エイドリアン・ブローナー
エイドリアン・ブローナー(Adrien Broner、男性、1989年7月28日 - )は、アメリカ合衆国のプロボクサー。オハイオ州シンシナティ出身。第18代WBO世界スーパーフェザー級王者。第37代WBC世界ライト級王者。第87代WBA世界ウェルター級王者。世界3階級制覇王者。オスカー・デ・ラ・ホーヤのゴールデンボーイプロモーションズ所属。
![]() | |
基本情報 | |
---|---|
本名 | エイドリアン・ブローナー |
通称 | The Problem(問題児・厄介者) |
階級 | ウェルター級 |
身長 | 170cm |
リーチ | 180cm |
国籍 |
![]() |
誕生日 | 1989年7月28日(36歳) |
出身地 | オハイオ州シンシナティ |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 27 |
勝ち | 27 |
KO勝ち | 22 |
敗け | 0 |
全勝で5階級制覇を達成した天才ボクサー、フロイド・メイウェザー・ジュニアの「再来」と言われる[1]。
来歴
アマチュア時代には300戦以上戦った経験を持っている。
2008年5月31日、プロデビュー。初回KO勝ち。
2010年6月9日、カルロス・クラウディオ(プエルトリコ)とWBCインターコンチネンタルスーパーフェザー級ユース王座決定戦で対戦し、6回終了TKO勝ちを収め王座を獲得した。
2011年1月15日、ジョン・レヴィッシュ(アメリカ)とWBC全米ライト級王座決定戦を行い、初回終了TKO勝ちを収め王座を獲得した。
2011年3月5日、カリフォルニア州・アナハイムにあるホンダセンターにて、サウル・アルバレス対マシュー・ハットンの前座で元WBO世界スーパーバンタム級王者ダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)とWBOインターコンチネンタルスーパーフェザー級王座決定戦で対戦し、3-0(2者が96-94、99-91)の僅差判定で勝利を収め王座を獲得した。この試合はブローナーが初めての苦戦を演じ、試合はポンセ・デ・レオンの勝ちという声が多かった。
2011年6月18日、メキシコ・ハリスコ州トラホムルコ・デ・スニガのアレナVFGにてサウル・アルバレス対ライアン・ローズの前座でWBA世界同級1位ジェイソン・リーツォー(アメリカ)とWBC全米スーパーフェザー級王座決定戦を行い、初回TKO勝ちで王座を獲得した。
2011年11月26日、シンシナティにあるU.S.バンク・アリーナにて、ヴィセンテ・マーティン・ロドリゲス(アルゼンチン)とWBO世界スーパーフェザー級王座決定戦を行い、3回KO勝ちで王座を獲得した[2]。
2012年2月25日、セントルイスにあるスコットトレード・センターでWBO世界同級1位の指名挑戦者エロイ・ペレス(アメリカ)と初防衛戦を行い、4回ボディショット一撃でダウンを奪うとペレスは起き上がる事が出来ずレフェリーがカウント途中でストップし初防衛に成功した[3]。
2012年7月21日、シンシナティのU.S.バンク・アリーナにて、ビセンテ・エスコベド(アメリカ)と2回目の防衛戦を行うはずだったが、前日計量でブローナーがリミットオーバーとなり王座を剥奪され空位の王座決定戦に変更となり、エスコベドが勝った場合のみ新チャンピオンという変則試合となった。試合はブローナーが打ちまくってエスコベド陣営のタオル投入で試合が終了し5回2分42秒TKO勝ちとなった[4]。
2012年11月17日、ニュージャージー州アトランティックシティのボードウォーク・ホールにてWBC世界ライト級王者アントニオ・デマルコ(メキシコ)と対戦し、8回にあまりダウンをすることが無いデマルコからダウンを奪った。デマルコは起き上がるもデマルコ陣営はレフェリーに降参を申請し終了となる8回1分49秒TKO勝ちで2階級制覇を果たした[5]。
2013年2月16日、アトランティックシティにあるボードウォーク・ホールにて元WBA世界スーパーライト級王者ゲビン・リース(イギリス)と対戦し、4回にダウンを奪うと5回にボディショットでダウンを奪いリースをあわや10カウント寸前まで追い詰めた。最後は連打をまとめてリース陣営のタオル投入による5回2分59秒TKO勝ちで初防衛に成功した[6]。
