魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜
このフィクションに関する記事は、ほとんどがあらすじ・登場人物のエピソードといった物語内容の紹介だけで成り立っています。 |
『魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』(まおうがくいんのふてきごうしゃ しじょうさいきょうのまおうのしそ てんせいしてしそんたちのがっこうへかよう)は、秋による日本のライトノベル。イラストはしずまよしのりが担当している。WEB小説サイト「小説家になろう」にて2017年4月から連載され、KADOKAWAの電撃文庫より2018年3月から刊行。シリーズ累計は2020年7月の時点で135万部を突破している[注 2]。
魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して転生して子孫たちの学校へ通う〜 | |
---|---|
ジャンル | ハイ・ファンタジー 学園 |
小説 | |
著者 | 秋 |
イラスト | しずまよしのり |
出版社 | KADOKAWA |
掲載サイト | 小説家になろう |
レーベル | 電撃文庫 |
連載期間 | 2017年4月2日 - |
刊行期間 | 2018年3月10日 - |
巻数 | 既刊8巻[注 1] (2020年7月現在) |
漫画 | |
原作・原案など | 秋(原作) しずまよしのり(キャラクター原案) |
作画 | かやはるか |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載サイト | マンガUP! |
レーベル | ガンガンコミックスUP! |
発表期間 | 2018年7月24日 - |
巻数 | 既刊3巻(2019年12月現在) |
アニメ | |
原作 | 秋 |
総監督 | 大沼心 |
監督 | 田村正文 |
シリーズ構成 | 田中仁 |
キャラクターデザイン | 山吉一幸 |
音楽 | 井内啓二 |
アニメーション制作 | SILVER LINK. |
製作 | Demon King Academy |
放送局 | TOKYO MXほか |
放送期間 | 2020年7月 - 9月 |
話数 | 全13話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ |
ポータル | 文学・漫画・アニメ |
かやはるかによる漫画版が『マンガUP!』(スクウェア・エニックス)にて2018年7月から連載されている[1]。2020年7月からはテレビアニメが放送中[2][3]。
あらすじ
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
二千年前。神話の時代に人間・精霊・神を滅ぼし、暴虐の限りを尽くした魔王アノス・ヴォルディゴードは、絶え間なく続く戦争に嫌気がさしたことから、魔王城デルゾゲードに勇者カノン、大精霊レノ、創造神ミリティアを招き、戦争を終結させるための和睦を申し出る。その内容は、「怨恨を消し去るため、魔王の命と引き換えに、人間界、魔界、精霊界、神界の四つの世界を千年は消えない壁で隔て、自らは二千年後に転生する」というものだった。
二千年後。魔法の時代に前世の記憶を持ったまま、とある人間の夫婦の子供として転生したアノスは、世界の魔法レベルが二千年前とは比べ物にならないほど低次元なものとなっていることを知る。そんなアノスのもとに、「魔王学院」からの招待状が届く。その学院は、かつての魔王城デルゾゲードであった。
入学試験でアノスは魔族の少女ミーシャ・ネクロンと知り合い、二人揃って合格を果たすが、魔力量検査と適性検査の結果、アノスは学院で初めての「不適合者」の烙印を押されてしまう。そして、転生した時代で「暴虐の魔王」として知られているのが自分ではなく、「アヴォス・ディルヘヴィア」という名前の人物だと知る。
平和が訪れたはずの二千年後に迫る理不尽を、魔王の理不尽が滅ぼし尽くす。
登場人物
声の項はテレビアニメ版の担当声優。
主要人物
- アノス・ヴォルディゴード
- 声 - 鈴木達央[2]
- 本作の主人公。
- 二千年前に神話の時代の大戦において、人、精霊、神さえも滅ぼし暴虐の魔王と恐れられた魔王の始祖。しかし、実際には魔族を守るために戦っていたのであり、彼自身は深く平和を望んでいた。大戦を終結させるため、勇者カノン、大精霊レノ、創造神ミリティアを魔王城デルゾゲードに招待し、和睦を提案する。自らの体を魔力の通り道として、和睦を受け入れた三人の魔力をデルゾゲードの立体魔方陣に注ぎ込み、カノンに聖剣で胸を刺させ、自らの命を全て魔力に変えることで大魔法〈四界牆壁(ベノ・イエヴン)〉を発動。種族間の怨恨を消すことを狙い、人間界、魔界、精霊界、神界の四つの世界を壁で隔て、千年は開かない扉をつくり上げた。最期に、勇者カノンと、転生後の世界で友人として再会する約束を交わし、〈転生(シリカ)〉の魔法によって二千年後へ転生した。
- 二千年後の魔法の時代では人間のグスタとイザベラ夫婦の間に産まれる。産まれたときから言葉を話し、すぐに〈成長(クルスト)〉によって六歳相当まで成長する。転生後の体は、魔王の血を引いてはいるものの、人間のものである。ただし、知能、魔力、魔法技術、身体能力などは転生前と同様である[注 3]。転生から一ヶ月後、魔王学院デルゾゲードから招待を受け、入学するために再度〈成長〉を使い十六歳相当まで成長し、魔族の国ディルヘイドへ一家で移住する。魔王学院の制服は「混血」を示す白服。
- 入学試験では、対戦相手を圧倒し実技試験を通過するも、その後の魔力測定で、魔力水晶が規格外の魔力に耐えきれず砕け散り、測定値が「0」になったことで、魔王学院で初の「不適合者」の烙印 を押されてしまう。また、世間に伝えられている「暴虐の魔王」の名前や人格が、転生前の自分と全く異なるものだと知る。
- ミーシャ・ネクロン
- 声 - 楠木ともり[3]
- 本作のヒロイン。
- 長く伸びた縦ロールのプラチナブロンドの髪に、蒼い瞳を持つ魔族の少女。アノスのクラスメイト。サーシャの双子の妹だが、皇族として扱われておらず、学院での制服は白服である。白のニーソックスを着用。
- 魔法の時代で初めてできたアノスの友人で、入学試験の時に出会った。魔力水晶による魔力量の検査では周りの多くは三桁ほどだったのに対して「100246」という数字を出しアノスを感心させた。魔法の中では創造をする魔法が得意で、班別対抗試験では〈創造建築(アイリス)〉で三つの巨大な城を創造した。
- サーシャの双子の妹だが、実はサーシャが生まれて間もない頃にアイヴィス・ネクロンが〈分離融合転生〉を施したことで産まれた「存在しない魔族」。「15歳の誕生日の午前零時に(サーシャと一体化して)消滅する」という宿命を背負わされ、アノスと出会って友達になったことを「奇跡」と称しながらも自らの「消滅」を受け入れていたが、「友達」であるミーシャを助けようとするアノスの計らいでサーシャと仲直りし、またアノスが〈魔王軍(ガイズ)〉と〈時間操作(レバイド)〉、〈過去改変(イングドゥ)〉によってミーシャとサーシャの過去を変えたことで消滅を回避した。
- サーシャ・ネクロン
- 声 - 夏吉ゆうこ[3]
- 本作のもう一人のヒロイン。
- 金髪碧眼の魔族の少女。髪型はツインテール。ミーシャの双子の姉であり、七魔皇老の一人であるアイヴィス・ネクロンの直系の皇族。
- 視界に映るものの破滅因子を呼び起こし、自壊させる〈破滅の魔眼〉を持つ。このことから「破滅の魔女」と呼ばれており、混沌の世代の一人である。魔眼の発動時は眼に魔方陣が浮かぶ。完全には制御できておらず、感情が高ぶったときなどに無意識に発動してしまうことがある。
