードを装着していなくてもムービー メーカーが実行できるバージョンを発表した。
Windows DVD メーカー
Home Premium、Ultimate に搭載。ムービー メーカーで編集した映像などを DVD-Video 形式で DVD に書き出せる。メニューも作成可能。
Windows サイドバー
サイドバーには「ガジェット」と呼ばれるミニアプリケーションを利用できる。作成されたガジェットは Windows Live で公開されている。このガジェットは個人レベルでも制作可能であり、マイクロソフトはガジェット作成用のソフトウェアを提供している。
Windows システム評価ツール(Windows エクスペリエンス インデックス)
このプログラムは、CPU、メモリ、Windows Aero、ゲーム用グラフィックス、プライマリ ハードディスクの 5項目に対し、客観的な指標となる数値(サブスコア)を、マシンの処理能力を実測するプログラム(ベンチマーク)によって導き、表示する。また一番低いサブ スコアを基本スコアとして表示する。基本スコアがシステム性能の総合的な評価となり、Windows Vista やアプリケーションを利用する上での指標となる。
ゲーム
Windows Vistaでは、ゲームとして
  • インクボール
  • Chess Titans(チェスゲーム)
  • Purble Place
  • Mahjong Titans(上海)
が新しく収録されている。また従来の標準ゲームも、よりグラフィカルになった。
Snipping Tool

拡張

Windows Ultimate Extras
Windows Vista Ultimate の拡張機能サービス。Windows Update とともに不定期に拡張機能が提供されている[16]

その他

  • PCI Express などの規格に公式に対応しており、対応ボードが装着してあればそのボードの電力を節約するための設定を行うことができる。
  • Windows XP 以前の NT系 では起動に NTLDR と BOOT.INI が使われていたが、Windows Vista では Windows ブート マネージャ (BOOTMGR) とブート構成データ (BCD) を使うように変更されている。テキスト ファイルである BOOT.INI とは違い、BCD はバイナリファイルであり、テキストエディタではなく、BCDEDIT.EXE で編集するようになった。この変更は EFI をサポートするためなどである[17]

エディション

Windows Vistaのエディションは基本的にStarter、Home Basic、Home Premium、Business、Enterprise、Ultimateの6つのエディションがあり、さらに市場によってはその地域の法律に従い一部機能に変更を加えた製品も提供された。

Starter (スターター)
Home Basic の更に下位に位置する最下位エディションで、エディション カラーは青白。新興市場向けの低価格・機能限定版で、海賊版対策として開発途上国を対象にしているため、日本アメリカなどの先進国などでは販売されない。機能面でも最も限られたエディション。上位エディションへのステップアップグレードも存在しない。唯一64ビット版が存在せず、32ビット版のみ提供された。
Home Basic (ホーム ベーシック)
消費者向けの下位エディションで、エディション カラーは若草色。Windows Vista の基本的な機能が提供される。十分な性能の備わっていないシステムを対象にしている。一般的なエディションの中では最も安価な設定で、低価格機種を中心にプレインストールされる。ネットブック向けにはさらに低い価格で出荷されている。
Home Premium (ホーム プレミアム)
消費者向けの上位エディションで、エディション カラーは緑色。主にマルチメディアなどに代表されるエンターテインメント関連の利用を中心とするユーザーを対象にしている。単体販売の Windows Vista のエディションの中で、唯一アカデミック版パッケージが存在する。
Business (ビジネス)
ビジネス向け下位エディションで、エディション カラーは青色。マルチメディア機能がいくつか省かれ、ビジネス用途の機能に特化している。中小規模の企業から一般企業のユーザーまでを主な対象としている。法人向けのメーカー製機種を中心に、その他サブ ノート パソコンの一部にプリインストールされている。
Enterprise (エンタープライズ)
ビジネス向け上位エディションで、エディション カラーは黄色。ボリュームライセンス契約者のみへ提供されるため、パッケージ版が存在しない。大規模なグローバル企業向けで、企業での情報処理技術者を対象としている。Business の機能に加え、多言語インターフェイスの対応や高度なセキュリティ機能、UNIX ベースのアプリケーションを実行できる機能などが提供される。
Ultimate (アルティメット)
全ての機能を搭載した最上位版で、エディション カラーは黒色。パッケージ販売では Windows Vista のエディション中、唯一 32 ビット版と 64 ビット版が同梱されており、Windows Ultimate Extras による各種サービスも提供される。ヘビーユーザーを対象としている。個人向けのハイエンド機種(主にBTOショップブランドや一部メーカー製)にプレインストールされている。最上位エディションではあるが、ビジネス向けではなく消費者向けの扱いであるため、サポート期限は Business や Enterprise より短い点に注意が必要である。
特別版
EU 圏では独占禁止法対策のために Windows Media Player が含まれていない Home Basic と Business の N エディションが販売されている。
韓国の公正取引委員会によって Windows が独占禁止法違反であるとの判断が下されたため、韓国では K エディションと KN エディションが販売されている。K エディションは競合他社のインスタントメッセンジャーメディアプレーヤーへのリンクが含まれており、KN エディションは K エディションの変更に加えて、Windows Media Player を含まないものになっている。
(PRODUCT) RED キャンペーンに参加し、アメリカとカナダでパッケージの色といくつかのカスタマイズされたアップグレード版 Windows Vista Ultimate の (PRODUCT) RED Edition が発売された。

