甘城ブリリアントパーク
『甘城ブリリアントパーク』(あまぎブリリアントパーク)は、賀東招二による日本のライトノベル。イラストはなかじまゆかが担当している。富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より刊行されている。略称は「甘ブリ」[1]。スピンオフ作品として、『甘城ブリリアントパーク メープルサモナー』も刊行されている。
甘城ブリリアントパーク | |||||||||||||||||||||||||||||||
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ジャンル | コメディー、ファンタジー | ||||||||||||||||||||||||||||||
小説:甘城ブリリアントパーク | |||||||||||||||||||||||||||||||
著者 | 賀東招二 | ||||||||||||||||||||||||||||||
イラスト | なかじまゆか | ||||||||||||||||||||||||||||||
出版社 | KADOKAWA 富士見書房 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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レーベル | 富士見ファンタジア文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||||
刊行期間 | 2013年2月20日 - | ||||||||||||||||||||||||||||||
巻数 | 既刊5巻 | ||||||||||||||||||||||||||||||
小説:甘城ブリリアントパーク メープルサモナー | |||||||||||||||||||||||||||||||
著者 | 八奈川景晶 | ||||||||||||||||||||||||||||||
イラスト | なかじまゆか | ||||||||||||||||||||||||||||||
出版社 | KADOKAWA 富士見書房 | ||||||||||||||||||||||||||||||
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||||
刊行期間 | 2014年10月20日 - | ||||||||||||||||||||||||||||||
巻数 | 既刊1巻 | ||||||||||||||||||||||||||||||
その他 | 賀東招二(原案・監修) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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アニメ | |||||||||||||||||||||||||||||||
原作 | 賀東招二 | ||||||||||||||||||||||||||||||
監督 | 武本康弘 | ||||||||||||||||||||||||||||||
シリーズ構成 | 志茂文彦 | ||||||||||||||||||||||||||||||
キャラクターデザイン | 門脇未来 | ||||||||||||||||||||||||||||||
音楽 | 光宗信吉 | ||||||||||||||||||||||||||||||
アニメーション制作 | 京都アニメーション | ||||||||||||||||||||||||||||||
製作 | 甘ブリ再生委員会、TBS | ||||||||||||||||||||||||||||||
放送局 | #放送局参照 | ||||||||||||||||||||||||||||||
放送期間 | 2014年10月 - | ||||||||||||||||||||||||||||||
テンプレート - ノート | |||||||||||||||||||||||||||||||
プロジェクト | ライトノベル・アニメ | ||||||||||||||||||||||||||||||
ポータル | 文学・アニメ |
概要
著者の賀東の前作『フルメタル・パニック!』完結からおよそ3年ぶりとなる新シリーズである。2011年刊行と発表されていたが[2]、度重なる刊行延期の末、2013年2月に小説第1巻刊行となった。当初ジャンルは「ラブコメディ」とされていたが、後に賀東によって撤回されている[3]。
賀東は本作についてのインタビューにおいて「遊園地で着ぐるみを見て、あれで実は子供が大嫌いだったら面白いのではと考えたのが出発点」との趣旨で、本作執筆の狙いについて述べている[1]。一癖あるメンバーが一念発起して何かに取り組む姿、エンターテイナーの苦悩、斜陽産業の悲哀といったものを描いて行きたかったとも語っている[1]。また、賀東は「次回作としてはミリタリー色の強いアクション系の話をやるのが順当だとは思ったが、そのタイプの話はまた手がける機会があるだろうから、今回は違うタイプの話で頑張ることにした」との趣旨で本作執筆の背景について述べている[4]。また「この手のコメディーをやるのは初めてだから試行錯誤」とも語っており、執筆に苦労していることが窺わせられる[5]。斜陽のテーマパークを作品の主な舞台としたことについては「(ライトノベルにおいて)定番のコミュニティである『学校』以外での舞台設定で話を作れないか。学校が読者の想定する最大公約数的なコミュニティであることは疑いないが、そこから外れてしまったとしても他にも居場所はある。そういう話にチャレンジしてみたかった」との趣旨で述べている[6]。外部からの評価としては、本作につき「主人公を始め端役にいたるまで皆絶妙に問題を抱えたメンバーによる破壊力」を評価した見解もある[7]。
本作のストーリーは、東京西部の架空の都市甘城市に立地する、強制閉園寸前の危機にあるテーマパーク「甘城ブリリアントパーク」を主な舞台として、主人公の俺様系高校生可児江西也とパークのキャストたちとのドタバタな日常を描いている。
本作についてのメディアミックス展開としては、2014年2月より漫画連載が開始、および他1作のスピンオフ作品が雑誌連載されている[8]。また、2014年10月よりスピンオフ小説『甘城ブリリアントパーク メープルサモナー』が刊行されている。さらにテレビアニメも2014年10月から放送されている[9]。日本国外においては、台湾において翻訳版が刊行されている[10]。
あらすじ
小説『甘城ブリリアントパーク』
- 第1巻
- 元俳優の俺様系高校生可児江西也は、季節はずれの謎の美少女転校生千斗いすずからマスケット銃を突きつけられながらデートの誘いを受ける。否応なく西也は承諾させられるのであった。
- 日曜日、いすずに連れられやってきた甘城ブリリアントパーク。通称甘ブリは、巷に流れるダメ遊園地としての悪評どおりの残念ぶりであった。パーク内にゲストに夢を与えようとする姿勢が微塵も感じられないことに憤った西也は帰ろうとする。しかし、いすずに引き合わされた甘ブリの支配人ラティファより、パークの支配人代行就任を依頼される。甘ブリは今事業年度残りの2週間で10万人のゲスト入場者がなければ、契約により閉園を余儀なくされる危機であったのだ。本来引き受ける義理などない西也ではあったが、かといって見捨ることもできず、事業年度末までの期間限定ということで支配人代行就任を承諾する。翌日から西也による甘ブリ建て直しプランが遂行され、パークは徐々に活気を取り戻してきた。しかし西也は初日の時点で、様々な策を講じても目標には万単位で入場者が足りないであろうことに気が付いていた。パークの運命を打開する起死回生の策は、果たして西也の手にあるのか。
- 第2巻