- アノスのクラスメイトであり、学院の制服はミーシャとは違い黒服である。ベルトの付いたサイハイブーツに赤いガーターベルト、赤いラインの入った黒のニーソックスを着用。
- 入学初日にアノスに興味を持ち、自分の班に入らないかと提案するも断られる。そこでアノスと、班別対抗試験で敗者が勝者の班に入るという賭けを行った。
- 班別対抗試験では班リーダーとして班を率い、アノスの班と対戦するも、桁違いな力の前に敗北。賭けに負けたことで、アノスの班に入る。
- 双子の妹であるミーシャのことは「出来損ないのお人形」、「ガラクタ人形」などと呼び、アノスの事も「雑種」と蔑んでいたが、班別対抗試験後にアノスの配下となってからは二人に対する態度も軟化した。
- レイ・グランズドリィ
- 声 - 寺島拓篤
- 白髪に薄い青の瞳を持つ黒服の魔族。混沌の世代の一人で、錬魔の剣聖と呼ばれている。魔剣だけでなく、霊剣、神剣まで扱えるという。
- 転校初日には<魔王軍(ガイズ)>を使えるにもかかわらずリーダーは柄ではないと断りを入れる。代わりに配下に入れてもらおうとアノスの元に向かう。アノスの魔力は強すぎるため、魔法の時代の魔族は畏怖してしまい、感じることが出来ないのだが、レイはしっかりと感じ取った上で、アノスをクラスで一番の実力の持ち主だと評価する。一応は皇族派だが、本人はそれを気にした様子はなく、全員に平等に接する。
- イドル戦では魔剣の能力差があるにもかかわらず、魔剣を投擲し刃こぼれを起こさせ、残りのレイの剣で刃こぼれの部分のみを狙い、能力差をカバーした。さらに剣圧だけでイドルの双剣と渡り合い、最終的にイドルの剣を折り、周りを驚かせた。
- 班別対抗戦ではアノスと剣の勝負で互角の戦いを見せる。アノスは魔力で補強した木の枝、レイは普通の剣というものだったが、最終的に剣の切っ先が切られ、木の枝も折れたものの、アノスがレイにとどめを指したためにアノスの勝利となった。戦いの最中でもどんどん強くなっていくレイにアノスは驚きを見せる。レイはアノスと「初対面じゃないような気がする」と言い、アノスはレイが魔王の右腕シン・レグリアの転生した姿なのではないかと推察する。
- 魔剣大会で自身とアノスが出場者に選ばれたことに「またアノスと戦える」と喜んでいたが、病気を患っている母・シーラを皇族派に人質に取られ、レイ自身も何者かに洗脳されたメルヘイスによって「契約の魔剣」を体内に埋め込まれる。決勝戦ではアノスと対決するも彼の魔剣で胸を貫かれ、メルヘイスによって次元牢獄に引きずり込まれるが、アノスはレイの体内に埋め込まれた「契約の魔剣」を破壊しただけで致命傷は与えていなかった。魔法の対処に慣れていないレイはメルヘイスの攻撃に苦戦するが、アノスの援護と「精霊剣」に姿を変えたシーラの助力によって窮地を切り抜け、元の空間に戻った後にアノスがシーラの根源を復活させ〈蘇生〉したことで皇族派による束縛から解放された。
- その正体は二千年前にアノスと戦った勇者カノンが魔族に転生した姿であり、メルへイス以外の七魔皇老に自身の根源を取りつかせて、アノスが犠牲になった後暗躍させていた。最もアイヴィスや洗脳したメルへイスの行動は想定外であったが。そして、勇者学院との対抗戦中に兼ねてからの計画通りに行動を起こし神殿に安置されていた霊神人剣エヴァンスマナを強奪し、その後はアゼシオンへ向けて宣戦を布告し、自身は当初レイとしてミサとガイラディーテ魔王討伐軍を食い止めていたが折を見て離脱し、自身の正体に気づいたアノスと戦闘に入る。激闘の末アノスを倒し魔族側とガイラディーテ魔王討伐軍との戦闘を止めようとするが、討伐軍の総帥であるディエゴがそれを許さず、魔族断罪(ジェルガ)が発動し嘗ての師匠と対決するに至り、途中アノスの参戦もあって勝利する。
- 一連の行動の真意は偽の魔王アヴォス・ディルヘヴィアとして人間側に討たれ、憎しみの連鎖を終わらせようとしたものであった。
- ミサ・イリオローグ
- 声 - 稗田寧々
- アノスのクラスメイトで、学院の白服生徒の一人。魔族の父と精霊族の母を持つ半霊半魔で、魔族であっても始祖の血を完全に受け継ぐ皇族以外の存在を“混血”として社会的に低い地位に置くディルヘイドの現状を改革する、という主張を掲げて活動している「統一派」に属し、学院内でも、表向きはアノスのファンクラブという名目で「アノス・ファンユニオン」という組織を結成して活動している。
- 精霊と魔族の混血である半霊半魔であるため、自らを雨に変える精霊魔法<雨霊霧消(フスカ)>を使うことができる。この事からアノスは、ミサは<雨霊霧消(フスカ)>を得意とした水の大精霊リニヨンとの縁があるのではないかと推察した。
- エレオノール・ビアンカ
- 声 - 渡部紗弓
- 勇者学院の三回生。語尾に「~だぞ」を付ける話し方が特徴の豊満な胸を持つ黒髪の少女。
- 魔族であるアノスたちにも友好的で、学院交流でアゼシオンを訪ねたアノスとサーシャを勇者学院に案内し、アゼシオンに伝えられている「二千年前の勇者と魔王」の歴史を教える。
- その正体は人型魔法というべき代物であり、禁忌の魔法である根源母胎(エレオノール)そのものであり、ジェンガの根源を持つ為二千年前に人間側に殺されたのを朧気ながら記憶しており、勇者学院が設立された理由も知っていた。そして自分の意思に反して強制的に生み出されるゼシア達に心を痛めながら自身を破壊してくれる存在を待っていた。
- そしてアノスが現れたことにより、他者の幸せのために破壊を懇願するが彼に自分の幸せがないことを指摘された上に、10歳ぐらいのゼシアが拙い言葉ながらもアノスに対して助けを求めたことにより自身を含めたゼシア達の幸せを願うようになる。
- 最終的に理滅剣によりアノスの人型魔法と化した。
- ゼシア・ビアンカ
魔王学院
- エミリア・ルードウェル
- 声 - 小清水亜美[4]
- 魔王学院の教師である魔族の女性。アノスたちが所属する1年2組の担任。皇族であり、黒い法衣をまとっている。純血至上主義の意識の強い皇族至上主義者で、混血である学院の白服生徒には態度が冷たく、始祖そのものと自称し皇族に対する敬意を表さないアノスに対しても刺々しい態度を取る。
- 魔剣大会で、アノスが兄・クルトを打ち負かしたことに激昂して彼の魔剣を奪おうと目論み、決勝戦前夜にアノスから魔剣を預かっていたイザベラとアノス・ファンユニオンたちを襲撃する。しかし、この暴挙がアノスの逆鱗に触れ、惨死させられた上で混血種に転生させるという形で蘇生させられ、“今後は永久に混血種族としてのみ転生する”という呪いをかけられる。
- 小説版の4巻(下)からは更生し善良なサブヒロインとなっている。
- メノウ・ヒーストリア
- 声 - 加隈亜衣
- 魔王学院の教師で耳の長い女性。三回生一組担任だがエミリアに代わってアノス達のクラスを臨時で受け持つ。エミリアとは違い混血に対する差別意識を持っておらず、不適合者であるアノスに対する態度も普通である。
- リーベスト・エイニー
- 声 - 駒田航
- 魔王学院の三回生主席。皇族派だが、根は優しく入学した当初は落ちこぼれであり始祖のことも嫌いであったのだが、メノウの助言により皇族派となり自分の血にも誇りを持ち始祖を人一倍尊敬するようになったという。
- それ故不適合者たるアノスを暴虐の魔王と認めず当初は食って掛かったが、勇者学院との対抗戦で勇者学院側の罠にかかり重傷を負いアノスに助けられ、後を託すまでになる。
アノス・ファンユニオン
統一派の女子生徒達が魔王学院内で統一派の活動を行うために組織した学内組織。全員ミサと同じ様に混血であるために社会的・家庭的な不利益を受けた経験を持つ白服生徒の美少女で構成されている。
統一派の一派であるということを隠すため、表向きは「アノスの素晴らしさを語り合う」ことを活動の主体としている、として偽装しているが、実態としてはアノスに熱狂するファンクラブとしてのみ機能しており、メンバーはアノスを隠し撮りしたライブラリを作成する、アノスに対する妄想を膨らませた同人誌を作成する、といった(偽装であるはずの)活動に没頭している。また、活動の一環として『アノス様応援歌合唱曲』という歌曲を作成しており、事あるごとに全員で合唱している。歌曲は「第二番『ああ、気高きアノス様の御剣を賜りて』」他複数ある。
