ブラック・ウィドウ (ナタリア・ロマノヴァ)
ブラック・ウィドウ(Black Widow, Чёрная вдова)、またはナタリア・アリアノヴナ・"ナターシャ"・ロマノヴァ(Natalia Alianovna "Natasha" Romanova[1])、ナターシャ・ロマノフ(Natasha Romanoff)は、マーベルコミックスが出版するコミック作品に登場する架空のキャラクターである。キャラクターはスタン・リー、ドン・リコ、ドン・ヘックによって創造され、『Tales of Suspense』第52号(1964年4月)で初登場した。キャラクターは当初はアイアンマンの敵であるロシアのスパイとして登場した。後にアメリカ合衆国に亡命し、架空の諜報機関S.H.I.E.L.D.のエージェントやスーパーヒーローチームのアベンジャーズのメンバーとなった。ファム・ファタールとしても描かれるこのキャラクターは、『コミックス・バイヤーズ・ガイド』の「コミックで最もセクシーな女性」で31位に選ばれた。
Black Widow | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベルコミックス |
初登場 | Tales of Suspense #52(1964年4月) |
クリエイター | スタン・リー ドン・リコ ドン・ヘック |
作中の情報 | |
本名 | Natalia Alianovna (Natasha) Romanova |
所属チーム | S.H.I.E.L.D. アベンジャーズ チャンピオンズ KGB レッド・ルーム マーベル・ナイツ マイティ・アベンジャーズ レディ・リベレーターズ サンダーボルツ シークレットアベンジャーズ ヒーローズ・オブ・ヒア |
パートナー | デアデビル ホークアイ ボリス・ツルゲネフ バッキー・バーンズ キャプテン・アメリカ |
著名な別名 | ナタリー・ラッシュマン ローラ・マシューズ ナターシャ・ロマノフ オクトバー エレーナ・ベロワ |
能力 | 老化抑制 強化された免疫システム アスリートとしての優れた素質 訓練された軍事・武道・格闘術・スパイ能力 催眠術 心理的な防御能力 |
マーベル・シネマティック・ユニバースに属する映画作品ではスカーレット・ヨハンソンがキャラクターを演じており、これまでに『アイアンマン2』(2010年)、『アベンジャーズ』(2012年)、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)に登場している。
出版上の歴史
ブラック・ウィドウは『Tales of Suspense』第52号(1964年4月)の冒頭にて、アイアンマンの敵でコスチュームを着ていないロシアのスパイとして初登場した。それから5年後、スーパーヒーローとなり当時彼女に心酔していたホークアイを従えた。政府は後にハイテク兵器と衣裳を彼女に与えたが、最終的に『アベンジャーズ』第29号(1966年7月)にてアメリカ合衆国へ亡命した。その後はアベンジャーズと手を組み、後に16人目の正規メンバーとなった。
ブラック・ウィドウがトレードマークの黒い衣裳を着て初登場したのは『アメイジング・スパイダーマン』第86号(1970年7月)であった。『Amazing Adventures』第1-8号(1970年8月-1971年9月)ではインヒューマンズと共同で主演を務めた。最初の単独誌が終わった直後からは、『デアデビル』第81-124号(1971年11月 - 1975年8月)、『ザ・チャンピオンズ』全17号(1975年10月 - 1978年1月)に登場した。
1980年代と1990年代を通してブラック・ウィドウはアベンジャーズのメンバーとS.H.I.E.L.D.のフリーランスエージェントを兼任した。またオムニバス誌『Marvel Fanfare』第10-13号(1983年8月 - 1984年3月)で主演を務め、それらのストーリーは後に『Black Widow: Web of Intrigue』(1999年6月)に収録された。
ウィドウは他に『Solo Avengers』、『Force Works』、『アイアンマン』、『マーベル・チームアップ』などにゲスト出演している。『デアデビル』誌には1980年代半ばに登場した後、第368-371号(1997年10月 - 1998年1月)、さらに第2期シリーズ(1998年 - 継続中)にも度々ゲスト出演している。 グラフィックノベル誌『Fury/Black Widow: Death Duty』ではニック・フューリー、『Punisher/Black Widow: Spinning Doomsday's Web』ではパニッシャーと共演している。『Journey into Mystery』第517-519号で展開されたストーリー「The Fire Next Time」でも登場している。
2010年4月からはオンゴーイングシリーズ『Black Widow』誌が始まった。最初のストーリーはマージョリー・リューとダニエル・アクーニが執筆した[2]。第6号(2010年9月)からはドゥエイン・スウィアジンスキー、マヌエル・ガルシア、ロレンツォ・ルッジェーロが執筆した。
2010年から2013年まで続いた『シークレットアベンジャーズ』全37号(2010年7月 - 2013年3月)ではレギュラーキャラクターを務めた。2013年から始まった第2期の『シークレットアベンジャーズ』では引き続いてウィドウが登場する[3]。
2014年1月からはネイサン・エドモンドソン、フィル・ノトによる新規のオンゴーイングシリーズが始まった[4]。
キャラクターのバイオグラフィ
生い立ち
ロシアのスターリングラード(現在のヴォルゴグラード)で生まれる。ウィドウは格闘技、狙撃、スパイの訓練を積んだロシア人のエージェントであり、「ウィドウ・バイト」と呼ばれるエネルギー兵器を使う。当初は現在のようなコスチュームを身にまとっておらず、単にイブニングウェアとベールを着て登場した。後にホークアイの誘いもあってアメリカ合衆国に亡命する。