- 西也の反則技な秘策により、何とか前年度のゲスト入場目標はクリアした甘ブリであったが、新年度の4月になっても危機的な状況は続いていた。危機を回避した気の緩みがキャストの間に広がっていることもあるが、そもそも人材も資金も絶対的に不足していた。
- 西也はまずは人材の充実を図るべく、資金難にも係わらずアルバイトの募集をかける。しかし、パークの現状を反映しているのか、面接に現れた応募者はそれぞれ光るところはあるものの皆微妙な者ばかりで、何だか挙動不審ないすずも含めてまた一騒動が起こるのであった。
- 資金の方も、早急な手当てを行わないとキャストの給料すら遅配となりかねない危機的状況であった。仕方がないこととはいえ、前年度の激安キャンペーン等の反動が現れてきたのである。西也の奔走と裏技駆使により、パーク南側の第二パーク予定地を売却する話がまとまろうとする。しかし、第二パーク予定地にはかつてパークのキャストが行方不明となったほら穴があるという。売却実現の障害とならないかどうか、西也はいすずとモッフル達リアルキャスト数名によりほら穴調査に赴く。ほら穴にはいったい何があるのか。そして、資金不足の危機を回避することはできるのか。
- 第3巻
- 第二パーク予定地売却の話もまとまり、当面の資金不足は回避することができた甘ブリであったが、代償として年間入場者数目標300万人が事業継続条件となってしまう。それは日本でも有数のテーマパークしか到達していない水準であり、西也といすずは他のキャストにとてもそのことを伝えられなかった。ともあれ、事態を打開する第一歩として、目前に迫ったゴールデンウィークでリニューアルした「新生甘ブリ」を披露すべく、キャスト達は従来のショーのスケールを大幅に上回る大型ライブショーの準備に励む。
- そんな中、新たに甘ブリキャストに加わった中城椎菜は悩んでいた。人見知りな椎菜は、これまでの生活から脱却すべくアルバイトに応募し、紆余曲折はあったものの甘ブリの一員となった。しかし、意に反し思うようにはいかない日々が前と変わらず続いたこともあり、椎菜はアルバイトを辞めようと考えていた。
- ゴールデンウィーク初日、新作大型ライブショーのお披露目の日。開演予定時刻となったが、機器のトラブルが発生しショーを開始できない。このままでは演ぜずして失敗となってしまう危機の中、モッフルの提案により、場つなぎとして椎菜が歌を歌うこととなる。はたして椎菜の歌声はキャストに何かを届けるのか、そしてショーは成功するのか。
- 一方で、西也の高校生活は新学年早々既にピンチであった。成績面は何とかなってはいたが、出席日数だけは登校しなければ何ともならない。西也自身は学校を辞めても良いと考えていたが、人の不幸により得られた幸せでは意味がないとラティファにたしなめられる。打開策として、見た目は西也と見分けがつかなくなる特殊アイテムを用いて幹部キャストたちが身代わりで登校することとなるが、それぞれが下手を打ったために甘城高校での西也の人間関係がどんどん拗れていく。既に破裂寸前にまで膨れ上がった人間関係のもつれは、はたして解くことができるのか。
- そんな中、いすずはミュースが見つけてきたメープルランドのソフトハウス制作カメラアプリのお試しにつきあわされる。魔法のアプリにより映し出される、甘ブリの妖精態リアルキャスト達の人間態の姿とは。
- 第4巻
- パークリニューアルとキャスト達の頑張りもあって甘ブリの状況は改善され、集客も伸びて目立つ問題点はほぼ解消されてきていた。しかし入場者数目標達成への道がまだ見えない状況に変わりなく、目標引き上げを言い出せないままの西也といすずの苦悩は続いていた。
- そんな中、伴藤美衣乃の周りでは今日も血を見る事故が発生し、美衣乃のみならずティラミーが犠牲となっていた。改めて美衣乃の調査を行ったところ、彼女は重度の呪いを受けており、その影響で周囲の人間が悪影響を受け、流血沙汰に繋がっていたことが判明した。これまでのアルバイト先のように美衣乃を辞めさせることを良しとしない西也は、呪いを解くべく魔法の国から専門医を呼び寄せる。果たして美衣乃の呪いを解くことはできるのか。
- 一方で、経費削減のためパーク紹介PVの自主制作を命ぜられた広報部長のトリケン。何とか出来上がったPVは、基本に忠実ではあるがインパクトに欠けるパッとしない出来栄えであった。西也はいすずに改良サポートを命じ、トリケンはいすずと相談しつつキャスト達の意見をPVに反映していく。結果出来上がった修正版PVは、もはや収拾のつかない内容になっていた。はたしてPVは無事オンエアできるのか。
- そんなある日、勤勉な西也にしては珍しくいすずに対しスケジュールの繰り延べを申し出てくる。体を空けた西也が向かったのは新宿の高層ビル街。尾行したいすずと椎菜は、そこで西也と15歳程度の少女が待ち合わせるのを目撃する。はたして少女の正体は。
- 第5巻
- 甘ブリテーマソングCDの売れ行きが予想以上に好調で、西也は再び椎菜をボーカルに据えた新作CD作成を企画する。紆余曲折の結果、安達映子・美衣乃・椎菜のアルバイト3人でユニット「タスクフォースABC」を結成してのCDリリースを目指すことに。プロデューサー兼ミュージシャンとしてCD制作に携わることとなったマカロンであったが、3人娘を連れて飲みにいったある日、映子の婚約者とトラブルを起こしてしまう。実は甘城市の有力者であった映子の父より甘ブリに対して圧力がかけられて来たが、一芝居打つことで事態の沈静化を図ろうとする甘ブリの面々であった。映子の父の甘ブリ来場当日、その日はマカロンの娘が数年ぶりにマカロンに会いに甘ブリにやってくる日でもあった。人間態と妖精態とを無理やり行き来しながら両者に応対するマカロン。はたして事態は無事収束するのか。そして、マカロンのために取り寄せられた変身器具「鋼鉄のミッチ」は、いすずやアクワーリオの面々など他のリアルキャスト達にも大きな波紋を生むのであった。
- ゲスト来場者数が順調に伸びてきている甘ブリであったが、同時に各アトラクションの待ち時間も大幅に伸びてしまっていた。このままでは夏休みには120分待ちにもなりかねない「モッフルのお菓子ハウス」の状況改善を西也は求める。しかしそれは、現在のコアユーザーにも十分満足してもらえるアトラクション構成を捨てるということでもあった。エンターテイナーとしてのこだわりとの間でモッフルは苦悩する。
- 同様に、もはやラティファお手製のコロッケを大幅に増えた来場者に遍くお届けするのが難しい状況ともなってきていた。自分ももっと甘ブリのために役に立ちたいというラティファの思いを汲み、新企画のパレードにラティファを登場させようとの話が出る。ラティファの身の安全を第一に考えるモッフルといすずがプロデュースした試作版パレードはどのような形に。
『メープルサモナー』
- 第1巻
- 100年もの間、メープルランドを一方的に敵視し逆恨みし続けるネコの妖精たちの国、ホイップ社会主義共和国連邦 - 通称「ポ連」。メープルランドが地上界に作った「甘城ブリリアントパーク」の偵察と監視、場合によっては実力行使を目的とし、ポ連は甘ブリ内の拠点としてのファンシーショップ「ホイップアンティーク」を開店する。その要員は、親の七光りで大佐になったものの全く人望がないショップオーナーニャーソン、見習い軍人で魔法のハリセン「ドウジギリ」の持ち主の店長紅衣はるの、そしてニャーソンに拉致されて事態に巻き込まれ、抜けるに抜けられなくなった不幸なアルバイト高校生宗方東司であった。今日もいつもの調子で核爆弾だ洗脳だトラップだとニャーソンが暴走し、はるのから魔法の武器としての成長を託されたドウジギリで東司がつっ込む。はるののことを聞きつけた東司大好きな幼なじみ新見杏子も事態に力いっぱい介入し、モッフル・マカロン・ティラミーらもさらに火に油を注ぐ。はたして甘ブリ内エトセトランド「ホイップアンティーク」は今日も無事に一日を終えられるのか。そして甘ブリの平穏は保たれるのか。
登場人物
主要人物
- 可児江西也(かにえ せいや)
- 声 - 内山昂輝
- 本作の主人公で、頭脳明晰、運動神経抜群、更にルックスも優れた俺様系高校生。