エミリアが魔剣を奪うためにイザベラを襲撃した際には身を挺してイザベラを守り、全員が瀕死に追いやられるが、アノスによって助けられ、「お前たちの名を俺は生涯忘れん。大儀だった」との言を賜る。
- エレン・ミハイス
- 声 - 石原夏織
- 紫髪に長い揉み上げで頭に1本のアホ毛美少女。白十字を勲章の様に襟元に飾っている。
- ジェシカ・アーネート
- 声 - 朝日奈丸佳
- 長身でアノス・ファンユニオンで唯一眼鏡を掛ける美少女。
- マイア・ゼムト
- 声 - 大野柚布子
- 黒髪の三編み美少女。前髪の中央に白十字の髪飾りを付ける。
- ノノ・イノータ
- 声 - 白石晴香
- 緑掛かった灰色髪美少女。
- シア・ミンシェン
- 声 - 宮本侑芽
- 濃茶色おかっぱ髪美少女。
- ヒムカ・ホウラ
- 声 - 鈴代紗弓
- 長身短髪美少女。左耳に白十字のイヤリングを付ける。
- カーサ・クルノア
- 声 - 嶺内ともみ
- 長髪で長身で後髪をポニーテールで結び左目に白十字眼帯を掛ける美少女。
- シェリア・ニジェム
- 声 - 雨宮夕夏
- ぽっちゃり系の美少女。
七魔皇老
- アイヴィス・ネクロン
- 声 - 置鮎龍太郎
- 七魔皇老の一人。高位のアンデッドで、黒いローブとコートを纏った骸骨といった風貌をしている。融合魔法の権威で、いくつもの新しい魔法を生み出しているが、根源魔法に対する理解や能力は転生したアノスには及んでいなかった。「転生する魔王の器」を作るために、生まれて間もないサーシャに〈分離融合転生〉を施してミーシャを「産み出した」張本人。
- 二千年前にアンデッドとしてアノスが作り上げた存在だが、転生したアノスと再会した際には彼のことを全く覚えておらず、魔王の名も「アヴォス・ディルヘヴィア」として認識していた。アノスがミーシャの消滅を回避しようとするのを妨害するも返り討ちに遭い、ミーシャとサーシャの過去を改変しようとしたアノスを断罪しようとした「時の番神」エウゴ・ラ・ラヴィアズと融合してアノスを攻撃し、一度はアノスを消滅させるが、直後に〈蘇生〉で復活したアノスの魔剣ヴェヌズドノアで倒され、蘇生されて後はアノスの部下となる。以後はアノスからアヴォス・ディルヘヴィア等について探る命を受け、調査・報告する際には魔法で茶色い猫のような姿に変身している。
- 本人の認識によれば、アノスが転生した直後に何者かに殺され、根源を融合されて乗っ取られていた形跡があった。アノスはその“何者か”を「アヴォス・ディルヘヴィア」として自分に成り変わった者と推察している。
- メルヘイス・ボラン
- 声 - 大塚芳忠
- 統一派を支援している魔族。裾の長いコートを着込んだ白髪の老人の姿をしている。アノスによれば「生存を重視し、最も魔法と魔力に特化させておいたタイプ」であり、「神話の時代にいた歴戦の強者と伍する力を持たせてある」。
- アイヴィスと同様に、二千年前に何者かに襲われ記憶を失ったが、主であるアノスのことは覚えており、転生した彼と再会した際には涙を流して喜んでいた。
- だがその後魔剣大会前にレイに彼の母親を盾に契約の魔剣を根源に埋め込ませ大会中も暗躍をしていた。アノスとレイの決着がついた後、二人を自身の次元牢獄(アゼイシス)に幽閉しガイオスとイドルの3人でアノスを始末しようとした。
- けれど直後にガイオスとイドルは復活したレイに斬られ倒され、今度はレイの母親を盾にするがそれも通じず、貯蔵してあった四界牆壁(ベノ・イエヴン)によりアノスとレイを倒そうとするが通じなかった。そして最後は転生前の魔力を取り戻したアノスの理滅剣ヴェヌズドノアに脳に埋め込まれた隷属の魔剣を滅ぼされ正気に戻る。実はアノスに再会した後にアヴォス・ディルヘヴィアとされる人物により、隷属の魔剣を埋め込まれ洗脳されていた。
- ガイオス・アンゼム
- 声 - 稲田徹
- 七魔皇老の一人。赤黒い肌を持つ鬼のような姿をした巨漢で、魔剣を生み出す魔法を操り、自らも巨大な剣である「極大魔剣 グラジェシオン」を振るう。
- 学院の特別教練に特別講師として列席し、アノスと戦うが、魔王の始祖であるアノスには全く敵わず、あっさりと倒される。アノスが過去と記憶を魔法で辿ったところ、やはりアイヴィスと同じく根源が二つ存在しており、何者かに二千年前から乗っ取られていた形跡があった。
- イドル・アンゼオ
- 声 - 鳥海浩輔
- 七魔皇老の一人。黒い長髪と青い肌を持つ痩身。魔剣を二刀流で操ることができ、「炎の魔剣ゼス」と「氷の魔剣イデス」の双剣を用いた複数属性同時攻撃を得意とする。
- 学院の特別教練にガイオスと共に列席し、レイと戦うが彼の実力の前に翻弄され、双剣を折られて敗北する。
- メドイン・ガーサ
- 声 - 諏訪部順一
- 七魔皇老の一人。二本の角を生やした男。アヴォス・ディルヘヴィア(レイ)と残りの七魔皇老であるゾロやエルドラと共に神殿を襲撃し、その後はアゼシオンへ向けて宣戦布告をする。その後はメルへイス達にほかの二人とともに制圧され、融合させられていた勇者カノンの根源がレイに回収されたことにより正気に戻る。
- ゾロ・アンガート
- 声 - 三木眞一郎
- 七魔皇老の一人。巨大な蝙蝠の翼を持つ男。
- エルドラ・ザイア
- 声 - 緑川光
- 七魔皇老の一人。赤い魔眼を持つ細身の男。
ディルヘイドの人々
- イザベラ
- 声 - 豊崎愛生[4]
- 転生後のアノスの母親。グスタの妻。職業は鑑定士で、ディルヘイドでは夫婦で鍛冶・鑑定屋『太陽の風』を営んでいる。
- 心配性な性格で、アノスが魔王学院に入学しようとした際には引き留めようとしたがグスタに説得され、一家でディルヘイドへ移住した。
- 早とちりをすることが多く、よく誤解をしている。料理上手で、よくアノスの好物であるキノコのグラタンをふるまう。
- 旧姓はライゼオ、ディルヘイドに引っ越したときに、ヴォルディゴードになった。
- グスタ
- 声 - 松本忍[4]
- 転生後のアノスの父親。イザベラの夫。職業は鍛冶職人で、ディルヘイドでは夫婦で鍛冶・鑑定屋『太陽の風』を営んでいる。アノスが魔王学院に入学しようとした際には意思を尊重してイザベラを説得し、一家でディルヘイドへ移住した。
- 人のいい良き父親だが、間の抜けたところがあり、よく見栄を張る。
- 旧姓は、ライゼオ、ディルヘイドに引っ越したときに、ヴォルディゴードになった。
- ゼぺス・インドゥ
- 声 - 江口拓也
- 学院の入学試験でアノスと戦った魔族。ディルヘイドの支配階級である皇族の中でも上位の家柄で、「魔公爵」と自称しているがディルヘイドにおける実際の地位は不明。アノスとミーシャを“混血”として見下して絡むが無視され、自身とは根本的にレベルの違うアノスの実力を垣間見せられた挙げ句、言霊の力によって屈服させられるという醜態を演じる。その後学院の入学試験でアノスと対戦するも全く及ばず、彼の「心臓の鼓動の発する衝撃」であっけなく倒される。その後兄のリオルグと共にアノスに対する復讐に現れるが、リオルグに「皇族の恥」として炎の魔法で焼き殺され、アノスに「腐死」の魔法でゾンビとして蘇らされてリオルグを襲い、事後リオルグと共にアノスに蘇生させられ、リオルグと共に意気消沈して去っていった。
- リオルグ・インドゥ
- 声 - 立花慎之介
- ゼペスの兄。「魔大帝」と自称しているがディルヘイドにおける実際の地位や役職等は不明。アノスを不敬として襲撃し、この時代では禁呪とされている「起源魔法」<魔黒雷帝>で攻撃するが、アノスには通じずあっさり返り討ちにあい、アノスが魔法でゾンビ化させたゼペスに襲われて死亡する。事後ゼペスと共にアノスに蘇生させられ、「またいつでも相手をしてやる」と言われるも、「二度とゴメンだ」と去っていった。
- エリオ・ルードウェル
