コールドプレイ
コールドプレイ(英語: Coldplay)は、1996年にロンドンで結成されたイギリスのロックバンド。メンバー4人はユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の学生寮で出会った。1998年にデビューEP、2000年にデビューアルバムをリリース。これまでリリースしたスタジオ・アルバム9作全てが全英アルバムチャートで1位を獲得している。全世界トータルセールスは1億枚以上を記録し[2]、21世紀を代表するバンドである。代表曲として「Viva La Vida」「Yellow」「Fix You」「A Sky Full of Stars」などがある。
コールドプレイ | |
---|---|
![]() | |
基本情報 | |
出身地 |
![]() |
ジャンル | |
活動期間 | 1996年 - |
レーベル | |
公式サイト | コールドプレイ 公式サイト |
メンバー |
特徴として、哀愁を帯びた美しいメロディー、繊細で壮麗なサウンド、叙情的で優しい歌声、メッセージ性に富む哲学的な歌詞、音楽性の変化や多彩さ、多幸感と没入感に溢れたライブなどが挙げられる[3]。日本を含む世界中の音楽シーンに多大な影響を与えており、数多くのアーティストや著名人から高い評価を得ている。
概要
1996年にロンドンで結成される。1998年に現在の名前の「コールドプレイ(Coldplay)」に改名後、自主制作でデビューEP『Safety』をリリースし、1999年にはメジャーレーベルのパーロフォンと契約した。
メンバーは、クリス・マーティン(ボーカル・ギター・ピアノ)、ジョニー・バックランド(ギター)、ガイ・ベリーマン(ベース)、ウィル・チャンピオン(ドラム)から構成される。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の学生寮ラムゼー・ホールで知り合い、共に学生生活を過ごした。現在まで同じ4人のメンバーで活動している。クリエイティブ・ディレクター(元マネージャー)のフィル・ハーヴェイはクリス・マーティンの13歳からの親友で、「5人目のメンバー」と呼ばれている。バンド名はフィリップ・ホーキーの詩「Cold Play」に由来する。
2000年、デビュー・アルバム『パラシューツ』とシングル「Yellow」の大ヒットにより世界的な成功を得た。『パラシューツ』は全世界で約900万枚、2ndアルバム『静寂の世界 』(A Rush of the Blood to the Head)は約1500万枚、3rdアルバム『X&Y』は約1300万枚のセールスを記録した。3rdアルバムは2005年に世界で最も売れたアルバムとなった。『パラシューツ』、『静寂の世界』、『X&Y』はイギリス史上最も売れたアルバム50選(2019年公式発表)にも選ばれ[5]、アーティストとして単独最多のランクイン数を記録している[6]。
ブライアン・イーノをプロデューサーに迎えた4thアルバム『美しき生命』(Viva la Vida or Death and All His Friends)は2008年にリリースされ、約1100万枚のセールスを記録した。2008年に世界で最も売れたアルバムで、2000年代に世界で最もダウンロードされたアルバムでもある。5thアルバム『マイロ・ザイロト』、6thアルバム『ゴースト・ストーリーズ』、7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』(A Head Full of Dream)は、現在の世界のiTunesアルバムチャートにおいて、上位にランクインし続けており[7]、アデルの『21』やテイラー・スウィフトの『1989』などと並ぶ、2010年代屈指のロングセラー作品となっている。
2021年には、9thアルバム『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』(Music of the Spheres)をリリース。収録曲「My Universe」はBTSとのコラボ曲として大きな話題となり、アメリカのシングルチャートBillboard Hot 100で初登場1位を獲得した。
「イエロー」、「The Scientist」、グラミー賞「最優秀レコード賞(Record of the Year)」を受賞した「クロックス」、「フィックス・ユー」、「最優秀楽曲賞(Song of the Year)」を受賞した「Viva La Vida」、「The Paradise」、「A Sky Full of Stars」、「Hymn For The Weekend」、「サムシング・ジャスト・ライク・ディス」、「My Universe」など、20年以上に渡って多くのヒット曲を生み出している(詳細は#代表曲/ヒット曲を参照)。
現在までに総計1億枚以上のアルバムセールスを記録し[8]、21世紀に最も成功したバンドである[9]。これまでスタジオ・アルバムを9作リリースし、全てのアルバムが全英アルバムチャートで1位を獲得している。グラミー賞やブリット・アワードを多数受賞し、歴史上最も多く賞を受賞したグループの一つである。イギリスのグループとしてグラミー賞の最多ノミネート記録を保持している(詳細は#業績/受賞歴を参照)。
最も影響力のあるアーティストの一つであり、21世紀の音楽シーンを象徴するバンドである。日本や韓国を含む世界中の多くのアーティスト、音楽プロデューサー、バンド、アイドルなどが、影響や称賛を語っている。世界では、エド・シーラン、フィニアス・オコネル、カニエ・ウェストなどが、日本では、Yaffle、山口一郎、松任谷由実などが、韓国ではBTSやNCTなどが、コールドプレイに大きな影響を受けている。フランク・オーシャンやドレイク、チャンス・ザ・ラッパー、ケイシー・マスグレイヴスなど、多くのアーティストによってコールドプレイの楽曲がカバー・サンプリングされている。ジェイ・Zは「現代のシェイクスピア」[10]、カニエ・ウェストは「史上最高のバンド」と絶賛し[11]、藤井風の全曲をプロデュースしているYaffleは、自身が音楽家になるきっかけとなった存在だと話している(詳細は#影響/評価参照)。
映画やドラマ、スポーツといった現代のポップカルチャーとの関わりも深い。他分野の著名人にも多くのファンが存在し、作家の村上春樹やサッカー監督のジョゼップ・グアルディオラなどがファンを公言している。過去には、スティーブ・ジョブズの追悼式のパフォーマーやロンドンパラリンピック閉会式のヘッドライナー、第50回スーパーボウルのハーフタイムショーのヘッドライナーなどを務めた(詳細は#他分野との関係参照)。
コールドプレイは様々なアーティストやジャンルの影響を受けている。特にレディオヘッドやU2、トラヴィスなどに強く影響を受けている。常に新しいスタイルに取り組んで音楽性を大胆に変化させ、アルバムごとにユニークなテーマを提示している。コラボレコーションも積極的に行っており、ジェイ・Z、リアーナ、アヴィーチー、ビヨンセ、ノエル・ギャラガー、ザ・チェインスモーカーズ、ジェイコブ・コリアー、BTS、セレーナ・ゴメスなどのアーティストや、ブライアン・イーノ、ジョン・ホプキンス、スターゲイト、マックス・マーティンなどの音楽プロデューサーとこれまで作品をリリースをしている(詳細は#音楽の特徴を参照)。
2015年に7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』をリリースした後には、大規模ワールドツアー『A Head Full of Dreams Tour』が約1年7カ月にわたり行なわれた。巨大モニター、レーザー、花火、観客が腕に巻く自動制御式のLEDリストバンドなどを駆使したスペクタクルな演出、圧巻の音楽と視覚効果が織り成す壮大なエンターテインメントは全122公演で約539万人を動員し、興行収入は5億2300万ドル以上でコンサートツアー史上歴代3位(当時)を記録している。
2018年11月14日には、20年間の軌跡を追ったドキュメンタリー映画『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』(A Head Full of Dreams)が映画館で1日限定で公開され、2日後にAmazonプライム・ビデオで配信がスタートした。同年12月7日には、ライブアルバム『Live in Buenos Aires』 『Live in Tokyo』 をリリースした。
コールドプレイはフェアトレードやアムネスティ・インターナショナルなどの社会的・政治的運動を活発に支持している。バンド・エイドやLIVE 8、グローバル・シチズン・フェスティヴァルなどの慈善コンサートにおいても公演を行っている。気候変動への取り組みにも力を入れており、近年は地球環境に配慮したワールドツアーを行っている(詳細は#政治/社会的姿勢を参照)。
歴史
結成まで(1996-1998)
1996年9月、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの学生だったクリスとジョニーが学年最初の週に学生寮のラムゼー・ホール(Ramsay Hall)で知り合い、その後1年間バンド結成の計画を練った。2人はPectoralzという名前でグループを結成し、1997年には一緒に最初の曲を書き始め、毎晩練習した。同年ティム・ライス=オクスリーに出会いキーボードプレイヤーとして参加するように頼んでいたが、すでにキーンのメンバーとして活動していたために断られている。その後2人のクラスメイトであるガイがベースとして仲間に加わり、バンド名はビッグ・ファット・ノイズ(Big Fat Noisese)に変更された。クリスはオックスフォード大学で西洋古典学を専攻していた、旧友であるフィル・ハーヴェイにバンド・マネージャーになるよう依頼した。フィルは大学を中退し、バンドの2ndアルバムのリリースまでマネージャーを務めた。2006年以降はクリエイティブ・ディレクターに就いており、「5人目のメンバー」と呼ばれている。
1998年初め、メンバー3人と同じ大学に通うウィルがドラマーとして加わり、現在のバンドの編成が完成した。ウィルがメンバーになった数日後にはローレル・ツリーでのデビューライブを予定していたため「慌てて」バンド名をスターフィッシュ(Starfish)に改名した。多才なウィルはすでにピアノやギター、ベース、ヴァイオリン、そしてティン・ホイッスルまでも演奏できたので、経験がなかったにもかかわらずバンドに加わるとドラムに転向しすぐに習得してしまった。数週間後、同じ大学の学生だった友人ティム・クロンプトンから「コールドプレイ」というバンド名を譲り受け、自らのバンドの名前にした。ちなみに「コールドプレイ」とは、フィリップ・ホーキーの詩のタイトルにちなんでいる。クリスはもともと、フィリップ・ホーキーの『チャイルド・リフレクションズ』(1997)に収録されている詩「Cold Play」を見つけて自分のバンドに用いることを考えていたが、結局そのアイデアを捨てていた。
インディーズ時代 (1998-1999)
コールドプレイは1998年5月にEP『Safety』をリリースする。このEPは500枚ほど生産されたが、その多くがメンバーの友人等の手に渡ったため、実際に販売されたのは50枚ほどとなった。さらに12月にはインディーズレーベルのFierce Pandaと契約し、翌1999年4月に、2月にたった4日間で収録を済ませていたEP『Brothers & Sisters』をリリースした。このEPはまず2500枚ほどが生産された。この頃になるとコールドプレイの曲はイギリスBBCのラジオ局Radio 1で流れ始め、次第にイギリス全土へと支持を広げていった。
1999年春にEMIの傘下パーロフォンと契約した。グラストンベリー・フェスティバルに初登場後、コールドプレイは新しいEPの製作に取り掛かる。『The Blue Room』と名づけられたEPは10月に5000枚がリリースされ、シングルカットされた『Bigger Stronger』はRadio 1で放送、知名度獲得の一助となった。その途中クリスとウィルがバンドの方針をめぐって喧嘩をしてしまう。その後和解するが、U2やR.E.M.のようなバンドを見習い、メンバー個人の尊重やドラッグをしないというバンドとしてのルールが決められた。
パラシューツ(1999-2001)
コールドプレイは1999年11月からデビューアルバムの製作に取り組んでいたが、発売に先立って2000年3月にシングル「Shiver」をリリースした。これが全英チャートトップ40に入り、このシングルで初めてMTVに登場した。続けて6月にリリースした「Yellow」は全英チャート4位に入り、注目を浴びる。さらに1stアルバム『パラシューツ』(Parachutes)をリリースし、ついに全英チャート1位を獲得する。パーロフォン側は4万枚程度のセールスを予想していたが、実際は2000年末までにイギリスだけで160万枚のセールスを記録した。そしてこのアルバムはマーキュリー賞などイギリスの数々の音楽賞を総なめにする。『パラシューツ』は『ザ・ベンズ』から『OKコンピューター』の頃のレディオヘッドから強い影響を受けている。
コールドプレイは2000年8月に日本でサマーソニックに出演。アメリカでは、「Yellow」や「Trouble」がラジオで流れ人気を博す。『パラシューツ』は11月にアメリカでも発売され、プロモーションのため全米ツアーを敢行する。このツアーはアメリカのクラブを回るものだったが、『サタデー・ナイト・ライブ』や『レイト・ナイト・ウィズ・コナン・オブライエン』、『レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン』といったテレビ番組にも出演した。『パラシューツ』はビルボード誌において最高51位まで上がる。2002年には、グラミー賞の「最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム」を受賞した。
静寂の世界(2001-2004)
2002年8月に2ndアルバム『静寂の世界』(A Rush of the Blood to the Head)をリリースした。オープニング・トラックの「Politik」はアメリカ同時多発テロ事件の数日後に書かれた。このアルバムで人気を博した「In My Place」、「クロックス(Clocks)」、そしてバラード曲である「The Scientist」といった数々の曲が生まれた。
バンドは2002年6月から2003年9月まで1年以上にわたってグラストンベリー・ロック・フェスティバルなどのロック・フェスを皮切りに、「A Rush of Blood to the Head tour」を行った。このツアーで真のスタジアムバンドを確立するまでの過程が見られる。同時期に行われたU2のエレヴェイション・ツアーを彷彿とさせる、手の込んだ照明や個性的なスクリーンを多くの公演で採用した。延長公演のシドニー、Hordern Pavilionにおける公演でライブ2003のDVDとCDを収録した。このライブアルバムのプロモーション曲として新曲の「Moses」が選ばれた。この世界ツアーでは自らの曲だけでなく、アクアの「Barbie Girl」などのカバーも演奏した。2003年7月26日には日本のフジ・ロック・フェスティバルに出演した。
