New スーパーマリオブラザーズ
『ニュー・スーパーマリオブラザーズ』 (New Super Mario Bros.) は、北米地域で2006年5月15日、日本国内で2006年5月25日に任天堂が発売した、ニンテンドーDS用ゲームソフト(取扱説明書における名称表記は『Newスーパーマリオブラザーズ』となっているが、公式サイトのタイトルは『New スーパーマリオブラザーズ』となっている)。ジャンルは横スクロールアクションゲーム。
| ジャンル | アクションゲーム |
|---|---|
| 対応機種 | ニンテンドーDS(DS) |
| 開発元 | 任天堂 |
| 発売元 | 任天堂 |
| 人数 | 1~4人用 |
| メディア | DSカード |
| 発売日 |
(北米) 2006年5月15日 (日本) 2006年5月25日 (豪州) 2006年6月8日 (中国) 2006年6月29日 (欧州) 2006年6月30日 |
| 対象年齢 |
CERO: A(全年齢) ESRB: Everyone OFLC: General PEGI: 3+ |
| 売上本数 |
(日本) 約377万本(2006年12月現在) (米国) 約100万本(2006年8月末現在) |
概説
日本では『スーパーマリオワールド』以来、北米では『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』以来(北米名は"Super Mario World 2"であるため。ただし、ヨッシーアイランドではなく『スーパーマリオランド2 6つの金貨』以来とする見方も存在する)の2Dスーパーマリオブラザーズシリーズのオリジナル作品である。これまでの作品でのシンプルな操作性はそのままに、新たなアクションが追加されている(後述)。また、ミニゲームも多数収録されていて最大4人同時対戦が可能となっている。キャラクターは3Dで描かれている。敵に接触及び穴落ちのサウンドのテンポが速くなっており、CMのオチで聞くことができる。
ゲームモード
マリオ
1Pのアクションゲーム。まずマリオ(コマンドによりルイージを選択することもできるが性能差はない)で各ステージをクリアしていきピーチ姫を救うのが目標(クリアするとセーブデータに★マークが1つつく)。一度クリア(ワープ可)するまでは城、塔のクリア時とスターコインを使ったときのみデータがセーブされるが、クリア後はマップ画面で任意にセーブ可能。 各ステージには3つのスターコインがあり、それらをすべて集めると下画面のワールド表示にコンプリートマークが表示される。すべてのワールドをコンプリートした状態でクリアするとセーブデータに★マークの2つめが付く。さらに全てのワールドをコンプリートし、かつ全てのスターコインを取得すると、★マークの3つめが付く。(なお、この場合、大砲ルートへの裏ゴールを発見しただけでは★マーク3つは付かず、実際に全ての大砲を使用しなければならない)
マリオVSルイージ
2Pのアクションゲーム。マリオとルイージでビッグスターを取り合うモード。相手に踏まれたりミスするとビックスターを落とす。どちらか1人カードを持っていればプレイできる。
ミニゲーム
スーパーマリオ64DSにあるミニゲームから今回初めて加えられたゲームまで様々のゲームを1~4人で楽しめる。誰か1人がカードを持っていればプレイできる。VSモードでは1Pモードでは遊べない雪合戦などが追加されている。なお一部対戦では2人専用の物がある。
システム
ゲームシステムはスーパーマリオブラザーズ&3のシステムを多く踏襲し、ヒップドロップや壁蹴りなど、後のシリーズタイトルで採用されたアクションが追加されている。ゆえに過去の作品で登場したキャラクターが敵・味方含め数多く登場する。 余談だがコースにも1+3の物が存在する。 (例:1の1-1ブロック配置+3の1-1空中+Newオリジナル要素=Newの1-1等)
ゲームは上の画面でプレイ画面が、下の画面ではスコアやエリアの進度などが表示されるようになっている。ただし場面によっては上下画面が入れ替わることがある。通常下画面に1個アイテムをストックする(取り出すには下画面上のストックされているアイテムをタッチする)ことができるが、上下画面が入れ替わっているときはストックを取り出すことができない。
コース
8つのワールドで構成され、それぞれのワールドには10程度のエリア(ステージ、コースともいう)がある。 各ワールドの中間にある塔と最後の城はステージ奥で待ちかまえるボスを倒すとクリアとなり次のワールドに進める。それ以外のエリアはゴール地点にある旗を掲げればクリアで、ポールにしがみついた位置が高いほど高得点が入る。またゴールしたタイムが一の位と十の位がゾロ目(ただし0は除く)だと初代スーパーマリオのゴールの音楽が流れ花火が打ち上げ、一発ごとに4000点が入り、なおかつアイテムハウスが作られる(最高で36000点が残りタイムとともにプラスされる。塔や城はボス戦となりボスを倒すことでクリアとなるためこのボーナスの対象外だが、1ワールドの塔は通常のポールがゴールとなる裏道が存在し他のコースと同様にボーナスを得ることができる)。
