アンドモワ
アンドモワ株式会社は、大阪市北区に本社を置く、日本において上位20位に入る大規模外食チェーンストアの1つである。
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 市場情報 | 非上場 |
| 本社所在地 |
〒530-0057 大阪市北区曽根崎2-15-29 ADビル梅田 |
| 設立 | 2015年9月1日 |
| 業種 | 経営コンサルタント業、フードサービス・飲食業 |
| 法人番号 | 9120001123886 |
| 事業内容 | 飲食店多店舗経営 |
| 代表者 | 代表取締役社長 持田大晴 |
| 資本金 | 不明 |
| 売上高 |
連結:不明 単体:200億円 (2015年2月期) |
| 営業利益 | 不明 |
| 従業員数 |
連結:6,000人 うち、社員500名、アルバイト5500名(2015年9月1日現在) |
| 決算期 | 2月末日 |
| 主要子会社 |
First-Stage Private-Foods関西 Private-Foods East 新未来フードサービス 4C-ダイニング Latest-food service他 |
| 関係する人物 |
神田川俊郎(全日本調理師協会名誉会長、同社にてメニュー監修) 花田虎上(3代目若乃花、同社にて業態をプロデュース) 村上ショージ(お笑いタレント、業態をプロデュース) 薬師寺保栄(プロボクサー、業態をプロデュース) 藤森慎吾(オリエンタルラジオ、過去に同社にて業態をプロデュース) 川中和幸(前身の創業者) |
| 外部リンク | http://andmowa.com/ |
| 特記事項: 注1: 前身の川中商事は2005年6月1日創業、2006年4月1日設立 注2: 2015年9月1日を以て、株式会社川中商事からアンドモワ株式会社に商号を変更し、資本および経営陣も刷新された | |
概要
「竹取御殿」、「王者の食卓」、「若の台所」、「柚柚〜yuyu〜」、「桜坂」、「桜の藩」、「京の町に夢が咲く」、「青の洞窟物語」、「月の都」、「北の華」、「祇園山笠」などの多彩なブランドにより完全個室居酒屋及び飲食店を、2016年1月1日現在、全国で約370店舗展開している。
特に、大型法人宴会需要への重点的取り組み、有名料理人や芸能人とのコラボによる高付加価値コース提供等、明確かつ絞り込んだ戦略を展開しており、個室居酒屋業界においては、トッププレーヤーの1社である。アンドモワの社名の由来は、社長持田大晴が持つ「お客様も働く仲間も、もっとわくわくするようなビジネスを作る」という信念から来ている。
2015年9月より、現持田社長体制に移行すると同時に、大手外食会社、同業他社、大手銀行、投資会社、コンサルティング会社等より経営幹部を複数招聘し、集団経営に移行することにより経営の透明化、安定化を進めている。営業面では、大阪新地の有名料理店「神田川」の神田川俊郎氏監修メニューを導入する等、新機軸の導入を積極化し、既存店の業績を安定成長基調に乗せつつあるといわれる。業務面では、店舗サービスの向上、従業員待遇と訓練の改善、衛生管理の更なる徹底が図られつつある。競争の激しい居酒屋業界において、当社においても個室居酒屋部門のトッププレーヤーの地位を維持するために、今後も継続的経営・業務努力が必要とされる。今後も、新規出店、海外進出の加速、インバウンド顧客の取り組み、サービス品質の向上等、積極的拡大戦略を推進するものと考えられる。
現体制以前に西洋レストランシステムズ株式会社から買収した、ファミリーレストランCASAややきとり釜飯はん、糸ぐるまなども、引き続き当社で運営されている。
経営理念
もっとワクワク 心に残るステキな体験を 食を通して人と人とを繋げるアンドモワ株式会社
飲食業界の常識に縛られたら新しいものは生まれない。自分たちで、常識を作ろう (旧体制における経営理念)
沿革
展開店舗
現行の居酒屋業態
竹取業態
- 竹取御殿は、「全席個室で贅沢な雰囲気を楽しめる隠れ家居酒屋」をテーマに、全席完全個室を特徴として、関東を中心に全国に店舗を展開している。店内内装は和の空間として木の温かみや高級感を重視して作られている。料理は新鮮素材を使った和食をはじめ、創作料理やコースをリーズナブルに提供するコンセプトである。11の派生ブランドがあり、地域特性やターゲット層の違いによりカスタマイズが行われている。
- 竹取御殿
- 竹取花めぐり
- 竹取の隠れ家
- 竹取の花しずく
- 竹取の花蔵
- 竹取桜御殿
- 竹取花街道
- 竹取の花扇
- 竹取花物語
- 竹取花御殿