- 演技力、歌唱力、ダンス力にも秀でており、パークのショーの演出も手掛けてる他、芸能界にもコネクションを持つ。更にいすずは彼の一番の美点として『とてつもなく勤勉』な事を挙げている。どんなに疲れ果てていても自らの仕事をきっちりこなす。そういった態度がパークのキャスト達に認められている。しかし他者を上から目線で見下し尊大な態度で接する(ただし目上の者にはきっちり敬語を使っている)ため、高校では友達もいない。もっとも、その尊大な態度は人を遠ざけるための仮面なのでは無いかということも作中で示唆されている。好物は特に書かれていないが、学校のトイレでカレーパンを食べるシーンが多い。
- 本作ストーリー開始時は甘城高校の1年生、新学期(小説第1巻エピローグ)より進級して2年生となるが、支配人代行業務で忙しいため、ほとんど学校には通っていない。
- 転校してきたいすずに無理やり甘ブリに連れてこられ、ラティファから甘ブリ支配人代行就任を要請される。一度は断るものの、甘ブリの惨状を見かねて就任を承諾し、反感を抱く大多数の甘ブリキャストたちに対し「そんなプライド、犬にでも食わせておけ。仮にもプロを名乗るならな!」(小説第1巻p.198より引用)[注 1]と言い放ち、芸能界で培ったノウハウを活かしつつパークを立て直すために奮闘する。当初は年度内、2週間限定での支配人代行の予定であったが、10万人入場を達成した後、新年度の4月以降も引き続き支配人代行を務めることとなる。
- 目的のためには手段を選ばず、自身の生活すらなげうっているが、その勤勉な奮闘ぶりもあり、パークのキャストから次第に信頼されていく。
- ラティファにより、神託で選ばれし者に授けられる「相手の心を読む魔法」を与えられている。ただし同一人物に対しては1回のみしか使えず、さらに一度使用した相手の心を再び読むことはできない。切り札は最後まで取っておくタイプの西也は、その能力をあまり使用しない。
- かつては子役タレント「児玉誠也」として一世を風靡した過去を持つが、そのことについてあまり触れたがらない。
- 両親は離婚している。かつては父方の姓「久武」を名乗っていたが、両親の離婚を機に母方の「可児江」に姓を改めた。父はその後再婚し、西也は一時期再婚相手とその連れ子である久武早紀(きゅうぶ さき)と4人で暮らしていた。ストーリー開始後小説第4巻まででは、父方の叔母である久武藍珠(きゅうぶ あいす:声 - 甲斐田裕子)と2人で暮らしている。
- 名前の元ネタはカニエ・ウェスト[11]。
- 千斗いすず(せんと いすず)
- 声 - 加隈亜衣
- 3学期も残りわずかというタイミングで甘城高校の西也のクラスに転校してきた少女。大きな瞳と艶やかな亜麻色の髪が特徴の美少女であり、スタイルも良いが、その表情は冷たさを感じさせる。スカートの中から取り出すマスケット銃「シュタインベルガー」による実力行使も躊躇わないなど、剣呑な面がある。
- その正体は魔法の国「メープルランド」の出身者で、メープルランドでは近衛隊所属のエリート衛士「イースズルハ・セントルシア」である。パーク建て直しのために支配人代行として甘ブリに派遣されたが、持ち前の性格もあり努力は盛大に空回りし、結果、甘ブリを絶体絶命の状況に追い込む原因の一つとなる。乾坤一擲の打開策として、ラティファの命により神託で選ばれた西也を甘ブリに連れて来る。西也の支配人代行就任後はサポート役を務め、新年度からは秘書室長(ただし所属はいすず1人)として引き続き西也を補佐する。
- 西也に対して初対面時から高圧的な態度を取っていた。しかし、西也の持つ二面性(合理的で冷酷な戦略家としての面と情熱的な芸術家・エンターテイナーとしての顔)こそがパークの窮状を救うことができる可能性を秘めるのではとするラティファへのレポートを記すなど、当初から彼の能力を高く評価している。また、小説第2巻以降においては、西也を異性として意識している描写が随所に見られ、ストーリー開始当初は西也を「可児江くん」と姓で呼んでいたが、小説第4巻終盤では「西也くん」と名で呼ぶようになっている。
- 小説第2巻において「人を評価する目は確かなのに、なぜすぐに銃の出番を作るコミュ障なのか理解できない」とモッフルに評されている。また、家系の先祖に河童がいる影響か、胡瓜が好物で、入浴をすることに無上の悦びを感じている。
- 服を着る時は必ずニーソックスを履き、それから下着を着る癖がある。
- ラティファ・フルーランザ
- 声 - 藤井ゆきよ
- 甘城ブリリアントパーク支配人である、14、15歳くらいの容姿をした少女。魔法の国「メープルランド」の王女であり、王国においても近衛隊衛士であるいすずの仕える対象にあたる。
- 甘ブリ立て直しのために、神託により選ばれた西也に対して支配人代行を依頼する。就任後もキャンペーン告知動画に出演するなどしてサポートする。
- 盲目で病弱だが、それは自らにかけられた呪いのせいで、その正体は「アニムス欠乏の呪い」である。また、他に「1年ごとに身体の成長と記憶がリセットされる呪い」にもかかっている。そのため、呪いに抗する手段でもある甘ブリの閉園は、自身の身の危機(最終的には存在の消滅)に直結することになる。
- パークが年間入場者目標を達成し新年度に入った際に「リセット」され、前年度の西也の活躍については直接は覚えていない。
- ストーリーの進行につれて呪いによる体調不良勃発の頻度が高まっている旨の描写がなされており、事態の根本的な解決のためには、単に甘ブリの入場者数を増やす以上の手立てが必要なことが、西也といすずの会話により示唆されている。小説第4巻では、かつてメープルランドで総力を挙げてラティファの呪いを解こうとしたが失敗に終わったことが語られ、美衣乃の呪いを解いた魔法の国の専門医も「わしの手には負えん」と匙を投げた。
- 名前の元ネタはクィーン・ラティファ[11]。
リアルキャスト
- モッフル
- 声 - 川澄綾子
- アトラクション「モッフルのお菓子ハウス」のマスコットであるお菓子の妖精。甘ブリのキャストの中ではトップクラスの人気があり、アトラクションが立地するパーク内エリア「ソーサラーズ・ヒル」のキャストリーダーも務め、幹部の多数を占めるリアルキャストの中でもリーダー的存在である。西也に対して、当初は良い印象を持っておらず事あるごとに衝突していたが、パーク閉園の危機に関しての奮闘や自らが汚れ役を務めることも辞さない姿勢を見るなどしたこともあり、ストーリーが進むにつれ西也に対する姿勢は好意的なものへと変化してきている。
- 子供嫌いかつ、血の気は多めで、ゲストとの間も含め度重なる暴力沙汰を起こしている問題キャストではあるが、甘ブリキャストの間での人望は高い。人手不足でありつつも、キャストとしての仕事やアトラクションの整備などの業務は堅実にこなしており、実際、西也が支配人代行就任直後に指示した「全キャストによる園内整備実施」の際にも、モッフルのお菓子ハウスは既に整備がされていることからその指示は免除されている。
- ラティファとは叔父・姪の関係(モッフルの姉が王妃)にあるが、公式の場では両者ともその関係を表には出さない。ただしそのことはリアルキャスト内では周知の事実となっている。四半世紀以上姉に恋焦がれていたが、王様に寝取られてしまい悶え苦しんだトラウマがある。
- メープルランドの軍人貴族の家系の出であり、軍においては特殊部隊などに属していた。自身の能力のみならず王家との関係もあったことから最終的にはメープルランド陸軍第三師団の将軍にまで昇進していたが、ラティファの件もあったことから軍を辞している。
- モッフルの造作は『フルメタル・パニック!』に登場する「ボン太くん」にそっくりである[注 2]が、両作品にストーリー的な繋がりは無い。
- お菓子の妖精という設定だが、甘い物は好きでは無く、あたりめやサラミ、コロッケなど酒のつまみになる物が好物で、差し入れのタイアップドーナツを嫌々食べている。
- 魔法のアプリを使った際の人間の姿は『ロード・オブ・ザ・リング』出演時のヴィゴ・モーテンセンに似ている。
