池田町 (福井県)
福井県今立郡の町
池田町(いけだちょう)は、福井県の中央部に位置している町。今立郡に属している。
いけだちょう ![]() 池田町 | |
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国 |
![]() |
地方 | 中部地方(北陸地方) |
都道府県 | 福井県 |
郡 | 今立郡 |
市町村コード | 11451-4 |
法人番号 | 2000020183822 |
面積 |
194.65km2 |
総人口 |
2,087人 [編集] (推計人口、2025年9月1日) |
人口密度 | 10.7人/km2 |
隣接自治体 |
福井市、大野市、越前市、鯖江市、 南条郡南越前町 岐阜県揖斐郡揖斐川町 |
町の木 | スギ |
町の花 | しゃくなげ |
池田町役場 | |
町長 | 杉本博文 |
所在地 |
〒910-2512 福井県今立郡池田町稲荷35号4番地 北緯35度53分25秒 東経136度20分38.9秒 / 北緯35.89028度 東経136.344139度 ![]() |
外部リンク | 池田町ホームページ |
ウィキプロジェクト |



伝統芸能の能楽、それに伴う能面芸術の文化を受け継いできた町である。総面積の90%は山地で、県内屈指の山間僻地である[1]。
地理
主な居住区域は周囲を山で囲まれた海抜150〜250m程度の場所に若干広がっている谷間。町全域が特別豪雪地帯の指定を受けており、冬季の降水量が極めて多い。
- 山: 冠山 (岐阜・福井県境)、部子山
- 河川:足羽川
隣接している自治体
以下の6市町と隣接している。
このうち、鯖江市と接しているのは福井市・越前市を含む4市町境となっている山頂1点のみ。また、南越前町・揖斐川町・大野市と接続する道路はいずれも冬季閉鎖となる。
歴史
沿革
- 1955年3月31日 今立郡上池田村、下池田村が合併、池田町として町制施行
- 2016年6月3日 議会事務局のパソコンが遠隔操作によって乗っ取られる事件が発生[2]
- 2017年3月14日 池田中学校に通う男子生徒(当時2年生)が学級担任・副担任からの執拗な叱責を苦にし自殺する事件が発生。[3]担任が男子生徒を叱責するのを目撃した生徒らは「聞いていて身震いするくらい怒鳴っていた」などと話していた。この事件を機に同年10月20日、文部科学省は「いたずらに叱責を繰り返すと、ストレスや不安の高まり、自信や意欲の喪失などを招き、精神的に追い詰めることにつながりかねない」と指摘し再発防止の徹底を求める通知を全国の教育委員会に出した。
人口
池田町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
- 過疎地域自立促進特別措置法2条1項により過疎市町村に指定されている。
行政
- 町長 杉本博文
経済
産業
- 主な産業
- 兼業を含め3分の2近くの世帯が農業を営んでいる。
- 産業人口(2005年国勢調査)
- 第一次産業: 158人
- 第二次産業: 697人
- 第三次産業: 774人
農業
- 町全体で有機栽培への取り組みが進んでおり、化学肥料なし、農薬も可能な限り使わない米や野菜づくりを行っている。主体は米作りで、除草剤の量を制限した米は「うららの米」の名でブランド化され、家庭から出る生ゴミと池田牛の糞で作った堆肥は「土魂壌(どこんじょう)」の名で一般販売もされている[4]。毎朝収穫されたものの一部が福井市の大型商業施設に開いた同町のアンテナショップへ運ばれ直売、都市部の消費者の人気を呼んでいる。
商業
姉妹都市・提携都市
国内
- 池田町(北海道 十勝管内 中川郡)
- 池田町(長野県 北安曇郡)
- 池田町(岐阜県 揖斐郡)
- 旧池田町(徳島県 三好郡、現三好市)
- 旧池田町(香川県 小豆郡、現小豆島町)
- 1986年4月 上記5町と姉妹縁組
- 池田市(大阪府)