- 声 - 小西克幸
- ミッドヘイズを治める魔皇でありエミリアとクルトの父親。
- クルト・ルードウェル
- 声 - 新垣樽助
- アノスの担任であるエミリアの兄。魔剣大会でアノスと対決するが、魔剣を破壊され敗北する。
- マドラ・シェンソン
- シーラ・グランズドリィ
- 声 - 川澄綾子
- 半霊半魔の混血種族で、レイの育ての母。生家に捨てられたレイを拾って育てた。「精霊病」という難病に侵されている。
- メリッサ・ノマド
- 声 - 杉山里穂
- 魔法模型屋「創竜のふるさと」の女主人。
- デミル・グラハ
勇者学院
- ゼシア・カノン・イジェイシカ
- 声 - 久野美咲
- 勇者学院の選抜クラス『ジェルガカノン』所属で序列は第1位。勇者カノンの第一根源の転生者とされる紫の髪を後ろでまとめており、瞳はハイライトを持つ少女。光の聖剣エンハーレを所有。
- 彼女は根源母胎(エレオノール)で作られた根源クローンであり感情や言語能力が乏しい代わりに戦闘力に特化し、根源光滅爆(ガヴエル)を使っても、また次の彼女が何処からか現れる。
- レドリアーノ・カノン・アゼスチェン
- 声 - 木村良平
- 勇者学院の選抜クラス『ジェルガカノン』所属で序列は第2位。勇者カノンの第一根源の転生者とされる眼鏡をかけた知的そうな青年であり眼鏡は彼のリミッターを兼ねた魔法具となっている。聖海護剣ベイラメンテを所有。
- アノス班との対抗戦では、アノスと二人がかりで挑み聖域(アスク)を使用し戦闘を行うも悉く対抗され怪我はなかったものの心を折られる。
- ハイネ・カノン・イオルグ
- 声 - 釘宮理恵
- 勇者学院の選抜クラス『ジェルガカノン』所属で序列は第3位。勇者カノンの第二根源を転生者とされる金髪の少年。大聖地剣ゼーレと大聖土剣ゼレオを所有する。
- アノス班との対抗戦では、レイと対戦するが彼には敵わずゼーレとゼレオを奪われた上、2本の聖剣の真の能力を発揮した彼に逆に聖痕を刻まれ敗北。
- ラオス・カノン・ジルフォー
- 声 - 古川慎
- 勇者学院の選抜クラス『ジェルガカノン』所属で序列は第4位。勇者カノンの第三根源の転生者とされる頬に傷がある粗暴そうな青年。聖炎熾剣ガリュフォードを所有。
- アノス班との対抗戦では、サーシャと対戦し聖炎(サイファ)など炎系の魔法を駆使し聖八炎結界(ザガード)を形成しようとするが、事前にアノスにより古い魔法を教えられていた彼女に読まれ、ガリュフォードを使用し聖熾炎結界(バーディスド)を使用するがサーシャから取り戻した校章(一戦目でリーベストがラオスから奪ったもの)に毒呪汚染(ディエヌ)を融合させられていたため毒により身体がボロボロとなり、聖熾炎結界も彼女の破滅の魔眼により破壊され敗北。
- ディエゴ・カノン・イジェイシカ
- 声 - 宮本充
- 勇者学院の学院長にして『ジェルガカノン』の担任を務める無精ひげを生やした細身の男性。ゼシアと同様に光の聖剣エンハーレを所有する。魔族に対する恨みや憎しみが強く、魔王学院と勇者学院の対抗戦でも勇者学院側が有利に働くように動いていた。対抗戦の第二戦の最中、神殿に現れたミーシャをエンハーレで殺害しようとするがアノスに阻止され、魔物化(ネドラ)により魔物化し最後は消滅するが、次の日には平然として授業をしていた。
- 彼もゼシアと同様に根源母胎(エレオノール)で作られた根源クローンであり彼の場合教育に特化したクローンである。
神話の時代の関係者
- 勇者カノン
- 声 - 逢坂良太
- 人間の代表として、二千年前に魔王アノスと戦った勇者。根源魔法の技術においてはアノスをも凌ぐ。この世で唯一、根源を七つ持つ特異な存在であり、根源が一つでも残っていれば、滅ぼされた他の根源を蘇生できる。
- 「二千年後に再会できるなら、その時は友人として再会したい」という誓いを交わしてアノスを転生させるための一撃を与えた。
- アノスがいなくなった後、ジェルガ達と対立し彼の信派により殺害され、人間と魔族の対立を終らせるために転生を繰り返しレイ・グランズドリィとして二千年後に純潔の魔族として転生を果たす。
- シン・レグリア
- 声 - 羽多野渉
- 二千年前における魔王アノスの配下で、「魔王の右腕」と呼ばれた魔族最強の剣士。千の魔剣を所有することや、その多様な剣技から千剣の異名を持つ。
- 神話の時代、アハルトヘルンにおいて水の大精霊リニヨンを一撃で倒した。その戦功の報奨としてアノスに、世界を隔てる壁が築かれ、アノスが転生した後に自らも転生する許可を求めた。根源魔法が苦手であるため、記憶や能力を完全に引き継いだ状態では転生できないとされたが、「新しい時代に再び一から剣を始めたい」と転生を望み、アノスに許可を与えられた。
- ジェルガ
- 声 - 大塚明夫
- 二千年前の王都ガイラディーテを治める王にして、ガイラディーテ魔王討伐軍の総帥である齢60を程の男性。カノンの師匠であり元勇者で現役時には数々の魔族と死闘を演じてきたという。単身ガイラディーテに来た暴虐の魔王アノスをカノンと共に迎撃し聖域(アスク)の魔法で対抗するも敵わず倒され、アノスが転生した後も魔族に対する憎しみは消えず彼が転生することに備えガイラディーテに勇者学院を設立し、それに反対したカノンを部下に殺害させた。
- ジェルガ自身は死後その根源を二つに割り、片方は聖域(アスク)に同化して魔族断罪(ジェルガ)に、もう片方は根源母胎(エレオノール)になった。二千年後に魔族断罪としてカノンの転生体であるレイと転生したアノスと戦闘に入るが、最終的に理滅剣と霊神人剣の効果により憎しみが浄化され、アノスの手により転生(シリカ)を使われ消滅した。
精霊
- 大精霊レノ
- あらゆる精霊の母という噂と伝承が元になった精霊。温厚で優しいが、自分の家族の精霊を守る時には大精霊の名に準ずる実力を発揮する。
- 大精霊リニヨン
- 精霊の森アハルトヘルンの守り神という伝承が元になった精霊。その実力はアノスの配下の半数を一撃で倒すほど。しかし、その後アノスの右腕であるシン・レグリアにより一撃でやられてしまう。
神族
- 創造神ミリティア
- エウゴ・ラ・ラヴィアズ
- 声 - てらそままさき
- 時間の秩序を司る「時の番神」。自分以外のあらゆる事象の時間を停止・逆行させたり、自身の肉体の時間を戻して回復したりする能力を持つ。
- アノスがミーシャの消滅を回避するために〈時間操作〉を使ったのを察知してアイヴィスと融合。「時神の大鎌」でアノスの肉体の時間を狂わせ消滅させるが、直後に〈蘇生〉で復活したアノスの理滅剣ヴェヌズドノアで回復不能なダメージを受け、最期は彼を「摂理の枠に収まらない不適合者」と批判しながら消滅した。
- 背理神ゲヌドゥヌブ
四邪王族
- 熾死王エールドメード・ディティジョン
神話の時代、アノスと一時同盟関係にあったアノスに次ぐ勢力を持つ四邪王族の1人。自らの憧れからアノスの力をさらなる高みへと向かわせようと自らの命も惜しまず敵を探し続けるなかなか奇妙な性格の持ち主、ミーシャからもその心中は歪んだ憧れと言われている。シルクハットを被り帽子から鳩を出すなど道化師のような一面もある。
- 冥王イージェス・コード
エールドメードと同じく四邪王族の1人。義理や人情を優先する四人の中ではまともな思考の持ち主。武器は自らの血を使って作る「紅血魔槍ディヒッドアテム」という次元を超え敵を穿つ間合いのない槍を使う。
- 詛王カイヒラム・ジステ
エールドメード、イージェスと同じく四邪王族の1人。呪詛の深淵に近づきすぎて詛王カイヒラムの人格とその恋人ジステの人格の二重人格の持ち主、ジステが表に出ている時、カイヒラムの根源や魔力を探ることができない。カイヒラムもイージェスと同じくまともな思考の持ち主である。
- 緋碑王ギリシリス・デッロ
自信家で自らの魔法技術が一番優れていると自負する四邪王族の最後の一人。自らの魔力を込めた緋石を使いさまざまな魔法を使うがアノスにボコボコにやられ、その後エールドメードに犬にされそのままエールドメードに飼われている。
