ウソツキ!ゴクオーくん
日本の漫画作品
『ウソツキ!ゴクオーくん』は、吉もと誠による日本の漫画作品。副題は『A small lie is useful in some cases.』(ことわざ「嘘も方便」の英訳)。
ウソツキ!ゴクオーくん | |
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漫画 | |
作者 | 吉もと誠 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 別冊コロコロコミック 月刊コロコロコミック |
レーベル | てんとう虫コミックス |
発表期間 | 2011年10月号 - 2012年8月号(別冊) 2012年9月号 - (月刊) |
巻数 | 既刊16巻 |
テンプレート - ノート |
概要
『別冊コロコロコミック』(小学館)2011年10月号から連載中。もとは同年6月号にて読み切り作品として掲載された。主人公である「ゴクオーくん」が嘘(本項目中では作中表記に合わせ”ウソ”と表記)を武器に学校内をはじめ、彼の身の周りで巻き起こる様々な事件を解決していく。この前代未聞の主人公や新感覚のストーリーが人気を博し、4ヶ月後に連載に昇格。『月刊コロコロコミック』においても2012年3月号、5月号に読み切りとして掲載。『別冊』2012年8月号で一旦の最終回を迎えるが、『月刊』同年9月号から移行する形で連載を開始した。単行本は2018年9月時点で16巻まで発売。
あらすじ
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
この世の中には様々なウソがある。良いウソに悪いウソ、楽しいウソ・・・、そんなあらゆるウソが大好物な男の子がこの物語の主人公である。八百小学校に突如現れたソイツの名は・・・、ウソツキゴクオーくん!
今、空前絶後のウソツキバトルが幕を上げる!
登場人物
主要人物
- ゴクオー
- 声 - 西墻由香[2]
- 主人公。八百小学校にやってきた謎の多い転校生。大好物はウソで、どんな小さなウソも見逃さない。ウソをつくのが得意で、相手がひっかかった際には「ウソだよ~!」と言い放つ。また、相手のウソを見破るのもお手の物。ウソをもってウソを征すのが彼のやり方で、ずば抜けた洞察力と観察力でウソを見抜き、あらゆる手法で悪いウソツキを責めていく。逆に正直者には興味はない。また、ウソが足りなくなると”ウソバテ”してしまい力が衰えてしまう。10~11歳の少年のような見た目だが、何千何万年も生きているらしい。
- 実は彼の正体は、地獄の王『閻魔大王』である。正式名称は”初代閻魔大王『地獄王(ジゴクオー)』”。故郷の地獄では、魂を悪行ごとに一人一人裁いていく仕事をしている。更にネコカラスとの散歩や地獄ミーティング等ハードなスケジュールで一日を送り、その後部下のバトラーの目を盗んでは現世へ戻っているという。銀髪に八重歯と目の下の目立つほど太く濃い隅が特徴で、いつもタバコに見せかけたチョコ『シガレッチョ』(ココアシガレットの一種)を口に銜えている。黒いシャツにオレンジのネクタイ(地獄との通信機能があり、緊急事態が起こると炎のようなマークが現れ警戒音が鳴る)、深緑のハーフパンツ、赤い冠のような被り物、地獄に行くためのカプセルになる奇妙なデザインの靴など身なりもかなり変わっている。また、地獄での裁きを行う際には赤いマントを着用し、冠には「大王」の文字が刻まれる。一人称は「オレっち」。
- 現世に行く前は人間には興味を抱かず、むしろ愚かな存在としか考えていなかったが、後に現世に行った際に小野天子と出会い、彼女を通じて現世を生きる人間の本当の姿を知ったことで人間は愚かな存在ではなく本当は面白い存在であると自らの考えを改めるようになり、また天子の良き人間性にも触れたことで今まで自分が地獄で見せた時よりも表情や行動も柔軟になっていく。また、天子の事も深く気に入って、何だかんだで気に掛けたり、行動を共にして様々な問題解決にも当たっている他、自分を変えてくれた事に対しても感謝を示している。
- 天子を救出する際に天国へ無断入国してから182日後(ひとばつの日)、その罪での神からの罰により人間になり、閻魔大王の力を失う。そのチャンスを待っていた二代目候補・サタンに始末されそうになるが、ユーリィが復活したことにより窮地を脱する。その後、ユーリィにキセキを分け与えられ(これによりお互いのパワーは半分ずつとなる)、閻魔大王の力を取り戻す。そして八百小にまかれた悪霧を消滅させた後、神の罰を終え完全復活を果たした。
- 500年前に人間に転生する予定であった魂のナナシノに騙されて現世に逃げられたことがあり(ユーリィの情報で八百町に転生しており、さらに地獄長達が起こした天地融合結界により八百小に潜伏していることが判明)、このことは少しでも触れれば激怒する。また、この時の混乱に乗じてサタンが閻魔大王しか使えない印章を勝手に使おうとしたことに対し、機嫌が悪かったのもあったとはいえサタンの気持ち(その時大変だったゴクオーの力になろうとした)に気づかずに無間地獄へ封印し、サタン編における騒動のきっかけを作ってしまった。しかし、500年前のことをサタンが天子に話した際に天子がそれを指摘してはじめてその時のサタンの気持ちを知り、サタンに500年前のことに対して謝罪とお礼を言っている。
- ナナシノとの再会でも真意を知り、最後にはナナシノに500年前の事を謝罪して和解し、500年前の因縁に決着を付けた。
- 初期設定の段階では名前を「ゴクオー」か「エンオー」にするかで迷っていたらしく、一人称が「オレ」になっている事を除いて今とほとんど変わっていない。
- 地獄技
悪漢舌 - 地獄王の基本技。悪いウソツキを地獄に送り込んだ後、「悪漢、ベー!」の掛け声で相手の舌を抜き、『ウソのつけない舌』を与える(本人曰く「プレゼント」)。抜かれた相手は夢から覚めたように我に返るが、舌が勝手に動き出し、自分の意思に関係なく本当のことを喋ってしまう。また、「あっかんベッ!」という軽い方の技や、地獄長・グンショーとの合体技「極炎悪漢ベー」やカゲスキとの合体技「暗黒悪漢べー」、復活後サタンに使った「地獄幹部悪漢べー」、ナナシノとの決戦時で使用した「大悪漢ベー」もあるが、舌を抜かれた後は通常と同様。針千盆 - 「針千ボンッ」と相手の口に針を千本入れる技。それからはウソをつくたび全身を針で刺されたような痛みが襲う。地獄でウソツキが出た時に使われる。余裕綽笏 - 巨大な笏を相手に叩きつける大技。地獄そのものに害をなす者に使われる。因果王砲 - ボール状に変化した冠を地面に投げつけ、強大な龍の炎で焼き尽くす大技。ユーリィとの決戦時に使用。指斬拳万 - 連続で拳を食らわせ、一撃食らう事により、自分の為に何かしようとくれた人々の記憶が頭の中に刷り込む技。サタンとの決戦時に使用。
- ネコカラス
- ゴクオーのペットで、猫の頭に鳥の体を持つ謎の生き物。体色は黒一色で青緑色の目をしている。ゴクオーの推理をアシストする他、ウソツキを捕らえ地獄に送り込む能力もある。本当の姿は地獄の番犬『ケルベロス』で、地獄に来ると元の姿になる。また、悪い魂の生前の悪事や現世の様子を見ることができる道具『浄玻璃の鏡』を所持している。「ニャア」「カア」と交互に鳴く。言葉が通じる相手(自分と同じ鳥など)なら、自らがウソ暴きをすることもできる。天国へ無断入国した罪で神からの罰で人間となる(同行したバトラーや地獄長たちも同様)。ユーリィのキセキによって、ウソツキを地獄に送る能力は取り戻したが、人間の姿からは戻れていない。人間の時の姿は5歳くらいの少年の見た目になる。神の罰を終える少し前にゴクオーのネクタイを狙うサタンの命令を受けたガマブクロウに騙されかけるが、後日の悪霧騒動では、ゴクオーと協力して悪霧を消滅させた。その後、神の罰を終え完全復活を果たした。一人称は「ぼくっち」。
八百小学校
- ゴクオーが転校してきた現世の小学校。ゴクオーのクラスは5年2組→6年2組。初登場した生徒や教師達はその後も度々登場している(一部除く)。
- 5年2組
- 小野天子(おの てんこ)
- ヒロイン的存在のバカ正直で心優しい少女。小学5年生でゴクオーと同じクラス。よく犯人に仕立て上げられたり、授業中に転んで怪我をしたりなど結構不運である。たまに面白いウソをつくことがあるためゴクオーに気に入られている。泣き虫だが一生懸命な頑張り屋で、失敗をしつつも諦めない。ある事態がきっかけでゴクオーの正体を知ってしまい、それ以来時々地獄に来るようになる。ゴクオーにウソでからかわれることもあるが、彼にはよく助けられており、1年程度の付き合いであっても彼とは強い絆で結ばれている。側頭部に着けているリボンは元々は親友だったリヨが着けていたもので、彼女が八百小を転校する際にプレゼントされていた。また、入学前には祖母に筆箱を作ってもらい、それ以来不安な時でも勇気を出すことができている。性格や本質を認められる事も多く、ゴクオーだけでなくクラスメイトや地獄の者たち、ユーリィからも気に入られており、またサタンやナナシノからも認められたような節もある。ルシオ=サタンの策略でルシオの歓迎会の飾りを壊した疑いを掛けられた際には、クラスの皆に信じてもらえず、その上ウソを織り交ぜたルシオの話術に動揺し、本当はゴクオーに助けて欲しかったのにも関わらず、助けを求めるのは駄目だと思い込んだこと、早く辛い現状からいつもの状態に戻りたかったことで、飾りを壊した事を認めようとし、ルシオの思惑通り心が悪に染まりかけるが、ゴクオーに地獄ヘ送られ舌を抜かれそうになったことで、ゴクオーの前で本音を吐き、無実の罪を晴らす為にゴクオーと協力してルシオのウソを暴き、ユーリィとガブリエルの協力により疑いも完全に晴れた。6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。
- 得意科目は国語、苦手科目は体育。好きな給食は揚げパン。
- 初期設定では眼鏡を掛けており、ウソは絶対許さない性格となっている。
- 番崎竜丸(ばんざき たつまる)
- ガキ大将で、ゴクオーや天子のクラスメイト。体が大きくキレやすい暴れん坊。腕っぷしが強く、腕相撲では子供相手なら無敗を誇る。よくゴクオーのウソで酷い目に遭ったりツッコミを入れたりしている。虎丸(とらまる)という弟(クラスは2年2組)がおり、風邪を引いた虎丸のためにガチャガチャでレアの『伝説のゴールドラゴン』を引き当てようとするなど弟想いの一面も見せる。第1話では天子を陥れるため、前任の担任教師に利用されていた。本人はその事で天子に謝罪をしていなかったことを深く反省しており、今後は天子を無闇に疑わず、天子が困っていたら助ける事を誓っており、ルシオの歓迎会の飾り付けを壊した疑いを掛けられた天子を庇った。一度捻田と肉鱈のケンカを止めようと暴力を振るったため、周囲から責められたことをひねたことがあったが、グンショーに漢のウソを教えられ、殴ってしまった2人に謝っても許して貰えず、その後は諦めずに3日間一生懸命謝罪してようやく許して貰えた(この件以来グンショーを「アニキ」と呼ぶようになる)。6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。ある夏の日にリュウジが現れた時は、ドッジボールやゲーム、腕相撲ですらリュウジに敗北したことで劣等感を感じてしまうが、負けを認めたことで気が晴れリュウジと共に落書き犯に立ち向かった。6年になって違うクラスになった恵比寿、梶野とある放課後ゲームをする約束をしていたが、茶刈たちとの急用を優先してしまったせいで梶野と喧嘩になってしまう。しかし、梶野のピンチに駆け付け最終的に仲直りした。
