2010年代
十年紀
2010年代(にせんじゅうねんだい)は、西暦(グレゴリオ暦)2010年から2019年までの10年間を指す10年紀。2000年代をゼロ年代とするのにならって、2010年代をテン年代とする表現もある[1]。この項目では、国際的な視点に基づいた2010年代について記載する。
千年紀: | 3千年紀 |
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世紀: | 20世紀 - 21世紀 - 22世紀 |
十年紀: | 1980年代 1990年代 2000年代 - 2010年代 - 2020年代 2030年代 2040年代 |
年: | 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 |
できごと
2010年
→詳細は「2010年」を参照
- 1月4日 - ドバイに世界一の超高層ビル、ブルジュ・ハリーファがオープンした[2]。
- 1月12日 - ハイチ地震が起こる。
- 2月13日〜28日 - バンクーバーオリンピック(第21回冬季オリンピック)開催。
- 2月27日 - チリ地震が起こる。
- 3月12日〜21日 - バンクーバーパラリンピック(第10回冬季パラリンピック)開催。
- 5月1日〜10月31日 - 上海で万博開催。
- 6月11日〜7月11日 - FIFAワールドカップ南アフリカ大会開催。
- 6月13日 - はやぶさ (探査機)が小惑星イトカワから地球へ帰還。
- 9月27日 - 北朝鮮は現指導者・金正日総書記の三男である金正恩を、最高指導者の後継者にすると発表。
- 12月18日 - チュニジアで暴動が発生し次第に大規模な反政府運動に発展、翌年の1月14日には23年間続いたベンアリ政権が崩壊した(ジャスミン革命)。以後、長期政権に対する大規模な反政府運動はアラブ世界の各国に波及する(アラブの春)。
2011年
→詳細は「2011年」を参照
- 2月3日 - IANAの管理するIPv4アドレスが枯渇した(IPアドレス枯渇問題)。
- 2月11日 - 30年間続いたエジプトのムバラク政権が崩壊した(2011年エジプト騒乱、アラブの春)。
- 2月15日 - リビアで拘留されている人権活動家弁護士の釈放を求めるデモが発生、以後大規模な反政府運動に拡大。カダフィ大佐は徹底抗戦に挑み、後にリビアを二分する内紛に発展、さらに米英仏などによる軍事介入にも進展する(2011年リビア内戦、アラブの春)。
- 3月11日 - 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生。
- 4月15日 - アジア・太平洋地域を管轄しているAPNICのIPv4アドレス在庫が地域インターネットレジストリ(RIR)の中で最初に枯渇した(IPアドレス枯渇問題)。
- 5月2日 - アメリカ同時多発テロ事件の主犯とされるウサーマ・ビン・ラーディンがアメリカ軍により殺害される。
- 7月17日 - FIFA女子ワールドカップドイツ大会が開催され、日本女子代表、なでしこジャパンがサッカーの世界選手権では男女を通じて史上初めてアジアのチームが優勝するという快挙を成し遂げた。
- 8月23日 - 内戦状態となっていたリビアで、反体制派組織「国民評議会」の攻勢により首都トリポリが制圧され、40年以上続いたカダフィ政権が事実上崩壊した。10月20日には残るシルトを制圧して国民評議会が全土を掌握、その際にカダフィも死去(2011年リビア内戦、アラブの春)。
- 8月26日〜9月4日 - IAAF世界陸上大邱大会開催。
- 9月9日〜10月23日 - IRBワールドカップニュージーランド大会開催。
- 10月31日 - 国連の推計で世界人口が70億人に達する[3]。同日、外国為替市場で1ドル=75円31銭を付け、円の戦後最高値を記録した。
- 11月23日 - イエメンのサーレハ大統領がサウジアラビアのリヤドにて、30日以内の大統領権限の委譲などが盛り込まれた湾岸協力会議(GCC)・欧米による調停案に署名。翌年の2月21日には暫定大統領選挙(任期2年)が実施され、ハーディー新大統領が誕生した。アラブ世界では2011年に入り、4例目の長期政権の終幕となる(2011年イエメン騒乱、アラブの春)。
- 12月17日 - 北朝鮮の最高指導者である金正日が死去。後継は三男の金正恩。
2012年
→詳細は「2012年」を参照
- 4月13日 - 北朝鮮が「人工衛星」と称する飛翔体を発射し、失敗に終わった。
- 4月15日 - 金日成生誕100周年を迎え、北朝鮮で祝賀行事が行われる。同国ではこの年までに「強盛大国の大門を開く」というスローガンを掲げていた。