64ビット バージョン

Starterを除く全てのエディションではこれまでの32ビット版(x86)に加えて、AMDOpteronAthlon 64インテルXeonIntel Core 2に代表される64ビット命令(AMD64及び互換性のあるIntel 64)に対応したプロセッサ向けの製品も提供されている。これらはメインメモリのアドレス空間が拡張され、Home Basic は最大8GB、Home Premium では最大16GB、Business、Enterprise、Ultimate では最大128GBのメモリ容量をサポートする。64ビット向けに設計されたソフトウェアはもちろん、32ビット版のソフトウェアもWOW64の技術を用いることで概ね動作させることもできる。

エディション間の比較

Starter Home Basic1,2 Home Premium2 Business1,2,3 Enterprise1,2 Ultimate2
供給方法 新興国市場のOEMライセンス[18] 小売およびOEMライセンス ボリュームライセンス 小売およびOEMライセンス
延長サポート終了日[1] N/A 2017年4月11日
(8年前)
 (2017-04-11)
2017年4月11日
(8年前)
 (2017-04-11)
2017年4月11日
(8年前)
 (2017-04-11)
2017年4月11日
(8年前)
 (2017-04-11)
2017年4月11日
(8年前)
 (2017-04-11)6
最大物理メモリ容量 (64ビット N/A 8 GB 16 GB 128 GB 128 GB 128 GB
最大物理プロセッサ数
(2011年現在ではCPUソケット数と同義。マルチコアプロセッサに於けるコア数は無制限)
1 1 1 2 2 2
32ビット・64ビット版提供 32ビットのみ 32・64ビット 32・64ビット 32・64ビット 32・64ビット 32・64ビット
同時に実行可能なアプリケーション数 3 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限
Desktop Window Manager 非対応 対応 対応 対応 対応 対応
Windows Aero 非対応 一部 対応 対応 対応 対応
Windows ムービーメーカー 未提供 提供(一部未提供)4 提供 提供(一部未提供)4 提供(一部未提供)4 提供
Windows Media Center 未提供 未提供 提供 未提供 未提供 提供
一部のゲームソフト5 未提供 未提供 提供 既定では未導入 既定では未導入 提供
Active Directoryへの参加 不可 不可 不可
付属のリモートデスクトップ機能のホスト
(操作される側としての機能)
非対応 非対応 非対応 対応 対応 対応
グループポリシー 非対応 非対応 非対応 対応 対応 対応
BitLocker 非対応 非対応 非対応 非対応 対応 対応
多言語インタフェース 未提供 未提供 未提供 未提供 提供 提供
Complete PC バックアップ 未提供 未提供 未提供 提供 提供 提供
付記
  1. Home Basic及びBusiness, Enterpriseの各エディションで、韓国及びヨーロッパの市場で販売されている"KN"エディションはWindows Media PlayerやWindows ムービーメーカーのHDコンポーネントは提供されていない。ウェルカムセンターでサードパーティーのメディアプレイヤーとインスタントメッセンジャーを入手するためのウェブサイトへのリンクが代わりに提供されている。
  2. 韓国市場ではStarterを除くすべてのエディションに"K"エディションがあり、これらを標準のエディションとして提供されている。"KN"エディションとは異なり、"K"エディションはWindows Media Playerは含まれているものの、サードパーティーのメディアプレイヤーとインスタントメッセンジャーを入手するためのリンクが提供されるのはKNエディションと同様である[19]
  3. ヨーロッパではBusiness Nエディションが提供され、Windows Media Playerやその関連コンポーネントとWindows ムービーメーカーは同梱されていない[19][20]
  4. Home Basic、Business、EnterpriseではWindows ムービーメーカーの高解像度(HD)ビデオ出力には対応しない[21]
  5. Chess Titans, Mahjong Titans, Purble PlaceインクボールはHome PremiumとUltimateで提供され、BusinessとEnterpriseは既定では導入されておらず手動でのインストールが必要となる[22]
  6. 日本では発売当初、サポート終了日はBusinessやEnterpriseなどと同じく2017年4月11日とされていたが、個人向け同様2012年4月10になり[23]、その後、個人向けも含め、全て2017年4月11日になった。