- 得意科目は体育、苦手科目は算数と家庭科。好きな給食はカレーライス(「ケーキにかけてだって食える」ほどの大好物)。
- 恵比寿正宗(えびす まさむね)
- ゴクオー達のクラスメイト。番崎の手下的存在で常に行動を共にしている。強いモノに憧れを持つ小心者で、普段からあまりパッとしない存在。
- 大人気のおもちゃ『昆虫メダル』のレアメダル・ヘラクナイトの2枚目を出した時は、皆にチヤホヤされ得意になっていた。調子に乗っていたのが災いし、中学生にメダル5枚と交換というウソで奪われ、交換の約束をしていた番崎と絶縁になってしまう。しかしゴクオーと協力してメダルを取り返し、番崎ともよりを戻した。6年生ではゴクオーとは別の4組になっており、番崎と喧嘩していた梶野に「今日こそ番崎くんと一緒に遊ぶぞ」と言いに梶野のいたゲームセンターに来たり、その後梶野のピンチに駆けつけた番崎と梶野に「二人とも仲直りしろ」「本当はすぐにでも仲直りしたいくせに」と言っていた。
- 得意科目は社会、苦手科目は理科。好きな給食は唐揚げ。
- 梶野伸行(かじの のぶゆき)
- ゴクオー達のクラスメイト。恵比寿同様番崎とよくつるんでいる。「ゲーム」と名のつくものなら何でも得意であり、自他認める「ゲームマスター」である。
- ある日、話題のゲームである『クエストクエスチョン』を買いそびれてしまい、ゲームマスターとしてのプライドが災いして意地でウソを言ってしまった。その後もウソをつき続ける内に、その積み重なったウソに恐怖を感じていた。そしてゴクオーにウソのつけない舌を与えられた時は、ウソを見破ってくれたことに感謝していた。6年生ではゴクオーとは別の4組になっており、それゆえ番崎と違うクラスになったことに落ち込んでいた。上記の約束の件では番崎と喧嘩になった後、ゲームセンターで高校生達にハメられそうになるが、ゴクオーがウソを暴き番崎とも仲直りした。
- 得意科目は算数、苦手科目は家庭科。好きな給食はラーメン。
- 茂部美知代(もぶ みちよ)
- 天子の親友で、ゴクオー達のクラスメイト。天子からは「みぃちゃん」と呼ばれている。明朗快活なムードメーカーで、ビーズアクセサリー作りが得意。
- かつて八百小にいたリヨが町に遊びに来た時は、仲が良かった天子とリヨの関係を見て、それ等に対する孤独感からリヨが置いて行った(実際はわざと外して置いた)リボンを盗ってしまう。リボンを返せなくなった状況からごまかしていたが、ゴクオーにウソを見破られ、リヨと共にウソのつけない舌を与えられた。事件解決後、天子に詫びてリヨと和解した。6年生ではゴクオーとは別の4組になっている。
- 得意科目は図工、苦手科目は理科。好きな給食はグラタン。
- 尼里ゆめ(あまさと -)
- 天子の親友で、ゴクオー達のクラスメイト。クラスのお姉さん的存在で、男子の注目の的でもある。6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。
- 得意科目は体育、苦手科目は社会。好きな給食はナポリタン。
- 戸屋ススム(どや -)
- 声 - 中島ヨシキ[3]
- 学校一のスポーツマンで、ゴクオー達のクラスメイト。1年前の授業で跳び箱から落ちて以来、跳び箱が怖くて跳べずに、怪我をしたとウソをついて体育を見学して、更に跳ぼうとしている天子の妨害をしていたが、ゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられた。しかしおかげでみんなに正直なことを言ったため許された。運動会でも活躍し、特にゴクオーの口車で卑怯をしようと考えた番崎や白組の男子を説得し、心がバラバラになった皆に発破をかけるという奮闘ぶりを見せた。6年生ではゴクオーとは別の1組になっており、ドッジボール大会では全てを話した拙井に「本気でこいよ」と声をかけた。
- 得意科目は体育、苦手科目は国語。好きな給食は鳥のササミのゴマ和え。
- 中底正(なかぞこ ただし)
- ゴクオー達のクラスメイト。掃除委員所属。間が悪いが熱心に掃除や飼育をこなす影の努力家。給食のカレー鍋を落としてカレーをこぼしてしまった時は、ごまかそうとしていたがゴクオーに見破られ、謝った。また、掃除委員をこなしていた時に同じ委員の磨巾から度々仕事を押し付けられ、その事を強く言い返せなかった事もあってゴクオーに自らの間の悪さを吐露したこともあるが、教育委員会に掃除のやり方を教える役割を担う事になり、それがきっかけで磨巾との騒動になった際にはゴクオーの助けもあって難を逃れ、その際に磨巾に「気まずくなりたくない」という理由で一緒に説明会をやろうと誘うなどの配慮を見せ、結果としてクラス全体から賞賛された。6年生ではゴクオーとは別の1組になっている。
- 押結(おむすび)
- ゴクオー達のクラスメイト。カレー鍋の持ち手に液体石鹸を塗り、中底にカレーをこぼさせた。実は食欲に負けて給食のカレーをつまみ食いしすぎてしまい、量が少なくなってしまったためにごまかそうとしていた。だがゴクオーに見破られてウソのつけない舌を与えられ、本当の事を話した。また、幼馴染のヒサエと一緒にいた時に4組の連中から彼女との仲をからかわれ、更には物さえも隠されるといったいじめにも遭うが、最後にはゴクオーに助けられた。
- 生家(なまけ)
- ゴクオー達のクラスメイト。勉強嫌いで、塾に行かされないために江里戸に人気ホビー『ベイ丸』と引き換えにテストでカンニング(テストにお互いの名前を書くというもの)させてくれと頼んだ。しかし、ゴクオーに中途半端なウソを完璧にするために勉強をさせられた(お互いの点数がいきなり変わると怪しまれるため)。カンニングは成功したがテストを返されるときに先生に褒められて良心や不安に潰されそうになるが、結果的にはテストで百点をとれた。その後ゴクオーに舌を抜かれそうになるが、もう気まずいウソはつかないと本心から言い、免れた。その後は江里戸に勉強を教えてもらい少しずつ成果を上げている。
- 江里戸秀一(えりと しゅういち)
- ゴクオー達のクラスメイト。クラス一の秀才で、性格もよい。児童会では書記を担当している。生家のカンニングにホビーと引き換えに加担するが、ゴクオーに良心を揺さぶられ、舌を抜かれそうになったときも生家とともにもう気まずいウソはつかないと本心から言い、免れた。その後は生家に勉強を教えていた。家では母親のことを「ママ」と呼んでおり、一度は田ノ上の嫌がらせでクラスにこの事をバラされ、最初は笑われたりもしたが、田ノ上との和解後はこの事で笑われたりはしていない。一度、塾の先生が原因でおちこぼれ軍団4人(ゴクオー、番崎、田ノ上、平近)と仲が険悪になりかけたことがあったが、ゴクオー達にウソをつかれた甲斐もあって修繕することに成功した。
- 平近鉄平(ひらちか てっぺい)
- クラスのお笑いキャラで、ゴクオー達のクラスメイト。愛称は「ヒッチー」。いつも様々なギャグでみんなを笑わせている人気者だが、幼馴染みののりこだけは笑わせられていなかった。全く笑ってくれないのりこを笑わせるためにネコカラスを無理矢理利用してしまい、ゴクオーの怒りを買い(本当に怒ったかどうかは謎)地獄に送られるが、舌は抜かれなかった。その後、のりこが笑わない理由を知ったことで、彼女に人を笑わすのが楽しくなっていたことを明かした。6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。
- 内見のりこ(うちみ -)
- おっとりした少女で、ゴクオー達のクラスメイト。愛称は「ノンコ」。家が獣医で動物好き。飼育委員に入っている。一年前、平近が先生を「お母さん」と呼んでしまったことをごまかして以来、無理をしてお笑いキャラをしていると思い、平近のギャグに無理して笑いをこらえたり、面白くないとウソをついたりして、笑わないようにしていた。だがゴクオーに見破られ、平近と一緒に地獄に送られ、軽めに舌を抜かれた(この場合は、平近に真意を気づいてもらうため)。そして真相を話したが、平近は本当に人を笑わすのが楽しくなっていたことを知り、最後は平近のギャグで笑った。
- 壱兆金太郎(いっちょう きんたろう)
- 一流会社の社長の息子で、ゴクオー達のクラスメイト。お調子者でチャラいお金持ちだが、それ故に嫌な奴だと思われることを嫌っている。休み時間中、誤って学校創立時に作られた彫刻を壊してしまい、嫌われたくないためにその場に居合わせた梶野、中底、押結に前日窓ガラスを壊した時のようにお金でウソを買おうとした。しかし、ゴクオーに見られてしまったため、ゴクオーに罪を擦り付けたが、ゴクオーの策によりしてやられ、最後はウソのつけない舌を与えられた。なおもお金を使い逃げ道を作ろうとするが、皆見先生に平手打ちを受け事の重大さに気付き、泣きながら謝った。そして皆が彫刻を直すのを手伝うと宣言したため元気を取り戻した。
- 雨地(あめち)
- ゴクオー達のクラスメイト。勉強も運動もそれなりにできるが、集団でやる競技となると、迷惑をかけたくないと過敏になりすぎていつも失敗してしまう。1ヶ月間の縄跳び大会のときも皆の足を引っ張り、肉鱈と4組の一行に馬鹿にされていた。自分がいなければ勝てると、皆にウソをついて縄跳びをずる休みするがゴクオーにばれてしまい、ゴクオーと話す内にクラスメイトの自分への応援はウソで、実は邪険にされているといったことをつい口走ってしまい、未熟なウソにイラついたゴクオーに舌を抜かれ、皆にずる休みだと話してしまうが、同時に実は自分もクラスの一員でいたいということも言い、許された。そこに現れた肉鱈らと2組の生徒達との間で始まった雨地は縄を跳べるか跳べないかの口論の中、ゴクオーにどちらがウソツキか決めるのは自分だと言われ、心は揺らいだものの最終的に跳べると信じてくれた2組の方を信じて肉鱈らを振り払い、勇気を出して縄を跳ぶことができた。そしてゴクオーに、もう嫌なことから逃げないと誓った。以前、跳び箱が飛べなかった天子を応援したことがある。6年生ではゴクオーとは別の4組になっており、中学生に言いがかりをつけられ自分の当てたカードゲームのレアカードを奪われそうになったが、向月とゴクオーに助けられた。
- 三白彩菜(みしら あやな)
- ゴクオー達のクラスメイト。すごく美味しいと評判の定食屋の娘で、自身も手伝いをしているが、店自体がオシャレでなくいつクラスメイトが来るのか分からないため、店の手伝いを恥ずかしがっている。ある時、たまたま店に食べに来たクラスメイトの北星(きたぼし)に料理を褒められたことで恋心を抱くようになる。調理実習の時に北星が自分よりも彼と同じ班の盛杉(もりすぎ)[4]に興味を示していたことに嫉妬し、自分の班の鍋にインスタントコーヒーをたっぷり入れた上で食器器具を落とし、それを拾うふりをして、ゴクオー達3班の鍋と自分の班である4班の鍋をすり替えることに成功したが、ゴクオーにウソを見破られてウソのつけない舌を与えられた。すべてを話した後、皆見先生や盛杉の協力でカレーを作り直し、料理に大切な事に気付き、和解した。その後は店の手伝いを恥ずかしがらずにできている。
