中山競馬場

千葉県船橋市にある競馬場

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中山競馬場(なかやまけいばじょう)は、千葉県船橋市(一部市川市)にある中央競馬を施行する競馬場である。施行者ならびに管理者は日本中央競馬会である。「中山」の由来は1919年大正8年)8月10日に現在地よりやや南に開設した(初開催は1920年(大正9年)3月12日)当時の大部分が千葉県東葛飾郡中山村(1934年昭和9年)11月3日に市川市へ編入)に属していた(残りは葛飾村(1937年(昭和12年)4月1日に船橋市へ編入))ことに由来する(現在地には1927年(昭和2年)10月に建設が決定され、1930年(昭和5年)に開設された)。

中山競馬場スタンド
ヒマラヤスギ
ライトアップされたクリスマスツリー

歴史的には、東京競馬場東京優駿(日本ダービー)に対抗する競走を設けることが長い間念願であった。周辺の地形が起伏に富んだ地形であり、それを生かして障害コースが設けられ、そこを舞台に中山大障害が開催された。さらに、第2代理事長有馬頼寧によって中山グランプリ(現在の有馬記念)を創設。今では年末の風物詩となっている。

また、年末にはクリスマスのイルミネーションが施されるが、高さ20mのヒマラヤスギを使ったクリスマスツリーは、生きた樹木のクリスマスツリーとしては日本国内で最大級である。

アメリカのローレル競馬場と提携を結んでおり、ローレル競馬場賞中山牝馬ステークスが施行されている。

コース

概要

コースは内回りと外回りがあり、内回りコースは一般的なトラック状で1周1667メートル。外回りコースは内回り2コーナーから3コーナーにかけて外側を回り、外回りコース全体でみると3コーナー側がやや潰れたおむすび状のコースで1周1840メートル。主要4場の中では小回りなコースで内回りコースのカーブの半径は札幌競馬場より小さく、内・外ともゴールまでの直線は中京競馬場より僅かに短い。

ダートコースは芝コース内回りのさらに内側に設けられ、1周1493メートル。

また、障害コースはダートコースの内側から芝・外回りコースの内側に設けられており、1周1456メートル。途中でダートコース・芝内回りコースを横切る形となる。さらにその真ん中に大障害コースが設けられている。同コースは年に2度しか使わないがその2度が春のグランドジャンプと暮れの大障害である。1回目の大障害コースでは大竹柵を・2回目の大障害コースでは大生垣(赤レンガ)をクリアして行く。バンケットと呼ばれる急坂も用意している。この2競走はいずれもJ・GIであり、障害の最強馬決定戦と言われている。

いずれもゴール前に高低差2メートル以上の急坂が設けられ、レースの大きな見せ場となっている。

距離設定

  • 芝内回り:*1,000m *1,400m 1,800m 2,000m 2,500m 3,600m
  • 芝外回り:1,200m 1,600m 2,200m *2,600m *4,000m
  • 芝内外混合:*3,200m(1周目外回り・2周目内回り)
  • ダート:*1,000m 1,200m *1,700m 1,800m 2,400m *2,500m *2,600m
  • 障害芝:2,710m 3,030m 3,210m 3,350m 3,370m 4,100m(大障害)4,250m(大障害)
  • 障害ダート:2,700m 2,880m 3,200m 3,550m

※*印の距離の競走は、2006年現在施行されていない。

アクセス

ファイル:中央競馬場位置図.png
図中、太平洋岸の 6 が、中山競馬場の位置
  • JR武蔵野線船橋法典駅から来場者専用地下道(ナッキー・モール)もしくは屋外一般道(木下街道)で徒歩10~15分。ナッキー・モールの通行可能時間は原則的に午前8時から午後5時30分までのため、指定席購入や開門待ちなどで早朝に現地入りする場合や、レース終了後の場内イベント観賞などで遅い時間に退場する場合は一般道を利用する必要がある。
  • JR西船橋駅京成本線東中山駅(以上は「白井駅」行きまたは「白井車庫」行き)、北総線白井駅新京成線鎌ヶ谷大仏駅東武野田線馬込沢駅(以上は「西船橋駅」行き)から路線バスちばレインボーバス)で「北方十字路」または「競馬場南門」で下車。但し距離の関係上、西船橋駅または東中山駅からの利用が推奨される。
  • 競馬開催日・場外発売日には東中山駅・西船橋駅から競馬場直通の臨時バス(京成バス)が運行される。運賃は大人片道210円。
  • 西船橋駅・船橋法典駅には競馬場行き専用の乗合タクシーが待機している。
  • 京成東中山駅・京成西船駅京成中山駅、JR西船橋駅・下総中山駅からの徒歩も可能。但し、一番近い東中山駅でも南門まで徒歩20分程度要し、中山駅・下総中山駅・西船橋駅へはそれなりの距離がある(約2キロ、25-30分程度かかる)。

