周東佑京
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経歴
プロ入り前
太田市立藪塚本町小学校2年時に「藪塚リトルファイターズ」で軟式野球を始める[1]。中学校時代は硬式の太田ボーイズに所属。[2]
2011年、東京農業大学第二高等学校に入学。3年時には主将として夏の群馬大会で二番遊撃手で17打数7安打で打率.412、盗塁5、チームは決勝で高橋光成がエースの前橋育英高校に敗れる[3]。甲子園出場経験はなし。
2014年、東京農業大学生物産業学部に入学。北海道学生野球連盟所属の硬式野球部に入部。1年時からレギュラーとして試合に出場する[1]。1年時は指名打者・外野手、2年時は外野手、3年時は三塁手、4年時は三塁手・遊撃手と様々なポジションを守りながら試合に出場。また3年秋季から4年春季まで主将を務めた。北海道六大学リーグでは3年春にベストナイン(三塁手)、3年秋に優秀選手賞、4年春に最高殊勲選手・ベストナイン(遊撃手)を受賞[4]。全日本大学野球選手権大会に3度、明治神宮野球大会に1度出場、全国大会通算で7試合に出場し打率.364という成績を残した[1]。
2017年10月26日に行われたドラフト会議にて、ソフトバンクから育成2巡目で指名を受け[3]、11月7日、支度金300万円、年俸400万円で入団する[1][5]。背番号は121。
ソフトバンク時代
2018年はウエスタン・リーグ公式戦の開幕戦から出場し、前半戦で14盗塁、7月12日に行われたフレッシュオールスターゲームに選出され、2安打を打ち優秀選手賞を受賞する[6]。二軍公式戦では通算で90試合に出場し、打率.233、リーグトップの27盗塁、14打点[7]。シーズンオフは10月19日から開催された第2回WBSC U-23ワールドカップの日本代表に選出された。初戦の対南アフリカ戦で公式戦初本塁打を記録した[8]。プエルトリコのウインターリーグにも派遣され、26試合に出場して打率.304[9]。
2019年は宮崎春季キャンプはA組に抜擢される[10]。オープン戦も1軍帯同で14試合に出場する。13打席で1安打、打率.091で[11]、3月26日に支配下選手登録され、背番号は23[12]。支配下選手登録に伴い、年俸600万円(金額は推定)となる[13]。開幕から野手に故障者が相次いだことで、4月上旬に一軍に初めて昇格する。4月7日に初出場、4月9日に初盗塁、4月21日に初スタメンを果たすと、その試合でプロ初本塁打となる3ランホームランを含む4打点と活躍した。以後はスタメンとしての出場も増え、ゴールデンウィーク終了までに9盗塁を決めるなど、足でもチームに貢献した。しかしゴールデンウィークが明けると、打撃の調子が下降したことに加えて釜元豪の台頭や今宮健太・福田秀平ら一部の故障者の復帰もあり、次第に先発出場の機会がなくなり、主に代走からの出場や守備固めとして起用され、最終的にはチームトップの25盗塁を記録した。盗塁成功率は83.3%(企図数30)で、同年のパ・リーグで盗塁企図数20以上を記録した選手中最も成功率が高かった[14]。内訳として、先発した23試合で9盗塁、途中守備から出場した試合でも1盗塁で、15盗塁は代走として記録したもの、失敗5回のうち1回は走者1・3塁の場面の3塁走者としてダブルスチールを試みた際で、2塁への盗塁失敗は4回だった[15]。
オフの11月に開催された第2回WBSCプレミア12に足の速さを評価され、日本代表に選出された。球団から育成ドラフト出身選手の日本代表選出は、千賀滉大、甲斐拓也に次いで3人目である。本大会でも主に代走として起用され、大会最多となる4盗塁を記録した[16]。
選手としての特徴
- 一塁到達タイムは3秒8を計測。守備では内外野両方守れるオールラウンダー[1]。
- 50メートル走5.7秒[4]、大学4年間で通算40盗塁を記録[3]。
- 盗塁においてスタートを切る際、足が動いてからスタートしていては遅く、投手だけでなく投手のバックになっているスタンドの観客なども一緒にぼやっと見ることにより、投手が足を動かす前に必ずどこかが少しでも動くのが分かってくるため、それをベンチにいるときから見て把握しておくとのこと。スタートして左足、右足と踏み込んで3歩目の左足を踏み込む時にトップスピードになるようにしており、二盗の場合は1塁ベースと2塁ベースの外側を結んだ線上を一直線に2塁ベースの右端目掛けて走り、走行中は投手や投球を見ずに遊撃手の動きで判断、ヘッドスライディングはスピードが落ちるため行わず、左右どちらか合う方の足を突き刺すイメージで足からスライディングしている[15]。
- 父親の従兄弟に、陸上競技110メートルハードルの元日本記録保持者で、1992年バルセロナオリンピック日本代表の岩崎利彦がいる[17]。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | ソフトバンク | 102 | 114 | 102 | 39 | 20 | 3 | 2 | 1 | 30 | 6 | 25 | 5 | 10 | 0 | 2 | 0 | 0 | 27 | 1 | .196 | .212 | .294 | .506 |
通算:1年 | 102 | 114 | 102 | 39 | 20 | 3 | 2 | 1 | 30 | 6 | 25 | 5 | 10 | 0 | 2 | 0 | 0 | 27 | 1 | .196 | .212 | .294 | .506 |
- 2019年度シーズン終了時
WBSCプレミア12での打撃成績
年 度 |
代 表 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | 日本 | 7 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | .--- | .--- |
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
二塁 | 三塁 | 外野 | |||||||||||||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2019 | ソフトバンク | 5 | 13 | 10 | 0 | 3 | 1.000 | 3 | 0 | 4 | 0 | 1 | 1.000 | 82 | 62 | 0 | 2 | 0 | .969 |