- 田ノ上(たのうえ)
- ゴクオー達のクラスメイト。勉強や運動もイマイチであるが、いつも笑っていられる。番崎などから何か言われる度に江里戸に庇ってもらっている。しかし、その度に自分が周りよりも下の存在だと思い知らされており、内心では嫌悪感を抱いていた。両親が共働きのため、家ではアイロンがけや洗濯物干し、弟の世話やおやつ作りまでしている。ある日、ゴクオー、学田と共に江里戸の家で雨宿りしていた時、江里戸が母親のことをママと呼んだのを聞き、書き初めに書いてクラスにバラした。それを江里戸に嫉妬していた学田の仕業にしようとしたが、ゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられた。これまでの笑顔から一転しもの凄い形相で真相を話した後、江里戸から自身も自分ができないことを普通にできている田ノ上のことをすごくて尊敬できると思っており、それ故に庇っていたことが明かされる。それを知ったことで江里戸と和解する。その後は迷惑をかけたお詫びに江里戸と学田をホットケーキパーティに招待した。
- 学田学(がくた まなぶ)
- ゴクオー達のクラスメイト。通称「ガク」。生真面目な性格でウソが嫌い。植物クラブ所属で、毎朝花の水やりをした後で予習復習をしているが、いま一歩江里戸に成績で勝つことができず、嫉妬している。クラスで一番早く登校しており、習字が得意である。これを田ノ上に利用され、罪を擦り付けられそうになった。ウソは悪いことと思っている。しかし、この性格が原因で窮地に陥ったことがあったが、ゴクオーに助けられたの機にウソに対する認識を少しだけ改めた。6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。
- 鉄谷(てつたに)
- ゴクオー達のクラスメイト。1年生から一度も学校を休んだり、早引きしたことがなく、それを自分のいい所として自慢するほどの元気者。しかし、そのことで調子に乗ったことが原因で、風邪を引いてしまう。翌日は皆勤賞のために風邪をごまかして登校するが、隣の席の背花にうつしてしまい、それによってクラスにも風邪を引いていることが露見する。そこで保健室からもらってきたシップを脇に貼り、熱を抑えてごまかそうとしたが、体温計にシップのにおいが付いていたことからゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられた。実は彼の目的は皆勤賞を取ることではなく、ぜんそく持ちの妹エミを励ますことだった。すべてを話した後は家に帰ったようで、背花が本当のいい所を書いた紙をエミに見られていた。
- 背花すみれ(せばな - )
- ゴクオー達のクラスメイト。演劇クラブ所属。クラブでは主役を多くやらせてもらっている。ある時、皆見先生から隣の席の人の良い所を挙げる紙を渡された時に妹の為に風邪を引いた事を我慢する鉄谷から風邪をうつされてしまうが、最後には本心を話した彼を許し、同時に鉄谷の良い所を記した紙を彼に手渡した。宝塚に憧れており「シンデレラ」で王子様役になるが、クラスが注目したことで登垣から嫉妬心を抱かれ、さらに当日に後述の理由で登垣に当たってしまい、罠にはめられた。その後は登垣とも和解し、劇を成功させた。6年生ではゴクオーとは別の1組になっている。
- 登垣光子(とがき みつこ)
- ゴクオー達のクラスメイト。演劇クラブ所属。普段は地味でクラブでも脇役ばかりをやらされているが、5年2組の劇ではシンデレラ役をやっている(シンデレラ役の立候補が誰もおらず、演劇クラブの彼女を皆見先生が推薦した)。劇当日、クラス全員分のお守りを作ったが、家に置いてきてしまいそれを取りに行って戻ってくる途中に転倒し、時間ギリギリで来た上に傷だらけの主役らしからぬ状態の彼女にイラつきを覚えた背花にきつく当たられたことで、今まで我慢してきた嫉妬が爆発し、劇本番、馬の被り物で変装した上で反対の舞台裏に劇で使っていたネズミの全身タイツを置き、自分が得意な皆見先生の声マネを使って背花をネズミの全身タイツで転倒させた。しかし、皆見先生が本番中に舞台裏にいないこと(彼女はずっと体育館入口にいた)、そして自分が被っていたティアラの宝石のひとつが馬の被り物に入っていたことで、ウソを見破られウソのつけない舌を与えられた。ウソのつけない舌を与えられてもなお「こんなクラス大嫌い」とウソをついたが、ゴクオーにお守り袋を突きつけられ、自分の本心に気づく。その後は背花達とも和解し、劇を成功させた。
- 石豆タグル(いしまめ -)
- ゴクオー達のクラスメイト。ある日、とあることからボールに乗ってボールをパンクさせてしまい、その罪を北星に擦り付けようとしたが、ゴクオーにウソを見破られる。そのやりとりを見ていたサタンに地獄に連れて行かれ(ネコカラスが地獄に送ろうとしたが介入したガマブクロウが先に地獄へ送った)、現世地獄化の第一歩として人の悪口しか言えない舌を与えられそうになるが、寸での所でゴクオーに制裁された(しかし、実はこの事件は、ゴクオーにナナシノの存在を気付かせないようにする為にわざと起こしたものであり、後にそれをゴクオーに見破られている)。6年生でもゴクオーと同じクラスになっており、ある出来事がきっかけで千十郎の友達になる。実は幼い頃からナナシノに摂りつかれており、心の中で出会った後は友達となり、いつも一緒に遊んだり話し相手になってくれたりしていた。また、ゴクオーがナナシノの潜伏先を知った際は千十郎を利用し、彼にゴクオーの事を「閻魔」と呼ぶように入れ知恵したり(千十郎には言わないように約束させている)、屋上からオーラを千十郎に向けて降り注ぐことで彼がナナシノだとゴクオーに思わせていた。ナナシノに摂りつかれている事をゴクオーの推理で明かされると一時分離したナナシノがいない事に気付いて涙を流し、前述のナナシノとの経緯を天子たちに話した。その後、ゴクオーとの決戦の末に改心したナナシノと別れることとなり、ナナシノが転生してからは彼に関する記憶は消えているが、その日に産まれた喜生(はるき)という赤ちゃんに歓喜の涙を流して「いいお兄ちゃんになる」と誓い、以降は喜生の前で甘い顔を見せつつも汚れた手で触ろうとした番崎を怒りの形相で怒鳴りつけるなど性格も一変した。彼の名前をアナグラムで並べ替えると「タマシイメグル」になり、ナナシノの存在と関連付けるような文章となる。
- チコ
- ゴクオー達のクラスメイト。一久世が女子に人気という話題が挙がった際は江里戸の方がカッコいいと言っていた。6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。しばおという犬を飼っており、いなくなった際は天子とゴクオーに助けを求め、更には他人の女性にしばおを奪われそうになるが、最後にはゴクオーの助けもあってしばおを取り返した。
- 左丹下ルシオ(さたんげ -)
- 5年2組に転入してきた左丹下校長の親戚。実は作戦に失敗続きのサタンが人間は「悪」だということをゴクオーに知らしめるため、ガマブクロウの力で人間の少年に変化した姿(サタンはガマブクロウが化けている)。箸乃木が事件を起こした際は彼に協力すると持ちかけ、様々な証拠を隠滅してゴクオーのウソ暴きを邪魔するが、1枚上手だったゴクオーに騙され、自らの手で証拠を露見させてしまう。また、野秋を唆せてウソ事件を引き起こさせる行為もした他、自身の歓迎会の前日には天子の心を悪に染まらせるために天子に化けたガマブクロウに飾りを壊させることもした。変化していたサタンがゴクオーとの決戦の末、孤地獄無期懲役となったため、校長の仕事の都合で外国に引っ越したという形で5年2組から去った。
- 皆見みのり(みなみる -)
- 前担任教師の後任として勤めている5年2組担任の新米女性教師。気が弱く(現在は努力中)、おっちょこちょいで多少涙もろいところがあるが、真面目で芯の強い一面があり人の気持ちを大切にする指導をする。なお、以前に(ウソ暴きのために)事故で怪我をしてしまったゴクオーを助けられずにいたことから合気道を習い始めており、後に同じ教師の険市先生がゴクオーに襲い掛かろうとした際は彼を投げ飛ばしてゴクオーを助けている。昔はキャビンアテンダントになるのが夢であったが断念してしまい落ち込んでいた。そんなある日、仲間を大切にする一面を見通した当時の担任に先生になることを勧められ現在に至る。ゴクオー達が6年生でも同じクラスで担任を務めている。
- 好きな給食は牛乳の寒天。
- 6年2組
- 形銭千十郎(かたぜに せんじゅうろう)
- 八百小に転校してきたリーゼントと一か所だけある金歯が特徴の少年で、刑事の息子。ウソ事件を率先して解決しようとしており、その度にいつもゴクオーに手柄を取られているために彼のことを敵視してはいるが、ある事件で協力してウソを暴いた後は素直に感謝の言葉を伝えるなど内心では彼を認めている節もある。また、刑事について語り出すと止まらなく、話が長すぎるがゆえほとんど人がいなくなる。なぜかゴクオーの正体を知っており、気安く「閻魔」と呼んでいたが、それについてはある約束(詳細は後述)があるため答えなかった。一人称は「ボキ」。
- 父親の仕事の都合で転校を繰り返しており、2つ前の学校では刑事ドラマの話で仲良くなった生徒がいたが、転校後、自身が書いた手紙が読み切れないのが原因で事実上絶交宣言されてしまい、それがきっかけで友情は続かないことを悟り「友達はいらない」と言っていた。しかしある事件で石豆が疑われた時「友達を作ることを恐れるな」という父親の言葉を胸に(ゴクオーの手助けもあって)石豆の無実の罪を晴らし、彼と友達になる。
- 時折人とは思えないオーラを放つ時があるが、それは石豆に摂り付いたナナシノが上から降り注いだものであった。そしてゴクオーを閻魔と呼んでいたのもナナシノに唆されたものであり、約束としてそれをずっと黙っていた。ナナシノが転生してからは石豆同様彼に関する記憶は消えている。
- 得意科目は社会、苦手科目は家庭科。好きな給食はカツ丼。
- 茶刈しげる(ちゃかり -)
- 元・5年4組の生徒でゴクオー達の新たなクラスメイト。明るいお調子者。そのくせかなりのトラブルメーカーで、6年生初日でも花瓶が割られていたことで教室に一人だけいた彼に疑いが掛けられ、その際に一度は割って入ったゴクオーのウソつきを快く思わずに嫌っていたが、ゴクオーの活躍により疑いが晴れた後はゴクオーを尊敬すると同時に友達にもなりたいと思うようになり「ゴクさん」と呼ぶようになる。夏休みの登校日、番崎の描いた絵のあまりの下手さについ大笑いしてしまうが、そのことで番崎が機嫌を悪くしたのを見て、必死に番崎の絵を褒めて、彼の機嫌を直させた。その後、クラスメイトに自分は向月や険市などみんなが話しかけづらい人にも気軽に話しかけられて、誰とでもすぐ仲良くなれると豪語した。その後、番崎が落としたハンカチを手についた絵の具を拭くのに使ってしまい、番崎に詰め寄られ必死にその場を取り繕おうとしていたが、その際に「汚れきったばっちぃハンカチ」などと番崎のハンカチを悪く言う言葉を言ってしまったことで番崎の怒りを買い殴られ、クラスメイトからも同情してもらえなかった。その後番崎と仲直りするべくゴクオーに助けを求めたが、逆にゴクオーからは茶刈自身の適当さ、うさんくささを指摘され、逆上してゴクオーに襲いかかるが、逆に地獄に送られウソのつけない舌を与えられた。なおも適当な自分を省みようとしなかったが、その場にいた天子に番崎のハンカチは虎丸に誕生日プレゼントとして初めてプレゼントしてもらったものだったからあんなに怒ったのではないかという事を告げられ、適当な自分を少し見つめ直し、代わりのハンカチを買うべく色々な店を回るが見つからず、最後の店でお目当てのハンカチが一個だけ残っていたのを見つけるが、別の子供もそのハンカチを欲しがっていて、引っ越す友達にあげたいと言うことを聞き、その子供にハンカチを譲った。その後は番崎に謝り許してもらったものの、適当な性格は治っていない。
