チロキシンまたはサイロキシン[1] (Thyroxine) は甲状腺濾胞から分泌される甲状腺ホルモンの一種であり、同じく甲状腺ホルモンであるトリヨードチロニンの前駆体ともなる修飾アミノ酸で、T4と略記される。

チロキシン
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChEMBL
ChemSpider
EC番号
  • 206-088-9
UNII
性質
C15H11I4NO4
モル質量 776.874 g·mol−1
外観 白色の固体
融点 235 - 236 ℃
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。

チロキシンは、その99.95%がチロキシン結合タンパク質やアルブミンなどのタンパク質と結合した状態で血液中を運ばれる。血中での寿命はおよそ1週間である。

またチロキシンは代謝量の制御に関わり、成長に影響を与えていることが示されている。

D型の異性体デキストロチロキシン[2]と呼ばれ、脂質の改質に用いられている[3]

反応経路

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チロキシン結合グロブリン

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チロキシン結合グロブリン(Thyroxine Binding Globulin) は、甲状腺ホルモンの血中輸送タンパク質である。

出典

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  1. ^ KEGG COMPOUND: C01829”. www.genome.jp. 2021年9月21日閲覧。
  2. ^ Dextrothyroxine - MeSHアメリカ国立医学図書館・生命科学用語シソーラス(英語)
  3. ^ C10AX01 (WHO)

関連項目

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