- 5月6日 - フランスの大統領選挙で社会党出身としては17年ぶりとなるオランド大統領が当選。また、同日にはギリシャでも議会選挙が行われ、反財政緊縮派の急進左派連合が躍進し連立与党が過半数割れとなった。これにより、ユーロ安が優勢となった。共に財政緊縮路線にノーが突きつけられた格好。
- 5月20日 - 中国南部、日本列島、アメリカ合衆国西部などで金環食(日本時間では5月21日)。詳細は「2012年5月21日の日食」参照。
- 6月1日 - 欧州債務危機によりユーロが一時、11年半ぶりの円高ユーロ安水準となる1ユーロ=95円58銭を記録。対ドルでも円高が進み、1ドル=77円66銭を記録した。
- 7月4日 - 欧州原子核研究機構(CERN)が標準理論における最後の未発見素粒子、ヒッグス粒子を発見した(確定は翌年)。この素粒子は物質が質量を持つに至った原因に大きく関わっているとされる。
- 7月24日 - 欧州債務危機によりユーロがまた急落し、一時11年8ヶ月ぶりの円高ユーロ水準となる1ユーロ=94円12銭を記録。
- 7月27日〜8月12日 - ロンドンオリンピック(第30回夏季オリンピック)開催。
- 8月29日〜9月9日 - ロンドンパラリンピック(第14回夏季パラリンピック)開催。
- 11月16日 - 2009年から続いた民主党政権第3代目の首相であった野田佳彦首相の衆議院解散(近いうち解散)によって、この年に第46回衆議院議員総選挙が実施される事が決まり、2012年12月4日に公示された選挙では、世論で圧倒的な支持を集めていた自由民主党 (日本)及び公明党が大勝した。これを持って12月16日に施行され、同日開票された衆議院議員総選挙の結果により、民主党は国民の厳しい政権評価に直面し、衆参両院で過半数を大きく割り込む事が決定した。これを持って約3年3か月ぶりに、民主党から自民党への政権交代が実現し、公示前勢力から174議席を失う大敗を喫した野田佳彦首相はこれをもって、引責辞任する意向を示し内閣総辞職を行った。また、民主党政権において連立与党となっていた国民新党もこの選挙で1議席を失い野党となった。この選挙結果により、単独で294議席を衆議院に確保した野党自民党は単独過半数を獲得し、麻生内閣以来となる政権与党に返り咲いた。31議席を獲得した公明党と共に、連立合意した自公両党は野党に転落した民主党野田首相辞任に伴い、安倍晋三自民党総裁を首相指名し、新閣僚選定を経た同年12月26日には、同じく与党に返り咲いた公明党との自公連立政権による第2次安倍内閣が発足。安倍晋三自民党総裁は、日本国第96代総理大臣として就任した。新勢力として、この選挙で「日本維新の会 (2012-2014)」が、その後分裂する事となるが、計54議席を獲得するなど与野党共に新規結党政党が、多数候補者を準備する中の総選挙となった。
- 12月12日 - 北朝鮮が「人工衛星」と称する飛翔体を発射し、軌道投入に成功した。
- 前年から続いていたシリアにおける騒乱はアサド政権と反政権側の対立(内戦状態)に加え、アルカイーダ系組織らの介入やイスラム教における宗派対立にも波及するなど、泥沼化の様相を呈している(シリア内戦、アラブの春)。
2013年
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→詳細は「2013年」を参照
- 2月15日 - ロシアのチェリャビンスク州に隕石が落下。衝撃波により窓ガラスが割れるなどして約1500人が負傷した(2013年チェリャビンスク州の隕石落下)。
- 3月16日 - 「リーヒ・スミス米国発明法案」の施行により、アメリカの特許制度において特許の出願が先発明主義から先願主義へと切り替わる。これ以降の有効出願日を有した特許出願に適用される。
- 太陽活動の極大期がこの年の半ば頃になると予測されており、約50年振りの太陽嵐の発生とそれに伴うGPSの破壊、数箇月間の停電も懸念されていた[4]。しかし、通常の極大期に比して黒点の数が少なく太陽活動は低調に推移している[5]。
2014年
→詳細は「2014年」を参照
- 2月7日〜23日 - ソチオリンピック(第22回冬季オリンピック)開催。
- 3月7日〜16日 - ソチパラリンピック(第11回冬季パラリンピック)開催。
- 3月21日 - 直径1.2キロの小惑星が地球に接近。
- 6月12日〜7月13日 - FIFAワールドカップブラジル大会開催された。
- 6月29日 - シリアとイラクで活動する元アルカイーダ系のサラフィー・ジハード主義(イスラーム過激派)組織ISIL(IS)がイスラム国家の樹立を一方的に宣言(国際的に承認されていない)。同組織は前述のシリア内戦に乗じてこれまで勢力を拡大してきたが、イラクの複数の都市を制圧下に置くなど二国間を跨いで勢力範囲の拡大を続けており、地域情勢が深刻化している。
- 8月8日
- 9月19日〜10月4日 - 仁川アジア大会開催された。