- 得意科目は国語、苦手科目は算数。好きな給食は焼きそば。
- 味本(あじもと)
- ゴクオー達の新たなクラスメイト。食べ物にこだわりがあり、給食を残す生徒は許せない。食べ物に関する知識も豊富で将来は美食家を志望。実はしいたけが苦手で、しいたけソテーの日だけは早引きや仮病を使ったりしていた。ある日のしいたけソテーの前日も足並に食べ物の好き嫌いを無くす方法を教えるよう頼まれたがきっぱりと断り、当日前もって買っておいた牛乳パックにしいたけを隠し、持って帰って母親に細かく切ってもらおうとした(そのせいで気が引けて足並達が給食を残すことを怒れなかった)。だがゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられ、丸ごとのしいたけの歯ごたえがどうしても好きになれなかった事を話してしまった。その後は天子達になぜ嫌いなのかを研究することを勧められた上で励まされた。
- 足並(あしなみ)
- ゴクオー達の新たなクラスメイト。食べ物の好き嫌いから、給食を大の苦手としている。ある日の体育の50m走では赤花と3回連続で同タイムを出し、クラスメイトから「ライバル」と呼ばれる。しかし、そのことで赤花を焦らせてしまい、彼の靴の紐を切り、まともに走れなくしたという無実の罪を着せられてしまう。しかし、赤花がウソのつけない舌を与えられて真実を話し、なぜそこまで練習を頑張れるのかと彼に問われた時に、彼を生まれて初めてのライバルだと認めていて、彼に勝ちたかったからだと答え、赤花と和解した。
- 一久世(ひとくせ)
- ゴクオー達の新たなクラスメイト。勉強、運動ができる優等生で優しい性格だが、それ故周りが自身のキャラを定着させていることに嫌気が差していた。ある日、何気なく言った一言が他のクラスメイトの喧嘩に繋がり、それに味を占め今度は「嘘の噂」を流し磨巾と田塁を喧嘩させた。そしてその次に番崎と正道を喧嘩させるために天子に噂を広めるよう仕向けたが、ゴクオーの策にはまってしまい、その上天子が嘘の噂を誰にも広めていなかったことによりウソが完全に暴かれて、ウソのつけない舌を与えられた。その後クラスメイトの前で涙ながらに本音を吐いたことで皆と和解し噂騒動も無くなった。以降は、いつもポヤっとしている湯種や以前から欲しがっていた『DX昆虫図鑑』を諦めてまでチョコバード50箱を当たりが出るまでひたすら開け続けるチャレンジに多くの出費をした飯音を心配したり、全てを話した飯音に本当に楽しいことをやってみんなを楽しくしたらどうだと湯種と共に声をかけるなど優しい面を見せるようになる。
- 正道拳(せいどう けん)
- ゴクオー達の新たなクラスメイト。空手が強く大会で3年連続優勝するほどの実力。一久世のウソを暴くために番崎と喧嘩しているふりをして一役買った。時目に憧れており、怪我をしたところを心配してくれた優しさに惚れた。しかし、彼女が優勝トロフィーを壊したことを目撃してしまい、このまま黙っているよう言われ、時目がゴクオーに追及されている時には彼女を庇っていたが、ゴクオーの言葉で「重要なのは真実」と知り、最後は時目に真実を話してもらおうとした。時目が舌を抜かれて真実を話した後は、優勝トロフィーはずっと努力してきたことや親や師範などが応援してくれたことなどが詰まった大切なものであると彼女に告げた。その後は彼女と精神を鍛え直すべく特訓をするようになる。
- 拙井(つたない)
- ゴクオー達の新たなクラスメイト。顔面にボールをぶつけられた事がトラウマでドッジボールが怖く、他のメンバーにボールを渡していた。球技大会当日もわざとボールに軽く当たって外野に行こうとするなど一人よがりのプレーをしていたが、ゴクオーにそれを大罪とみなされウソのつけない舌を与えられた。本当は1年前、箱入の顔面にうっかりボ-ルをぶつけたことから、また誰かを大怪我させてしまう事を恐れボールを投げるのが怖くなってしまった。その後箱入の勇気とクラスメイト達の励ましで本気を取り戻し、2組を優勝に導いた。
- 箱入(はこいり)
- ゴクオー達の新たなクラスメイト。拙井とはご近所さん。1年前、拙井にボールをぶつけられ鼻血が止まらず、気が動転していて拙井はわざとやったのではないとすぐに言えなかった。球技大会では拙井の真実を聞いてボールから拙井を守り、彼を励ました。
- 湯種スギテル(ゆだね -)
- ゴクオー達の新たなクラスメイト。ケンカやもめ事を嫌うのんびり屋でいつもポヤっとしており、周りに流されやすくよく騙されたりもするが、本人はそれを気にしていない。ある日、隣に住んでいるお兄さんに貸してもらった玩具『ハンドスピピー』を昔同じ塾だった暴若(ぼうじゃく)に脅され、奪われた。それをお兄さんに告白し、彼の愛想をつかし失望した目を見て、自分の適当な性格を反省し、スピピーを取り戻すため初めて怒りを露わにし暴若に立ち向かった。その後ゴクオーの協力のおかげで(壊れていたものの)スピピーを取り戻し、お兄さんと仲直りした。
- 飯音(いいね)
- ゴクオー達の新たなクラスメイト。昆虫が大好きであり、一久世や湯種とは5年生の時も同じクラスだった。ある雨の日に人気ユーチューバーであるキンキンに偶然会い、キンキンから弟子と認められたとゴクオー達に話す。それで自身も動画を作ることにしたのだが、その動画はお世辞にも面白いとは言えない物ばかりだったため、つまらないとゴクオーに笑われた。その後『チョコバード』というお菓子の当たりが出るまで50箱ひたすら開けるというチャレンジを行うが失敗し、落ち込んでいた時に平近がチョコバードの当たりを当てたのを見て、彼に頼んでチョコバードの当たりを譲ってもらい、それをあたかも自分が当てたものであるかのようにして皆を騙そうとするが、それをゴクオーに見破られてウソのつけない舌を与えられた。その後、キンキンの弟子だというのはウソであり、彼に会えて調子に乗っていただけだということや、前述の不正行為も含めて全てを話した。その数日後『昆虫のふしぎベスト30』という新たな動画を作って観せていた。
- 時目(ときめ)
- ゴクオー達の新たなクラスメイト。可憐な顔と仕草で男子に大人気。心優しい性格で、いつも笑顔を絶やさず怒ったことがないというが、本性は態度と口が少し悪く、か弱いアピールをして他人を利用していた。ある日の体育の授業の後、正道の優勝カップを誤って壊してしまい、慌てて直しているところを正道に見られてしまい、得意のアピールでこのまま黙っているよう伝えたが、ゴクオーに追及され、嘘泣きをして同情を買おうとするも、逆にゴクオーからは「涙は関係ない、重要なのは真実だ」と返され、その後ゴクオーにウソを暴かれ、しまいにはウソを暴かれたくないがために物凄い形相で本性を露わにしてしまった。ウソのつけない舌を与えられ真実を話し、涙ながらに謝罪した後、正道と共に精神を鍛え直すべく特訓をするようになる。
- 尾局(おつぼね)
- ゴクオー達の新たなクラスメイト。厳しく口うるさいタイプの女子。時目がゴクオーに追及されている時には「あまり責めるなよ」とゴクオーを非難するが、事件の真相が分かったら手のひらを返して彼女を非難する男子たちを「元はといえばあなた達が甘やかしてたからでしょ」と一喝した。
- 田塁一郎(だるい いちろう)
- ゴクオー達の新たなクラスメイト。常にだるそうな目をしている。ある日「カシバトル」という漫画を自身の名前のアナグラムである「ウチダ・イルロイ」名義(なお、ウチダ・イルロイが自身の名前のアナグラムであることはゴクオーに見破られており、後にカシバトルの新刊を描いた時のペンネームは「ダルイ・イチロウ」になっている。)でノートに描いて、教卓に置いた。彼自身はカシバトルの作者だとは恥ずかしくて言えず、ゴクオーがカシバトルの作者を偽った後垣(あとがき)のウソを暴いた時に自分がカシバトルの作者だと告白した。後垣が舌を抜かれて真実を話した後は、画山に「自分の書いた物に責任を持つのはみんな一緒だよ」と言われ、後垣と和解した。その後、カシバトルの新刊を描き、それを後垣も読んでいた。
- 画山藤子(かきやま ふじこ)
- ゴクオー達の新たなクラスメイト。半目が特徴の女子。将来は少女漫画家を志望している。後垣が漫画好きだということを知っているようで、彼がカシバトルの作者として6年2組に現れた際には「こんなにマンガが描ける人だとは思わなかった」と言っていた。その後、後垣がカシバトルの作者だというのをいいことに調子に乗っていて、彼の評判が悪くなっているということを知り、彼に「読者は大切にしないとダメだ」と注意したが、その際に「(後垣が)カシバトルのの作者だととても思えない」と言い、彼の図星を突いてしまったことで彼の怒りを買い、彼に自分の絵を汚されそうになるが番崎達に助けられた。しかし、その時カシバトルが汚れてしまったことにショックを受け、泣いていた。後垣が真実を話した後は、カシバトルの本当の作者である田塁に「自分の書いたものに責任を持つのはみんな一緒だよ」と言った。
- 赤花(あかはな)
- ゴクオー達の新たなクラスメイトで、鼻が赤いのが特徴。ある日の体育の50m走では足並と3回連続で同タイムを出し、クラスメイトから「ライバル」と呼ばれる。しかし、クラスメイトが足並の方が勝てそうだという話をしていることや、彼より多く練習しようとしても半分もできなかったことで、悔しさや苦しみを感じてしまい(その時に発生した”苦しみ”をネクストに奪われる)、遂には足並に自分の靴の紐を切ってまともに走れなくしたという無実の罪を着せてしまう。しかし、それをゴクオーに見破られてウソのつけない舌を与えられた。その後は真実を話し、足並に「赤花に勝ちたかったからあんなに努力していたんだ」という旨のことを言われ、涙ながらに謝った。
- その他の生徒
- 捻田(ひねた)
- ゴクオー達の隣のクラス、5年1組の生徒。ゴクオー同様人を騙すのが好きでゴクオーをライバル視しているが、実際はウソツキキャラで目立ちたいだけの小物。2人のクラスメイトが1組の先生の大事なポスターを破ってしまった事件を捻田自身が解決したが、ゴクオーにことごとく矛盾を見破られた上に、実は彼も共犯者であることがバレてしまい、なんとか黙ってごまかそうとするが、共犯者であった2人が喋ってしまったため露見した。往生際が悪く、ゴクオーを殴ったためウソのつけない舌を与えられ目立ちたいがためにこの犯行をしたことを喋ってしまい、さらにゴクオーを罵倒した。ゴクオー自身は気にしなかったが、その際に「つまんねーウソつきやがって!」と言ってしまったため、ゴクオーの逆鱗に触れてしまい、恐怖のあまり気絶してしまった。その後はゴクオーに仕返しを狙っているものの、それまでとは違う笑顔を見せていた。
