ウィズエアー
ハンガリーの格安航空会社
ウィズエアー(Wizz Air)は、ハンガリーの格安航空会社。ハンガリーのフラッグ・キャリアだったマレーヴ・ハンガリー航空が2012年に破産して以来、同国で唯一の定期旅客便を運航する航空会社となっている。
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設立 | 2003年 | |||
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ハブ空港 |
カトヴィツェ空港 ポズナン・ワヴィツァ空港 ブダペスト・フェレンツ・リスト空港 ワルシャワ・フレデリック・ショパン空港 ソフィア空港 グダニスク・レフ・ワレサ空港 クルージュ=ナポカ空港 | |||
子会社 | ウィズエアー UK | |||
保有機材数 | 220機(270機発注中) | |||
就航地 | 200都市 | |||
本拠地 |
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代表者 | József Váradi | |||
外部リンク | http://www.wizzair.com |


歴史
編集- 2003年9月、ハンガリーの国営航空会社マレーヴ・ハンガリー航空のCEOを解任されたヨゼフ・ヴァラディによって設立された。
- 2004年5月19日、カトヴィッツェで運航を開始。
- 2005年9月、ウィズエアー・ブルガリアを設立。
- ウィズエアーの最高経営責任者であるJózsef Váradiが、2007年度アーンスト・アンド・ヤング"Brave Innovator"を受賞した。
- 2008年、ウクライナにおいて、初の格安航空会社として就航を開始した。
- 2012年、ハンガリーのフラッグキャリアだったマレーヴ・ハンガリー航空が倒産したため、それ以後、ハンガリー唯一の航空会社となった。
- 2015年2月25日、ウィズエアー株が、ロンドン証券取引所で取引を開始した[1]。
- 2017年11月、モナーク航空に対抗し、ロンドン・ルートン空港に拠点を置く子会社、ウィズエアーUKを設立。
- 2020年初頭、COVID-19のパンデミックにより、一時的に運航停止し、5分の1の従業員を解雇した[2]。
- 2020年7月、アブダビの会社と、合弁会社「ウィズエアー・アブダビ」を設立すると発表した[3]。
- 2020年10月、エアバスA330-200F機を導入し、ハンガリー政府に代わって「ハンガリー・エア・カーゴ」として運航した[4]。
- 2021年9月、ライバルの格安航空会社イージージェットが、ウィズエアーから買収を提案され、拒否したと発表した[5]。
- ドバイ航空ショー初日の2021年11月14日、エアバスA321neo型機を追加発注し、合計75機のA321neoと27機のA321XLRを受領する予定となった。
- 2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受け、キエフで3機、リヴィウで1機の合計4機がウクライナに取り残され、立ち往生する事態となった。リヴィウ空港に取り残された機体は後に復帰した[6]。
- 2022年3月、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア発の短距離路線の無料航空券10万枚を、難民に提供した[7]。
- 2022年5月、サウジアラビアの投資省と覚書を締結し、観光産業を活性化し、接続性を高めるための潜在的な投資と運営モデルについて協力すると発表した。
- 2024年8月、499ユーロで年間「飛行機乗り放題」サブスクリプションを発売し、24時間以内に完売した。
就航地
編集保有機材
編集現在の保有機材
編集機種 | 保有数 | 発注数 | 座席数 |
---|---|---|---|
エアバスA320-200 | 19 | 180 | |
エアバスA321-200 | 33 | 230 | |
エアバスA321neo | 46 | 2 | 239 |
エアバスA321XLR | 1 | 46 | 239 |
合計 | 99 | 48 |
過去の保有機材
編集機種 | 導入年 | 導入数
(合計) |
座席数 | 備考 |
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エアバスA320neo | 2020-2023 | 6 | 186 | 子会社のウィズエアーマルタに移籍 |
エアバスA330-200F | 2020-2024 | 1 | 貨物 | ハンガリー政府が保有 |
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エアバスA320‐200(旧塗装)
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エアバスA320‐200(新塗装)
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エアバスA321‐200(新塗装)
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エアバスA321neo(新塗装)
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エアバスA330-200F(貨物機)
脚注
編集- ^ “London Stock Exchange today welcomed Wizz Air Holdings PLC” (英語). London Stock Exchange Group 2025年8月23日閲覧。
- ^ Bálint, Szalai (2020年6月19日). “Wizz Air-vezér: Soha nem fogják visszafizetni az állami mentőcsomagokat a megmentett légitársaságok” (ハンガリー語). index.hu. 2025年8月23日閲覧。
- ^ National, The. “Wizz Air Abu Dhabi to become UAE's sixth national airline” (英語). The National. 2025年8月23日閲覧。
- ^ “Wizz Air takes delivery of A330-200(F) for gov't ops” (英語). ch-aviation 2025年8月23日閲覧。
- ^ Georgiadis, Philip; Ralph, Oliver (2021年9月9日). “EasyJet rejects takeover approach from rival Wizz Air”. Financial Times 2025年8月23日閲覧。
- ^ “Wizz Air to extract four aircraft grounded in Ukraine” (英語). ch-aviation 2025年8月23日閲覧。
- ^ Rains, Taylor. “A European low-cost airline is offering Ukrainians 100,000 free plane tickets from neighboring countries” (英語). Business Insider. 2025年8月23日閲覧。
- ^ “Wizz Air Online Booking” (英語). Wizz Air. 2023年8月22日閲覧。
- ^ “Wizz Air Map” (英語). Wizz Air. 2023年8月22日閲覧。
- ^ http://wizzair.com/en-GB/about_us/company_information