- マカロン
- 声 - 白石涼子
- アトラクション「マカロンのミュージックシアター」のメインのマスコットで、メープルランド出身のリアルキャストである。音楽の妖精という設定だが、好みの音楽のジャンルはファンクや暴力的なギャングスタ・ラップであり、子供向け童謡などには興味がない。とはいえ楽器の演奏は一通りなんでもこなし、楽曲のプロデュースもこなす。
- 甘ブリのリアルキャストの中でも古株となるモッフルやティラミーと、営業終了後に居酒屋で飲んだくれていることが多い。ヘビースモーカーでもあり、通常禁煙であるはずのパーク内でも、マカロンが責任者である「マカロンのミュージックシアター」は、バックヤードで喫煙可となっている。かつて結婚していたが、本作ストーリー開始時点では離婚しており、娘ララパーの養育費の捻出に苦しんでいる。とはいえ親バカであり、小説第5巻にてララパーが甘ブリを訪れた際は「ミュージックシアター」での生演奏終了後客席にララパーを見つけ、人目を全く気にせず抱きしめ続けた。
- 学生時代は手の付けられないヤンキーで、高校は中退している。現在でもその外見からの印象からかけ離れた短気であり、モッフルをして時に「正直引く」と言わしめる沸点の低さである。趣味はギャンブルで金遣いはかなり荒い。
- 魔法のアプリを使った際の人間態は悪っぽい雰囲気を醸し出す30代半ばの美形である。小説第5巻において「鋼鉄のミッチ」により人間態に変化した際もアプリの処理結果どおりの美形であったが、マカロン自身は「一時的な恥ずかしい姿」と低評価であった。
- ティラミー
- 声 - 野中藍
- アトラクション「ティラミーのフラワーアドベンチャー」のメインのマスコットで、メープルランド出身のリアルキャストである。花の妖精という設定。
- かなりの女好きであり、年齢体型を問わない。出会い系サイトやSNSでは手当たり次第声を掛け、甘ブリに来たゲストに手を出す事も日常茶飯事である。いすず等のキャスト対しても時に犯罪レベルのセクハラをして半殺しにされるなど同様の振る舞いであるため、甘ブリ女性キャスト内での評判は芳しくない。モッフルやマカロンからもティラミーの女好きに関しては嫌悪感を表明されることがままある。
- 甘城市に隣接する長府市にあるスタジアムを本拠地とするプロサッカーチーム「メロディ柴崎」のファン。
- 学生時代に部室で大麻を栽培しバレそうになったため学校ごと燃やした過去や、銀行破りで投獄された過去がある。また爆薬やトラップの扱いにも詳しいなど、非常に可愛らしい見た目から大きく乖離した問題が多いキャストである。
- 魔法のアプリを使った際の人間の姿は『ハイスクール・ミュージカル』出演時のザック・エフロンに似ている。
- トリケン
- 声 - 福山潤
- 魔法の国レックスランド出身のリアルキャストで、トリケラトプスを三頭身にした様なマスコット。広報部長兼雑用係で、ストーリー中では主に裏方の仕事を担当する。また西也やいすずといった未成年者が代表者では都合が悪い際に、副社長という名目で応対を図ることもある。元々はパーク内エリア「ワイルド・バレー」のアトラクション「プラネット・ダイナソー」のキャストであり、今もごく稀に出演したりしている。
- ソープランドやアダルトビデオに詳しく、その手の店では店員に意見を求められるほどではあるが、広報部長として求められるような映像の制作センスは乏しい。小説第4巻エピソード「プロモーションビデオを撮ろう!」では、経費節減のためPVの自主作成を命じられるが、出来上がったPVは基本を押さえた作りではあるものの、「パッとしない」と西也を初めとする甘ブリキャストに評されている。
- ミュース
- 声 - 相坂優歌
- アトラクション「アクワーリオ」のリアルキャストで水を司る精霊。メープルランドとは同盟関係にあるエレメンティウム法国の出身。
- 甘ブリキャストの中での人気は高く、アクの強いメンバーばかりの中では比較的常識人といえるが、「有明でのイベント」への参加経験を示唆する発言をするといった面もある。いすずとのからみも「商業的な理由もあり」[注 3]多く、西也企画のキャンペーン告知動画に出演するなど、パークのお色気担当的なポジションを務めることとなってしまっている。
- アクワーリオのリーダーを務めており、一見ばらばらな方向を向いているようにも見えるサーラマ・シルフィー・コボリーの3人からはしっかりと支持されている。
- 好みのタイプの例は、人間態のモッフル・マカロン・ティラミー。特にモッフルの人間態は「直球どストライク」に好み。
- サーラマ
- 声 - 津田美波
- アトラクション「アクワーリオ」のリアルキャストで火を司る精霊。エレメンティウム法国の出身。
- 過去にマナーの悪い家族連れの客をSNSで容赦なく叩いて画像付きで晒し者にし、炎上沙汰になって当時の支配人代行であったいすずがサイト上で陳謝し謹慎処分となったことがある。サーラマ本人は「炎上上等」と気にしていないが、ティラミーが仕事後の飲みにアクワーリオキャスト4名を誘った際に、モッフルやマカロンは「(他の3人は問題ないが)サーラマは例の件がある」と気にしていた。その後も、事あるごとに「これ拡散していいですか?」と、事態を炎上方向へ導かんともとれる描写が見られる。
- ミュースに対して他の2人とはレベルが違う遠慮会釈がない態度で接しており、ミュースに「もしかして嫌われているのでは?」と感じさせていたが、ミュースのピンチの際には真っ先にかばおうとするなど、実は好意の裏返しの振る舞いであった。
- シルフィー
- 声 - 黒沢ともよ
- アトラクション「アクワーリオ」のリアルキャストで風を司る精霊。エレメンティウム法国の出身。
- 風の精霊ではあるが全く空気が読めず、他の3人が深刻な話をしている際にも会話に加わらずフワフワと飛び回った挙句、唐突に草餅やかしわ餅を配りだすといった振る舞いが平常運転である。とはいえミュースをリーダーとして認めており、ミュースがピンチに陥った際にはシルフィーなりのやり方でかばおうとした。
- 他の3人とは異なり、シルフィーのみが人間態のモッフル・マカロン・ティラミーより通常の妖精態の方を好んでいる。
- コボリー
- 声 - 三上枝織
- アトラクション「アクワーリオ」のリアルキャストで土を司る精霊。エレメンティウム法国の出身。
- 外見は清楚な美少女だが、腐葉土が大好きな腐女子である。トリケン制作のPVについて「(女性の色気はあるが)男性の露出が少ないのでは」と意見し、既に収拾がつかなくなりつつあったPV改良版の混乱をさらに加速した。また、人間態のマカロンやミュースが魔法のアプリにより得た人間態のモッフル・ティラミーの画像を見て「私の中のティラマカを修正しなくては」などと意味不明な妄想を繰り広げていた。
- コボリーもミュースをリーダーとして認めており、他の2人と同様にミュースのピンチの際にはかばう行動に出ている。
キャスト
- 安達映子(あだち えいこ)
- 声 - 五十嵐裕美
- 小説第2巻にて甘ブリのキャストに応募してきた大学生。採用され甘ブリキャストに加わる。
- 応募の前月まで芸能事務所に属し、映像作品に出演していた経歴がある。ただし当該映像作品のジャンルを誤解を招きやすい表現で伝えている(「アニマル・ビデオ」を「AV」)ため、面接官であった西也達を初めとして聞いた相手はほぼ例外なく驚くこととなる。なお、映子本人は、自分の表現がどのような形で相手に誤解を与えているか気付いていない。
- 同時期にキャストとして入園した美衣乃や椎菜とは仲もよく、お互いに気遣いあう関係である。小説第5巻においては西也により美衣乃・椎菜と3人でユニット「タスクフォースABC」を結成させられ、甘ブリのイメージソングCDをリリースすることとなった。椎菜の天賦の歌唱の才には及ばないものの、プロデューサーとしてのマカロンは映子の歌唱についてもかなりよい水準にあると評価している。
