2021年のWシリーズ
| 2021年のWシリーズ | |||
| 前年: | 2020 | 翌年: | 2022 |
| ペアレントシリーズ 2021年のF1世界選手権 | |||
2021年のWシリーズは、Wシリーズの第2回大会。新型コロナウイルスの流行により中止された昨シーズンに代わり開催された[1]。
エントリー
以下のドライバーとチームが今シーズンのWシリーズのグリッドを構成した。全車エンジンがアルファロメオ製の1750cc 直列4気筒シングルターボエンジンを搭載したタトゥース製の「F3 T-318」のシャーシを使う[注 1]。タイヤはハンコックタイヤを使用する。
| エントラント名 | No. | ドライバー | 出走記録 |
|---|---|---|---|
| プーマ・Wシリーズ・チーム | 3 | ゴルシア・ルデスト | 1–2 |
| 49 | アビ・プリング | 3,6–8 | |
| 20 | ケイトリン・ウッド | 4–5 | |
| 19 | マルタ・ガルシア | 全戦 | |
| バンカー・レーシング | 5 | ファビエナ・ウォルエン[2][注 2] | 全戦 |
| 37 | セブレ・クック | 全戦 | |
| エキュリー・W | 7 | エマ・キミライネン | 全戦 |
| 44 | アビー・イートン | 全戦 | |
| シリン・レーシング | 11 | ヴィッキー・ピリア | 全戦 |
| 54 | 小山美姫 | 全戦 | |
| M.フォーブス・モータースポーツ | 17 | エイラ・アグレン | 全戦 |
| 95 | ベイスク・フィッセール | 全戦 | |
| レーシング・X | 21 | ジェシカ・ホーキンス | 全戦 |
| 27 | アリス・パウエル | 全戦 | |
| スクーデリア・W | 22 | ベレン・ガルシア | 全戦 |
| 26 | サラ・ムーア | 全戦 | |
| Wシリーズ・アカデミー | 32 | ネレア・マルティ | 全戦 |
| 51 | イリーナ・シドルコワ[注 3] | 1–4,6 | |
| 3 | ゴルシア・ルデスト | 5 | |
| 20 | ケイトリン・ウッド | 7–8 | |
| ヴェロース・レーシング | 55 | ジェイミー・チャドウィック | 全戦 |
| 97 | ブルーナ・トマセッリ | 全戦 |
| No. | ドライバー |
|---|---|
| 3 | ゴルシア・ルデスト |
| 20 | ケイトリン・ウッド |
| 31 | タスミン・ペッパー |
| 49 | アビ・プリング |
| 99 | ナオミ・シフ |
ドライバーの変更
2019年の上位12名のドライバーは全て昨シーズンに資格を得ていた為[3]、あと8名を追加することになった。その8名の枠を目指し、40名が応募したが、2019年9月16日から18日にサーキット・デ・アルメリアで行われた最初のテストに参加したのは、その内の14名のみであった[4]。2020年12月17日に18名が発表されたが、さらに発表される可能性があるとされていた[5]。2021年6月11日に5名のリザーブドライバーが発表され、2019年シーズンはドライバーであったルデスト、シフ、ウッドとイギリスF4の表彰台を獲得していたプリング、新型コロナウイルスの渡航制限のためにシーズンに参加できなかったペッパーが含まれた[6]。
チャンピオンシップの変更
ハイテック・グランプリは、2020年11月14日に新シリーズに移行する為今シーズンの参加を中止すると発表した[7]。そして、ファイン・モメンツが今シーズンを引き継ぐこととなった[8]。シリーズは、同じタトゥース「F3 T-318」のシャーシとアルファロメオ製エンジンを引き続き使用している[9]。2021年6月24日、Wシリーズは、中央が運営するシリーズ形式から、チームにドライバーを割り当て、車のカラーリングや名前をチーム別にするチーム制に移すと発表した。 2021年シーズンは非公式のチーム選手権とし、全チームは中央で運営されるが、2022年シーズンには完全にチーム構造のグリッドと正規のチーム選手権を作るというビジョンを持って臨むとされた[10]。ドライバーの技量を重視し、技術的な平等性を確保するため、18台のマシンは、様々なカラーリングとチーム名を持つものの、メカニカル的には同一であり、準備とメンテナンスはWシリーズ・エンジニアリングが管理した。当初、ドイツツーリングカー選手権からF1サポート法案に移行したため、ハンコックタイヤが今シーズンのタイヤサプライヤーから外れると報じられたが、2021年5月5日、Wシリーズはハンコックタイヤが2021年シーズンもタイヤを供給し続けると発表した[11]。
カレンダー
運営者は2020年11月12日に、シーズンがF1のサポートレースとして開催されることを発表した[12]。その後、暫定的なカレンダーが2020年12月8日に公開された[13]。F1がカレンダーに修正を加えた後、Wシリーズは初戦をポール・リカール・サーキットからレッドブル・リンクに変更した。その後、シーズン最終戦はエルマノス・ロドリゲス・サーキットからサーキット・オブ・ジ・アメリカズに変更された。
| ラウンド | サーキット | 開催日 |
|---|---|---|
| 1 | レッドブル・リンク, シュピールベルク | 6月26日 |
| 2 | 7月3日 | |
| 3 | シルバーストン・サーキット, シルバーストン | 7月17日 |
| 4 | ハンガロリンク, モジョロード | 7月31日 |
| 5 | スパ・フランコルシャン, スタヴロ | 8月28日 |