- 竹取の眞ぼろし
- 竹取の音色
桜業態
- 桜坂は、「全席完全個室で魅惑のプライベート宴会」をテーマに、和風の店舗を展開している。何名でも必ず個室に案内するためにすべての座席が個室で少人数から利用ができるようにしている。カップルのデート向けや女子会向けなどを訴求しており、女性を含むグループをターゲットとした居酒屋として内装やメニュー等を作り込んでいる。派生ブランドは6つ存在している。
- 桜坂
- 和桜ひとひら
- さくらさくら
- 桜めぐり
- 桜真珠
- 桜小町
- 桜の彩
アクア業態
- アクアリウム(水族館)をコンセプトに、熱帯魚が泳ぐ水槽付きの個室があるという贅沢な空間を提供する、企画型のブランド。記念日や誕生日などの特別な宴会におけるサプライズの仕掛けとして活用されることを見込んでいる。
- 水都の饗宴
- 神秘の楽園
- 楽園の泉
- PRIVATE ROSSO
- 青の洞窟物語
柚子業態
- 宴会よりも酒を伴う食事のために居酒屋を利用するニーズに応えるブランドと考えられる。レストラン紹介サイト等では、常に「おいしい食事とお酒」を簡潔に訴求しており、食材・料理・料理人の写真などを用いた広告宣伝が行われており、派生ブランドが3種展開されている。なお、和花業態以下、鎌倉業態、博多業態、北海業態、京都業態に関しては、本業態における「食事」への着眼を、郷土料理と組み合わせた関連業態と言える。
- 柚庵〜yuan〜
- 柚柚〜yuyu〜
- 柚のしずく
- 柚きらり〜KIRALI〜
和花業態
- 「全国の郷土料理から創作した料理が楽しめる個室居酒屋」というコンセプトのもと、日本各地の厳選された郷土料理とその料理をベースとした創作料理が楽しめる居酒屋を展開している。本ブランドも個室居酒屋であり、東京、大阪、兵庫の駅近に出店している。以下に挙げる鎌倉業態、博多業態、北海業態、京都業態は、本業態の大規模な派生ブランドとしてみることもできる。
- 和花の扉
- 和花の宝石箱
- 花のかけはし
- 花のたまて箱
- 花の願い箱
- 花鳥の隠れ旅
鎌倉業態
- 梅田の葉がくれ
- 月の都
- 月のかけはし
- 光のしずく
- 楽園の都
- 和歌の贈り物
- 源氏のこころ
- 北の華
博多業態
- 都のかけはし
- 祇園山笠
- 博多の音色
- 花ごころ
北海業態
- 北海御殿
- 北海の宝石箱
- 北海のしずく
- 北海の恩返し
京都業態
- 京の町に夢が咲く
- 京の恩返し
- 京の台所
現行の芸能人プロデュース業態
三代目若乃花プロデュース業態
- 若の台所〜こだわり野菜〜
- 若の台所 PREMIUM〜こだわり野菜〜
- 赤鶏御殿
- 若のらーめん
その他業態
- 村上ショージプロデュース
- 個室居酒屋しょうゆうこと
- 薬師寺保栄プロデュース
- 王者の食卓
現行のその他業態
- ファミレス業態
- そば業態
- そば処信濃
- バール業態
- バール イタリアーノ ベラ
- 釜飯業態
- 桜の藩
- やきとり釜飯はん
- 炭家米蔵
- 中華業態
- 中国麺家
- 中国家常料理
- 食通天
- 小吃坊
- 京らーめん
- 糸ぐるま
過去の展開店舗
事業所
- 本社
- 大阪市北区曽根崎2-15-29 ADビル梅田
- 大阪北営業部
- 大阪市北区曽根崎2-15-29 ADビル梅田6F
- 関東営業部
- 東京都新宿区北新宿1-13-19 弘林ビル4F
- 東海営業部
- 愛知県名古屋市中区金山1-2-13 シェルコート金山202
求人キャッチコピー
- アンドモワ株式会社設立以降
- 飲食のプロが転職したいと熱望する常勝企業
- 出世に時間をかけない覚悟はおありですか
- 自分の裁量で采配できる環境がある
- 旧体制におけるキャッチコピー
- ハンコで押したような、同じ作り、同じメニューを出すチェーン展開ではなく、屋号・メニュー・内装などがすべて違う“One & Only”の店作り
川中商事(旧体制)にまつわる事件・事故
ノロウイルスによる食中毒事件
かつて川中商事の経営していた飲食店において、2011~2014年にかけて、神奈川県川崎市・兵庫県姫路市・宮城県仙台市の各1店舗において、計3件の食中毒事件が発生した。3件ともに、3日間の営業停止処分となった。経営体制刷新後、それまでウェブ上では行っていなかった情報発信のチャネルとしてコーポレートウェブサイトを開設、店舗指導の体制を整備するなどにより再発防止が行われている。
- 2011年10月
