テリー・ボジオ
テリー・ボジオ(Terry John Bozzio、1950年12月27日 - )はアメリカ合衆国のドラマー。フランク・ザッパ、ミッシング・パーソンズのドラマーとして活動したほか、プログレッシブ・ロック、ニュー・ウェイヴ、ハード・ロックなど幅広いジャンルで活躍している。
| テリー・ボジオ | |
|---|---|
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ファントマスとのパフォーマンス(2005年) | |
| 基本情報 | |
| 出生名 | Terry John Bozzio |
| 生誕 |
1950年12月27日(74歳) |
| ジャンル | ロック、ジャズ |
| 担当楽器 | ドラムス |
| 活動期間 | 1975年-現在 |
| 共同作業者 |
フランク・ザッパ UK ミッシング・パーソンズ コーン ファントマス |
| 公式サイト | TerryBozzio.com |
「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」において5位。
来歴
生い立ち
カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。13歳の時、テレビ番組「エド・サリヴァン・ショー」でビートルズを見たことがきっかけでドラムに興味を抱く。ドラムのレッスンを受ける傍ら、アマチュアバンドにも所属し、大学時代にはティンパニなどを修得した。
フランク・ザッパ
ピート・エスコヴェド(シーラ・Eの叔父)率いる、ラテンロックバンド、アステカにレニー・ホワイトの後任として加入したのち、1975年にフランク・ザッパ・バンドに加入。「ブラック・ページ」を筆頭にテクニカルなドラム・プレイを披露。3年間で19枚のアルバム(離脱後のコンピレーション・アルバムを含む)に参加した。ザッパ・バンドではドラミングしながらリードヴォーカルを勤める曲も多い(「パンキーズ・ウィップス」や「アイム・ソー・キュート」等)。ザッパの唯一の来日時にも帯同している(その一部はザッパの「You Can`t Do That On The Stage Any More」でも聴くことができる)。
UKとミッシング・パーソンズ
1977年には、ザッパ・バンドで共演したブレッカー・ブラザーズのアルバムにも参加。その後、ザッパ・バンド時代の盟友エディ・ジョブソンが在籍するU.K.に、ビル・ブラッフォードの後任として加入し、日本公演にも帯同。その後マーク・アイシャムらとのユニットGroup87などでのセッションを行う。
1980年から1986年にかけて、当時の妻だったデイル・ボジオ、ザッパ時代の同僚ウォーレン・ククルロ、パトリック・オハーンらと共にミッシング・パーソンズで活動した。
現在
ジェフ・ベック、スティーヴ・ヴァイ、hide、ザ・ナック、ビリー・シーンなど様々なアーティストと共演。また、トニー・レヴィン(キング・クリムゾン)やスティーヴ・スティーヴンス(元ビリー・アイドル・バンド)と共にボジオ・レヴィン・スティーヴンスというユニットを結成し、2枚のアルバムを発表した。2007年にはコーンの正規ドラマー、デイヴィッド・シルヴェリアの一時離脱に伴いサポート・メンバーとしても活動するが、6曲のレコーディングに参加した後に離脱。
2007
・1月17日、ロニー·ジェイムス·ディオ、スラッシュと共にハリウッドのギターセンターのロックウォークに殿堂入りした。現在、ハリウッド、ギターセンターに手形が飾られている。
2010
・アラン・ホールズワース、トニー·レヴィン、パット・マステロット(HoBoLeMa)と共に西海岸ツアー、ヨーロピアンツアーを行う。 ・12月27日、60歳の誕生日を迎えた。
2011
・アレックス・マカチェクとダク・ランと共にoutTrio再結成ライブをスタジオシティのベイクドポテトで行う。 ・モトリークルーのミック・マーズの将来的なソロ·アルバムに向けてスタジオに入る。 ・South Pasadena Eclectic Music Festにマーク·アイシャム、ダグ・ラン、ジェフ・バブコと参加。 ・ ボストンとニューヨークでOutTrioライブ ・サンノゼカリフォルニア州で行われたDRUM Magazine ドラムナイトフェスティバルのトリを飾る。
2012
・KISSのピーター·クリスと共にギターセンターの「ドラムレジェンド」賞を受賞。 ・川崎クラブチッタにてソロパフォーマンスを行う。 ・ジャパンツアー、東京、大阪、名古屋。リズム&ドラムマガジン主催の「ドラムマガジンフェスティバル」のトリを飾る。 ・アレックス·アクーニャ/テリー·ボジオパーカッションデュオライブをベイクドポテトで行う。 ・フランクフルト·ジャズ & オポーレドラムフェスティバルにてstickmanと共演。 ・UKワールドツアーのためにジョン·ウェットン、エディ·ジョブソンとテリー·ボジオの3人でUK再結成。
2013
・トム·シェリーとアメリカ中西部クリニックツアーを行う。(トム・シェリーはボジオのアタックTBシグネチャードラムヘッド製造するユニバーサルパーカッションの代表)。 ・UK(ボジオ/ウェットン/ジョブソン/ マカチェク)クルーズ、マイアミ&パナマツアー。 ・スウィートウォーターギアフェストにてソロ演奏とビリー・シーンとジャムセッションを行う。 ・第2回目のソロヨーロッパ·ツアーはソールドアウトとなる。
2014
・7月15日、初めてのドラムレッスンから50周年を迎えた。