2003年12月にはローリング・ストーン誌の読者が選ぶその年のベスト・アーティストとベスト・アルバムに呼び名をあげられた。同時期にはバンドはプリテンダーズの1983年のヒット曲、「2000 miles」をカバーし公式サイトの配信でのみリリースした。楽曲は年間ダウンロードチャートの1位を飾り、セールスからの収益金はFuture Forestsや銃抑止キャンペーンといった慈善団体に寄付された。『静寂の世界』は第45回グラミー賞において「最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム」を含む二つの賞を受賞した。翌年の同賞では「クロックス」で「最優秀レコード賞」を受賞し、さらには2003年ローリング・ストーン誌が選ぶ偉大なロック・アルバム500枚の473位にランクインした。
X&Y(2004-2006)
ツアーや3rdアルバムのレコーディングの休暇中も年中スポットライトを浴びていたように、2004年は完全にコールドプレイ・イヤーとなった。2004年から新しいアルバムの製作に取り掛かったが、思ったような曲ができなかった(メンバー自身が後に振り返っている)。そこで気分転換のため、メンバーが一緒に過ごす時間を増やしたという。この3rdアルバムの他のアーティストからの影響については、ガイが「デヴィッド・ボウイ、ブライアン・イーノ、ピンク・フロイドからデペッシュ・モード、ケイト・ブッシュ、クラフトワーク、そして常に聞くようにしているのだがU2まで、さまざまなアーティストの曲を聞いた」と後に語っている。
バンドの3枚目のアルバム、『X&Y』は前作と同様に日本で先行リリースされ、本国イギリスでは2005年6月6日にリリースされた。このアルバムは発売が遅れたので、所属するEMIの次年度に経常収支が引き継がれ、EMIの株価が大幅に下がってしまった。結局は全世界で830万枚を売り上げ、2005年に最も売れたアルバムとなった。先行シングルである「スピード・オブ・サウンド(Speed Of Sound)」は4月18日にラジオやネット配信で解禁となり、2005年5月23日にCDフォーマットでリリースされた。『X&Y』は28ヶ国で初登場1位を獲得し、イギリスのチャート史において最も早く売れたアルバム第3位となる(ちなみに第1位はオアシス、1997年のアルバム『Be Here Now』)。同アルバムからのシングルカット曲「フィックス・ユー(Fix You)」、「トーク(Talk)」はそれぞれ同年9月、12月に発売された。2006年5月にはシングルカット曲「ザ・ハーデスト・パート(The Hardest Part)」をイギリス以外の各国でリリースした。X&Yに対する批評家の反応は、前作に比べるとやや劣るものの、概して肯定的であった。
2005年6月から2006年7月にかけて、コールドプレイはグラストンベリー・フェスティバル含む「Twisted Logic Tour」という世界ツアーを行った。そして初の単独日本公演である7月18日・19日の日本武道館公演でこのツアーが終了した。
2006年2月にコールドプレイは『X&Y』でブリット賞「ベスト・アルバム賞」、「スピード・オブ・サウンド」で同賞「ベスト・シングル賞」を受賞した。
美しき生命(2006-2009)
2006年12月初旬、バンドはブライアン・イーノ、マーカス・ドラヴスをプロデューサーに迎え、4枚目となるスタジオ・アルバム『美しき生命』(Viva la Vida or Death and All His Friends)のレコーディングにとりかかり始めた。この二人に加え、ティンバランドとのコラボレートの予定もあったという。バンドはこの後しばしのレコーディング休暇をとるが2007年初頭、チリやアルゼンチン、ブラジル、メキシコでのバンド初となる南米ツアーが敢行された。ツアー中には南米各地の教会などでアルバム収録を行っている。
「『美しき生命(VIVA LA VIDA)』はコールドプレイの新しい境地。」とクリスは語る。過去三枚のアルバムを「三部作」とし、「これまでとはまた違う変化を持たせた。ファルセットを抑え、ヴォーカルの位置づけを下げることを最優先に考えた。例えばディストーション・リフを用い、ブルージーな低いトーンのヴォーカル、『ヴァイオレット・ヒル』がある。」としている。「ヴァイオレット・ヒル(Violet Hill)」はリード・シングルとして2008年4月29日にラジオ・オン・エアーとなった。ラジオでの解禁後、公式サイトから同シングルが1週間、フリーで配信となり200万ダウンロードを達成した。UKチャートではトップ10入り、USではトップ40入りのチャートアクションと健闘するが、セカンド・シングル「美しき生命(Viva La Vida)」はiTunesからのみ解禁となり、Billboard Hot 100では堂々1位を獲得、UKでもダウンロードチャート1位を獲得した。6月16日、コールドプレイはロンドン、ブリクストン・アカデミーでの45分間、二日間連続のフリーライブを皮切りにViva la Vida Tourを始めた。このパフォーマンスはBBCテレビセンターからテレビ放送された。
6月15日、アルバム『美しき生命』はリリースからたった3日でUKチャートNo.1を獲得した。
2009年初頭、ブリット・アワード(BRIT Awards)にて、シングル「Viva La Vida」で「British Single」、アルバム『Viva La Vida or Death And All His Friends』で「British Album」、バンド本体で「British Group」など計4つの賞にノミネートした。また、第51回グラミー賞では楽曲「Viva La Vida」で「最優秀楽曲賞」、アルバム「Viva La Vida or Death And All His Friends」で「最優秀ロックアルバム」など計3つの賞を勝ち取った。
マイロ・ザイロト(2009-2012)
2009年末、再びブライアン・イーノと共同し5枚目となるスタジオ・アルバムのレコーディングを開始した。プロデューサーには、前作『美しき生命』でも携わったマーカス・ドラヴス、リック・シンプソンに加え、新たにダニエル・グリーンを迎えている。
2010年12月1日にはクリスマスに向けたシングル「クリスマス・ライツ(Christmas Lights)」(5枚目のスタジオ・アルバムには未収録)をリリース、全英13位、全米25位を記録し、メディアからは多くの高い評価も得た。
2011年6月、5thスタジオ・アルバム『マイロ・ザイロト』(Mylo Xyloto)からのリード・シングルとして「ウォーターフォール 〜一粒の涙は滝のごとく(Every Teardrop Is A Waterfall)」をリリースした。全英シングルチャートで6位、全米ビルボード・ホット100で14位を記録、イギリスを含む15カ国以上でトップ10入りを果たした。また、同曲は2012年5月公開の映画『宇宙兄弟』の主題歌に起用されている。同年9月にはセカンド・シングル「パラダイス」をリリース。
5thアルバム『マイロ・ザイロト(MX)』は日本先行で2011年10月19日、イギリスを含む全世界で同年10月24日にリリースされ、全英アルバムチャート及び全米アルバムチャート、またカナダやオーストラリアなど数ヶ国で初登場1位を記録した。また、これによりコールドプレイは、ビートルズ、オアシスに次いで史上3番目のデビューからアルバム5作品連続で初登場1位を獲得したバンドグループとして名を連ねることとなった。さらに、2012年に入ると、セカンド・シングル「パラダイス」がリリースから約4ヵ月後にしてバンド2枚目となる全英シングルチャート1位に輝いた。同曲はアルバム『マイロ・ザイロト』、楽曲「ウォーターフォール 〜一粒の涙は滝のごとく」とともに第54回グラミー賞にノミネートしている。
2011年10月19日にApple本社で行われたスティーブ・ジョブズの社内追悼式では楽曲を演奏した[12]。
2012年9月9日に行われたロンドン・パラリンピック閉幕式典ではヘッドライナーを務めた[13]。ジェイ・Zとリアーナも特別ゲストとして出演した。コールドプレイは、ジェイ・Zとはコールドプレイの楽曲「Paradise」、リアーナとはコールドプレイの楽曲「Princess of China」とリアーナの楽曲「We Found Love」でコラボし、さらに三者でジェイ・Zの楽曲「Run This Town」を披露した。コールドプレイは15曲以上の楽曲を披露し、最後に「Every Teardrop Is A Waterfall」を演奏してロンドンパラリンピック及びロンドンオリンピックの最後を締めた。
ゴースト・ストーリーズ(2013-2014)
2013年11月(日本では12月)に公開の映画『ハンガー・ゲーム2』の公式主題歌として新曲「Atlas」を書き下ろし、同映画のサウンドトラックにも収録された。
2014年2月、突如6thアルバムからの新曲「Midnight」をPVとともに発表し、間もなくして3月には6枚目となるアルバム『ゴースト・ストーリーズ』(Ghost Stories)のリリースおよび先行シングル「マジック(Magic)」を発表した。
アルバムのプロデューサーとしてダニエル・グリーン、リック・シンプソン、ジョン・ホプキンスらに加えて、ポール・エプワースを迎えた。
2014年5月に全世界でリリースされた6thアルバム『ゴースト・ストーリーズ』は、本国イギリスやアメリカを始め世界20ヶ国以上で1位を記録した。また、本作は第57回グラミー賞の最優秀ポップ・ボーカル・アルバムにノミネートしている。
2014年6月12日に約3年ぶりに来日し、TOKYO DOME CITY HALLにてライヴを行った。この模様はJ-WAVEで生中継された。その翌日には、音楽番組『ミュージックステーション』に出演し、コ・プロデューサーとしてアヴィーチーを起用した楽曲「ア・スカイ・フル・オブ・スターズ」を、「美しき生命」とともに披露した。
2014年12月には再び、アンジェリーナ・ジョリー製作・監督の映画『不屈の男 アンブロークン』(同年12月25日アメリカ公開)の為に楽曲「Miracles」を書き下ろし、シングルおよび同映画のサウンドトラックとともにリリースされた。
ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ(2015-2018)
2015年11月、前作『ゴースト・ストーリーズ』から僅か1年と7ヶ月ぶりにリリース予定の7thアルバムに向けたリード・シングル「アドヴェンチャー・オブ・ア・ライフタイム(Adventure Of A Lifetime)」を発表し、同年12月4日に7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』(A Head Full of Dreams)を、日本も含めた全世界で同時リリースした。プロデューサーには、前作に引き続き長年コールドプレイの作品に携わっているリック・シンプソンらに加え、ノルウェーのプロダクション・チーム、スターゲイトを迎えている。また、ビヨンセやトーヴ・ロー、ノエル・ギャラガーなど多数のゲスト・ミュージシャンを迎え、さらにはクリスの前妻であるグウィネス・パルトロウ、間接的ではあるが米大統領のバラク・オバマも参加している。
クリス曰く、今作は前作『ゴースト・ストーリーズ』とのいわゆる「連作」であり、前作が陰を表し内省的な内容であるのに対し、今作『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』は陽を表し意欲的な内容であるという。
一方アルバムは、本国イギリスを始めアメリカやカナダ、オーストラリア、イタリア、スイスなどで初登場2位、ドイツやアイルランド、ポルトガル、スウェーデンなどで初登場3位と、多くの国で初登場1位を逃した。そのほとんどでコールドプレイを退け、初登場1位を獲得したのは同時期に発売されたアデルの『25』であった。本作で初登場1位を獲得したのはノルウェーのみであった。なお、イギリスにおいて本作で初登場1位を獲得していた場合、オアシスと並ぶ「デビューアルバム以来7作連続で初登場1位を獲得したバンド」となる快挙だった。
2016年2月、アメリカ合衆国の国民的行事である第50回スーパーボウルにおいて、ブルーノ・マーズ、ビヨンセとともにハーフタイムショーを行った。このパフォーマンスの数日後、アルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』は発売約2ヵ月後にして見事全英1位に返り咲いた。
2016年から2017年まで開催された『A Head Full of Dreams Tour』は興行収益5億2303万ドル以上、総動員数538万9586人となり[14]、「史上最も成功したコンサートツアー」で当時の3位にランクインした。2017年4月19日には、キャリア初となる東京ドームにて約3年ぶりの来日公演を行った。
2017年2月22日に、ザ・チェインスモーカーズとのコラボ楽曲「サムシング・ジャスト・ライク・ディス(Something Just Like This)」をリリース。同年7月14日には、7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』の兄弟盤として13作目のEP『カレイドスコープ EP』(Kaleidoscope EP)をリリースした。楽曲とEPはそれぞれ2018年のグラミー賞にノミネートした。
2018年11月14日に、バンドの20周年を記念してドキュメンタリー映画『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』(A Head Full of Dreams)が映画館で1日限定で公開され、2日後にAmazonプライム・ビデオで配信がスタートした。バンドを結成した大学生時代から現在までの軌跡をまとめている。同年12月7日に、ライブアルバム『Live in Buenos Aires』をリリース。同日に、日本限定でライブアルバム『Live in Tokyo』もリリースした。
同年11月30日に、Los Unidades名義で『Global Citizen – EP 1 』をリリースし、ファレル・ウィリアムズ、Wizkid、ストームジーなどとコラボした。
エヴリデイ・ライフ (2019-2020)
2019年9月、ファンに宛てた手紙の中で、8枚目となるスタジオアルバムの題が『エヴリデイ・ライフ』(Everyday Life)だと発表し、同年11月22日にリリースした。長年コールドプレイのプロデューサーを務めているリック・シンプソンらに加え、マックス・マーティンやジェイコブ・コリアーが制作に関わっている。同日には、リリースを記念してヨルダンの首都アンマンで開催するコンサートの模様がYouTubeで全世界に生配信された[15]。イギリスで1位を記録し、90年代以降では、オアシスの記録を抜き8作連続1位を獲得した初のバンドとなった。また、本作は第63回グラミー賞の最優秀アルバム賞と最優秀レコーディング・パッケージ賞にノミネートした。
2020年3月には、NPRの『Tiny Desk Concert』に出演し、『エヴリデイ・ライフ』からの楽曲や故プリンスの楽曲「1999」など計5曲を披露した。
ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ (2021-現在)
2021年4月、新曲「ハイアー・パワー(Higher Power)」をリリース。同年9月、BTSとのコラボレーション曲「マイ・ユニヴァース(My Universe)」をリリース[16]。同曲はアメリカのシングルチャートBillboard Hot 100で初登場1位を獲得した。
同年10月15日、9thスタジアアルバム『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』(Music of the Spheres)をリリース。リック・シンプソンやジョン・ホプキンス、マックス・マーティンらに加え、オスカー・ホルターが制作に参加している。イギリスでは初登場1位を獲得し、2019年発売のエド・シーランのアルバム『No.6 コラボレーションズ・プロジェクト』以降で最高初週売上を記録したアルバムとなった。本作は第65回グラミー賞の最優秀アルバム賞及び最優秀ポップ・ボーカル・アルバムにノミネートした。収録曲の「ハイアー・パワー」「マイ・ユニバース」もそれぞれ第64回、第65回グラミー賞にノミネートした。
アルバム発売前日の10月14日には、8度目のコンサートツアー『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ・ワールド・ツアー』を発表した。2022年3月にコスタリカのサンホセで始まり、3大陸を訪れる予定で、今後さらにツアー日程が発表される予定である。クリスはインタビューで、このツアーではコンサート参加者の動きによってコンサートに動力を与えるキネティック・フローリングやそれと同じ仕組みの自転車を採用することでショー全体が再生可能エネルギーで動くことを説明した。クリスは「ツアーを可能な限り環境面で持続可能なものにしたい」と語っている。
メンバー
- クリス・マーティン (Chris Martin、1977年3月2日 - ) / ボーカル・ギター・ピアノ
- イングランド南西部のデヴォン州生まれ。レディオヘッド、U2、トラヴィス、A-haらに影響を受けている。家にあった母親のピアノに幼少時から興味を持ち、調律がおかしくなるまで弾き続けた。ほどなくしてギターを始め、中高時代には友人同士で「The Rockin' Honkies」というバンドを組んでソウルやR&Bのコピー演奏をしていた。「5人目のメンバー」と呼ばれているクリエイティブ・ディレクター(元マネージャー)のフィル・ハーヴェイは13歳からの親友で、当時同じバンドに所属していた。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンでは西洋古典学を専攻し、ラテン語とギリシャ語のファーストクラスの学士号を取得して同校を卒業している。ソロとしてはジェイ・Z、カニエ・ウェスト、アヴィーチー、デュア・リパ、バーナ・ボーイなどの楽曲に参加している。ジェイ・Z、ビヨンセ夫妻と公私ともに親しい。2003年に女優のグウィネス・パルトローと結婚したが、2014年に離婚。2017年から女優のダコタ・ジョンソンと交際している。純粋で寛大でユーモラスな人柄と称されることが多い。
- ジョニー・バックランド (Jonny Buckland、1977年9月11日 - ) / ギター
- ロンドン生まれ。幼少期からジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトンに触れ、兄の影響でギターを始める。ザ・ストーン・ローゼズ、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、U2らに影響を受けている。ボーカルのクリスをして「ジョニー・バックランドなくしてコールドプレイの音楽は存在しない」「曲を完成させる完璧な旋律を奏でる」と言わしめる存在。スライドバーやディレイペダルを駆使した薄く繊細なアレンジが特徴で、キメが細かく鳴りの良い音色を奏出る。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンでは天文学と数学を専攻した。クリスと1番親しいメンバーである。俳優のサイモン・ペッグと共に、クリスの娘アップルの名付け親となった。サイモン主演の映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』には、クリスとともにカメオ出演した。物静かで穏やかな性格。カーキ色のキャップがトレードマークとなっている。
- ガイ・ベリーマン (Guy Berryman、1978年4月12日 - ) / ベース
- スコットランド生まれ。幼少期にスティーヴィー・ワンダーの曲を聴いたことがきっかけでソウル・ミュージックやファンク、モータウンの楽曲のファンになり、レアなレコード収集が趣味となった。13歳からベースを始め、ジェームス・ブラウンやクール&ザ・ギャング、ファンク・ブラザーズ、ビートルズらに影響を受けている。大学入学前は、スクールバンドではトランペットやドラムも演奏し、Time Outというバンドもやっていた。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンでは途中で専攻を機械工学から建築学に変えたが、最終的に中退している。プライベートではクラシックカーの収集をはじめ、ファッションや写真、デザイン、アート、アンティークなどの創作活動にも情熱を向けており、ファッションブランド「Applied Art Forms」[17]や自動車メディア「The Road Rat」[18]を設立している。ハンサムで無口。親日家であり、デビュー前の18歳のころにバックパッカーとして日本各地を訪れたことがある。
- ウィル・チャンピオン (Will Champion、1978年7月31日 - ) / ドラムス
- イングランド南部のハンプシャー生まれ。若いころはボブ・ディラン、トム・ウェイツ、ニック・ケイヴらに影響を受け、ギター、ピアノ、ベース、ヴァイオリン、ティン・ホイッスル、ヴィブラフォーンなど様々な楽器に触れていた。コールドプレイに参加する以前はドラムはたまに演奏したことがある程度だったが、あらゆる楽器を経験していたのですぐに上達していった。ドラムを本格的に始める前に他の楽器の経験があったことが、他のドラマーとは異なる視点やスタイルを持つことに役立ったと語っている。コールドプレイ加入前は「Fat Hamster」というバンドで活躍していた。クリスは「人間ジュークボックス」と称賛している。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンでは人類学を専攻した。サッカー好きでサウサンプトンFCのファンである。ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』にはドラマーとしてカメオ出演した。メンバーはウィルを「絶対的な信頼性」「バンドの土台」と表現している。
- フィル・ハーヴェイ (Phil Harvey、1976年8月29日 - ) / クリエイティブ・ディレクター
- イングランド西部のブリストル生まれ。1998年から2002年までコールドプレイのマネージャーを務め、2006年以降はクリエイティブ・ディレクターを担当している。「5人目のメンバー」と呼ばれる存在。ボーカルのクリス・マーティンとは13歳からの親友であり、中高時代は同じ「The Rockin' Honkies」というバンドに所属していた。オックスフォード大学に進学し、西洋古典学を専攻していたが、クリスに頼まれて大学を中退し、コールドプレイのマネージャーを務めることになった。過労により3rdアルバム『X&Y』前後の4年間はバンドを離れていたが、その時期についてフィルは、ライブのデザイン、ビデオの制作、A&R、「ただ隙間を埋めるようなこと」を発見することを含む「役に立つことを学んだ」と話している。4thアルバム『美しき生命』の時期からクリエイティヴ・ディレクターとしてバンドに復帰している。数々のコールドプレイのミュージックビデオにカメオ出演している。コールドプレイのソーシャルメディアでもしばしばファンからの質問やリクエストに答えている。
代表曲/ヒット曲
代表曲
- イエロー (Yellow) / 2000年(1stアルバム『パラシューツ』収録)
- ザ・サイエンティスト (The Scientist) / 2002年(2ndアルバム『静寂の世界』収録)
- クロックス (Clocks) / 2003年(2ndアルバム『静寂の世界』収録)
- フィックス・ユー (Fix You) / 2005年(3rdアルバム『X&Y』収録)
- 美しき生命 (Viva La Vida) / 2008年(4thアルバム『美しき生命』収録)
- パラダイス (Paradise) / 2011年(5thアルバム『マイロ・ザイロト』収録)
- ア・スカイ・フル・オヴ・スターズ (A Sky Full of Stars) / 2014年(6thアルバム『ゴースト・ストーリーズ』収録)
- アドヴェンチャー・オヴ・ア・ライフタイム (Adventure of a Lifetime) / 2015年(7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』収録)
- ヒム・フォー・ザ・ウィークエンド (Hymn for the Weekend) / 2016年(7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』収録)
- サムシング・ジャスト・ライク・ディズ (Something Just Like This) / 2017年(ザ・チェインスモーカーズの1stアルバム『メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン』収録)(11th EP『カレイドスコープ EP』に東京ドームのライブバージョンが収録されている)
- マイ・ユニヴァース (My Universe) / 2021年(9thアルバム『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』収録)
ヒット曲
- イエロー (Yellow) / 2000年(1stアルバム『パラシューツ』収録)
- スパークス (Sparks) / 2000年(1stアルバム『パラシューツ』収録)
- イン・マイ・プレイス (In My Place) / 2002年(2ndアルバム『静寂の世界』収録)
- ザ・サイエンティスト (The Scientist) / 2002年(2ndアルバム『静寂の世界』収録)
- クロックス (Clocks) / 2003年(2ndアルバム『静寂の世界』収録)
- スピード・オヴ・サウンド (Speed of Sound) / 2005年(3rdアルバム『X&Y』収録)
- フィックス・ユー (Fix You) / 2005年(3rdアルバム『X&Y』収録)
- 美しき生命 (Viva La Vida) / 2008年(4thアルバム『美しき生命』収録)
- ウォーターフォール~一粒の涙は滝のごとく (Every Teardrop Is a Waterfall) / 2011年(5thアルバム『マイロ・ザイロト』収録)
- パラダイス (Paradise) / 2011年(5thアルバム『マイロ・ザイロト』収録)
- チャーリー・ブラウン (Charlie Brown) / 2012年(5thアルバム『マイロ・ザイロト』収録)
- マジック (Magic) / 2014年(6thアルバム『ゴースト・ストーリーズ』収録)
- ミッドナイト (Midnight) / 2014年(6thアルバム『ゴースト・ストーリーズ』収録)
- ア・スカイ・フル・オヴ・スターズ (A Sky Full of Stars) / 2014年(6thアルバム『ゴースト・ストーリーズ』収録)
- アドヴェンチャー・オヴ・ア・ライフタイム (Adventure of a Lifetime) / 2015年(7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』収録)
- ヒム・フォー・ザ・ウィークエンド (Hymn for the Weekend) / 2016年(7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』収録)
- エヴァーグロウ (Everglow) / 2016年 (7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』収録)
- サムシング・ジャスト・ライク・ディズ (Something Just Like This) / 2017年(ザ・チェインスモーカーズの1stアルバム『メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン』収録)(11th EP『カレイドスコープ EP』に東京ドームのライブバージョンが収録されている)
- オーファンズ (Orphans) / 2019年 (8thアルバム『エヴリデイ・ライフ』収録)
- ハイアー・パワー (Higher Power) / 2021年(9thアルバム『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』収録)
- マイ・ユニヴァース (My Universe) / 2021年(9thアルバム『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』収録)
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
年 | アルバム名 | 各国チャート最高位 | |||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
英国 | 米国 | 加 | 独 | 墺 | 瑞 | 仏 | 愛 | 伊 | 豪 | 新 | 蘭 | 葡 | 典 | 諾 | 丁 | 芬 | 日本 | ||
2000 | 『パラシューツ』 - Parachutes
|
1 | 51 | 19 | 54 | 41 | 38 | 31 | 14 | 11 | 2 | 4 | 29 | 4 | 20 | 1 | 29 | 29 | - |
2002 | 『静寂の世界』 - A Rush of Blood to The Head
|
1 | 5 | 1 | 1 | 10 | 1 | 4 | 2 | 1 | 1 | 2 | 3 | 8 | 5 | 1 | 1 | 4 | 23 |
2005 | 『X&Y』
|
1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 6 |
2008 | 『美しき生命』 - Viva la Vida or Death and All His Friends
|
1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 3 |