- 11月3日 - 2001年(平成13年)の9.11アメリカ同時多発テロによって崩落した世界貿易センタービル跡地に、高さ約541mの「1_ワールドトレードセンター(英語:One World Trade Center / 1 WTC)」が完成。
2015年
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→詳細は「2015年」を参照
- 6月26日 - 合衆国最高裁判所の判決(オーバーグフェル対ホッジス裁判)により、アメリカ合衆国の全州で同性結婚が合法化された。
- 7月14日 - NASAが2006年に打ち上げた初の冥王星無人探査機ニュー・ホライズンズが冥王星に最接近。
- 9月24日 - 北米エリアを管轄する地域インターネットレジストリ(RIR)のARINはIPv4アドレスのストックが枯渇したと発表。
- 国際連合が定めたミレニアム開発目標の達成目標年。
2016年
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→詳細は「2016年」を参照
予定
2016年
- リオデジャネイロパラリンピック(第15回夏季パラリンピック)開催。
2017年
2018年
- 平昌オリンピック(第23回冬季オリンピック)開催。
- 平昌パラリンピック(第12回冬季パラリンピック)開催。
- 日本の高齢者の割合は25%超えると予想している。
- ASEAN加盟10カ国の域内関税がゼロに。
- FIFAワールドカップロシア大会開催。
- 第18回アジア競技大会(開催地・ジャカルタ)。
- アメリカ航空宇宙局がハッブル宇宙望遠鏡の後継機となるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を打ち上げ予定。ただし、2011年と2015年の打ち上げ延期に続き2018年の打ち上げも延期される可能性が有る。
2019年
- インドの人口が中国を超え世界一になると予測される。
イベント・行事
国際の十年
→「国際年」も参照
- 国連生物多様性の10年(International Decade for Biodiversity, 2011年 - 2020年)
世相
社会
- アラブの春により長期独裁政権が崩壊するなど中東に変動が起きた。
- 一方、上記変動の影響で政権の基盤が不安定となった中東地域においてイスラム過激派組織の「ISIL」などが台頭し、地域情勢が深刻化した。
- 2000年代よりヨーロッパを中心として同性結婚容認の流れが広がっていたが、2010年代に入ると南米やニュージーランドでも同性結婚が認められ、さらに一部の州で容認の流れが広がっていたアメリカ合州国でも2015年6月に合衆国最高裁判所が“全ての州での同性結婚を認める判決”を下したことで(オーバーグフェル対ホッジス裁判)、全州で認められることとなった(北米ではカナダに続いて2国目)。
文化
- テレビゲーム市場では2000年代後半〜2010年代前半にかけて(第七世代)、任天堂が一歩リードしマイクロソフトとソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEI) が追従する三つ巴の争いとなっていたが、2010年代半ば(第八世代)になると SCEI (現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント (SIE) )の「PlayStation 4」が二世代ぶりに他のハードのを大きく引き離してリードしている[6]。
フィクションのできごと
脚注
注釈
出典
- ^ 津田大介・牧村憲一 『未来型サバイバル音楽論―USTREAM、twitterは何を変えたのか』 中央公論新社、2010年、18頁など。ISBN 978-4121503701。
- ^ World's tallest building opens in Dubai BBC News(2010年1月4日)
- ^ 世界人口白書 2010
- ^ ニュース - 環境 - 大規模な太陽嵐で電力停止の危険性(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
- ^ 太陽活動に異常―黒点や磁極反転に異例の現象(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2013年11月12日)
- ^ PS史上最速で販売数3000万台を突破したPS4の販売ペースをWii U・Xbox Oneとグラフで比較するとこんな感じ - GIGAZINE(2015年11月26日配信)
- ^ 鷹見一幸『宇宙軍士官学校―前哨― 1』早川書房、2012年、16・20頁頁。ISBN 978-4-15-031073-8。
- ^ 鷹見一幸『宇宙軍士官学校―前哨― 3』早川書房、2013年、277 - 283頁。ISBN 978-4-15-031108-7。