ナタリア・ロマノヴァの幼少時代に関するヒントは1970年代に『Amazing Adventures』で彼女の友人であるイワン・ペトロヴィッチによって語られる。ウィドウはペトロヴィッチによって育てられ、後に祖国に仕えることを望むようになり、スパイとしての訓練を受け始めたのであった[5]。また別の回想では、1941年にマドリプールでペトロヴィッチがキャプテン・アメリカとミュータント兵士のローガン(後のウルヴァリン)と共にナチスのもとからナタリアを救い出す姿が描かれている[6]。
後に改訂された設定では、ウィドウはペトロヴィッチよりもむしろソ連が行っていた「ブラック・ウィドウ・オプス」計画によって育てられたことが判明した[7]。ペドロヴィッチは他の孤児たちと共にナタリアをデパートメントXへ連れて行き、彼女はマインドコントロールを受けて「レッドルーム」で戦闘や諜報活動の訓練を受けた。またここでバイオテクノロジーによって彼女は長寿となり、若い身体を保てるように改造された。この時期にウィンター・ソルジャーと知り合い、恋愛関係となっていた[8]。各ブラック・ウィドウは忠誠心を維持するために偽りの記憶を植えつけられた。ロマノヴァにはバレリーナの身分が与えられた。
ロマノヴァは著名なソ連のテストパイロットであったアレクセイ・ショスタコーヴと結婚していた。しかしソビエト政府が彼をレッドガーディアンにすることを決定すると、死を偽装して引き離した。
アベンジャーズ
ロマノヴァはファム・ファタールの役割を果たすように育った。ソ連を裏切った初代クリムゾン・ダイナモであるアントン・ヴァンコ教授を暗殺するために2代目のボリス・ツルゲネフと共に働いたのが彼女の初めてのアメリカでの任務であった。ロマノヴァのツルゲネフは計画の一部としてスターク・インダストリーズに潜入した[9]。彼女はアメリカ政府の防衛を請け負うスタークから情報を奪おうとしたが、彼のもう1つの姿であるアイアンマンと直面する。2人はアイアンマンと交戦し、ツルゲノフのクリムゾン・ダイナモのスーツを奪って装着する。最終的にヴァンコはアイアンマンを助けるためにツルゲノフをレーザーで殺害し、自らもその爆発によって命を落とした[10]。ロマノヴァはその後は犯罪者で弓使いのホークアイと出会い、アイアンマンと敵対させ[11]、2人はアイアンマンと戦った[12]。
ロマノヴァはアイアンマンを倒すために再度ホークアイと共闘した。2人はアイアンマンを寸前の所まで追い詰めたが、ロマノヴァが戦闘で負傷するとホークアイは彼女を連れて撤退した[13]。この時期にロマノヴァはホークアイと恋に落ち始めて、ソ連への忠誠心が揺らいで亡命を考え出した。一方でホークアイはアベンジャーズへの参加を決めた[14][15]。
その後彼女はレッドルームに捕らわれ、再びマインドコントロールを受け、ソーズマンと初代パワーマンと共にアベンジャーズと戦った[16]。最終的に洗脳が溶け、後に衣裳を着てアベンジャーズへ参加した[17]。
S.H.I.E.L.D.とデアデビル
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その後彼女は国際諜報組織S.H.I.E.L.D.でエージェントとして働いた。ニック・フューリーにより、S.H.I.E.L.D.の任務の一環で中国に派遣された彼女はアベンジャーズと共にリン大佐、ブルショフ将軍、元夫のレッドガーディアンと戦った[18]。
サンフランシスコでマット・マードックと恋愛関係を築いていた頃、彼女は彼のもうひとつの姿であるデアデビルと共に独立したスーパーヒーローとして働いた[19]。そこで彼女はファッションデザイナーとしての新たなキャリアを築こうとするが上手くいかなかった。マードックとの関係が停滞すると最終的に2人は別れた[20]。
チャンピオンズ
破局後、ウィドウはロサンゼルスへと移り、ゴーストライダー(ジョニー・ブレイズ)、ハーキュリーズ(当時恋愛関係)、元X-メンのエンジェルとアイスマンから成るスーパーヒーローチームのチャンピオンズのリーダーとなったが、チームは短命に終わった[21]。
シビル・ウォー以降
スーパーヒーローたちによるシビル・ウォーの際にロマノヴァはスーパーヒューマン登録法の賛成側となり、アイアンマン率いるタスクフォースのメンバーとなった[22]。その後登録されたロマノヴァは再編されたアベンジャーズに加わった。彼女はS.H.I.E.L.D.の高ランクエージェントとなり、当時の長官であるトニー・スタークやマリア・ヒルが行動不能の際には指揮権が与えられることとなった。
その後トニー・スタークによりロマノヴァはキャプテン・アメリカの盾を安全な場所まで運ぶ仕事を頼まれるが、元恋人のバッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー)により強奪される。ロマノヴァはファルコンと共にレッドスカルの手下からバッキーを救出し、ヘリキャリアーへと連れて行き、そこでスタークは彼に新しいキャプテン・アメリカになるように依頼した。その後S.H.I.E.L.D.に呼び戻されるまでの短期間、ロマノヴァはバッキーのパートナーを務めた[23]。彼女は後にレッドスカルとの決着のために彼とファルコンに再加入し、シャロン・カーターの救出に貢献した。彼女とバッキーは関係を再開させた[24]。またハーキュリーズの捕獲で重要な役割を果たすが、ギリシャの神への敬意もあり、彼女は彼を逃がした[25]。スクラルによる侵略の際には残ったアベンジャーズと共に戦った[26]。その後はまたバッキーのパートナーとなった[27]。また元長官のマリア・ヒルがバッキーに特別なデータを届けるのを助けた[28]。
サンダーボルツ参加
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「ダーク・レイン」開始後、ノーマン・オズボーンは放棄されたS.H.I.E.L.D.施設内に侵入するエレーナ・ベロワを発見すると、新しいサンダーボルツのリーダーとして雇った。最初ミッションではアントマン、ゴブリン、ドク・サムソンと共に働いた[29]。彼女の正体は変装したナターシャであった[30]。