視覚スタイル

Windows Vista には 5 つの視覚スタイルが含まれている。

Windows Aero
Windows Vista の主要な特徴を引き出すスタイル。Windows Aero 対応のグラフィック プロセッサを実装するシステムの特典として利用が可能となる。ウィンドウの外枠やタスクバー、スタート メニューを曇りガラスのように透過し(Aero Glass; エアログラスと呼ばれる)、更に以下の機能が付け加えられる。
  • Windows フリップ - AltキーTabキーを押下することでアクティブ ウインドウを切り替える機能。従来は各ウインドウのアイコンとタイトルが表示されるのみだったが、Desktop Window Manager によってウインドウの内容が縮小表示され、より目的のウインドウを選択しやすくなった。
  • Windows フリップ 3D - WindowsキーとTab キーを押下、またはタスクバーにあるクイック起動ツールバー上の「ウィンドウ スイッチャ」アイコンによってウインドウを 3D回転として一覧表示する機能。
なお、ウィンドウを最大化している場合は透過機能は利用出来ず、キャプションとタスクバーは黒色で表示される。Windows Aero のすべての機能を利用するには、Graphics Processing Unit(GPU)のドライバがWindows Display Driver Modelに準拠している必要がある。
Windows Vista スタンダード
Home Basic でのみ提供され、Windows Aero の機能限定版にあたる。Windows Aero と同様に、Desktop Window Manager を用いており、デザインは Windows Aero と同一であるが、半透明効果やフリップ機能は利用できない。上位エディションでは提供されないものの、透明化機能は設定によって有効無効の切り替えができる。
Windows Vista ベーシック
Starter で標準のテーマである。キャプションが青みがかった乳白色、タスクバーとスタート メニューが黒色で表示される。ウィンドウ右上の最小化・最大化/元に戻す・閉じるボタンが Windows Aero や Windows Vista スタンダードと若干異なっている。Windows Display Driver Modelに対応していない、もしくはWindows Aeroを実行するのに十分な性能のない GPU を持つシステムや Aero インターフェイスと互換性のないプログラムを起動している間は強制的にこのテーマに変更される。また、通常時は Windows Aero または Windows Vista スタンダードを利用している状態で、一時的に Desktop Window Manager が無効化された場合も、このテーマに変更される。
Windows スタンダード / Windows クラシック
スタンダードはWindows 2000/Meと、クラシックはWindows 98/95/NT 4.0と同色のクラシック スタイルとなる。

Windows Aeroが動作できる環境であれば、Windows Aeroを有効にすることで、これまでCPUが行ってきたユーザインタフェースの描写処理をより高度な処理ができるGPU側で処理するようになり、相対的にCPUへの負荷が低減されるため全体的な処理能力が向上する。

エディションによる視覚スタイル
Windows Aero Windows Vista スタンダード Windows Vista ベーシック Windows スタンダード / クラシック
Ultimate あり なし あり あり
Enterprise あり なし あり あり
Business あり なし あり あり
Home Premium あり なし あり あり
Home Basic なし あり あり あり
Starter なし なし あり あり