通算 | 5 | 13 | 10 | 0 | 3 | 1.000 | 3 | 0 | 4 | 0 | 1 | 1.000 | 82 | 62 | 0 | 2 | 0 | .969 |
- 2019年度シーズン終了時
記録
- 初出場:2019年4月7日、対千葉ロッテマリーンズ3回戦(福岡ヤフオク!ドーム)、9回表に三塁手として出場
- 初盗塁:2019年4月9日、対北海道日本ハムファイターズ1回戦(長崎ビッグNスタジアム)、8回裏に二盗(投手:ジャスティン・ハンコック、捕手:鶴岡慎也)
- 初打席:2019年4月20日、対埼玉西武ライオンズ5回戦(メットライフドーム)、8回表にカイル・マーティンから四球
- 初先発出場:2019年4月21日、対埼玉西武ライオンズ6回戦(メットライフドーム)、2番・左翼手で先発出場
- 初打点:同上、4回表に高橋光成から投前スクイズ
- 初安打・初本塁打:同上、5回表に高木勇人から右越3ラン
表彰
- フレッシュオールスターゲーム優秀選手賞:1回 (2018年)[18]。
背番号
- 121 (2018年 - 2019年3月25日)
- 23 (2019年3月26日 - )
登場曲
- 「Hope (安室奈美恵の曲)」安室奈美恵(2019年 - )
- 「今夜このまま」あいみょん(2019年 - )
代表歴
脚注
出典
- ^ a b c d e “【ソフトバンク】育成ドラ2周東、日本シリーズ刺激「目標は盗塁王。あの舞台で活躍したい」”. スポーツ報知 (2017年11月8日). 2017年11月9日閲覧。
- ^ “侍ジャパンの韋駄天「周東佑京」は「快ウン男」 | Smart FLASH[光文社週刊誌]”. Smart FLASH[光文社週刊誌]スマフラ/スマートフラッシュ (2019年11月22日). 2019年12月4日閲覧。
- ^ a b c “【ソフトバンク】育成2位・周東、高校で2敗の西武・光成に雪辱「まずは支配下登録を目指す」”. スポーツ報知 (2017年10月27日). 2017年11月9日閲覧。
- ^ a b 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。「nikkansports171025
」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません - ^ “2017/12/07(木) 選手 新入団会見レポ。1位吉住投手「夢は最多勝」”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2017年12月7日). 2017年12月7日閲覧。
- ^ “ソフトB育成の好素材がフレッシュ球宴で脚光 周東2安打+美技で清宮と優秀選手に”. 西日本スポーツ (2018年7月13日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ “2018年度 福岡ソフトバンクホークス 個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2019年3月10日閲覧。
- ^ “侍が計4発で圧勝、岸里&周東&島田は今季公式戦初本塁打「うわ、入った…」”. full-count.jp (2018年10月20日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ “ソフトバンク周東 新打法で支配下「奪Sh!」だ”. 日刊スポーツ (2018年12月30日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ “ソフトバンク育成の周東がA組抜てき「早く支配下」”. 日刊スポーツ (2019年1月29日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ “SBの158キロ左腕が4年ぶり支配下に 23歳「いだてん」も育成卒業”. 西日本スポーツ (2019年3月26日). 2019年3月26日閲覧。
- ^ “川原弘之投手、周東佑京選手との支配下選手契約について”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2019年3月26日). 2019年3月26日閲覧。
- ^ “ソフトバンク育成の周東佑京、川原弘之と支配下登録”. 日刊スポーツ. 2019年3月26日閲覧。
- ^ “「最強打者」の森友哉が得点圏打率もトップ。全国に名を知らしめた周東佑京は盗塁成功率1位に【表彰されざるパ・リーグ打撃・走塁の記録】(2/2)”. THE DIGEST (日本スポーツ企画出版社). (2019年12月18日) 2019年12月18日閲覧。
- ^ a b “ソフトバンク周東、盗塁で必要不可欠な5つの極意”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2019年12月19日) 2019年12月19日閲覧。
- ^ “【プレミア12】MVPの鈴木は打率&打点&得点の“3冠”、周東が盗塁王 個人タイトル発表”. Full-Count (2019年11月17日). 2019年11月23日閲覧。
- ^ “稲葉ジャパンの秘密兵器・周東「プロは無理」から育成最短で代表選出…才能信じた恩師の存在”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2019年11月9日) 2019年11月10日閲覧。
- ^ “プロ野球フレッシュオールスターゲーム2018 表彰選手”. NPB.jp 日本野球機構. 2019年3月10日閲覧。
- ^ “チーム情報 球場使用曲一覧”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト. 2019年6月9日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 周東佑京 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手名鑑 23 周東 佑京 - 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト