NHKの不祥事

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NHKの不祥事(エヌエイチケイのふしょうじ)では、日本放送協会(NHK)で起きた問題のある出来事のうち主なものを取り上げる。

一覧

2000年以前

2002年

  • 4月28日に放送されたNHKスペシャル『奇跡の詩人』では、重度の脳障害を抱えた少年が、文字盤にある文字を母親の補助で指すことによって他の人とコミュニケーションをはかるという内容であったが、子供が居眠りをしたりしている間も正確に文字盤を指しているなど、不自然な場面が多々見られるという指摘がなされ国会でも取り上げられた[1]。NHKは釈明放送を行い、児童が自分で文字盤を指しているように見えたので児童の意思であると結論付けたが、放送終了直後関連書籍を発行した講談社とのタイアップ疑惑も指摘された[1]。この疑問を巡っては『異議あり! 「奇跡の詩人」』という批判本も出版された。(詳細は奇跡の詩人を参照)

2004年

NHK紅白歌合戦の担当プロデューサーによる制作費の不正支出が発覚したことがきっかけとなり、さまざまな問題や不祥事が明るみに出た。NHKは激しい批判にさらされ、受信料の不払いが続発した。この時、職務が変わらないにもかかわらず、年功的に昇給する「わたり」や昇給短縮が給与慣行として行われてきた現状が指摘されている。[2]

不祥事を受けて、2004年9月9日に衆議院総務委員会では海老沢勝二会長の参考人招致を行ったが、普段は国会を中継するNHKがこの日だけは「編集権の問題」として中継せず、TOKYO MXテレビ神奈川が京浜地区で生中継を行った。

2004年9月11日に総合テレビとラジオ第一放送で1時間の謝罪番組が放送され、総務委員会の様子の一部が放送された他、海老沢も出演し謝罪した。又、同年12月4日放送の『NHKニュース7』でも一連の制作費不正支出事件に関してのお詫び放送に出演した。

同年12月19日には『NHKに言いたい』というタイトルで視聴者からの声を海老沢と外部の有識者の出演で放送。海老沢は9月9日に国会の参考人招致を生中継しなかった事を判断ミスだったと陳謝し、NHK再建に向けて取り組んでいくと表明した。しかし、相次いだ不祥事で視聴者の信頼を回復できず、2005年1月25日に会長を辞任したが、顧問に就任。週刊紙等で多額の退職金及び顧問料が支払われると報じられ、批判を浴びた。

2005年

2006年

  • 制作局青少年・こども番組部のディレクターが大麻取締法違反容疑で警視庁に現行犯逮捕された。その際、覚醒剤も所持しており、覚せい剤取締法違反(使用)容疑で再逮捕。大麻は微量で不起訴となった。

2007年

  • 2月16日、NHK情報ネットワークの社員の私用パソコンがファイル共有ソフトWinnyを通じて暴露ウィルスに感染、「およそ130人分の外部の方の個人情報」(名前やメールアドレス電話番号など)を含む取材情報が外部流出。[3]
  • 9月12日、NHK関連33団体の2005年度末の余剰金が計886億8800万円に上ることが会計検査院の調査で判明し、改善を求められた。[4]
  • 9月16日放送の『NHK海外ネットワーク』において、インドの経済発展について特集した際、番組中で自動車を購入したとして紹介された農家の男性が実際には購入していなかったことが発覚した。購入後に車で移動するシーンまで紹介されていたが、実際には販売店の指示で購入したように振舞っていただけだった。NHKは、2010年5月29日放送の同番組内で「確認が不十分だった」として、視聴者に謝罪した。[5]