・東京、六本木STB139にてソロ公演を行う。 ・Scenefourと共にアート&スケッチプロジェクトをスタート。www.terrybozzioart.com ・ブレッカー·ブラザーズヘビーメタルバンドビバップバンド再結成。ヨーロッパツアーを行う。 Brecker Brothers Reunion : feat. Original members :Terry Bozzio, Randy Brecker, Barry Finnerty & Neil Jason , w/Ada Rovati on Saxophone. ・北米ソロ公演ツアー (全41公演) ・西日本ソロ公演ツアー ・クラブチッタ川崎にて、ブレッカー·ブラザース·ヘビーメタルバンドビバップリユニオン"THE HEAVY METAL BEBOP" Tour in JAPAN 2014 公演(3日間)を行う。
2015
・日本のレコード社、Ward Recordsと契約。 “Terry Bozzio Composer Series"「テリー·ボジオ作曲者シリーズ」リリース予定。 ・トム・シェリーと共にクリニックツアーを行う。 ・8月22日: ハリウッドのカタリーナ·ジャズでソロパフォーマンス公演。 ・10月〜12月: ソロパフォーマンスツアーを日本とヨーロッパで行う。 ・12月27日 ボジオ65歳の誕生日を迎える。
使用機材とテクニック
非常に多くのタム、バスドラム、シンバルを備えたドラムセットがトレードマークとなっている。タムやバスドラムには細かい音程を表現するためのチューニングが施され、更にグロッケンシュピール等のパーカッションや、ペダルで操作するメタルパーカッション等も備えられている[1]。
フランク・ザッパバンド在籍時はグレッチ社、UK時代はスリンガーランド社、ミッシング・パーソンズ時代からジェフ・ベック時代はREMO社、そしてMAPEX社、現在はDW社と、時代や追求する音楽によって使用するドラムメーカーも変化している(ミッシング・パーソンズ時代には極短期間だがTAMAのドラムも用いた)。
ドラムヘッドはATTACKのシグネイチャーモデル、シンバルはセイビアンのシグネチャーモデル"Radia"。スティックもVIC FIRTHからリリースされているテリー・ボジオモデル。かつてはREMOのヘッドとパイステのシンバルを使用していた。
スティックはマッチドグリップで握る。
ディスコグラフィー
Solo
- Solo Drum Music I (1992年)
- Solo Drum Music II (1992年)
- Drawing The Circle (1998年)
- Chamber Works (1998年)
- Solos & Duets (with Chad Wackerman) (2001年)
- Nine Short Films (with Billy Sheehan) (2002年)
- Chamber Works (2005, with Metropole Orchestra)
- Prime Cuts (2005年)
- Four From Ten Twenty Nine (2008年)
- Seven Nights in Japan (2008年)
- Melodic Drumming & the Ostinato v.1. 2. 3. DVD' (2011年)
- Terry Bozzio Live Performance & Seminar 2 Disc DVD (rec. 2003) (2011年)
- Terry Bozzio Live in Japan 2007 菩慈音 (2012年)
- テリー・ボジオ/ミュージカル・ソロ・ドラミング~ソロの構築とデイリー・エクササイズ [DVD] (2012年)
FRANK ZAPPA
- Bongo Fury(1975年)
- Zoot Allures(1976年)
- Zappa In New York(1978年)
- Sleep Dirt(1979年)
- Sheik Yerbouti(1979年)
U.K.
- Danger Money(1979年)
- Night After Night(1979年)
MISSING PERSONS
- Spring Session M(1982年)
- Rhyme & Reason(1984年)
- Color In Your Life(1986年)
BOZZIO LEVIN STEVENS
- Black Light Syndrome(1997年)
- Situation Dangerous(2000年)
TERRY BOZZIO & BILLY SHEEHAN
- Nine Short Films(2002年)
その他参加アルバム
- ブレッカー・ブラザーズ - 『Heavy Metal Be-Bop』(1978年)
- GROUP87 - 『GROUP87』(1980年)
- ジェフ・ベック - 『Jeff Beck's Guitar Shop』(1989年)、『Beckology』(1991年)
- アール・スリック - 『IN YOUR FACE』(1990年)
- ヴァイ - 『Sex & Religion』(1993年)
- hide - 『HIDE YOUR FACE』(1994年)
- Polytown - 『Polytown』(1994年)
- マーク・アイシャム - 『MARK ISHAM』(1990年)『CASTALIA』(1993年)
- 樋口宗孝- 『FREE WORLD 』(1997年)
- エクスプローラーズ・クラブ - 『Age Of Impact』(1998年)、『Raising The Mammoth』(2002年)
- ザ・ナック - 『Zoom』(1998年)
- コーン - 『Untitled』(2007年)