- 大荒輪太郎(おおあらわ たろう)
- 6年3組の生徒。ゴクオーや番崎といった問題児を更生し、八百小を日本一の学校にするべく児童会選挙に立候補していた。選挙に向かう途中、不注意で窓ガラスを割ってしまい、たまたまその場に通りかかった天子に罪を擦り付けようとしたが、ゴクオーに見破られてウソのつけない舌を与えられ、児童会選挙で自らのしたことを全校生徒に演説してしまった。しかし、最後までゴクオーを信じた天子の姿を見て、心を入れ替えるということも話した結果、副児童会長に選ばれた。その後も挨拶をするように生徒をきちんと指導してはいるものの、児童会長には頭が上がらなく、張り切りすぎては彼女にしばしば注意されている。
- 藤堂ちなつ(とうどう -)
- 6年1組の生徒で児童会長。正義感が強く、ゴミ拾いや花壇の修復など、会長らしい行動をし、また全国小学校の討論大会で優勝する等、かなり優秀である事も窺える。新聞クラブに学級花壇を荒らしたという新聞をでっちあげられた時も冷静な対応を見せた。完璧な人間に見えるようだが、グリンピース、お化け屋敷、習字の授業が苦手。
- 亜刷(あすり)
- 5年3組の生徒で、戸屋とは1年の時からずっとスポーツ関係で張り合っていたライバル。同じ白組の仲間と共に運動会という立場を利用して卑怯の手をやってのける「裏スポーツマンシップ作戦」を展開し、ゴクオーたち赤組を追い詰めていったが、後半において差を縮められたことに焦りを感じ、騎馬戦では相手の目に砂をかける反則を用いたが、そこをゴクオーに見破られる。しかし、それでも立ち直り、平然とした態度で卑怯の手をやってのけようとしたが、ゴクオーにウソのつけない舌を与えられ、卑怯な手で赤組の勝利を邪魔してきたのは、実は転校が決まり、戸屋に負けっぱなしで引っ越したらザコ扱いされること、ライバルと思っててもすぐに自分のことを忘れられるのが怖かったからだと話し、戸屋から全力で来いと言われたことで最後の全員リレーは正々堂々と勝負した。その後は引っ越しの日まで一日一種目スポーツ対決をしようと戸屋に勝負を挑んでいる。
- 肉鱈(にくたら)
- 5年4組の生徒。憎たらしい性格で語尾に「~よーん」と付けて話す。初登場時は縄跳びが飛べない雨地をクラスメイトと共に馬鹿にし、後にゴクオーの助けで飛べるようになった雨地の姿に動揺を見せたが、結果的に自身のクラスが優勝した為に再び馬鹿にする。しかし、結束が高まった2組からは無視され、何度嘲笑っても結局は相手にされないまま呆然となる。また、別の話ではクラスメイトにある一言を放ち、結果としてクラス全体を巻き込んだ騒動にまで発展させた事もある。2組の皆が企画したゴクオーの誕生日パーティーの時は、それを利用して担任に取り上げられたレアベイ丸を取り戻そうとしたが、ゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられ退散した(ゴクオーは証拠もあるし、翌日には叱られるだろうと敢えて逃した)。
- 磨巾(まぎれ)
- 5年3組の生徒。成績優秀、スポーツ万能な人気者。中底同様掃除委員なのだが、色々と理由を付けて中底に仕事を押し付けほとんど委員に参加していない。中底が掃除説明会の進行を任された時は、もっと人気者になるべく中底を脅し代表を入れ替え手柄を横取りしようと企てたが、ゴクオーにウソのプリントで騙されウソのつけない舌を与えられて本当の事を話した。一度は周囲から反省しろと言われて落ち込んだが、中底の配慮によって一緒に代表をやることとなった。6年生ではゴクオーと同じクラスになっている。
- 鮫照(さめてる)
- 6年1組の生徒。常にクールで冷たい言動をする。少し前までは明るい性格だったようだが、校内コンクールに向けて作った花瓶が博覧会の物と偶然似ていてしまい、周りからパクっただのと馬鹿にされたため世の中を冷めて生きると決めた。大掃除の時、一人で図工室にいてほうきでバランスゲームをしていたらバランスが崩れた拍子に窓ガラスを割ってしまう。持ち前の冷静さで何とか偽装工作をしたものの、ゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられた。そしてクールキャラになった理由を話し、更にどうでもいいと思っていた自分の花瓶を「まだ直せる」と言い自分を動揺させた天子のことも責めていたが、最後はクールに先生に報告に行き、花瓶を直すことを決意した。
- 尾呼日出(およびで)
- 元5年1組の生徒。6-2の教室に入った時、茶刈が割れた花瓶の前に立っているのを目撃し、茶刈が犯人だとにらんだ。しかし実は2組ではなく3組の生徒であり、校庭で見つけたボールを蹴っ飛ばし、その時ボールが窓の空いていた2組の教室に入り花瓶が割れてしまい、突然入って来た茶刈のせいにしようとしていたが、ゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられた。その後は全てを話し、謝った。
- 頭類(ずるい)
- 6年3組の生徒。1年生を突き飛ばし証拠を隠すがゴクオーに見破られ、謝った。その後、カードのポイ捨てを行い今度は石豆に罪を擦りつけようとするが、ゴクオーの助けがあった千十郎に見破られ、その後ゴクオーによってウソのつけない舌を与えられた。その後は真実を話し、頭類を追っていた警察官に家へ連れて行かれた。最初のウソ暴き終了後地獄に堕とされず、事件を二度も起こしたのは彼が初。
- 向月 (むかつき)
- 6年4組の生徒。いつも怒ってばかりいて、他の生徒の喧嘩を止める時もつい暴力を振るってしまい、その後来た先生に彼も怒られた。その放課後、おもちゃ屋の前でカードゲームのカードがダブったことで怒っていたところをネクストに発見され、「明日一度も怒らなかったらレアカードをあげてもいいよ」というゲームを持ちかけられ、承諾した。その翌日、顔面にボールをぶつけられるなどの災難にあいながらもなんとか怒らずにいて、クラスメイトからも見直された。しかしその放課後、中学生が同じクラスの雨地に言いがかりをつけてレアカードを奪おうとしているところを発見し、雨地を助けようとしたが、そこをネクストに見つかり、ゲームは続いていると告げられた。更には彼が怒っているということまで指摘され怒りが爆発し(その際発生した”最大限の怒り”をネクストに奪われる)、ネクストを振り払い雨地を助けようとした。その後現れたゴクオーが中学生のウソを暴いた後、怒るのを我慢するのを続けてみると雨地たちに言った(しかし、その直後頭に鳥のフンが落ちたことで早速怒っていた)。
- 教師
- 5年2組の前担任教師
- ゴクオーが八百小に転校して来るまで勤めていた男性担任教師で、ゴクオーが八百小に来て最初にウソを暴かれた人物。眼鏡をかけて髪が上だけ尖っているのが特徴である。かつて天子に授業の間違いを指摘されたことで恥をかかされたと天子を憎み、彼女の評判を落とそうと盗んだ天子のノートに番崎の悪口を書いて黒板に貼りつけた(内容はテストで0点を取ったというもの)。しかし、ゴクオーに見破られ、ウソのつけない舌を与えられて育美校長の前で自分の行いを全て話した。その後、クラスの担任が皆見先生に変わったためおそらく退職した(特別編に一度登場した)。
- 角園(かくぞの)
- 5年1組担任の男性教師。とにかく真っすぐな性格の体育会系。あいさつなどをしっかりしているが、時折児童よりも熱くなってしまうこともある。
- 険市(けわし)
- 2年2組担任の男性教師。とても厳しく番崎でさえも恐れる存在。生徒を注意する時は怒鳴ってしまうのが難点。柔道を経験している。彼のクラスでは「迷惑かけない」、「人のせいにしない」、「ウソをつかない」の『3大ありえない』を徹底した指導をしており、2年で貫禄のある生徒に育っている。
- 課外授業のゴミ拾いの時は、5年の生徒(主に番崎たち)が騒がしくしては皆見先生にきつくあたっていた。ある時、教え子のひとりである虎丸が不用意で車を傷つけてしまい、目撃した彼は缶を5年担当のゴミ袋に入れ、番崎が犯人になるように仕立て3大ありえないを破ってしまう。しかし、ゴクオーに見破られプライドを傷つけられた彼はゴクオーに襲いかかったが、皆見先生にくい止められる。その後ウソのつけない舌を与えられ、今回の犯行は彼の威厳が崩れてしまう事を恐れ、自分自身を守る為にしたものだという事を喋ってしまった。さらに自分に聞かないと何も分からない2年2組の実態を見て自分のやり方が間違っていたのを悟り自暴自棄になってしまうが、天子の励ましにより、これからは楽しく厳しいクラスを目指すと誓った。以降は厳しさはあるものの、以前のように威厳を気にせずに生徒の為の行動を起こすようになる。
- 固水(こすい)
- 八百小の教頭先生。イヤミな性格で番崎のような悪ガキにはしつように小言を言い、逆に「いい子ちゃん」や校長の親戚であるルシオにはひいきしており、校長の前でも猫を被っている。
- ある日、ゴクオー達3班が校長室の掃除を頼まれたとき、用事で校長室を出る際、校長室の鍵を棚の上に置こうとしたが、間違えて壊れた携帯ストラップを置いてしまい、自身の間違いを認めたくないがためにこのまま3班のせいにしようと考える。ゴクオーの注意を逸らすべくルシオの助けを借りてウソの証言をしたが、逆にゴクオーのウソに騙される。退散しようとした所でゴクオーに地獄に送られウソのつけない舌を与えられた後は真実を話し、番崎もドン引きしてしまうほどの大げさな謝りぶりで詫びた。
- 育美(はぐくみ)
- 八百小の校長先生。サタンが八百小にいる間は教育委員会の仕事に異動となっていたが、ルシオが転校したため再び校長となった。
- 左丹下炎(さたんげ ほむら)
- 八百小の新しい校長先生。その正体はサタン(地獄の項を参照)。
地獄
- ゴクオーの故郷。罪人の魂がここへ送られ、犯した罪によりそれぞれの地獄に送られる。閻魔大王を中心とし、10大地獄長が各地獄を取り仕切る。
- バトラー
- アスタロト族。閻魔大王の側近。地獄でゴクオーの裁きを手伝っており、大王が不在の間は代わりに地獄を見守っている。ゴクオーの身勝手な行動に困っているが一番信頼している。また後述のサタンとは共にゴクオーの側近を務めていた時期があり、故にサタンの事も少なからず気に掛けている。ユーリィとの決戦時にはゴクオーに襲い掛かろうとするラクレスを攻撃し、足止めとして妨害する活躍を見せた。
- サタン / ルシファー
- 二代目閻魔大王候補。ゴクオーからは「サタ公」と呼ばれる。一人称は「オレサマ」。2枚舌の持ち主であるが、実は『秘め嘘』(地獄の者が誰もが持つ切り札)で、実際は3枚舌を持っている。また、元天国の者であるため、天からの罰に詳しい。