Service Pack

Service Pack 1

Windows Vista Service Pack 1(以下「SP1」)発表前のコードネームは Fiji。2007年8月29日、マイクロソフトは SP1 のリリースについて発表し、9月24日に β 版をリリースした[24]。 公式ブログ[25]によると、SP1 にはバグフィックスやパフォーマンス、セキュリティの向上のほか、Windows Vista で見送られた EFI (Extensible Firmware Interface) や exFATワイヤレスLAN IEEE 802.11n(ドラフト 2.0)への対応、DirectX 10.1 のサポートなどが盛り込まれる[26]

そして同12月5日にはリリース候補版を、2008年1月24日には新バージョン「Windows Vista SP1 RC Refresh 2」を、SP1 の β1 を既に試している1万5000人のベータ テスターに提供した。同2月4日には Windows Server 2008 と共に正式に SP1 開発完了の報告があったが、2月21日に SP1 のインストールに必要な3つのアップデート ファイルのインストールでトラブルに見舞われ、1つの配信中止を余儀なくされた。

3月19日にマイクロソフト ダウンロード センターおよび Windows Update で公開された。自動更新は5月6日から始まった[27]。2011年7月12日にサポートが終了した[28]

Service Pack 2

米マイクロソフトは現地時間の2009年3月5日、Windows Vista Service Pack 2(以下「SP2」)のリリース候補版を早期に提供するとした2月の約束を果たした。この SP2 は OS ブート時の高速化、無線LAN 使用時におけるパフォーマンスの向上のほか、Bluetooth 2.1 および Blu-ray DiscVIA Technologies の 64 ビット プロセッサがサポートされた[29]。また、過去のサービス パックによって作成されたバックアップ データをクリーンアップするユーティリティ ツールも用意される。

2009年4月28日開発が完了。4月30日より MSDN 及び TechNet のサブスクリプション会員に対し公開され、5月26日にマイクロソフト ダウンロード センターおよび Windows Update で公開された。

既にインストール済みの環境に SP2 を適用する場合、SP1 が適用されている必要がある。SP なしの初期バージョンをインストール後、直接 SP2 を適用することはできない。

リテール(単体販売)版の出荷終了が近い時期に公開されたためか、SP2 適用済みの単体パッケージ版は存在しない。

システム要件

マイクロソフトは、Windows Vista に関して 2種類のシステム要件を公示している[30]

Windows Vista Capable(- ケイパブル)
この要件を満たすシステムは Windows Vista のどのエディションでも動作し、基本的な機能を利用できることが保証されるが、Windows Aero などといった高度な機能を利用するにはさらに上位の要件 (Windows Vista Premium Ready) を満たす必要がある。
Windows Vista Premium Ready(- プレミアム レディ)
この要件を満たすシステムは Windows Vista の高度な機能を含めたすべての機能を利用することができる。
Windows Vista システム要件
要件の種類 Windows Vista Capable Windows Vista Premium Ready
プロセッサ 800 MHz 以上 1 GHz 以上
物理メモリ 512 MB 以上 1 GB 以上
グラフィック DirectX 9 対応
  • DirectX 9 対応
  • ピクセル シェーダ 2.0
  • WDDM 対応
  • VRAM 128 MB 以上
  • 32 ビット以上の色深度
HDD 総容量 20 GB 以上 40 GB 以上
HDD 空き容量 15 GB 以上 15 GB 以上
その他
  • DVD-ROMドライブ[31][32]
  • オーディオ出力
  • インターネット接続

マイクロソフトから配布されている Upgrade Advisor を使用して、使用機種での Windows Vista の動作の可否を検知する事が出来る[33]。このソフトを使用すると使用機種のデータを自動検索してレポートが作成され、機種に適したエディションやそれに必要なシステム要件が表示される仕組みになっている。ただし、このソフトウェアは32ビットのWindows XPとWindows Vista以外のOSを使用しているユーザーは使用する事が出来ない。日本市場で、特に日本メーカー製の2005年以前のコンピューターのラインナップでは、メモリーが1GB未満であったり、Windows Aero やピクセル シェーダ 2.0に対応していない場合が非常に多く、Windows Vistaを動かすには厳しい。そのため、一部を除く2005年以前のコンピューターでは一部またはすべてのハードウェアの交換・増設が必要である。多くの場合、増設や交換はメーカーのサポート外にあたり、また相性による故障のリスクもあるために、今世代のコンピューターを新規で購入するほうが無難である。

