春風亭昇太
春風亭昇太(しゅんぷうてい しょうた、1959年12月9日 - )は、静岡県清水市(現静岡県静岡市清水区)出身の落語家。五代目春風亭柳昇の弟子。前座名は、春風亭昇八。本名は田ノ下雄二(たのした ゆうじ)。愛称は「ちび師匠」。落語芸術協会に所属。現在同協会監事。出囃子は『デイビー・クロケット』。独身。
略歴
東海大学第一高校(現東海大学付属翔洋高等学校)を卒業。高校時代はソフトボール部に所属していた。東海大学文学部に入学し、落語研究部に入る。落研時代の高座名は「頭下位亭切奴」(とうかいてい きりど)。名前の由来は、突然部室にやって来た一年生に上級生が「ドッキリした」ことから、ドッキリ→きりどっ→きりど、となったという。学生時代にテレビ朝日の「ザ・テレビ演芸」でグランドチャンピオンになったのを期に大学を中退し、春風亭柳昇に入門した。
師匠が新作落語の名手と謳われた柳昇ということもあり、同じく新作落語を活動の中心に置き、「悲しみにてやんでい」などハチャメチャな新作落語で人気を得て、1992年に7人抜きで真打に昇進した。その後2000年の独演会「古典とわたし」など独自の解釈を加えた古典落語にも挑戦する(二つ目の時代には既に独演会で古典落語に挑戦し、アレンジを加えた「初天神」を披露し、好評を博している)。
2005年には落語を題材にしたドラマ「タイガー&ドラゴン」に出演し、自ら出演俳優らに落語の演技指導も行った。同年10月からはオールナイトニッポンのパーソナリティーを務めるなど、多方面で活躍。2006年1月8日放送の毎日放送(MBSテレビ)制作のドキュメンタリー番組「情熱大陸」で特集された。落語家によるデキシーバンド「にゅうおいらんず」でトロンボーンを担当。また、東西落語界の壁を超えた六人の会の一人であり、林家彦いち、神田山陽ら落語・講談創作集団「SWA」の一員、背番号は『4』。 2006年5月より日本テレビ系『笑点』の大喜利メンバーに加入した。
『笑点』でのキャラ
- まだ加入して日が浅いせいか持ちネタが少なく、ストレート・当然と思えるようなネタが見られる。(小指で瓦割りに挑戦したら小指が折れた・潜水艦の窓を海中で開けたら怒られた、等)また、他のメンバーからは未婚・チビネタで突っ込まれることがある。
- 最近では、林家木久蔵の与太郎(馬鹿)ネタを使うシーンも度々見られる。
主な新作落語
- 『悲しみにてやんでい』
- 『ワシントン伝』
- 『力士の春』
- 『ストレスの海』
- 『宴会の花道』
- 『リストラの宴』
- 『愛犬チャッピー』
- 『お父さんの決断』
- 『夫婦に乾杯』
- 『吉田さんのソファー』
- 『マサコ』
- 『遠い記憶』
- 『人生が二度あれば』
- 『花粉寿司』
他
出演番組
現在
- 高田文夫のラジオビバリー昼ズ(ニッポン放送)
- 春風亭昇太のオールナイトニッポン(ニッポン放送)
- 笑点(日本テレビ)
- BS笑点(BS日テレ)
- 発見ふるさとの宝(NHK総合テレビジョン 司会=ふるさとの宝を考える会長)
過去
「新春イマジン寄席」(笑福亭鶴光、春風亭昇太、立川しらら(※前説)、 増山さやか、田代優美、山本まゆ子、増田みのり、新保友映)
- タイガー&ドラゴン - 林屋亭どん吉役(TBSテレビ)
- 平成名物TV ヨタロー(1989年・TBSテレビ、春風亭柏枝、春風亭柳八(現・春風亭柳好)他と「芸協ルネッサンス」として出演)
- 夢見る小犬ウイッシュボーン(1998年・NHK)海外ドラマ 主役(犬)の吹き替え
- タミヤRCカーグランプリ(テレビ東京)
- 春風亭昇太のスーパーギャング(TBSラジオ)
- 春風亭昇太と大川興業のパックインミュージック(TBSラジオ)
- ウォッチ!(TBSテレビ)
- たまにはキンゴロー(フジテレビ)
- 夜鳴き弁天(フジテレビ)
- ピロピロ(フジテレビ)
- てれび博物館 それってホント!?(東海テレビ)
- 芸恋リアル(2006年・日本テレビ)島田珠代に告白された。
著書
- 「ボクがモスラを好きなわけ」
- 「楽に生きるのも、楽じゃない」
- 「はじめての落語。春風亭昇太ひとり会」
- 「楽しんだ者勝ち」(林家たい平と共著)