- 元々は天国の者で、四大天使をまとめる大天使長・ルシファーであったが、優秀な力と才能を持って生まれたが故にその絶対的な力を確かめたく神に闘いを挑んだところで敗れ、天国から見捨てられる形で「サタン」と改名されて地獄に堕とされた。地獄では神から監視役を頼まれたゴクオーの側近となり、それでも下剋上を狙ってゴクオーに挑むも悉く返り討ちに遭い続ける。しばらくして、ナナシノの事件に起きた際にゴクオーに代わって仕事をする為に閻魔大王以外が触ってはいけない印章をその手で触れてしまい、結果として印章事件を起こしたとしてゴクオーに捕縛され、彼から印章を触った理由を問われたことで素直に理由を話したが、それを頑として信じようとしなかったゴクオーによって全ての地獄の苦しみを合わせ1000倍にした地獄・無間地獄の奥深くに500年間封印されることとなり、この一件で地獄からも見捨てられてしまった。500年後は、地獄で行われた『地獄の釜』のドッキリに協力した後、着替えてくると偽り「オレサマも八百小に行くぞ」と置手紙を残し八百小に向かい、新任校長として就任したが、その一方では前述の出来事から地獄の未来のためや自らを認めない世界を変えることを決意し、人間達に悪の心を植え付け、現世を第2の地獄にする『現世地獄化計画』を考えた上で進行しようと動き始めた。
- 天国での一件でゴクオーが人間になるチャンスを待って始末しようとしたが、ユーリィによって阻止され、更にユーリィのキセキによってゴクオーが閻魔大王の力を取り戻したため、しばらく休戦していた。そして神の罰が終わる直前、八百小を悪霧で包み悪口で満たし、現世地獄化の第一歩にしようとしたが、ゴクオーとネコカラスの活躍により失敗に終わり、さらに地獄を乗っ取るために地獄を襲撃させた8大裏地獄長も10大地獄長の復活により倒された[5]。その後、ガマブクロウの力で少年に化け、左丹下ルシオと名乗って5年2組の生徒となる。しばらくして、天子の前で左丹下ルシオから本来の姿に戻り、過去の出来事を彼女に明かした後は天子から印章に触ったのは、その時大変だったゴクオーの力になろうとしたからではないかと指摘され、動揺して天子に襲い掛かるが、ゴクオーに阻止され、近々開かれることになった地獄選挙で決着を付けようと宣戦布告した。
- その後開かれた地獄選挙では、ガマブクロウに岩雪崩を起こさせて、それに巻き込まれそうになった地獄の子供を助けて信用を高めたり、ゴクオーがそれぞれ違う時間に言っていた似ている場面の「地獄、知ったこっちゃねーよ」(「地獄」と「知ったこっちゃねーよ」はそれぞれ違う時間で言っていた台詞)を繋げてゴクオーの信用を失墜させるなどして一度はゴクオーから大王の座を奪うが、全てをゴクオーに見破られ、地獄民の前で本当の事を暴露する。その際にゴクオーや地獄民、天国や現世などに対する侮辱を言いたい放題に言ったが、全てはゴクオーのウソに騙されて思い通りに事を運ばされただけであり、それによって地獄民からの信用も失墜し[6]、結果として再び地獄選挙が行われることとなり、今度は一票も入れられずゴクオーに大敗した。その後実力行使に出たところをゴクオーに圧倒され、孤地獄無期懲役を言い渡されたことで自分の運命に絶望したが、孤地獄への入口に入り込む寸前で駆け付けた天子に一度は手を掴まれる形で救われる(その際にゴクオーやユーリィ、ミカエルたちも天子の行動に従って手助けをしていた)。天子から自身を想う本心(僅かな悪も含まれている)を聞かされ、3枚目の舌を自ら引っこ抜いて嘘無しのままゴクオーと対話し、彼から500年前にあった事への謝罪と力になろうとしてくれた事に対する感謝を告げられたことで嬉しさのあまり無意識に血の涙を流す。血の涙に驚きながらもそこで誰自分をも受け入れてくれなかったのではなく、本当はみんなと仲良くしたいと思っていたのに自分から好んで一人になっていた事に気付き、自らの負けを認めると「ひとまずは初代の罰を受けよう」と言いながら再び孤地獄への入口に飛び込み、その直前にゴクオーに対する再度の宣戦布告をすると共に自分を含めた地獄民全員が納得する地獄をつくってみせるといった旨を語り、最後には満足気に高笑いをしながら孤地獄へと消えて行った。
- 地獄技
- 悪漢舌 - 基本的にゴクオーと同様の技だが、ゴクオーとは異なり、人の悪口しか言えない舌を授ける。効果は一生。
舌舌波 - エネルギー波を放つ。ゴクオーとの決戦で使用。
- 形態
- 堕天使形態 - 身体の左右が白黒になった姿。ゴクオーいわく、地獄をも支配することも可能。
- 天使形態 - 白い翼を纏ったサタンの最終形態。天国の力も使えるため、天使の右腕に地獄の者が触れた場合、かなりのダメージを受ける。
- ガマブクロウ
- サタンのペット。見た目はフクロウのようで、背中にカエルの模様があり、目と嘴の辺りがなんとなくカエルの顔に見える。本当の姿は巨大な虫のような生物『ベルゼブブ』。「ホーケロ」と鳴く。一人称は「ウチ」で、ギャル男のような口調で話す。秘め嘘は変化である。元々は自分の事が誰なのかを理解できず、誰も自分を分かってくれなかったことで自暴自棄に陥るが、後にサタンと出会い、彼から変化は使えそうだと見出されて部下になるよう誘われ、同時に「ガマブクロウ」という名前(その際に自分がベルゼブブという本来の名前を思い出している)を与えられたことでサタンに尊敬の念を抱き、彼の部下となる。サタンの命令でゴクオーのネクタイを狙った際には河川敷に捨てられていたポスターで人間の子供に化けてネコカラスに近づいた他、ルシオの歓迎会の前日には、ルシオの作戦で天子の心を悪に染める為、天子に化けて5年2組が作った歓迎会の飾りを壊した。地獄選挙決着後、ネコカラスにサタンとの出会いを語り終えると、自分を友達と言ってくれたネコカラスに感謝を示しつつもサタンを裏切るのが怖かった為に以前ネコカラスから貰った石を捨ててしまった事を打ち明け、そのお詫びとして自分と同じ姿をした石をあげ、ネコカラスから「ありがとう、また石を探そう」と感謝の言葉を聞いて満足する。その後最後までサタンの部下として同様の孤地獄に行く事を選び、その際にゴクオーから「行ったところで会えない」と言われるが、それを「気持ち」と言い返しながら孤地獄に去って行った。
- ゴズ
- 閻魔大王の側近。牛の風貌をしている。
- メズ
- 閻魔大王の側近。馬の風貌をしている。
- 10大地獄長
- グンショー
- 火責め地獄長。リーゼントをした鬼で、不良のような恰好をしている。短気で暇さえあればキレており、よく「コラ!」と口走る。面倒見が良く、部下からの信頼も厚い。以前はネイターの子分であった。熱いのは平気かに思われたが、実際は猫舌で、熱い物を食べる際は冷ましてから食べている。炎を自在に操る。天子と出会った直後は陰険な状態であったが、後に大きな度胸を見せた天子を見て一目で彼女を気に入り、以降は他の地獄長共々天子を可愛がるようになる。
- レツ
- 極寒地獄長。常に冷静でクールだが、修行で作った氷をかき氷にして地獄の者達に振る舞うなどの優しい一面もある。少年のような見た目だが地獄長の中では3番目に年上。グンショーとは犬猿の仲。地獄拳法の使い手で、氷を駆使して闘う。ゴズとは師弟関係。神の罰で人間になった際には髪色が黒に染められた。
- ネイター
- 針地獄長。頼れる兄貴分で、グンショーからは「ダンナ」と呼ばれる。軍隊出身で普段はめったに喋らないが本人は「そんなことはない」と語っている。趣味は裁縫。普段からサングラスを掛けており、本人も素顔を隠したがる為に本当の顔を知る者はいない。全身を針のように鋭くすることが出来る。本作品と同じく『コロコロコミック』で連載していた『ド根性小学生ボン・ビー太』に彼の弟が一度登場している。
- タメイキ
- 砂地獄長。黒いスーツを着用しているお姉さん的存在。いつもため息をついている。冷たい性格に見えるが割と世話好き。地獄でその日暮らしをしていたところをゴクオーにスカウトされた。砂や流砂を操れ、溜めて一気に吹き出す事も可能になるが、ため息が凄まじいほど周囲を一気に吹き飛ばせる程の砂を吹き出すことも出来る。
- チチジ
- 電気地獄長。中年のサラリーマンのような風貌をしている。おだやかな性格で言葉づかいも丁寧だが、怒ると怖い。妻と娘持ちで、家族を愛している。体から電気を出すことができ、寝る時は少しだけ電気を出し続ける為に家族から充電や電化製品の使用に用いられている。また、電光石火の如く速く走れる。
- カゲスキ
- 暗闇地獄長。忍者の風貌をしている。忍者の通り影に生きて、主であるゴクオーを守る事を自らの務めとしている。地獄忍法の使い手で、自らの影で幻影を作り出すことが出来る他、忍具の入れ場所にもしているが、時々忍具を見失ってしまう等の欠点がある。彼の担当する暗闇地獄は、真の暗闇の中で何をされるか分からない恐怖故に地獄の中でも厳しいとされている。
- マダム・グロリアス
- 閃光地獄長。浴衣姿が似合う和風美人。地獄長達のまとめ役で、厳しく口うるさい一面があるが思いやりもある。昔はバトラーの教育係もしていた。「~ザマス」が口癖。趣味は日本舞踊で、輝きを放ち続けたまま踊る為にバトラーからは「そこだけ天国に見える」と評された。無数の閃光を放つ。
- リョク
- 植物地獄長。地獄では有名な医者でもある。めんどくさがり屋で寝ていることが多いが、策はきっちりとしている。女好きでナンパ癖あり。体から自在に植物を出すことができ、またその中でも自身の身体から『地獄藻』を作り出し、相手の動きを封じる。
- ゴリゴリゴーレム
- 岩石地獄長。地獄長一の巨体で全身が岩石でできているロボットのような姿をしているが、それは岩石と融合して大きく見せているだけに過ぎず、実際は頭のところだけが体という小さな姿である。片言で話す。周囲の石や岩と合体して、自身の体の一部にできる。超強力なタメパンチを炸裂する。神の罰で人間になった際には筋肉体質の男性の姿に変えられた。
- コトワリ
- 言霊地獄長。身体は小さいが、物知りで天国の極秘機密まであらゆる知識を知る情報通。言霊を操ることができる。地獄で一番の頭脳を持ち、可愛さにも磨きをかけている。「~でチュ」が口癖。神の罰で人間になった際には赤ん坊の姿に変えられた。
- 8大裏地獄長[7]
- サタンの手下。地獄の中ではゴクオー派ではなく、サタン派である。サタンの命令を受け、10大地獄長がいなくなり手薄になった地獄を襲撃したが、ゴクオーとネコカラスが悪霧を消滅させている間に復活した10大地獄長に全員が倒された。
- 裁かれた魂たち
- 禊時金(みそぎ ときかね)
- 現世で悪事を働き地獄に落とされた魂の一人。2006年12月29日に駄菓子屋で盗みを働いており、そのことに興味を持ったゴクオーに何を盗んだのか聞かれ、罪を軽くするために『ナガ〜イ棒』というお菓子を万引きしたとウソをつくも、浄玻璃の鏡でウソが露見する。さらにゴクオーにウソを言われたことで、数百万円する時計を盗んだと言ってしまう。そこで地獄に来ていた天子を人質にしようとしたが、ネコカラスに踏みつけられ、最後は「地獄でウソをついた」ため無間地獄に落とされた。その後、地獄でのドッキリの時にも登場し、地獄の釜の蓋を閉めようとした時土壺や他の魂たちと共に現れ、生き返らせなければ地獄の釜の蓋を開けるとゴクオーを脅したが、ゴクオー達のウソに騙され、無間地獄プラス10000年の刑を受けることになった。
- 土壺浜流(どつぼ はまる)