ヒロイック・エイジ以降
「ヒロイック・エイジ」が始まるとナターシャはシークレットアベンジャーズに参加した[31]。
パワーと能力
ブラック・ウィドウは世界クラスのアスリートであり、体操やアクロバット、空中曲芸、武道(空手、柔道、忍術、合気道、サバット、多数の中国武術、ボクシングなど)、射撃術を身に付け、武器の専門知識に長け、幅広い諜報訓練を受けている[32]。また熟練したバレリーナでもある。
スーパーソルジャー血清のレッドルーム版を打たれており、肉体及び精神的な能力は人間の限界以上に強化されている[33]。
俊敏性に関してはオリンピックの金メダリストのそれを上回っている[34]。
身体組織は超人のように拡張され、非常に優れた耐久性、強度、スタミナを兼ね揃えている[32]。反応速度も同様に強化されており、銃弾を至近距離から回避可能である[32]
才能豊かな知性を持っている[35]。精神のコントロール技術を身に付け、完全に本心を隠すことができる。またスティーブ・ロジャースのように複数の情報流を処理し、急激な戦況の変化に対応する能力を有している[35]。
戦術の専門知識を持っており、戦略家・戦術家・現場指揮官としてアベンジャーズやS.H.I.E.L.D.を指揮した[35]。
他のバージョン
ハウス・オブ・M
『ハウス・オブ・M』の世界でのナターシャはソビエト・スーパー・ソルジャーズのメンバーであった[36]。後にシャン・チーのレッド・ドラゴンズのメンバーとして登場し[37]、またS.H.I.E.L.D.のメンバーであると言及された[38]。
アルティメット・マーベル
アルティメット・マーベル・インプリント下におけるナターシャ・ロマノフは、同世界のアベンジャーズであるアルティメッツのメンバーである。ブライアン・マイケル・ベンディス脚本、テリー・ムーア作画の『Ultimate Marvel Team-Up』第14号(2002年6月)で初登場し、その後マーク・ミラー脚本、ブライアン・ヒッチ作画の『The Ultimates』第7号(2002年9月)より主要キャラクターとなった。
MCU版
スカーレット・ヨハンソンがナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウを演じる[39]。ヨハンソンはエミリー・ブラントがスケジュールの都合で降板を余儀なくされた後にキャスティングされた[40]。
キャラクター像
故郷のロシアで所属していたKGBで、スパイ養成プログラム“レッド・ルーム”に参加して鍛えられたことで[41]、“ブラック・ ウィドウ”のコードネームを持つ[41][注釈 1]ようになった超一級のスパイ。そのためKGB時代には、アメリカの安全保障の重大な脅威とみなされ[41]、暗殺任務を請け負ったクリント・バートン/ホークアイと遭遇するも、クリントからその才能を評価されてKGBからS.H.I.E.L.D.へリクルートされた過去がある。この経緯から、クリントとは性別を超えた親友兼相棒同士の間柄となった。
『アイアンマン2』から『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』まではS.H.I.E.L.D.エージェントとして、以降の作品ではアベンジャーズのまとめ役・共同リーダーとして登場・活躍する[注釈 2]。
故郷の実の家族はみな亡くなっており[42]、妖艶且つ、トニー・スターク/アイアンマンからも「考えが読めない」と評されるほど滅多に感情を出さないほど冷静沈着でミステリアスな雰囲気を放つ一方、走行中の車内でドレスからS.H.I.E.L.D.でのユニフォームへ堂々と着替える大胆さも持つ美女である。アベンジャーズに加入してからは、僚友たちと親交を深め、チームであることを重んじるようになっていく。
能力
英語とロシア語のほか、フランス語、イタリア語、ラテン語、ベトナム語、北京語[43]などを話せるバイリンガルで、戦闘では達人級のマーシャルアーツとオリンピック級アスリート以上の軽業的体操能力を活かして、さまざまな技を繰り出して敵を倒す実力を有し、銃火器各種や数多くの近接格闘戦用武器の取り扱いから、コンピューターのハッキング技能、車両各種と数多くの航空機の操縦にまで精通している。更に、アベンジャーズに加入してからは、共同リーダーとして皆をまとめ上げられるほどのリーダーシップも見せる。
ツール・ビークル
- ウィドウズ・バイト
- ナターシャが両腕に装備する万能リストバンド。起動させると青く発光する。3万ボルトの電撃“ウィドウ・スティング”を放つスタンガン機能を持ち、グラップルワイヤーやテイザー・ディスクの射出機能も有する。アベンジャーズ加入後は、トニーによってアップグレードされ、より強力な電撃を放つことが可能となった。
- テイザー・ディスク
- 愛用の掌大の放電ディスク。手投げ弾のように投擲する、若しくはウィドウズ・バイトから射出し、標的を放電・気絶させる。インサイト計画の際にはアレクサンダー・ピアースに着けさせられた生体認証バッジを一時的にショートさせるために、ナターシャ自らこのディスクで感電し、ピアースに隙を作る。
- バトン
- トニーによって新たに開発された、ナターシャの2本の近接格闘戦用武器。戦闘服やウィドウズ・バイトと同様に青く発光し、グローブで充電され、打撃を加えた相手に電気ショックを流す。その威力はウルトロン・セントリーを倒すほど強力である。
- トンファー
- ライプツィヒ・ハレ空港での戦いに投入した一対のワンド[42]。グリップハンドルは磁力性を備えており[42]、棒身には伸縮機能と電気ショック機能を備え[42]、クリントとの白兵戦で使用するが、特殊機能は使用せずに終わる。
- 長棍[44]
- ワカンダでの戦いに投入した戦棍。細かいディテールが入っており、電気ショック機能のほか、2本に分離させて両手に保持することも可能である。
- ユニフォーム
- 任務・戦闘時に着用する戦闘用ジャンプスーツ。腹部には赤い砂時計のデザインがシンボルとして施されており、ユーティリティベルトも巻いている。両大腿部にはグロック26用ホルスターを備えている。
