山根康広
山根 康広(やまね やすひろ、1966年8月16日 - )は日本のシンガーソングライターである。
略歴・人物
大阪府立狭山高等学校を経て大阪芸術大学環境計画学科(現在は環境デザイン学科)卒業。1989年に村中伸一とアマチュアバンド「BE FREE」を結成。1991年解散、そして再結成をしたが、山根はソロに転向。会社勤めをしながら週末は音楽活動をするという生活を繰り返していた[1]。村中が編曲したデモ・テープ制作中にクラウンレコードの目に留まり、メジャーデビュー。1993年に発売した「Get Along Together」が有線放送を通じて、大ヒットを記録。同年7月20日付で会社を退職し、音楽活動に専念する[2]。同年末第35回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞、翌年には第45回NHK紅白歌合戦にも出場を果たす。
現在は、TSUBASA RECORDSに移籍、精力的に楽曲製作やライヴ活動を続けると共に、2010年7月30日にザ・プリンスパークタワー東京にて開催された市川海老蔵・小林麻央との結婚披露宴に登場。自身のヒット曲「Get Along Together」を歌った。
前述「Get Along Together」のヒットにより一般的にはバラード・シンガーのイメージがあるが[3]、「be-ALIVE」「Everyone」「少年」「BOYS&GIRLS」「MADE IN "J"」等のように多数のロック曲を作詞作曲しており、ライヴでは、バンドスタイルでアップビート曲を披露することが多い。実際、山根の音楽のルーツは70年代のアメリカ・イギリスの洋楽ロックである。[4]
近年韓国のボーカルグループsg WANNA BE+のサウンド・プロデュースを行うなど、活動範囲を広げている。
自身、ピアノ・ギター・ドラムスの楽器を演奏する(ピアノは幼少時代から習っていた)。 大阪府出身ということもあり、話す時はコテコテの関西弁である。
エピソード
・山根曰く「ラブソングはあまり得意ではなく、メッセージソングの方が得意」とのこと。しかし本人は多くの人からのその誤解に悩んでいる。[5]
・曲作りは職人に徹するが、1つの曲だけ作るというのができず、いつも2~3曲同時に作る。
代表曲
- Get Along Together
- 1993年1月21日発売のデビューシングル・2ndシングル。
- 結婚する友人のために1週間で書き上げたラブソング。発売当初の売れ行きは低調であったが、リメイク版を2ndシングルとして発売するとオリコン初登場10位、登場7週目にして最高位の5位に到達、9週連続(累積13週)TOP10入り、ミリオンセラーを記録。累計出荷枚数174万枚[6]。年末には第35回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞すると共に、NHK紅白歌合戦にも出場を果たした。発売から20年近く経過した現在も広く愛され歌われている曲である。
- ALWAYS-いつまでも変わらない-
- 5thシングル『Everyone』のカップリング曲として発売された曲。神戸市の「ビーナスブリッジ」をモチーフに作られたこの曲はC/Wながらも社会現象を巻き起こし、現在ではこの橋の名所となった「愛の鍵」(永遠の愛を誓う南京錠)ブームの火付け役となった。また、続編として『ALWAYSⅡ』が8thシングルとして同年発売されている。
- CLOUD 9
- デビュー20周年記念のパイロット シングル曲であり、山根自身が「大切な絆を結ぶ、今こそ伝えたい大切にしたい想いを込めた」メッセージソングとなっている。[7]2012年7月15日付オリコンデイリーランキングで8位、ウィークリーランキングでも22位に入り16年ぶりにチャートインを果たすなど話題となり[8]、山根康広のメッセージソングの中では2012年7月23日現在最も売れており、まぎれもなく自身の代表曲の一つと言える。初回限定盤と通常版でカップリング曲が異なり、初回限定盤は20年間の活動軌跡を追ったブックレット付きC/W曲「唇よ愛をさけべ」で、通常版のC/W曲は「オーロラ」である。
ディスコグラフィ
シングル
- Get Along Together(1993年1月21日)
- Get Along Together-愛を贈りたいから-(1993年9月6日)
- あの時のように/永遠の約束(1994年2月5日)「あの時のように」…「新空港物語」テーマ・「永遠の約束」…「邦子がタッチ!」エンディング
- Yellを君に-Single Version-(1994年9月21日)
- Everyone(1995年5月1日)「目撃!ドキュン」エンディングテーマ
- 恋という名の翼(1995年5月17日)ヤクルト本社「ミルージュ」CMソング
- She's my Lady(1996年5月1日)
- ALWAYS II(1996年7月24日)
- I'LL BE THERE-この空の果てまでも-(1998年2月25日売)
- 2 LOVE AGAIN(1998年8月26日)
- LET ME GO NOW/PRECIOUS1>100(1998年11月26日)
