モイセス・フェンテス
モイセス・フェンテス(Moises Fuentes、男性、1985年9月20日 - )は、メキシコのプロボクサー。
第12代WBO世界ミニマム級王者。現WBO世界ライトフライ級暫定王者。世界2階級制覇王者。メキシコシティ出身。フェルナンド・ベルトランのサンフェル所属。ミニマム級時代から長身を売りにしており、強打を打ち下ろすのが武器。
基本情報 | |
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本名 | モイセス・フェンテス・ルビオ |
通称 | Moi |
階級 | ライトフライ級 |
身長 | 168cm |
リーチ | 173cm |
国籍 |
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誕生日 | 1985年9月20日(40歳) |
出身地 | メキシコシティ |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 20 |
勝ち | 18 |
KO勝ち | 9 |
敗け | 1 |
引き分け | 1 |
来歴
2007年5月31日、プロデビュー。2回TKO勝ち。
2010年2月6日、エデュアルド・ゴンザレスとWBCユース世界ミニマム級暫定王座決定戦を行い、3-0(99-95、97-93、96-95)の判定勝ちを収め、WBC世界ミニマム級暫定ユース王座を獲得した(1度も防衛することなく返上)。
2011年2月4日、フアン・エルナンデスに前日軽量で体重超過がありNABF北米ミニマム級王座を剥奪されたため、翌5日のNABF北米ミニマム級タイトルマッチはエルナンデスが勝てば王座は空位になりフェンテスが勝てば新王者になるという変則的なタイトルマッチで通常に行われ、1-2(115-113、113-115、112-115)の判定負けでプロ初黒星を喫し王座獲得に失敗、王座も空位となった。
同年8月27日、ラウル・ガルシアが持つ、WBO世界ミニマム級王座に挑戦しガルシアが7回フェンテスが9回にそれぞれダウンを奪い合う白熱の試合になり、2-1の僅差判定勝ち(2者が114-112、112-114)を収め王座を獲得した。
2012年6月2日、ティフアナにて、イヴァン・カルデロンを想定した相手として、闘鶏の異名を持つWBC世界同級14位フリオ・セサール・フェリックスと、WBO世界ミニマム級王座の初防衛戦を行い、所せましと動き回るフェリックスに初回にボディショットで2度ダウンを奪いそのまま10カウント。KO勝ちで初防衛に成功した。試合後のインタビューでフェンテスは「ボディ攻撃はスピード封じのため。130ラウンドのスパーリングが実を結んだ。カルデロンを引退させる」と話し、KO決着を誓った。
同年10月6日、ジョナサン・オケンド対ウィルフレド・バスケス・ジュニアの前座で指名挑戦者で2位のイヴァン・カルデロンとプエルトリコ・ルーベン・ロドリゲスコロシアムに乗り込んで2回目の防衛戦。この試合でカルデロンは5年ぶりのミニマム級のベルトの奪還を狙っていた。初回からカルデロンのスピードに攪乱されてペースを握られる。徐々にフェンテスのボディ攻撃が実を結びペースを握り返す。4回には執拗なボディ攻撃でカルデロンの特徴であるスピードを落とすことに成功。5回開始早々ボディ連打で上体を崩すと最後は左右フックでダウンを奪い均衡を破る。2度目のダウンはカルデロンのスピードを読み、ボディ連打でダウンを奪う。最後は右ストレートが決まるとカルデロンが自分から崩れるようにダウンし悶絶。レフェリーはカウントを3ダウンでストップを宣告。5回1分22秒TKO勝ちで2度目の防衛に成功した[1]。
2013年3月2日、フィリピンセブのウォーターフロント・セブシティ・ホテル&カジノにてWBO世界ライトフライ級王座ドニー・ニエテスと対戦し、0-1の判定で引き分けとなり王座獲得とはならず2階級制覇に失敗した[2]。
2013年4月、ライトフライ級に転向するため2度防衛したWBO世界ミニマム級王座を返上した。また階級を上げたライトフライ級ではWBOランキング1位にランクインされた。
2013年9月7日、ルイス・デ・ラ・ロサとWBO世界ライトフライ級暫定王座決定戦を行い、初回からフェンテスが左右フック連打で優勢に立つと得意のボディ打ちから右フックをかぶせるとデ・ラ・ロサがロープからはみ出しスタンディングダウンを取った。その後フック連打で詰め切ったフェンテスが最後はボディからフック連打をまとめてストップを呼び込む1回2分40秒TKO勝ちを収め2階級制覇に成功した[3]。
戦績
プロボクシング:20戦18勝 (9KO) 1敗 1分
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2007年5月31日 | 勝利 | 2R | TKO | デビット・ソラーノ | メキシコ | プロデビュー戦 |
2 | 2007年6月30日 | 勝利 | 4R | 判定 | ビクター・テレジョ | メキシコ | |
3 | 2007年8月2日 | 勝利 | 4R | 判定 | オズワルト・ラゾン | メキシコ | |
4 | 2008年4月19日 | 勝利 | 2R | TKO | イヴァン・ディアス | メキシコ | |
5 | 2008年10月15日 | 勝利 | 6R | 判定 | ペスカシオ・ザラテ | メキシコ | |
6 | 2009年1月31日 | 勝利 | 8R | 判定3-0 | ビセンテ・エルナンデス | メキシコ | |
7 | 2009年12月15日 | 勝利 | 6R 0:10 | TKO | ビクター・テレジョ | メキシコ | |
8 | 2009年5月5日 | 勝利 | 5R 0:53 | TKO | エドガー・ヒメネス | メキシコ | |
9 | 2009年7月13日 | 勝利 | 1R | TKO | オルランド・ガルシア | メキシコ | |
10 | 2010年2月6日 | 勝利 | 10R | 判定3-0 | エドゥアルド・ゴンサレス | メキシコ | WBCユース世界ミニマム級暫定王者決定戦 |
11 | 2010年6月19日 | 勝利 | 6R | 判定 | エドゥアルド・ゴンサレス | メキシコ | |
12 | 2010年8月21日 | 勝利 | 1R 2:34 | TKO | ホルヘ・ゲレーロ | メキシコ | |
13 | 2011年2月5日 | 敗北 | 12R | 判定1-2 | フアン・エルナンデス | メキシコ | NABF北米ミニマム級王座決定戦 |
14 | 2011年5月28日 | 勝利 | 4R | 判定2-0 | セルジオ・ヌーニェス | メキシコ | |
15 | 2011年8月27日 | 勝利 | 12R | 判定2-1 | ラウル・ガルシア | メキシコ | WBO世界ミニマム級タイトルマッチ |
16 | 2012年6月2日 | 勝利 | 1R 1:22 | KO | フリオ・セサール・フェリックス | メキシコ | WBO防衛1 |
17 | 2012年10月6日 | 勝利 | 5R 2:16 | TKO | イヴァン・カルデロン | プエルトリコ | WBO防衛2 |
18 | 2013年3月2日 | 引分 | 12R | 判定0-1 | ドニー・ニエテス | フィリピン | WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ |
19 | 2013年6月28日 | 勝利 | 10R | 判定 | ゲラルド・ベルデ | メキシコ | |
20 | 2013年9月7日 | 勝利 | 1R 2:40 | TKO | ルイス・デ・ラ・ロサ | コロンビア | WBO世界ライトフライ級暫定王座決定戦 |
テンプレート |
獲得タイトル
関連項目
脚注
- ^ フエンテス、カルデロンに引導渡す ボクシングニュース「Box-on!」 2012年10月7日
- ^ ニエテス×フエンテス、ドローに終わる ボクシングニュース「Box-on!」 2013年3月3日
- ^ フエンテス、WBO・L・ライト級暫定獲得 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年9月8日
外部リンク
前王者 ラウル・ガルシア |
第12代WBO世界ミニマム級王者 2011年8月27日 -2013年4月(返上) |
空位 次タイトル獲得者 メルリト・サビーリョ |
暫定王座決定戦 対戦者 ルイス・デ・ラ・ロサ |
WBO世界ライトフライ級暫定王者 2013年9月7日 - 現在 |
次暫定王者 N/A |