朝鮮中央テレビ

朝鮮民主主義人民共和国の放送局

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朝鮮中央テレビ(ちょうせんちゅうおうてれび、朝鮮語:조선중앙텔레비죤、英語:Korean Central Television(略称:KCTV))は、朝鮮民主主義人民共和国(以下:北朝鮮)の国営テレビ放送局。運営機関である朝鮮中央放送委員会は、ラジオ放送も実施している。

朝鮮中央テレビ
Korean Central Television
種類 国営放送
略称 KCTV
本社所在地 朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮
平壌市牡丹峰区域戦勝洞
設立 1963年3月3日
業種 情報・通信業
事業内容 放送業
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朝鮮中央テレビ
ファイル:Korean Central Television logo.svg
運営 朝鮮中央放送委員会
設立 1963年3月3日
在籍国 朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮
所在地 平壌市牡丹峰区域戦勝洞
演奏所 平壌市
朝鮮中央テレビ
各種表記
ハングル 조선중앙텔레비죤
漢字 朝鮮中央텔레비죤
発音 チョソンジュンアンテレビジョン
日本語読み: ちょうせんちゅうおうてれび
ローマ字転写
英語
Chosŏn Chung'ang T'ellebijyon
Korean Central Television (KCTV)
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概要

北朝鮮において、現政治体制主体思想を称えるプロパガンダの役割と娯楽の役割を果たしている。ケーブルテレビでも放送されている。また、外国向けに衛星配信されている。1996年に主体思想塔をモチーフしたロゴを導入したが、2012年8月からはロゴのリニューアルを行った。

カラー方式PAL方式。北朝鮮では有線放送が整えられており、国内向け放送のうちテレビについてはケーブルテレビとなっている。このため、北朝鮮以外では視聴することができない。ただし、朝鮮中央テレビについては、Thaicom 5を使っており、タイ王国人工衛星を用いて衛星放送も行っている。周波数/偏波はそれぞれ3424MHz/水平。直径2メートル強のパラボラアンテナを向けて、FTAチューナーの調整をすれば、日本でも視聴可能である。

近年、放送設備の更新や一部番組でのレターボックスによる16:9放送などが行われていたが、2015年1月10日より従来のアナログの周波数帯での送信を停止し、ハイビジョン放送が可能な帯域での放送に切り替えたため、ハイビジョン放送が開始された。また、2012年に地上デジタルの試験放送をが開始され、将来的には地上デジタル放送に移行する予定である。[1]

なお当初は、ニュースを読み上げる際の背景は、ほとんど水色一色であったが、近年は平壌の街並みであることが多い[2]2012年9月8日からはスタジオの雰囲気を一新、「プロンプター」(原稿映写機)と背景に六つの画面をつなげた大型スクリーンを導入した。[3]

歴史

放送内容

放送時間は、平日は基本的に15:00-23:00のみで、日曜・祝日は9:00から放送している。平日でも特別な行事があるときは、午前から放送されることがある。北朝鮮当局からの公式発表の多くは、朝鮮中央テレビのほか、朝鮮中央放送朝鮮中央通信労働新聞などから発表される。独立系メディアが公式に存在しない同国であり、駐平壌外国系メディアにも取材に制限があるため、これらは貴重な情報源となっている。

また、北朝鮮におけるドラマ映画なども、朝鮮中央放送委員会が製作し、放送している。殆どが現政治体制および思想を称える構成になっており、中には日本統治時代の朝鮮アメリカ合衆国軍を描写した内容を構成に組み入れているものもある。「漢拏の木霊」(한라의 메아리「ハルラのこだま」)などがあった。

毎日20:00から放送のニュースについては、朝鮮総連傘下の総連映画制作所の公式サイト「エルファ・ネット」で原則翌日もしくは数日後にアップされ、ダウンロードが可能。2011年6月16日ごろより韓国統一放送公式ウェブサイトにてリアルタイム配信が行われている。

放送されたテレビ番組
  • 二年生たち(ドラマ)
  • 物知りおじさん(子ども向け)
  • 漢拏の木霊(ハルラのこだま)(ドラマ)
  • 金日成主席の回顧録~世紀とともに~

朝鮮中央放送委員会が運営するその他のテレビ局

2012年9月5日からは竜南山テレビに改名された。[3]

アナウンサー

  • リ・チュニ(李春姫)、朝鮮中央テレビの女性アナウンサー。彼女の「絶叫調」のアナウンスは日本のテレビの報道番組などでも、しばしば紹介される。

脚注

  1. ^ a b 北 ハイビジョン放送開始に向けてテスト開始か デイリーNK 2015年1月19日
  2. ^ ただし街並はライブカメラ映像ではなくパネルでできた写真アナウンサーの後方に設置されているだけである。
  3. ^ a b c 北朝鮮ニュース番組一新 スタジオを模様替え 共同通信社 2012年9月13日

関連項目

外部リンク