- 現世で悪事を働き地獄に落とされた魂の一人。当初はカゲスキが担当する暗闇地獄行きが決められていたが、それが嫌で地獄中を逃げ回っていた。楽な地獄に行きたいがために2001年6月16日に老人を助けたとウソをつく。しかし、浄玻璃の鏡で実は助けた訳ではなく、老人の持っていたカバンに入っていたお金をひったくっていたことが露見する。さらにゴクオーの呼び出しで地獄に来ていたユーリィが天国からその時の老人を呼び出し[8]、老人にひったくりを暴露される。そして「地獄でウソをついた」ため大地獄に落とされた。その後、地獄でのドッキリの時にも登場し、地獄の釜のウソに禊や他の魂たちと共に騙され、無間地獄プラス10000年の刑を受けることになった。
- ナナシノ
- 500年前、地獄に現れた特霊魂[9]で、500年前の大騒動を起こしてサタンを無間地獄に堕とす切っ掛けを作った事実上全ての元凶。一人称は「ぼく」もしくは「ワタシ」。神の命により地獄で保護されることとなり、すぐにゴクオーに懐いたが、この時人間に興味を示してなかったゴクオーから人間は愚かな存在であることを聞かされ、人間に対する偏見を抱くようになる。地獄での日々を過ごしていくうちに言葉を話したり、仕事をこなしたりと凄まじい成長を遂げてきたが、ある日天国からの知らせで人間に生まれることを聞いた途端、前述のことから人間になることを拒絶し、更には自分勝手な地獄と天国の両方に嫌気が差すようになり、遂には全てから逃れる為に永遠に"ナナシノ"として存在することを決心した。その1週間後、全ての生き物と一体になれるまで成長しており、その能力を利用して地獄と現世を繋ぐ『輪廻の扉』の結界を天使の体となって破り、更に駆け付けたゴクオーの体を乗っ取って扉を開けることで現世に逃げることに成功し、以降は様々に姿を変え謳歌するようになる。しかし、500年も現世に居続けたため体が衰え始め、やむを得ず普通の人間である石豆の中に入り回復しようとしたが、石豆と過ごしていくうちに人間のイメージがかけ離れていたこと、石豆の心の中での話し相手になったことで本当は人間は愚かではなかったこと、ゴクオーにウソを見抜き迎えに来てほしかったことに気付く。ゴクオーとの決戦では、ゴクオーを彼の心の中の世界に連れ込み、真の目的としてゴクオー自身になるべく同じ姿になりゴクオーを圧倒するが、天子の言葉で立ち上がったゴクオーに返り討ちにされウソのつけない舌を与えられた。全てを話した後は500年前のことをゴクオーから謝罪され、500年の時を経ての和解を果たすとあるサプライズを残して人間に転生した[10]。
天国
- 地獄とは対をなす世界。善人の魂がこちらに収められている。天使たちは人間を幸せに導くために”キセキ”を分け与える仕事をしている。神を守る四大天使は常人を遥かに超える戦闘力を持ち、その実力は「ゴクオーひとり分」だという。
- ユーリィ・L・神城(かみじょう)
- 天国からの使者で神の御前に立つ四大天使のひとり。正式名称は”大天使ウリエル”。ゴクオーからは「ユリ太郎」と呼ばれている。実は以前から天国で天子のことを知り、彼女の良心に惚れ込んでいた。そして世界を幸せに導く大天使に育て上げるべく天子を天国に連れて行こうと企んでいる。計画の一つとして極級魔怪物ベルゼ・バルゼを百年以上早く呼び起こすことでゴクオーが地獄に行った隙を突いて天子を連れ去ろうするも失敗し、現世に現れて6年の転校生として八百小を訪れ、天子のコンテストの絵を汚し事件を起こした。事件解決後はゴクオーが現世のルールに拘るように、しばらく様子を伺うことになり、生徒会に入会した。性格は悪魔のようにゲスだが、ゴクオーのウソ暴きに(裏はあったものの)協力したり、自らウソ暴きをし始めたりと、あくまで天子に拘っているようで、根っからの悪人というわけではない。ゴクオーとはずっと昔からの知り合いで険悪な関係である。
- ゴクオーとの決戦ではゴクオーを圧倒し、天子の天使化に成功したかに思われたが、実際はゴクオーの単純なウソに騙されたに過ぎず、天使化を阻止されて失敗に終わる。ゴクオーに手の内を明かされ、同時に嘲笑されたことで激昂し、再び襲い掛かるが、キセキを使い過ぎたことが災いし、逆に圧倒されてウソのつけない舌を与えられた。本当の目的は大天使に育て上げようとしたのではなく「優しい人間を優しいままでいさせてあげる」ことだった。数年間、成長と共に心が悪に染まっていく人間に対し、キセキの力が足りず天使としての役割と使命に疑問や不安を抱いていた。そこで神の目を盗んで人間を”天使化”する計画をラクレスと共に進めていく内に天子の存在を知り、現世で黒くなってしまう前に天使化しようと画策していた。本当の目的を全て明かし、更にはゴクオーが連れて来た天子の祖母(グンショーが探し出した)から天子に関する事を諭され、人間はどんな困難も乗り越えられると知ったが、最初はそれを受け止められずに何の為に天使が存在するのかに困惑していたところを天子から「いっぱいキセキをくれてありがとう」と感謝され、天使としての仕事に徹した自分自分に対する感謝の言葉だと気付いて涙を流し、最後には天子に「現世に負けるな」と言葉を投げ掛けた。騒動後は天国の果ての堕天牢に幽閉されたが、神からの罰で現世で人間をサタンから守るために復活し、ゴクオーにキセキを分け与えた。そして、ゴクオーの完全復活により、分け与えたキセキも自身に戻った。歓迎会前の事件の際、ガブリエルと共に天子の疑いを晴らし、八百小に残ることになり、八百小卒業後も500年前にゴクオーが逃した魂(ナナシノ)を追うべく八百町に留まることになる。ナナシノの事件が解決してしばらくした七夕祭りの日、人間に変装したネクストを追ったものの、逆にネクストに追い詰められ、キセキによって封印された。
- 天国技
- ヘブンズゲート - 悪い嘘つきを天国に送り相手の将来の夢を現実に変えた後地獄に落とす。
- ウィングクロス - 素早く相手を十字に切りつける技。サタンとの戦闘で使用。
- ヘビバト
- ユーリィのペットでヘビと鳩が融合したような生物。普段はユーリィが首に巻いている。ネコカラスとは仲が良かったりする。本当の姿は古代の象徴の1つとして知られる『ウロボロス』。「ニョロッポー」と鳴く。一人称は「ミー」、二人称は「ユー」。
- ラクレス
- ユーリィの部下。天国側のバトラー的存在。翼が片方しかない。基本はユーリィに忠実で、ゴクオーに呼ばれて地獄に行っていたユーリィの指示で代わりに天子を連れ去ろうとしていた事もある(結果として先手を打ってゴクオーが送り込んでいた地獄長たちに阻まれる)が、時にユーリィの無茶な行動に苦言を呈することもある。部下としてユーリィの計画を唯一把握して手を貸しており、後にゴクオーとユーリィとの決戦時にはユーリィの命令でゴクオーで襲い掛かるが、ゴクオーの側近であるバトラーに阻まれる。騒動後はユーリィ共々捕らえられるが、後にユーリィと共に復活し、彼が八百町に行って留守の間は天国に残り、他の天使たちと一緒に人間にキセキを送る仕事に徹し続ける。
- ミカエル
- 四大天使のひとり。サタンの弟。背が高く容姿端麗。肉弾戦の他に剣術をも使う。仲間を犠牲にして独りユーリィの元に向かうゴクオーに対し怒り狂ったが、その「嘘」こそが地獄の者にとっての「絆」であるということを知る。歓迎会前の事件が治まった後はサタンを食い止めるべくユーリィと共に八百小に残ることになった。
- ラファエル
- 四大天使のひとり。やんちゃな性格で人を小馬鹿にする態度を取るが、ユーリィやゴクオーたちにいずれ神からの罰が下る事が決まった際は少しでも罰が軽くなるように頼もうとするなど、優しい一面もある。
- ガブリエル
- 四大天使の紅一点。いつも食べ物を口にしている。歓迎会前の事件の際には天子そっくりに化け(ユーリィはフランスのいとこと説明している)、天子の疑いを完全に晴らすのに一役買った。
- ネクスト
- 神の後継者を名乗る謎の男。一人称は「オレ」。神に最も近い存在であるが故にキセキの力をほぼ無限に出せる。また『神眼』という特技で人間の心の声を見ることができる。神になったらゴクオーを一番の部下にしようとしており、人間の事は何とも思っておらず「虫ケラ」と言っている。「GODだ」が口癖。
- ナナシノとの因縁に決着をつけたゴクオーに罰を与えるため天国からやってきた。しかし、本当は罰を与えるつもりはさらさら無く、真の目的は『究極の嘘』をゴクオーに見せることであった。そのために、まず一番厄介なユーリィを膨大なキセキで封印し、その後ゴクオーとのババ抜き勝負でわざと負け、目的をゴクオーに告げたことで宣戦布告した。
その他
- 高村国助(たかむら くにすけ)
- 松叶小の男児。登校中、町を騒がせているマフライオンに宝物のサイフを盗られ(正確には大人しく手渡した)、通りかかったゴクオーと犯人を探すことになる。事件解決後、金が金がと言っておきながら本当はサイフが大事であることをゴクオーに見破られ、真実を話した。その後、正直者に興味はないと立ち去るゴクオーに感謝した。
- 通学路のマフライオン
- 『八百小のウソツキゴクオー』と同様に噂されている人物。小学生を捕まえてはお金を奪っていくカツアゲ犯。ライオンのような髪とマフラーが特徴だが、正体は眼鏡をかけた男子学生。男子学生としての振る舞いは物腰柔らかだが、本性は腹黒く、ゴクオーから舌を与えられた際には喋る前にその場からさっさと去ろうとしたり、本当の事を喋った時も悪い事をしたにも関わらず内心で「人生棒にふる気か」と叫んでいた。マフライオンの一件で容疑者の一人になるが、ゴクオーに疑いを指摘されたためにウソで塗り固め、罪から逃れようとしていた。しかし、結局はゴクオーに見破られた挙句、ウソのつけない舌を与えられ、マフライオンとして悪事を働いたことを警官の前で喋ったことで逮捕された。
- 桐森リヨ(きりもり -)
- かつての八百小の生徒で、天子の親友である少女。八百小を転校する際、彼女のリボンの一つを友情の証として天子に渡した。転校から1年経った日に八百町に遊びに来た時、今では彼女がゴクオーや美知代とすっかり仲良くなったのを見て、それ等に対する孤独感からリボンをわざと外して美知代の近くに置いた。しかし、ゴクオーにウソを見破られ、美知代と共にウソのつけない舌を与えられた。更に転校先の小学校で天子以外の友人が出来ない寂しさを重ねて自身から事件を作った張本人だということを告げた。事件解決後、天子に詫びて美知代とも和解し、友人も出来たようである。
- サンタクロース
- クリスマスでお馴染みの伝説上の人物。ユーリィとは面識があるが、ゴクオーとも友達で互いに「サンちゃん」「ゴクくん」と呼び合っている。全てのプレゼントを配り終えた後は、ゴクオー達とクリスマスパーティーを楽しんでいた。
- 天子の祖母
- 天子が入学する前に他界しており、生前は学校を頑張ってほしい天子のために筆箱を作ってあげた。ゴクオーとユーリィとの決戦後にゴクオーの配慮でユーリィの前に姿を現し、天国で天子を見守っている事を明かすと同時に自分が亡くなって悲しいにも関わらずそれを堪えて気丈に振る舞った天子を「強い子」だとユーリィに諭して、彼を「人間はどんな困難も乗り越えられる」と気付かせた。その後、天子との束の間の再会を明かし、直後に現世に帰る天子に別れを告げ、笑顔で見送った。
- 握(にぎり)