競馬場周辺にはJRA直営及び民間運営の有料駐車場が多数あるが、駐車場に面した道路の道幅が狭く、競馬開催日に限らず交通渋滞の名所となっている。ひどい場合には、競馬場周辺から国道14号(千葉街道)まで車が埋まりマヒ状態になる場合もあるため、競馬場では「ストップ・マイカー」キャンペーンを通年実施し、公共交通機関、特に電車での来場を推奨している。

主な競走

GI
GII
GIII
J・GI
特別競走
※有馬記念開催日は混雑緩和のため1日の開催レースを10(通常12)に減らしている。

マスコットキャラクター・イメージソング

マスコットキャラクター

1985年11月にナッキーと呼ばれる、ピンク色の蝶ネクタイを身に着けた、白馬をモチーフにしたマスコットキャラクターが制定された。場内の案内看板やゴミ箱などにプリントされている他、船橋法典駅から競馬場を結ぶ専用通路「ナッキー・モール」の名前の由来にもなっている。また、他の競馬場や場外発売所、CS放送のグリーンチャンネルに配信される中継映像では、ナッキーの顔とレース番号を表示して中山競馬場のレースであることを示している(ただし、有馬記念開催日を除く)。なお、1999年と2000年には、このマスコットの名前を冠したナッキージャンプステークスが施行された。

イメージソング

2005年11月に有馬記念50回を記念して、中山競馬場のイメージソングが制定され、開催日の開門時や場内イベントなどで使用されている。

喝采~この道の先に」作詞・作曲:今井千尋 歌:松本英子

なお、以前は開門時には「キング・オブ・ターフ」(作曲:すぎやまこういち)が使用されていた。

その他

  • 昭和の終わりから平成の始めにかけて、武豊騎手やオグリキャップなどの人気による空前の競馬ブームが起こり、1990年12月23日第35回有馬記念当日には同競馬場最高の入場者177,779名を集めた。これがきっかけになって、主要なGIレース開催日には入場制限(事前に前売入場券を発売し、それを購入したファンのみが入場できる。若しくは当日券・回数券も発売されるが、前売券購入者を優先入場させる)処置が取られた。2005年の有馬記念では6年ぶりの完全入場制限が行われ、19万枚の前売入場券が全国で発売された。開催当日は一部の例外(指定席当選者など)を除き、この前売入場券を持参しないと入場することが出来なかった(ただし、正門前などで職員を介した余り入場券の売買が行われた)。
  • 東京競馬場2002年から実施している全面改修工事の実施、特に2002年夏から2003年4月にかけて行われたコース全面改修工事実施に伴って、通常の東京競馬開催の期間に当たる2002年10月-11月と、2003年2月の開催を当競馬場で振り替え開催したため、2002年10月から2003年4月までの7ヶ月間に渡って連続開催され、通常、東京で施行されるGI競走の天皇賞(秋)、ジャパンカップダートジャパンカップフェブラリーステークスの4競走は、中山競馬場で代替開催された。
  • 毎年8月に本馬場を使って花火大会が開催され、好評を博している。但し、建前上は周辺地域住民向けのイベントであり、あまり大きな告知は行われない。
  • レース終了後には、競馬場から各駅に至る歩道にごみがたくさん落ちているため、翌日の早朝から、競馬場に雇われた(と思われる)中高年女性達(男性が含まれている場合もある)がごみ拾いをしている。

外部リンク

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施設情報
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開場 {{{開場}}}
所有者 {{{所有者}}}
コース
周回 {{{周回}}}
馬場 {{{馬場}}}
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