パンアジアボクシング協会

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パンアジアボクシング協会: Pan Asian Boxing Association, PABA)は、世界ボクシング協会(WBA)傘下のアジアオセアニア地域を統括するプロボクシング団体。本部は韓国ソウル。会長はシム・ヤンソプ。
創設以来事務局長を務めていたアラン金(金基潤)は2014年1月にEPBA(Eurasia Pacific Boxing Association)を創設し[1]、同年2月EPBC(Eurasia Pacific Boxing Council)と改称[2]世界ボクシング評議会(WBC)傘下で活動している団体のトップを務めている。

パンアジアボクシング協会
Pan Asian Boxing Association
略称 PABA
設立 1995年
種類 ボクシング組織
本部 大韓民国の旗 韓国ソウル
会長 シム・ヤンソプ
関連組織 世界ボクシング協会(WBA)
ウェブサイト http://www.pabaonline.com/
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概要

1995年設立。同年8月5日に初めてのタイトルマッチが行われた。JBC未承認王座である為、PABA王座に日本人選手または日本のボクシングジムに所属する外国人選手が挑戦する場合はJBCの承認を必要とするが、JBCからの離脱を決めた日本人選手や来日前でまだ日本のボクシングジムに所属する前の外国人選手であればJBCの承認を必要としない。

PABAはスーパー王座正規王座及び暫定王座の各王座を認定しており、正規王者と暫定王者による王座統一戦が行われたケースも見れた。

タイトルマッチは12回戦で、過去には10回戦や11回戦で行われたことがある。ボクシンググローブではスーパーウェルター級以上が10オンス、ウェルター級以下バンタム級が8オンス、スーパーフライ級以下ミニマム級が6オンス。

日本人初のPABA王者は2013年11月19日、スーパーウェルター級正規王座を獲得した渡部あきのり野口)で[3]、過去には2001年6月9日に池田タカオ(フリー)がスーパーバンタム級暫定王座決定戦に、同月15日には上間伸浩(グリーンツダ)がスーパーフライ級正規王座に、2012年12月21日には加藤壮次郎ワタナベ)がウェルター級スーパー王座[4]2013年3月19日、堤英治(三迫)がスーパーフライ級スーパー王座に挑戦しているが、いずれも王座獲得に失敗に終わった[5][6]2015年12月13日にはコブラ諏訪(ピューマ渡久地)がスーパーウェルター級正規王座を獲得し、日本人2人目のPABA王者になった[7]2016年4月29日には秋田隆森(Combat Workout Diamonds)がウェルター級王座を目指したが、獲得に失敗した[8]

日本のジム所属者であれば、2003年5月29日、フライ級正規王座を獲得(2004年4月返上)した後、2006年に来日しカシミジム所属となったロリー松下など。1989年に来日し、スラフ・ヤノフスキーというリングネームで協栄ジムに所属していたヴィアチェスラフ・ヤノフスキー1991年3月9日、日本王座を獲得(1992年に返上)したが離日し、離日後の1996年9月7日にスーパーライト級正規王座を獲得(1997年9月3日に王座剥奪、同年引退)、1996年に来日し、協栄ジムに所属していた崔鉄洙は同年4月15日のデビュー戦を勝利で飾るも離日し、離日後の1998年8月15日にフェザー級暫定王座を獲得(同月返上)している。

2007年にはWBA本部の意向を受けて、他の傘下団体に先駆けて南米諸国で多数採用されているハーフポイントシステム(0.5ポイントごとに付ける採点システム)を導入し、また2008年には女子王座を認定した。あらゆる世界のボクシング団体中でも稀なジュニア王座を2008年に創設。

WBA女子世界スーパーフェザー級王者崔賢美が2008年6月26日に雲南省でチャン・ジュアンジュアンと行ったPABA女子フェザー級ジュニア王座決定戦が韓国ボクシングコミッション(KBC)の公式記録に崔のデビュー戦として記載されておりBoxRec.comでも表示されていたのだが、20011年5月に2008年6月26日のPABA女子フェザー級ジュニア王座決定戦が架空の試合であったことが発覚した。2011年5月にシム・ヤンソプ会長主導で戦績操作が行われており、「競技を推進したが脱北選手なので、北朝鮮側が敏感に反応しているという噂があって競技を行わなかった」と新聞とのインタービューで話した。戦績操作を行われた崔は「それまで行われなかった競技が、私の戦績に包括されて心を痛めていた。一方ではさっぱりした」と話した[9]。BoxRec.comは崔の記録から2008年6月26日のPABA女子フェザー級ジュニア王座決定戦を抹消した。

架空だったことが確認されたのは2008年6月26日、PABAジュニア王座決定戦だった。これまでの記録では中国のチャン・ジュアン選手と戦ったチェ・ヒョンミ選手は3回TKO勝ちを収めPABAフェザー級ジュニア王座を獲得した事になっていた。

しかし、実際にはこの試合はおこなわれておらず、チェ・ヒョンミ選手はまったくプロボクシングの経験が無い状態でWBAフェザー級世界王座決定戦でデビューし、その試合で世界王者となっていた。

尚、WBAが2013年に創設した「WBAアジア」の本部も韓国ソウルにあり、シム・ヤンソプが会長を務めているがPABAとは別団体。

加盟コミッション

スーパー王者

PABAが輩出した世界王者

脚注

  1. ^ About EPBA BoxRec 2014年1月5日
  2. ^ EPBC公式サイト
  3. ^ 渡部、韓国でPABAタイトル獲得 オルティス防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月19日
  4. ^ 加藤壮次郎がTKO負け タイ ボクシングニュース「Box-on!」 2012年12月24日
  5. ^ 堤がデンカオセーンに健闘も最終回TKO負け ボクシングニュース「Box-on!」 2013年3月19日
  6. ^ 詳報 堤、デンガオセーンに惜敗 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年3月20日
  7. ^ コブラ諏訪がPABA王座獲得、日中韓戦1勝2敗1分 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年12月14日
  8. ^ Bai Shan Bo and Xing Xin Yang claim Chinese double! Asian Boxing 2016年4月30日
  9. ^ 【ボクシング】脱北ボクサー、チェ・ヒョンミ、デビュー戦の操作発覚 innolife.net 2011年5月20日

関連項目

外部リンク