デアンドレ・ジョーダン
デアンドレ・ジョーダン(Hyland DeAndre Jordan, Jr.、1988年7月21日 - )は、NBA・ロサンゼルス・クリッパーズに所属しているアメリカ合衆国のバスケットボール選手である。テキサス州ヒューストン出身。
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ロサンゼルス・クリッパーズ No.6 | ||||||||||||
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ポジション | センター | |||||||||||
基本情報 | ||||||||||||
愛称 | DJ | |||||||||||
国籍 |
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生年月日 | 1988年7月21日(37歳) | |||||||||||
出身地 | テキサス州ヒューストン | |||||||||||
身長 | 211cm (6 ft 11 in) | |||||||||||
体重 | 120kg (265 lb) | |||||||||||
キャリア情報 | ||||||||||||
ドラフト | 2008年 35位 | |||||||||||
選手経歴 | ||||||||||||
2008- | ロサンゼルス・クリッパーズ | |||||||||||
Stats Basketball-Reference.com | ||||||||||||
Stats NBA.com | ||||||||||||
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経歴
プロ入り前
テキサス州ヒューストンに生まれる。高校時代に1試合37得点、20ブロックを同時に記録するなど活躍を見せ、パレード誌のオールアメリカンや2度の州選抜に選ばれた。2007年の夏にはU-19世界選手権の代表メンバーに選出されるが、1試合平均わずか9分の出場時間しか与えられず、チームも準優勝に終わる。
大学は数あるリクルートの中からテキサスA&M大学に進学。1シーズンのみの在籍ながらビッグ12カンファレンスのオールルーキーチームに選出される。フィジカルは高く評価されており、ドラフトでは上位指名が予想されていたが、2巡目での指名となった。
ロサンゼルス・クリッパーズ
クリッパーズ入団後は、チーム内に故障者が続出したこともあり、ルーキーイヤーの途中からスターティングメンバーに昇格する。初の先発出場となったミネソタ・ティンバーウルブズ戦では10リバウンド、6ブロックを記録(試合は敗戦)。2011年の12月にはゴールデンステイト・ウォリアーズへの移籍が合意に達したと報じられたが、数日後にはクリッパーズに残留する事が決定した。
11-12シーズンの開幕前に背番号を9から6に変更した。このシーズンには、クリスマスに行われたウォリアーズ戦でキャリアハイとなる8ブロックをマークした。
2013年3月10日のデトロイト・ピストンズ戦でダンク・オブ・ザ・イヤーに選ばれる豪快なアリウープダンクを披露した。 第2Q残り4分半、右サイドをドライブしたクリスポールのロブパスをフリースローライン辺りから走り込んできたジョーダンが空中受ける。 ピストンズのブランドン・ナイトが阻止しようと飛んだものの、それをもろともせずに右手一本でリングにたたき込んだ。 チームは56勝を挙げ、プレーオフに進出するが、プレーオフでは満足なプレーが出来ず、チームも満足な結果を残せなかった。
2013年、ラスベガスで行われるアメリカ代表キャンプに呼ばれた。
このシーズンからチームの指揮を執ったドック・リバースの方針により、出場時間が大幅に増加したジョーダンはスタッツが飛躍的に伸び、一躍チームに無くてはならない選手となった。 全82試合に先発出場し、1試合平均35分間(前のシーズンより10.5分増)の出場で10.4得点、13.5リバウンド(リーグ1位)、2.5ブロック(リーグ3位)、フィールドゴール成功率67.6%(リーグ1位)を記録し、初のリバウンド王を獲得。 また最優秀守備選手賞の投票でもジョアキム・ノア、ロイ・ヒバートに次ぐ3位となり、リーグを代表するディフェンダーと肩を並べた。 オフェンスでも自身初となる平均10得点以上を記録し、ダブルダブルも42回達成。 ダンク数は82試合で245回という記録を残した。 チームもフランチャイズレコードとなる57勝を記録し、カンファレンス3位でプレーオフ進出を果たした。
プレーオフでは1回戦でゴールデンステート・ウォリアーズと対決。 ジョーダンは先発センターのアンドリュー・ボーガットを怪我で欠いたウォリアーズのインサイドを制圧。 第1戦から3試合連続5ブロック、第3戦で22リバウンド、第5戦でプレーオフキャリアハイとなる25得点等、スモールラインナップに苦しんだ第4戦を除く全ての試合で存在感を示し、12.1得点、15.1リバウンド、4.0ブロック、FG率75.7%の成績を残し、7戦までもつれたシリーズを制する原動力となる。 しかし2回戦のオクラホマシティ・サンダーとのシリーズでは6.7得点、9.5リバウンドと目立った活躍が出来ず、チームも2勝4敗で敗退した。
プレースタイル
211㎝の長身と長い腕を生かしたブロックとリバウンドが武器。 ゴール下で大きな存在感を誇り、オフェンス、ディフェンス共にインサイドでは脅威の存在である。 そしてジョーダンを語る上で外せない最大の特徴はビッグマンらしからぬ想像できない身体能力によって繰り出される豪快なダンクである。 その豪快さはNBAでも随一であり、チームメイトのブレイク・グリフィンと共にNBAを代表するスラムダンカー。 クリス・ポールのドライブからヘルプによって空いたグリフィンもしくはジョーダンへのアリウープはクリッパーズの主要な得点パターンの1つであり相手チームにとってはこの上ない脅威となっている。 2012-13シーズンにはそのシーズンのダンク・オブ・ザ・イヤーに選ばれる豪快なワンハンドアリウープダンクを披露した。 ほとんどがダンクやゴール下でのフックシュートであるためでもあるがFG率は毎年のように60%を超える数字を残している。 アウトサイドからの得点は期待できず、自ら得点チャンスを作ることは出来ないが、ペイント内や空中でボールを受けると強引にダンクに持っていける。 フリースローを非常に苦手にしており、キャリア通算での成功率は40%程度であり、これはドワイト・ハワードよりも成功率が低い。 現在の課題として挙げられるのは上述のフリースローの改善とオフェンス能力、そしてブロック以外のディフェンス能力の向上である。 ちなみにフリースローや(打つことはほぼ無いが)ジャンプシュートは左手で行うのに対し、フックシュートやレイアップ、ワンハンドダンクは右手で行う事が多い。