フィタントリオール: Phytantriol化学式C20H42O3)は化粧品などに用いられる脂肪族アルコールである[1]。室温で無色から淡黄色の液体で、甘い香りを持つ[1]

フィタントリオール
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
バイルシュタイン 1866094
ChEBI
ECHA InfoCard 100.070.818 ウィキデータを編集
EC番号
  • 277-923-2
UNII
性質
C20H42O3
モル質量 330.553 g·mol−1
外観 淡黄色または無色の粘性液体
匂い 甘い
密度 0.905 g/ml
融点 5–10 °C (41–50 °F; 278–283 K)
沸点 145 °C (1.45 ×10−5 psi)
300 °C (14.69 psi)
可溶
他の溶媒への溶解度 エタノールプロピレングリコールに可溶
危険性
GHS表示:
急性毒性(低毒性)
Warning
H315, H317, H413
P261, P264, P272, P273, P280, P302+P352, P321, P332+P313, P333+P313, P362, P363, P501
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。

調製

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フィタントリオールはイソフィトールギ酸酸化し、生成物を無機塩基で加水分解して単離することで調製される[1]

利用

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化粧品の成分として使用されており、皮膚や毛髪の保湿性を高めビタミンアミノ酸の浸透を助ける働きがある[2]

毒性

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ラットとマウスでの経口半数致死量値LD50は5,000mg/kg以上である[1]

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d “Final Report on the Safety Assessment of Phytantriol1” (英語). International Journal of Toxicology 26 (1_suppl): 107–114. (2007-01). doi:10.1080/10915810601163947. ISSN 1091-5818. http://journals.sagepub.com/doi/10.1080/10915810601163947. 
  2. ^ Barauskas, Justas; Landh, Tomas (2003-11-01). “Phase Behavior of the Phytantriol/Water System” (英語). Langmuir 19 (23): 9562–9565. doi:10.1021/la0350812. ISSN 0743-7463. https://pubs.acs.org/doi/10.1021/la0350812. 

関連項目

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