小田急バス新百合ヶ丘営業所

神奈川県川崎市麻生区にある小田急バスの営業所

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小田急バス町田営業所(おだきゅうバスまちだえいぎょうしょ)は、東京都町田市野津田町に位置する小田急バスの営業所である。営業所記号はFで、神奈川中央交通町田営業所に隣接している。

小田急バス町田営業所

主に町田市東部と稲城市神奈川県川崎市北部・横浜市北部の路線を担当する。

沿革

  • 1983年:小田急バス町田営業所新設。生田営業所が管轄していた鶴川・柿生発の路線を引き継ぐ。
  • 2007年11月1日:当営業所管内でICカード乗車券(PASMO / Suica)の使用を開始。
  • 2011年9月1日:小田急バスで唯一町田駅に乗り入れていた柿20が廃止される。
  • 2012年8月1日:新26「新百合ヶ丘駅~新百合ヶ丘総合病院」(2点間の直行バス)の新規運行が開始された。

1980年代に入るまで、鶴川駅や柿生駅を発着する路線は生田営業所が管轄していたが、従来から担当している新百合ヶ丘駅発着路線以外にも小田急小田原線沿線を中心に宅地化が進んだため、所管路線を担当できない事態が発生した。そこで、1983年に生田営業所の管轄路線は新百合ヶ丘駅発着路線を中心とし、鶴川駅・柿生駅発着路線を町田市野津田町に新設した「町田営業所」へ移管させた。

小田急バスで唯一となる後乗り整理券方式路線(稲11.12)が存在するため、コミュニティバス専用車を除く全車両に整理券発行機が取り付けられている。以前は、一部車両のみ運賃表示機つき案内表示機が付いていたが、現在は全車両において案内表示機の下段を区切って運賃を表示している。

現行路線

鶴川駅 - 三輪緑山 - こどもの国方面

  • 鶴05:鶴川駅 - 岡上 - 三輪緑山二丁目 - こどもの国
  • 鶴06:鶴川駅 - 岡上 - 三輪緑山二丁目 - こどもの国 - 三菱化学
  • 鶴07:鶴川駅 - 岡上 - 三輪緑山二丁目 - こどもの国 - 奈良北団地
  • 鶴09:鶴川駅 - 岡上 - 三輪緑山二丁目 - ことり橋 - 奈良北団地

鶴川駅から南下して横浜市北部地区へ向かう。鶴07が中心で深夜バスも運行されている。鶴06は平日・土曜の朝夕のみ運行され、終点・三菱化学では三菱化学駐車場で折返す。鶴05は、日曜・祝日の多客時のみに運転している不定期路線。鶴09は、三輪緑山二丁目まで鶴07と同経路だが、都県境近くの緑山・玉川学園台を経由して奈良北団地へ直接向かう。同地区はこれまで横浜市営バス東急バスが青葉台駅から運行していたが、小田急の運行は初となる。始発 - 12時台までは奈良北団地発、13時台 - 終車は鶴川駅発が1時間に1本運転される。

運賃は鶴川駅 - 三輪緑山二丁目が200円、それ以降は横浜市内均一料金(210円)である。なお、鶴川駅 - 三輪緑山二丁目(岡上)は川崎市麻生区の飛び地となっている。

鶴川駅 - 緑山住宅循環

鶴川駅と南下した丘にある緑山住宅を結ぶ循環路線。終点側の三輪入口 - 鶴川緑山住宅のみ、町田市内であるため170円だが、鶴川駅から乗車した場合は川崎市内運賃と同一額の200円である。

鶴川駅 - 千都の杜中央循環

鶴川駅から北東部にある新興住宅地「千都の杜」への循環路線で、東京都道・神奈川県道3号世田谷町田線から千都の杜に入り、鶴川第二小学校を経て鶴川駅に戻る。

鶴川駅 - 鶴川団地方面

  • 鶴11:鶴川駅 - 鶴川二丁目 - センター - 国士舘大学 - 鶴川団地引返場
  • 鶴12:鶴川駅 → 鶴川二丁目 → センター → 鶴川団地引返場 → 団地南 → 鶴川二丁目 → 鶴川駅(北回り)
  • 鶴12:鶴川駅 → 鶴川二丁目 → 団地南 → 鶴川団地引返場 → センター → 鶴川二丁目 → 鶴川駅(南回り)
  • 鶴13:鶴川駅 - 平和台入口 - 鶴川六丁目 - 国士舘大学 - 鶴川団地引返場

