テラライト人
テラライト人 (Tellarite) は、アメリカ合衆国のSFテレビドラマシリーズ『スタートレック』に登場する架空の種族。原語では単にテラライトであり、日本語でもそう記載されることもある。
登場
初出はTOSだが、詳しくは描かれなかった。詳しく描かれたのはENTにてである。
女性のテラライトは登場したことがない。
DISにおいて、構造宇宙で反帝国軍の一員として登場する。
母星
母星はテラー (Tellar) またはテラー・プライム (Tellar Prime) と呼ばれる、M型惑星(地球に代表される、窒素・酸素型大気と海を持つ惑星)。
正史では詳細な所在地は明かされていないが、太陽系からそう遠くなく、アンドリア帝国の反対側にあるとされている。非正史のStar Trek Star ChartsやStar Fleet Medical Referenceでははくちょう座61番星第5惑星とされているが、劇中での描写と矛盾するとの指摘もある。
特徴
ヒューマノイド。豊かな顎鬚を蓄える。鼻の穴は前を向き、豚鼻のようになっている。指は片手に3本(特殊メイクで人差し指と中指、薬指と小指を束にしている)。
相手を侮辱するのが敬意を表すしるしとされており、異星人相手でもそれは変わらない。この風習はアーチャー船長ら地球人のみならず、ヴァルカン人やアンドリア人にとっても常識に反し、悩みの種である。
歴史
代表的なテラライト人
- ガヴ
- テラライト大使。2267年のバーベル会議にテラライト代表として出席する予定だった。ジェームズ・T・カーク大佐指揮のエンタープライズNCC-1701で会議場に向かう途中、船内でバルカン独特のタルシャヤという技を用いて殺害され、その容疑はスポック副長の父サレクにかけられた。
- グラル
- テラライト大使。2154年にアンドリアとの貿易会議に出席する予定だった。若い頃は軍人で、巡洋艦の艦長を務めていた。アンドリア人の事を「青い悪魔」と呼ぶ。ジョナサン・アーチャー大佐指揮のエンタープライズNX-01で会議場のバベル1号星に向かう途中、テラライトとアンドリアを戦わせようというロミュランの陰謀が明らかとなり、アーチャー大佐の仲立ちでそれまでの禍根を捨て去りアンドリア人と手を組む決断をした。