- S.H.I.E.L.D.製
- S.H.I.E.L.D.時代に着用した戦闘用ジャンプスーツで、両肩部にはS.H.I.E.L.D.のロゴワッペンが付いており、滑らかな生地でできているため敵に掴まれにくくなっている[41]。ウェッジヒールの爪先にはキックを補強するプロテクターがあしらわれている[41]。
- ナターシャがS.T.R.I.K.E.と仕事をするようになると、夜間の隠密作戦用設計として敵から視認しにくいほどより滑らかなものとなった[41]。
- トニー・スターク製
- アベンジャーズの一員として活動するために、トニーによって新調された戦闘用ジャンプスーツ。その素材はケブラー生地と伸縮性のある生地が合わさったもので[43]、両膝には強力な外的ショックを与えるニーパッド[43]、バックルにシンボルがあてがわれたユーティリティベルトにはスーツの充電パック[43]、ブーツにはショックを防ぐ絶縁がそれぞれ施されており[43]、最大の特徴はスーツ全体にウィドウズ・スティングが電気的防御システムとして張り巡らされていることであり[43]、電流が流れるとスーツのラインが青く発光する。
- ウルトロン戦後には再度新調され[45]、ユーティリティベルトが再びシンボルとは別々のブラスバックル付きのものとなり[42]、脛には保護用のチタニウム製装甲プレート[46]が、ブーツには運動エネルギー反発によって跳躍力増加させるソールがあてがわれた[46]。
- アベンジャーズの内乱後に逃亡者となってからは、このスーツをベースに[45]グリーンの防弾ベストを身につけている[44]。
- ハンドガン
- ハーレーダビッドソン LiveWire
- ナターシャが搭乗したオートバイ。ソウルでウルトロンの追跡に運用し、スティーブが落とした盾をカウルに乗せて、ソウル市内を疾走。ナターシャが相手のトラックのコンテナへ飛び移る際に、横切って来た別のトラックに激突して大破する。
このほかにも、チタウリとの戦いでダガーナイフを使用している。
各作品での活躍
- 『アイアンマン2』
- トニーの体調の監視と彼がアベンジャーズの一員に相応しいかどうかの適正調査を行うため、スターク・インダストリーズの法務部の社員“ナタリー・ラッシュマン”と名乗ってトニーに接近。東京でのモデル経験[注釈 3]や、ハッピー・ホーガンに強烈な関節技を決めたことでトニーに気に入られ、彼のアシスタントに指名されるが、ペッパー・ポッツからは嫉妬の目を向けられ、トニーの誕生パーティー直前にはトニーからの質問に「好きな人と好きなことをして過ごす」と答えて、彼がパーティーで羽目を外してしまう結果にも繋がったこともあった。
- 後にニック・フューリーの指示で、孤立してしまったトニーに正体を表し、体調不良の彼に二酸化リチウムを投与するも、トニーとは素性を隠していたことで、やや不仲となってしまう[注釈 4]。イワン・ヴァンコの陰謀で会場が混乱に陥ると、ジャスティン・ハマーにヴァンコの生存と居場所を自白させ、ハッピーの運転でハマー社研究所に向かい、所内で屈強な男性警備員10人以上を瞬く間に倒し、ヴァンコが操作していたパソコンでウォーマシンを再ハッキングし、ジェームズ・“ローディ”・ローズとトニーを救った。
- その事後、任務であったトニーの適正調査の結果報告書をフューリーへ提出する。
- 『アベンジャーズ』
- 本作ではアベンジャーズ結成のために尽力し、自らもチームの一員として強大な敵に立ち向かう。また、ロキによって彼女の過去の一端も明かされる[注釈 5]。
- 冒頭の任務中にゲオルギー・ルチコフらに捕縛され、拷問を受け掛けるが、コールソンからクリントが連れ去られたことを伝えられると、ルチコフらを一網打尽にし、カルカッタでブルース・バナー/ハルクと対面。話し合いの末彼へテッセラクト捜索依頼を取り付け、ヘリキャリアへと案内した。
- 後にドイツでスティーブやトニーと協力してロキを捕縛し、ヘリキャリアへと連行すると自らロキに尋問を行い、彼がブルース/ハルクを利用して自分たちを瓦解させようとしていると突き止め、ブルースとソーをヘリキャリアから移動させようとするが、そこでトニーたちがS.H.I.E.L.D.の兵器開発を巡って口論したため憤慨・失望する。
- しかし、ロキに操られたクリントらの襲撃とハルクの暴走時には彼らを救おうと奮戦し、クリントを正気に戻すことに成功。そしてコールソンの死によって心境が変わり、アベンジャーズとしてニューヨークへ飛び、チタウリの大群に戦いを挑む。戦闘の終盤では、チタウリの飛行馬車をハイジャックしてスターク・タワーの頂上に飛び移り、正気に戻ったエリック・セルヴィグと協力し、ロキが落としたセプターでワームホールを閉じた。
- 物語のラストでは、ソーとロキの帰郷を見送り、ブルースに荷物を手渡して、クリントと何処かへと去る。
- 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
- 本作では、恋愛経験に乏しいスティーブを頻繁にからかうような言動をとるほか、フューリーの死には涙を流し、「S.H.I.E.L.D.に加入して変われると思ったのに、この仕事に向いてないかも」と零すなど、今までになかった内面も見せる。
- 冒頭でスティーブを出迎えてS.T.R.I.K.E.に合流し、ジョルジュ・バトロックらにシージャックされたレムリア・スターに突入すると、スティーブたちと異なり本船の衛星打ち上げファイルを奪取する任務をフューリーから請け負っていたため、スティーブから詰問された隙に、バトロックを取り逃がす失態を演じてしまった。
- 重傷を負わされたフューリーが死亡確認と診断された後、USBメモリから得た情報から突き止めたキャンプ・リーハイや、ジャスパー・シットウェルの拉致、市街地での乱闘まで、S.H.I.E.L.D.(内部のヒドラに属する輩)に追われる身となったスティーブと行動を共にした。その最中に銃弾をくらい負傷するが、マリア・ヒルやフューリーたちに救われ、インサイト計画時には、世界安全保障委員会のホーリーに変装してピアースの元に潜入し、フューリーと協力して自身の素性も公になることを覚悟の上で、S.H.I.E.L.D.とヒドラの内部機密を全世界に公開させた。そして銃を向けられながらも、ピアースの打倒にも貢献して、崩れるトリスケリオンから脱出しようとするサム・ウィルソン/ファルコンを救った。