2013年6月22日、ニューヨーク州・ブルックリン区のバークレイズ・センターにてWBA世界ウェルター級王者ポール・マリナッジ(アメリカ)と対戦し、2-1(115-113、113-115、117-111)の判定勝ちで飛び級での3階級制覇を果たした[7]。試合後はブローナーとマリナッジがインタビューで舌戦を繰り広げた。
2013年11月6日、ブローナーはWBC世界ライト級王座とWBA世界ウェルター級王座を保持しているが、WBCのルールでは同時に複数階級の王座を保持することを禁じている。このためWBC総会で12月14日の試合後までにどちらを手放すか決めるよう指令が出された[8]。
2013年12月14日、テキサス州・サンアントニオのアラモドームにて元WBA世界スーパーライト級王者マルコス・マイダナ(アルゼンチン)とWBA世界ウェルター級王座の初防衛戦を行う予定である。
戦績
- プロボクシング:27戦27勝 (22KO) 無敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2008年5月31日 | 勝利 | 1R 0:32 | KO | アランテ・デービス | アメリカ合衆国 | プロデビュー戦 |
2 | 2008年8月30日 | 勝利 | 1R 1:20 | TKO | デビッド・ウォーレン・ホフマン | アメリカ合衆国 | |
3 | 2008年9月27日 | 勝利 | 1R 2:11 | TKO | ラモン・フローレス | メキシコ | |
4 | 2008年11月22日 | 勝利 | 6R 0:33 | TKO | テランス・ジェット | アメリカ合衆国 | |
5 | 2008年12月6日 | 勝利 | 1R 1:14 | TKO | スコット・フォーニー | アメリカ合衆国 | |
6 | 2009年1月24日 | 勝利 | 6R | 判定3-0 | ホセ・アルフレド・ルーゴ | メキシコ | |
7 | 2009年3月14日 | 勝利 | 6R | 判定 | エリック・リッカー | アメリカ合衆国 | |
8 | 2009年4月4日 | 勝利 | 4R 0:23 | TKO | アンヘル・ロドリゲス | メキシコ | |
9 | 2009年5月8日 | 勝利 | 8R | 判定2-0 | フェルナンド・キンテロ | メキシコ | |
10 | 2009年6月27日 | 勝利 | 6R 2:58 | KO | ウィリアム・キケット | オーストラリア | |
11 | 2009年8月22日 | 勝利 | 1R 1:37 | TKO | エドガー・ポルティリョ | メキシコ | |
12 | 2009年9月5日 | 勝利 | 3R 3:00 | KO | ヘンリー・ホワイト・Jr | アメリカ合衆国 | |
13 | 2009年11月28日 | 勝利 | 1R 2:58 | TKO | トミー・アテンシオ | アメリカ合衆国 | |
14 | 2010年1月23日 | 勝利 | 4R 0:14 | TKO | ロベルト・アセベド | プエルトリコ | |
15 | 2010年5月14日 | 勝利 | 1R 3:00 | TKO | ラファエル・ロラ | ドミニカ共和国 | |
16 | 2010年6月19日 | 勝利 | 6R 3:00 | TKO | カルロス・クラウディオ | プエルトリコ | WBCインターコンチネンタルスーパーフェザー級ユース王座決定戦 |
17 | 2010年9月4日 | 勝利 | 2R 1:48 | TKO | ギュレルモ・サンチェス | アメリカ合衆国 | |
18 | 2010年11月6日 | 勝利 | 1R 1:34 | TKO | イリド・フリオ | コロンビア | |
19 | 2011年1月15日 | 勝利 | 1R 3:00 | TKO | ジョン・レヴィッシュ | アメリカ合衆国 | WBC全米ライト級王座決定戦 |
20 | 2011年3月5日 | 勝利 | 10R | 判定3-0 | ダニエル・ポンセ・デ・レオン | メキシコ | WBOインターコンチネンタルスーパーフェザー級王座決定戦 |
21 | 2011年6月18日 | 勝利 | 1R 2:58 | TKO | ジェイソン・リーツォー | アメリカ合衆国 | WBC全米スーパーフェザー級王座決定戦 |
