ビジ語 (中国)

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ビジ語(中国語:北土家語 ラテンビジ文:Bifjixsar 仮名:ビジサ)は、シナ・チベット語族チベット・ビルマ語派(チベット・ミャンマー語派)トゥチャ語群に属する唯一の二つ言語で、理想的な状況でほとんど全てのトゥチャ族(自称:ビジカ、8,000,000以上の人数を持って、中国で第八の民族である。一二千のトゥチャ一族がもう一つのトゥチャ語群の言語モンズ語を使う。)の母語であるべきだが、実際95%以上のトゥチャ一族がもう当地の漢語方言に使い変えていた。研究者楊再彪さん(英語から訳)2011年の調査によると、ビジ語は今34個のタウンの200ぐらいの行政村の500以上の村落に使われてる。UNESCOに危機言語と識別されている。

音声

母音

母音は主に5種類ある。

  • 短母音
    • a母音の「ア」
    • i母音の「イ」
    • u母音の「ウ」
    • e母音の「エ」
    • o母音の「オ」

全ての短母音が対応の長母音を持っている。将来時の助動詞「イ」実際は英語中よく見える[ɪ]で、過去時の助動詞「ウ」は[ʊ]である。通常の会話にアエ、アイ、アウ、アオ、エイ、エウ、オイ、オウなどが二重母音として現れやすい。しかし、ゆっくり丁寧に発音されると母音接続となる。

  • 鼻母音

ビジ語の鼻母音は日本語の撥音「ん」と似た。音環境により [n, m, ŋ, ɴ, ã, ẽ, ĩ, õ, ɯ̃] とさまざまな音価を取るが、「ん?」などのように語頭にある場合は、母音に代わる音節の核、すなわち音節主音として、単独で音節を構成できる。でも「ん」と違って、ビジ語の鼻母音はモーラを1つ占める。

子音

頭子音は全部で17個ある。近代以来、子音も声調も中国語に大きな影響を受け取った。単語または文の第1音節は有声閉鎖音の時、無気無声音に替わった;無声閉鎖音の時、有気無声音に替わった。他の時変わらない。括弧の中には同音素の異音である。

  • 破裂音:p、b、t、d、k、g(ŋ)
  • 摩擦音:s、z(ʑ)、ɕ、x(ɸ・ç)、ɣ(ʀ)
  • 鼻音:m、n(ɲ・l)
  • 破擦音:ts(tɕ)、dz(dʑ)
  • 半母音も介子音:w(ɰ)、j

ビジ語の音素[x]は、[a, e, o]の前では無声声門摩擦音[x]であるが、[i]の前では無声硬口蓋摩擦音[ç]、[u]の前では無声両唇摩擦音[ɸ]となる。[z]は[i]の前では有声歯茎硬口蓋摩擦音[ʑ]となるが、[a,u,e,o]の前で[z]も[ʑ]もできる。

古代中国の文献で古代ビジ語に対して残存の少ない記録そして現代ビジ語に残った現象によって、古代ビジ語で[s]と[ts]、[z]と[dz]は同じ音素と判定される。

声調とアクセント

中国語の影響でおよそ二百年前にビジ語は声調を3~4つ現れ始めた、即ち高平(55・44・54)、低平(22・11・21・31)、低升(35・24)、高降(53・51・41)。しかし、ビジ語の声調システムは今まで完全にできなかったが、高低アクセントの特徴もある。大体の声調が[高]、[低]調と分けれる、低升と高降はいつも母音接続の時に前後の母音の1つは高調、もう1つは低調の時併せ出る。小辞の声調は前の名詞によると確定する、前の詞の全ての音節は[低調]の時、小辞は[高調]になる;逆に小辞は[低調]になる;前の詞の音節にピッチがある時、小辞の声調は不定である。

語彙

ビジ語は基本的に開音節言語である。鼻母音でもよく鼻音化する母音になって、母音で終わる。

ビジ語の一部の詞は日本語と微妙に対応できる。例えば、[メ]は日本語の[天(アメ)]、[雨(アメ)]の意味であり、[テ]は[手(テ)]、[イナ]は[舌(シタ)]、[チ]は[足(アシ)]、[ツァチ]は[口(クチ)]、[アザ]は[穴(アナ)]の意味など。

ビジ語の人称代名詞は単数・複数である、更に疑問人称代名詞でも単数・複数もある。ビジ語の指示語は一般にk系列の近称・h系列の中称・a系列の遠称・g/n/ch系列の不定称の四系列からなる、厳密にはh系列は中距離を示すものではない。

現代ビジ語に多数の語彙は中国語からもらった(例えば:スカイ - 世界)、他に周辺のモン語(エンチ - 鼻)、クロー語(ザ - 山)からもらった語彙も多い。キリスト教の宣教師がこの辺り伝教した時から、少しくないラテン語・英語・フランス語の語彙がもらった(ペレシ - 梨)。

ビジ語伝統の造語法は用言の活用や接尾辞の付加で造語することが多い。ビジ語の接尾詞はとても多いである(例えば:~マ - ~をする人)。孤立語である中国語の影響を受けて単語の連結を用いて造語することもあった。

文法

ビジ語は他の多数のチベット・ビルマ言語や日本語などと同じSOV型の言語で、全てのチベット・ビルマ言語に最高の膠着程度を持つ言語である。形容詞は[原級・比較級・最高級・絶対最高級]を持ち、動詞は[将来時・将始時・既始時・開始時・現在時・過去時]と[一般時・完成時・非完成時]が組み合わせて、17個の時制(既始時と非完成時組み合わせない)を持たから、状態副詞はほとんど無い。