- S.H.I.E.L.D.壊滅後に参加した上院議会で、今回の一件や過去の経歴について尋問されるが、気丈に啖呵を切って退席し、フューリーを見送ると、スティーブたちにウィンター・ソルジャーに関するS.H.I.E.L.D.の資料を手渡して自らも行方を晦ます。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- 本作では、ハルクと意思疎通が出来る数少ない人物となり、ハルクをブルースに戻す役割を担っている。ブルースの本心を誰よりも理解しており、彼に想いを寄せ、親密に接する。アベンジャーズ・タワーでのパーティーでは、ドレス姿でバーテンダーを務める姿も見せた。また、クリントの家族であるバートン一家と交流があり、クリントの子どもたちに懐かれ、仲良く触れ合っていた。更に、ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチから受けた心理攻撃により、レッド・ルーム時代を悪夢で見せつけられ、バートン家に招かれた際には不妊手術を受けたこともブルースに明かし、彼と逃亡生活に出ることを提案した。
- ソウルでの戦闘で、ウルトロンがヘレン・チョに造らせた新たなボディの奪還に成功した替わりに敵に捕まるが、居場所を発信してアベンジャーズに伝え、救出に来たブルース/ハルクと共に再びアベンジャーズとして決戦に参加した。
- ウルトロン打倒後は、ブルースの失踪に落ち込む様子を見せながらも、トニーたちが脱退し、新メンバーが加入したアベンジャーズのサブリーダー的存在となる。
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
- 本作では、スティーブと共にアベンジャーズの共同リーダーとして、チームをまとめ上げ、ソコヴィア協定への問題とペギー・カーターの訃報で若干不安定な心情となったスティーブや、バッキーから受けたダメージに身を屈めるトニーを気遣うなど、まとめ役らしい素振りを見せる。その一方で彼らが騒動を起こして連行された際や、我の強い態度で対峙した際には苦言を呈することもある。
- ラゴスでのラムロウ/クロスボーンズの一味との戦いにおいて、サムとの連携で生物兵器の奪還には成功するが、複数の犠牲者を出した結果から、ソコヴィア協定への署名には逡巡しながらも、アベンジャーズ存続のために同意し、協定の署名式にチームの代表の公式外交官として参加した。ウィーン式場で爆破テロが発生してからは、トニーと共にバッキー捜索にあたり、彼とともにスティーブとサムが行方をくらますと、彼らの身柄確保のためにティ・チャラ/ブラックパンサーをスカウトする。
- ライプツィヒ・ハレ空港での大乱戦では、スコット・ラング/アントマンやクリントと組手した以外に相手を攻撃することも倒れることも無かったが、最終的にスティーブたちの意を汲んで、彼らを追う同陣営のティ・チャラを足止めする。アベンジャーズ・コンパウンドに戻ると、前述の行いをトニーに非難されるが、自身も彼の難点を指摘して失踪した。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』では、本人は未登場だったものの、ソーがクインジェットに記録されていたソコヴィアでの戦いの時の通信映像を再生する形で登場した。
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- 本作では、変装の一環として髪の色がアッシュブロンドに変わっている[44]。また、彼女の言により、本作に登場しないクリントとスコットの2名は、ソコヴィア協定を受け入れて司法取引を交わし、自宅で軟禁状態にあることが明かされた。
- スティーブ、サムと共に、ブラック・オーダーに襲撃されたワンダとヴィジョンの危機を救う。アベンジャーズ・コンパウンドでブルースと再会したときは互いに少々よそよそしくなりながらも再会を喜んだ。ワカンダでの決戦では、ワンダ、オコエと共にプロキシマと戦い勝利するも、その直後に現れたサノスには全く太刀打ちできず、サノスが6つの“インフィニティ・ストーン”の力で発動した“デシメーション”を目の当たりにして愕然となる。
2010年9月の『アイアンマン2』のブルーレイとDVDの発売の際の記者会見の時点で、ケヴィン・ファイギは「我々は既にソロ映画のアイデアについての協議をスカーレットと開始ししている」と述べ[47]、2014年2月、フェイグは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でブラック・ウィドウの過去を探索し、その後ソロ映画でさらに過去を描くというアイデアを気に入り、既に企画作業を行っていることを明かした[48]。2019年7月に開催されたコミコン・インターナショナルにてケイト・ショートランドが監督を務める『Black Widow(原題)』が2020年5月1日に全米公開されることが発表された[49]。
他のメディアでの登場
テレビ
- 1975年にブラック・ウィドウとデアデビルのペアを主役としたテレビドラマが企画され、アンジー・ボウイがブラック・ウィドウ役、ベン・カルーザスがデアデビル役に抜擢されていた。しかしながらプロジェクトは企画段階でスタジオから却下された[50]。
- 『The Marvel Super Heroes』ではアイアンマンのパートでブラック・ウィドウが登場した。声優はペグ・ディクソンが務めた。
- 『The Super Hero Squad Show』の第1シーズン第12話「Deadly is the Black Widow's Bite」でブラック・ウィドウが登場した。声優はレナ・ヘディが務めた[51]。
- 『アベンジャーズ 地球最強のヒーロー』でブラック・ウィドウが登場した[52]。声優はヴァネッサ・マーシャルが務めた。