22 | 2011年11月26日 | 勝利 | 3R 1:43 | KO | ビセンテ・マルチン・ロドリゲス | アルゼンチン | WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦 |
23 | 2012年2月25日 | 勝利 | 4R 2:24 | KO | エロイ・ペレス | アメリカ合衆国 | WBO防衛1 |
24 | 2012年7月21日 | 勝利 | 5R 2:45 | TKO | ビセンテ・エスコビド | メキシコ | WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦/王座剥奪 |
25 | 2012年11月17日 | 勝利 | 8R 1:49 | TKO | アントニオ・デマルコ | メキシコ | WBC世界ライト級タイトルマッチ |
26 | 2013年2月16日 | 勝利 | 5R 2:59 | TKO | ゲビン・リース | イギリス | WBC防衛1 |
27 | 2013年6月22日 | 勝利 | 12R | 判定2-1 | ポール・マリナッジ | アメリカ合衆国 | WBA世界ウェルター級タイトルマッチ |
28 | 2013年12月14日 | - | - | - | マルコス・マイダナ | アルゼンチン | 試合前 |
テンプレート |
獲得タイトル
逮捕歴
2010年3月9日、友人と共謀し女性の顔を殴り、女性の財布から現金を抜き取ったとして逮捕される[9]。
2013年3月19日、マイアミのホテルで深夜3時30分頃に男と喧嘩になり、ブローナーが喧嘩を止めに来た警備員の腕を噛んだとして逮捕、拘留。その後1500ドルの罰金を支払い解放される[10]。
関連項目
脚注
- ^ 内山、粟生のライバル王者...ブローナー nikkansports.com 2012年2月1日
- ^ ブロナー、鮮烈KO勝利 WBO・J・ライト級決定戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年11月27日
- ^ ブロナー防衛、マイダーナは敗れる ボクシングニュース「Box-on!」 2012年2月26日
- ^ 計量失格ブロナー、TKO勝ち ボクシングニュース「Box-on!」 2012年7月23日
- ^ ブロナー、デマルコ倒し2階級制覇 ボクシングニュース「Box-on!」 2012年11月19日
- ^ ブロナー 2度倒しTKO防衛 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年2月18日
- ^ ブローナーが2-1判定でマリナージ下す ボクシングニュース「Box-on!」 2013年6月23日
- ^ “WBC announces mandatory fights”. ESPN.com (2013年11月6日). 2013年11月5日閲覧。
- ^ “Adrien Broner Facing a Robbery Charge in Ohio”. BoxingScene.com (2010年3月29日). 2013年3月25日閲覧。
- ^ “Adrien Broner, Boxer, Arrested For Biting Man In Miami Beach”. HuffingtonPost.com (2013年3月19日). 2013年3月25日閲覧。
外部リンク
- ゴールデンボーイ・プロモーションズ公式サイト
- エイドリアン・ブローナー (pages/Adrien-The-Problem-Broner/179426978811857) - Facebook
- エイドリアン・ブローナー (@AdrienBroner) - X
- エイドリアン・ブローナーの戦績 - BoxRec
空位 前タイトル保持者 リッキー・バーンズ |
第18代WBO世界スーパーフェザー級王者 2011年11月26日 - 2012年7月21日(剥奪) |
空位 次タイトル獲得者 ローマン・マルチネス |
前王者 アントニオ・デマルコ |
第37代WBC世界ライト級王者 2012年11月17日 - 現在 |
次王者 N/A |
前王者 ポール・マリナッジ |
第87代WBA世界ウェルター級王者 2013年6月22日 - 現在 |
次王者 N/A |