鶴川駅から鶴川団地へ向かう路線。全系統とも神奈川中央交通町田営業所と共同運行。

鶴川駅 - 真光寺公園方面

鶴川駅と鶴川台地区を結ぶ路線として、1998年に鶴23(鶴川駅 - 平和台入口 - 和光学園)を振り替える形で新設された。朝夕を中心に運行されており、日中は1時間に1-2本と少ないにも関わらず乗客は多い。

柿生駅 - 下麻生 - こどもの国方面

  • 柿21:柿生駅南口 - 真福寺 - 下麻生 - 常盤橋 - 神前橋 - こどもの国

柿生駅からこどもの国方面へ向かう。2011年9月1日のダイヤ改正で、柿20が廃止されて町田への路線が消滅、残された柿21も大幅に減便されている。

柿生駅 - 下麻生 - 桐蔭学園方面

 
柿25(06-F9211)
  • 柿22:柿生駅北口 - 下麻生 - 桐蔭学園入口 - 桐蔭学園
  • 柿22:桐蔭学園 →(急行)→ 柿生駅北口
  • 柿23:柿生駅北口 - 下麻生 - 桐蔭学園入口 - 市が尾駅東急バス虹が丘営業所と共同運行)
  • 柿25:柿生駅北口 → 下麻生 → 常盤橋 → 鴨志田団地 → 寺家町 → 常盤橋 → 下麻生 → 柿生駅北口(入庫は甲神社入口止まり)

柿生駅北口から県道12号を経由して下麻生方面へと向かう路線で、町田営業所の主力路線。

中心となっているのは柿22で、桐蔭学園のバスロータリーへ向かう。平日土曜の通学時間帯は本数が非常に多く設定され、雨天時には直行の臨時便まで出される。この際ロータリーだけでは手狭になるので、桐蔭学園の来賓客口にバスを待機させてすぐ発車出来るように工夫している。平日夕方には桐蔭学園 → 柿生駅をノンストップで走る急行便が、15時台と16時台にそれぞれ1本ずつ運転されている。柿23は柿生駅と東急田園都市線市が尾駅を結ぶ。1時間に3-4本運転されるが、最終バスが21時台と早い。2011年9月1日より東急バスとの共通定期券が導入された。

柿25は、かつては鴨志田団地折返しだったが、寺家町へのバス乗り入れ開始に伴い、寺家町を循環する形に変更した。入庫便は、循環区間最後の停留所である甲神社入口が終点。

柿生駅 - 下黒川 - 矢野口・若葉台方面

 
かつて使用されていた稲城台病院折返場(90-F740)
  • 柿24:柿生駅北口 - 栗木 - 下黒川 - 稲城市役所 - 矢野口駅 - 調布駅南口
  • 柿24:柿生駅北口 - 栗木 - 下黒川 - 稲城市役所 - 矢野口駅
  • 柿24:柿生駅北口 - 栗木 - 下黒川 - 駒沢学園 - 稲城駅
  • 柿24:柿生駅北口 - 栗木 - 下黒川 - 稲城台病院入口 - 若葉台駅
  • 柿24:稲城駅 - 駒沢学園 - 下黒川

原町田駅 - 袋橋 - 柿生 - 調布駅を走っていたものが柿生で分割された路線。数少ない多摩川を渡る路線でもあるが、多摩川原橋付近の慢性的な渋滞により、正常な運行が阻害されるようになり、調布駅に至る便は徐々に減少した(渋滞は拡張工事などによりほぼ解消)。下黒川は若葉台駅の最寄停留所であるが、稲城台病院経由若葉台駅行を除き、若葉台駅のロータリーには乗り入れない。若葉台駅発着便は、2004年まで運行されていた稲城台病院行きを延伸したもので、運転時間・本数共に稲城台病院行き時代を踏襲している。ただし、平日土曜は午前に4本、休日は午前3本・午後2本の計5本と少ない。

現在主力となっているのは区間便である稲城駅発着便で、駒沢学園を経由するが稲02・新06より本数は少ない。さらに矢野口駅発着便も、終日運行だが本数が少ない。ただし、休日朝は黒川 - 矢野口駅(矢野口駅東)間を鶴22が並走するため、運行されない。

2011年3月1日から、柿24の柿生駅北口発のうち、平日・土曜の8:00発と日曜・祭日の8:20発が路線免許維持のために調布駅南口まで運行され、それ以外の時間帯は矢野口駅南口駅前広場の完成を受けて現状運行本数分をそのままに短縮し、「柿生駅北口 - 矢野口駅線」として運行が開始された。同時に他の路線とiバスの改正、矢野口駅経由便の経路変更が実施され、調21(京王バス東・調布営業所)と共に、矢野口駅南口駅前広場への乗り入れが開始された。

