クリスマスにはシャケを食え
『クリスマスにはシャケを食え』(クリスマスにはシャケをくえ)は、クリスマスに関する日本語圏のインターネット・ミーム。
概要
2018年に放送されたスーパー戦隊シリーズ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』第45話「クリスマスを楽しみに」において、登場した鮭の怪人「サモーン・シャケキスタンチン」(声:津久井教生)がクリスマスに用意された街中のチキンを鮭の切り身に変えて暴れまわるというエピソードが初出である[1]。 同話のラストシーンでは「フランスではクリスマスに鮭を食べる風習がある」という言及もあるが、物語上での怪人の行動とは無関係。
2019年以降も、スーパー戦隊シリーズおよび仮面ライダーシリーズにおいて、本筋とは関係のない箇所でイースター・エッグのように鮭が登場している[1]。
影響
2019年には、大手スーパーのイオングループがクリスマスに「メリクリサーモン」というキャンペーンを行った[2]。また、2020年には農林水産省の水産庁がFacebookにおいてクリスマス向けのサーモン料理を紹介した[3]記事を、農林水産省がTwitterにおいて「サーモンでクリス鱒」のハッシュタグを用いて引用して投稿[4]した。いずれも、クリスマスに鮭を食べる習慣を広めようとしているとSNSを中心として話題になった[1]。
2020年には、テレ朝チャンネルが「スーパー戦隊クリスマス大鮭戦」[5]という特番を行い、前出の「サモーン・シャケキスタンチン」をナビゲーターに起用した[1]。
2021年12月24日には、農林水産省がTwitterにてちゃんちゃん焼きを紹介し、その際「クリスマスにはシャケを食え」をハッシュタグとして用いた[6][7]。この投稿を受けて、SNS上では「クリスマスにはシャケを食えは農水省公認」「特撮は農林水産省まで動かした!」という声が聞かれた[8]。また、この日の『キユーピー3分クッキング』ではクリスマス料理としてスモークサーモンを紹介[9]したため、SNS上では関連性を指摘された。
脚注
- ^ a b c d “謎の新習慣「クリスマスにはシャケを食え!」とは 影響は特撮界から「農水省」にも…?”. マグミクス. メディア・ヴァーグ (2021年12月23日). 2021年12月23日閲覧。
- ^ “イオンのクリスマス2019”. イオン. 2021年12月23日閲覧。
- ^ 水産庁suisanによる2020年12月24日18:00の投稿 - Facebook
- ^ 農林水産省による2020年12月25日午前10:32のツイート、2021年12月25日閲覧。
- ^ “スーパー戦隊 クリスマス大鮭戦”. テレビ朝日. 2021年12月23日閲覧。
- ^ 農林水産省による2021年12月24日午前9:47のツイート、2021年12月24日閲覧。
- ^ 農林水産省による2021年12月24日午前10:00のツイート、2021年12月24日閲覧。
- ^ “「特撮は農林水産省まで動かした!」 「クリスマスシャケ」今年も公認にTwitter沸騰...一体何が?”. J-CASTニュース. ジェイ・キャスト (2021年12月24日). 2021年12月24日閲覧。
- ^ “スモークサーモンとハーブのマフィン”. キユーピー3分クッキング. 日本テレビ放送網 (2021年12月24日). 2021年12月24日閲覧。
関連項目
- キリスト教 - キリスト教の古い宗派では、金曜日やクリスマスなどには魚を食べるという戒律がある。
- Twelve-dish Christmas Eve supper - 「12皿のクリスマスイブの夕食」の意。ヨーロッパの広い地域に見られる風習。肉、卵、牛乳(チーズを含む)のない魚メインの夕食を食べる事となっている。12はキリストの12人の弟子、12使徒から。
- Festa dei sette pesci - イタリア人の間に受け継がれるクリスマスイブの行事食。「7種の魚介のごちそう」の意。
- ヴィギリア - ポーランドのクリスマスの日のごちそう