その他

旧バージョンからのアップグレード / アンインストール

通常パッケージ製品のアップグレード版でのアップグレード対象製品は、Windows XPの全てのエディション、Windows Vistaの全てのエディション、Windows 2000 Professionalのみである。

Windows XP Home EditionからはWindows Vistaの全てのエディションにアップグレード可能だが(Starterを除く)、Windows XP ProfessionalとTablet PC EditionからはBusinessとUltimateにしかアップグレードできない。Windows XP Media Center Edition からはHome PremiumとUltimateにのみアップグレード可能。また、Windows XPからWindows Vistaにアップグレードする際は、どのエディションにアップグレードする場合でも、Windows XPにService Pack 2以降がインストールされている必要がある。

また、Windows Vistaの下位エディションから上位エディションにアップグレードする事も一応可能だが、Windows XPと同様アップグレードするバージョンの組み合わせによってはアップグレードできない場合もある(例:Home Basicからは全ての上位エディションにアップグレード可能だが、Home PremiumからBusinessにする事はできず、その逆にする事もできない。また、Starterからはどの上位エディションにもアップグレードできないので注意が必要)。ちなみにWindows Vistaの上位エディションから下位エディションにアップグレードする事は当然できない(例:UltimateからHome Premiumにしたり、Home Premiumから Home Basicにする事は不可能)。ただし、上位エディションから下位エディションのインストールメディアを用いてセットアッププログラムを起動し、下位エディションに新規インストールという形で戻す事は可能。

また、アップグレード対象製品に含まれているのにもかかわらず、Windows 2000 Professionalからは直接アップグレードする事ができず、新規インストールを行う必要がある(この場合、Windows 2000にもService Pack 4がインストールされている必要がある)。Windows 2000 Professionalから環境を引き継ぎたい(アップグレードしたい)場合は、先にWindows XPにアップグレードする必要がある。Windows 2000より前のバージョン(Windows 98等)からはセットアッププログラムを起動させる事すらできない。余談だが、Service Pack 4が適用されたWindows 2000 Server及びWindows 2000 Advanced Serverからでも、Windows Vistaのセットアッププログラムを起動させ、新規インストールを開始する事はできるが、Professional以外のWindows 2000は、パッケージに記載されているアップグレード対象製品になっていない為、アップグレード版のWindows Vistaのインストールメディアを使い、これらのバージョンから新規インストールすると、Microsoftの使用許諾契約書の条項に違反する事になる。

なお、Windows XPまでとは異なり一度アップグレードすると通常の方法(コントロールパネルを利用した方法)では旧バージョンに戻す事(アンインストール)はできないが、アップグレード中に作成される元の Windows の情報が格納されているフォルダ「Windows.OLD」が削除されずに残っている場合、コマンドプロンプトを使った特殊な方法で Windows Vista をアンインストールして旧バージョンに戻す事ができる場合がある。しかし、若干複雑な手順を踏まなければならない。詳細はマイクロソフトのページを参照[34](但し、アップグレードした方法によってはアンインストールできない場合もある)。また余談だが、同じ方法を利用して後続の Windows 7 もアンインストールできる。

このほかアカデミック アップグレードやボリューム ライセンス版のクライアント OSは基本的にアップグレード版のみの提供となっている。アップグレード対象も異なる場合があるが、Windows XP以外はいずれも新規インストールに限られる。特にボリューム ライセンスのアップグレード対象は条件によって複雑であるため詳細はマイクロソフトのページを参照[35]。なおクライアント OS のボリューム ライセンスは最新OSへのアップグレード権のみが販売されているため、Windows 7登場後に Windows Vistaのボリューム ライセンスを使用するには Windows 7のダウングレード権を使う形になる[36]

新しいバージョンへのアップグレード / アンインストール

Windows Vistaからはその後継であるWindows 7にのみアップグレード可能。ただし、どのバージョンからどのバージョンにアップグレードしても、それらをアンインストールして、Windows Vistaに戻す事はできない。

ライセンス認証

当初発表されていた Windows Vista のライセンス規約によると、店頭販売版の Windows Vista は新しい PC に移し替えることがただ一回しか許されていなかった[37]。二回目以降に Windows Vista を移し替える場合、電話でマイクロソフトに連絡をとってライセンスの正当性を証明する必要があるとされていた。この規約は強い反発により改定され、複数の PC に同時にインストールしない限りは何回でも移し替えることができるようになった。ただし、インターネット経由での認証は5回までとなっている[38]。Windows XP 同様、プリインストール品に関してはシステムロックプリインストールが用いられたため、利用者はプロダクト アクティベーションを意識する必要はない。