用語
汎用
- 根源
全てのものにあると言われる魔力の源。根源が残っている限り蘇生することができる。完全に根源が滅んでしまうと転生することもなく完全に消滅する。
- 神話の時代
- 二千年前、アノスが「暴虐の魔王」として君臨していた時代。この時代では、アノスたち魔族が暮らす"魔界"や"人間界"・"神界"・"精霊界"の4つの世界の間で戦争が続いており、アノスは戦争を終結させるために自らの魔力で「壁」を築いた。
- 魔法の時代
- アノスが転生した後の時代。この時代では、アノスではなく「アヴォス・ディルヘヴィア」という人物が「暴虐の魔王」として語られている。
- 七魔皇老
- 二千年前、魔王としてのアノスが転生する前に自らの血を用いて作り上げた七人の魔族。転生するためにアノスが姿を消した以後の魔族世界では“最も始祖に近い存在”とされ、この七魔皇老とその血を引く一族は「皇族」としてディルヘイドの支配階級となっている。
- 魔王族
- 皇族
- アノスの血を引く純潔の魔族。
- 魔皇
- 領地を治める皇族。
- 混沌の世代
- 統一派
- 魔族であっても始祖の血を完全に受け継ぐ皇族以外の存在を“混血”として社会的に低い地位に置くディルヘイドの現状を改革する、という主張を掲げて活動している社会運動組織。公然と活動することは認められていないが、七魔皇老の一人であるメルヘイスの後ろ盾も得ており、ディルへイド内において一定の勢力を持っている。
- 皇族派
- 純潔の魔族による派閥で、魔王学院では黒服を纏う。混血に対する差別意識が強い傾向にある。
- 金剛鉄の剣
- 転生後のアノスの父親であるグスタが魔剣を持たないアノスの為に金剛鉄で鍛えた剣。本来魔剣でなければ魔剣大会に参加できないのだが、アノスはあらゆる魔力を秘匿する魔法の秘匿魔力(ナジラ)と自身の魔力を付与する武装強化(アデシン)で魔剣に見せかけていた。アノスがクルト戦後に発した一言がレイの母親であるシーラの症状を一時的に改善させる一助となり、さらに決勝戦でレイを破ったことによりその一言が真実味を帯び魔法放送により、ディルヘイド中に広まったことによりシーラの精霊病を完治させることが出来た。
国家・地名・施設
- ディルヘイド
- この世界において魔族の統治する領域であり、魔族の統治する国家の名。“魔界”と呼ばれることもある。
- ミッドヘイズ
- ディルヘイドの首都であり、魔皇エリオが治める領地で魔王学院デルゾゲードもそこにある。
- 鍛冶・鑑定屋『太陽の風』
- 魔法模型屋『創竜のふるさと』
- 猫喫茶『またたび亭』
- ログノース魔法医院
- 魔皇エリオが私費で運営している魔法医院。その地下にシーラが入院していた。
- アゼシオン
- 人間が住まう大陸。
- ガイラディーテ
- アゼシオンの中心に位置する王都であり、2千年前は魔族の襲撃に備えた軍事都市であり勇者カノンを擁するガイラディーテ魔王討伐軍の本拠地であった場所。現在は二千年前の王城アルクランイスカを勇者学院アルクランイスカとして使っている。聖明湖と呼ばれる聖水が湧き出る湖が都市の周辺にある。
- アハルトヘルン
- 精霊達が住まう森であり、その森自体が伝承を持った大精霊アハルトヘルンであるという。そして生きており尚且つ常に移動している為、そこへ立ち入る為にはその時代の噂が必要だとされる。
種族
- 魔族
- 人間
- 精霊
- 世界に根ざす様々な伝承・逸話が生物として形になった存在。その力は元になった伝承がより広く広まっているほど強く、それに忠実になる。
- 神族
-
- 番神
魔法
1章
- 転生(シリカ)
- 根源魔法。
- 基本的に前世の能力や記憶を引き継いで先の時代で生まれ変わることができる。ただし術者が根源魔法が苦手であると記憶と能力が十分に引き継がれない場合がある。二千年前の魔族は恐らくほとんどが使用可能。
- 成長(クルスト)
- 自身の見た目を成長させる魔法。二千年前は転生時に〈成長〉の魔法を使うのが一般的だったが魔法の時代では高度な魔法となっている。成長させるだけでなく逆に若返ることもできる。
- 契約(ゼクト)
- 相手との約束を違えないために使用する魔法。契約違反の代償は命を以って支払われる。ただし、あまりにも魔力に大きな差がある場合には一方的に破棄することもできる。
- 蘇生(インガル)
- 他者を蘇生させる魔法。ただし根源が消滅している者を復活させることはできない。構築には血を垂らす必要があるが、命を落としてから三秒以内であればリスクなしで発動することができる。「これが俗に言う三秒ルールだ」は二千年前のアノスの鉄板ギャグだった。
- 魔黒雷帝(ジラスド)
- 起源魔法。
- 過去に魔力を借りることで超高火力の黒い雷を発生させる。
- 腐死(イグルム)
- 死人をゾンビとして蘇生する。死ぬ時に抱いた憎しみによる苦痛を味わう代わりに、膨大な魔力を手に入れる。
- 獄炎殲滅砲(ジオ・グレイズ)
- 漆黒の太陽が彗星の如く相手に襲いかかる。炎属性魔法の中では最高の威力を持つ。神話の時代には術者は一人で複数の <獄炎殲滅砲>を使用することが出来たが、魔法の時代では二十人でやっと成功率二割に到達する。炎属性魔法は弱いものから以下のようになる。
- <火炎(グレガ)>
- <大熱火炎(グスガム)>
- <魔炎(グレスデ)>
- <灼熱炎黒(グリアド)>
- <獄炎殲滅砲(ジオ・グレイズ)>
- 転移(ガトム)
- 二千年前に移動の多い魔族の為にアノスが開発した魔法。元々使い手が少なかったためか現代では失われた魔法となっている。
- 魔法術式を発動させるのは意外と容易だが、魔法術式に現在の場所と行き先を組み込むのが難しい。魔力場が乱れていると組み込むのにさらに時間がかかり時間をかけなければ使用不可能になる。
- 魔王軍(ガイズ)
- 集団を率いて戦う際、全体の戦闘能力を底上げして総合戦闘能力を最大限に発揮させる魔法。
- 魔法効果を及ぼす集団の構成員をそれぞれ魔王(キング)、築城主(ガーディアン)、魔導士(メイジ)、治療士(ヒーラー)、召喚士(サモナー)、魔剣士(キャバリエ)、呪術師(シャーマン)の七つの役職に割り振り、それぞれに役職に応じた魔法効果を与えて能力を強化する(ただし、強化された以外の能力は弱くなる)。魔王が魔力を供給し続けることでその集団の総合的な戦闘力(魔法力)が向上するが、使用中、魔力を供給し続ける必要があるため、魔王の役職にある者は基本的に弱体化する。
- 思念通信(リークス)
- 遠く離れた相手との会話を可能にする。使用者同士の技量に差がありすぎると傍受される可能性もある。様々な理由により繋がりにくい場合は<魔王軍(ガイズ)>で魔法線を繋げておけば繋がる。
- 追憶(エヴィ)
- どんな遠い過去の記憶でも思い出すことが出来る。ただし、忘れている訳ではなく完全に失っている状態だと思い出すことは出来ない。
- 時間操作(レバイド)
- 起源魔法。
- その対象を起源として局所的に時間を遡る。局所的でなく過去そのものを改竄しようとした場合、時間の秩序を守る“時の番神エウゴ・ラ・ラヴィアズ”によって術者が攻撃される。
- 混同同化(ジェ・グム)
- 違う波長の魔力を結合させて魔力を十数倍にする。欠点は効果時間が短いことだが、アノスの助言により効果時間は百倍となる。
- 創造建築(アイリス[注 4])
- 様々なものを創造することが出来る。〈魔王軍〉では築城主として城や各種障壁を制作する。ミーシャが最も得意とする魔法。
- 条件(レント)
- 条件をつけて連動した事象を組み込める(プログラミングで言うif文)。
- 治癒(エント)
- 傷を癒す。
- 幻影擬態(ライネル)
- 目の前にあるものに関して幻を見せる。一例として、<秘匿魔力(ナジラ)>との併用で自身を認識させないようにすることが可能。
- 飛行(フレス)
- 飛行する。魔力場が乱れていたりすると多くの魔力を消費したり、使いにくかったり、場合によっては使用できないことも。