| 6 | ザントフォールト・サーキット, ザントフォールト | 9月4日 |
| 7 | サーキット・オブ・ジ・アメリカズ, オースティン | 10月23日 |
| 8 | 10月24日 |
| サーキット | 当初のレース開催日 |
|---|---|
| ポール・リカール・サーキット, ル・カステレ | 6月26日 |
| エルマノス・ロドリゲス・サーキット, メキシコシティ | 10月30日 |
結果
レース
| ラウンド | サーキット | ポールポジション | ファステストラップ | 優勝者 | 優勝エントラント | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | レッドブル・リンク | アリス・パウエル | アリス・パウエル | アリス・パウエル | レーシング・X | |
| 2 | レッドブル・リンク | ジェイミー・チャドウィック | ジェイミー・チャドウィック | ジェイミー・チャドウィック | ヴェロース・レーシング | |
| 3 | シルバーストン・サーキット | アリス・パウエル | アリス・パウエル | アリス・パウエル | レーシング・X | |
| 4 | ハンガロリンク | ジェイミー・チャドウィック | ジェイミー・チャドウィック | ジェイミー・チャドウィック | ヴェロース・レーシング | |
| 5 | スパ・フランコルシャン | ジェイミー・チャドウィック | エマ・キミライネン | エマ・キミライネン | エキュリー・W | |
| 6 | ザントフォールト・サーキット | エマ・キミライネン | アリス・パウエル | アリス・パウエル | レーシング・X | |
| 7 | サーキット・オブ・ジ・アメリカズ | アビ・プリング | アリス・パウエル | ジェイミー・チャドウィック | ヴェロース・レーシング | |
| 8 | サーキット・オブ・ジ・アメリカズ | ジェイミー・チャドウィック | ジェイミー・チャドウィック | ジェイミー・チャドウィック | ヴェロース・レーシング |
ドライバーズチャンピオンシップ
- 上位10台には以下のポイントが与えられる。
| 順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ポイント | 25 | 18 | 15 | 12 | 10 | 8 | 6 | 4 | 2 | 1 |
| 色 | 結果 |
|---|---|
| 金色 | 勝者 |
| 銀色 | 2位 |
| 銅色 | 3位 |
| 緑 | ポイント獲得 |
| 青 | 完走 |
| 規定周回数不足 (NC) | |
| 紫 | リタイア (Ret) |
| 黒 | 失格 (DSQ) |
| 白 | スタートせず (DNS) |
| 欠場 (WD) | |
| レース中止 (C) | |
| 除外 (EX) |
|
脚注
出典
- ^ “W Series cancels 2020 season but reveals plans for F1 support races in 2021” (英語). www.formula1.com. 2020年12月8日閲覧。
- ^ motorsports.com
- ^ “W Series to limit 2020 new driver test to less than 20 drivers” (英語). Highway F1. 2021年6月24日閲覧。
- ^ “Legge, Eaton, Agren among 2020 W Series applicants” (英語). www.motorsport.com. 2021年6月24日閲覧。
- ^ “2021 Driver Line-Up Announced”. W Series (2020年12月17日). 2021年1月23日閲覧。
- ^ “Reserve driver line-up confirmed for 2021”. W Series (2021年6月11日). 2022年8月26日閲覧。
- ^ Wood (2020年11月14日). “Hitech confirms discontinuation of W Series involvement for 2021” (英語). Formula Scout. 2021年6月24日閲覧。
- ^ “W Series makes branding change to allocate drivers into 'teams'” (英語). Formula Scout (2021年6月23日). 2021年6月24日閲覧。
- ^ “Preparations Hit The Home Straight” (英語). W Series (2021年5月17日). 2021年6月24日閲覧。
- ^ “W Series pivots towards new 'Team' structure” (英語). W Series (2021年6月24日). 2021年6月24日閲覧。
- ^ “Hankook continue as global tyre partner” (英語). W Series (2021年5月5日). 2021年6月24日閲覧。
- ^ “W Series to support F1 in 2021 and beyond” (英語). ESPN.com (2020年11月12日). 2020年12月8日閲覧。
- ^ “2021 race calendar announced” (英語). W Series (2020年12月8日). 2020年12月8日閲覧。