熊谷裕通

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熊谷 裕通(くまがい ひろみち、1954年10月 - )は、日本の医師医学者(臨床栄養学腎臓病学)。学位は、医学博士浜松医科大学1986年)。静岡県立大学食品栄養科学部教授・大学院食品栄養環境科学研究院教授。

浜松医科大学医学部講師、静岡県立大学食品栄養科学部助教授、静岡県立大学健康支援センターセンター長などを歴任した。

来歴

生い立ち

1954年生まれ[1]日本医科大学医学部に進学し、1979年に卒業した[2]。同年、浜松医科大学の第一内科医員となる[3]。以来、同大学の医学部にて助手や講師を務めた[3]1986年には、同大学より医学博士の学位を取得している[4]。また、1987年から1989年にかけて、アメリカ国立衛生研究所の傘下であるアメリカ国立老化研究所にて、客員研究員を兼任した[3]

研究者として

1993年、浜松医科大学を離れ、静岡県立大学の食品栄養科学部に助教授として着任する[3]。以来、栄養学科(のちに栄養生命科学科に改組)を担当する。2006年には、静岡県立大学の食品栄養科学部にて、教授に昇任する[3]。なお、その間、静岡県立大学の大学院にて、生活健康科学研究科の助教授や教授を兼務しており、食品栄養科学専攻を担当していた。生活健康科学研究科が薬学研究科と統合再編され、新たに食品栄養環境科学研究院が発足すると、引き続きその教授も兼務することとなった。

研究

専門は医学であり、臨床栄養学腎臓病学といった分野の研究に従事している[5]。具体的には、腎臓病の患者における栄養障害への対策や、動脈硬化症酸化ストレスについての研究に取り組んでいる[6][7][8]。また、腎臓病に関連する活動として、東海地震の発生が予想される静岡県において、災害時の人工透析患者への対応が急務であるとしている。静岡大学の池谷直樹や浜松医科大学の加藤明彦らとともに、人工透析患者向けの食糧備蓄の提案などに取り組んでいる[9]

学会活動としては、日本腎臓学会の学術評議員や日本病態栄養学会の評議員などを務めている[10][11][12]。また、学術誌『Nutrition Journal』では編集長代理を務めている[13][14]

略歴

著作

単著

  • 熊谷裕通著『これからの管理栄養士のためのカルテの読み方――検査値と数式の理解を中心に』カザン、2007年。ISBN 9784876895717
  • 熊谷裕通著『これからの管理栄養士のためのカルテの読み方――検査値と数式の理解を中心に』改訂版、カザン、2009年。ISBN 9784876895946

共著

脚注

  1. ^ 「教員情報詳細」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
  2. ^ 「学歴」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
  3. ^ a b c d e 「主な経歴」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
  4. ^ 「学位」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
  5. ^ 「専門分野」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
  6. ^ 「Department of Clinical Nutrition」『臨床栄養学研究室静岡県立大学食品栄養科学部臨床栄養学研究室・大学院生活健康科学研究科食品栄養科学専攻臨床栄養学研究室
  7. ^ 「主な研究テーマ」『Research静岡県立大学食品栄養科学部臨床栄養学研究室・大学院生活健康科学研究科食品栄養科学専攻臨床栄養学研究室
  8. ^ 「主要研究テーマ」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
  9. ^ 塩谷益世ほか『透析患者用災害時備蓄食料の提案』。
  10. ^ 「学術評議員」『役員一覧|社団法人 日本腎臓学会|Japanese Society of Nephrology日本腎臓学会
  11. ^ 「役員名簿/評議員(か行)」『日本病態栄養学会 評議員』日本病態栄養学会。
  12. ^ 「所属学会」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
  13. ^ "Deputy Editor", Nutrition Journal | Editorial Board, BioMed Central.
  14. ^ 「主な社会活動」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。

関連項目

外部リンク

学職
先代
小林裕和
静岡県立大学大学院
食品栄養環境科学研究院研究院長

第3代:2015年 - 2017年
次代
小林裕和