スマート・ルームミラー
カメラモニタリングシステムの一つ
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スマート・ルームミラーとは車のルームミラー(バックミラー)に液晶ディスプレイ(モニター)を搭載し車体後部に内蔵した高解像度カメラで映像や情報を映し出すようにしたカメラモニタリングシステム(CMS)。スマート・バックミラーと呼ばれることもある[1]。
概要
スマート・ルームミラーは、車体後部、リアウインドウ内側に設置された広角レンズカメラとルームミラー(バックミラー)に内蔵した液晶ディスプレイ(モニター)で構成される。
従来のルームミラー(バックミラー)は、後席の同乗者や積載物等で後方視界を妨げられたり、夜間、雨天時等の後方視野を確保すことが容易ではなかった。
スマート・ルームミラーの登場で、鮮明で広い後方視野を確保し、車両後方や周辺の状況が把握できる様になった。
歴史
1956年、最初のバックアップカメラ(後方モニター、リアビューカメラ)は、コンセプトカー[4]で使用された。バックミラー(リアビューミラー)の代わりに リアマウント・テレビカメラのシステムで、ダッシュボードに内蔵されたテレビ画面に画像を送信した。
1991年、バックアップカメラを搭載した最初の生産車は、トヨタ自動車のソアラ。
近年、トラック・バスなど後退時の車両後方確認の安全装備として製品化されているが、映像は、モニター搭載型カーオーディオやカーナビの液晶画面に映し出す方法であった。
2014年、世界で初めてルームミラー(バックミラー)に液晶ディスプレイ(モニター)を切替式で搭載したスマート・ルームミラーを日産自動車が開発した。
各社のスマート・ルームミラー
- 日産自動車
- インテリジェント ルームミラーとして2014年3月のジュネーブモーターショーで発表した[5][6]。インテリジェント アラウンドビューモニター表示機能付きもある。日産・インテリジェントモビリティも参照。
- パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社(AIS)
- 電子インナーミラー。トヨタ純正部品として採用されている[7]。
- 本田技研工業
- アドバンスドルームミラー。エンジン(パワー)スイッチ連動、ミラーモード時は自動防眩機能を装備する[8]。
- スバル
- スマートリヤビューミラー。レヴォーグ、WRX S4、フォレスターに装備されている[9]。
- モブボイ
- 問問魔鏡(TicMirror)。4G通信、音声認識などを搭載し、運転者はナビゲーションやメッセージの送受信、音楽の再生などの指示を音声で操作できる[1]。
- パイオニア
- TMX-DM01-VA(型番)。カーテレマティクス端末としてGPSなどの衛星測位システム、そしてジャイロ・加速度センサーを搭載し、ドライブレコーダーとしても利用できる[10]。
出典
- ^ a b Yuji Ueda (2018年3月16日). “世界の全てをボイスで操る中国企業「モブボイ」の魔法”. 2018年9月6日閲覧。
- ^ 齊藤由希 (2016年8月25日). “新型「セレナ」は「スマートルームミラー」も高画質化”. MONOist. 2018年9月6日閲覧。
- ^ オートックワン (2018年6月28日). “ルームミラー一体型フルHD ドライブレコーダー MR-201がリリース!”. 2018年9月17日閲覧。
- ^ “Buick Centurion Dream Car”. CNET(英語). 2018年9月18日閲覧。
- ^ インテリジェント ルームミラー
- ^ 「スマート・ルームミラー」を開発 日産チャンネル23ブログ 2014年2月28日
- ^ パナソニック、「電子インナーミラー」をフィコサと協業開発 - Car Watch 2017年9月25日
- ^ アドバンスドルームミラー - 本田技研工業公式サイト
- ^ 後方視界を広げる スマートリヤビューミラー - 株式会社SUBARU公式サイト
- ^ “クルマのバックミラーを通信機に!パイオニアが「スマートバックミラー」開発”. インターネットコム (2015年10月21日). 2018年9月6日閲覧。
関連項目
- 先進運転支援システム
- バックミラー(後方モニター含む)
- デジタルミラー
- ドライブレコーダー