今津 (福岡市)

福岡市西区の地名

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今津(いまづ)は、福岡県福岡市西区町名。現行行政地名は、今津。面積は628.65ヘクタール[1]。2021年3月末現在の人口は 3,008人[2]郵便番号は819-0165。

今津
北緯33度36分26.1秒 東経130度15分11.4秒 / 北緯33.607250度 東経130.253167度 / 33.607250; 130.253167
日本の旗 日本
都道府県 福岡県
市町村 福岡市
西区
面積
 • 合計 628.65 ha
人口
(2021年3月31日現在)
 • 合計 3,008人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
819-0165
市外局番 092
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地理

福岡市の中心である中央区天神の西側、西区のやや西より、海に面する地域に位置する。北及び東で博多湾(今津湾)、南東で瑞梅寺川(ずいばいじがわ)の河口部を介して横浜、田尻、南西で太郎丸、桑原(くわばら)、西で草場(くさば)、小田(こた)と隣接する。

通称地名

正式町名である今津のほかに、濱崎(はまさき)、本町(ほんまち)、岡(おか)、緑町(みどりまち)、大原(おおばる)の通称町名が慣用的に用いられており、それぞれに町内会がある。

都市計画

都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[3]において、農地が広がり農漁村集落が分布する「農業・集落ゾーン」及び緑豊かな山並みや海岸線からなる「山地・丘陵地」等に位置付けられている。区域区分は、市街化調整区域に指定されており、原則として新たな開発行為や建築行為が認められない。ただし、一部の区域において、地区計画として「今津地区地区計画」(約4.9ヘクタール)[4]が定められている。この区域では、周辺の自然環境、営農環境と調和を図りつつ、低層住宅地としての良好な住環境の形成・保全を図ることが目標とされており、一定の開発行為や建築行為が認められる。さらに、都市計画法第34条第11号及び第12号に基づき、住宅や小規模な店舗などを建築することができる「区域指定型制度」[5]の区域が複数箇所で指定されている。高齢化や人口減少などの課題を抱える既存集落における地域の活性化が期待されており、制度の創設(第11号:2004年4月1日、第12号:2015年9月24日)以来、市街化区域への編入と同様の効果が表れ始めている。指定区域は次のとおりである。

  • 2013年(平成25年)6月20日指定:今津地区(約4.9ヘクタール、第11号、「今津地区地区計画[市207号]」[4]にも指定)
  • 2017年(平成29年)6月12日指定:今津地区-濱崎町内会(約5.1ヘクタール、第12号)
  • 2017年(平成29年)12月14日指定:今津地区-緑町町内会(約16.7ヘクタール、2020年4月23日追加指定、第12号)
  • 2018年(平成30年)5月10日指定:今津地区-今津大原町内会(約29.5ヘクタール、第12号)
  • 2019年(令和元年)8月29日指定:今津地区-今津岡区町内会及び本町町内会(約21.6ヘクタール、第12号)

語源

歴史

人口

今津の人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)に基づき示す。集計時点は各年9月末現在である。人口の減少が2018年以降には増加に転じている。

  • 2001年(平成13年):3,466人
  • 2002年(平成14年):3,464人
  • 2003年(平成15年):3,386人
  • 2004年(平成16年):3,401人
  • 2005年(平成17年):3,359人
  • 2006年(平成18年):3,340人
  • 2007年(平成19年):3,285人
  • 2008年(平成20年):3,195人
  • 2009年(平成21年):3,137人
  • 2010年(平成22年):3,147人
  • 2011年(平成23年):3,130人
  • 2012年(平成24年):3,072人
  • 2013年(平成25年):3,052人
  • 2014年(平成26年):2,997人
  • 2015年(平成27年):2,915人
  • 2016年(平成28年):2,884人
  • 2017年(平成29年):2,877人
  • 2018年(平成30年):2,944人
  • 2019年(令和元年):2,969人
  • 2020年(令和2年):3,000人

交通

交通に関しては、公共交通機関としてはバスのみである。

鉄道

鉄道は通っていない。

バス

昭和自動車株式会社(通称:「昭和バス」)のバスが運行している。2021年(令和3年)4月1日時刻表改正で、増便されている[6]

