ビンブラスチン

抗悪性腫瘍剤の一つ
エクザールから転送)

ビンブラスチン(vinblastine)とは、抗悪性腫瘍剤(抗がん剤)の一種。CAS登録番号865-21-4。硫酸塩が「エクザール」という商品名で発売されている。VLBまたはVBLの略号で表されることがある。初期の頃は、ビンカレウコブラスチン(Vincaleukoblastine)といわれていた。

ビンブラスチン
臨床データ
別名 vincaleukoblastine
AHFS/Drugs.com monograph
MedlinePlus a682848
胎児危険度分類
  • AU: D
投与経路 点滴静脈注射
ATCコード
法的地位
法的地位
薬物動態データ
生体利用率 n/a
代謝 Hepatic (CYP3A4-mediated)
消失半減期 24.8 hours (terminal)
排泄 Biliary and renal
識別子
CAS登録番号
PubChem
CID
DrugBank
ChemSpider
UNII
KEGG
ChEBI
ChEMBL
NIAID ChemDB
CompTox
Dashboard

(EPA)
ECHA InfoCard 100.011.577 ウィキデータを編集
化学的および物理的データ
化学式 C46H58N4O9
分子量810.975 g/mol g·mol−1
3D model
(JSmol)
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効果・効能

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副作用

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骨髄抑制、知覚異常、末梢神経炎、痙攣、錯乱、昏睡、昏蒙、イレウス、消化管出血、アナフィラキシー様症状、心筋虚血、脳梗塞、難聴、呼吸困難および気管支痙攣、間質性肺炎(類薬のビンデシンで)、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 (SIADH) 、悪心・嘔吐、口唇炎、消化不良、歩行困難、味覚異常、不安、不眠、無精子症、無月経、性腺(睾丸、卵巣)障害など、高血圧、レイノー現象など。

作用機序

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チューブリンとビンブラスチン(黄色)の複合体。チューブリンのαサブユニットを赤色で、βサブユニットを青色で示している。

あまり明らかではないが、本剤がチューブリンに結合することにより、細胞周期を分裂中期で停止させるとされる。ビンブラスチンのチューブリンに対する結合部位はβサブユニットの付近である。

関連項目

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