浜美枝
浜 美枝(はま みえ、1943年11月20日 - )は、日本の女優。東京都出身。神奈川県箱根町在住。
はま みえ 浜 美枝 | |
---|---|
生年月日 | 1943年11月20日(81歳) |
出生地 |
![]() |
身長 | 164cm |
職業 | 女優・ライフコーディネーター・ラジオパーソナリティ |
ジャンル | 映画・テレビドラマ・ラジオ |
活動期間 | 1960年 - |
配偶者 | 金子満 |
主な作品 | |
『日本一のホラ吹き男』 『007は二度死ぬ』 | |
プロフィール
中学卒業後、東京急行電鉄(東急)自動車部(現在の東急バス)に入社[1]。バスガール(車掌)をしていた所を抜群にスタイルが良かったのでスカウトされた。本人は全くその気が無かったが、浜の引き抜きに際して、東宝側が東急側に交渉して契約となった[2]。
1960年、16歳の時に映画『若い素肌』で女優デビューし、同年には同い年の星由里子、田村奈巳と共に「東宝スリーペット」(命名者は夏木陽介)として大々的に売り出される。
以来ドラマ・映画に多数出演。お嬢さんイメージの強い東宝女優としてはもっとも活発な持ち味で、団令子の後継者的なポジションに位置する。女スパイや殺し屋なども(さらには国際謀略団の女帝まで)チャーミングに演じた。中でも、1967年公開の、007シリーズ『007は二度死ぬ』(共演:ショーン・コネリー、丹波哲郎)で、ボンドガール役を演じ、国際的名声を得る。この配役は『キングコング対ゴジラ』を観て浜を知ったスタッフからの若林映子と併せての指名だったという。面接はホテルニューオータニであった。「クレージー映画」の常連マドンナとしても知られ、主に植木等の相手役を務めた。
東宝が専属契約制を打ち切った1970年に退社。以後はテレビでの女優業のかたわら、『小川宏ショー』(フジテレビ)、『八木治郎ショー・いい朝8時』(毎日放送)、『日曜美術館』(NHK)などのテレビ番組の司会や、『脱線問答』(NHK)にレギュラー出演するなどで活躍。他にラジオ番組では『浜美枝のいい人みつけた』(朝日放送、TBSラジオほか)、『浜美枝のあなたに逢いたい』(文化放送)、『ニューモラルツーユー今日もありがとう』(ニッポン放送)のパーソナリティを務めた。
ライオンの洗濯用洗剤「トップ」のイメージキャラクターを長年務めておなじみとなった。
浜本人は、女優人生は本意でなく、世界各国を見聞し、環境などをテーマにするコメンテーターになりたかったという。映像民俗学者の姫田忠義に師事し、女優引退後は環境・農・食問題について研究するライフコーディネーターとしても活躍。エッセイ集も数十冊出している。1990年代初頭に女優業は実質引退した。
その後ラジオ番組『浜美枝のいつかあなたと』(文化放送)のパーソナリティを務めているほか、国土庁・農林水産省食アメニティを考える会会長をはじめ、農政ジャーナリストとして各種委員会のメンバーを務めている。近畿大学が2010年春に新設する「総合社会学部」の客員教授に就いた。
主な出演
映画
- 若い素肌(1960年)
- 新・三等重役 亭主教育の巻(1960年) - 藤沢洋子 役
- 暗黒街の弾痕(1961年)
- 社長道中記(1961年)
- B・G物語 二十才の設計(1961年)
- ゲンと不動明王(1961年)
- キングコング対ゴジラ(1962年)
- 忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962年)
- 五十万人の遺産(1963年)
- 日本一の色男(1963年)
- 青島要塞爆撃命令(1963年)
- クレージー作戦 くたばれ!無責任(1963年)
- 乱れる(1964年)
- 日本一のホラ吹き男(1964年)
- 世界詐欺物語 日本篇(1964年)
- 君も出世ができる(1964年)
- ホラ吹き太閤記(1964年)
- 無責任遊侠伝(1964年)
- 西の王将東の大将(1964年)
- 万事お金(1964年)
- 日本一のゴマすり男(1965年)
- 国際秘密警察 鍵の鍵(1965年)
- 100発100中(1965年)
- 続西の王将・東の大将(1965年)
- クレージーの無責任清水港(1966年)
- 日本一のゴリガン男 (1966年)
- 奇巌城の冒険 (1966年)
- じゃじゃ馬ならし (1966年)
- 若い娘がいっぱい (1966年)
- 怒涛一万浬 (1966年)
- てなもんや東海道 (1966年)
- 女は幾万ありとても (1966年)
- どうしたの、タイガー・リリー?(日本未公開作品)(1966年)
- クレージー黄金作戦(1967年)
- 007は二度死ぬ You Only Live Twice (1967年)キッシー鈴木(Kissy Suzuki)役
- キングコングの逆襲(1967年)
- クレージーの怪盗ジバコ(1967年)
- 乱れ雲(1967年)
- 坊っちゃん社員 青春でつっ走れ!(1967年)
- 坊っちゃん社員 青春は俺のものだ!(1967年)
- クレージーメキシコ大作戦(1968年)
- 日本一の裏切り男(1968年)
- 昭和のいのち(1968年 日活)
- 砂の香り(1969年)
- 嵐の勇者たち(1969年 日活)
- 喜劇 負けてたまるか!(1970年)