なおボリューム ライセンス製品ではプロダクトキーの入力は要求されないが、パッケージ製品とは異なるアクティベーションが新たに行われるようになった[39][40]


互換性

Windows XP で動いていた一部のハードウェア(パソコン本体・周辺機器)やソフトウェア(アプリケーションユーティリティ)が Windows Vista では使用できない場合がある。[41]多くの場合、サポート元が対応しない旨を告知している[42]。古いハードウェアなどでは、Windows Vista ではサポートされなくなった古い仕様に依存するものが多い。ソフトウェアの場合は互換モードで実行すれば正しく動作する可能性がある。このほか、実行時に管理者権限を要求する設定にすることも可能である(管理者権限にするだけで動作する場合が多い)。

また、標準ドライバでハードウェアの基本的な機能は利用できるものの、付属ソフトウェアがVista非対応で利用できない場合も多い。特にテレビ視聴や録画などのビデオキャプチャソフトは Windows のオーバーレイ表示に頼っているものも多く、Windows Vista には対応しない製品や、Windows Vista に対応していても Windows Aero を停止しないと動作しないものが多い[43]。 実際は、オーバーレイそのものに関しては、DirectX 8.0 SDK リリース時点で、将来的に廃止されることが予告されており、DirectX 9.0 SDK で既にレガシー扱いになっていた。また、同様のことがオーバーレイを用いなくても実現できる DXVA (DirectX Video Acceleration) も提供されている。この状況は Windows Vista 販売後の製品でもオーバーレイを利用する方式が依然として存在していることに原因がある。2008年4月発売の製品だがオーバーレイが利用されている状況である[44]

互換性を向上させるために更新プログラムが定期的に提供されている。更新プログラムによる互換性の向上の多くはソフトウェアの対応で、利用者の多いソフトウェア企業のアプリケーションを中心にサポートしている。Windows Vista の発売時にサポートされていなかった製品のサポートが含まれている。

パッケージ

リテール パッケージの化粧箱は Windows Vista からプラスチック製に変更された。この変更はディスクやマニュアルなどを安全に保管することを目的に行われたものである[45]。これを機に、マイクロソフトが販売する製品のリテール パッケージは、全てプラスチック パッケージで統一された。

出荷・販売本数の推移

  • 2007年3月26日発表 - 発売1カ月で、2000万本を販売[46]
  • 2007年7月27日発表 - 6000万本を販売[47]
  • 2011年4月22日発表 - 累計販売本数1億8000万本[48]

沿革

2003年
  • 当初年内に予定されていたWindows XPの後継バージョンのリリースを延期。
2004年
  • コードネーム「Windows ベーター」で開発が本格化
  • のちにコードネーム「Longhorn」に変更。
2005年
  • 7月22日 - コードネーム「Longhorn」の正式名称が「Windows Vista」に決定。
  • 7月28日 - Beta1を公開。
2006年
  • 5月19日 - 動作環境、対応可能かチェックするツールを公開。
  • 5月24日 - Beta 2 一部テスター向けを公開。
  • 6月8日 - Beta 2 日本語版一般向けダウンロードを開始。
  • 6月27日 - 含まれる予定の機能全般の解説ドキュメントを公開。
  • 7月1日 - カスタマ プレビュー プログラム (CPP) の新規受け付けを終了。
  • 8月31日 - Pre RC1 を公開。
  • 9月1日 - RC1 を公開(一部のテスター限定公開)。
  • 9月7日 - RC1 を公開(Beta 2 CPP 参加者限定)。
  • 9月15日 - RC1 を一般公開。
  • 10月7日 - RC2 を公開(一般公開は終了)。
  • 11月2日 - ボリューム ライセンス提供日を発表。
  • 11月8日 - 開発が完了。
  • 11月9日 - 一般販売開始日を発表。
  • 11月30日 - ボリューム ライセンス提供の開始。
2007年
  • 1月16日 - PC メーカー各社が、Windows Vista を搭載した PC を一斉に発表。
  • 1月30日 - 一般販売開始。
  • 8月29日 - Service Pack 1 (SP1) のリリースを発表。
  • 9月24日 - SP1 Beta 版を提供。
  • 12月5日 - SP1 リリース候補版を提供。
2008年
  • 1月24日 - SP1 RC Refresh 2 を SP1 Beta を既に試している1万5000人のベータ テスターに提供。
  • 2月4日 - SP1 開発完了を正式に報告。
  • 3月19日 - SP1 を Windows Update と Download Center に公開。
2009年
  • 4月28日 - Service Pack 2 の開発が完了したと発表した。一般公開は2009年第2四半期の予定。[49]
  • 5月27日 - SP2 を Windows Update と Download Center に公開。
2010年
  • 10月22日 - 製品版パッケージの販売終了[50]
2011年
  • 10月22日 - OEM版プレインストールPCの販売終了[50]
2012年
  • 4月10日 - メインストリームサポート終了予定[50]。全エディション、延長サポートへ移行予定。
2017年
  • 4月11日 - 延長サポート終了し、セキュリティアップデートも終了予定[50]