2008年

2009年

  • 3月5日、『クローズアップ現代』取材中に外部プロダクションのカメラマンらが線路からほとんど離れていない場所に三脚を立て、列車の運行を妨害。[11]
  • 9月29日、NHK旭川放送局ディレクターが局内の機材庫に保管していた4発の不発弾のうち、1発が信管入りだと判明。4発とも陸上自衛隊第2師団の処理班が回収した[12]
  • 10月8日、NHK京都支局の記者が、Winnyの京都地裁での公判中に被告に対して手紙を送ったが、その内容[13]を弁護側が「露骨な弁護妨害」と批判し、NHKは謝罪した[14][15][16][17][18]

2010年

  • 7月2日、NHKの関連団体・NHKサービスセンターで、派遣従業員として勤務していた女性について、名目は専門業務派遣だったにもかかわらず、実際は庶務的な一般の職務に就かされていたとして、東京労働局が同サービスセンターに対し「偽装派遣である」として指導を行い、同センターが直接雇用に切り替えていたことが判明した。[19]

2011年

2012年

2013年

脚注

  1. ^ a b 第155回国会 決算行政監視委員会 第2号(平成14年11月14日(木曜日))
  2. ^ 第160回国会 総務委員会 第3号
  3. ^ 報道発表。
  4. ^ NHK関連団体の剰余金886億円、検査院が改善求める 読売新聞、2007年9月12日
  5. ^ 「自動車購入農家、実は買ってなかった」NHK謝罪 3年前のインド特集で 産経新聞 2010年5月29日
  6. ^ NHKに40万円支払い命じる…写真無断使用で 読売新聞 2010年11月10日
  7. ^ NHK広報局 「職員の株取引を巡る証券取引等監視委員会の調査について」日本放送協会、2008年1月17日。
  8. ^ 「 取材先の企業、事前にNHK側に警告」TBS 2008年1月18日。
  9. ^ 「NHK経営委員経営の会社が所得隠し・東京国税局指摘」日経ネット 2008年1月30日。
  10. ^ 「 NHKが音源無断使用「ラジオ名人寄席」を打ち切り」産経新聞 2008年3月28日。
  11. ^ NHK番組撮影中、電車止める 線路から2.5メートルに三脚 産経新聞2009年3月7日
  12. ^ NHK旭川のディレクター、不発弾を局に持ち帰る
  13. ^ 「悪あがきをすればするほど、あなたの評価は下がる一方です」「仮に有罪判決になってもインタビューに出て世間に本音をさらしたことで執行猶予がつくのは間違いありません」「逆に無罪を主張し続ける限り、減刑の余地はなく、実刑になる可能性も否定できません」などと書かれていた。
  14. ^ NHK記者が公判中のウィニー開発者に手紙「無罪主張なら減刑ない」
  15. ^ 無罪判決の「Winny」開発者に、NHK記者が「無罪主張は悪あがき」などと記した手紙
  16. ^ 取材要請の手紙で「悪あがき」=NHK記者、ウィニ-開発者に
  17. ^ 「無罪主張は悪あがき」…NHK記者、ウィニー開発者に
  18. ^ NHK記者、ウィニー開発者に“不適切”な手紙
  19. ^ 偽装専門職:NHK関連法人に派遣、労働局指導受け直接雇用 毎日新聞 2010年7月3日
  20. ^ NHK:情報番組でも謝罪…セシウム測定ミス 毎日新聞 2011年11月25日
  21. ^ NHK:松山放送局、字幕で誤報 毎日新聞 2012年2月16日
  22. ^ NHK:権限のないバイト、原稿端末を操作…松山放送局 毎日新聞 2012年2月25日
  23. ^ 車内のヘッドレスト外させ運転 NHK 「MAX」出演の番組 警視庁が注意 産経新聞 2012年4月24日
  24. ^ NHK鹿児島の委託社員が契約書偽造し受信料を徴収 産経ニュース 2012年5月13日 15:36
  25. ^ NHK:脱法ハーブ吸引の2職員を停職処分 毎日JP 7月13日 2012年7月13日 23:36
  26. ^ 酒気帯び運転のNHK女性記者を諭旨免職 産経新聞 2013年2月6日

関連項目