- 観覧車(TOKYO VISUAL PACKAGE)(1999年6月30日)
- 観覧車(OSAKA VISUAL PACKAGE)(1999年6月30日)
- SIDE BY ME(2000年11月22日)
- be-ALIVE(2001年2月21日)
- NO RETURN(2001年8月22日)
- I'm Not Alone(2003年7月24日)
- SINCERELY(2005年8月10日)
- 八月の詩/MADE IN "J"(2006年6月7日)「MADE IN "J"」…「気になる時間」OPテーマ/FM大阪の自身のレギュラー番組のタイトル
- 愛しのマリア(2009年7月1日)
- 林檎の木(2010年11月3日)
- CLOUD 9(2012年7月11日)・・・デビュー20周年記念パイロットシングル
アルバム
- BACK TO THE TIME(1993年3月21日) デビューアルバム
- BACK TO THE TIME-Remix-(1993年11月10日)
- DESTINY-夢を追いかけて-(1994年4月21日) 2ndアルバム
- Born in 66(1995年9月22日) 3rdアルバム
- Mr.FRIENDS(1997年6月25日) 4thアルバム
- THE MARK(1997年11月21日) ベストアルバム
- ONE MOMENT(1998年3月25日) 5thアルバム
- THE MARK#2 ANOTHER TRACKS VOLUME2(1999年3月18日) ベストアルバム
- VERY BEST of THE LIVE Roll Over (1999年3月18日) ライブアルバム
- on the BACK STREET(1999年10月20日) 6thアルバム
- STARS.(2002年4月24日) 7thアルバム
- BLUE(2004年4月21日) 2枚組ベストアルバム
- HEAVEN&EARTH(2004年4月21日) 8thアルバム
- GOLDEN FLYER(2007年11月14日) 9thアルバム
- HELLO BABY!(2008年3月26日) 2枚組ベストアルバム
- SUPER BEST (2011年12月21日) TSUTAYA 限定ベストアルバム
ビデオ・DVD
- RACING the MOON(1994年9月7日) LIVE ビデオ
- Born in 66 RACING the MOON Tour '95-96(1996年11月21日) LIVE ビデオ
- ROUTE 816 LIVE IN BUDOKAN(1997年3月18日)LIVE ビデオ
- THE ROAD MOVIE BLUE STILL(2000年5月10日)Document ビデオ
- BLUE STILL in U.S.A ROUTE 66 #01(2000年12月25日)Document ビデオ
- BLUE STILL in U.S.A ROUTE 66 #02(2001年4月25日) Document ビデオ
- be-ALIVE 2001(2001年9月5日)LIVE ビデオ
- ROUTE 816 LIVE IN BUDOKAN(2002年5月22日)LIVE DVD
- be-ALIVE 2001(2002年5月22日)LIVE DVD
- 栄光への軌跡 a Film.(2002年12月25日)Document DVD
- ROUTE 816 LIVE IN KOBE ARENA(2007年2月17日)LIVE DVD
- ROUTE 816 LIVE IN KOBE ARENA Special Edition(2007年5月25日)LIVE DVD
- BORN IN 66 RACING the MOON Tour'95-96(2007年5月25日)LIVE DVD
著書
- たった一人の君 (ソニー・マガジンズ、1994年12月、ISBN 478970937X)
- 少年の影 (青年書館、1998年6月、ISBN 4791807715)
ラジオ
- FM大阪(85.1MHz) 『 山根康広★MADE IN "J" 』 毎週土曜日 21:00-21:30
2009年10月から放送中のレギュラー番組、2012年10月に3周年を迎える。
テレビドラマ
- ひるドラ『パンダが町にやってくる』(2008年)本人役で出演。
CM
- ヤクルト本社『ミルージュ』(1995年)
脚注
- ^ 読売新聞社文化部『この歌この歌手―運命のドラマ120〈下〉』現代教養文庫、1997年、309頁。ISBN 4390116029。
- ^ 『この歌この歌手―運命のドラマ120〈下〉』311頁。
- ^ Yahoo!ミュージックより
- ^ 公式プロフィールより
- ^ ぴあインタビューより
- ^ 歌スタ!!×R35 コラボオーディション、(2008/12/14閲覧)
- ^ アマゾン記事他参照
- ^ “山根康広、最新シングルが好チャートアクション”. CDJournal.com (音楽出版社). (2012年7月19日) 2012年7月25日閲覧。