- 川崎市健康福祉局に20日までに入った連絡によると、同市川崎区砂子2丁目の飲食店「川崎個室物語 竹取御殿(現在は閉店)」を利用した20〜70代の男女計21人が、下痢や嘔吐(おうと)、発熱など食中毒の症状を訴えた。川崎保健所が検査した結果、患者の便からノロウイルスが検出されたため、同店を20日から22日までの3日間、営業停止とした。計13人が医療機関を受診したが、いずれも快方に向かっているという。(神奈川新聞より)[1]
- 2012年12月
- 姫路市保健所は22日、同市駅前町の居酒屋『竹取御殿』で飲食した21〜65歳の男女28人が下痢や嘔吐などの食中毒症状を発症したと発表した。2人からノロウイルスが検出され、同店での飲食による食中毒と断定。入院者はおらず、全員が快方に向かっている。市保健所は食品衛生法に基づき、同店を24日までの3日間、営業停止処分にした。(毎日新聞)
- 2014年1月
- 仙台市は、青葉区中央の「和食個室の都京の町に夢が咲く仙台駅前店」で食事した客31人が食中毒の症状を訴え、うち6人が医療機関で治療を受けたと発表した。店は3日間の営業停止処分。従業員の便からもノロウイルスが検出されたという。(日テレニュース24)[2][3]
火災事故の影響
2012年3月25日午前5時56分、川中商事経営の居酒屋「さくらさくら 新小岩店」において火災が発生。まもなく消し止められたものの、消火の過程で同ビル内に入居するパチンコ店が水浸しとなり、遊技台・設備諸々が使用不能となった。消火活動により事故の影響を被ったパチンコ店は、損害賠償請求を行った。損害賠償請求額は約2億4000万円であった。[4]
火災発生から約6ヶ月後の2012年10月10日、失火ではなく放火の疑いがあるとして捜査を行っていた葛飾署により、容疑者Yが逮捕された[5]。警察によると、店舗出入口に設置された防犯カメラで、出火直後に店舗を出ていくYの姿が映っていたという。Yは事故当時同店舗に勤務しており、営業終了後午前1時頃から知人を店舗内に招き入れて飲食し、火災報知直前の午前5時50分に退店した。Yは警察の捜査に対し「店内で酒を飲んでいただけで火なんてつけていない」と容疑を否認し、同年12月18日、不起訴処分となった。非現住建造物等放火の容疑で逮捕されたものの、物的証拠も自白も得られなかった。また、Yは別件で異動先別店舗における売上金の窃盗容疑で逮捕されたが、同じく起訴に足る証拠の確保には至らず、本件は失火と結論付けられた。後にYは別件にて解雇された。
なお火災後の調査で、同店舗では消火栓の扉が開かない状態になっていたことが判明している。火災時に消火栓が使用できず、消火遅延の原因になった可能性がある。ビルオーナーは同店舗の内装工事完了後に内覧した際には問題なかったはずだと取材に対して語ったが、実際には床の段差により消火栓扉が開かない状態であったことが指摘されている。
店員を名乗るSNS上の発言にまつわる風評
2013年12月5日、柚柚〜yuyu〜高崎駅前店に勤務する店員と称する者がTwitter上で、「バイト先の社員が上司にパワハラ受けてるなんて絶対言わない。川中商事ってことも言わない。不特定多数の人が見てるTwitter上では絶対言わない #パワハラ」と発言した。暗に言及された内容の真偽、波及して、当該発言者が上記店舗で合コンする客を侮辱した発言なども含めてインターネット上での議論が巻き起こった。サブカルチャー情報サイトの「探偵ファイル」は、本件についての川中商事への取材が受け入れられなかった一件を、記事として公開している。[6]
関連会社・人物
関連子会社
- (株)First-Stage
- (株)Private-Foods関西
- (株)Private-Foods East
- (株)新未来フードサービス
- 4C-ダイニング(株)
- (株)Latest-food service
- (株)さくら第一商事
関連人物
- 持田大晴(アンドモワ株式会社初代代表取締役)
- 鎌田真道(アンドモワ株式会社取締役兼Private-Foods関西代表)
- 岡崎稔(アンドモワ株式会社取締役兼First-Stage代表)
- 北川文昭(4c-ダイニング株式会社代表取締役)
- 堀史明(株式会社新未来フードサービス、株式会社さくら第一商事代表取締役)
- 神田川俊郎(全日本調理師協会名誉会長、「神田川本店」店主、同社にてメニュー監修)
- 花田虎上(3代目若乃花、同社にて業態をプロデュース)
- 藤森慎吾(オリエンタルラジオ、過去に同社にて業態をプロデュース)
- 村上ショージ(業態をプロデュース)
- 薬師寺保栄(業態をプロデュース)
- 川中和幸(前身である株式会社川中商事の創業者)
- 新田龍(前身である川中商事に対する告発記事を執筆)