また、従来の矢野口駅停留所は「矢野口駅東」に名称変更され、矢野口駅南口駅前広場への乗り入れを行わない「新宿駅西口 - よみうりランド線」(小田急バス若林営業所)、鶴22(神奈川中央交通町田営業所)は従来通り使用される。

新百合ヶ丘駅 - 真福寺 - 虹ヶ丘方面

  • 新22:新百合ヶ丘駅 - 山口台中央 - 真福寺 - 大谷
  • 新23:新百合ヶ丘駅 - 山口台中央 - 真福寺 - 裏門坂 - 虹が丘営業所 - もみの木台 - あざみ野駅東急バス虹が丘営業所と共同運行)

新百合ヶ丘駅から真福寺・もみの木台経由で東急田園都市線あざみ野駅へ向かう。1989年の運行開始時から東急と共同運行しているが、当初は全便が嶮山スポーツガーデン折返しだった。1991年にあざみ野駅まで延伸されて現在に至る。

東急線と小田急線を縦に結ぶだけでなく、桐蔭学園の生徒の輸送も兼ねていることから乗客は非常に多い。運転間隔は新23が1時間に3-5本運転されている他、朝ラッシュ時間帯には嶮山スポーツガーデン折返しの新21が4往復していたが、2012年4月1日のダイヤ改正で平日は朝夕10分間隔、日中20分間隔に、土休日は15分間隔での運行に変化し、新21は東急バス単独の運行になった。新22は新百合ヶ丘駅から大谷折返場までの路線で、主に中休やラッシュ時のバス待機の際に運行されている。新23は、新百合ヶ丘駅を発着する他路線とは違い、町田管轄の路線であるため、新百合ヶ丘駅 - 営業所を回送していては時間がかかるためである。

新23は「大谷」を通過する。

新百合ヶ丘駅 - 新百合ヶ丘総合病院(直行バス)

  • 新26:新百合ヶ丘駅 - 新百合ヶ丘総合病院

新百合ヶ丘総合病院の開院(2012年8月1日)に併せて、新百合ヶ丘駅から直行バスの新規運行が開始となった。

小田急バス生田営業所が担当・運行しているルート上を経由しているが、「麻生区役所前」・「麻生警察署前」両バス停には停車しないので、注意が必要である。

若葉台駅 - パークヒルズ循環

若葉台駅バスロータリー完成時に新設された路線の一つで、若葉台北西部にある若葉台パークヒルズを循環する。全区間が武相運賃区域を走るが、元から区間の短い路線であるため前乗り中降りの乗降方式を採用している。

若葉台駅 - 黒川方面

若葉台駅発着路線の出入庫路線で、小田急では吉祥寺駅 - 吉祥寺営業所、武蔵境駅 - 武蔵境営業所に次いで短い路線である。

稲城駅 - 駒沢学園方面

稲城駅 - 向陽台 - 長峰方面

  • 稲10:向陽台 → 向陽台六丁目 → 稲城駅(事実上消滅)
  • 稲11:稲城駅 - 向陽台 - 総合体育館 - 長峰(京王バス南・多摩営業所と共同運行)
  • 稲12:稲城駅 - 向陽台 - 総合体育館 - 長峰 - 若葉台駅(京王電鉄バス多摩車庫と共同運行)

稲城駅から向陽台ニュータウンへ向かう路線で、ニュータウン開発に伴い路線が2度延伸されており、運転開始時向陽台止まりだったものが長峰、若葉台駅と伸びている。現在は(小田急の場合)朝夕の一部便に稲11が運行されている他は、全て稲12として運行されている。なお、2005年に京王との共通利用であった長峰折返場が借地の期限が来たため閉鎖され、京王は折返場を利用しない長峰循環(稲13)の運行を開始した(ただし夜間には出入庫路線として京王による長峰行き(稲11)が残存)。それに対し小田急は別の場所に新たな(長峰)折返場を開設し、長峰行き(稲11)の運行を継続している。

この路線は武相運賃区域を走行するため、後乗り前降り路線であるが、朝ラッシュの時間帯のみ乗降方式が前乗り中降り(申告方式)になる。

稲城市コミュニティバス「iバス」

  • 右回り:稲城駅 → 平尾団地 → 栗平駅若葉台駅 → 長峰 → いなぎ苑 → 市立病院 → 矢野口駅 → 稲城市役所 → 稲城駅
  • 左回り:稲城駅 → 稲城市役所 → 矢野口駅 → 市立病院 → いなぎ苑 → 杜の一番街 → 若葉台駅 → 栗平駅 → 平尾団地 → 稲城駅
  • 丘の湯線:平尾団地 - 栗平駅 - 若葉台駅 - 向陽台 - 市立病院 - 矢野口駅 - 京王よみうりランド駅 - よみうりランド丘の湯
  • はるひ野線:はるひ野駅 - 若葉台駅 - 上谷戸親水公園 - 総合体育館 - 向陽台- 稲城市立病院