- 実家は甘城市の属する南多摩地域でも有数の大病院である甘城病院であり、理事長兼院長である映子の父の関係からの婚約者がいる。映子自身は婚約者に嫌悪感を持っているが、病院の有力な取引先の御曹司であることから、はっきり嫌と言い出せず苦悩していた。
- 伴藤美衣乃(ばんどう びいの)
- 声 - 高森奈津美
- 小説第2巻にて甘ブリのキャストに応募してきた高校生。採用され甘ブリキャストに加わる。甘城市内の甘城高校とは別の高校の生徒。
- アルバイト面接に脇腹を刺された状態で現れ[注 4]、面接官を務めていた西也・いすず・モッフルの3人を驚愕させる。また、アルバイト初日の研修に傷が完治しない状態で参加し傷口を開いてしまい、再び病院送りとなるなど、美衣乃の周囲では血の色が絶えない。
- 小説第4巻において、美衣乃の周囲で頻発する流血沙汰は重い呪いを受けているためであることが示された。通常の人間や妖精は呪いと祝福が拮抗してプラスマイナスゼロ付近の状態であるが、美衣乃は呪いにより大きくマイナス方向に振れており「これより重い呪いの状態なのはラティファ様ぐらい」と語られている。西也が呼んだ魔法の国の専門医、およびティラミーを初めとするキャスト達の助けもあり、美衣乃の呪いの元凶は無事除かれた。それにより、呪いの影響を特に強く受け続けて不幸が相次いでいた美衣乃の家族にも幸福が戻りつつある。ただし呪いが解けた後も美衣乃の周りの流血沙汰は相変わらず多い。
- 呪いが解けた美衣乃は、西也がパークのアイドルとして売り出ることを本気で考えるレベルの「掘り出しものの優良キャスト」である。小説第5巻にて、映子・椎菜と共に「タスクフォースABC」に組み込まれた。
- 中城椎菜(ちゅうじょう しいな)
- 声 - 千菅春香
- 小説第2巻にて甘ブリのキャストに応募してきた高校生。小学生に間違われるほど小柄だが甘城高校の新入生であり、西也といすず(進級して2年生)の1学年下となる。
- アルバイト面接の予定時刻に大幅に遅れるものの、その前に美衣乃の流血沙汰が発生していたこともあり、後日甘城高校内で西也といすずに個別に面接を受け採用となる。
- 人付き合いが苦手で、他人と話をしているとすぐに舞い上がってしまう。いすずからは「人目を避けて生きることに慣れている」と評されている。そうして落ち込んだ際には、カラオケボックスで1人歌って気分転換を図ることが多い。カラオケボックスの店員からはその歌唱力について絶賛されており、カラオケボックスで偶然遭遇したモッフル・マカロン・ティラミーの3人も同様の評価を下した。
- 甘ブリのキャストとなったものの今ひとつなじむことができず、ゴールデンウイーク初日の勤務終了後に退職の意思を伝えようとしていた。しかし新作ライブショーの初演直前に起きた機器トラブルの場つなぎのため、ゲストに対し自らの歌を披露することとなる。その出来栄えはショーに向かうモッフルに「この後に出るのはハードルが上がって大変だ」と評される素晴らしいものであった。
- ライブショーの一件以後、引っ込み思案な性格や行動も徐々に直ってきている。甘ブリ以外でも甘城高校で西也やいすずとのつながりがあることもあり、甘城高校を起点としたエピソードでの活動も作中で描写されている。
- 小説第5巻にて映子・美衣乃と「タスクフォースABC」を結成させられる。
その他
- 栗栖隆也(くりす たかや)
- 声 - 諏訪部順一
- 「メープル不動産」陣営と対立関係にある「甘城企画」の中心となっている人物。両陣営の間で交わされた契約に基づき、ゲスト入場目標未達寸前の状況下、甘ブリの閉園を西也やいすずに迫る。 西也がかつての人気子役であることを見抜いたり、西也が支配人代行に就任したことによる甘ブリの運営状況の変化にもいち早く気付くなど、若い外見ながらなかなかの切れ者である。
- 甘ブリが年間入場者目標を達成した際にその本性 - ラティファに呪いをかけた魔法使い - を現し、姿をくらました。その後小説第5巻終了時点まででは再登場していない。
メープルサモナーの登場人物
- 宗方東司(むなかた とうじ)
- 本作の主人公でごく普通の地上人の男子高校生。真面目な性格の常識人で、ニャーソンが毎回巻き起こすトラブルの収拾に忙殺されている苦労人である。ニャーソンやはるのからは「(同志)トージ」と呼ばれる。
- ホイップアンティーク切り盛りの人手不足解消のため、ニャーソンにより拉致されて無理やり連れて来られた。当初は魔法の存在といったものを全く信じていなかったが、はるのの取りだしたドウジギリに興味を抱き、偶然ニャーソンに対してドウジギリを使用し多大な効果を得た。自らは成し得ない「ドウジギリの育成役」として働いて欲しいという懇願をはるのから受け、なし崩し的にアルバイトとして働くことになる。
- 地上人である東司にとっては、ポ連とメープルランドとの間の諍いは正直どうでもよい。ホイップアンティークでのアルバイトも本音としてはすぐにでも辞めてニャーソンと縁を切りたいのだが、はるのよりドウジギリ育成の懇願を受けたこと、および頻発するニャーソンの暴走を野放しにすることは到底できないことから、抜けるに抜けられない状態となっている。
- 幼なじみの杏子に対しては「誕生時からの腐れ縁の呪縛を一旦解き放ったその上で、自分を選んでくれるのであればそれは嬉しい」と思っている。
- 紅衣はるの(くれい はるの)
- オレンジ色の長い髪が特徴的な15歳の女の子。ポ連出身の見習い軍人で、ホイップアンティークの店長を務めている。本名は「ハルノフィア・クレーノワ」。
- 甘ブリ内における拠点としてのホイップアンティーク設立にあたり、責任者となったニャーソンの部下全員が協力を拒否する中、火中の栗を拾う形で地上界にやってきた。発生が確実に予期されるニャーソンの暴走を放置することは地上界に対するポ連の恥であると考えたこと、およびはるの自身も地上界に興味があったことによる。
- いすずの「シュタインベルガー」と同様、スカートの中から日本刀状のハリセン「ドウジギリ」を取り出すことができる。自らはその能力を引き出すことができないドウジギリの育成を望んでおり、それを成すことができる東司をホイップアンティークのアルバイトとして熱烈に勧誘し、自らの魅力の無意識の発揮も相まって東司を根負けさせ承諾させた。
- 明るく素直な性格だが恋愛沙汰には疎く、自らの魅力(=ホイップアンティークは店として微妙だが、売り子のはるのは可愛いと評判となっている)も意識していない。それが時に東司を悩ませる。また、考えたこと、感じたことをオブラートに包むことなくダイレクトに口にするため、主にニャーソンの心をえぐる描写が多く見られる。
- ウラジミール・ウラジーミロヴィチ・ニャーソン
- ポ連出身のネコの妖精で、ホイップアンティークのオーナー。一人称は「ボクちゃん」。
- メープルランドに対し敵意を抱いており、事あるごとにメープルランドの出先である甘ブリに害を与えようと暴走しては、東司とはるのに制止されている。
- ポ連軍の大佐という地位にあるが、父は軍の英雄、母は党の幹部の娘であり大金持ちという親の七光りによるものである。ニャーソン自身の才能や指導力はなく、部下からの人望も全くない。自分の部下を強制的に全員集めることができる「ネコの軍勢」という上級将校だけに与えられている特権を使える(1年間ノーギャラという代償があるが、ニャーソンはお金には困っておらず実質ダメージ無し)。通常は線等の最前線で自軍の士気が低下した時の奥の手として用いられるこの特権を自らの思いつきの実現のために行使したため、部下達からさらなる不興を買った。
- 東司やはるのからの扱いも悪く、オーナーであるにもかかわらずホイップアンティーク店内での序列は最下位である。杏子がホイップアンティークで働くようになってからは、それ以前には多少回ってきていた仕事もほぼ全くなくなり、疎外感をつのらせるあまりさらなる暴走を生むことともなっている。
- 『甘城ブリリアントパーク』小説第5巻にも登場している。
- 新見杏子(にいみ きょうこ)
- 東司のクラスメイトであり幼なじみ。見た目は清楚な大和撫子でかなりの巨乳だが、頭の中は東司への一途な思いで占拠されてしまっている。
