ビコム

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ビコム株式会社(VICOM INC.)とは福岡県久留米市梅満町15-8に本社を置くBlu-rayDVDビデオソフトの制作・販売活動を行う会社である。とりわけ鉄道関連のブルーレイ・DVDソフトにおいては、シェア全国一を誇る。

ビコム株式会社
VICOM Inc.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 ビコム
本社所在地 830-0048
福岡県久留米市梅満町15-8
設立 1983年8月2日(創業1980年9月)
業種 情報・通信業
法人番号 7290001049456 ウィキデータを編集
事業内容 映像ソフトの企画制作・出版
代表者 代表取締役 山下豊
資本金 1000万円
従業員数  22人
外部リンク http://www.vicom.co.jp/
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企業概要

鉄道関連のブルーレイ・DVDソフトを毎月複数タイトル発売しており、東京商工リサーチ2007年1月及び2010年1月発表のデータによるとそうした鉄道関連の映像ソフトのシェアは日本一である。当然、日本中の鉄道路線や列車の映像を多数保有し、この分野でも日本一と思われる。

鉄道関連の他にも本格的ヒーリングソフトリラクシーズの制作や自治体・学校・企業等からの依頼による映像制作も行っており、九州で唯一の映像ソフト出版社でもある。

こうした映像の撮影・編集設備はすべてHD仕様で、その設備はプロダクションとしては九州でもトップクラスである。現在の作品は過去のライブラリーを除きすべてHDで制作されている。また幅広い販売網を持っている事も大きな特徴で制作したブルーレイやDVDは全国のDVD店、書店、家電量販店、模型店、百貨店などで販売している。ビデオの制作と販売を同じ会社で行うのは珍しく、九州ではここだけである。設備面での特徴は、Blu-rayやDVDのオーサリングシステムを自前で持っている点がある。制作会社がこれらを自前で持っている例は日本国内でも珍しく、九州で唯一の存在である。また、映画やCMに使用されるPanasonicのハイエンドHDカメラVARICAMの3700Gを2台と27Hの合計3台保有している。特に新型3700GはフルHDで超高画質のため、リラクシーズや鉄道展望作品の収録に使われている。またPanasonicの3D専用カメラも保有している。音の分野では5.1chサラウンドに対応し、ロスレスDTS-HDマスターオーディオドルビーサラウンドに対応するスタジオを有している。

なお社名の「ビコム」は「Visual Communication」の略(英字表記「VICOM」)。

トピックス

フルHDリラクシーズ『Healing Islands OKINAWA 〜竹富島・西表島〜』ブルーレイ版が、第2回DEGジャパンアワード/ブルーレイ大賞ベスト高画質賞ビデオ部門を受賞した。審査ポイントとして「ここまで透明感の高い映像はみたことがないほどだ」と評価されるなど、フルHDの特色を生かした作風が高く評価された(2010年2月18日)。 

またこれより先、オーディオ・ビジュアルの専門雑誌『HiVi』2010年1月号(ステレオサウンド社発行)ではBD QUALITY CHECKで『Healing Islands OKINAWA 〜竹富島・西表島〜』ブルーレイ版が画質、音質共に高得点を獲得、「今月の必見・必聴ディスク」の第1位として評価されている。

2009年3月7日に発売した0系新幹線引退記念の『0の記憶』(静岡朝日テレビが制作協力)ブルーレイ版がギネス世界記録TMに認定された。この作品はブルーレイで2枚組という収録時間の長い作品だがこれに収録されている新大阪から博多南までの展望映像は5時間37分33秒でしかも1枚のディスクにノーカットで収録されており、ノーカット映像の世界最長記録の映像としてギネスに認定された(2009年7月2日発表)。

