井田松江古墳群
日本の沼津市井田にある横穴式古墳群
井田松江古墳群(いたすんごうこふんぐん)は、静岡県沼津市井田にある静岡県指定史跡である。
井田松江古墳群 | |
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![]() 井田松江古墳群 | |
位置 | 北緯35度0分29秒 東経138度46分47秒 / 北緯35.00806度 東経138.77972度座標: 北緯35度0分29秒 東経138度46分47秒 / 北緯35.00806度 東経138.77972度 |
形状 | 横穴式古墳 |
埋葬施設 | |
史跡 | 静岡県史跡 |
地図 |
概要
発掘の経緯
三島南高校の先生により発掘されたが、資料が家事で紛失したため、静岡大学の再調査が入り7号墳、18号墳の調査がされた。
規模
- 7号墳
- 18号墳
出土品
銀象嵌円頭大刀把頭
- 18号墳は1964年に初めて発掘された。1996〜97年にかけての発掘で、長さ7.3cm幅4.8cmの銀象嵌円頭大刀把頭が1点出土した。文様は、二重円を3本の平行線で繋いだ亀甲繋文の中に単鳳(一羽の鳳凰)を配するもので、鳳凰を取り囲む旋毛状文などから、6世紀第4四半世紀のものとされている。この考察は、出土した須恵器の年代幅と矛盾しない。同様の文様(橋本博文による編年でA- I-b類)の象嵌円頭把頭には同じサイズの多くの類例が知られており、この井田松江18号古墳出土のものも、同一規格品の一つと見られている。
象嵌鐔
- 1996〜97年の調査では、出土品のX線撮影が行われ、過去の出土遺物の中に象嵌鐔が4点あることが確認された。施されている文様はハート形文が1点、渦文が3点と分類された。これらは6世紀第4四半世紀から6世紀末のものと見なされている。
18号墳からこの他にも出土した刀関連の装具などから考えて、少なくとも4点の装飾的な大刀が副葬されていたことになる。被葬者たちはこれらを安定的に入手することができた、古墳群を作った人々の中でも比較的高い地位のものと見ることができる。 [1]
現地情報
所在地
関連施設
周辺
- 江浦横穴群 - 静岡県指定史跡
脚注
- ^ 戸田村教育委員会 「静岡県指定井田松江古墳群調査整備事業報告書」 2000年 P89〜96
外部リンク
- 井田松江古墳群(いたすんごうこふんぐん) - 沼津市(地方公共団体)
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