脚注

  1. ^ a b Windows Vista プロダクト サポート ライフサイクル
  2. ^ Microsoft、次世代Windowsを「Windows Vista」と命名”. PC Watch. Impress Watch Corporation (2005年7月22日). 2008年10月29日閲覧。
  3. ^ “Windows Vista(TM)、2007 Office system、Exchange Server 2007の法人および企業向けライセンス提供を発表” (Press release). マイクロソフト. 2008年10月29日閲覧.
  4. ^ “Microsoft(R) Windows Vista(TM) および2007 Office system 本日より一般・個人向けに発売開始” (Press release). マイクロソフト. 2008年10月29日閲覧.
  5. ^ 米Microsoft, 「Windows Vista」のセキュリティ機能でNSAの関与を認める”. IT Pro (2007年1月18日). 2008年1月14日閲覧。
  6. ^ Paul Thurrott (2007年2月1日). “Windows Vista開発史(第4回) - Windows Vista徹底解説:ITpro”. 日経BP. 2010年9月10日閲覧。
  7. ^ Vista - a $6 Billion Dollars Operating System” (英語). news.softpedia.com (2007年1月10日). 2010年9月10日閲覧。
  8. ^ “Windowsの次期バージョンWindows Vista(TM)において日本語フォント環境を一新” (Press release). マイクロソフト. 29 July 2005. 2008年10月29日閲覧.
  9. ^ マイクロソフト. “JIS X 0213:2004 対応と新日本語フォント「メイリオ」について”. 2008年12月16日閲覧。
  10. ^ 畑中哲 (2007年4月5日). “管理者権限での実行を制限するUAC”. Vistaの地平. @IT. 2008年10月29日閲覧。
  11. ^ Windows Vista ベースのコンピュータ上で実行している Internet Explorer 7 で保護モードを有効にすると共有プリンタに接続できない”. マイクロソフト サポート オンライン. 2008年10月29日閲覧。
  12. ^ 保護モードの Internet Explorer の理解と機能”. MSDN オンライン. 2008年10月29日閲覧。
  13. ^ Windows の管理:Windows Vista カーネルの内部:第 2 部”. TechNet Magazine. 2010年5月22日閲覧。
  14. ^ Windows Vistaでのドメインネームシステムクライアントの動作
  15. ^ “Windows Vista(R)が地上デジタル放送に対応” (Press release). マイクロソフト. 13 June 2008. 2008年10月29日閲覧.
  16. ^ Ultimate Style (アルティメット スタイル): Extras”. マイクロソフト. 2008年8月30日閲覧。
  17. ^ ブート構成データ エディタについてよく寄せられる質問”. Microsoft TechNet. 2009年1月25日閲覧。
  18. ^ http://www.helpwithwindows.com/WindowsVista/vista-which-version.html
  19. ^ a b Microsoft Licensing Product Use Rights”. Microsoft (2008年1月). 2010年10月7日閲覧。
  20. ^ Windows Vista Business N”. Microsoft. 2010年10月7日閲覧。
  21. ^ Windows Vista を比較する”. Microsoft. 2010年10月7日閲覧。
  22. ^ Windows Vista Editions”. Microsoft. 2010年10月7日閲覧。
  23. ^ Vista Ultimateのサポート期間、5年間の短縮が確実に”. ITpro (2007年4月23日). 2011年10月9日閲覧。
  24. ^ “Microsoft’s Evolving Approach to Servicing the Windows Platform” (Press release). 29 August 2007. 2007年8月31日閲覧. {{cite press release}}: 不明な引数|languate=は無視されます。 (説明)
  25. ^ Windows Vista Team Blog : Announcing Windows Vista Service Pack 1 Beta” (英語) (2007年8月29日). 2007年8月31日閲覧。
