塚原ダム
宮崎県諸塚村にある重力式コンクリートダム
塚原ダム(つかばるダム)は、宮崎県東臼杵郡諸塚村に建設された重力式ダム。
1931年着工、11938年完成。日本初の近代的な機械化施工で造られたダムとして有名。コンクリート打設は当時最新式のバイブレーターを採用し、硬化時の発熱量を低減する中庸熱セメントの使用などコンクリートの品質向上や施工の合理化が図られた。ダムの天端などに凹凸高欄を施しており、西洋の城壁や万里の長城のようにも見える。
文化庁の登録有形文化財、経済産業省の近代化産業遺産に選ばれている。
ダムの右岸には、建設中の殉職者44名を慰める慰霊碑が建立されている。慰霊碑を手掛けたのは、大分県臼杵市出身の彫刻家日名子実三である。
所在地:宮崎県東臼杵郡諸塚村
河川名:耳川水系 耳川
型式:重力式コンクリートダム
ゲート:ラジアルゲート×8
堤高:87m
堤頂長:215m
総貯水容量:34,326,000㎡
着工年:1931年
完成年:1938年