無名塾

日本の俳優養成所

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無名塾(むめいじゅく)は日本俳優養成所。主宰は俳優の仲代達矢。創立者は仲代の妻であった宮崎恭子である。

概要

 
無名塾 仲代劇堂[1]

学費が無料であること、実力派の俳優である仲代達矢の指導が直接受けられること、そして多くの実力ある俳優を輩出している。そのため入塾審査の倍率は非常に高く、「劇団の東大」と称されるほどの狭き門である。

養成コースは3年間。1年目は人格的修練と共に、プロ俳優としての適性を見極めるトレーニングを行う。

塾自体は全寮制ではなく、塾生は自宅あるいは下宿先から稽古場へ通っている。

塾生のアルバイトは原則的に禁止されているが、どうしても問題がある場合は、入塾後に個別に相談に応じる。

養成コースの途中でも強制的に退塾させられることがある。

仲代の自宅が主たる稽古場であるが、石川県七尾市中島に市営の提携劇場「能登演劇堂」があり、この劇場を起点として年に1度全国公演を行っている。公演中、出演者にはギャラが支払われる。本公演とは別に無名塾稽古場で行う塾生公演は「秘演」と呼ばれる。

養成期間中は無名塾の所属であるが、外部出演に限っては株式会社仕事(独立前の俳優座映画放送)がマネージメントを担当する。出身者は卒業以降もこの事務所に籍を置き続ける者が多い。

文芸演出部

1993年から「文芸演出部」が存在した。役者と同じように非常に厳しいオーディションによって極少数の者が入塾し、宮崎恭子から師事を受けた。しかし、1996年、宮崎の膵臓がんによる死亡のため、師を失った文芸演出部は1997年に終わる。出身者としては、月足都望などがいる。

所属俳優・出身俳優


脚注

外部リンク