- 東司とは誕生時に病院の新生児室で隣同士になって以来の付き合いである。杏子の家が東司の家の隣に引っ越すなどその後の両家の付き合いの中で、一時は親同士で二人を結婚させようとまで言われていた。現在は笑い話になっているが、杏子本人のみ東司への愛を拗らせ続けている。
- はるののことを耳にし、婚姻届持参でホイップアンティークに乱入して東司に開口一番「子作りしましょう!」とのたまい、はるのとの間に「正妻戦争」を勃発させた。東司の未来の妻としての花嫁修行には抜かりなく、料理の腕は達人の域に達しており、料理勝負においてはるのを一蹴した。しかし東司の下着をお題とした洗濯勝負では、精神が別世界にトリップしてしまい不戦敗となった。
- はるのとの勝負の後、東司と同様にアルバイトとしてホイップアンティークで働くこととなる。杏子の入店により店舗運営上のニャーソンの出番はほぼなくなり、わずかながらゲストの来店も増えてきているが、そのことがいよいよ存在感を失ったニャーソンの焦燥感をさらに煽ることともなっている。
甘城ブリリアントパーク
本作の舞台となる、東京西部・甘城市にある寂れたテーマパーク形式の遊園地。特に近年は残念な評価を受け続けており、休日での来場者数でもわずか3000人以下と低迷している。通称「甘ブリ」。
メープルランドにおける甘ブリの位置づけは「アゲル」(日本語においては「田園」の意)であり、訪れたゲストの楽しい気持ちを集め「アニムス」という結晶に昇華し糧とすることによって、魔法の国メープルランドを支える役割を担っている。特に王女であるラティファは、自身にかけられた呪いに抗するために通常より多くのアニムスを必要としているため、メープルランドの意思の代弁者であるメープル不動産陣営にとっては、パーク維持が絶対命題である。
パークの歴史
1980年代のバブル経済全盛期に建設された。建設当時には現パーク南側の隣接地に第二パークを拡張建設する計画もあったが、その後のバブル崩壊による資金繰り悪化により計画は霧散、同地に一時期開設されたキャンプ場も時をおかず閉鎖され、ストーリー開始時点では唯一5万人収容規模のスタジアムのみが残されている。
パーク運営の歴史は、魔法の国メープルランドが出資しパーク維持を図る「メープル不動産」陣営と、多摩地区に影響力を持つ鉄道会社や甘城市などが出資した第三セクターでパーク廃止を狙う「甘城企画」陣営とがせめぎあう形でこれまで綴られてきた。過去に両陣営の間で結ばれた契約により、パークが定められた年間ゲスト入場者数をクリアできない場合、閉園して用地を明け渡すこととなっているが、本作ストーリー開始時点において、甘ブリは残り2週間で10万人の入場者が得られないと目標未達となってしまう絶体絶命の危機にある。地元行政サイドとの関係が良好でないことから、現状にそぐわなくなったバス停の名称変更申請を棚上げにされるなどの嫌がらせも受けている。
エリア
パークは、下記に挙げる5つのエリアから構成されている。また、それぞれにキャストを取りまとめるキャストリーダーが置かれている。(下記に挙げるのは、小説第4巻時点でのキャストリーダー)
エリア | エリア概要 | キャストリーダー |
---|---|---|
ソーサラーズ・ヒル | 魔法とメルヘンのエリア | モッフル |
スプラッシュ・オーシャン | 水系のアトラクションが集まるエリア | ゲンジュウロウ |
アストロ・シティ | 宇宙やSF、科学的なテーマを扱うエリア | 未来くん |
ワイルド・バレー | 野生系アトラクションのエリア | ジャック・ランディ |
エトセトランド | 上記4エリアに収まらないアトラクションやキャストが集まるエリア | コダイン |
アトラクション施設
- アクワーリオ
- 甘ブリのエリア「ソーサライズ・ヒル」にあるアトラクション。小説第1巻でのミュースの告知動画出演の効果もあり、新年度に入ってからパーク内での人気を上げてきている。
- 四大精霊(水の精霊ミュース、火の精霊サーラマ、風の精霊シルフィー、土の精霊コボリー)を主役としたミュージカル形式の屋内アトラクションで、パークの中では比較的新し目の施設で設備や音響もよい。ワイヤーアクションを多用した見栄えのする芝居、露出度高めの舞台衣装もあり、来場者アンケートでの「また来たいアトラクション」でもお父さんたちの支持率トップであるが、逆にお母さんたちの評判は今ひとつである。
- アニメにおいては「エレメンタリオ」と施設名が変更されている。また、小説においても「エレメンタリオ」との表記が見られる[注 5]。
用語
- リアルキャスト
- 甘ブリのキャストのうち、メープルランドなどの魔法の国から来ている者を指す。単に「キャスト」といった場合は、それ以外の地上人の従業員を指す。甘ブリの主要メンバーはラティファ以下、いすず、モッフルなどほとんどがリアルキャストで占められており、西也など地上人のキャストは少数である。甘ブリはメープルランド資本のパークではあるが、作中ではメープルランド以外の魔法の国の存在が複数挙げられており、他の魔法の国出身であることが明示されたリアルキャストも複数存在する。
- シュタインベルガー
- いすずが常時携帯しているマスケット銃であり、いすずの家系「イースズルハ家」に代々伝わる魔法の武器である。先込め式の銃であるにもかかわらず連射も可能。シュタインベルガーはいすずと心身一体の状態となっており、一定の面積のある露出した肌から自在に出し入れすることができることから、いすずは通常太ももの肌から出し入れを行っている。銃としての特殊効果は込める弾丸に依存しており、弾を替えることによって着弾した相手に与える追加効果も変化する。
- 小説第4巻において、美衣乃に取り付いていた悪霊により暴発し失われたが「家の倉庫にスペアが50挺ぐらい」あり、すぐにいすずの手元に復活した。
- タスクフォースABC
- 甘ブリの同期アルバイト3人娘(安達映子・伴藤美衣乃・中城椎菜)からなるユニット。
- 椎菜歌唱の甘ブリテーマソングCDの売れ行きが思いのほか好調であったことから、西也によりCD第2弾が企画されるも椎菜の拒絶(=一人で歌わされるのは怖い、もう勘弁してくれ)に遭い一旦はお流れとなりかけた。その際に映子と美衣乃が「椎菜の歌がこれっきりになるのはもったいない、私達で椎菜を説得してみたら『二人が付き合ってくれるのなら・・・』とのことだった」との趣旨で直談判に来たのを西也が逆手に取り、当人達の困惑をよそにスピード結成となった。
- 命名はモッフルによる。モッフルは当初ユニット結成を冗談と受け止めており、後で椎菜より抗議を受け「ノリで命名に応募した。すまん。」と謝罪した。
- ユニットとしてのファーストCDは、経費削減の観点および他に適任者がいないこともあり「音楽の妖精」マカロンによりプロデュースおよび全楽器演奏がなされている。
- ホイップ社会主義共和国連邦
- 主に『メープルサモナー』に登場する国家で、ニャーソンやはるのの出身国。通称「ポ連」で首都はピロシキ。
- 同じ魔法の国のメープルランドに対し、一方的な逆恨みを100年も続けている。メープルランド側も当初は誤解を解こうと努力したものの、悪化するばかりの事態に「あいつらメンドイ」と疲れてしまい、以後抗争は延々と続いている。
- メープルランドが地上界に建設した甘城ブリリアントパークの偵察・監視を目的として、エトセトランド内に拠点としてファンシーショップ「ホイップアンティーク」を構えている。
- ドウジギリ
- 『メープルサモナー』に登場する、シュタインベルガーと同じ日本刀状の魔法の武器。形が同じなのは鞘と柄のみであり、刀身はハリセンそのものである。紅衣はるのが所持し心身一体の状態にある。当初はハリセンとしては折り目が全くなく、武器としての威力もない状態だったが、宗方東司が妖精(主としてニャーソン)に対するツッコミに使用すると抜群の威力を発揮し、使用のたびに折り目が増え成長する。持ち主であるはるのが使用してもそのような効果は現れないため、東司ははるのにより「(魔法の武器としては役立たずで自らのコンプレックスの原因となっていた)ドウジギリを成長させてくれるヒーロー。もう逃がさない。」と認定されてしまった。