玉川学園コミュニティバス(玉ちゃんバス)

  • 北ルート:玉川学園前駅 → 月見ヶ丘 → 木倉有楽 → 金井小学校 → 松風台 → 玉川学園前駅
  • 北ルート:玉川学園前駅 → 月見ヶ丘 → さくらんぼホール → 木倉有楽 → 金井小学校 → 松風台 → 玉川学園前駅
  • 北ルート:金井小学校 → 松風台 → 玉川学園前駅 (始発出庫)
  • 北ルート:玉川学園前駅 → 月見ヶ丘 → 木倉有楽 (最終入庫)
  • 東ルート:玉川学園前駅南口 → 鶯谷 → つつじが丘 → 昭和薬科大学 → 成瀬中央通り → 鶯谷北 → ぬぼこ山 → 玉川学園前駅南口
  • 東ルート:玉川学園前駅南口 → 鶯谷 → つつじが丘 → 東玉川学園四丁目 → 化石谷公園 → 東玉川学園四丁目 → 昭和薬科大学 → 成瀬中央通り → 鶯谷北 → ぬぼこ山 → 玉川学園前駅南口

道路が狭隘で、通常の路線バスの運行が困難だった玉川学園周辺地区の交通不便解消のために設定された路線。町田市ならびに玉川学園コミュニティバス推進協議会と3者協働で運営される。原則自治体からの運行補助金はなく通常の運賃制度のため、Suica・PASMOなども利用可能である。

周辺は神奈川中央交通の営業エリアではあるものの、玉ちゃんバスに関しては小田急バスが運行を担当することとなった。車両は神奈中の町18(まちっこ)金森地区コミュニティバス(かわせみ号)とほぼ同じ仕様のCNG小型車(三菱ふそう・エアロミディME)で、玉川学園在住の漫画家みつはしちかこによるイラストがラッピングされている。

北ルートは玉川学園及び金井町方面への路線で2005年3月21日に、東ルートは東玉川学園及び成瀬台方面への路線で2007年3月21日に運行開始した。東ルートの鶯谷 - つつじヶ丘間は都県境上の尾根を走行し、北東側に横浜市青葉区奈良町と接する。この付近は奈良北団地にも程近い。

空港 - 各駅方面

その他の路線

  • 町田営業所 - 鶴川駅の出入庫は、神奈中バスの鶴33(鶴川駅 - 野津田車庫)と同一の経路で頻繁に回送されている。営業所開設当初より、小田急バスの車両にも鶴33系統の方向幕は設定されていたが、神奈中が先に営業していたこともあり、2011年現在まで営業運行が行われたことはない。
  • 若葉台方面への出入庫では、綾部原トンネルや尾根幹線道路を経由し回送することも多く、所管エリアから離れた京王多摩車庫停留所付近も頻繁に走行する。
  • 稲城市向陽台にあるマンション「アルボの丘」とシャトルバス契約を締結して、専用車が2台往復している(平日の朝・夜)。

廃止・移管路線

 
柿20 (07-F9228)
  • 柿20:柿生駅南口 - 真福寺 - 下麻生 - 常盤橋 - 神前橋 - こどもの国 - 神前橋 - 中恩田橋 - 成瀬高校 - 町田ターミナル ← 町田バスセンター
小田急で唯一となる町田駅乗り入れ路線だった。柿生発は町田ターミナルが終点で、町田バスセンターから町田ターミナル・原町田三丁目を経由して柿生へ戻る(ターミナル→バスセンター間は回送)。

この路線の乗降方式は、こどもの国を境に柿生駅方面は前乗り前払い、町田方面は後乗り後払いだった。町田からこどもの国以遠に向かう場合は、こどもの国到着時に料金を精算する。 なお、横浜市内有効の乗車証での有効区間は、町田バスセンター~早野間、または柿生駅南口~横浜市内最終停留所間のいずれかで、全線乗車は不可だった。 2011年9月1日に廃止、最末期は1日僅か2便だった。

  • 新21:新百合ヶ丘駅 - 山口台中央 - 真福寺 - 裏門坂 - 虹ヶ丘営業所 - もみの木台 - 嶮山スポーツガーデン
新23系統の区間便。開業当初は全便がこの路線での運行。2012年4月1日に全便が東急バスの運用になり、小田急バスとしての運行は終了した。

関連項目