  26. ^ マイクロソフト、“Windows Vista SP1”を2008年第1四半期にリリース”. ASCII.jp (2007年8月30日). 2007年8月31日閲覧。
  27. ^ Microsoft Windows Vista: Windows Vista Service Pack 1
  28. ^ Windows サポート終了情報”. マイクロソフト. 2011年7月21日閲覧。
  29. ^ ラボで検証:Windows Vista SP2――注目すべき改善はわずか”. ITmediaエンタープライズ (2009年3月10日). 2009年3月18日閲覧。
  30. ^ Microsoft Windows Vista : Capable PC および Premium Ready PC
  31. ^ 小型(軽量)ノート PC には光学ドライブを内蔵しないものも存在する。要件として外付けの構成も認められている。
  32. ^ マイクロソフトに申し込むことで、CD-ROM 5 枚組版のキットの購入も可能である。Windows Vista インストールメディア お申し込みセンター
  33. ^ Microsoft Windows Vista Upgrade Advisor
  34. ^ Windows Vista のインストール後にコンピュータを以前の Windows インストールに復元する方法”. 2010年4月13日閲覧。
  35. ^ マイクロソフト ボリューム ライセンス - 製品ライセンス”. 2010年4月11日閲覧。
  36. ^ 例えば Windows XP Professionalプリインストール PC + Windows 7 Professionalアップグレードライセンス → Windows Vista Businessへダウングレードという建前で、実質的にWindows XP→ Windows Vistaへアップグレードされる。ボリューム ライセンス版 Windows Vista専用のインストール メディアを別途用意する必要があるが、無論 Windows 7 のインストール メディアを用意する必要はない。
  37. ^ Paul Thurrott (2006年10月18日). “Windows Vistaのライセンス体系が変更,マニアに厳しいものに”. ITpro ニュース. 2008年12月26日閲覧。
  38. ^ マイクロソフト、Vistaのライセンス/アクティベーションについて解説”. Impress PC Watch (2006年11月16日). 2008年12月16日閲覧。
  39. ^ 新しいライセンス認証 ボリューム アクティベーション 2.0”. マイクロソフト (2008年4月7日). 2009年7月4日閲覧。
  40. ^ いよいよ「ボリューム・ライセンス版Windows」にもアクティベーションが必要に”. 日経BP (2006年10月6日). 2009年7月4日閲覧。
  41. ^ 英語版 Wikipediaの en:Features removed from Windows Vista に、Windows Vista よりサポートされなくなった機能の列挙がある。
  42. ^ ロータス・スーパーオフィスの例
  43. ^ 元麻布春男 (2006年12月4日). “VistaでMCE対応TVチューナカードを試す”. Impress Watch Corporation. 2008年10月29日閲覧。
  44. ^ PC用デジタル放送チューナ3メーカー5製品を試す
  45. ^ Announcing New Packaging for Windows Vista and 2007 Office System The Windows Blog
  46. ^ Windows Vista、発売後1カ月で2,000万本の売上を記録”. Impress Watch Corporation (2007年3月27日). 2011年8月2日閲覧。
  47. ^ エリック・レイ (2007年7月30日). “Windows Vistaの出荷本数、6,000万本を達成”. Computerworld. 2011年8月2日閲覧。
  48. ^ Daniel Ionescu (2011年4月26日). “Windows 7、18か月間で販売本数3億5000万本を達成”. Computerworld. 2011年8月2日閲覧。
  49. ^ Windows VistaとServer 2008のSP2が完成
  50. ^ a b c d Windows ライフサイクルのファクト シート”. Microsoft (2011 年 2 月 エラー: 日付が正しく記入されていません。(説明). 2011年12月21日閲覧。

外部リンク

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