あいつに恋して』(あいつにこいして)は、新城卓監督による1987年日本映画ポカリスエットムービーキャラバン第1回作品[1][2][3]。主演は当時アイドルとして人気を集めていた風見慎吾[4]ヒロインを演じる森高千里の映画デビュー作[4][5]。原作は 島崎保久の『馬のゴン太の背にゆられ やったぜ!日本縦断2600キロ』(小学館)。

あいつに恋して
監督 新城卓
脚本 田山忍
原作 島崎保久『馬のゴン太の背にゆられ やったぜ!日本縦断2600キロ
製作 阿部信雄
鈴木清
製作総指揮 山本又一朗
出演者 風見慎吾
植木等
森高千里
音楽 大野雄二
主題歌 森高千里「NEW SEASON
撮影 大岡新一
編集 岡安肇
製作会社 フィルムリンク・インターナショナル
ワーナー・パイオニア
日本テレビ放送網
シネマリンクス
小学館
電通
配給 東宝
公開 日本の旗 1987年5月30日
上映時間 109分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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概要

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風見慎吾演じるドン・キホーテを気取る学習院生道産子馬のゴン太が、様々な苦難を乗り越えて北海道から九州までの日本縦断の旅を完結させる冒険青春物語[1][2][3][4]

1986年ポカリスエットムービーキャラバンイメージガールの当時17歳の森高千里が、ヒロインとしてデビュー[1][2][3][4]。主題曲でデビュー曲「NEW SEASON」を歌う。風見・森高以外も多くの大物俳優がキャスティングされた。

スタッフ

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キャスト

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製作

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大塚製薬日本テレビ放送網ワーナー・パイオニア東宝フィルムリンクトーヨーリンクスの6社が連動して推進したポカリスエットムービーキャラバン(PCM)第1回作品[1][3]

製作発表では、1986年12月20日クランクインと報道されていたが[1]、1987年1月6日北海道別海町でクランクイン[2]。1987年3月クランクアップ[1]

撮影

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風見はロケ中のアクシデントで馬に蹴られ、前歯を折ってしまったという。 撮影は全国各地で大々的に行い、メディアでも大きく取り上げられた。

興行

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東宝洋画系劇場で公開[6]。東宝本番線(邦画系)は『シャタラー[7]都会は本作の一本立て興行だが[6]地方は『微熱少年』との二本立て興行[6]。東宝が洋画系劇場で邦画の青春映画をセットで流すのは珍しく[6]、どちらもフレッシュな青春映画イメージを持ち、話題性もあることから東宝営業部も配収5億円を挙げたいと期待していたが[6]、興行的には振るわなかった。

作品の評価

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要因としては、原作が主人公と馬が悪戦苦闘しながら日本を縦断していく中で、友情が芽生えるというストーリーだったのに対し、映画では恋愛ものにしてしまった事。 その為、そのエピソードに映画の前半部分を使い、全国各地を旅する部分が短く希薄なものなった事もあげられる。

出典

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  1. ^ a b c d e f 「製作 ムービーキャラバン第1回作品 日本縦断ロケで『あいつに恋して』」『映画時報』1986年12月、1987年1月号、映画時報社、32頁。 
  2. ^ a b c d あいつに恋してのチラシ - ぴあ
  3. ^ a b c d あいつに恋して Tristone Entertainment inc.
  4. ^ a b c d あいつに恋して - 衛星劇場
  5. ^ 森高千里や本田美奈子.さんの映画デビュー作に風見しんご、菊池桃子らの出演作品も…「80sアイドル映画まつり」第2弾が放送 - ザテレビジョン
  6. ^ a b c d e 「興行価値 日本映画 一にも二にも吉川晃司の人気がたよりの『シャタラー』/洋画系で展開される異色青春映画2本立ては」『キネマ旬報』1987年6月上旬号、キネマ旬報社、166頁。 
  7. ^ 「映画界重要日誌/邦画製作界 東宝」『映画年鑑 1988年版(映画産業団体連合会協賛)』1986年12月1日発行、時事映画通信社、9,101。 

外部リンク

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