2011 | 『マイロ・ザイロト(MX)』 - Mylo Xyloto
|
1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 |
2014 | 『ゴースト・ストーリーズ』 - Ghost Stories
|
1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 7 |
2015 | 『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』 - A Head Full of Dreams
|
1 | 2 | 2 | 3 | 4 | 2 | 4 | 3 | 2 | 2 | 4 | 2 | 3 | 3 | 1 | 4 | 7 | 7 |
2019 | 『エヴリデイ・ライフ』 - Everyday Life
|
1 | 7 | 3 | 4 | 5 | 1 | 1 | 5 | 3 | 1 | 2 | 1 | 2 | 9 | 1 | 6 | 8 | 10 |
2021 | 『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』
2021年10月15日 |
1 | 4 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 4 | 1 | 2 | 1 | 1 | 3 | 2 | 6 | 4 | 13 |
ライブ・アルバム
- 『ライブ 2003』 - LIVE 2003 / 2003年12月3日
- LeftRightLeftRightLeft[19] / 2009年5月15日
- 『ライブ 2012』 - Coldplay Live 2012 / 2012年11月21日
- 『ゴースト・ストーリーズ ライヴ 2014』 - Ghost Stories Live 2014 / 2014年12月3日
- 『ライヴ・イン・ブエノスアイレス』 - Live in Buenos Aires / 2018年12月7日
- 『ラヴ・イン・トーキョー』 - Love in Tokyo[20] / 2018年12月7日
コンピレーション・アルバム
来日記念盤
- クロックスEP -ジャパン・ツアー・ミニ・アルバム- / 2003年7月24日
- X&Y SPECIAL EDITION / 2006年6月28日
- ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ (ジャパニーズ・ツアー・エディション) / 2017年3月29日
EP
- Ode to Deodorant/Brothers & Sisters[21] / 1998年
- Safety EP[22] / 1998年
- Brothers & Sisters[23] / 1999年
- The Blue Room EP[24] / 1999年
- Acoustic (Sparks EP)[25] / 2000年
- Trouble - Norwegian Live EP[26] / 2001年
- Mince Spies[27] / 2001年
- Remixes EP[28] / 2003年
- Prospekt's March[29] / 2008年
- A Sky Full of Stars - EP[30] / 2014年
- Live from Spotify London / 2016年
- Kaleidoscope EP[31] / 2017年
- Global Citizen – EP 1 / 2018年
- Coldplay: Reimagined / 2020年
- Live from Climate Pledge Arena / 2021年
- Infinity Station Sessions / 2021年
- Spotify Singles / 2022年
シングル
DVD
- ライブ 2003 (2003年作品) / 2004年12月3日
- ライブ 2003 (DVD) スペシャル・プライス盤 / 2005年11月9日
- ライブ 2012 (DVD・Blu-ray) / 2012年11月21日
- ゴースト・ストーリーズ ライヴ 2014 (DVD・Blu-ray) / 2014年12月3日
- ライヴ・イン・ブエノスアイレス/ライヴ・イン・サンパウロ/ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ (フィルム) / 2018年12月7日
映画
- Coldplay: A Head Full of Dreams (Amazon プライム・ビデオ配信) / 2018年
- Everyday Life - Live in Jordan (YouTube配信) / 2019年
- Coldplay: Reimagined (Apple Music配信) / 2020年
音楽の特徴
コールドプレイの音楽はボーカル/作曲/作詞を手がけるクリスの「尽きることのない感情表現の試行錯誤」であるともいわれ、クリスの詞は女性的ともいわれる。1stアルバム『パラシューツ』は「歪んだギターリフとパーカッションを多用」しメロディアスなポップ作であり、非常に美しいダークさと磨きのかかった名作と評された。2ndアルバム『静寂の世界』は「個々の楽曲は胸が張り裂けんばかりの激情のメロディーであり、バンドの新しい境地」と称賛された。3rdアルバム『X&Y』は「クリスの“疑問”や“恐れ”、“希望”や“愛”の反芻」であると評価された。
全体的な特徴として、哀愁を帯びた美しいメロディー、繊細で壮麗なサウンド、叙情的で優しい歌声、メッセージ性に富む哲学的な歌詞、音楽性の変化や多彩さ、多幸感と没入感に溢れたライブなどが挙げられる [32]。松任谷由実は、「グルーミィなロンドンの雲を突き抜けて光が遠くまで届くような、寂寥感とそれを包み込むような優しさがこのバンドの特徴」とラジオで解説している。
日本で発売されたアルバムやその収録された曲には、元のアルバムタイトルや曲とまったく違う、曲のイメージだけで連想させたマーケティング関係上それらしい邦題が、日本のレコード会社によりつけられていることも多い。
コールドプレイの音楽は、U2、レディオヘッド、トラヴィス、a-ha、ビートルズ、R.E.M.、ブライアン・イーノ、シガー・ロスらに強く影響を受けている[33]。特に、1stアルバム『パラシューツ』ではレディオヘッドとトラヴィス、2ndアルバム『静寂の世界 (A Rush of the Blood to the Head)』と3rdアルバム『X&Y』ではU2、4thアルバム『美しき生命 (Viva la Vida or Death and All His Friends)』ではビートルズに大きな影響を受けているとされる。
他にも数多くのアーティストに影響を受けており、1stアルバム『パラシューツ』ではジェフ・バックリィやニール・ヤング、2ndアルバム『静寂の世界 』ではエコー&ザ・バニーメンやジョージ・ハリスン、ミューズ、PJ ハーヴェイ、3rdアルバム『X&Y』ではジョニー・キャッシュやクラフトワーク、デヴィッド・ボウイ、ケイト・ブッシュ、4thアルバム『美しき生命 』ではマイ・ブラッディ・ヴァレンタインやブラー、アーケイド・ファイア、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ジャスティン・ティンバーレイクなどのアーティストにも影響を受けている。4thアルバム『美しき生命 (Viva la Vida or Death and All His Friends)』以降、ブライアン・イーノやジョン・ホプキンスをプロデューサーに迎えてからは、アンビエント・ミュージックやエレクトロニカの要素を取り入れた作品を発表するようになる。
オルタナティブ・ロックやロックだけでなく、ポップ、R&B、ヒップホップ、ソウル、ファンク、ディスコ、EDM、シンセポップ、エレクトロニカ、アンビエント、フォーク、カントリー、ラテン音楽、アフリカ音楽、ブルース、ゴスペル、ジャズ、クラシック、現代音楽、映画音楽など様々なジャンルの音楽を楽曲に取り入れている。7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』期のインタビューでは、「ロックバンドはロックミュージックを作らなくてはいけないという概念を壊したかった。2015年現在、ビョークからエディット・ピアフ、ラムシュタインからベートーヴェンに至るまでどんな音楽にもアクセスできる。 それがこのアルバムのメッセージ。21世紀にもう未開拓分野はないんだ。」とクリスは語っている[34]。ガイは「1stアルバムが好きだった多くの人は今僕たちが作っている音楽を嫌っているし、今作っている音楽が好きな人は1stアルバムが嫌いだろうね。今は難しい立場にいるんだ。」「でも僕たちはいつも違うことをしようとしているんだ。境界を越えようとしたり、僕たちの音楽に違った影響を与えてくれるものを探求したりするのは面白いし、それを続けると思う」[35]「僕たちはアルバム毎に、サウンドの面でも、曲作りのテクニックの面でも、スタイルの面でも新しい世界を作り出そうとしているんだ」[36]と話している。
多くの本や詩などにも影響を受けている。バンド名は、フィリップ・ホーキーの『チャイルド・リフレクションズ』(1997)に収録されている詩「Cold Play」に由来している。7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』では、ルーミーの『ゲストハウス』、ジョン・スタインベックの『怒りの葡萄』、ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』、シェリル・ウーダンとニコラス・クリストフの『ハーフ・ザ・スカイ』、ファリードゥッディーン・アッタール『鳥の言葉』などからインスピレーションを得ている[37]。
ビヨンセ、リアーナ、セレーナ・ゴメス、ジェイ・Z、ノエル・ギャラガー、BTS、アヴィーチー、ザ・チェインスモーカーズ、ブライアン・イーノ、ジョン・ホプキンス、ジェイコブ・コリアー、マックス・マーティン、オスカー・ホルター、スターゲイト、マーカス・ドラヴス、ポール・エプワース、ビッグ・ショーン、ストロマエ、キング、メトロ・ブーミン、マイク・ディーン、ティンバランド、マデオン、ファレル・ウィリアムズ、Wizkid、ストームジー、ケン・ネルソン、ダントン・サプルなど、ジャンルや国籍を問わず様々なアーティストやプロデューサーとコラボレーションをしている。ケン・ネルソンは1stアルバムから3rdまで携わっている。リック・シンプソン、Bill Rahko、Dan Green、ダヴィデ・ロッシ、ジョン・ホプキンスは、4thアルバム『美しき生命 (Viva la Vida or Death and All His Friends)』』から現在まで長期にわたって作品に携わり、前者3人は8thアルバム『Everyday Life』において「ドリームチーム」と言及されている。将来一緒に働いてみたい人をインタビューで聞かれたウィルは、「一緒にやってみたい人は山ほどいるけど、僕たち4人が一緒に音楽をやって、その過程で魔法のようなことが起こる、それ以上に楽しいことはないんだ。これまでの20年幸せだったのは、僕たちが一緒に新たなプロジェクトに取り組めたこと。このバンドにいられて、こんな親友たちを持てて幸せなんだ。それがこの20年間で最も重要なことだ。」と話している[38]。別のインタビューでは、自分たちのレジェンドであるポール・マッカートニーやスティーヴィー・ワンダーといつかコラボをしてみたいとメンバーは語っている。現在ナイル・ロジャースやソダ・ステレオ、ウェット・レッグなどとのコラボ曲ができているとの情報もあるが、実際に楽曲がリリースされるかは不明である。
ボーカルのクリス・マーティンは、2021年に9thアルバム『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』をリリースした後のインタビューで、「僕らの最後のちゃんとしたレコードは2025年にリリースされる。そしてその後はツアーだけになると思う」と話している[39]。2025年までにあと3枚のアルバムをリリースするつもりであることを明かし、その後はツアー活動に重きを置くようで「ツアーは続けるし、メンバーとはミュージシャンや友達として関係は続くが、アルバムというストーリーはそこで終わると思う。『ハリー・ポッター』がある地点で終わるように」と語っている。『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』の続編アルバムとなる『Moon Music』とミュージカルアルバムを出した後に、セルフタイトルアルバム『Coldplay』を最後のアルバムとして2025年12月にリリースする予定だと語っている。最後のアルバムは原点回帰となるアルバムで、クリエイティブ・ディレクターのフィル・ハーベイは「クリスはほとんどの曲を既に書き終えている」と明かしている。クリスは、「好きなアーティストのカタログに始まりと終わりがあるのが好きで、自分たちにとってもそれが正しいと感じる」と語っている。「その後もアルバム以外のコラボレーションのようなことはするかもしれない」とも話している。クリスは過去にも、2ndアルバムの頃には「これでアルバムは終わりかもしれない」、3rdアルバムでは「みんなもううんざりだろうから消える」、7thアルバムでは「7作目が最終章」など、事あるごとに「終わり」をほのめかす発言を繰り返しているため、あくまで「予定」である[40]。過去のインタビューでは、アルバム制作では毎回自分たちが今やりたいことを全て出し切るようにしていて、終わった後には燃え尽きてしまうため、これで終わりだと思うようにしているとも語っている。
業績/受賞歴
コールドプレイは21世紀で最も成功したバンドと言われている[41]。全世界で1億枚以上のアルバムを売り上げ、史上最も売れたアーティストの一つである。これまでリリースしたスタジオ・アルバム9作全てが全英アルバムチャートで1位を獲得している。9作以上のスタジオ・アルバムをリリースし、現在まで全英アルバムチャートで1位を逃したことのないアーティストは、歴史上コールドプレイのみとなっている。
グラミー賞では、2022年時点で39回のノミネート、うち7回受賞を果たしている[42]。イギリスのグループとしては、史上最多ノミネート記録を持ち、ビートルズの9回の受賞に次ぐ史上2番目の受賞回数を記録している。主要部門では、最優秀楽曲賞と最優秀レコード賞を1回ずつ受賞し、最優秀アルバム賞には3回ノミネートされている。
イギリス版グラミー賞とも称されるブリット・アワードでは、2022年現在、30回のノミネートから9回受賞し、史上最も多くの賞を受賞しノミネートされたグループとなっている。また、史上初めて最優秀アルバム賞を3回、最優秀グループ賞を4回受賞したアーティストであり、この2部門ではそれぞれ最多ノミネート記録も保持している。
