無名塾
概要
学費が無料であること、実力派の俳優である仲代達矢の指導が直接受けられること、そして多くの実力ある俳優を輩出している。そのため入塾審査の倍率は非常に高く、「劇団の東大」と称されるほどの狭き門である。
養成コースは3年間。1年目は人格的修練と共に、プロ俳優としての適性を見極めるトレーニングを行う。そのしつけ、稽古は非常に厳しく、遠藤憲一が10日間で退塾、入塾2年目に大役に抜擢され、舞台「どん底」で主役級のナターシャ役を務めた。真木は[2]のちに真木が映画賞を受賞した際、仲代氏が記者に「おめでとうと伝えてくれないか」と伝言した事を受け、真木は、報知映画賞受賞式にて、仲代氏に感謝の意を述べている。
塾自体は全寮制ではなく、塾生は自宅あるいは下宿先から稽古場へ通っている。
塾生のアルバイトは原則的に禁止されているが、どうしても問題がある場合は、入塾後に個別に相談に応じる。
養成コースの途中でも強制的に退塾させられることがある。
仲代の自宅が主たる稽古場であるが、石川県七尾市中島に市営の提携劇場「能登演劇堂」があり、この劇場を起点として年に1度全国公演を行っている。公演中、出演者にはギャラが支払われる。本公演とは別に無名塾稽古場で行う塾生公演は「秘演」と呼ばれる。
養成期間中は無名塾の所属であるが、外部出演に限っては株式会社仕事(独立前の俳優座映画放送)がマネージメントを担当する。出身者は卒業以降もこの事務所に籍を置き続ける者が多い。
文芸演出部
1993年から「文芸演出部」が存在した。役者と同じように非常に厳しいオーディションによって極少数の者が入塾し、宮崎恭子から師事を受けた。しかし、1996年、宮崎の膵臓がんによる死亡のため、師を失った文芸演出部は1997年に終わる。出身者としては、月足都望などがいる。
所属俳優・出身俳優
脚注
- ^ 無名塾案内
- ^ 合宿中、日課のランニングの順番に関して対立。 真木よう子、16年目の開花!仲代さんに感謝…報知映画賞表彰式 - スポーツ報知、2013年12月19日
外部リンク
- 無名塾 - 公式サイト