  • バス停:日赤入口(にっせきいりぐち)、今津、福祉村施設前、緑町(みどりまち)、今津運動公園前、長浜(ながはま)、大原海水浴場前(おおばるかいすいよくじょうまえ)、大原、大原橋、大原西

道路

主な道路は次の通り。

施設

公共公益施設

  • 今津駐在所[7]
  • 福岡市今津公民館[8]
  • 福岡市漁業協同組合浜崎今津出張所
  • 福岡市西部(中田)埋立場
  • 福岡市西部汚水処理場
  • 福岡県水産海洋技術センター[9]公設試験研究機関
  • 今津運動公園(福岡市の有料公園施設[10]:野球場、体育館、テニス場、その他の球技場、駐車場等)
  • 福岡市今津リフレッシュ農園[11]:体験農園、ふれあい農園、果実採取園、研修室、交流センター、芝生広場、駐車場その他の施設

学校

町内に中学校は存在しないが、校区については、次の学校の校区に属する[14]

医療施設

  • 今津赤十字病院[15]
  • シーサイド病院[16]
  • 川添記念病院[17]

福祉施設

今津には福祉施設が多く、「福祉村施設前」という名のバス停もある。

  • 特別養護老人ホーム大寿園[18]
  • 第一野の花学園
  • 野の花学園通勤寮
  • 放課後等デイサービス野の花

名所・旧跡

  • 今津干潟(カブトガニの産卵場やクロツラヘラサギの飛来地としても知られている。)
  • 長浜海岸(一部が「大原海水浴場」):大部分について「玄海国定公園」の第1種特別地域及び第2種特別地域の指定[19]がなされており、景観が保全されている。
  • 熊野神社(くまのじんじゃ)
  • 元寇防塁(げんこうぼうるい、松原の中にあり、約200メートルの部分が復元整備され見学が可能)
  • 柑子岳城跡(こうしだけじょうあと)[20]
  • 四所神社(ししょじんじゃ)
  • 勝福寺[21]
  • 白山神社(しらやまじんじゃ)
  • 誓願寺[22]
  • 宝島(ほうじま、今津湾沖に浮かぶ日本三大宝島のひとつ)
  • 登志神社(としじんじゃ、今津人形芝居が行われる)
  • 八大龍王(はちだいりゅうおう)
  • 毘沙門山(びしゃもんやま)
  • 蒙古塚(千人塚)
  • 蒙古塚(万人塚)
  • 今津十一日まつり(市指定無形民俗文化財)[23]
  • 今津人形芝居(県指定無形民俗文化財)[24]

外部リンク

脚注

  1. ^ 福岡市. “平成27年(2015年)国勢調査の結果”. 福岡市統計調査課. 2012年5月3日閲覧。
  2. ^ 福岡市. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市統計調査課. 2012年5月3日閲覧。
  3. ^ 福岡市都市計画マスタープラン
  4. ^ a b 福岡市のWEBページ「地区計画決定状況一覧」の「西区」→「西22」
  5. ^ 福岡市のWEBページ:「区域指定型制度の指定区域及び指定建築物
  6. ^ 福岡市. “西の浦線に乗って観光地へ!”. 福岡市交通計画課. 2012年5月22日閲覧。
  7. ^ 福岡県警察西警察署今津駐在所
  8. ^ 福岡市公民館条例」別表第1
  9. ^ 福岡県水産海洋技術センター
  10. ^ 福岡市公園条例施行規則」別表第1の3
  11. ^ 福岡市のWEBページ:「福岡市市民リフレッシュ農園条例
  12. ^ 福岡視力障害センターホームページ
  13. ^ 今津特別支援学校
  14. ^ 福岡市通学区域
  15. ^ 日本赤十字社今津赤十字病院
  16. ^ 医療法人永寿会 シーサイド病院
  17. ^ 医療法人永寿会川添記念病院
  18. ^ 日本赤十字社福岡県支部特別養護老人ホーム大寿園
  19. ^ 福岡県庁ホームページ「玄海国定公園
  20. ^ 福岡市のWEBページ:「柑子岳城跡
  21. ^ 福岡市のWEBページ:「勝福寺
  22. ^ 福岡市のWEBページ:「誓願寺
  23. ^ 福岡市のWEBページ:「今津十一日まつり
  24. ^ 福岡市のWEBページ:「今津人形芝居

関連項目