- 『アイアンマン ザ・アドベンチャーズ』でブラック・ウィドウが登場した。声優はアシュレイ・ボールが務めた。
- 『Avengers Assemble』でブラック・ウィドウが登場した。声優はローラ・ベイリーが務めた[53]。
- 『アルティメット・スパイダーマン』でブラック・ウィドウが登場した。声優はローラ・ベイリーが務めた。
その他の映画
- オリジナルビデオアニメ映画『アルティメット・アベンジャーズ』及び『アルティメット・アベンジャーズ2: ブラック・パンサー・ライジング』でアルティメット版のブラック・ウィドウが登場した。声優はオリヴィア・ダボが務めた。
- 2004年、ライオンズゲートはナターシャ・ロマノフが登場する映画『Black Widow』がデヴィッド・ヘイターによって脚本開発段階にあることを発表した[54]。後にライオンズゲートはプロジェクトを中止した[55]。
- 2013年にビデオアニメ映画『アイアンマン ライズ・オブ・テクノヴォア』でブラック・ウィドウが登場した[56][57]。声優は沢城みゆきが務めた。
- 発売予定のビデオアニメ映画『アベンジャーズ コンフィデンシャル: ブラック・ウィドウ & パニッシャー』ではブラック・ウィドウとパニッシャーがチームを組む。声優はジェニファー・カーペンターが務める[58]。
テレビゲーム
- 2005年の『Punisher』ではパニッシャーと共闘するノンプレイヤーキャラクター(NPC)の1人として登場した。
- 『MARVEL ULTIMATE ALLIANCE』で登場し、声優はニカ・ファターマンが声優を務めた。
- 『Spider-Man: Web of Shadows』で登場し、声優はサリー・サフィオッティが声優を務めた。
- 『Marvel: Ultimate Alliance 2』でも登場し、ニカ・ファターマンが引き続き声優を務めた。
- 『Iron Man 2』に登場し、声優はキャサリン・カンピオンが務めた[59]。
- 『Marvel Super Hero Squad: The Infinity Gauntlet』ではプレイ可能キャラクターとして登場し、声優はグレイ・デリスルが務めた。
- 『Marvel Super Hero Squad Online』ではプレイ可能キャラクターとして登場し、声優はローラ・ベイリーが務めた。
- Facebookゲーム『Marvel: Avengers Alliance』ではプレイ可能キャラクターとして登場した。
- 2012年の対戦型格闘ゲーム『Marvel Avengers: Battle for Earth』ではプレイ可能キャラクターとして登場した。
- 『リトルビッグプラネット』の「Marvel Costume Kit 5」ではダウンロードコンテンツとして使用可能である[60]。
- MMORPG『Marvel Heroes』ではプレイ可能キャラクターであった[61]。
- 『Lego Marvel Super Heroes』ではプレイ可能キャラクターとして登場し、声優はローラ・ベイリーが務めた[62]。
舞台
- 舞台『Marvel Universe: LIVE!』ではアベンジャーズのメンバーとして登場する[63]。
評価
ブラック・ウィドウは雑誌『ウィザード』の「偉大なコミックキャラクター」で176位となった[64]。またIGNでは74位となった[65]。『コミックス・バイヤーズ・ガイド』の「コミックで最もセクシーな女性」では31位であった[66]。
ビブリオグラフィ
ソロシリーズ
- Black Widow vol. 1, #1–3 (Marvel Comics / Marvel Knights, 1999)
- Black Widow vol. 2, #1–3 (Marvel Comics / Marvel Knights, 2001)
- Black Widow vol. 3, #1–6 (Marvel Comics / Marvel Knights, 2004–2005)
- Black Widow 2 #1–6 (Marvel Comics / Marvel Knights, 2005–2006)
- Black Widow vol. 4, #1–8 (Marvel Comics, 2010–2011)
- Black Widow vol. 5, 継続中 (Marvel Comics, 2014-)
その他のシリーズ
- Black Widow: Web of Intrigue ワンショット (Marvel Comics, 1999, 初期作品のリプリント)
- Marvel Milestones featuring Ghost Rider, Black Widow, and Iceman ワンショット (Marvel Comics, 2005, リプリント)
- Black Widow and the Marvel Girls #1–4 (Marvel Comics, 2010)
- Black Widow: Deadly Origin #1–4 (Marvel Comics, 2010)
- Fear Itself: Black Widow ワンショット (Marvel Comics, 2011)
- Widowmaker #1–4 (Marvel Comics, 2011, Black Widow vol. 4の続編)
グラフィックノベル
- Black Widow: The Coldest War (Marvel Comics, 1990, 64ページ, ISBN 978-0-87135-643-7)
- Punisher / Black Widow: Spinning Doomsday's Web (Marvel Comics, 1992, ISBN 978-0-87135-736-6)
- Daredevil / Black Widow: Abbatoir (Marvel Comics, 1993, ISBN 978-0-87135-783-0)
