アマニンアミド
アマニンアミド(Amaninamide)は、環状ペプチドである。テングタケ属、キツネノカラカサ属、ケコガサタケ属等のキノコに含まれるアマトキシン類の1つである。α-アマニチンと比べ、トリプトファンのヒドロキシル基を欠いている。これにより紫外吸収スペクトルは変わるが、毒性は変わらない。
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物質名 | |
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別名 4-(2-mercapto-L-tryptophan)-alpha-Amanitin | |
識別情報 | |
3D model (JSmol)
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ChemSpider | |
PubChem CID
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性質 | |
C39H54N10O13S | |
モル質量 | 902.97 g/mol |
外観 | 無色結晶性固体 |
可溶 | |
エタノール、メタノールへの溶解度 | 可溶 |
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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毒性
編集他のアマトキシン類と同様に、アマニンアミドはRNAポリメラーゼIIの阻害剤となる。摂取されるとRNAポリメラーゼIIと結合して、mRNA合成を完全に妨げることで、効率的に肝細胞や腎臓細胞の細胞溶解を引き起こす[1]。
出典
編集- ^ M. Cochet-Meillhac; Chambon P. (1974). “Animal DNA-dependent RNA polymerases. 11. Mechanism of the inhibition of RNA polymerases B by amatoxins”. Biochim Biophys Acta 353 (2): 160-184. doi:10.1016/0005-2787(74)90182-8. PMID 4601749 .
関連項目
編集外部リンク
編集- Amatoxins REVISED
- Poisonous Mushrooms (German)