時津町
長崎県西彼杵郡の町
時津町(とぎつちょう)は、長崎県南部に位置し、西彼杵郡に属する町である。町のキャッチコピーは、「生活都市 とぎつ 〜誰もが住みたくなる町へ〜」である。
| とぎつちょう 時津町 | |
|---|---|
| 国 |
|
| 地方 | 九州地方 |
| 都道府県 | 長崎県 |
| 郡 | 西彼杵郡 |
| 市町村コード | 42308-4 |
| 法人番号 | 5000020423084 |
| 面積 |
20.94km2 |
| 総人口 |
28,620人 [編集] (推計人口、2025年9月1日) |
| 人口密度 | 1,367人/km2 |
| 隣接自治体 | 長崎市、西彼杵郡長与町 |
| 町の木 | クスノキ |
| 町の花 | コスモス |
| 時津町役場 | |
| 町長 | 山上広信 |
| 所在地 |
〒851-2198 長崎県西彼杵郡時津町浦郷274番地1 北緯32度49分43.9秒 東経129度50分54.8秒 / 北緯32.828861度 東経129.848556度 |
| 外部リンク | 時津町公式サイト |
| ウィキプロジェクト | |

地理
大村湾の南西岸、西彼杵半島の南東部に位置する。北は大村湾に面し、南部から西部にかけては長崎市、東部は西彼杵郡長与町に接する。
町の西部は長崎市との境界をなす堂風岳 (239m)、鳴鼓岳(なづみだけ、392m)、烏帽子岳 (413m) などが連なる山地だが、東部の元村郷 - 浦郷 - 浜田郷にかけて平野部があり、ここに住宅地・商業用地が広がる。さらに時津港周辺は広く埋立が行われ、おもに工業地に利用されている。長崎市から通勤する人も多い。ただし町内の河川はいずれも規模に乏しく、しばしば水不足に陥る。このため長崎市域の西海川からも取水を行っており、長与川が通る長与町に支援を受けることもある。
隣接市町村
- 長崎市
- 西彼杵郡長与町
長与町との関係は深く、中総体は合同で行われる。長与町民は多くの商業施設がある時津町に買い物に行き、時津町民は長与駅の利用や水不足時の支援を受ける。
歴史
- 江戸時代は大村藩領で、時津港は彼杵港(現: 東彼杵町)との間に船便があり、長崎街道の近道として交通の要衝だった。この「時津街道」は大名や幕府の役人にも利用され、そのため時津は港町・宿場町として発展した。現在もその名残として「お茶屋」と呼ばれる大名や幕府の役人が宿泊するための屋敷が残る。
近現代
昭和
- 1951年(昭和26年)12月1日 - 時津村が町制施行で時津町となる。
- 1959年(昭和34年)1月15日 - 村松村子々川郷を編入。
- 1969年(昭和44年) - 新都市計画法により長崎都市計画区域に指定される。
- 1973年(昭和48年)4月1日 - 横尾地区が長崎市に編入される。
平成
人口
- 1969年(昭和44年)に長崎都市計画区域に指定された頃から人口増・都市化が進み始めた。長崎市のベッドタウンとしての機能もあったが、工場の誘致などにより第三次産業が発達し「中小企業の町」としての性格が強くなった。
- 1990年(平成2年)には川平有料道路が開通、さらに国道206号拡幅事業、国道207号の整備が進み、近隣地域への交通の便も向上した。
- 長崎県全体は人口流出が著しい中にあるが、時津町は長与町や大村市とともに人口が増加している数少ない地方自治体である。浜田郷には三菱電機工場、西時津郷には七工区工業地域など工業面でも発達している。
時津町(に相当する地域)の人口の推移
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| 総務省統計局 国勢調査より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
地区
- 浦郷(うら)
- 時津町役場、時津警察署、時津港、長崎バス時津営業所、時津図書館などが立地する。時津町の行政の中心であり、交通の拠点でもある。埋立地が地区の大部分を占め、平坦である。
- 久留里郷(くるり)
- 南部の丘陵地には時津町の水源の一つ・久留里ダムがある。海岸沿いに住宅地・商工業用地がある。
- 左底郷(さそこ)
- 全国でも進学校として有名な私立青雲中学校・高等学校、心身の発達に遅れのあると思われる子どもたちのための通園施設であるひまわりの園がある。時津港側には商業施設も多く、2010年2月25日にミスターマックスを中心とする約25店舗のテナントが入る複合商業施設がオープンした。