- 出摩小学校の児童のふりをしていた出摩中学校の生徒。八百小の児童が河川敷で遊んでいたところに現れ、負けたほうが場所を譲るという条件付きの野球勝負を挑んだ。本当は出摩中学校の生徒だが出摩小学校の児童のふりをしていた。投げればスポーツマンの土屋から三振を取り、打てば三塁打するほどの実力で八百小チームを苦しめたがゴクオーに中学生であることがばれ、ウソのつけない舌を与えられた後、中学校の野球部が厳しかったことを告げ、野球が好きだったからこそ自分は辛くなってしまったということを涙ながらに話した。その後は試合をやめて帰っていった。
- 吾増利(ごますり)
- 出摩小の児童。握をよいしょする時やゴクオーらから責められた時にゴマを擦る癖がある。握らと共に八百小学校に野球を挑んだ。最初は握に頼っていたものの、前述の事で失敗して彼が抜けた後は偶然的にその場にいた兄(兄弟の顔はあまり似ていない)を赤の他人であるかのように審判役にし、微妙な判定を出摩小チームが有利になるようにするだけでなく、靴とホームベースを紐で繋ぎクロスプレー時にホームベースを移動させるという卑怯な作戦を使っていた。しかしゴクオーにホームベースを動かしたことも吾増利と兄弟であるということもばれてしまい、ウソのつけない舌を与えられた。真実を話した後はチーム全員逃げるように去っていった。
- 横断アユミチ(おうだん -)
- ガマブクロウがネコカラスを騙してゴクオーのネクタイを奪う為に、捨てられていた交通安全のポスターを見て秘め嘘で化けた少年。しかし、地獄の者である自身が犯したミス(現世の時間の流れは地獄より早い)によりウソがバレて、元の姿に戻り退散した。
- 番崎竜次(ばんざき りゅうじ)
- 番崎の祖父。5年前、番崎と遊ぶ約束を果たせず他界してしまい、その約束を果たすためお盆を利用してユーリィのキセキでゴクオー達と同年齢の少年の姿で蘇生した。番崎達の前に姿を現した時は「リュウジ」と名乗っていた。世代の名残からかベイ丸とベーゴマを間違えて紐を出してしまったり、別れ際に番崎のことを「タツ」と呼びうっかり虎丸の事を話してしまうなどウソが甘い部分があるが、壁に落書きをしている青年を注意するなど度胸がある。その後、ゴクオーとユーリィに自身が気になった「”番崎の友達の誰か”の体に魂が2つ存在している」ことを話し天国に去っていった。
他作品からのゲストキャラクター
- 怪盗ジョーカー
- 漫画『怪盗ジョーカー』からゲスト出演。『別冊コロコロコミック』2012年6月号では付録ポスターでゴクオーと共演し、単行本5巻収録の特別編で再び共演を果たす。
- 特別編では、課外授業でゴクオーらが訪れた美術館に参上するが、爆弾魔火柱ボンバ(ひばしら -)が現れ美術館が危機にさらされる。彼はゴクオーと協力し、ゴクオーのウソとジョーカーのトリックとの”極上”なコンビネーションで、爆弾魔の悪事を見事に食い止める。彼は自分の変装を見破ったとしてゴクオーを評価しており、ゴクオー自身も面白いウソツキとして彼を認めている。
- じーさん
- 漫画『でんぢゃらすじーさん邪』からゲスト出演。付録『ウソコロコミック』内掲載のコラボ漫画に登場。地獄の斜め上にある「じじー獄」からやって来た(ゴクオーのウソ)。地獄王の姿のゴクオーに「コロコロでヒゲキャラがかぶる」という理由で恨みがある。
- なお『じーさん邪』の作者の曽山は、じーさんの他にツッコミを入れる天子を悪ノリで描いている(その際細かな気遣いも取り入れている)。
単行本
巻数 | 発売日 | サブタイトル | 重要人物または敵役 |
---|---|---|---|
1 | 2012年4月27日 | 第1話 「ウソツキ転校生現る!」 第2話 「スポーツマンの秘密!?」 第3話 「カレーにあばけ!給食落下事件!!」 第4話 「地獄に落とされた天子…!」 第5話 「町をさわがす |
5年2組の元担任教師 戸屋ススム 中底、押結 禊 時金 高村国助、通学路のマフライオン |
2 | 2012年10月26日 | 第6話 「八百小ナンバー1ウソツキはどっちだ!?」 第7話 「児童会選挙は信用第一!!」 第8話 「完ペキなウソテストを作り出せ!」 第9話 「裏スポーツマンシップ作戦を打ち破れ!」 特別編 「ゴクオーくんの夏休み!」 |
捻田 大荒輪太郎 生家、江里戸 亜刷率いる白組一同 |
3 | 2013年1月25日 | 第10話 「性悪店員のウソをあばけ!」 第11話 「クラスメイトを笑わせろ!」 第12話 「ウソも 第13話 「二代目閻魔大王、決定!?」 特別ふろく 「ウソツキ!ゴクオーくん地獄㊙閻魔帳!!」 |
コンビニの店員 平近、内見のりこ 壱兆 金太郎 極級魔怪物ベルゼ・バルゼ |
4 | 2013年7月26日 | 第14話 「転校生ユーリィのたくらみ」 第15話 「ありえない!?波乱の課外授業!!」 第16話 「勇気でウソを飛び越えろ!」 第17話 「友だちとココロの距離」 第18話 「地獄で天使のウラをかけ!」 |
ユーリィ・L・神城 険市先生 雨地 桐森リヨ、茂部美知代 土壺 浜流 |
5 | 2013年12月27日 | 第19話 「校内新聞の真実はどれだ!」 第20話 「掃除委員の説明会大作戦」 第21話 「地獄が危機!?天子の波乱のバースデー」 第22話 「話題のゲームをゲットせよ!」 特別編① 「ウソツキ!ゴクオーくんVS怪盗ジョーカー」 特別編② 「ネコカラスの痛快ウソあばき!」 |
矢木増スギル 磨巾 ユーリィ・L・神城 梶野 怪盗ジョーカー、火柱ボンバ とりすけ、とりみ、とりまつ |
6 | 2014年4月28日 | 第23話 「 第24話 「乙女のウソは苦い味」 第25話 「極悪天使の意外な手助け」 第26話 「本物のサンタがやってきた!?」 第27話 「笑顔の裏の 特別編① 「八百小、恐怖の怪談ナイト!!」 特別編② 「オトモコンビのウソあばき!」 |
番崎、不良高校生たち 三白 酉馬先生 ニセサンタ(置き引き犯) 田ノ上 |
7 | 2014年12月26日 | 第28話 「ユーリィのひれつなワナ!!」 第29話 「天国VS地獄!天子救出作戦!!」 第30話 「天使化を阻止せよ!!」 特別編 「ユーリィの明日」 第31話 「正直者はバカをみる!?」 第32話 「強がりにかくされた真実!!」 |
四大天使 学田、6年生の2人組 鉄谷 |
8 | 2015年4月28日 | 第33話 「ワナを見ぬけ!白熱の野球対決!!(前編)」 第34話 「ワナを見ぬけ!白熱の野球対決!!(後編)」 第35話 「前代未聞のダマしあいゲーム!!」 第36話 「ウソつき学芸会」 第37話 「エリートとおちこぼれ、友情と勉強のズレ!?」 |
握、吾増利たち手摩小チーム 能取 登垣光子 壁心先生 |
9 | 2015年7月24日 | 第38話 「ウソまみれの大そうじ!!」 第39話 「反乱勃発!!地獄の釜の危機!?」 第40話 「八百小、新校長の脅威!!」 第41話 「ウソと友情のレアメダル!!」 第42話 「雨の日はウソが降る」 |
鮫照 禊 時金、土壺 浜流 左丹下 炎(サタン) 恵比寿、盗田取男 4組の3人組 |
10 | 2015年11月27日 | 第43話 「ゴクオーに下った神の罰!!」 第44話 「完全復活!ユーリィの帰還!!」 第45話 「菓子より甘いウソを裁け!!」 第46話 「夢見る心にウソはない!」 第47話 「笑いで人気をとりたい!!」 |
石豆 可増、芦原井 立前 旅館の若造 伊明 |
11 | 2016年4月28日 | 第48話 「ネコカラスのはじめての友だち」 第49話 「八百小の危機!サタンの撒いた毒!!」 第50話 「「いい人」に隠された真実」 第51話 「ヤバすぎる転校生、襲来!!」 第52話 「回転奥義でウソをあばけ!!」 |
横断アユミチ(ガマブクロウ) 8大裏地獄長 任世カズトシ 左丹下ルシオ、箸乃木シノグ 狩鳥 |
12 | 2016年9月28日 | 第53話 「イケメン、金持ち、大ウソツキ!」 第54話 「『本』気のウソを暴け!!」 第55話 「消えた校長室のカギ!!」 第56話 「犯人は天子!?緊迫の学級会!!」 特別編① 「ゴクオーくんVSひげ」 特別編② 「ユーリィの今」 |
池照、来貝 野秋 固水教頭 小野天子(?) でんぢゃらすじーさん |
13 | 2017年2月28日 | 第57話 「ウソの中の“ウソ”を見破れ!」 第58話 「プール授業に漂うウソ」 第59話 「明かされたサタンの過去」 第60話 「地獄選挙、ついに開始…!!!」 第61話 「気づけなかった 特別編 「ガマブクロウの心!」 |
尾座成 水見、二子利 サタン |
14 | 2017年8月28日 | 第62話 「カルタバトルで新年スタート!!」 第63話 「ゴクオーをダマせ!5年2組の大勝負!!」 第64話 「隠された卒業証書を探せ!」 第65話 「6年2組はウソだらけ!!」 第66話 「美味しいウソは残さず食べろ!」 特別編 「5年2組思い出の日」 |
丸、長 5年2組、肉鱈(※被害者) 寄所、外羽 茶刈、尾呼日出 味本、足並 |
15 | 2018年3月28日 | 第67話 「名刑事・形銭千十郎!無実を証明せよ!!」 第68話 「ホントかウソか!?ウワサの真実を辿れ!」 第69話 「隠されたウソを掘り返せ!」 第70話 「八百小ガキ大将の名にかけて!」 第71話 「忘れられない一球」 特別編 「八百 |
頭類 一久世 チコ、しばお リュウジ(番崎竜次) 拙井、箱入 |
16 | 2018年7月27日 | 第72話「人へのウソ 自分へのウソ」 第73話「難事件も一発解決!形銭交番におまかせ!!」 第74話「特霊魂ナナシノ!」 第75話「ナナシノの居場所を突き止めろ!!」 第76話「500年ぶりの再会!ゴクオーvsナナシノ」 特別編①「アナグラム」 特別編②「赤子と |
湯種スギテル、暴若 4組の男子2人 ナナシノ |
関連項目
- でんぢゃらすじーさんと1000人のお友だち邪 - 本作にゴクオーがお友だち軍団の一員として登場。
脚注
- ^ “第61回小学館漫画賞に「海街diary」「Sunny」「ハイキュー!!」など”. コミックナタリー (2016年1月22日). 2016年1月22日閲覧。
- ^ コロコロテレフォン・コロコロオールスター小学校ほか
- ^ (コロコロテレフォン)yoshiki_n_00のツイート(356269904627896320)
- ^ なお、盛杉は6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。
- ^ サタンは復活には5、6時間かかると思っていたが、実はガマブクロウが偵察に来ていたことを知っていたユーリィが砂時計を逆さにして時間をごまかしており、実際は30分程度であった。
- ^ この発言に怒っている地獄民の中には8大裏地獄長の一部が確認できる。
- ^ 名前はそれぞれ「炎の介(ほのおのすけ)」「ツバゼリ」「マンプクシャクトリ」「ヘルレンジャー」「ジッパー」「ダイヤモンドギャラクシー」「さかさ」「キルル」
- ^ ゴクオーがユーリィを呼んでいたのはこれと天子を連れ去らないようにするため
- ^ 魂は神のキセキにより様々な生き物に生まれ変わるが、特霊魂とは稀にそのどれにもなれずあの世を彷徨う魂で、他の魂と比べ穴が空いている。
- ^ 転生先は語られていないが、ゴクオーの仄めかしからおそらくは石豆の弟として生まれた喜生に転生したものと思われる。また、ゴクオーが全ての罪を被ったことで自身に対する500年前の大騒動に関するお咎めも無しになる。