1stアルバム『パラシューツ』, 2ndアルバム『静寂の世界 (A Rush of the Blood to the Head)』、3rdアルバム『X&Y』はイギリス史上最も売れたアルバム50選 (2019年発表) に選ばれ、ビートルズやクイーン、マイケル・ジャクソン等を上回り、アーティストとして単独最多のランクイン数を記録した。3rdアルバム『X&Y』と4rdアルバム『美しき生命』 (Viva la Vida or Death and All His Friends)はそれぞれ2005年[43]、2008年[44]に世界で最も売れたアルバムとなった。4thアルバム『美しき生命』は、2000年代において世界で最もダウンロードされたアルバムでもある。
5thアルバム『マイロ・ザイロト』、6thアルバム『ゴースト・ストーリーズ』、7th『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』(A Head Full of Dreams)は、現在の世界のiTunesアルバムチャートにおいて、上位にランクインし続けおり、アデルの『21』『25』やダフト・パンクの『ランダム・アクセス・メモリーズ』、テイラー・スウィフト『1989』、エド・シーラン『÷』などのアルバムと並ぶ2010年代屈指のロングセラー作品となっている[7]。
2012年のロンドンパラリンピック閉会式のヘッドライナーに選ばれた。15曲以上の楽曲を演奏し、最後に「Every Teardrop Is A Waterfall」を演奏してロンドンパラリンピック及びロンドンオリンピックの最後を締めた。2013年にはフォーブスによって世界で最も影響力のあるイギリスの有名人に選ばれた。世界最大級のイギリスの音楽フェスティバルであるグラストンベリー・フェスティバルのトリを歴代最多の5回務めている。アメリカのコーチェラ・フェスティバルでも2005年にトリを務めている。 2016年の第50回スーパーボウルのハーフタイムショーでのパフォーマンスは、グループや男性アーティストとして史上最多の視聴者数を記録した。2016年から2017年まで行なわれたワールドツアー『A Head Full of Dreams Tour』は全122公演で約539万人を動員し、興行収入は5億2300万ドル以上でコンサートツアー史上歴代3位(当時)を記録した。
影響/評価
日本の音楽/アーティスト
日本では、松任谷由実[45]、松任谷正隆、米津玄師[46]、坂東祐大、藤井風、Yaffle、スピッツ[47]、BUMP OF CHICKEN[48]、サカナクション[49]、亀田誠治[50]、蔦谷好位置[51]、坂道グループなど、多くのアーティスト、音楽プロデューサー、バンド、アイドルなどがコールドプレイを称賛し、もしくは影響を受けている。特に、Yaffle、山口一郎、松任谷由実などは、多大な影響を受けたことを語っている。
藤井風の全曲のプロデュースを手がけているYaffleは、「音楽に本当にのめり込むきっかけとなった」存在だと話し[52]、高校時代にコールドプレイに感動していなければ音楽家になることはなかったと明かしている[53]。「徹夜で作業した後のColdplayの心への染み入りっぷりったら尋常ではない」とも過去に書いている。藤井風は、コールドプレイの曲「イエロー」について「朝焼けを見ると絶対にこの曲を聴きたくなる」と話している。サカナクションのボーカルの山口一郎は、「(自身が)めちゃくちゃ参考にしたボーカリスト」がコールドプレイのクリス・マーティンだと明かしている。北海道で活動していた頃、小樽から札幌のスタジオを往復していたときに、車でコールドプレイのライブ音源を聴きながら歌っていた。「イエロー」「In My Place」などをひたすら練習していたと話している。スピッツは自身の楽曲「ヒビスクス」について、コールドプレイをオマージュして作った楽曲だとインタビューで答えている。米津玄師は自身の楽曲「Nighthawks」について、自分のルーツを遡って行った先にコールドプレイやU2があることを踏まえて作ったと話している。2019年以降米津玄師の多くの楽曲で共編曲を手掛けている音楽家の坂東祐大は、コールドプレイのNPRの『タイニーデスクコンサート(Tiny Desk Concert)』(2020年配信)について「本当に素晴らしい」「胸熱」と感想を書いている。BUMP OF CHICKENの楽曲や演出は、コールドプレイの影響を強く受けているとされる。RADWIMPSは、2017年に東京ドームで行われたコールドプレイのライブのオープニングアクトを務めた。松任谷由実は、愛聴しているアーティストとしてコールドプレイの名前を10年以上にわたって出しており、「大好きなバンド」と話している。ラジオではコールドプレイのアルバムや楽曲を解説して称賛している[54]。音楽プロデューサーの松任谷正隆は、これまで体験したベストライブの一つにコールドプレイを挙げている。東京事変の亀田誠治は、海外も含め何度もライブに足を運んでおり、「こんなに観客の大合唱が鳴り響くライブは初めて」「クオリティは超高いのに、敷居は超低い」「愛しかないライブ」「コールドプレイの光るリストバンドの発明は演出のノーベル賞」と絶賛している。2018年のドキュメンタリー映画 『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』 を見たときには「泣きました」と投稿している。音楽プロデューサーの蔦谷好位置は、2015年にイギリスのグラストンベリー・フェスティバルのコールドプレイのライブをテレビで観た感想として「もの凄いヒット曲の数々でこれは圧倒的だな。凄いわ。」とブログに感想を書いており、2017年に日本で現地で観たライブについては「アンセムと多幸感の連続に圧倒された」「今まで自分が観てきた東京ドームのライブの中で一番良かった」と称賛している[51]。indigo la Endのドラムスの佐藤栄太郎は「頭がおかしくなるほど最高だった」、ボーカルの川谷絵音は「素敵でした」とライブの感想をSNSに投稿している。川谷絵音は以前にもコールドプレイの曲に「名曲過ぎる」とコメントをつけて投稿している[55]。乃木坂46の代表曲をはじめ坂道グループの楽曲を多数手掛けている作曲家の杉山勝彦は、自身が影響を受けたアーティストの一つとしてコールドプレイを挙げており[56]、同様に坂道グループやAKBグループの楽曲を数多く手掛けている青葉紘季は、SNSで度々コールドプレイを称賛し[57]、「改めてすげえバンドだ」「感動する」と絶賛している。自身の楽曲制作のレファレンスとしても言及している[58]。音楽好きとしても知られているSexy Zoneの佐藤勝利はファンを公言し、ライブを観にイギリスまで行ったことを話している。山下智久や元欅坂46の平手友梨奈も2017年の東京ドームのライブを観に行ったことをラジオで話しており、山下智久は以前から好きなアーティストとしてたびたび自分のラジオで曲をかけていた。欅坂46・けやき坂46の元メンバーの長濱ねるは、コールドプレイのライブ映像について「いつ見ても何度見ても高ぶる」とSNSでコメントしている。
韓国の音楽/アーティスト
韓国では、世代や性別、事務所などを問わず、多くのグループのメンバーから支持されている。BTSのV、ジン、NCTのチソン、ムン・テイル、ジャニー、Stray Kidsのフィリックス、ITZYのリュジンなどが、好きなアーティストとしてコールドプレイの名前を挙げている。また、BTS、BLACKPINKのロゼ、EXOのチャンヨル、SHINeeのキー、DAY6のヨンケイ、元B1A4のジニョンなどが、音楽番組や映画等で楽曲をカバーしている。
BTSのVは「自分のロールモデルでもあったクリスにはこれまで多大な影響を受けてきた」と語っており、ジョングクは「スタジアムツアーの王様」と称賛している。2021年にBTSは、Vの発案でコールドプレイの『フィックス・ユー』をMTVアンプラグドでカバーしており、2018年にメンバー全員で加平にプライベート旅行をしたときにも、バーベキューをしながら同曲を流している動画をSNSに投稿している。ジミンは「この曲は辛い時期に僕たちを慰めてくれた曲だ」と明かしている。RMとJ-HOPEは、2017年にソウルのコールドプレイのライブを二人で観たときに、SNSに写真を投稿している。以前からBTSの多くのメンバーは、コラボしたいアーティストを聞かれたときには、コールドプレイと答えていた。そうしたことがクリスの耳に入り、2021年のコールドプレイとBTSのコラボ曲「My Universe」のリリースや2022年のジンのソロデビューシングル「The Astronaut」の 楽曲提供[59]に繋がった。コールドプレイとBTSのコラボの裏側については、BTSの公式YouTubeチャンネルにドキュメンタリー動画が複数アップされている。以前RMはコラボしたいアーティストとしてコールドプレイを挙げたときに「彼らには自分たちBTSと共通したものがある気がする」と話していたが、クリスは「BTSの人柄や楽曲からは、連帯の訴えや自分を見つけて自分自身になろうというメッセージが感じられ、強く共感する」と話している。クリスはコラボを通してBTSのメンバーと交流を深め、コールドプレイのファンであるジンにはギターをプレゼントした。コールドプレイのメンバーはVの歌声を「第2のクリス・マーティンのようだ」と称賛した[60]。
NCTの多くのメンバーは、好きなアーティストとしてコールドプレイを挙げており、チソンは「歌手を夢見た時から聴き続けているアーティスト」で「自分が理想とする存在」だと話している。Stray Kidsのフィリックスは好きな曲に「フィックス・ユー」をあげ、考えを整理したり気持ちを和らげたいときには「O(オー)」、ストレスを感じたときには「Everglow」を聴いていると話している。
世界の音楽/アーティスト
コールドプレイは最も影響力のあるアーティストの一つであり、現在の音楽シーンの第一線で活躍しているアーティストやバンドの多くがコールドプレイの影響や称賛を語っている。ポップ、R&B、ヒップホップ、ロック、EDM、ラテン音楽など、幅広いジャンルに大きな影響を与えている。
コールドプレイの影響を受けている世界のアーティストとしては、エド・シーラン[61]、テイラー・スウィフト[62]、ブルーノ・マーズ[63]、カニエ・ウェスト[64]、BTS、フィニアス・オコネル[65]、ハリー・スタイルズ、デュア・リパ、トラヴィス・スコット、フューチャー、SZA、H.E.R.、ジャスティン・ティンバーレイク、ティンバランド、マイク・ウィル・メイド・イット、 リル・ヨッティ 、J・バルヴィン、イマジン・ドラゴンズ、トゥエンティ・ワン・パイロッツ、ワン・リパブリック、ザ・キラーズ、マムフォード・アンド・サンズ、U2、ニック・ケイブ、デヴィット・ゲッタ、ザ・チェインスモーカーズ、スウェディッシュ・ハウス・マフィア、ラウヴ、チェルシー・カトラー、ジェイコブ・コリアー、ジョン・メイヤー、ショーン・メンデス、アレッシア・カーラ、レオナ・ルイス、マレン・モリス、ザ・スクリプト、アメリカン・オーサーズ、シグリッド、ブランディ、ラムシュタイン、イ・ジスなどが挙げられる。
コールドプレイの音楽をサンプリングしたアーティストとしては、ドレイク、フランク・オーシャン、チャンス・ザ・ラッパー、リゾ、マック・ミラー、デュア・リパ、50セント、ブランディ、スウィズ・ビーツ、マデオンなどが挙げられる。
コールドプレイのカバー曲をリリースしたアーティストとしては、フランク・オーシャン、サム・スミス、ケイシー・マスグレイヴス、ウィーザー、ケリー・クラークソン、マーク・ロンソンなどが挙げられる。また、テイラー・スウィフト、エド・シーラン、カニエ・ウェスト、レディー・ガガ、カミラ・カベロ、チャーリー・プース、チャンス・ザ・ラッパー、ジェイコブ・コリアー、ロビン、スネイル・メイル、U2、ショーン・メンデス、ワン・ダイレクション、クロイ&ハリーなどが、音楽番組やライブ等でカバーを披露している。
コールドプレイのツアーのオープニングアクトを務めたアーティストとしては、ジェイ・Z、SZA、デュア・リパ、チャーリー・XCX 、H.E.R.、フィオナ・アップル、インターポール、フレーミング・リップス、スノウ・パトロール、ロビン、ジョン・ホプキンスなどが挙げられる。
ポップの分野では、テイラー・スウィフト、エド・シーラン、ビリー・アイリッシュ、ハリー・スタイルズをはじめ、多くのアーティストの作品にコールドプレイは影響を与えている。エド・シーランは「自分のキャリアを通してずっとコールドプレイを勉強してきた」と語り、自身がこれまでリリースしたアルバムや今後リリースしたいアルバムについて、それぞれコールドプレイのアルバムに喩えている。テイラー・スウィフトは「私は永遠にクリス・マーティンの大ファンであり、もし彼と仕事ができたら最高だ」と話しており、「Wildest Dreams」などの楽曲で影響を受けている。ビリー・アイリッシュの全ての楽曲をプロデュースしているフィニアス・オコネルは、コールドプレイに多大な影響を受けたことを明かしており、「飛行機に乗るときは大抵コールドプレイのアルバム『美しき生命 (Viva la Vida or Death and All His Friends)』を最初の曲から最後まで通して聴いている」と話している。ハリー・スタイルズは「クリス・マーティンは自分が音楽を愛する理由であり、自分のアイドルだ」とSNSに書いており、ソロデビューシングル「Sign of the Times」はコールドプレイの影響を受けている。アデルは、「コールドプレイはまるで魔法のようだ」とライブの感想を写真とともにSNSに投稿しており、自身が2016年にグラストンベリー・フェスティバルのトリを初めて務めることが決まった際には、不安でアドバイスをもらおうとクリスに連絡したところ、クリスは自分のことのように泣いて喜んでくれ、2人で号泣したとドキュメンタリー番組で語っている。クリスはコールドプレイとしてグラストンベリー・フェスティバルのトリを当時既に3回(2022年現在は5回)経験しており、色々なことを教えてくれたとアデルは話している。ブルーノ・マーズの曲「Marry You」は、コールドプレイのドラムを大胆に借用している[66]。デュア・リパは、クリス・マーティンについて「私にとって本当に尊敬するアーティストであり、インスピレーションを与えてくれる存在でもあり、私はずっと彼の音楽を聴いてきた」とインタビューで答えている。