漫画
- 甘城ブリリアントパーク
- 『月刊ドラゴンエイジ』(富士見書房)2014年3月号より、小説を原作とした漫画が連載中。賀東招二(原作)、吉岡公威(作画)、なかじまゆか(キャラクター原案)。
- 甘城ブリリアントパーク?ふも
- 『月刊ドラゴンエイジ』2014年6月号より連載されている。また、『ドラゴンマガジン』でも連載されている。賀東招二(原作)、東皓司(作画)、なかじまゆか(キャラクター原案)。
- 甘城ブリリアントパークthe animation
- 『コミックウォーカー』で連載開始予定。小説準拠の吉岡公威のコミカライズとは違い、アニメ版のシナリオ準拠のコミカライズ。甘ブリ再生委員会(原作)、羽昨あみ(作画)。
刊行一覧
小説既刊
- 甘城ブリリアントパーク
- 富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より刊行。日本国外においては、青文出版集団(台湾)より翻訳版が刊行されている[10]。
タイトル 発売日 初版発行日 ISBN 表紙 1 甘城ブリリアントパーク 1 2013年2月20日[12] 2013年2月25日 ISBN 978-4-8291-3828-1 西也・いすず・モッフル[12] 2 甘城ブリリアントパーク 2 2013年8月20日[13] 2013年8月25日 ISBN 978-4-8291-3921-9 西也・ラティファ・マカロン[13] 3 甘城ブリリアントパーク 3 2014年1月18日[14] 2014年1月25日 ISBN 978-4-0407-0004-5 西也・椎菜・ティラミー[14] 4 甘城ブリリアントパーク 4 2014年6月20日[15] 2014年6月25日 ISBN 978-4-04-070207-0 西也・いすず・トリケン[15] 5 甘城ブリリアントパーク 5 2014年10月18日[16] 2014年10月25日 ISBN 978-4-04-070208-7 西也・ラティファ・モッフル[16]
- 甘城ブリリアントパーク メープルサモナー
- 『甘城ブリリアントパーク』スピンオフ作品として刊行。八奈川景晶著、原案・監修を原作著者の賀東招二が務めている。イラストは同じくなかじまゆかが担当。タイトルの『メープルサモナー』は、賀東ではなく編集が考えて名付けたもので、内容自体もほとんどおまかせ状態と語っている[17]。
タイトル 発売日 初版発行日 ISBN 1 甘城ブリリアントパーク メープルサモナー1 2014年10月18日[18] 2014年10月25日 ISBN 978-4-04-070287-2
コミック既刊
- 甘城ブリリアントパーク
- ドラゴンコミックスエイジ(富士見書房)より刊行。
タイトル 初版発行日 ISBN 表紙 1 甘城ブリリアントパーク 1 2014年7月9日[19] ISBN 978-4-04-070256-8 西也・いすず・モッフル[19] 2 甘城ブリリアントパーク 2 2014年10月9日[20] ISBN 978-4-04-070408-1 西也・ラティファ・マカロン[20]
テレビアニメ
2014年1月に本作のアニメ化が発表され[21]、同年10月よりTBS、BS-TBSほかにて放送中[22]。
監督の武本康弘は「原作とは違う人物描写、展開にしてみたい」と語っており[23]、具体的には、西也が支配人を引き受ける期間が原作小説の2週間から3か月へ、目標となる入場者数も原作小説では残り10万人のところが25万人へそれぞれ変更され、ストーリー展開やキャラクター設定なども変わっており、「アクワーリオ」が「エレメンタリオ」に名称変更されていたり、原作小説にはないオリジナルエピソードが多く作中に組み込まれるなど、原作とはほぼ別物となっている。
また武本康弘の発案で「アニメファンやアニメはあまり見ないけどテーマパーク好きだという人たちをはじめ、できるだけ多くの皆さんに楽しんでもらえるような作品作りをする」という目標が明確に定められており[24]、原作の特徴とも言える過激な描写や言動はなりを潜めた作風となっている。
取材協力として西武園ゆうえんちや東京サマーランドがクレジットされている。
スタッフ
- 原作・シリーズ監修 - 賀東招二(KADOKAWA/富士見ファンタジア文庫刊)
- 原作イラスト - なかじまゆか
- 製作 - 中山佳久、安田猛、八田英明
- プロデューサー - 田中豪、千葉誠、山口真由美
- 監督 - 武本康弘[25]
- シリーズ構成 - 志茂文彦
- キャラクターデザイン - 門脇未来
- 総作画監督 - 丸木宣明
- 音楽 - 光宗信吉
- 音楽プロデューサー - 石川吉元
- 音楽制作 - フライングドッグ
- 音響監督 - 鶴岡陽太
- 編集 - 重村健吾
- 美術監督 - 渡邊美希子
- 色彩設計 - 石田奈央美
- 撮影監督 - 冨板紀宏
- 小物設定 - 髙橋博行
- アニメーション制作 - 京都アニメーション[21]
- 製作協力 - KADOKAWA、京都アニメーション
- 製作 - 甘ブリ再生委員会、TBS
主題歌
- オープニングテーマ「エクストラ・マジック・アワー」[26]
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鴇沢直 / 歌 - AKINO with bless4
- エンディングテーマ「エレメンタリオで会いましょう!」
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 宅見将典 / 歌- BRILLIANT4[ミュース(相坂優歌)、シルフィー(黒沢ともよ)、コボリー(三上枝織)、サーラマ(津田美波)]
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 予告紹介アトラクション | 原作巻 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | お客が来ない! | 志茂文彦 | 武本康弘 | 丸木宣明 | モッフルのお菓子ハウス | 第1巻 | |
第2話 | 時間がない! | 武本康弘 | 藤田春香 | 丸木宣明、髙橋博行 | マカロンのミュージックシアター | ||
第3話 | テコ入れが効かない! | 武本康弘 | 石原立也 | 引山佳代 | ティラミーのフラワーアドベンチャー | ||
第4話 | 秘書が使えない! | 賀東招二 | 北之原孝將 小川太一 |
小川太一 | 秋竹斉一 | エレメンタリオ | オリジナル[注 6] |
第5話 | お金が足りない! | 石川知佳 | 山村卓也 | 池田和美 | プラネット・ダイナソー | 第2巻 | |
第6話 | 人手が足りない! | 西岡麻衣子 | 北之原孝將 | 瀬崎利恵 | トゥームレンジャー | ||
第7話 | プールが危ない! | 武本康弘 | 雪村愛 | 植野千世子 | ブルーオーシャン | オリジナル |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域・備考 |
---|---|---|---|
2014年10月7日[注 7] - | 金曜 2:16 - 2:46(木曜深夜) | TBSテレビ | 関東広域圏 / 製作局 |
2014年10月8日 - | 水曜 1:48 - 2:18(火曜深夜) | 東北放送 | 宮城県 |
水曜 2:08 - 2:38(火曜深夜) | RKB毎日放送 | 福岡県 | |
水曜 3:30 - 4:00(火曜深夜) | 毎日放送 | 近畿広域圏 / 『アニメ特区』第3部 | |
2014年10月10日 - | 金曜 3:26 - 3:56(木曜深夜) | CBCテレビ | 中京広域圏 |