- 日本一のワルノリ男(1970年)
- 捨て身のならず者(1970年 東映)
- ひらヒラ社員 夕日くん(1970年)
- 3000キロの罠(1971年)
- がんばれ!若大将(1975年)
- キッチン(1989年)
テレビドラマ
- 太陽のあいつ(1967年、TBS)
- かけだし天使(1968年、TBS)看護婦
- 下町の空(1968年、TBS)
- 立ち入り禁止・恋と恋(1969年、日本テレビ)
- まだ見ぬアナタ (1969年、フジテレビ)
- フルーツシリーズ第6弾 「レモンスカッシュ4対4」 第1話、第3話、第4話、第7話(1969年10月2日 - 11月20日、NET) - 田村みつる
- 死と空と(1969年、日本テレビ)
- 霧氷の影(1970年、フジテレビ)
- 火曜日の女シリーズ オパールとサファイア(1971年、日本テレビ / 東宝)
- 産科・歯科(1971年 - 1972年、NET)
- 太陽にほえろ!(日本テレビ / 東宝) - 麻薬捜査官・村岡房江
- 第4話「プールサイドに黒いバラ」(1972年8月11日)※この回のみ“小林房江”名義。
- 第61話「別れは白いハンカチで」(1973年9月14日)
- 第137話「ありがとうテキサス坊や」(1975年2月28日)
- 第246話「赤ちゃん」(1977年4月8日)
- 新選組 第14話「奈良尼寺の急襲」(1973年、フジテレビ) ※鶴田浩二版
- ぶらり信兵衛 道場破り 第22話「ちちんぷいぷい」(1974年3月7日、フジテレビ / 東映) - おしん
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風(1975年〜1976年、フジテレビ) - お葉
- 俺たちの旅 第11話 「男はみんなロマンチストなのです」(1975年、NTV) - 秋山栗子
- 愛のドラマシリーズ「チーちゃん ごめんね」(1977年04月04日〜5月30日、東京12ch)- 主演
- 新五捕物帳 第12話 「母ごころ夢の富くじ」(1978年) - おきわ
- 吉宗評判記 暴れん坊将軍 第50話「味一番! 細腕べんとう」(1979年2月3日、ANB / 東映) - おみね
- 天山先生本日も多忙(1979年、テレビ朝日)
- 土曜ナナハン・学園危機一髪「ちゅうちょの母の物語」(1980年9月6日、フジテレビ)
- 桃太郎侍 第212話 「本家玉川一座と元祖玉川一座」(1980年11月9日、NTV)
- 月曜ワイド劇場「妻はなぜ夫を棄てたか」(1985年、テレビ朝日) - 主演
- 火曜サスペンス劇場「チョコレートゲーム」(1986年、NTV) - 主演
- いつも誰かに恋してるッ(1990年、フジテレビ) - 桜井理子の母
- いつか誰かと朝帰りッ(1990年、フジテレビ) - 山ノ内待子
- 水曜グランドロマン「家族の祭り」(1990年8月22日、日本テレビ) - 味藤敦子
その他のテレビ番組(上記以外)
- 小川宏ショー(フジテレビ、1975年7月 - 1976年12月)
- SHARPワールドクイズ・カンカンガク学(日本テレビ)
- 徳光和夫のトクセンお宝映像!(「007シリーズ」)(BS日テレ)(2012年9月19日)
ラジオ
- 浜美枝のいい人みつけた(1983年 - 1996年、TBSラジオ、JRN系各局)
- 浜美枝のあなたにあいたい(文化放送)
- わが人生に乾杯! (2010年1月28日 NHKラジオ第一放送)
テレビCM
DVDコメンタリー
- 『ホラ吹き太閤記』(東宝ビデオ)
著書
- 『やまぼうしの花咲いた 浜美枝の育児エッセイ』文園社 1982
- 『逢えて、よかった 浜美枝の手づくり紀行』文化出版局 1983
- 『浜美枝の「いい人みつけた」』文園社 1984
- 『浜美枝のマナーはおしゃれに ひとに好かれる魅力の心得』開隆堂出版 1986
- 『花織の記 浜美枝の自分探しエッセイ』文園社 1992
- 『毎日の幸せおかず 娘たちへ』講談社 1994
- 『四季の贈りもの』PHP研究所 1996
- 『「美しい暮らし」を探す旅人』福原義春共著 求龍堂 福原義春サクセスフルエイジング対談 1998
- 『旅のおみやげ 2』TaKaRa酒生活文化研究所 酒文ライブラリー 2000
- 『旅のおみやげ』TaKaRa酒生活文化研究所 酒文ライブラリー 2000
- 『正直な作り手の味』集英社be文庫 2002
- 『浜美枝農と生きる美しさ』家の光協会 2003
- 『私の骨董夜話 人との出会い、ものとの出会い』リヨン社 2005
- 『やさしくて正直な「食の作り手」たち』家の光協会 2006
- 『子どもの「おいしい!」を育てる 大切にしたい親子の食卓』すばる舎 2007
- 『浜美枝凛として、箱根暮らし』主婦の友社 2009
脚注
外部リンク
- Mie's Living ~浜美枝があなたに贈る素敵な暮らし方 - 公式サイト
- 浜美枝ダイアリー『あなたに逢いたくて』 - 公式ブログ
- 浜美枝 - 日本映画データベース
- 浜美枝 - KINENOTE
- 浜美枝 - allcinema
- 浜美枝 - テレビドラマデータベース
- “日本を代表するボンドガール浜美枝”. シネマズ. 松竹 (2016年2月21日). 2016年10月20日閲覧。