各面にはTIMEが設定されており、ゲームが始まるとこの数値がカウントダウンし始める。カウントダウンのペースは秒より速い。この数値が0になるまでに、エリアをクリアしなければならない。TIMEが100未満になるとそのことを示す効果音が流れ、BGMのテンポが速くなる。クリア時には残りのTIMEの数値が1カウントにつき50点として得点に加算される。この辺のシステムは過去のシリーズ作品と同じ。
そして、W8-城2の最後のクッパのいる橋を崩し落とす、ファイアボールをたくさん当てる、巨大マリオになって踏みつぶす、のいずれかでクッパを倒せばエンディングとなる。
アクション
従来の走る、ジャンプするなどのマリオ(ルイージ)のアクションのほかに、新しいアクションが追加されている。
- 巨大マリオ
- その名の通りマリオが巨大化し、体当たりで敵、ブロックはもちろんのこと、土管をも破壊しながら進む。壊した量に応じて画面上部のゲージが溜まり、元の大きさに戻る際最大5個の1UPキノコを手に入れることができる。この状態なら、ほとんどの攻撃は無効の上、ボスは一回踏みつけるだけで倒せる。ヒップドロップするとクリボーやコインが降って来る。
- コウラマリオ
- 甲羅を背負ったマリオ。ノコノコやメットのように地面を滑ることができる。しゃがみジャンプが垂直にしか飛べなくなる。また水中面では他の状態よりも早く泳ぐことができ、横からの水流に逆らうことも可能。道をふさぐブロックを破壊することも可能だが、その大半は仕掛けやボム兵、巨大マリオでも破壊可能でありこの形態が特に必要なコースはスターコインを取るために必要なのが1つと裏道へ行くのに必要な2つのみ。
- マメマリオ
- チビマリオよりさらに小さくなることができる。敵はヒップドロップしないとダメージを与えられなくなるが、ジャンプの滞空時間が長くなり、水の上を走ることもできる。またこのマリオでなければ入られない土管も存在する。他のパワーアップとは異なり、敵に触れたりすると即プレイヤーアウトであるためこの形態では難易度が上がることになる。ただし通路が狭くこの形態でないと入れない裏道や、細い土管の中の隠し部屋などに存在するスターコインも存在するため、クリアランク★★★の達成には重要な形態である。
- ヒップドロップ
- 下方向にヒップドロップ攻撃することが出来る。大きいマリオの場合は連続してブロックを破壊することが可能(通常のマリオの場合は破壊できない)な他、10カウントコインブロックを上から連続して叩きコインを出すこともできる。本作の10カウントコインブロックはコインを11枚以上出すと最後にパワーアップアイテムを出すが、この方法以外ではパワーアップアイテムを出せない箇所もある。ちなみにヒップドロップで10カウントコインブロックのコインを最大で14枚出せる。
- カベキック
- 壁を蹴って通常のジャンプでは届かない場所へ移動することができる。狭く縦長の場所であれば左右交互に壁蹴りすることで上方向へ進むことが可能。
登場キャラクター
主要キャラクター
敵キャラクター
ボスキャラ
- クッパ(WORLD1)
- サンボワーム(WORLD2)
- ボスプクプク(WORLD3)
- ボスクリボー(WORLD4)
- ボスパックン(WORLD5)
- チョロプータンク(WORLD6)
- かみなりジュゲム(WORLD7)
- 骨クッパ (WORLD8)
- クッパJr.&巨大クッパ(WORLD8)
一般の敵キャラ
その他
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
- クリアのレベルは3段階存在し、それはセーブデータに着いた★の数で表される。1つ目はクッパ城のクリア、2つ目はすべてのコースを最低1度クリアすること。最後の3段目に達するには「すべてのスターコインを集めて使う」「すべての裏道を見つける」「大砲も含めてすべてのコースをクリアする」の3つをすべて満たす必要がある。
- 登場するコースは全部で80。最短ルートではクッパ城も含めて20ステージでエンディングとなる。
- スターコインは各コースに3枚ずつあり計240枚。内160枚は道をふさぐ立て札を撤去するのに使い(1カ所につき5枚。立て札は32枚存在する)、残りの80枚でクリア後に壁紙を買うことができる(1枚につきスターコイン20枚、壁紙はデフォルトも含めて全5枚)。
外部リンク