竹島 (愛知県)
竹島(たけしま)は、愛知県蒲郡市の三河湾に浮かぶ小島の無人島。三河湾国定公園の中核。
竹島 | |
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北東側の砥神山から望む竹島と竹島橋 | |
所在地 |
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所在海域 | 三河湾 |
座標 | 北緯34度48分40秒 東経137度13分54秒 / 北緯34.81111度 東経137.23167度座標: 北緯34度48分40秒 東経137度13分54秒 / 北緯34.81111度 東経137.23167度 |
面積 | 0.019 km² |
海岸線長 | 0.68 km |
最高標高 | 22 m |
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概要
標高22m、周囲約680m、面積約1.9ha。基盤は花崗岩質である。対岸とは約400m離れており、竹島橋によって、結ばれている。
干潮時に陸と地続きになるいわゆるタイダル・アイランドであり、東海地方には竹島と西尾氏の前島 (愛知県)の二つのみである。
橋のたもとには大正〜昭和初期に文人達が多く利用した料理旅館「常磐館」があり、菊池寛の「火華」をはじめ多くの作品に残されている。
現在、跡地には「海辺の文学記念館」があり、その足跡を残している。
また、現在「蒲郡クラシックホテル」として営業する旧蒲郡ホテルの建物は、城郭風の外観にアールデコ様式の内装と独特の建築であり、春にはつつじまつりが開かれ、つつじを前面に竹島を望める。
天然記念物
先述のとおり、対岸とは僅か400mしか離れていない。しかしながら、竹島は暖地性の植生であり、対岸の植物相とは大きく異なるという特異的な環境である。このため、1930年に天然記念物に指定された。また、魚つき保安林に指定されている[1]。1953年から行われた調査では、238種の高等植物が自生していることが判明した。この中にはサカキカズラ、カゴノキ、キノクニスゲらも含まれる。
八百富神社
竹島は全域が八百富神社(竹島弁天)の境内である。竹島弁天は日本七弁天の一つとされる。八百富神社は、市杵島姫命を祀る神社で、養和元年に藤原俊成が、竹生島より勧請し創立されたとされる。徳川家康も参詣し、4石8斗寄進した。また、この地方の領主である松平氏は、正月、江戸への出立、帰郷の際は必ず参拝したといい、古くから信仰を集めてきた。大正4年には大鳥居が建立された。この鳥居の額は東郷平八郎の手によるものだったが、太平洋戦争の供出により残っていない。
関連画像
脚注
出典
外部リンク
- 竹島 - 蒲郡市観光協会公式サイト
- 地理院地図(電子国土Web)・「竹島」 - 国土地理院