- 分離融合転生(ディノ・ジクセス)
- 元々一つのものを二つに分ける。例えば元々一つの人格を二つに分けることも可能。ただし、別れたものはやがて一つになる。
- 魔力時計(テル)
- 超高性能時計。世界の時が止まれば<魔力時計>も止まる。
- 根源同調(ジクシズ)
- サーシャが開発した魔法で、魔力の波長を改竄する。しかし本質は波長だけでなく、根源から別人のように変えてしまうこと。<獄炎殲滅砲>級の高難易度魔法。
- 主格交代(デルト)
- 思念領域(リクノス)
- 一定の範囲内にいる者の思考を読み取る。魔力差がなければ反魔法で防ぐことも可能。
- 拘束魔鎖(ギジェル)
- 遡航障壁(ガゼルタ)
- 魔法具融合(ジェ・イゼム)
- 過去改変(イングドゥ)
2章
- 痕跡(メイズ)
- 魔力の痕跡を残すことによって対象物の位置を、魔眼で追跡できるようにする。ただし、魔眼がないと見えないので普通の人には使えない。
- 遠隔透視(リムネト)
- 遠くにあるものをスクリーン(または代わりになるもの)に映し出す。
- 物体操躯(グイネス)
- 無機物を生物のように操る魔法。対象が大きいほど多くの魔力を消費する。分担して操作することも出来る。
- 魔氷(シェイド)
- 魔氷魔炎相克波(ジェ・グレイド)
- 雨霊霧消(フスカ)
- 次元牢獄(アゼイシス)
- メルヘイスがよく使う魔法であり、対象を別次元へ隔離する。術者はその中を自由に転移できる。
3章
- 魔物化(ネドラ)
- 動物を魔力で魔物化する魔法で、動物の根源にある獣性や魔性を利用するが、効きづらいものの人間にも効果がある。
- 勇者部隊(アスラ)
- 集団を率いて戦う際、全体の魔力を勇者(ブレイブ)に与え勇者自身の戦闘能力を最大限に発揮させる魔法で魔王軍(ガイズ)と異なり魔族の城を攻め落とすために開発された魔法。
- 勇者(ブレイブ)、賢者(ワイズマン)、魔法師(メイジ)、神官(ヒーラー)、召喚士(サモナー)、聖騎士(キャバリエ)、霊術師(シャーマン)の七つの役職を割り振り、それぞれに役職に応じた魔法効果を与えて能力を強化する。さらに真価を発揮するには聖域(アスク)の魔法を必要とする、それにより人間でも魔族に対することが出来る。
- 聖域(アスク)
- 人々の心を1つにすることで、その想いや願いを魔力に変える祈願魔法といわれる種類のもので、勇者部隊(アスラ)と併用して主に使われる。
- 聖域熾光砲(テオ・トライアス)
- 勇者が使う光属性の最強魔法で、聖域(アスク)によって集めた魔力を砲弾として撃ちだす。
- 絶水殲滅砲(リオ・エイアス)
- 獄炎殲滅砲(ジオ・グレイズ)の水属性版、リーベスト達が勇者学院との対抗戦でハイネ達に使うも効果はなかった。
- 四属結界封(デ・イジェリア)
- 水属性、火属性、土属性、風属性の四種の魔法陣を展開しそれぞれ4種の反魔法が相乗効果を発揮し、魔法を減衰させる。さらに魔族の魔力を弱める聖呪の効果を持つ。また結界内では人間の力を強め、死なない限りは傷も瞬時に癒える。
- 四属結界鎖(デ・イジェード)
- 水属性、火属性、土属性、風属性の四種の魔法で作られた鎖で相手を拘束する。
- 四属結界檻(デ・イジェンクス)
- 相手を土の檻に閉じ込める。
- 根源光滅爆(ガヴエル)
- 光の魔法爆発を起こす勇者の禁呪であり、自らの根源を犠牲にして来世への可能性を捨て、幾世代分の魔力を上乗せした爆発を起こす自爆魔法。
- 根源母胎(エレオノール)
- 根源クローンを作り出す人型魔法でエレオノール・ビアンカそのもの。戦闘特化クローンのゼシアと教育型クローンのディエゴを生み出すことが出来る。もとはジェルガの分割された根源の内の一つでありジェルガの人格を持つはずだったものの失敗し何度記憶が消されても同じであった。アノスはジェルガの心の葛藤のせいであると推測をしている。
- 魔族断罪(ジェルガ)
- 聖域(アスク)の中に潜み聖域(アスク)に膨大な魔力が集まった時初めてジェルガの意思が具現化する。勇者学院の深き暗黒の口伝を通じてアゼシオン中の人々の希望を強制的に吸収することにより発動する。ジェルガの根源の片割れであり彼の魔族に対する憎しみが魔法と化したもの。
魔法関連用語
- 魔眼
対象の魔力や、その流れを見抜く眼。優れているほど、対象の魔力の根底を見ることが出来る。反魔法によって自身の身体の中の魔力を見えにくくする事も可。またサーシャやアノスの「破滅の魔眼」の様に、魔眼を使うだけで対象を攻撃出来る特殊な魔眼も存在する。
- 反魔法
- 起源魔法
- 根源魔法
- 精霊魔法
- 理論術式・実効術式
- 再現率(実効値)
- 限定魔法陣
- 魔法人形
- 魔法写真
- 魔法模型
魔剣
魔剣
ただの剣より強度や威力が優れているほか、特殊な効果が備わった魔法具の一種 剣自体に意思があり、その魔剣にふさわしいと認められないと、抜くことが出来ない。
- 魔剣ゼフリード
- ゼペスが実技試験で使用した、燃える刀身を持つ炎の魔剣。使用者であるゼペスの魔力を十数倍に増幅させるとされる。
- インドゥ家に代々受け継がれてきた家宝。太古の炎より生まれ[注 5]、その炎は世界の終わりまで消えないといわれている。しかし、アノスの嘆息で炎を吹き消され、再び炎を灯すのに数年かかる状態になってしまった。
- 魔剣ガドル
- アイヴィス・ネクロンが所有する漆黒の魔剣。神話の時代の産物と目される。この魔剣でつけられた傷は癒せず、回復魔法も効かない。
- ミーシャの消滅を回避しようとしたアノスを妨害するために使用された。アノスの反魔法を突破し心臓を貫いたが殺害することはできず、逆にアノスによってアイヴィスに投擲され、髑髏に突き刺さってはりつけにした。
- 理滅剣ヴェヌズドノア
- 万物万象を滅ぼす、始祖の魔剣。この世界を構成する理そのものを滅ぼすことができる。闇色の長剣であり、デルゾゲードの立体魔法陣を起動し、現れる影から実体化する。使用者が柄を握ることで影が反転し、真価を発揮する。
- 神話の時代にも滅多に使用されず、アノスが使用した際に見た者は滅ぼされたため、魔法の時代に至るまで言い伝えられていない。
- エウゴ・ラ・ラヴィアズと融合したアイヴィスとの戦闘で使用された。時間を戻すことによる体の修復を無効化し、二つの根源を滅ぼした。
- 一意剣シグシェスタ
- 斬ることのみに集中すれば思うがままに剣身を変化させることが出来る一意専心が必要とされ、雑念があると鈍らと化す扱いの難しい魔剣。2千年前はアノスの右腕たるシン・レグリアが所有し、現在はアノスからレイに譲られている。
- 魔剣イニーティオ
- 所有者の技量が必要とされるが、魔法術式を斬り裂き魔法を無効化することのできる魔剣。レイが魔剣大会で使用するがアノスに折られる。
- 極大魔剣グラジェシオン
- 七魔皇老のガイオスが所有し、ニール山脈を真っ二つに両断したとされる魔剣だが、アノスに叩きつけた瞬間へし折られる。
- 炎の魔剣ゼス
- 七魔皇老イドルが所有する触れた対象を瞬く間に灰に変えてしまう魔剣。
- 氷の魔剣イデス
- 七魔皇老イドルが所有する触れた対象を瞬く間に凍らせ、粉々にする魔剣。
- 水の魔剣エイシアス
- クルト・ルードウェルが所有する透き通るような剣身と水が流れるように波打つ刃が特徴の、定形を持たない水の魔剣。魔剣大会一回戦でアノスに折られる。
- 風の魔剣レフレシア
- 魔剣大会でレイの一回戦の相手であるマドラ・シェンソンが所有する一度鞘から抜き放たれれば、剣身が疾風と化す魔剣だがレイに一瞬で折られる。
聖剣
- 霊神人剣エヴァンスマナ
- 魔王アノス・ヴォルディゴードを倒すために作られた聖剣であり、人の名工が鍛え、剣の精霊が宿り、神々が祝福した代物とされる神話時代の聖剣。所有者を自ら選び2千年前は勇者カノンがその所有者であった。
- 光の聖剣エンハーレ
- すべての魔を拒絶し無に帰すと言われている聖剣で、ゼシアが所有。
