土台人
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土台人(どだいじん、朝鮮語: 토대인/トデイン)とは、朝鮮民主主義人民共和国の諜報・情報機関の工作員が用いる用語の一つ。彼らが秘密工作の任務を帯びる際に、最初の土台(基地)、すなわち活動の足場や拠点として利用する人間を意味する。
概要
北朝鮮工作機関では、身元が確かで、情報を得るのに適した立場にいるといった、その人の利用価値を「土台性」と呼び、土台性を持つ者を「土台人」と呼ぶ。工作員はあらかじめ与えられた任務のために、獲得した土台人達を補助工作員(協力者)として教育し、任務を付与する事で大規模な「諜報システム」を作り上げることもある。獲得工作に成功することを、「包摂」という。
工作船や偽装旅券を使って密入国した工作員は、まず最初に土台人として包摂する予定の人物に会いに行き、肉親の情報を提供するなどして、土台人予定者の信用を勝ち取る。その後、工作員は態度を豹変させ、「土台人となり、協力しなければ、あなたの身の安全はもちろんのこと、肉親・家族の身の安全も保障できない。その身柄を攫って強制収容所に収容することもある。」と脅して、肉親を人質にして無理やり協力者に仕立て上げる。
土台人の役割
土台人は、工作員にインフラを提供しなければならない。工作員は、土台人に命じてアジトとなる住居や生活費などを用意させる。こうして生活基盤を作った工作員は、これまで土台人が社会で培ってきた人間関係のネットワークを活用して、他の協力者を獲得する。