- Fury / Black Widow: Death Duty (Marvel Comics, 1995, 64ページ, ISBN 978-0-7851-0156-7)
コレクテッド・エディション
タイトル | 収録内容 | ISBN | 発行日 |
---|---|---|---|
Black Widow vol. 1: Homecoming | Black Widow vol. 3, #1–6 | 0-7851-1493-9 | 2005年5月11日 |
Black Widow vol. 2: The Things They Say About Her | Black Widow 2 #1–6 | 0-7851-1768-7 | 2006年6月7日 |
Black Widow: The Sting of the Widow | Tales of Suspense No. 52 The Amazing Spider-Man No. 86 Amazing Adventures vol. 2 #1–8 Daredevil No. 81 |
0-7851-3794-7 | 2009年9月2日 |
Black Widow: Deadly Origin | Black Widow: Deadly Origin #1–4 | 0-7851-4301-7 | 2010年3月17日 |
Black Widow: Web of Intrigue | Marvel Fanfare #10–13 Bizarre Adventures Black Widow: The Coldest War |
0-7851-4474-9 | 2010年4月7日 |
Black Widow & The Marvel Girls | Black Widow & The Marvel Girls #1-4 | 978-0785146995 | 2010年4月21日 |
Black Widow: The Name of the Rose | Black Widow vol. 4, #1–5 Enter the Heroic Age |
0-7851-4354-8 | 2011年1月5日 |
Black Widow: Kiss or Kill | Black Widow vol. 4, #6–8 Iron Man: Kiss and Kill |
0-7851-4701-2 | 2011年8月10日 |
Hawkeye & Mockingbird / Black Widow: Widowmaker | Solo Avengers #16–18 Widowmaker #1–4 |
0-7851-5205-9 | 2011年4月20日 |
Black Widow: The Itsy-Bitsy Spider | Black Widow vol. 1, #1–3 Black Widow vol. 2, #1–3 |
0-7851-5827-8 | 2011年11月16日 |
Marvel's the Avengers: Black Widow Strikes | Marvel's the Avengers: Black Widow Strikes #1-3 | 978-0785165682 | 2012年9月19日 |
Captain America and Black Widow | Captain America and Black Widow 636-640 | 978-0785165286 | 2013年2月26日 |
脚注
注釈
出典
- ^ Wolverine: Origins No. 16 (Sept. 2007)
- ^ “Marvel Comics Solicitations for April 2010”. Comic Book Resources. 2011年1月10日閲覧。
- ^ Richards, Dave (2012年10月14日). “NYCC: Spencer's "Secret Avengers" are the Newest Agents of S.H.I.E.L.D.”. Comic Book Resources. 2012年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月15日閲覧。
- ^ Grey, Melissa. “Writer Nathan Edmondson Talks Black Widow #1”. IGN. 2014年2月6日閲覧。
- ^ Daredevil issue #88 (June 1972)
- ^ The Uncanny X-Men issue #268 (Sept. 1990)
- ^ Black Widow #1–6 (Nov. 2004–April 2005)
- ^ Captain America vol. 5 No. 27 (Aug. 2007)
- ^ Tales of Suspense Vol 1 #52
- ^ Tales of Suspense #52–53 (Apr. 1964–May 1964)
- ^ Tales of Suspense #57 (Sept. 1964)
- ^ Tales of Suspense #60 (Dec. 1964)
- ^ Tales of Suspense #64
- ^ Avengers #12
- ^ Avengers #16 (May 1965)
- ^ The Avengers #29–30 (June 1966–July 1966)
- ^ The Avengers #111 (May 1973)
- ^ The Avengers #38–44 (Mar. 1967–Sept. 1967)
- ^ Daredevil #81 (Nov. 1971)
- ^ Daredevil #124 (Aug. 1975)
- ^ Champions #1–3 (Oct. 1975–Feb. 1976)
- ^ Civil War No. 3 (Sept. 2006)