- 聖海護剣ベイラメンテ(せいかいごけんベイラメンテ)
- 勇者学院のレドリアーノが所有する大海を思わせる青き聖剣。
- 聖炎熾剣ガリュフォード(せいえんしけんガリュフォード)
- 勇者学院のラオスが所有するアノスの世界に存在する88本の聖剣のうち、もっとも熱く燃え盛る聖剣。
- 大聖地剣ゼーレ(だいせいちけんゼーレ)
- 勇者学院のハイネが所有する深緑の刀身を持つ聖剣で、対抗戦時にはハイネ自身真の能力を引き出せなかったもののその能力は、地面に突き刺すことにより広範囲の大地に魔力を与え土砂や石、木々を自在に操ることが出来る。
- 大聖土剣ゼレオ(だいせいどけんゼレオ)
- 勇者学院のハイネが所有する聖剣であり、ゼレオでつけた疵痕をゼーレで斬り裂けば、その疵痕は聖痕となる効果を持つ。
魔法具
- 反魔の鎧
- 魔力水晶
- 王笏
- 不死鳥の法衣
- 蓮葉氷の指輪
- 時神の大鎌
- デルゾゲード
- 月織のドレス
- 金獅子のローブ
魔王学院関連
- 魔王学院デルゾゲード
- アノス達が通う学院で、魔族の中でも魔王の血を引く魔王族を教育するための施設。
- ディルヘイド各地を治める魔皇の育成、及び崩御より二千年後に転生すると言い伝えられている魔王の発見を目的としている。
- 神話の時代におけるアノスの居城であった、魔王城デルゾゲードを校舎として利用している。
- 魔王の始祖の血を引き、一定以上の魔力を持った魔族には、使い魔のフクロウにより無差別に招待状が送られる。招待状を受け取った受験生は、「入学実技試験」に合格後、各々の持つ魔力量を測る「魔力測定」と、魔王に関する知識を問う「適性検査」を経て、学院への入学が認められる。
- 実技試験
- 魔王学院の受験生に課される試験。
- 受験生同士が決闘を行い、五人勝ち抜けば合格となるが、一度でも敗北してしまうと不合格になる。決闘では武器・防具・魔法具の使用が認められており、勝敗は「どちらかの死亡」か「ギブアップの宣言」の二通りで決まる。
- 特待生である皇族は試験を免除されるが、希望者は受験できるため、力を誇示する目的で受験する者もいる。
- 魔力測定
- 魔王学院の入学者が受ける検査の一つ。
- 受験生が魔力水晶に手を触れると、その者の持つ魔力量が数字として鏡に映される。アノスが検査を受けた時は、彼の持つ膨大な魔力に水晶が耐えきれずに砕け散り、魔力量は「0(測定不能)」と表示されていた。
- 適性検査
- 魔王学院の入学者が受ける検査の一つ。
- 検査用の魔法陣の中心に立った受験者の思念を読み取り、思考がどれほど暴虐の魔王に近く、魔皇の適性があるかを計測する。また、<思念通信(リークス)>の応用で受験者に問題を出し、暴虐の魔王に関する知識の確認をする。
- しかし、暴虐の魔王に関する事柄のほとんどが誤って伝えられていたため、アノスの解答はほとんどの問題で不正解と判定されてしまった。
- 不適合者
- 魔王学院に入学したアノスに押された烙印。
- 通常、魔王学院の校章には多角形や芒星の烙印が押されており、魔力測定と適性検査の結果が良い生徒ほど頂点の数が多い。しかし、アノスの校章には十字の烙印が押されており、魔皇の適性が全くない「不適合者」を表す。
- 魔王族で魔皇の適性がないと判断された者はいままでおらず、不適合者の烙印を押されたのは魔王学院でアノスが初めてである。
- 白服・黒服
- 二種類ある魔王学院の制服、およびそれぞれを着用している生徒を指す言葉。
- 特待生である純血の魔王族の生徒は黒服、それ以外の混血の生徒は白服を着用する[注 6]。
- 白服生徒は班リーダーになれないなど、あらゆる面において冷遇されており、黒服生徒の中には白服生徒を蔑視する者も多い。
- ユニオン
- 魔王学院の生徒が共通の趣味や興味のあることについて活動するための学内団体。剣術の鍛錬を行う剣術ユニオンや、魔法の研究を行う魔法研究ユニオンといった様々なものが存在する。
- 判別対抗試験
- 大魔法教練
- ダンジョン試験
- 大魔剣教練
- ディルヘイド魔剣大会
既刊一覧
小説
- 秋(著)・しずまよしのり(イラスト)、KADOKAWA〈電撃文庫〉、既刊8巻(2020年7月10日現在)
- 『魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』 2018年3月10日発売、ISBN 978-4-04-893681-1
- 『魔王学院の不適合者2 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』 2018年7月10日発売、ISBN 978-4-04-893920-1
- 『魔王学院の不適合者3 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』 2018年11月10日発売、ISBN 978-4-04-912096-7
- 『魔王学院の不適合者4〈上〉 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』 2019年3月9日発売、ISBN 978-4-04-912327-2
- 『魔王学院の不適合者4〈下〉 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』 2019年5月10日発売、ISBN 978-4-04-912453-8
- 『魔王学院の不適合者5 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』 2019年10月10日発売、ISBN 978-4-04-912664-8
- 『魔王学院の不適合者6 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』 2020年3月10日発売、ISBN 978-4-04-913074-4
- 『魔王学院の不適合者7 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』 2020年7月10日発売、ISBN 978-4-04-913273-1
漫画
- 秋(原作)、しずまよしのり(キャラクター原案)、かやはるか(漫画) 『魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックスUP!〉、既刊3巻(2019年10月10日現在)
- 2018年11月10日発売、ISBN 978-4-7575-5906-6
- 2019年5月10日発売、ISBN 978-4-7575-6112-0
- 2019年10月10日発売、ISBN 978-4-7575-6333-9
- 『公式コミックアンソロジー 魔王学院の不適合者〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』
- 2020年3月27日発売、ISBN 978-4-0491-3117-8
テレビアニメ
2020年7月よりTOKYO MXほかにて放送中[5]。ナレーションは中田譲治。当初は同年4月より放送が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響を受けて放送延期となった[6]。
スタッフ
- 原作 - 秋[3]
- 原作イラスト - しずまよしのり[3]
- 総監督 - 大沼心[3]
- 監督 - 田村正文[3]
- 助監督 - 湊未來[3]
- シリーズ構成 - 田中仁[3]
- キャラクターデザイン - 山吉一幸[3]
- プロップデザイン - 中津川孝広
- 美術監督 - 小原志野
- 色彩設計 - 吉田隼人
- 撮影監督 - 山本聖
- 3Dディレクター - 江田恵一、小林亮
- 編集 - 瀧川三智
- 音響監督 - 納谷僚介[3]
- 音楽 - 井内啓二[3]
- 音楽プロデューサー - 中山信宏
- 音楽制作 - アニプレックス