- 1988年8月 姉妹縁組
1985年から2005年までの間、7市町の持ち回りで毎年1回の全国池田サミットが開かれていた(池田市は1988年から参加)。
地域
健康
- 平均年齢 51.9歳(2005年国勢調査)
- 福井県の現行市町、調査当時の市町村いずれにおいても最も高い。
- 町内の医療機関は診療所2か所(内科・小児科)、歯科1か所があるのみである。
教育
- 池田町立池田小学校(準へき地校)
- 池田町立池田中学校 (準へき地校)
- 福井県立武生高等学校池田分校(2019年度末を以て閉校の予定)
- 池田中学校と武生高校池田分校は、2001年4月以降中高一貫教育指定校(連携型)となっている。
交通
公共交通機関はバスのみだが本数は非常に少ない。また福井県の市町では唯一、高速道路・高規格道路の供用および計画がない。なお町内を通年通行可能な車道は県道2本のみである。
バス路線
道路
- 都道府県道
- 町内を走る県道
- 福井県道2号武生美山線・・・通年車両通行可能
- 福井県道34号松ケ谷宝慶寺大野線
- 福井県道117号今立池田線
- 福井県道175号熊河池田線
- 福井県道201号菅生武生線・・・通年車両通行可能
- 福井県道203号池田南条線・・・福井県でも有数の酷道としてマニアに知られている
- 岐阜県へ抜ける代替道路
- 町内を走る県道
観光
名所・旧跡・観光スポット
- 龍双ケ滝(日本の滝百選)
- オウ穴群
- かずら橋 (1989年創建。全長44メートル、幅1.8メートル、川からの高さ12メートル[8])
- 能面美術館
- 須波阿須疑神社(すわあずきじんじゃ、本殿・天神の能面は国の重要文化財)
- 日野宮神社
- 鵜甘神社
- 志津原キャンプ場
- 新保ファミリースキー場
- まちの市場「こってコテいけだ」
- 堀口家住宅(国の重要文化財)
- 岡家薬医門(町の重要文化財)
- ツリーピクニックアドベンチャーいけだ
- 廃村めぐり(町内には美濃俣・田代・河内など廃村が多数ありマニアに知られている)
祭事・催事
その他
市外局番
町内の市外局番は、料金単位区域(武生MA)と同一の範囲を持つ0778で統一されており、以下の区域への通話は市外局番不要かつ市内通話料金が適用される。
なおNTT西日本による級局区分は、2級局である。
郵便番号
- 池田郵便局 〒810-19xx(町内全域)
移住について
- 池田町は福井県でも屈指の山間僻地である為、町では移住希望者向けにあらかじめ生活の厳しさを伝える為に池田に住んではいけない10の理由というサイトを立ち上げている。
- なお、町によると年間3組ほどのIターン者がいるとのことである。
関連項目
脚注
- ^ 過疎地域自立促進計画(平成28年度~32年度) 福井県池田町 p20
- ^ 池田町情報流出事件の概要と今後の対応について 平成28年6月23日
- ^ 中学校生徒自死に係る報告書概要について
- ^ 『日本の特別地域 特別編集65 これでいいのか 福井県』p93岡島慎二, 土屋幸仁、マイクロマガジン社, Dec 5, 2014
- ^ 池田に住んではいけない10の理由 いけだ暮LASSEL
- ^ 池田町に住むとしあわせな理由 いけだ暮LASSEL
- ^ まちの市場「こってコテいけだ」公式サイト
- ^ 本家・徳島直伝、スリル満点 かずら橋(福井県)朝日新聞、2010年7月23日
- ^ 須波阿須疑神社・稲荷の大杉いけだ農村観光協会、2016年3月20日
- ^ 池田追分け福井の文化財
- ^ 執拗な指導と叱責、追い詰められ校内で自殺…報告書に浮かぶ学校の“問題対応” 産経新聞、2017年10月17日
外部リンク
- ~能楽の里~ 福井県池田町ホームページ
- 全国池田サミット - ウェイバックマシン(2007年8月22日アーカイブ分)
- 国土地理院地形図閲覧システム
- 国土地理院 地形図閲覧システム 2万5千分1地形図名:稲荷