鉄道ビデオマガジンの『レイルリポート』は、1988年から続く長寿マガジン。2006年には100号を迎え、2010年4月現在120号である。

キッズ向けのDVDソフトは『たのしいでんしゃ』『はしれで・んしゃ』などのシリーズが1991年以来数多く発行され、特にキャラクターの「けん太君と鉄道博士」は子どもたちに人気がある。現在はキャラクターはアニメだが、最初の数作は人形だった。最近では、人気アニメ声優野中藍が「さっちゃん」役で登場する作品もある。

さらに各作品には地元福岡で活躍するタレントやフリーアナウンサーもナレーターとして多数出演している(ナレーション録音では「中央録音システム」と提携)。

なお各作品を制作・発売するにあたっては(著作権法商標法などに基づく)取材許可及び商標使用許諾を各鉄道事業者より得ており、各作品のジャケットには「当該鉄道事業者より商品化許諾済(又は承認済)」の文言が添えられている。

沿革

  • 1980年昭和55年):ビデオ制作会社として久留米市大石町で創業
  • 1983年(昭和58年):法人化(資本金300万円)、社名をビコム株式会社とする
  • 1985年(昭和60年):初の鉄道ビデオソフト『九州の鉄道』を発売
  • 1988年(昭和63年):日本初の鉄道ビデオマガジン『レイルリポート』が創刊
  • 1991年平成3年):業務拡張の為現在地に移転。キッズビデオの初代『たのしいでんしゃ』と鉄道ビデオマガジン「日本列島列車大行進」が発刊(「日本列島列車大行進」は年に一度、毎年12月上旬発売)。
  • 1992年(平成4年):資本金を1000万円に増額。
  • 2000年(平成12年):DVD規格フル対応のDVDオーサリングシステムを導入(九州初)、初のDVD作品は『列車ファイル新幹線』
  • 2001年(平成13年):新社屋完成
  • 2002年(平成14年):海外から映像輸入のために高品質のテレビ方式変換システムを導入
  • 2004年(平成16年):この年からHD(ハイビジョン)システムを順次導入。主要作品はハイビジョン撮影となる
  • 2006年(平成18年):映画制作用の「VARICAM(パナソニック製)」を導入。ヒーリングソフト・リラクシーズがスタート
  • 2008年(平成20年)
    • 首都圏以外で初導入といわれる業務用ブルーレイオーサリングシステムを導入
    • 7月21日 本格鉄道ブルーレイソフトを販売開始(日本初)、最初の作品は『0系こだま』
    • 12月 フルHDの新型カメラ「VARICAM」を導入
  • 2009年(平成21年)
  • 2010年(平成22年)
    • 1月 鉄道映像の国内シェアがナンバーワンと東京商工リサーチが発表した
    • 2月18日 第2回DEGジャパンアワード/ブルーレイ大賞ベスト高画質賞ビデオ部門を受賞
    • 3月
      • フルHDカメラ「VARICAM-3700G」2台目を導入
      • 発売中のBlu-ray作品のタイトル数が25作となる
    • 4月14日 福岡放送の報道番組『めんたいワイド』で福岡の元気企業として紹介される
    • 8月26日 創業30周年記念として、引退直前のキハ58キハ65の2両を貸し切った「ビコム展望撮影バックステージツアー号」を 久大本線久留米−大分間で走らせた
  • 2011年(平成23年)

主な製品

鉄道関連

Blu-ray

など

DVD
  • 鉄道ビデオマガジン『レイルリポート』(隔月刊)
  • 『日本列島 列車大行進』シリーズ
  • ワイド展望シリーズ
  • 鉄道プロファイルシリーズ
  • 鉄道アーカイブシリーズ
  • 海外鉄道シリーズ
  • 想い出の中の列車たちシリーズ
  • 埋もれた轍シリーズ
  • キッズビデオ『たのしいでんしゃ』

ヒーリング&リラクゼーション

  • フルHDリラクシーズ(Blu-ray版)
  • リラクシーズBD(Blu-ray版)
  • リラクシーズ(DVD版)

関連項目

外部リンク