- チーフプロデューサー - 三宅将典、湯浅隆明
- プロデューサー - 中山信宏[7]、吉岡雄介、飯塚彩、大和田智之、山岡勇輝、北澤史隆、長谷川嘉範、石田悟朗、石垣毅、伊藤拓己
- アニメーションプロデューサー - 金子逸人
- アニメーション制作プロデューサー - 進藤雄昨
- アニメーション制作 - SILVER LINK.[3]
- 製作 - Demon King Academy
主題歌
- 「正解不正解」[8]
- CIVILIANの歌・編曲によるオープニングテーマ。作詞はコヤマヒデカズ、作曲はコヤマヒデカズ、純一、有田清幸。
- 第4話ではアノス・ヴォルディゴード(鈴木達央)がコヤマに代わってメインボーカルを務める「正解不正解 feat.アノス・ヴォルディゴード」が限定で使用される[9]。
- 「ハミダシモノ」[8]
- 楠木ともりの歌・作詞によるエンディングテーマ。作曲・編曲は重永亮介。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
01 | 魔王学院の不適合者 | 田中仁 | 田村正文 |
|
| 2020年 7月4日 |
|
02 | 破滅の魔女 | 西田正義 | 小柴純弥 |
| 7月11日 | ||
03 | サーシャの真意 | 島津裕行 | 大内大和 |
| 7月18日 | ||
04 | 十五の誕生日 | 田村正文 | 関根侑佑 |
| 7月25日 | ||
05 | 転入生 | 大内珠帆 | 末田宜史 |
| 8月1日 | ||
06 | 魔剣大会 | 西田正義 | 福多潤 |
| 8月8日 | ||
07 | 母の言葉 | 田村正文 |
| 8月15日 | |||
08 | 二人の決勝戦 | 斎藤瑞華 | 小柴純弥 |
| 8月22日 | ||
09 | 勇者学院の謎 | 田中仁 | 島津裕行 | 大内大和 |
| 8月29日 | |
10 | 学院別対抗試験 | 末田宜史 | 稲葉友紀 |
| 9月5日 | ||
11 | 命の輝き |
| 徳本善信 |
| 9月12日 | ||
12 | 禁忌の魔法 | 徳本善信 | 福多潤 |
| 9月19日 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [10] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2020年7月4日 - 9月26日 | 土曜 23:30 - 日曜 0:00 | TOKYO MX | 東京都 | 製作参加 |
とちぎテレビ | 栃木県 | |||
群馬テレビ | 群馬県 | |||
BS11 | 日本全域 | 製作参加 / BS放送 / 『ANIME+』枠 | ||
AT-X | 日本全域 | 製作参加 / CS放送 / リピート放送あり | ||
2020年7月6日 - 9月28日 | 月曜 2:05 - 2:35(日曜深夜) | テレビ愛知 | 愛知県 | |
2020年7月7日 - 9月29日 | 火曜 1:59 - 2:29(月曜深夜) | 読売テレビ | 近畿広域圏 | 『MANPA』第1部 |
2020年7月22日 - 10月14日 | 水曜 1:54 - 2:21(火曜深夜) | 長崎文化放送 | 長崎県 | 『あに。』枠 |
配信開始日 | 更新時間 | 配信サイト |
---|---|---|
2020年7月4日 | 土曜 23:30 更新 | dアニメストア |
2020年7月7日 | 火曜 23:30 - 水曜 0:00 | ABEMA |
2020年7月9日 | 木曜 23:30 - 金曜 0:00 | ニコニコ生放送 |
木曜 23:30 更新 |
|
BD / DVD
巻 | 発売日[11] | 収録話 | 規格品番 | 特典CD | |
---|---|---|---|---|---|
BD限定版 | DVD限定版 | ||||
1 | 2020年9月30日予定 | 第1話 - 第2話 | ANZX-13141/2 | ANZB-13141/2 | オリジナルサントラ+キャラソン(ミーシャ) |
2 | 2020年10月28日予定 | 第3話 - 第4話 | ANZX-13143/4 | ANZB-13143/4 | オリジナルサントラ+キャラソン(サーシャ) |
3 | 2020年11月25日予定 | 第5話 - 第6話 | ANZX-13145/6 | ANZB-13145/6 | オリジナルサントラ+キャラソン(サラ) |
4 | 2020年12月23日予定 | 第7話 - 第8話 | ANZX-13147/8 | ANZB-13147/8 | オリジナルサントラ+キャラソン(レイ) |
5 | 2021年1月27日予定 | 第9話 - 第10話 | ANZX-13149/50 | ANZB-13149/50 | オリジナルサントラ+キャラソン(ビアンカ) |
6 | 2021年2月24日予定 | 第11話 - 第13話 | ANZX-13151/2 | ANZB-13151/2 | オリジナルサントラ+キャラソン(アノス) |
Webラジオ
ミーシャ・ネクロン役の楠木ともりとサーシャ・ネクロン役の夏吉ゆうこによるWebラジオ『魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちのラジオに出る〜』が、2020年7月1日より音泉にて毎週水曜に配信[12]。
脚注
注釈
出典
- ^ “『魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』のコミカライズ連載が開始”. ラノベニュースオンライン (2018年7月5日). 2019年10月11日閲覧。
- ^ a b “『魔王学院の不適合者』TVアニメ化決定 《暴虐の魔王》アノス・ヴォルディゴード役は鈴木達央さん”. ラノベニュースオンライン (2019年10月7日). 2019年10月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “「魔王学院の不適合者」は4月放送開始、双子ヒロインに楠木ともり&夏吉ゆうこ”. コミックナタリー. ナターシャ. 2020年1月10日閲覧.
{{cite news}}
: 不明な引数|dat=
は無視されます。 (説明) - ^ a b c maohgakuinのツイート(1279411650659938304)
- ^ a b c “ON AIR”. TVアニメ「魔王学院の不適合者」公式サイト. 2020年7月1日閲覧。
- ^ “アニメ「魔王学院の不適合者」放送開始時期を4月から7月に変更”. コミックナタリー. ナターシャ. 2020年2月28日閲覧.
{{cite news}}
: 不明な引数|dat=
は無視されます。 (説明) - ^ “アニプレックス 中山信宏プロデューサー「今までのやり方を変えてでも前に進んで行かなきゃ」|アニメの現場から〜コロナ禍でアニメ作りはどう変わる?〜 第2回”. コミックナタリー. ナターシャ (2020年6月26日). 2020年6月26日閲覧。
- ^ a b “MUSIC”. TVアニメ「魔王学院の不適合者」公式サイト. 2020年6月12日閲覧。
- ^ “7/25(土)放送第4話にてアノス版オープニング放送決定!”. TVアニメ「魔王学院の不適合者」公式サイト (2020年7月22日). 2020年7月22日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “PRODUCTS”. TVアニメ「魔王学院の不適合者」公式サイト. 2020年7月5日閲覧。
- ^ “魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちのラジオに出る〜”. 音泉. 2020年6月15日閲覧。