吉林省
中華人民共和国の省、省都は長春市
| 吉林省 | |
| 略称:吉 | |
| 省都 | 長春 |
| 面積 - 総面積 - 面積/総面積(%) - 水域面積(%) |
第14位 187,000 km2 1.95% xx% |
| 人口 - 総人口 (2001年度) - 人口/総人口(%) - 人口密度 |
第21位 26,910,000 2.11% 144/km2 |
| 省内総生産 - 総額 (2002年) - 省内総生産/GDP% - 一人あたりの生産額 |
第18位 2242.96億人民元 2.19% 8340人民元 |
| 行政種別 | 省 |
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吉林省(きちりんしょう、ピンイン:jí lín)は中国東北地区の行政区分の一。省都は長春。かつては黒龍江省・遼寧省などとあわせて満州(満洲)と呼ばれた。
地理
北部を黒龍江省、西部を内モンゴル自治区、南部を遼寧省と接す。また北東部はロシアと接し、南東部は北朝鮮と接する。中部には南から延びてきた遼東大平原が広がり、東部は長白山系を中心とする森林地帯、西部も大興安嶺の山岳地帯となっている。
歴史
省東部の森林地帯はツングース系狩猟民族の住地であり、中部平原地帯には東夷系の扶余が古くから建国し、扶余から分かれた高句麗も省西南部の集安を拠点に一大国家を形成した。高句麗滅亡後は辰国(渤海)が敦化の東牟山に建国、後黒竜江省南部の上京竜泉府に都を移した。渤海が契丹に滅ぼされると、女真の領域となり、女真民族は金王朝を樹立して華北を支配、その後、満州族として再び中国全土を征服した。19世紀以後、特に朝鮮が植民地化されてから、多くの朝鮮人が越境して現在の延吉を中心とする吉林省東部に住み付くようになり、間島(カンド)と呼ばれた。新中国成立後この地域に延辺朝鮮族自治州が成立した。
行政区域
8地級市と1自治州からなる。
世界遺産
省南東部に位置する通化地級市所属集安市にある高句麗遺跡は2004年、高句麗前期の都城と古墳としてユネスコ世界遺産に指定された。高句麗については中国と韓国の間で中国の少数民族地方政権とみるか、朝鮮史の一部と見るかで論争が展開している。
関連項目