- 子々川郷(ししがわ)
- 長崎市琴海地区と接する。1959年に新たに時津町に編入された地域で、それまでは村松村だった(同村は同時に長浦村と合併し、琴海村になった)。丘陵地が多い。時津町最大のダムである中山ダムがあり本町の原水としての役割がある。子々川浄水場では中山ダム、久留里ダム、西海川の水を浄化し町内の各家庭に送っている。
- 西時津郷(にしとぎつ)
- 西時津ニュータウン、金堀団地、7工区など住宅地と工業地帯があるが、北部は丘陵地と大村湾に突き出た半島部である。半島部の崎野ノ鼻は「崎野自然公園」として整備されている。
- 野田郷(のだ)
- 浦郷、元村郷、浜田郷と並ぶ時津町の中心地区である。とぎつカナリーホール、ユニクロやABCマートなどを擁する複合商業施設、ゲームセンター、飲食店、ヤマダ電機などが立ち並ぶ。住宅街は少なく、時津町の商業の中心地区となっている。
- 浜田郷(はまだ)
- 行政上は浜田郷、小島田郷の2地区に分かれる。住宅地と商工業用地を併せ持ち、西彼杵郵便局、時津コスモス会館、大型スーパーイオン、ビデオレンタル店(遊ING)、三菱電機工場などがある。人口密度は比較的高い。
- 日並郷(ひなみ)
- 子々川郷と久留里郷に挟まれた区域。近接地域と同じく山がちである。海岸の埋立地(8工区)に時津北小学校、とぎつ海と緑の運動公園などがある。ハイパーセンターオサダも日並郷にある。
- 元村郷(もとむら)
- 野田郷と同じく、国道206号沿いに多くの商業施設が立ち並ぶ。川平有料道路井手園出入口があり、時津町から長崎市新大工町に約15分で行ける。時津町保健センター(時津公民館)、長崎北病院、はるやま、洋服の青山、コジマ、ケンタッキーフライドチキンなどがある。長崎市に隣接し、市町境に長崎外国語大学がある。
行政
町長
- 平瀬研(1999年(平成11年)11月15日〜2011年(平成23年)11月14日、3期12年)
- 吉田義德(2011年(平成23年)11月15日〜)
- 2011年(平成23年)10月の町長選で、前副町長の吉田義德が無投票で当選。
町議会
- 定数: 16
庁舎(時津町役場)
- 本庁(第一庁舎)
- 5階 - 議会事務局、議場
- 4階 - 情報管理課、企画財政課、総務課、選挙管理委員会
- 3階 - 税務課、学校教育課、社会教育課、教育委員会
- 2階 - 高齢者支援課、福祉課、国保・健康増進課、住民環境課(パスポート窓口)、会計課
- 1階 - 駐車場
- 第二庁舎
- 4階 - 会議室
- 3階 - 都市整備課、区画整理課、産業振興課、農業委員会
- 2階 - 水道局、下水道課
- 1階 - 駐車場
県議会
- 長崎県議会
- 西彼杵郡(時津町・長与町)選挙区、定数: 2
衆議院選挙区
警察
消防
- 長崎市消防局
- 北消防署 (長崎市)
- 浜田出張所
- 北消防署 (長崎市)
産業
金融
教育
高等学校
- 私立
中学校
- 町立
- 時津中学校
- 鳴北中学校(めいほく)
- 私立
小学校
- 町立
- 時津小学校
- 時津北小学校
- 時津東小学校
- 町内最大の生徒数(全校生徒774人)。
- 鳴鼓小学校(なづみ)
幼稚園
- 私立
- 時津幼稚園
- 鳴鼓幼稚園
- ひらき幼稚園
保育所
- 町立
- 時津保育所
- 私立
- 時津北保育園
- 時津ゆり保育園
- 時津東保育園
- 時津中央保育園
- 時津こばと保育園
- 時津野田保育園
- 自由の森保育園
特別支援学校
- 長崎県立盲学校
- 盲学校内には長崎県立鶴南特別支援学校小学部時津分教室が開設されている。
交通
空路
町内に空港はない。最寄り空港は長崎空港(大村市)。高速船で約25分。
鉄道
町内に鉄道駅はない。最寄り駅は長崎本線道ノ尾駅(長崎市葉山)・長与駅(長与町)。町自体に鉄道が通っておらず、バスの便が多いこともあって鉄道の利用者は多くない。
道路
- 有料道路
- 一般国道
バス路線
航路
出身有名人
- 森源太(シンガーソングライター)
- 寺田夏生(陸上競技選手)
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
脚注
- ^ 琴海町は長崎市に編入されている。
- ^ 琴の海市を参考。
- ^ 長崎県パスポートインフォメーション - 長崎県ウェブサイト
- ^ パスポート(旅券)の申請は役場へ~平成23年7月から開始~ - 時津町ウェブサイト