R&B・ヒップホップの分野では、ジェイ・Zやカニエ・ウェスト、トラヴィス・スコット、フューチャーなどのラッパーがコールドプレイを称賛し、フランク・オーシャンやSZA、ジャスティン・ティンバーレイクなどのアーティストが大きな影響を受けている。何度もクリスとコラボをしているジェイ・Zは「自分はこの業界に長くいるので、天才を前にするとわかるが、クリス・マーティンはまさにその天才であり、イギリスはいずれクリスが現代のシェイクスピアだったと振り返ることになるだろう」「もしコールドプレイのライブを観る機会があれば必ず行くべきだ」と新聞のインタビューで称賛している[67]。ジェイ・Zはコールドプレイのライブ会場で何度も目撃されている。カニエ・ウェストは、自身の目指す音楽性を「コールドプレイ、ポーティスヘッド、フィオナ・アップルのスタイル」と呼んだ。また、別のインタビューではコールドプレイへの愛を熱弁し、「クリスはソングライターとしてもパフォーマーとしてもジョン・レノンと並ぶ天才であり、30年後にはコールドプレイはビートルズよりも優れた、歴史上最も偉大なバンドだったと人々は回顧するだろう」と絶賛している[68]。コールドプレイと一緒に史上最高のアルバムを作ることが夢だとも語っている。カニエは自身の曲「Big Brother」の歌詞において、「自分(カニエ)が『クリスとコラボして曲("Homecoming")を作った』とジェイ・Zに伝えたところ、ジェイ・Zも続いてクリスと曲を作った」「クリスとコラボしたのは自分が先なのにも関わらず、ジェイ・Zは自身のコラボ曲("Beach Chair")を自分より先にリリースした」と訴え、曲中でジェイ・Zのことを非難している。それに対してジェイ・Zは、「そもそもカニエがクリスとコラボできたのは自分のおかげであり、友人であるクリスの電話番号を自分が教えて紹介してあげたからだ」とカニエの主張に反論するとともに、「カニエと違って自分はコラボした『Beach Chair』をシングルカットしていない」と弁明している。カニエはクリスとの楽曲をリリースした後には、「今度はコールドプレイ(バンド全員)ともコラボしたい」とインタビューで話している。自身のプロジェクト「Sunday Service」では、コールドプレイの「フィックス・ユー」をライブでカバーしている。フランク・オーシャンは自身のソロデビュー作品であるミックステープ『Nostalgia Ultra』の1曲目「Street Fighter」でコールドプレイの楽曲「Lovers In Japan」「Life In Technicolor」「Strawberry Swing」をサンプリングし、2曲目で「Strawberry Swing」をカバーしている。ミックステープは様々な方面から絶賛され、一時期悪化していたフランク・オーシャンとDef Jamとの関係が改善された。ミックステープはフランク・オーシャンの存在を広く知らしめ、ラッパーのジェイ・Zやカニエ・ウェストとのコラボレーションにもつながり、その後飛躍していくきっかけとなった。さらには、フランク・オーシャンは、2012年のコールドプレイの『マイロ・ザイロト・ツアー』のヨーロッパでのオープニングアクト(前座)を務めることが発表されていたが、最終的にはチャーリー・XCXが務めた。SZAは、2014年にコールドプレイの「ゴースト・ストーリーズ・ツアー」にオープニングアクトとして帯同したことについて、「自分の芸術性や精神を子供の頃に真に形成してくれたバンドの前座を務めることができたのは、計り知れないほど幸運だった」とSNSで感謝を伝えている。トラヴィス・スコットは最も好きなバンドや影響を受けたアーティストの一つにコールドプレイを挙げ、自身の曲「Way Back」の歌詞でも言及している。フューチャーは「コールドプレイは永遠に伝説だ」とSNSに投稿しており、コールドプレイのメロディーが好きで影響を受けていると度々話している。ティンバランドは、コールドプレイの大ファンであることを明かしており、ジャスティン・ティンバーレイクも影響を語っている。ドレイクやチャンス・ザ・ラッパー、リゾなどは自身の楽曲でコールドプレイの曲をサンプリングし、チャンス・ザ・ラッパーはライブで「フィックス・ユー」をカバーしている。リゾは「(クリスの)詩的な歌詞で人々を感動させる能力は、驚くべきものだ」と評している[69]。 リル・ヨッティは自身の音楽性の背景としてコールドプレイを聴いて育ったことを挙げている。
イマジン・ドラゴンズやトゥエンティ・ワン・パイロッツ、ワン・リパブリック、ザ・キラーズ、マムフォード・アンド・サンズなどのロックバンドや、デヴィット・ゲッタやザ・チェインスモーカーズ、スウェディッシュ・ハウス・マフィアなどのEDMアーティストが影響を公言している。U2のボノはクリスの友人であり、自身の楽曲「Every Breaking Wave」はクリスの助言のおかげで完成させることができたと話している。ニック・ケイヴも同様に、自身の楽曲「Waiting for You」はクリスの助言を取り入れて作り直したものだと明かしている。コールドプレイやクリスは、ブルース・スプリングスティーンやベック、元R.E.M.のマイケル・スタイプとも親交があり、ステージ上で共演もすることも多い。ローリング・ストーンズのミック・ジャガーは、コールドプレイのライブを観て楽しんでいる動画をSNSに投稿し、「素晴らしい時間を過ごした」と書いている。ポール・マッカートニーがミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーを授与されたときには、ポールへのトリビュート・コンサートのパフォーマーとしてコールドプレイが選ばれ、ビートルズの「恋を抱きしめよう(We Can Work It Out)」を演奏した。元オアシスのリアム・ギャラガーは過去にはコールドプレイに対して否定的な発言もしてきたが、2017年には「自分が今まで彼らについて言ってきた発言全てを撤回する」「クリスもバンドメンバーもクールなやつだ」「とてもかっこいいバンドで驚いた」と発言し[70]、現在は「クリス・マーティンは人々に愛と沢山の光をもたらす素晴らしい奴だ」と話している。
他にも、H.E.R.、ジョン・メイヤー、ジェイコブ・コリアー、ラウヴ、J・バルヴィン、ラムシュタインなど多くのアーティストが影響受けている。ジェイコブ・コリアーは、「コールドプレイが自分の人生に与えてきた影響は、正直言って言葉では言い表せない」と話している。フィービー・ブリジャーズは、自分の好きな曲をSNSに投稿した際には、「この曲はコールドプレイの曲のように、ときどき聴くと他の曲は5日間くらい存在しなくなる程いい曲だ」と書いている。エレクトロニック・ミュージック界を牽引し、ブライアン・イーノの作品や4thアルバム『美しき生命 』以降の多くのコールドプレイの楽曲にも携わっているジョン・ホプキンスは、「あまりによくできたポップソングは、なぜだが簡単に作られたように思われるんだけれど、実際に作ってみようとすれば、何千人ものひとを一瞬で虜にする曲を書くことがどれだけ難しいか、よくわかると思う」「たとえばコールドプレイは誰もがくちずさんでしまう曲を書く、それどころか、スタジアム全体を合唱させてしまう。それは決して簡単なことではないよ」「ある程度聴き手を選ぶ音楽を作るほうがきっと簡単だろう」と自身のインタビューで答えている[71]。
メディア/評論家
フォーブスのスティーブ・バルティンによると、コールドプレイは現在のオルタナティブロックの音楽シーンにおけるスタンダードとなり、「一貫した演奏と冒険的な仕事を通じて」「すべての音楽の中で最も優れたライブバンドのひとつ」に成長し続けている[72]。Afishaに寄稿したセルゲイ・ステパノフは、彼らは「ヒットメーカーの能力と潜在的な重さ」という点で「21世紀のビートルズ」であり、U2の「オルタナティブ・ロックを主流にする」能力も受け継いでいるとコメントしている[73]。
レコーディングアカデミーによる『パラシューツ』20周年レビューでジョン・オブライエンは、この作品が現在でもバンドにとって最も影響を与えたアルバムで、ザ・フレイ、スノウ・パトロールやワンリパブリックといったバンドの作品に影響を与えていると述べた[74]。 また、「コールドプレイや、より小さい程度ではあるがトラヴィスは、ロックンロール・スターの考え方に賛同しない人々のために門戸を開く手助けをした」とも論じている[75]。 コールドプレイの大ヒット曲「イエロー」は、ピッチフォークによって2000年代のベストトラックの1つとされ[76]、音楽において最も重要である曲の1つであるとしてロックの殿堂の「ロックンロールを形作った曲」のリストに選出された[77]。ロック史における重要な出来事について論じたガーディアン紙は、バンドがこの曲でその後のメインストリーム・ロックの方向性を定め、「高揚感に支えられた切望した哀愁という新しい音楽性を生み出した」と称賛した[78]。
2ndアルバム『静寂の世界 (A Rush of the Blood to the Head)』(2002年)は、ロイヤル・メールによって過去40年間のイギリスのクラシックなアルバム・カバーを称える切手セットに選ばれ[79]、ロックの殿堂[80]、ローリング・ストーン[81]、NME[82]によって史上最高のアルバムの1つに選ばれた。 ローリング・ストーンは「クロックス」と「フィックス・ユー」を、NMEは「イエロー」と「The Scientist」を史上最高の曲の1つに位置づけた。ローリング・ストーンとBBCアメリカは、「美しき生命 (Viva La Vida)」を2000年代のベストトラックの1つとして称賛した。
2010年、VH1は音楽業界の専門家の投票に基づき「史上最も偉大な100人のアーティスト」の一つにコールドプレイを選出した[83]。 翌年、バンドは『マイロ・ザイロト』をリリースし、Qの「過去30年間の偉大なアルバムリスト」に加えられた[84]。ローリング・ストーンはリードシングル「Every Teardrop Is a Waterfall」を2010年代のベストトラックの1つに選出した[85]。 iHeartRadioは2014年にバンドがリリースした「A Sky Full of Stars」を2010年代のオルタナティブ・ロックを代表する1曲とした[86]。英国レコード産業協会は英国音楽の世界輸出を押し上げたアーティストとしてアデルやエド・シーランと共にコールドプレイを挙げている。
一部のメディアやロックのファンダムには、ロックバンドは労働者階級出身であるべきであるとする価値観が存在し、中流階級や上流階級出身のロックアーティストは一般的に正当な評価を受けるのが難しく、誹謗中傷の対象となることも多い[87]。こうした風潮は、ロックが歴史的にカウンターカルチャーの象徴的存在として受容されてきたことと関係し、ビートルズやボブ・ディランなどは、下層階級や辺境、不良などの「アウトサイダー」に魅力があるということを強く訴えていた。オアシスやニルヴァーナなどは、労働者階級の代弁者として人気を集めた。反支配層・反中央という指標を満たすことが「ロックであること」にとっての本質と捉えられ、ロック音楽文化にコミッ トする人やメディアが音楽の価値を論じるときには、「下方向」「埒外」への指向性や出自によって判断される度合いが大きかった。欧米圏ではそのような価値観が現在もなお根強く残っており、階級社会であるイギリスにおいて顕著である。コールドプレイは21世紀最大のバンドとして人気を博し、数多くのトップアーティストから称賛されているのにも関わらず、一部の評論家やリスナーからはそれに見合った評価を得ていないが、その理由として、伝統的なロック観とクリス・マーティン[88]やメンバー[89]の恵まれた生い立ちが相容れないことが背景にあると指摘されている[90]。保守的な評論家からは「ロックではない」「女々しい」といった批判を受けることもあった。
コールドプレイへの批判やアンチの存在に対して、2016年にボーカルのクリス・マーティンは「誰かが僕たちのことを嫌いだとしても、今は全く気にしていないんだ。2つ前のアルバム(『マイロ・ザイロト』)を作るときにみんなを喜ばせようとするのはやめようと決めたんだよ。それでは結局誰も喜ばせることが出来ないからね。僕たちのことを酷いと思うことで喜びが得られるのなら、是非そうしてほしいんだ。僕は気にしない。音楽っていうのはレストランのようなもので、みんなが同じものを好きにはならない。僕は自分達が作っている音楽が好きだけど、みながそうである必要はないし、嫌いな人たちを恨むこともない。自分の心と感性に従うべきなんだ。」とインタビューで語っている[91]。
2021年のインタビューでクリスは、「僕たちの音楽に対する否定的な意見にとらわれないようにするために、僕は本当に一生懸命努力してきたんだ」「これはイギリス的なことで、自分が自分であることができないように感じる」「今はもうそんなことは気にしていないんだ」「もし僕らの音楽を好きではない人たちや、僕のことをバカだと思うかもしれない人たちのことを考えすぎれば、話すことも自分らしくいることもできなくなるんだ」「だからいつもそのことには自分で対処しなければならないんだ」と話し、自分のキャリアにおいて周りのミュージシャンや友人から手助けを受けたことへの感謝を語った。長年サポートを受けた友人の名前として、ジェイ・Z、サイモン・ペッグ、ボノ(U2)、ジ・エッジ(U2)、ブルース・スプリングスティーン、ニック・ケイヴ、マイケル・スタイプ(元R.E.M.)、エド・オブライエン(レディオヘッド)、フラン・ヒーリー(トラヴィス)、ダニー・マクナマラ(エンブレイス)を挙げている。
他分野との関係
コールドプレイは、映画やドラマ、スポーツ、テクノロジーなどをはじめとする現代のポップカルチャーや社会とも密接に結びついている。作家の村上春樹やサッカー監督のジョゼップ・グアルディオラ、Apple創業者の故スティーブ・ジョブズなど、著名人や文化人にもファンが多い。
村上春樹は、自身の日課であるランニングの最中に聴くアーティストとして、コールドプレイやゴリラズなどをエッセイで挙げており、好きなアーティストの一つだと書いている。
多くの映像作品にコールドプレイの楽曲が使用されている。映画技術史上の金字塔的作品として絶賛された『6才のボクが、大人になるまで』(2014年公開)では、冒頭からコールドプレイの「イエロー」が流れて映画が始まる。2013年の全米興行収入1位を記録した「ハンガー・ゲーム2」では、「アトラス」が主題歌に使われた。アメリカの人気テレビドラマ『SUITS/スーツ』(2011-19年放送)の最終回では、楽曲「美しき生命(Viva La Vida)」がエンディングで流された。第46回国際エミー賞で最優秀ドラマ・シリーズを受賞したスペインのテレビドラマ『ペーパー・ハウス』(2017-21年放送)の最終回では、楽曲「フィックス・ユー」が使われた。アニメ映画『SING/シング: ネクストステージ』では「A Sky Full of Stars」、『トロールズ』では「Adventure of a Lifetime」が劇中歌に使われている。川村元気が企画・プロデュースした日本の実写映画『宇宙兄弟』では、「ウォーターフォール〜一粒の涙は滝のごとく(Every Teardrop Is a Waterfall)」が主題歌に使われている。川村元気と宇宙兄弟の原作者小山宙哉は、その後コールドプレイの楽曲『サムシング・ジャスト・ライク・ディス』の日本版MVの脚本・監督・プロデュース、キャラクターデザインをそれぞれ担当した。
