歌舞伎町の女王
「歌舞伎町の女王」(かぶきちょうのじょおう)は、1998年9月9日に発売された日本のシンガーソングライター椎名林檎の2枚目のシングル曲である。発売元は東芝EMI/イーストワールド。
「歌舞伎町の女王」 | |||||||||||||||||||
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椎名林檎 の シングル | |||||||||||||||||||
初出アルバム『『無罪モラトリアム』』 | |||||||||||||||||||
B面 |
アンコンディショナル・ラブ 実録 -新宿にて- | ||||||||||||||||||
リリース | |||||||||||||||||||
規格 | シングル | ||||||||||||||||||
録音 |
カメスタ スタジオテラ タワーサイドスタジオ | ||||||||||||||||||
ジャンル | オルタナティブ・ロック、J-POP | ||||||||||||||||||
時間 | |||||||||||||||||||
レーベル | 東芝EMI/イーストワールド | ||||||||||||||||||
作詞・作曲 | 椎名林檎 | ||||||||||||||||||
プロデュース | 北城浩志 | ||||||||||||||||||
ゴールドディスク | |||||||||||||||||||
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チャート最高順位 | |||||||||||||||||||
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椎名林檎 シングル 年表 | |||||||||||||||||||
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本作をリリースする際に、椎名は1990年代前半に一世を風靡した渋谷系を捩り、「新宿系自作自演屋」を自称。椎名はこれについて「ジャンルは何系か?という質問にいちいち答えるのが面倒くさかったから」、あるいは「小奇麗な渋谷系と差別化するため」などと話している。この「新宿系」のイメージは強く、結果として自身も2003年頃まで肩書きとして名乗っていたほか、表題曲「歌舞伎町の女王」は椎名を代表する楽曲のひとつとなった。
音楽性と歌詞
表題曲「歌舞伎町の女王」は椎名が福岡から上京して東京都内渋谷のレコードショップでアルバイトしていた頃、帰宅の際にSMクラブのスカウトマンにしつこく話を持ちかけられたことから着想を得て、風俗をテーマに東京都内の新宿区歌舞伎町を舞台にした楽曲である。なお椎名自身、製作し終えた時点では実際に歌舞伎町へ訪れたことは無かったが、大まかなアレンジを含め30分程度で完成させてしまったと語っている。また椎名の作品の中では珍しく歌詞の内容が完全なフィクションである[注釈 1]。また、曲が出来る時に同時に女の子がドラムを叩いている映像がイメージされたので、レコーディングでも本人がその女の子になったつもりでドラムを叩いている[2]。
アートワーク
ジャケット写真は東京都新宿区にある新宿ゴールデン街で撮影、ミュージック・ビデオは東京都豊島区にある法明寺で撮影されている。後に椎名は完成したミュージック・ビデオを見た友人から「あれホラーだよ〜」と言われてショックを受けたという。ミュージック・ビデオはミュージック・ビデオ集『性的ヒーリング〜其ノ壱〜』と『私の発電』に収録されている。
収録曲
- 歌舞伎町の女王
- アンコンディショナル・ラブ
- シンディ・ローパーの「Unconditional Love」のカバー。
- 原詞と共に掲載されている訳詞は椎名が意訳したもの。
- 実録 -新宿にて- 丸の内サディスティック〜歌舞伎町の女王
- 椎名がアコースティック・ギターで「丸の内サディスティック」と「歌舞伎町の女王」をメドレーで弾き語りしているものを収録。タイトルに「新宿にて」とあるが、実際にはスタジオで録音されている[注 1]。「丸の内サディスティック」は後発のファースト・アルバム『無罪モラトリアム』に収録された。
詳細
# | タイトル | 作詞・作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「歌舞伎町の女王」 | 椎名林檎 | 亀田誠治 | |
2. | 「アンコンディショナル・ラブ」 | c.lauper/t.kelly/b.steinberg | 亀田誠治 | |
3. | 「実録 -新宿にて- 丸の内サディスティック~歌舞伎町の女王」 | |||
合計時間: |
収録アルバム
参加メンバー
- 歌舞伎町の女王
- guitars:西川"スウィッチ"進殿
- bass:亀田"マン・シンタン"誠治師匠
- drums:椎名"サディスト"林檎姫
- レコーディング・ミキシング:北城浩志
- アンコンディショナル・ラブ
- strings:金原千恵子グループ
- bells & loops:亀田誠治
- programming:北城浩志
カバー
- 甲斐よしひろ - カバーアルバム『10 Stories』収録(2007年2月7日)
- スコット・マーフィー - カバーアルバム『Guilty Pleasures 3』収録(2008年12月3日)
- ダウト - ミニアルバム『登龍門』収録(2009年7月22日)
脚注
注釈
- ^ その他の楽曲の歌詞は基本的に自身の実体験を元に書かれている。
出典
- ^ 有料音楽配信認定作品一覧 2011年6月(日本レコード協会)
- ^ Quick Japan編集部+松田義人「第二章 椎名林檎大辞典」『前略 椎名林檎様』、太田出版、2001年2月、90-91頁、2014年11月3日閲覧。
- ^ 丹生敦『林檎アレルギー』、太陽出版、2000年8月、122-123頁。
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