芸術劇場
『芸術劇場』(げいじゅつげきじょう)は、NHK教育テレビジョンで毎週金曜日23:00から翌土曜日未明にかけて概ね2時間15分[1]にわたって放送されていた、演劇・舞台芸術の番組である。
概要
NHK教育テレビが開局した1959年1月から1975年3月まで放送された後、7年間のブランクを経て1982年4月11日から2011年3月まで再度放送された長寿番組であった。
同番組は日本を代表する演劇、古典芸能、クラシックなどの音楽などにスポットを当て、その模様を劇場でのライブ収録で紹介していくというものである。また前半にはこれらに関する最新の公演情報なども伝えられる。
最初の10分は「情報コーナー」で、その後に本編が入る。クラシックの週では2本入ることもある。なお、デジタル放送のEPGとGガイドではそれぞれ別番組扱いとなっている。
番組開始以来、長年毎週日曜夜の放送であったが、2007年4月から金曜日22:30開始に変更され、2010年度からは更に30分ずらして現在の時間帯となった上、この番組が教育テレビにおける金曜日付の最終番組となっている。
NHKはテレビの完全デジタル化に伴い、編成の抜本見直しを進めているが、その中で芸術関連番組については極力BSプレミアムへ移行し、ジャンルも絞り込む方針が定められた[要出典]ため、2011年3月をもって終了することになった。
基本的な放送パターン
- 第1週・第3週 : 音楽
- 第2週 : 演劇
- 第4週 : 古典芸能
歴代司会者
- 毬谷友子(1996年度案内役)
- 細川俊之(1997年度案内役、顔出しなし)
- 斎藤季夫(1998年度案内役、顔出しなし)
- 杉浦圭子(演劇担当)
- 渡辺英紀(演劇担当)
- 佐藤藍子(演劇担当)
- 古谷敏郎(古典芸能担当)
- 森田美由紀(2004年度 - 2006年度 / 音楽担当、その後、演劇・古典も)
- 中條誠子(2007年度・2008年度 / 1週 - 3週:音楽・演劇担当)
- 中川緑(同上 / 5週:古典担当)
- 高橋美鈴(2009年4月 - 2009年秋頃 / 5週:古典担当)
- 礒野佑子(2009年度・2010年度 / 1週 - 3週:音楽・演劇担当)
- 橋本奈穂子(2010年度 / 5週:古典芸能担当)
主要放送作品
- スタジオ演劇
- 「獏 カフカ断食芸人 より五場」(1996年3月31日)
- 「恋愛小説のように」(1997年4月20日)(1997年11月12日、BS-hi)
- 「秋の螢」(秋の蛍)(1998年5月10日)(1998年5月3日、BS-hi)
- 「金翅雀の群れリストラが人の心をむしばんでいく」(1999年5月16日)
- 「明日は風のない日」(2000年8月20日)
- 「安全牌」(2001年8月12日)(2001年7月8日、BS-9)
- 「蕎麦屋の噺」(2003年7月13日)
- 「屋根裏」(2003年10月12日)
- 「春のほたる」(2004年10月10日)
- 「そのまま!」(2005年5月8日)
- 「冬の入口」(2007年12月28日)
関連番組
原則として毎月第4週の放送は芸術劇場と同じ時間帯で『劇場への招待』と題した舞台芸術の番組が放送されている。同番組では連続テレビ小説から舞台化された『さくら』、『わかば』も放映された。
この番組と同じく2010年度いっぱいで廃止されることになっており、後継番組は無い。なおNHKは今後、国内演劇については放送で扱わない方針[要出典]とされている。後番組は「Eテレ2355」の金曜日の放送がスタートする。
脚注
- ^ 作品により時間の延長あり。
外部リンク
- 芸術劇場 | NHK教育 毎週金曜日 23時00分から25時15分 - ウェイバックマシン(2011年3月22日アーカイブ分) - 番組公式サイト
- NHKオンデマンド 芸術劇場