スポーツとの関わりも深く、2012年のロンドンパラリンピック閉会式や2016年の第50回スーパーボウルのハーフタイムショーではヘッドライナーを務めた。また、サッカー史上最も強いチームとの呼び声も高いジョゼップ・グアルディオラ監督時代(2008-12)のFCバルセロナでは、試合に向かうバスの中で毎回コールドプレイの曲を流すようにしていた。「美しき生命 (Viva La Vida)」は「ペップ・バルサ」の象徴的な楽曲となり、欧州サッカーリーグで6大トロフィーをすべて獲得した歴史的な2008-09シーズンのFCバルセロナのシーズンエンディング曲としても使用された。当時のFCバルセロナに所属していたリオネル・メッシは、世界年間最優秀選手に贈られるバロンドールを4年連続(2009-2012)で受賞し、2011-12シーズンにはスペインサッカー1部リーグ史上最多となる50ゴールを記録するなど、キャリアの全盛期を迎えた。コールドプレイの大ファンであることを公言し、世界一の名将と評されるジョゼップ・グアルディオラ監督は、その後指揮したFCバイエルン・ミュンヘンやマンチェスター・シティFCといった他の強豪クラブでも同様に、「美しき生命」「フィックス・ユー」といったコールドプレイの楽曲を、選手に見せる動画などで使用している。イングランドの名門クラブとして知られるリヴァプールFCが2019年に30年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた際には、選手たちは祝賀会で流れる曲としてコールドプレイの「A Sky Full of Stars」を選んだ。優勝の立役者としてPFA年間最優秀選手賞を受賞したフィルジル・ファン・ダイクは、コールドプレイのファンであることを明かしている。
2008年のAppleの「iPod + iTunes」のCMでは、コールドプレイの「美しき生命 (Viva La Vida)」が使用された。2011年にApple本社で行われたスティーブ・ジョブズの追悼式典では、コールドプレイは式の最後に「フィックス・ユー」「Every Teardrop Is a Waterfall」など計4曲を演奏し、音楽好きでコールドプレイのファンでもあったジョブズに捧げた。Appleが2014年に初めてApple Watchをイベントで発表する際の動画では、コールドプレイの「A Sky Full of Stars」が使われた。2021年にはマイクロソフト創業者のビル・ゲイツの娘のジェニファー・ゲイツの結婚式に招かれて楽曲を演奏した。
政治/社会的姿勢
バンドの利益の10%を慈善団体に寄付している。コールドプレイは現在30以上の団体を支援している。
アムネスティ・インターナショナルの支持者である。また、フェアトレード推進活動を支援し、2005年にスコットランドで行われた先進国首脳会議にむけて活動していたオックスファムの「Make Trade Fair」キャンペーンの参加者であった。クリスは実際の現場を見るために自らガーナやハイチにも行っている。
バンド・エイドやLIVE 8、グローバル・シチズン・フェスティヴァルなどの慈善コンサートにおいても公演を行っている。グローバル・シチズン・フェスティヴァルでは、2030年までのフェスのキュレーターを任されている。
2004年のグラミー賞の授賞式では当時のアメリカ大統領ジョージ・ウォーカー・ブッシュとイラク戦争を批判し、民主党の大統領候補だったジョン・ケリーを支持した。2008年の大統領選では民主党から立候補したバラク・オバマを支持した。2015年にリリースされた楽曲「Keleidoscope」では、当時の大統領のオバマが歌った「アメイジング・グレイス」[92]がサンプリングされている。コールドプレイのファンでもあるオバマは特別に使用許可を与え、「彼らの歴史の一部になることができて嬉しい」と話している。2020年のジョー・バイデンのアメリカ大統領選の勝利演説集会では、コールドプレイの「A Sky Full of Stars」が流された[93]。バイデンの息子ポー・バイデンはコールドプレイのファンだったが、2015年に脳腫瘍で亡くなっている。クリスは彼の葬儀で、コールドプレイの楽曲「Til Kingdom Come」を演奏している。
LGBTQコミュニティを支持しており、第50回スーパーボウルのハーフタイムショーでのパフォーマンスでは、ショーの最後の瞬間、観客が "Believe In Love" と書かれた虹色のプラカードをひっくり返す演出を行った。
2017年6月4日、アリアナ・グランデがマンチェスター・アリーナの爆破事件を受けて開催し、事件の被害者とその家族を支援するための資金を集めた慈善コンサート「One Love Manchester」に出演し、アリアナ・グランデやリアム・ギャラガーと共演した。コールドプレイの「フィックス・ユー」「美しき生命(Viva La Vida)」やオアシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」「ワンダーウォール」などを演奏した。
近年は気候変動への取り組みに力を入れている。2019年に自分たちが行うツアーの環境負荷を懸念し、「環境対策ができるまではツアーを中止する」と発表した[94]。その際、BBCの取材に対し、「今後1~2年かけて、地球環境を持続させるだけでなく、地球をより良くするための、ツアーのあり方を検討していく」と語っていた。2年後の2021年には、環境に配慮したワールドツアー『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ・ワールド・ツアー』を発表した。2016年〜2017年に行なった前回のツアー『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』ツアーの時と比較して、二酸化炭素の排出量を50%削減すると宣誓しているほか、会場では、ほとんどすべての動力を「再生可能エネルギー」でまかなうとしている[95]。観客が動くことで発電するキネティックフローリングやソーラーパネルを会場に設置し、チケットが1枚売れるごとに木を1本植えるなど、様々な取り組みをしている。
日本公演
年 | 公演・フェス | 日程 | 会場 |
---|---|---|---|
2000年 | SUMMER SONIC '00 | 8月5日 | 富士急ハイランドコニファーフォレスト |
2002年 | 招待制シークレット公演 | 12月6日 | 東京・新宿LIQUIDROOM |
2003年 | FUJI ROCK FESTIVAL '03 | 7月26日 | 新潟・苗場スキー場 |
2005年 | FUJI ROCK FESTIVAL '05 | 7月29日 | 新潟・苗場スキー場 |
2006年 | Twisted Logic Tour | 7月15日 | 大阪・インテックス大阪5号館 |
7月17日 | 名古屋・レインボーホール | ||
7月18日 | 東京・日本武道館 | ||
7月19日 | |||
2008年 | SUMMER SONIC '08 | 8月9日 | 大阪・舞洲特設会場 |
8月10日 | 千葉マリンスタジアム | ||
2009年 | Viva la Vida Tour | 2月11日 | さいたまスーパーアリーナ |
2月12日 | |||
2月14日 | 神戸・ワールド記念ホール | ||
2月15日 | |||
2011年 | FUJI ROCK FESTIVAL '11 | 7月29日 | 新潟・苗場スキー場 |
2014年 | スペシャルクラブショー | 6月12日 | TOKYO DOME CITY HALL |
2017年 | A Head Full of Dreams Tour | 4月19日 | 東京ドーム |
注釈
- ^ a b c d Leahey, Andrew. Coldplay|Biography & History - オールミュージック. 2020年6月14日閲覧。
- ^ https://www.msn.com/en-ie/entertainment/music/amazing-facts-about-coldplay/ss-BBp8fYp?li=BBr5HCU&parent-title=coldplay-release-music-under-a-new-name&parent-ns=ar&parent-content-id=BBQbsNh&fullscreen=true
- ^ https://www.tfm.co.jp/yuming/old/digest/111106digest.html
- ^ “Jonny Buckland”. Grammy (2022年11月15日). 2023年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月11日閲覧。
- ^ “The Best-selling Albums of All Time on the Official UK Chart”. Official Charts Company (2019年4月11日). 2022年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月29日閲覧。
- ^ 続いてビートルズ、クイーン、マイケル・ジャクソン、アバ、アデル、ダイドが2枚ランクインしている。
- ^ a b Kworb.netのWorldwide iTunes Album Chartより
- ^ “Coldplay Re-ups with Warner Music Group for Long-term Deal Via Parlophone”. 2022年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月6日閲覧。
- ^ “Coldplay, Wembley Stadium, Review: Chris Martin's Infectious Joy Is Impossible To Resist.”. 2022年8月13日閲覧。
- ^ “Jay-Z: Chris Martin is a “modern day Shakespeare””. NME (2017年8月1日). 2022年11月26日閲覧。
- ^ “Kanye: 'Coldplay more talented than Beatles'”. Digital Spy (2010年11月10日). 2022年11月26日閲覧。
- ^ “アップル、ジョブズ氏の社内追悼式の動画を公開”. 2022年11月28日閲覧。
- ^ “コールドプレイ、リアーナとジェイ・Zとともにパラリンピック閉幕式典を締めくくる。約2時間30分に及ぶ映像も公開”. 2022年11月28日閲覧。
- ^ “Coldplay's 'Head Full Of Dreams' Is Third Highest Grossing World Tour Ever”. Billboard. 2019年8月25日閲覧。
- ^ “コールドプレイ、ヨルダンから全世界へ生配信「誰にも訪れる1日と強烈なメッセージ」”. 2022年11月28日閲覧。
- ^ “Coldplay X BTS「My Universe」MV公開日時決定、本日12:55よりカウントダウン”. 音楽ナタリー (2021年9月30日). 2021年10月14日閲覧。
- ^ ファッションブランド Applied Art Forms 公式サイト
- ^ 自動車メディア The Road Rat 公式サイト
- ^ 2009年5月15日以降のViva La Vida Tourコンサートにて無料配布されたライブ・アルバム。公式サイトでも無料ダウンロード配布された。
- ^ 日本限定盤。
- ^ 自主制作デモテープ音源。
- ^ 英国のみ500枚限定の自主制作音源。
- ^ 英国のインディーズ・レーベル、Fierce Pandaから発表された1500枚限定音源。シングルも同様。
- ^ 米国ではEMI International、イギリスではパーロフォンレーベルから発表された、メジャーファーストリリース。
- ^ パーロフォンから発表されたエンハンスドEP。2000年10月29日に英国の日刊紙、インデペンデントの付録として配布された。
- ^ ノルウェーのみEMIから発売された、ノルウェーで収録されたライブ音源。シングルとして発表された同名タイトルとは異なる。
- ^ 当時のファンクラブでのみ発表された1000枚限定クリスマスEP。
- ^ 12インチレコードとして発表された1000枚限定リミックスEP。
- ^ 世界限定35万枚生産。『美しき生命』の続編的作品。
- ^ 『ゴースト・ストーリーズ』の未収録音源集。
- ^ 『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』の兄弟的作品。
- ^ https://www.tfm.co.jp/yuming/old/digest/111106digest.html
- ^ “10 Bands That Inspired Coldplay.”. 2017年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月3日閲覧。
- ^ “Coldplayは「音楽的にどこに属する必要もない」クリスがアンチへ捧ぐ言葉とStargateとのコラボレーション”. THE ESCAPIST. 2022年11月29日閲覧。
- ^ https://i-bloomblaum.blogspot.com/2016/12/coldplay-a-head-full-of-dreams-interview.html
- ^ “Coldplayの過去と未来~夢を達成した今問うこととは?|インタビュー和訳”. THE ESCAPIST. 2022年11月29日閲覧。
- ^ “'Up&Up' (Coldplay) 歌詞の和訳-クリスの解説と『怒りの葡萄』から読み解く”. THE ESCAPIST. 2022年11月29日閲覧。
- ^ https://i-bloomblaum.blogspot.com/2018/04/coldplay-interview.html?m=1
- ^ https://front-row.jp/_ct/17514154
- ^ https://i-bloomblaum.blogspot.com/2021/11/coldplay-albums.html
- ^ “Coldplay, Wembley Stadium, Review: Chris Martin's Infectious Joy Is Impossible To Resist.”. The Telegraph. 2022年8月13日閲覧。
- ^ “Jonny Buckland”. Grammy (2022年11月15日). 2023年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月11日閲覧。
- ^ “Coldplay top 2005's global charts”. BBC News. (2006年3月31日). 2013年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月6日閲覧。
- ^ “Viva La Vida top selling global album of 2008”. IFPI (2009年2月16日). 2009年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月6日閲覧。
- ^ 愛聴しているアーティストとしてコールドプレイの名前を度々挙げている。夫で音楽プロデューサーの松任谷正隆も自身が見たベストライブの一つにコールドプレイを挙げている。
- ^ “米津玄師「BOOTLEG」インタビュー|オリジナルってなんだ? “海賊盤”に詰め込んだ美と本質”. 音楽ナタリー. 2022年11月26日閲覧。
- ^ 『MUSICA(ムジカ) 2016年9月号』FACT、2016年8月15日。