- ^ Captain America vol. 5, #27–34 (Aug. 2007–March 2008)
- ^ Captain America vol. 5, #41–43 (Oct. 2008–Dec. 2008)
- ^ Incredible Hercules #114 (Mar. 2008)
- ^ Secret Invasion #1–8 (June 2008–Jan. 2009)
- ^ Captain America vol. 5, #42 (Nov. 2008)
- ^ Invincible Iron Man #14–15 (Aug. 2009–Sept. 2009)
- ^ Thunderbolts #128 (Mar. 2009)
- ^ Thunderbolts #134 (Sept. 2009)
- ^ Secret Avengers #1
- ^ a b c Black Widow: Deadly Origin #2 (Feb. 2010)
- ^ Black Widow No. 6 (Feb. 2005)
- ^ Black Widow # 6 (Feb. 2005)
- ^ a b c All-New Official Handbook of the Marvel Universe Hardcover, Volume 2
- ^ Civil War: House of M #2 (Dec. 2008)
- ^ House of M: Avengers #2 (Feb. 2008)
- ^ House of M #6 (Nov. 2005)
- ^ Nikki Finke (2009年3月11日). “Another Iron Man 2 Deal”. Nikki Finke's Deadline Hollywood Daily 2009年3月12日閲覧。
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- ^ Punisher and Black Widow to Star in New Marvel Animated Film
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- ^ “Industry Pro: Actress/Voiceover Artist Catherine Campion”. Your Industry Insider (2011年10月5日). 2012年7月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年6月28日閲覧。
- ^ “Marvel Costume Kit 5”. Sony. 2012年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月30日閲覧。
- ^ “Black Widow joins Marvel Heroes”. Marvel Heroes (2012年5月22日). 2014年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月19日閲覧。
- ^ “LEGO Marvel Super Heroes On the Way”. Marvel.com (2013年1月8日). 2013年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月8日閲覧。
- ^ http://comicsalliance.com/superheroines-concept-art-marvel-universe-live/
- ^ “Wizard's top 200 characters. External link consists of a forum site summing up the top 200 characters of Wizard Magazine since the real site that contains the list is broken.”. Wizard magazine. 2012年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月7日閲覧。
- ^ “Black Widow is number 74”. IGN. 2011年5月11日閲覧。
- ^ Frankenhoff, Brent (2011). Comics Buyer's Guide Presents: 100 Sexiest Women in Comics. Krause Publications. p. 27. ISBN 1-4402-2988-0
参考文献
- 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年。ISBN 978-4-8135-2270-6。
- 『アベンジャーズ マーベルヒーロー超全集 (てれびくんデラックス愛蔵版)』小学館、2019年。ISBN 978-4-09-227211-8。
外部リンク
- Black Widow - Marvel
- Richard Morgan on Black Widow in an interview by Francesco Troccoli, August 2008
- "Richard K. Morgan Talks Marvel's Black Widow", Comic Book Resources, November 16, 2004
- Black Widow at Comics2Film
- Black Widow (Character) - インターネット・ムービー・データベース
- Black Widow - Grand Comics Database
- Natasha Romanova at the Marvel Directory
- Natasha Romanova at Don Markstein's Toonopedia
- Natasha Romanova - Comic Book DB