2014年10月12日 - | 日曜 1:30 - 2:00(土曜深夜) | BS-TBS | 日本全域 |
2014年10月19日 - | 日曜 1:53 - 2:23(土曜深夜) | チューリップテレビ | 富山県 |
2014年10月20日 - | 月曜 1:00 - 1:30(日曜深夜) | TBSチャンネル1 | 日本全域 / リピート放送あり |
放送期間 | 放送時間 | 配信元 | 対象地域・備考 |
---|---|---|---|
2014年10月14日 - | 火曜 12:00 更新 | dアニメストア | 日本全域 |
2014年10月15日 - | 水曜 23:30 更新 | ニコニコ生放送 | 日本全域 / タイムシフト視聴不可 |
関連商品
- BD / DVD
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD限定版 | DVD限定版 | |||
1 | 2014年12月26日予定 | 第1話 - 第2話 | KAXA-7201 | KABA-10310 |
2 | 2015年1月30日予定 | 第3話 - 第4話 | KAXA-7202 | KABA-10311 |
3 | 2015年2月27日予定 | 第5話 - 第6話 | KAXA-7203 | KABA-10312 |
4 | 2015年3月27日予定 | 第7話 - 第8話 | KAXA-7204 | KABA-10313 |
5 | 2015年4月24日予定 | 第9話 - 第10話 | KAXA-7205 | KABA-10314 |
6 | 2015年5月29日予定 | 第11話 - 第12話 | KAXA-7206 | KABA-10315 |
- CD
発売日 | タイトル | 規格品番 |
---|---|---|
2014年10月22日 | エクストラ・マジック・アワー | VTCL-35194 |
エレメンタリオで会いましょう! | VTCL-35195 |
Webラジオ
『甘城ブリリアントラジオ』のタイトルで2014年8月15日から公式サイトにて不定期配信、10月10日(第5回)からは毎週金曜日に配信されている[29]。パーソナリティは加隈亜衣(千斗いすず 役)、藤井ゆきよ(ラティファ 役)が務めている。
その他
2014年7月19日から8月31日まで赤坂サカスで行われた『夏サカス2014 デリシャカス』で、当番組と中野にあるコロッケ専門店「西郷亭」とのコラボ出展が行われた[30]。
脚注
注釈
- ^ 『このライトノベルがすごい!2014』p.158では、本作中においてこの西也の台詞が「心が震えた名セリフ!」として紹介された。
- ^ 賀東自身もモッフルの造作がボン太くんそのままであることを認識しており、登場させるに当たってボン太くんをデザインした四季童子に了解を得た旨をインタビューにて語っている。
- ^ 小説第2巻巻頭イラスト他で表明されている。
- ^ 傷は美衣乃の行動を過剰に拘束したがる義理の兄によるもの。
- ^ 小説第5巻初版p.198。
- ^ 一部第1巻を使用。
- ^ 当初は10月3日に放送開始予定だったが、『2014世界バレー女子イタリア大会』及び『インチョンアジア大会』中継の影響で二転三転し、初回は別枠である10月7日火曜 3:40 - 4:10に落ち着いた。
出典
- ^ a b c “富士見書房 - 甘城ブリリアントパーク「賀東招二インタビュー」”. 富士見書房 2013年9月30日閲覧。
- ^ 『フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生?』 p.278
- ^ 賀東招二twitter [1]
- ^ 小説第1巻あとがきより。
- ^ 小説第1巻あとがきより。
- ^ 小説第3巻あとがきより。
- ^ 『このライトノベルがすごい!2014』宝島社、2013年11月20日、100頁。
- ^ 富士見書房『甘城ブリリアントパーク』公式サイト記述より。
- ^ TVアニメ公式サイト内記述より。
- ^ a b “甘城輝煌樂園救世主(01)”. 青文出版集団. 2014年9月12日閲覧。
- ^ a b “ラノベ質問状 : 「甘城ブリリアントパーク」 賀東招二が遊園地で着想 ヒップホップの影響も”. MANTANWEB(まんたんウェブ). 每日新聞. 2014年11月3日閲覧。
- ^ a b “甘城ブリリアントパーク1”. 富士見ファンタジア文庫. (2014年1月15日) 2014年1月27日閲覧。
- ^ a b “甘城ブリリアントパーク2”. 富士見ファンタジア文庫. (2014年1月15日) 2014年1月27日閲覧。
- ^ a b “甘城ブリリアントパーク3”. 富士見ファンタジア文庫. (2014年1月15日) 2014年1月27日閲覧。
- ^ a b “甘城ブリリアントパーク4”. 富士見ファンタジア文庫. (2014年6月20日) 2014年6月20日閲覧。
- ^ a b “甘城ブリリアントパーク5”. 富士見ファンタジア文庫. (2014年10月20日) 2014年11月1日閲覧。
- ^ 『甘城ブリリアントパーク メープルサモナー』第1巻解説より。
- ^ “甘城ブリリアントパーク メープルサモナー1”. 富士見ファンタジア文庫. (2014年10月18日) 2014年11月5日閲覧。
- ^ a b “甘城ブリリアントパーク1”. KADOKAWA 2014年7月9日閲覧。
- ^ a b “甘城ブリリアントパーク2”. KADOKAWA 2014年10月10日閲覧。
- ^ a b “甘城ブリリアントパーク : 京アニ制作でアニメ化 フルメタ作者の新作”. まんたんウェブ. (2014年1月15日) 2014年1月15日閲覧。
- ^ “賀東招二『甘城ブリリアントパーク』はTVアニメとして2014年に放送。監督は武本康弘に決定...”. moca (2014年3月7日). 2014年3月8日閲覧。
- ^ 月刊ニュータイプ8月号P82
- ^ “アニメ質問状 : 「甘城ブリリアントパーク」 原作者の監修でより魅力的に”. MANTANWEB(まんたんウェブ). 2014年11月2日閲覧。
- ^ “甘城ブリリアントパーク : 監督は「フルメタ」の武本康弘”. MANTANWEB(まんたんウェブ). 2014年3月7日閲覧。
- ^ “AKINO with bless4、超高速な「甘ブリ」OP”. 音楽ナタリー. (2014年8月13日) 2014年8月20日閲覧。
- ^ “甘城ブリリアントパーク公式ホームページ”. TBSテレビ. 2014年10月4日閲覧。 “甘城ブリリアントパーク”. TBS CS[TBSチャンネル]. TBSテレビ. 2014年9月12日閲覧。
- ^ “配信情報”. TVアニメ『甘城ブリリアントパーク』公式twitter 2014年10月8日投稿. 2014年10月8日閲覧。
- ^ “甘城ブリリアントラジオ”. 甘城ブリリアントパーク公式ホームページ. TBSテレビ. 2014年11月2日閲覧。
- ^ 夏サカス2014 デリシャカス~番組グルメでおもてなし~(公式サイト)より。
外部リンク
- 富士見書房 | 甘城ブリリアントパーク
- 「甘城ブリリアントパーク」原作スペシャルサイト
- 甘城ブリリアントパーク原作ツイッター (@amaburi_gensaku) - X
- 「甘城ブリリアントパーク」応援PV - Youtube(なかじまゆか)
- 甘城ブリリアントパーク公式ホームページ|TBSテレビ
- 『甘城ブリリアントパーク』広報室 (@amaburiANIME) - X
TBS 金曜2:16枠(木曜深夜) | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
甘城ブリリアントパーク
|
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