- ^ “米津玄師「BOOTLEG」インタビュー|オリジナルってなんだ? “海賊盤”に詰め込んだ美と本質”. 音楽ナタリー. 2022年11月28日閲覧。 “BUMP OF CHICKENにはColdplayやU2にさかのぼっていく流れがある”
- ^ “「『バンド部』顧問、サカナクション先生。久々の部活動!」 | SCHOOL OF LOCK! | サカナLOCKS!”. 未来の鍵を握る学校 SCHOOL OF LOCK!. 2022年11月26日閲覧。 “めちゃくちゃ参考にしたボーカリスト”
- ^ SNSやラジオ等でコールドプレイのことを度々称賛している。日本や海外でのコンサートにも足を運んでいる。
- ^ a b 2022年6月16日にAmazon Musicで配信されたMUSIC FUN! Podcast(#11)にて言及している。
- ^ “音楽プロデューサーのYaffleさんをお迎えしました 7/31はYaffleさんとのトーク後半戦をお届けします”. SAPPORO BEER OTOAJITO | J-WAVE 81.3 FM RADIO. 2022年11月26日閲覧。 “音楽に本当にのめり込むきっかけとなったのがColdplay”
- ^ 2013年9月24日にTwitterに記している
- ^ https://www.tfm.co.jp/yuming/old/digest/111106digest.html
- ^ https://www.instagram.com/p/_noalMJ_lX
- ^ 杉山勝彦×Akira Sunset バースデーコラボ配信
- ^ ・2018年12月2日のTwitter https://twitter.com/aobahiroki/status/1069148074197508096 ・2018年12月27日のTwitter https://twitter.com/aobahiroki/status/1078176822871785472 ・2021年10月15日のTwitter https://twitter.com/aobahiroki/status/1448876025958461448
- ^ 2022年9月16日のTwitter https://twitter.com/aobahiroki/status/1570701619972689921
- ^ コールドプレイが作詞・作曲・演奏をしている他、マックス・マーティンをはじめとするコールドプレイの最新アルバム(『Music of the Spheres』)のプロデューサーやカイゴなどが制作に関わっている。ジンは作詞に参加している。
- ^ https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/107186/2
- ^ “Ed Sheeran To Ditch Pop Sound For Artistic Moment Album”. Music News. 2022年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月18日閲覧。 “"Sheeran added, 'My whole career I've studied Coldplay, and [they] are f**king geniuses".”
- ^ “The Oral History of Taylor Swift's 1989”. Grammy. 2021年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月16日閲覧。 “I added some big chords and a build-up in the bridge. On the choruses I recorded Coldplay-type rhythm chords.”
- ^ “Bruno Mars In Ascension”. The New York Times.. 2022年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月17日閲覧。“The Mix Review – April 2011”. Sound On Sound. 2022年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月17日閲覧。
- ^ “Late Registration”. Rolling Stone. 2022年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月18日閲覧。 “He aims for what he calls 'that Coldplay, Portishead, Fiona Apple style' in his mad quest to explode every cliche about hip-hop identity. Can he get it done? Yes, he can.”
- ^ “Billie Eilish and Her Brother and Co-Writer, Finneas, Get Deep About Their Music and What's Next”. Variety. 2022年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月12日閲覧。 “Finneas lists the latest albums from Post Malone, James Blake and Dominic Fike along with revisiting Chris Cornell's work and Coldplay's Viva la Vida.”“Inside The Making of Billie Eilish's When We All Fall Asleep, Where Do We Go?"”. Variety. 2022年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月12日閲覧。 “I think the people we look up to that they would expect are The Beatles. In my lineage and era of music, Lana Del Rey's really big to us, Coldplay's really big for me.”
- ^ ^ "Bruno Mars In Ascension". The New York Times. "Mars channels the powder-puff vocals of Jason Mraz on Count On Me as well as on Marry You, which borrows liberally from Coldplay in its spacious drums and forceful velocity". 5 October 2010. Archived from the original on 17 January 2022. Retrieved 17
- ^ “Jay-Z: Chris Martin is a “modern day Shakespeare””. NME (2017年8月1日). 2022年11月26日閲覧。
- ^ “Kanye: 'Coldplay more talented than Beatles'”. Digital Spy (2010年11月10日). 2022年11月26日閲覧。
- ^ https://www.goodmorningamerica.com/culture/story/watch-chris-martin-surprise-lizzo-talks-song-coldplay-86811057
- ^ https://i-bloomblaum.blogspot.com/2017/06/liamgallagher-coldplay-chrismartin-onelovemanchester.html
- ^ https://www.neol.jp/culture/72992/
- ^ Baltin, Steve. “Coldplay And Avril Lavigne Lead A Stacked Alternative Scene At IHeart’s Alter Ego Show In Los Angeles” (英語). Forbes. 2022年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月27日閲覧。
- ^ “20 лет «A Rush of Blood to the Head: Сергей Степанов — о главном альбоме Coldplay - Афиша Daily”. Afisha (2022年8月26日). 2022年8月26日閲覧。
- ^ “Coldplay's 'Parachutes' Turns 20”. Grammy. 2021年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月26日閲覧。
- ^ “Coldplay's 'Parachutes' Turns 20”. Grammy. 2021年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月26日閲覧。
- ^ “The Top 500 Tracks of the 2000s”. Pitchfork. 2016年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月15日閲覧。
- ^ “Experience The Music: One Hit Wonders and The Songs That Shaped Rock and Roll”. . Rock and Roll Hall of Fame.. 2011年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月21日閲覧。
- ^ “Coldplay set the direction of mainstream rock” (英語). The Guardian (2011年6月11日). 2015年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月26日閲覧。
- ^ “Coldplay album gets stamp of approval from Royal Mail” (英語). The Guardian (2010年1月8日). 2022年11月26日閲覧。
- ^ “Definitive 200”. Rock and Roll Hall of Fame. 2009年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月21日閲覧。
- ^ “The 500 Greatest Albums of All Time” (英語). Rolling Stone (2020年9月22日). 2020年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月16日閲覧。
- ^ “Rocklist – NME: The 500 Greatest Albums of All Time: October 2013”. Rocklist UK. 2021年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月16日閲覧。
- ^ “Michael Jackson, the Beatles, Bob Dylan, Led Zeppelin and the Rolling Stones Top VH1's '100 Greatest Music Artists of All Time' List” (英語). Cision PR Newswire. 2022年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月24日閲覧。
- ^ “Rocklist – The Q Collection”. Rocklist UK. 2022年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月21日閲覧。
- ^ “The 100 Best Songs of the 2010s” (英語). Rolling Stone (2019年12月4日). 2022年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月28日閲覧。
- ^ “30 Alternative Rock Songs That Defined the 2010s” (英語). iHeartRadio.. 2022年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月23日閲覧。
- ^ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaspmpms1997/2/0/2_0_35/_pdf
- ^ 父親は公認会計士で、母親は音楽教師であった。夏時間の提唱者であるウィリアム・ウィレットは曽曽祖父である。祖父は会社を興して成功した後、クリスが生まれ育ったデヴァン州エクセターの執政長官と市長を務め、大英帝国勲章の第3位CBEを叙勲している。縁戚には、ウィンストン・チャーチルの孫がいる。クリスは広大な敷地の中にある、6つの寝室をそなえたマナー・ハウスで育った。中高は全寮制のパブリックスクールに通い、大学はイギリス屈指の名門校ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンをファーストクラスの学士号を取得して卒業している。
- ^ ガイ・ベリーマン以外のメンバー3人は、親が大学や学校の教師であった。また、4人ともバンドのデビュー時には、世界有数の名門大学であるユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの学生だった。
- ^ https://shinsho.kobunsha.com/n/nbaca9f3058f1
- ^ https://i-bloomblaum.blogspot.com/2016/12/coldplay-aheadfullofdreams-interview-stargate.html?m=1
- ^ 2015年のチャールストン教会銃撃事件で亡くなった州上院議員クレメンタ・C・ピンクニーの葬儀にて当時の大統領であったオバマが歌ったときの歌声
- ^ “バイデンの勝利演説で使われたコールドプレイの曲は、亡くなった息子さんの好きな曲だった。その他、勝利演説のプレイリスト”. rockin'on.com. 2022年11月28日閲覧。
- ^ https://ideasforgood.jp/2021/11/04/coldplay_tour/
- ^ https://front-row.jp/_ct/17488497